JP2824008B2 - 電子写真式連続紙印刷装置 - Google Patents
電子写真式連続紙印刷装置Info
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- JP2824008B2 JP2824008B2 JP5206596A JP20659693A JP2824008B2 JP 2824008 B2 JP2824008 B2 JP 2824008B2 JP 5206596 A JP5206596 A JP 5206596A JP 20659693 A JP20659693 A JP 20659693A JP 2824008 B2 JP2824008 B2 JP 2824008B2
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- Handling Of Sheets (AREA)
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真式連続紙印刷
装置に関し、特に、電子写真式連続紙印刷装置の紙送り
制御に関するものである。
装置に関し、特に、電子写真式連続紙印刷装置の紙送り
制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は従来の電子写真式連続紙印刷装
置の1例を示すものである。図12において用紙101
は、ホッパ102からトラクタ103で引き出され、感
光体104と転写帯電器105との間の転写部に送り込
まれ、転写部でトナー画像を転写された後、定着器10
6に送り込まれ、紙送りローラ(スカッフローラ)10
7に導かれてスタッカ108に回収される。
置の1例を示すものである。図12において用紙101
は、ホッパ102からトラクタ103で引き出され、感
光体104と転写帯電器105との間の転写部に送り込
まれ、転写部でトナー画像を転写された後、定着器10
6に送り込まれ、紙送りローラ(スカッフローラ)10
7に導かれてスタッカ108に回収される。
【0003】従来、用紙101は転写部でU字形に反転
して送られ、ホッパ102とスタッカ108は横に並べ
られたり、上下に配置されたりするが、ホッパ102と
スタッカ108とを横に並べると、装置の設置床面積が
大きくなるという問題がある。
して送られ、ホッパ102とスタッカ108は横に並べ
られたり、上下に配置されたりするが、ホッパ102と
スタッカ108とを横に並べると、装置の設置床面積が
大きくなるという問題がある。
【0004】また、ホッパ102とスタッカ108とを
上下に並べる場合には、ホッパ102とスタッカ108
との高さが低く制限され、ホッパ102に装填できる用
紙101の量やスタッカ108に回収される用紙101
の量が少なく制限されるという問題がある。
上下に並べる場合には、ホッパ102とスタッカ108
との高さが低く制限され、ホッパ102に装填できる用
紙101の量やスタッカ108に回収される用紙101
の量が少なく制限されるという問題がある。
【0005】このような問題を解決するため、例えば図
1に示すように、ホッパ2を装置の外側に配置し、装置
の一方から他方にほぼ水平に用紙1を搬送し、装置内の
他方の端部で用紙1を下向きに向け変えて、装置内の他
方の端部に設けたスタッカ8に用紙1を回収させること
を考えた。
1に示すように、ホッパ2を装置の外側に配置し、装置
の一方から他方にほぼ水平に用紙1を搬送し、装置内の
他方の端部で用紙1を下向きに向け変えて、装置内の他
方の端部に設けたスタッカ8に用紙1を回収させること
を考えた。
【0006】この方式(以下、水平搬送方式という。)
の電子写真式連続紙印刷装置においては、ホッパ2に収
納された用紙1は上流紙送り手段3としてのトラクタ3
tより送出され、感光体4に対して接線方向に搬送され
るので、図13に示すように、印刷の開始時に用紙1を
感光体4に十分に接触させるための転写ガイド9が設け
られる。
の電子写真式連続紙印刷装置においては、ホッパ2に収
納された用紙1は上流紙送り手段3としてのトラクタ3
tより送出され、感光体4に対して接線方向に搬送され
るので、図13に示すように、印刷の開始時に用紙1を
感光体4に十分に接触させるための転写ガイド9が設け
られる。
【0007】上記転写ガイド9は印刷が終了するまで押
し付け位置にあり、用紙1は感光体4の静電吸着力と転
写帯電器5のコロナ放電により感光体4に吸着される。
また、転写帯電器5によって感光体4からトナー画像を
転写された用紙1は定着器6に送られるが、用紙1の先
端を定着器6に送り込むため、転写帯電器5と定着器6
との間に用紙1を吸着しながら搬送するサクションベル
ト10(搬送用ベルトと吸着用ファンよりなる)が設け
られる。
し付け位置にあり、用紙1は感光体4の静電吸着力と転
写帯電器5のコロナ放電により感光体4に吸着される。
また、転写帯電器5によって感光体4からトナー画像を
転写された用紙1は定着器6に送られるが、用紙1の先
端を定着器6に送り込むため、転写帯電器5と定着器6
との間に用紙1を吸着しながら搬送するサクションベル
ト10(搬送用ベルトと吸着用ファンよりなる)が設け
られる。
【0008】定着器6は、低速機ではヒートローラとこ
れに用紙1を押圧するピンチローラとを備えるヒートロ
ーラ式のものが用いられ、高速機ではフラッシュランプ
を用いるフラッシュ式のものが用いられる。
れに用紙1を押圧するピンチローラとを備えるヒートロ
ーラ式のものが用いられ、高速機ではフラッシュランプ
を用いるフラッシュ式のものが用いられる。
【0009】定着器6の下流側には下流側紙送り手段7
としての排紙ローラ7dとスカッフローラ7sが設けら
れ、フラッシュ式の定着器6を用いる機種では用紙1の
先端がスカッフローラ7sに送り込まれるまでサクショ
ンベルト10が運転され、ヒートローラ式の定着器6を
用いる機種では、用紙1の先端が定着器6のヒートロー
ラとピンチローラとの間に送り込まれるまでサクション
ベルト10が運転される。
としての排紙ローラ7dとスカッフローラ7sが設けら
れ、フラッシュ式の定着器6を用いる機種では用紙1の
先端がスカッフローラ7sに送り込まれるまでサクショ
ンベルト10が運転され、ヒートローラ式の定着器6を
用いる機種では、用紙1の先端が定着器6のヒートロー
ラとピンチローラとの間に送り込まれるまでサクション
ベルト10が運転される。
【0010】上記構成において、上位の制御装置によっ
て印字指令が出されると図15のタイムチャートに示す
ように制御部20によって、まず感光体4のモータ61
が回転を開始し、前帯電器14、露光源19、現像器1
1を立ち上げた後(時間t1)、上流紙送り手段3と下
流紙送り手段7とをほぼ同時に作動させるとともに、転
写帯電器5を作動させる。更に、該転写帯電器5の作動
と同時に転写ガイド9が上方に作動して用紙1が感光体
4に接触させられる。
て印字指令が出されると図15のタイムチャートに示す
ように制御部20によって、まず感光体4のモータ61
が回転を開始し、前帯電器14、露光源19、現像器1
1を立ち上げた後(時間t1)、上流紙送り手段3と下
流紙送り手段7とをほぼ同時に作動させるとともに、転
写帯電器5を作動させる。更に、該転写帯電器5の作動
と同時に転写ガイド9が上方に作動して用紙1が感光体
4に接触させられる。
【0011】また、印字終了時には露光源19よりレー
ザ光の照射が終了した後、所定時間t11後に上記転写帯
電器5及び転写ガイド9、更に、上流紙送り手段3、下
流紙送り手段7を同時に停止させる。但し、感光体4は
その後クリーナ17による表面のクリーニング及び除電
器13による除電が行われた後(時間t12後)停止され
る。
ザ光の照射が終了した後、所定時間t11後に上記転写帯
電器5及び転写ガイド9、更に、上流紙送り手段3、下
流紙送り手段7を同時に停止させる。但し、感光体4は
その後クリーナ17による表面のクリーニング及び除電
器13による除電が行われた後(時間t12後)停止され
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記水平搬送方式にお
いて、稼働中にスタッカ8内でジャムが生じたとき、ス
カッフローラ7sによる紙送り抵抗が大きくなり、感光
体4とスカッフローラ7sとの間に図14(a)に示す
ようにたるみが生じることがある。上記スタッカ8内の
ジャムは警報によってオペレータに知らされるが、オペ
レータはスタッカ8内のジヤムを直すことはしても、感
光体4と上記スカッフローラ7sとの間のたるみには気
が付かないでそのまま放置することが多い。
いて、稼働中にスタッカ8内でジャムが生じたとき、ス
カッフローラ7sによる紙送り抵抗が大きくなり、感光
体4とスカッフローラ7sとの間に図14(a)に示す
ようにたるみが生じることがある。上記スタッカ8内の
ジャムは警報によってオペレータに知らされるが、オペ
レータはスタッカ8内のジヤムを直すことはしても、感
光体4と上記スカッフローラ7sとの間のたるみには気
が付かないでそのまま放置することが多い。
【0013】このような場合に、新たな印字指令が出て
感光体4が回転を始めると、前回のジャムによる停止前
の転写による定着器6と感光体4との間の未定着の文字
(画像)が感光体4に接触して乱れを生じたり、あるい
は用紙汚れが発生することがある。
感光体4が回転を始めると、前回のジャムによる停止前
の転写による定着器6と感光体4との間の未定着の文字
(画像)が感光体4に接触して乱れを生じたり、あるい
は用紙汚れが発生することがある。
【0014】また、連続して印刷がなされた後に、印刷
が停止される時には図12の従来例の説明で述べ たよ
うに、現像器が所定の待機時間にわたって連続運転さ
れ、こに対応して感光体4も所定の待機時間にわたって
連続運転されるので、用紙1の汚れを防止するため、図
14(b)に仮想線で示すように、用紙1を感光体4か
ら離隔する必要がある。
が停止される時には図12の従来例の説明で述べ たよ
うに、現像器が所定の待機時間にわたって連続運転さ
れ、こに対応して感光体4も所定の待機時間にわたって
連続運転されるので、用紙1の汚れを防止するため、図
14(b)に仮想線で示すように、用紙1を感光体4か
ら離隔する必要がある。
【0015】しかしながら、水平搬送方式の装置におい
ては、用紙1がトラクタ3tから定着器6、排紙ローラ
7dあるいはスカッフローラ7sまでの間で厚さ方向に
は拘束されていないので、図14(b)に実線で示すよ
うに、印刷休止時に転写ガイド9が用紙1から離れた待
機位置に復帰しても、用紙1が感光体4に静電吸着され
たままになり、用紙汚れが発生するという問題がある。
ては、用紙1がトラクタ3tから定着器6、排紙ローラ
7dあるいはスカッフローラ7sまでの間で厚さ方向に
は拘束されていないので、図14(b)に実線で示すよ
うに、印刷休止時に転写ガイド9が用紙1から離れた待
機位置に復帰しても、用紙1が感光体4に静電吸着され
たままになり、用紙汚れが発生するという問題がある。
【0016】本発明は、上記の事情を鑑みてなされたも
のであり、稼働中のジャム等によって感光体の下流側に
発生する用紙のたるみに起因する印字の乱れや用紙の汚
れを防止するとともに、印刷の休止に際して確実に用紙
を感光体から離隔させることができる電子写真式連続紙
印刷装置を提供することを目的とする。
のであり、稼働中のジャム等によって感光体の下流側に
発生する用紙のたるみに起因する印字の乱れや用紙の汚
れを防止するとともに、印刷の休止に際して確実に用紙
を感光体から離隔させることができる電子写真式連続紙
印刷装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図1に
示すように、電子写真式連続紙印刷装置を前提として、
上記の目的を達成するため、次のような手段を講じてい
る。
示すように、電子写真式連続紙印刷装置を前提として、
上記の目的を達成するため、次のような手段を講じてい
る。
【0018】すなわち、用紙搬送経路の感光体4の上流
側に上流紙送り手段3を、下流側に下流紙送り手段7を
それぞれ設け、上記感光体4の用紙吸着力を変動させる
パラメータを入力及び/又は検出する入力・検出手段1
00と、該入力・検出手段より得られるパラメータに基
づいて感光体4の用紙吸着力を演算する演算手段21 b
とを備え、更に、感光体4の始動とほぼ同時に下流紙送
り手段7を作動させるとともに、上記感光体4の始動か
ら上記演算手段21bの出力する用紙着力に基づいた所
定時間を経過後に上記上流紙送り手段3を始動させる駆
動制御手段21aを備えたものである。
側に上流紙送り手段3を、下流側に下流紙送り手段7を
それぞれ設け、上記感光体4の用紙吸着力を変動させる
パラメータを入力及び/又は検出する入力・検出手段1
00と、該入力・検出手段より得られるパラメータに基
づいて感光体4の用紙吸着力を演算する演算手段21 b
とを備え、更に、感光体4の始動とほぼ同時に下流紙送
り手段7を作動させるとともに、上記感光体4の始動か
ら上記演算手段21bの出力する用紙着力に基づいた所
定時間を経過後に上記上流紙送り手段3を始動させる駆
動制御手段21aを備えたものである。
【0019】また、図10に示すように、上記感光体4
の下流側に感光体4と用紙1とのむだな接触を防止する
防接手段30を備え、感光体4の始動とほぼ同時に該防
接手段30を作動させ、所定時間後に下流紙送り手段7
と上流紙送り手段3をほぼ同時に作動させる駆動制御手
段21aを備えるようにしてもよい。上記防接手段30
としては、感光体4の下流側であって、用紙1の印刷面
に対向する側に配置された用紙吸着手段30sを用いる
ことができる。本発明の対象となる電子写真式連続紙印
刷装置がサクションベルト10を備えているときには、
上記用紙吸着手段30sとして、該サクションベルト1
0が備えるサクションファンを用いることができる。
の下流側に感光体4と用紙1とのむだな接触を防止する
防接手段30を備え、感光体4の始動とほぼ同時に該防
接手段30を作動させ、所定時間後に下流紙送り手段7
と上流紙送り手段3をほぼ同時に作動させる駆動制御手
段21aを備えるようにしてもよい。上記防接手段30
としては、感光体4の下流側であって、用紙1の印刷面
に対向する側に配置された用紙吸着手段30sを用いる
ことができる。本発明の対象となる電子写真式連続紙印
刷装置がサクションベルト10を備えているときには、
上記用紙吸着手段30sとして、該サクションベルト1
0が備えるサクションファンを用いることができる。
【0020】更に本発明では、印刷終了時の用紙汚れを
防止するために以下のような構成をとっている。即ち、
上記同様用紙搬送経路の感光体4の上流側に上流紙送り
手段3を、下流側に下流紙送り手段7をそれぞれ設けて
おいて、上記感光体4の用紙吸着力を変動させるパラメ
ータを入力及び/又は検出する入力・検出手段100
と、該入力・検出手段100より得られるパラメータに
基づいて感光体4の用紙吸着力を演算する演算手段21
bとを備え、更に、上流紙送り手段3の停止時から上記
演算手段21bの出力する用紙着力に基づいた所定時間
を経過後に上記下流紙送り手段7を停止させる駆動制御
手段21aを備えるようにする。
防止するために以下のような構成をとっている。即ち、
上記同様用紙搬送経路の感光体4の上流側に上流紙送り
手段3を、下流側に下流紙送り手段7をそれぞれ設けて
おいて、上記感光体4の用紙吸着力を変動させるパラメ
ータを入力及び/又は検出する入力・検出手段100
と、該入力・検出手段100より得られるパラメータに
基づいて感光体4の用紙吸着力を演算する演算手段21
bとを備え、更に、上流紙送り手段3の停止時から上記
演算手段21bの出力する用紙着力に基づいた所定時間
を経過後に上記下流紙送り手段7を停止させる駆動制御
手段21aを備えるようにする。
【0021】上記駆動制御手段21aへの設定時間は、
用紙1の種類、装置設置環境、印字率、電子写真プロセ
ス等の条件によって切り換えられるようにするのが望ま
しい。
用紙1の種類、装置設置環境、印字率、電子写真プロセ
ス等の条件によって切り換えられるようにするのが望ま
しい。
【0022】
【作 用】本発明において、印刷が開始されるときには
感光体4の用紙吸着力を変動させるパラメータを入力及
び/又は検出する入力・検出手段100により得られる
パラメータに基づいて、演算手段21bが感光体4の用
紙吸着力を演算するとともに、感光体4の始動とほぼ同
時に下流紙送り手段7が作動し、この感光体4が始動し
てから上記演算手段21bの出力する用紙着力に基づい
た所定の設定時間を経過した後に上流紙送り手段3が始
動する。従って、ジャム等に起因してたるんだ用紙1は
下流紙送り手段7によって引っ張られて転写ガイド9が
上昇する迄、感光体4と接触することがなくなる。
感光体4の用紙吸着力を変動させるパラメータを入力及
び/又は検出する入力・検出手段100により得られる
パラメータに基づいて、演算手段21bが感光体4の用
紙吸着力を演算するとともに、感光体4の始動とほぼ同
時に下流紙送り手段7が作動し、この感光体4が始動し
てから上記演算手段21bの出力する用紙着力に基づい
た所定の設定時間を経過した後に上流紙送り手段3が始
動する。従って、ジャム等に起因してたるんだ用紙1は
下流紙送り手段7によって引っ張られて転写ガイド9が
上昇する迄、感光体4と接触することがなくなる。
【0023】感光体4の下流側に防接手段30を設けた
場合には、感光体4の始動とほぼ同時に上記防接手段3
0を作動させ、その所定時間後に上流紙送り手段3を作
動させる。これによって防接手段30(例えば感光体4
の下流側で用紙1を感光体4より引き離す方向に作動す
る用紙吸着手段30s)が感光体4の始動と同時に作動
して、用紙1にたるみが生じても、該たるみ部分が感光
体4より引き離され、印字の乱れや用紙の汚れを防止す
ることができる。
場合には、感光体4の始動とほぼ同時に上記防接手段3
0を作動させ、その所定時間後に上流紙送り手段3を作
動させる。これによって防接手段30(例えば感光体4
の下流側で用紙1を感光体4より引き離す方向に作動す
る用紙吸着手段30s)が感光体4の始動と同時に作動
して、用紙1にたるみが生じても、該たるみ部分が感光
体4より引き離され、印字の乱れや用紙の汚れを防止す
ることができる。
【0024】また、印刷が休止される時には、上記感光
体4の用紙吸着力を変動させるパラメータを入力及び/
又は検出する入力・検出手段100により得られるパラ
メータに基づいて、演算手段21bが感光体4の用紙吸
着力を演算するとともに、用紙1を停止させるため、上
流紙送り手段3が停止され、この上流紙送り手段3が停
止してから上記演算手段21bの出力する用紙着力に基
づいた所定の設定時間を経過するまでは下流紙送り手段
7が運転され、用紙1に張力が作用する。上記転写ガイ
ド9は上流紙送り手段3が停止されると同時に下降する
ので、上記下流紙送り手段7の運転によって用紙1に発
生する張力によって、用紙1は感光体4から離隔され
る。
体4の用紙吸着力を変動させるパラメータを入力及び/
又は検出する入力・検出手段100により得られるパラ
メータに基づいて、演算手段21bが感光体4の用紙吸
着力を演算するとともに、用紙1を停止させるため、上
流紙送り手段3が停止され、この上流紙送り手段3が停
止してから上記演算手段21bの出力する用紙着力に基
づいた所定の設定時間を経過するまでは下流紙送り手段
7が運転され、用紙1に張力が作用する。上記転写ガイ
ド9は上流紙送り手段3が停止されると同時に下降する
ので、上記下流紙送り手段7の運転によって用紙1に発
生する張力によって、用紙1は感光体4から離隔され
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1の構成図に示すように、本発明の一
実施例に係る電子写真式連続紙印刷装置は、装置の一方
の外側に用紙1を装填するホッパ2を備え、用紙1は装
置内の一方に設けた上流紙送り手段3としてのトラクタ
3tによってホッパ2から引き出され、感光体4と転写
帯電器5の間の転写部を通ってフラッシュ式定着器6に
送り込まれ、更に、定着器6の他方側で方向を下に向け
変えて下流紙送り手段7としての排紙ローラ7dとスカ
ッフローラ7s(以下、下流紙送り手段7(7d,7
s)とする。)によってその下方のスタッカ8に送り込
まれる。
的に説明する。図1の構成図に示すように、本発明の一
実施例に係る電子写真式連続紙印刷装置は、装置の一方
の外側に用紙1を装填するホッパ2を備え、用紙1は装
置内の一方に設けた上流紙送り手段3としてのトラクタ
3tによってホッパ2から引き出され、感光体4と転写
帯電器5の間の転写部を通ってフラッシュ式定着器6に
送り込まれ、更に、定着器6の他方側で方向を下に向け
変えて下流紙送り手段7としての排紙ローラ7dとスカ
ッフローラ7s(以下、下流紙送り手段7(7d,7
s)とする。)によってその下方のスタッカ8に送り込
まれる。
【0026】トラクタ3tと転写部との間には、印刷の
開始時に用紙1を感光体4に押し付ける転写ガイド9が
設けられ、転写帯電器5と定着器6との間には用紙1を
吸着しながら搬送するサクションベルト10が設けら
れ、更に、定着器6とスカッフロ−ラ7sの間に排紙ロ
ーラ7dが設けられる。
開始時に用紙1を感光体4に押し付ける転写ガイド9が
設けられ、転写帯電器5と定着器6との間には用紙1を
吸着しながら搬送するサクションベルト10が設けら
れ、更に、定着器6とスカッフロ−ラ7sの間に排紙ロ
ーラ7dが設けられる。
【0027】装置内のトラクタ3tの下方には制御部2
0が設けられ、この制御部20により、感光体4の帯電
条件、露光条件、現像条件、転写帯電器5の帯電条件、
除電条件などの電子写真プロセスの諸条件が制御され
る。また、この制御部20は、トラクタ3t、感光体
4、サクションベルト10、定着器6、下流紙送り手段
7(7d,7s)の機械的な動作を後述するように制御
する。
0が設けられ、この制御部20により、感光体4の帯電
条件、露光条件、現像条件、転写帯電器5の帯電条件、
除電条件などの電子写真プロセスの諸条件が制御され
る。また、この制御部20は、トラクタ3t、感光体
4、サクションベルト10、定着器6、下流紙送り手段
7(7d,7s)の機械的な動作を後述するように制御
する。
【0028】用紙1の装填は、用紙1の先端をトラクタ
3tに保持させて装填スイッチを操作すると、トラクタ
3t、サクションベルト10及び排紙ローラ7dが始動
され、用紙の先端1は自動的にトラクタ3tから転写
部、定着器6を通って排紙ローラ7dまで送り込まれ、
用紙1の先端が排紙ローラ7dを通過すると、トラクタ
3t、サクションベルト10及び下流紙送り手段7(7
d,7s)は停止される。
3tに保持させて装填スイッチを操作すると、トラクタ
3t、サクションベルト10及び排紙ローラ7dが始動
され、用紙の先端1は自動的にトラクタ3tから転写
部、定着器6を通って排紙ローラ7dまで送り込まれ、
用紙1の先端が排紙ローラ7dを通過すると、トラクタ
3t、サクションベルト10及び下流紙送り手段7(7
d,7s)は停止される。
【0029】図2は上記制御部20を他の機構との関連
で示したブロック図である。装置内の温度を検出する温
度センサStの出力がA/D変換器22tを介してCP
U21に入力され、また、装置内の湿度を検出する湿度
センサSwの出力もA/D変換器22tを介してCPU
21に入力される。また感光体4の表面電位が、表面電
位センサSvによって検出されてA/D変換器28を介
して、CPU21に入力され、更に、ビデオ回路40よ
り、カウンタ41とI/Oレジスタ27を介して印字率
を算出するためのドット数(1ページ毎のドット数)が
CPU21に入力される。更に、転写帯電器5に流れる
転写電流、現像器11のバイアス電圧、露光源19より
の露光強度は、本制御部20の上位にあるメカニカルコ
ントローラよりバス26を介してCPU21に取り込ま
れる。
で示したブロック図である。装置内の温度を検出する温
度センサStの出力がA/D変換器22tを介してCP
U21に入力され、また、装置内の湿度を検出する湿度
センサSwの出力もA/D変換器22tを介してCPU
21に入力される。また感光体4の表面電位が、表面電
位センサSvによって検出されてA/D変換器28を介
して、CPU21に入力され、更に、ビデオ回路40よ
り、カウンタ41とI/Oレジスタ27を介して印字率
を算出するためのドット数(1ページ毎のドット数)が
CPU21に入力される。更に、転写帯電器5に流れる
転写電流、現像器11のバイアス電圧、露光源19より
の露光強度は、本制御部20の上位にあるメカニカルコ
ントローラよりバス26を介してCPU21に取り込ま
れる。
【0030】CPU21のプログラムに組み込まれた演
算手段21bは上記ドット数より印字率を求める他、上
記の各センサから成る入力・検出手段100より入力さ
れる諸条件に基づいて後に説明するように感光体4の現
在の用紙吸着力を演算する。また、用紙吸着力は用紙の
種類によって異なる用紙厚さ、すなわち、用紙1の電気
抵抗にも依存するので、上記入力・検出手段100とし
て用紙厚さを指定する用紙連量切換えボタンSmが設け
られ、該用紙連量切換えボタンSmよりI/Oレジスタ
24を介して用紙厚さがCPU21に入力される。
算手段21bは上記ドット数より印字率を求める他、上
記の各センサから成る入力・検出手段100より入力さ
れる諸条件に基づいて後に説明するように感光体4の現
在の用紙吸着力を演算する。また、用紙吸着力は用紙の
種類によって異なる用紙厚さ、すなわち、用紙1の電気
抵抗にも依存するので、上記入力・検出手段100とし
て用紙厚さを指定する用紙連量切換えボタンSmが設け
られ、該用紙連量切換えボタンSmよりI/Oレジスタ
24を介して用紙厚さがCPU21に入力される。
【0031】一方、メモリ25には感光体4を作動させ
てから、下流紙送り手段7(7d,7s)あるいはトラ
クタ3tを作動させるまでの時間t1 等印刷開始に必要
な時間が設定されている。ここで上記時間t1 は、後に
説明する感光体4の用紙吸着力に対応して例えば3段階
で記憶されている。更に上記メモリ25には印刷停止時
にトラクタ3tが停止してから、下流紙送り手段7(7
d,7s)が停止する迄の所定時間t2 等、印刷停止時
の制御に必要な時間も設定されている。
てから、下流紙送り手段7(7d,7s)あるいはトラ
クタ3tを作動させるまでの時間t1 等印刷開始に必要
な時間が設定されている。ここで上記時間t1 は、後に
説明する感光体4の用紙吸着力に対応して例えば3段階
で記憶されている。更に上記メモリ25には印刷停止時
にトラクタ3tが停止してから、下流紙送り手段7(7
d,7s)が停止する迄の所定時間t2 等、印刷停止時
の制御に必要な時間も設定されている。
【0032】尚、図2において、転写帯電器5で転写さ
れた残りのトナーはクリーナ12で、感光体4の表面よ
り除去され、また感光体4の表面の帯電状態は一旦除電
器13で除電されて、新たに前帯電器14で帯電される
ようになっている。
れた残りのトナーはクリーナ12で、感光体4の表面よ
り除去され、また感光体4の表面の帯電状態は一旦除電
器13で除電されて、新たに前帯電器14で帯電される
ようになっている。
【0033】上記構成によって図3に示すように、ま
ず、始動時にメカニカルコントローラより始動の指示が
バス26を介して出されると、CPU21のプロクラム
に組み込まれた駆動制御手段21aは感光体4に対応す
るレジスタ34と下流紙送り手段7(7d,7s)に対
応するレジスタ23bに稼働フラグ“1”を立て、モー
タドライバ62及びモータドライバ72を介して感光体
モータ61及び下流紙送り手段7(7d,7s)のモー
タ71を駆動し、感光体4及び下流紙送り手段7(7
d,7s)を始動する(図3(a),(d) 参照)。
ず、始動時にメカニカルコントローラより始動の指示が
バス26を介して出されると、CPU21のプロクラム
に組み込まれた駆動制御手段21aは感光体4に対応す
るレジスタ34と下流紙送り手段7(7d,7s)に対
応するレジスタ23bに稼働フラグ“1”を立て、モー
タドライバ62及びモータドライバ72を介して感光体
モータ61及び下流紙送り手段7(7d,7s)のモー
タ71を駆動し、感光体4及び下流紙送り手段7(7
d,7s)を始動する(図3(a),(d) 参照)。
【0034】次いで、所定時間t1 (5秒程度)後にト
ラクタ3tに対応するレジスタ23aに稼働フラグ
“1”を立て、モータドライバ32を介してモータ31
を駆動しトラクタ3tが始動する。また、それと同時に
転写ガイド9に対応するレジスタ29に稼働フラグ
“1”を立て、モータドライバ52を介して転写モータ
51を駆動するとともに、転写器5に対応するレジスタ
42に稼働フラグ“1”を立てて転写器5を稼働させ
る。
ラクタ3tに対応するレジスタ23aに稼働フラグ
“1”を立て、モータドライバ32を介してモータ31
を駆動しトラクタ3tが始動する。また、それと同時に
転写ガイド9に対応するレジスタ29に稼働フラグ
“1”を立て、モータドライバ52を介して転写モータ
51を駆動するとともに、転写器5に対応するレジスタ
42に稼働フラグ“1”を立てて転写器5を稼働させ
る。
【0035】上記のように、感光体4を始動させると同
時に下流紙送り手段7(7d,7s)をも始動すること
によって、印刷開始時に用紙1に緊張が持たせられ、転
写ガイド9が上昇する迄は感光体4と用紙1が接触する
ことが避けられることになる。従って、ジャム等によっ
て、印刷開始前に未定着の文字等が、感光体4と定着器
6との間の用紙1上にある場合でも、印刷の乱れや用紙
の汚れが発生することを防止することができる。
時に下流紙送り手段7(7d,7s)をも始動すること
によって、印刷開始時に用紙1に緊張が持たせられ、転
写ガイド9が上昇する迄は感光体4と用紙1が接触する
ことが避けられることになる。従って、ジャム等によっ
て、印刷開始前に未定着の文字等が、感光体4と定着器
6との間の用紙1上にある場合でも、印刷の乱れや用紙
の汚れが発生することを防止することができる。
【0036】印刷中は、トラクタ3t、感光体4及び下
流紙送り手段7(7d,7s)が連続して運転される
が、該下流紙送り手段7(7d,7s)を構成する排紙
ローラ7dの周速度はトラクタ3tの周速度よりも3〜
5%程度速く、また、下流紙送り手段7(7d,7s)
の周速度はトラクタ3tの周速度よりも1〜2割程度速
くして用紙1に適度の張力が加えられるようにしてい
る。
流紙送り手段7(7d,7s)が連続して運転される
が、該下流紙送り手段7(7d,7s)を構成する排紙
ローラ7dの周速度はトラクタ3tの周速度よりも3〜
5%程度速く、また、下流紙送り手段7(7d,7s)
の周速度はトラクタ3tの周速度よりも1〜2割程度速
くして用紙1に適度の張力が加えられるようにしてい
る。
【0037】次に停止時にはメカニカルコントローラよ
りバス26を介して停止の指示が出され、まず露光源1
9よりのレーザ光の照射が終了し、その後(t11)に上
記駆動制御手段21aは上記トラクタ3tに対応するレ
ジスタ23aの稼働フラグを降して、トラクタ3tを停
止し、次いで、上記メモリ25の現在の用紙吸着力に対
応する所定時間t2 (3〜5秒程度)を待って下流紙送
り手段7(7d,7s)に対応するレジスタ23bの稼
働フラグを降して、下流紙送り手段7(7d,7s)を
停止することになる。
りバス26を介して停止の指示が出され、まず露光源1
9よりのレーザ光の照射が終了し、その後(t11)に上
記駆動制御手段21aは上記トラクタ3tに対応するレ
ジスタ23aの稼働フラグを降して、トラクタ3tを停
止し、次いで、上記メモリ25の現在の用紙吸着力に対
応する所定時間t2 (3〜5秒程度)を待って下流紙送
り手段7(7d,7s)に対応するレジスタ23bの稼
働フラグを降して、下流紙送り手段7(7d,7s)を
停止することになる。
【0038】上記のように、トラクタ3tを停止させて
から所定の時間だけ下流紙送り手段7(7d,7s)の
運転を連続させることにより、用紙1に張力が作用し、
用紙1は印刷開始前に位置していた平面、すなわち、感
光体4に接する平面に平行な平面まで感光体4から離隔
され、感光体4と接触して汚されるおそれがなくなる。
から所定の時間だけ下流紙送り手段7(7d,7s)の
運転を連続させることにより、用紙1に張力が作用し、
用紙1は印刷開始前に位置していた平面、すなわち、感
光体4に接する平面に平行な平面まで感光体4から離隔
され、感光体4と接触して汚されるおそれがなくなる。
【0039】また、用紙1が緊張することにより、用紙
1と定着器6のガラス面との間隔も大きくなり、用紙1
が定着器1の余熱でこげるおそれもなくなる。トラクタ
3tの停止から下流紙送り手段7(7d,7s)の停止
までの設定時間t2 は、感光体4と用紙1との静電吸着
力の強弱に依存し、したがって、用紙1の電気抵抗、装
置内の温度及び湿度、感光体4の帯電条件、現像条件、
転写条件、クリーニング条件、除電条件などの電子写真
プロセスの諸条件に対応して長くしたり、短くしたりす
ることが好ましい。
1と定着器6のガラス面との間隔も大きくなり、用紙1
が定着器1の余熱でこげるおそれもなくなる。トラクタ
3tの停止から下流紙送り手段7(7d,7s)の停止
までの設定時間t2 は、感光体4と用紙1との静電吸着
力の強弱に依存し、したがって、用紙1の電気抵抗、装
置内の温度及び湿度、感光体4の帯電条件、現像条件、
転写条件、クリーニング条件、除電条件などの電子写真
プロセスの諸条件に対応して長くしたり、短くしたりす
ることが好ましい。
【0040】すなわち、図4に示すように用紙1の電気
抵抗が大きくなると感光体4と用紙1との静電吸着力は
大きくなる。従って、上記用紙連用切換えボタンSm
(入力・検出手段100)より入力された用紙厚さを上
記演算手段20bのパレメ−タとし、該演算手段は感光
体の用紙吸着力に対応した所定時間t 2 を算出する。な
お、用紙厚さに対応して設定時間をt2 を長く設定する
ようにCPU21で制御することが好ましい。
抵抗が大きくなると感光体4と用紙1との静電吸着力は
大きくなる。従って、上記用紙連用切換えボタンSm
(入力・検出手段100)より入力された用紙厚さを上
記演算手段20bのパレメ−タとし、該演算手段は感光
体の用紙吸着力に対応した所定時間t 2 を算出する。な
お、用紙厚さに対応して設定時間をt2 を長く設定する
ようにCPU21で制御することが好ましい。
【0041】また、図5に示すように装置内の温度及び
湿度、すなわち、装置設置環境が低温低湿になると感光
体4と用紙1との静電吸着力は大きくなる。従って、装
置内の温度を上記温度センサSt(入力・検出手段10
0)より検出し、また湿度を上記湿度センサSw(入力
・検出手段100)より検出することによって得られ る
装置設置環境を上記演算手段20bのパレメ−タとし、
該演算手段は感光体の用紙吸着力に対応した所定時間t
2 を算出する。なお、上記メモリ25への設定時間t2
を装置設置環境に対応して切替えるようにCPU21で
制御する。すなわち、温度及び湿度の低下に対応して設
定時間t2 を長く設定することが好ましい。
湿度、すなわち、装置設置環境が低温低湿になると感光
体4と用紙1との静電吸着力は大きくなる。従って、装
置内の温度を上記温度センサSt(入力・検出手段10
0)より検出し、また湿度を上記湿度センサSw(入力
・検出手段100)より検出することによって得られ る
装置設置環境を上記演算手段20bのパレメ−タとし、
該演算手段は感光体の用紙吸着力に対応した所定時間t
2 を算出する。なお、上記メモリ25への設定時間t2
を装置設置環境に対応して切替えるようにCPU21で
制御する。すなわち、温度及び湿度の低下に対応して設
定時間t2 を長く設定することが好ましい。
【0042】また、図6に示すように、転写電流(上位
のコントローラよりバス26を介してCPU21に転送
される)が大きくなると、感光体4と用紙1との静電吸
着力は大きくなる。従って、図7に示すように、表面電
位センサSv(入力・検出手段100)より得られる感
光体4の表面電位が大きいと感光体4と用紙1との静電
吸着力は大きくなり、図8に示すように、現像器のバイ
アス電圧や露光強度(上位のコントローラよりバス26
を介してCPU21に転送される)が小さい場合には、
感光体4と用紙1との静電吸着力は大きくなる。これ
ら、転写電流、感光体4の表面電位、現像器のバイアス
電圧や露光強度などの電子写真プロセスの諸条件のうち
の1つ又は2つ以上の条件の変化に対応して感光体4と
用紙1との静電吸着力は変化するので、電子写真プロセ
スの諸条件を上記演算手段20bのパレメ−タとし、該
演算手段は感光体の用紙吸着力に対応した所定時間t 2
を算出する。なお、上記メモリ25への設定時間t2 も
該電子写真プロセスの諸条件に応じて変えるようにする
ことが好ましい。
のコントローラよりバス26を介してCPU21に転送
される)が大きくなると、感光体4と用紙1との静電吸
着力は大きくなる。従って、図7に示すように、表面電
位センサSv(入力・検出手段100)より得られる感
光体4の表面電位が大きいと感光体4と用紙1との静電
吸着力は大きくなり、図8に示すように、現像器のバイ
アス電圧や露光強度(上位のコントローラよりバス26
を介してCPU21に転送される)が小さい場合には、
感光体4と用紙1との静電吸着力は大きくなる。これ
ら、転写電流、感光体4の表面電位、現像器のバイアス
電圧や露光強度などの電子写真プロセスの諸条件のうち
の1つ又は2つ以上の条件の変化に対応して感光体4と
用紙1との静電吸着力は変化するので、電子写真プロセ
スの諸条件を上記演算手段20bのパレメ−タとし、該
演算手段は感光体の用紙吸着力に対応した所定時間t 2
を算出する。なお、上記メモリ25への設定時間t2 も
該電子写真プロセスの諸条件に応じて変えるようにする
ことが好ましい。
【0043】更に、図9に示すように、印字率が小さい
と感光体4と用紙1との静電吸着力は大きくなる。従っ
て、ビデオ回路40(入力・検出手段100)より、カ
ウンタ41とI/Oレジスタ27を介して入力されるド
ット数(1ページ毎のドット数)により、上記演算手段
21bは用紙1の印字率を算出し、該印字率を該演算手
段20bのパレメ−タとし、該演算手段は感光体の用紙
吸着力に対応した所定時間t 2 を算出する。なお、印字
率が小さくなると設定時間を長くなるように上記メモリ
25への設定時間を切替えるようにしている。
と感光体4と用紙1との静電吸着力は大きくなる。従っ
て、ビデオ回路40(入力・検出手段100)より、カ
ウンタ41とI/Oレジスタ27を介して入力されるド
ット数(1ページ毎のドット数)により、上記演算手段
21bは用紙1の印字率を算出し、該印字率を該演算手
段20bのパレメ−タとし、該演算手段は感光体の用紙
吸着力に対応した所定時間t 2 を算出する。なお、印字
率が小さくなると設定時間を長くなるように上記メモリ
25への設定時間を切替えるようにしている。
【0044】上記の実施例においては、トラクタ3tの
停止後、下流紙送り手段7(7d,7s)の運転を所定
の設定時間にわたり連続させるようにしているが、下流
紙送り手段7(7d,7s)に代えて吸着機能を備えた
サクションベルト10をトラクタ3tの停止後所定の設
定時間にわたり運転するように構成することも可能であ
る。
停止後、下流紙送り手段7(7d,7s)の運転を所定
の設定時間にわたり連続させるようにしているが、下流
紙送り手段7(7d,7s)に代えて吸着機能を備えた
サクションベルト10をトラクタ3tの停止後所定の設
定時間にわたり運転するように構成することも可能であ
る。
【0045】更に、定着器6がヒートローラ式の場合に
は、定着器6をトラクタ3tの停止後も連続して運転す
るように構成してもよい。図10は本発明の他の実施例
を示すものである。
は、定着器6をトラクタ3tの停止後も連続して運転す
るように構成してもよい。図10は本発明の他の実施例
を示すものである。
【0046】感光体4の下流側に該感光体4と用紙1と
のむだな接触を防止する防接手段30が設けられる。す
なわち、本実施例では、感光体4の下流側の印刷面とは
反対側の面から用紙1を感光体4から引き離す方向に吸
着する吸着手段(吸着ファン)30sが設けられてい
る。
のむだな接触を防止する防接手段30が設けられる。す
なわち、本実施例では、感光体4の下流側の印刷面とは
反対側の面から用紙1を感光体4から引き離す方向に吸
着する吸着手段(吸着ファン)30sが設けられてい
る。
【0047】この構成によって、図11に示すように、
感光体4を作動させると同時に吸着手段30sを作動さ
せ、図10に破線で示すような用紙たるみがあっても、
該たるみ部分が感光体4と接触しないように上記吸着手
段30sで用紙1が感光体4から離れる方向に吸着して
おく。上記のように吸着手段30sおよび感光体4が作
動した後t1 時間後にトラクタ3tと下流紙送り手段7
(7d,7s)及び転写帯電器5を同時に作動させるよ
うにし、更に、その後印刷が開始されてから上記吸着手
段30sを停止するようにする。これによって、用紙送
りが開始される前に感光体4と用紙1との接触が避けら
れ、用紙汚れや既に印字されて未定着な文字を乱すこと
がなくなる。
感光体4を作動させると同時に吸着手段30sを作動さ
せ、図10に破線で示すような用紙たるみがあっても、
該たるみ部分が感光体4と接触しないように上記吸着手
段30sで用紙1が感光体4から離れる方向に吸着して
おく。上記のように吸着手段30sおよび感光体4が作
動した後t1 時間後にトラクタ3tと下流紙送り手段7
(7d,7s)及び転写帯電器5を同時に作動させるよ
うにし、更に、その後印刷が開始されてから上記吸着手
段30sを停止するようにする。これによって、用紙送
りが開始される前に感光体4と用紙1との接触が避けら
れ、用紙汚れや既に印字されて未定着な文字を乱すこと
がなくなる。
【0048】上記吸着手段30sとしてエアー吸着を用
いることが可能である。本実施例ににおいても上記吸着
手段30sはCPU21によってI/Oレジスタ35、
ブロアドライバ36を介して、ブロアによるエアー吸着
制御が行われる。また印刷停止時の制御は前記した実施
例と同様の方式を採ることができる。
いることが可能である。本実施例ににおいても上記吸着
手段30sはCPU21によってI/Oレジスタ35、
ブロアドライバ36を介して、ブロアによるエアー吸着
制御が行われる。また印刷停止時の制御は前記した実施
例と同様の方式を採ることができる。
【0049】尚、上記吸着手段(吸着ファン)30sと
してサクションベルト10を用いることも可能であり、
また、本実施例においても、吸着手段(吸着ファン)3
0sはCPU21によって、I/Oレジスタ35、モー
タドライバ36、吸着モータ37を介しての制御がおこ
なわれる。また、印刷停止時の制御は前記した実施例と
同様の方式を採ることができる。
してサクションベルト10を用いることも可能であり、
また、本実施例においても、吸着手段(吸着ファン)3
0sはCPU21によって、I/Oレジスタ35、モー
タドライバ36、吸着モータ37を介しての制御がおこ
なわれる。また、印刷停止時の制御は前記した実施例と
同様の方式を採ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明の電子写真式連続
紙印刷装置によれば、用紙搬送経路の感光体の上流側に
上流紙送り手段を、下流側に下流紙送り手段をそれぞれ
設け、感光体の始動とほぼ同時に下流紙送り手段を始動
させるとともに、感光体の始動から該感光体の用紙吸着
力に対応した所定時間を経過後に上流紙送り装置を始動
させてているので、感光体下流側に用紙のたるみがあっ
ても感光体始動時には該たるみが消滅しているので、前
回迄の印字を乱すことがなく、更に、用紙汚れも解消で
きる。
紙印刷装置によれば、用紙搬送経路の感光体の上流側に
上流紙送り手段を、下流側に下流紙送り手段をそれぞれ
設け、感光体の始動とほぼ同時に下流紙送り手段を始動
させるとともに、感光体の始動から該感光体の用紙吸着
力に対応した所定時間を経過後に上流紙送り装置を始動
させてているので、感光体下流側に用紙のたるみがあっ
ても感光体始動時には該たるみが消滅しているので、前
回迄の印字を乱すことがなく、更に、用紙汚れも解消で
きる。
【0051】また、上流紙送り手段の停止時から感光体
の用紙吸着力に対応した所定の設定時間を経過した時に
下流紙送り手段を停止させる駆動制御手段を備えるの
で、印刷の停止時に用紙が下流紙送り手段によって引っ
張られて感光体から剥がされ、回転し続ける感光体に用
紙が接触して汚れることを確実に防止できる。
の用紙吸着力に対応した所定の設定時間を経過した時に
下流紙送り手段を停止させる駆動制御手段を備えるの
で、印刷の停止時に用紙が下流紙送り手段によって引っ
張られて感光体から剥がされ、回転し続ける感光体に用
紙が接触して汚れることを確実に防止できる。
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】機構部分との関連で示した制御手段ブロック図
である。
である。
【図3】制御手段のタイムチャートである。
【図4】用紙固有電気抵抗に対する感光体ドラムと用紙
との静電吸着力の関係を示す特性図である。
との静電吸着力の関係を示す特性図である。
【図5】気温湿度に対する感光体ドラムと用紙との静電
吸着力の関係を示す特性図である。
吸着力の関係を示す特性図である。
【図6】転写電流に対する感光体ドラムと用紙との静電
吸着力の関係を示す特性図である。
吸着力の関係を示す特性図である。
【図7】感光体表面電位に対する感光体ドラムと用紙と
の静電吸着力の関係を示す特性図である。
の静電吸着力の関係を示す特性図である。
【図8】現像バイアス,露光強度に対する感光体ドラム
と用紙との静電吸着力の関係を示す特性図である。
と用紙との静電吸着力の関係を示す特性図である。
【図9】印字率に対する感光体ドラムと用紙との静電吸
着力の関係を示す特性図である。
着力の関係を示す特性図である。
【図10】本発明の別の実施例を示す構成図である。
【図11】図10に示す構成のタイムチャートである。
【図12】従来例の構成図である。
【図13】転写ガイドの動作説明図である。
【図14】本発明が解決しようとする課題の説明図であ
る。
る。
【図15】従来の制御を示すタイムチャートである。
1 用紙 3 上流紙送り手段(トラクタ) 4 感光体 7 下流紙送り手段(排紙ローラ,スカッフローラ) 10 サクションベルト 20 制御手段 30 防接手段 30s 用紙吸着手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−306268(JP,A) 特開 平2−258372(JP,A) 特開 昭61−205167(JP,A) 特開 平3−102378(JP,A) 特開 昭64−104560(JP,A) 特開 平3−211156(JP,A) 実開 昭55−8180(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/00 518 - 15/00 534 G03G 21/00 370 - 21/00 502 B65H 23/18 - 23/198 G03G 15/14 - 15/18
Claims (9)
- 【請求項1】 電子写真式連続紙印刷装置において用紙
搬送経路の感光体の上流側に上流紙送り手段を、下流側
に下流紙送り手段をそれぞれ設けるとともに、上記感光
体の用紙吸着力を変動させるパラメータを入力及び/又
は検出する入力・検出手段と、該入力・検出手段より得
られるパラメータに基づいて感光体の用紙吸着力を演算
する演算手段とを備え、更に、感光体の始動とほぼ同時
に下流紙送り手段を作動させるとともに、上記感光体の
始動から上記演算手段の出力する用紙吸着力に基づいた
所定時間を経過後に上記上流紙送り手段を始動させる駆
動制御手段を備えることを特徴とする電子写真式連続紙
印刷装置。 - 【請求項2】 電子写真式連続紙印刷装置において、 用紙搬送経路の感光体の上流側に上流紙送り手段を、下
流側に下流紙送り手段をそれぞれ設けるとともに、上記
感光体の下流側に感光体と用紙とのむだな接触を防止す
る防接手段を備え、更に、感光体の始動とほぼ同時に該
防接手段を作動させ、所定時間後に下流紙送り手段と上
流紙送り手段をほぼ同時に作動させる駆動制御手段を備
えたことを特徴とする電子写真式連続紙印刷装置。 - 【請求項3】 上記防接手段が感光体の下流側であっ
て、用紙の印刷面に対向する側に配置された用紙吸着手
段である請求項2に記載の電子写真式連続紙印刷装置。 - 【請求項4】 上記用紙吸着手段が吸着機能を備えたサ
クションベルトである請求項3に記載の電子写真式連続
紙印刷装置。 - 【請求項5】 電子写真式連続紙印刷装置において用紙
搬送経路の感光体の上流側に上流紙送り手段を、下流側
に下流紙送り手段をそれぞれ設けるとともに、上記感光
体の用紙吸着力を変動させるパラメータを入力及び/又
は検出する入力・検出手段と、該入力・検出手段より得
られるパラメータに基づいて感光体の用紙吸着力を演算
する演算手段とを備え、更に、上流紙送り手段の停止時
から上記演算手段の出力する用紙吸着力に基づいた所定
時間を経過後に上記下流紙送り手段を停止させる駆動制
御手段とを備えることを特徴とする電子写真式連続紙印
刷装置。 - 【請求項6】 上記パラメ−タとして装置設置環境を検
出する上記入力・検出手段を備えた請求項1又は請求項
5に記載の電子写真式連続紙印刷装置。 - 【請求項7】 上記パラメ−タとして用紙の印字率を検
出する上記入力・検出手段を備えた請求項1、請求項
5、請求項6のうち、少なくとも1つに記載の電子写真
式連続紙印刷装置。 - 【請求項8】 上記パラメ−タとして電子写真プロセス
の諸条件を検出する上記入力・検出手段を備えた請求項
1、請求項5、請求項6、請求項7のうち、少なくとも
1つに記載の電子写真式連続紙印刷装置。 - 【請求項9】 上記パラメ−タとして用紙の種類を検出
する上記入力・検出手段を備えた請求項1、請求項5、
請求項6、請求項7、請求項8のうち、少なくとも1つ
に記載の電子写真式連続紙印刷装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5206596A JP2824008B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-08-20 | 電子写真式連続紙印刷装置 |
DE4404636A DE4404636B4 (de) | 1993-02-18 | 1994-02-14 | Abbildungsvorrichtung |
US08/758,212 US5732315A (en) | 1993-02-18 | 1996-11-27 | Paper delivery and stacker unit in an image forming apparatus |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-38814 | 1993-02-26 | ||
JP3881493 | 1993-02-26 | ||
JP5206596A JP2824008B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-08-20 | 電子写真式連続紙印刷装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06308794A JPH06308794A (ja) | 1994-11-04 |
JP2824008B2 true JP2824008B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=26378099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5206596A Expired - Fee Related JP2824008B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-08-20 | 電子写真式連続紙印刷装置 |
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---|---|
JP (1) | JP2824008B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
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JPS61205167A (ja) * | 1985-03-08 | 1986-09-11 | Hitachi Koki Co Ltd | レ−ザビ−ムプリンタの用紙駆動制御方式 |
JPH07110546B2 (ja) * | 1988-05-25 | 1995-11-29 | インターナショナル ビジネス マシーンズ コーポレーション | 電子写真方式の印刷装置 |
JPH02258372A (ja) * | 1989-03-31 | 1990-10-19 | Seiko Epson Corp | プリンタ装置 |
-
1993
- 1993-08-20 JP JP5206596A patent/JP2824008B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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