JP2822779B2 - 自動車用エアバッグ装置 - Google Patents
自動車用エアバッグ装置Info
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- JP2822779B2 JP2822779B2 JP4150847A JP15084792A JP2822779B2 JP 2822779 B2 JP2822779 B2 JP 2822779B2 JP 4150847 A JP4150847 A JP 4150847A JP 15084792 A JP15084792 A JP 15084792A JP 2822779 B2 JP2822779 B2 JP 2822779B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用エアバッグ装
置に関する。
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の技術としては、例えば実開平3
−16555号公報に示すようなものがある。即ち、自
動車用エアバッグ装置としては、車体の左右方向に架設
されたステアリングメンバーに支持されたブラケット装
置と、該ブラケット装置を介して支持されたインフレー
タと、該インフレータにより支持されたエアバッグ本体
とを有する。
−16555号公報に示すようなものがある。即ち、自
動車用エアバッグ装置としては、車体の左右方向に架設
されたステアリングメンバーに支持されたブラケット装
置と、該ブラケット装置を介して支持されたインフレー
タと、該インフレータにより支持されたエアバッグ本体
とを有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
自動車用エアバッグ装置にあっては、自動車衝突時に乗
員の上半身が、二次衝突により前側に移動すると共に前
記エアバッグ装置のバッグ本体が膨張して前側に移動し
た乗員の上半身を保持し、衝撃エネルギを吸収する。こ
の時、乗員の上半身が保持されることにより、今度は乗
員の下半身、特に膝が、インストルメントパネルのグロ
ーブボックス部に入り込むことになる。そこで、グロー
ブボックス部或いはグローブボックス部の下部に、乗員
の膝を保持するニーパッドを配設しているが、高価であ
るばかりか車両重量を増加させることになる。そこで、
本発明は、乗員を保護する機能を維持しつつ、原価を低
減すると共に車両重量を軽量化させる手段を提供するこ
とを目的とするものである。
自動車用エアバッグ装置にあっては、自動車衝突時に乗
員の上半身が、二次衝突により前側に移動すると共に前
記エアバッグ装置のバッグ本体が膨張して前側に移動し
た乗員の上半身を保持し、衝撃エネルギを吸収する。こ
の時、乗員の上半身が保持されることにより、今度は乗
員の下半身、特に膝が、インストルメントパネルのグロ
ーブボックス部に入り込むことになる。そこで、グロー
ブボックス部或いはグローブボックス部の下部に、乗員
の膝を保持するニーパッドを配設しているが、高価であ
るばかりか車両重量を増加させることになる。そこで、
本発明は、乗員を保護する機能を維持しつつ、原価を低
減すると共に車両重量を軽量化させる手段を提供するこ
とを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用エアバ
ッグ装置としては、車体の左右方向に架設されたステア
リングメンバーに支持されたブラケット装置と、該ブラ
ケット装置を介して支持されたインフレータと、該イン
フレータにより支持されたエアバッグ本体とを有する構
成において、前記ブラケット装置は、前記ステアリング
メンバーに支持され且つ自動車前方側に係合部を有する
第1ブラケットと、左右端部が前記ステアリングメンバ
ーに支持され且つ該左右端部間の左右略中央部の自動車
前方側に形成されてなる引っ掛け部が前記第1ブラケッ
トの係合部に係合離脱自在なるように係合されると共
に、前記左右略中央部に形成された支持部でもって前記
インフレータを支持してなる第2ブラケットとよりな
り、前記インフレータに自動車後方側より前方側に加わ
った荷重により、前記第1ブラケットの係合部に対して
第2ブラケットの引っ掛け部が離脱すると共に、該第2
ブラケットの左右端部と左右略中央部との間には、左右
端部と左右略中央部とが前記荷重により切断され得るス
リット部が形成されてなることを特徴とするものであ
る。
ッグ装置としては、車体の左右方向に架設されたステア
リングメンバーに支持されたブラケット装置と、該ブラ
ケット装置を介して支持されたインフレータと、該イン
フレータにより支持されたエアバッグ本体とを有する構
成において、前記ブラケット装置は、前記ステアリング
メンバーに支持され且つ自動車前方側に係合部を有する
第1ブラケットと、左右端部が前記ステアリングメンバ
ーに支持され且つ該左右端部間の左右略中央部の自動車
前方側に形成されてなる引っ掛け部が前記第1ブラケッ
トの係合部に係合離脱自在なるように係合されると共
に、前記左右略中央部に形成された支持部でもって前記
インフレータを支持してなる第2ブラケットとよりな
り、前記インフレータに自動車後方側より前方側に加わ
った荷重により、前記第1ブラケットの係合部に対して
第2ブラケットの引っ掛け部が離脱すると共に、該第2
ブラケットの左右端部と左右略中央部との間には、左右
端部と左右略中央部とが前記荷重により切断され得るス
リット部が形成されてなることを特徴とするものであ
る。
【0005】
【作用】この構造によると、自動車の衝突時に、乗員の
下半身、特に膝がエアバッグ装置にぶつかると、該エア
バッグ装置を支持した第2ブラケットの引っ掛け部が、
ステアリングメンバーに支持されてなる第1ブラケット
の係合部に対して離脱する方向に移動するので、該離脱
する方向への第2ブラケットの移動力が、該第2ブラケ
ットのスリット部に応力集中して割れ目が発生して、エ
アバッグ装置が反力を発生しながら、乗員に対して離れ
る方向に移動する。これにより、ニーパッドが無くとも
乗員の下半身が持っている衝突エネルギを吸収できるこ
とになる。ニーパッドが無いことにより、原価を低減で
き且つ軽量化を実現できる。
下半身、特に膝がエアバッグ装置にぶつかると、該エア
バッグ装置を支持した第2ブラケットの引っ掛け部が、
ステアリングメンバーに支持されてなる第1ブラケット
の係合部に対して離脱する方向に移動するので、該離脱
する方向への第2ブラケットの移動力が、該第2ブラケ
ットのスリット部に応力集中して割れ目が発生して、エ
アバッグ装置が反力を発生しながら、乗員に対して離れ
る方向に移動する。これにより、ニーパッドが無くとも
乗員の下半身が持っている衝突エネルギを吸収できるこ
とになる。ニーパッドが無いことにより、原価を低減で
き且つ軽量化を実現できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1及び図2を
用いて詳述する。図1及び図2において、自動車用助手
席用エアバッグ装置1は、「車体の左右方向」としての
サイドパネル(図示省略)に架設されたステアリングメ
ンバー2に支持されたブラケット装置3と、該ブラケッ
ト装置3を介して支持されたインフレータ4と、該イン
フレータ4により支持されたエアバッグ本体5とを有す
る。
用いて詳述する。図1及び図2において、自動車用助手
席用エアバッグ装置1は、「車体の左右方向」としての
サイドパネル(図示省略)に架設されたステアリングメ
ンバー2に支持されたブラケット装置3と、該ブラケッ
ト装置3を介して支持されたインフレータ4と、該イン
フレータ4により支持されたエアバッグ本体5とを有す
る。
【0007】前記ブラケット装置3は、第1ブラケット
6と、第2ブラケット7とよりなる。前記第1ブラケッ
ト6は、前方が開口8した平面視コの字状に形成された
平面部9と、該平面部9の左右より略垂直に形成され且
つステアリングメンバー2の上部に跨がるように配され
て溶接GWによりステアリングメンバー2に支持された
左右板部10、10とよりなる。前記平面部9の自動車
前方側の端部には係合部11、11を有し、自動車後方
側にはフランジ12が垂設されている。
6と、第2ブラケット7とよりなる。前記第1ブラケッ
ト6は、前方が開口8した平面視コの字状に形成された
平面部9と、該平面部9の左右より略垂直に形成され且
つステアリングメンバー2の上部に跨がるように配され
て溶接GWによりステアリングメンバー2に支持された
左右板部10、10とよりなる。前記平面部9の自動車
前方側の端部には係合部11、11を有し、自動車後方
側にはフランジ12が垂設されている。
【0008】前記第2ブラケット7は、左右端部13、
13と、左右略中央部14とが一体に形成され、左右端
部13、13及び左右略中央部14の間にスリット部1
5、15が形成されてなる。前記左右端部13、13
は、断面が略逆ヘ字状に形成され、その前端部13a、
13aが前記ステアリングメンバー2に溶接GWにより
支持され、後端部13b、13bが前記左右略中央部1
4の平面部9のフランジ12の上に乗る状態で配されて
いる。
13と、左右略中央部14とが一体に形成され、左右端
部13、13及び左右略中央部14の間にスリット部1
5、15が形成されてなる。前記左右端部13、13
は、断面が略逆ヘ字状に形成され、その前端部13a、
13aが前記ステアリングメンバー2に溶接GWにより
支持され、後端部13b、13bが前記左右略中央部1
4の平面部9のフランジ12の上に乗る状態で配されて
いる。
【0009】前記左右略中央部14は、前端に前記第1
ブラケット6の係合部11、11に係止される引っ掛け
部16が形成され、前後略中央部に貫通孔14aが形成
されて、該貫通孔14aの下面にナット17が固設され
ている。該貫通孔14a及びナット17でもって、「支
持部」が形成され、該ナット17にボルト18及びワッ
シャ19を介して前記インフレータ4のブラケット4a
を支持してなる。
ブラケット6の係合部11、11に係止される引っ掛け
部16が形成され、前後略中央部に貫通孔14aが形成
されて、該貫通孔14aの下面にナット17が固設され
ている。該貫通孔14a及びナット17でもって、「支
持部」が形成され、該ナット17にボルト18及びワッ
シャ19を介して前記インフレータ4のブラケット4a
を支持してなる。
【0010】前記スリット部15、15は、前記インフ
レータ4に、後方、例えば乗員20の膝部20aがぶつ
かることで、前方に加わった荷重により、前記左右端部
13、13の後端部13b,13bが持ち上げられて、
左右略中央部14との間で捻れが発生し、次に前記左右
端部13、13と左右略中央部14との間に割れ目が生
じ得るように形成されてなる。
レータ4に、後方、例えば乗員20の膝部20aがぶつ
かることで、前方に加わった荷重により、前記左右端部
13、13の後端部13b,13bが持ち上げられて、
左右略中央部14との間で捻れが発生し、次に前記左右
端部13、13と左右略中央部14との間に割れ目が生
じ得るように形成されてなる。
【0011】この構造によると、図3に示すように、自
動車の衝突時に、乗員20が前方向に空走を始めると共
に20秒後に衝突センサ(図示省略)が作動し、インフ
レータ4から不燃性ガスが発生し、エアバッグ本体5の
バッグカバー(図示省略)が破断し、図4に示すよう
に、バッグが膨張し、エアバッグリッドが開き乗員20
の上半身20bを保持すると共に膝部20aがインスト
ルメントパネル21のグローブボックス22に干渉す
る。該グローブボックス22を介在して乗員20の下半
身、特に膝部20aがエアバッグ装置1のインフレータ
4にぶつかると、インフレータ4を支持した第2ブラケ
ット7のスリット部15、15に割れ目が発生して、エ
アバッグ装置1が反力を発生しながら、乗員に対して離
れる方向に移動する。これにより、図5に示すように、
エアバッグ本体5の膨張完了後は、インフレータ4が移
動しても、乗員20の拘束に影響が無く、しかもニーパ
ッドが無くとも乗員の下半身が持っている衝突エネルギ
を吸収できることになる。ニーパッドが無いことによ
り、原価を低減でき且つ軽量化を実現できる。そして、
図6に示すように、乗員20の上半身20bが後方に回
転することになる。
動車の衝突時に、乗員20が前方向に空走を始めると共
に20秒後に衝突センサ(図示省略)が作動し、インフ
レータ4から不燃性ガスが発生し、エアバッグ本体5の
バッグカバー(図示省略)が破断し、図4に示すよう
に、バッグが膨張し、エアバッグリッドが開き乗員20
の上半身20bを保持すると共に膝部20aがインスト
ルメントパネル21のグローブボックス22に干渉す
る。該グローブボックス22を介在して乗員20の下半
身、特に膝部20aがエアバッグ装置1のインフレータ
4にぶつかると、インフレータ4を支持した第2ブラケ
ット7のスリット部15、15に割れ目が発生して、エ
アバッグ装置1が反力を発生しながら、乗員に対して離
れる方向に移動する。これにより、図5に示すように、
エアバッグ本体5の膨張完了後は、インフレータ4が移
動しても、乗員20の拘束に影響が無く、しかもニーパ
ッドが無くとも乗員の下半身が持っている衝突エネルギ
を吸収できることになる。ニーパッドが無いことによ
り、原価を低減でき且つ軽量化を実現できる。そして、
図6に示すように、乗員20の上半身20bが後方に回
転することになる。
【0012】次に、本発明の第2実施例を図7及び図8
を用いて詳述する。図7及び図8において、自動車用エ
アバッグ装置1は、「車体の左右方向」としてのサイド
パネル(図示省略)に架設されたステアリングメンバー
2に支持されたブラケット装置30と、該ブラケット装
置30を介して支持されたインフレータ4と、該インフ
レータ4により支持されたエアバッグ本体5とを有す
る。前記ブラケット装置30は、前記第1ブラケット6
と、第2ブラケット31とよりなる。
を用いて詳述する。図7及び図8において、自動車用エ
アバッグ装置1は、「車体の左右方向」としてのサイド
パネル(図示省略)に架設されたステアリングメンバー
2に支持されたブラケット装置30と、該ブラケット装
置30を介して支持されたインフレータ4と、該インフ
レータ4により支持されたエアバッグ本体5とを有す
る。前記ブラケット装置30は、前記第1ブラケット6
と、第2ブラケット31とよりなる。
【0013】前記第2ブラケット31は、左右端部3
2、32と、前記左右略中央部14とが一体に形成さ
れ、左右端部32、32及び前記左右略中央部14の間
に前記スリット部15、15が形成されてなる。前記左
右端部32、32は、断面が略逆U字状に形成された本
体32aと、該本体32aの前後端部より略水平に突出
したフランジ32b、32cとよりなり、前記本体32
aを前記ステアリングメンバー2に巻き込み、後側のフ
ランジ32cに形成された貫通孔32dに挿入したボル
ト33aを前側のフランジ32bに固設されたナット3
3bに螺結してなる。
2、32と、前記左右略中央部14とが一体に形成さ
れ、左右端部32、32及び前記左右略中央部14の間
に前記スリット部15、15が形成されてなる。前記左
右端部32、32は、断面が略逆U字状に形成された本
体32aと、該本体32aの前後端部より略水平に突出
したフランジ32b、32cとよりなり、前記本体32
aを前記ステアリングメンバー2に巻き込み、後側のフ
ランジ32cに形成された貫通孔32dに挿入したボル
ト33aを前側のフランジ32bに固設されたナット3
3bに螺結してなる。
【0014】前記左右略中央部14は、前端に前記第1
ブラケット6の係合部11、11に係止される引っ掛け
部16が形成され、前後略中央部に貫通孔14aが形成
されて、該貫通孔14aの下面にナット17が固設され
ている。該貫通孔14a及びナット17でもって、「支
持部」が形成され、該ナット17にボルト18及びワッ
シャ19を介して前記インフレータ4のブラケット4a
を支持してなる。
ブラケット6の係合部11、11に係止される引っ掛け
部16が形成され、前後略中央部に貫通孔14aが形成
されて、該貫通孔14aの下面にナット17が固設され
ている。該貫通孔14a及びナット17でもって、「支
持部」が形成され、該ナット17にボルト18及びワッ
シャ19を介して前記インフレータ4のブラケット4a
を支持してなる。
【0015】前記スリット部15、15は、前記インフ
レータ4に、後方、例えば乗員20の膝部20aがぶつ
かることで、前方に加わった荷重により、前記左右端部
13、13の後端部13b,13bが持ち上げられて、
左右略中央部14との間で捻れが発生し、次に前記左右
端部32、32と左右略中央部14との間に割れ目が生
じ得るように形成されてなる。
レータ4に、後方、例えば乗員20の膝部20aがぶつ
かることで、前方に加わった荷重により、前記左右端部
13、13の後端部13b,13bが持ち上げられて、
左右略中央部14との間で捻れが発生し、次に前記左右
端部32、32と左右略中央部14との間に割れ目が生
じ得るように形成されてなる。
【0016】この構造によると、自動車の衝突時に、乗
員20の下半身、特に膝部20aがエアバッグ装置1の
インフレータ4にぶつかると、インフレータ4を支持し
た第2ブラケット31のスリット部15、15に割れ目
が発生して、エアバッグ装置1が反力を発生しながら、
乗員20に対して離れる方向に移動する。これにより、
ニーパッドが無くとも乗員の下半身が持っている衝突エ
ネルギを吸収できることになる。ニーパッドが無いこと
により、原価を低減でき且つ軽量化を実現できる。
員20の下半身、特に膝部20aがエアバッグ装置1の
インフレータ4にぶつかると、インフレータ4を支持し
た第2ブラケット31のスリット部15、15に割れ目
が発生して、エアバッグ装置1が反力を発生しながら、
乗員20に対して離れる方向に移動する。これにより、
ニーパッドが無くとも乗員の下半身が持っている衝突エ
ネルギを吸収できることになる。ニーパッドが無いこと
により、原価を低減でき且つ軽量化を実現できる。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、自動車
用エアバッグ装置としては、車体の左右方向に架設され
たステアリングメンバーに支持されたブラケット装置
と、該ブラケット装置を介して支持されたインフレータ
と、該インフレータにより支持されたエアバッグ本体と
を有する構成において、前記ブラケット装置は、前記ス
テアリングメンバーに支持され且つ自動車前方側に係合
部を有する第1ブラケットと、左右端部が前記ステアリ
ングメンバーに支持され且つ該左右端部間の左右略中央
部の自動車前方側に形成されてなる引っ掛け部が前記第
1ブラケットの係合部に係合離脱自在なるように係合さ
れると共に、前記左右略中央部に形成された支持部でも
って前記インフレータを支持してなる第2ブラケットと
よりなり、前記インフレータに自動車後方側より前方側
に加わった荷重により、前記第1ブラケットの係合部に
対して第2ブラケットの引っ掛け部が離脱すると共に、
該第2ブラケットの左右端部と左右略中央部との間に
は、左右端部と左右略中央部とが前記荷重により切断さ
れ得るスリット部が形成されてなることを特徴とするも
のであるから、この構造によると、自動車の衝突時に、
乗員の下半身、特に膝がエアバッグ装置にぶつかると、
該エアバッグ装置を支持した第2ブラケットの引っ掛け
部が、ステアリングメンバーに支持されてなる第1ブラ
ケットの係合部に対して離脱する方向に移動するので、
該離脱する方向への第2ブラケットの移動力が、該第2
ブラケットのスリット部に応力集中して割れ目が発生し
て、エアバッグ装置が反力を発生しながら、乗員に対し
て離れる方向に移動することで、ニーパッドが無くとも
乗員の下半身が持っている衝突エネルギを吸収でき、乗
員を保護する機能を維持しつつ、ニーパッドが無いこと
により、原価を低減でき且つ軽量化を実現できるという
実益的効果を有する。
用エアバッグ装置としては、車体の左右方向に架設され
たステアリングメンバーに支持されたブラケット装置
と、該ブラケット装置を介して支持されたインフレータ
と、該インフレータにより支持されたエアバッグ本体と
を有する構成において、前記ブラケット装置は、前記ス
テアリングメンバーに支持され且つ自動車前方側に係合
部を有する第1ブラケットと、左右端部が前記ステアリ
ングメンバーに支持され且つ該左右端部間の左右略中央
部の自動車前方側に形成されてなる引っ掛け部が前記第
1ブラケットの係合部に係合離脱自在なるように係合さ
れると共に、前記左右略中央部に形成された支持部でも
って前記インフレータを支持してなる第2ブラケットと
よりなり、前記インフレータに自動車後方側より前方側
に加わった荷重により、前記第1ブラケットの係合部に
対して第2ブラケットの引っ掛け部が離脱すると共に、
該第2ブラケットの左右端部と左右略中央部との間に
は、左右端部と左右略中央部とが前記荷重により切断さ
れ得るスリット部が形成されてなることを特徴とするも
のであるから、この構造によると、自動車の衝突時に、
乗員の下半身、特に膝がエアバッグ装置にぶつかると、
該エアバッグ装置を支持した第2ブラケットの引っ掛け
部が、ステアリングメンバーに支持されてなる第1ブラ
ケットの係合部に対して離脱する方向に移動するので、
該離脱する方向への第2ブラケットの移動力が、該第2
ブラケットのスリット部に応力集中して割れ目が発生し
て、エアバッグ装置が反力を発生しながら、乗員に対し
て離れる方向に移動することで、ニーパッドが無くとも
乗員の下半身が持っている衝突エネルギを吸収でき、乗
員を保護する機能を維持しつつ、ニーパッドが無いこと
により、原価を低減でき且つ軽量化を実現できるという
実益的効果を有する。
【図1】本発明の第1実施例を示す側面視断面図であ
る。
る。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例を示すエアバッグ装置の膨
張前の側面図である。
張前の側面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示すエアバッグ装置の膨
張直後の側面図である。
張直後の側面図である。
【図5】本発明の第1実施例を示すエアバッグ装置の膨
張後の側面図である。
張後の側面図である。
【図6】本発明の第1実施例を示すエアバッグ装置が萎
んで乗員の膝がぶつかった状態を示す側面図である。
んで乗員の膝がぶつかった状態を示す側面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す側面視断面図であ
る。
る。
【図8】図7の分解斜視図である。
1 自動車用エアバッグ装置 2 ステアリングメンバー 3 ブラケット装置 30 ブラケット装置 4 インフレータ 5 エアバッグ本体 6 第1ブラケット 7 第2ブラケット 31 第2ブラケット 11 係合部 13 左右端部 32 左右端部 14 左右略中央部 14a 支持部 17 支持部 15 スリット部 16 引っ掛け部 20 乗員 20a 膝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 21/20 B60R 21/05 B60R 21/045
Claims (1)
- 【請求項1】 車体の左右方向に架設されたステアリン
グメンバーに支持されたブラケット装置と、該ブラケッ
ト装置を介して支持されたインフレータと、該インフレ
ータにより支持されたエアバッグ本体とを有する構成に
おいて、 前記ブラケット装置は、前記ステアリングメンバーに支
持され且つ自動車前方側に係合部を有する第1ブラケッ
トと、左右端部が前記ステアリングメンバーに支持され
且つ該左右端部間の左右略中央部の自動車前方側に形成
されてなる引っ掛け部が前記第1ブラケットの係合部に
係合離脱自在なるように係合されると共に、前記左右略
中央部に形成された支持部でもって前記インフレータを
支持してなる第2ブラケットとよりなり、 前記インフレータに自動車後方側より前方側に加わった
荷重により、前記第1ブラケットの係合部に対して第2
ブラケットの引っ掛け部が離脱すると共に、該第2ブラ
ケットの左右端部と左右略中央部との間には、左右端部
と左右略中央部とが前記荷重により切断され得るスリッ
ト部が形成されてなることを特徴とする自動車用エアバ
ッグ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4150847A JP2822779B2 (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | 自動車用エアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4150847A JP2822779B2 (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | 自動車用エアバッグ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05338512A JPH05338512A (ja) | 1993-12-21 |
JP2822779B2 true JP2822779B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=15505683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4150847A Expired - Fee Related JP2822779B2 (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | 自動車用エアバッグ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2822779B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE502005002517D1 (de) * | 2005-09-21 | 2008-02-21 | Delphi Tech Inc | Befestigungssystem |
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1992
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