JP2822244B2 - 静電潜像現像用湿式現像剤 - Google Patents
静電潜像現像用湿式現像剤Info
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- JP2822244B2 JP2822244B2 JP1337515A JP33751589A JP2822244B2 JP 2822244 B2 JP2822244 B2 JP 2822244B2 JP 1337515 A JP1337515 A JP 1337515A JP 33751589 A JP33751589 A JP 33751589A JP 2822244 B2 JP2822244 B2 JP 2822244B2
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- colorant particles
- resin component
- resin
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真プロセス等において静電潜像を現
像するための静電潜像現像用湿式現像剤に関するもので
ある。
像するための静電潜像現像用湿式現像剤に関するもので
ある。
本発明は、常温で固体で加熱により液化する湿式現像
剤に含まれる着色剤粒子をアクリル性二重結合を有する
シランカップリング剤により表面処理するとともに、こ
のシランカップリング剤に樹脂成分を共重合すること
で、着色剤粒子と樹脂成分,さらには電荷供与剤とから
構成される帯電構造を強固なものとなし、着色剤粒子の
電荷特性を確保し良好な現像特性を現実可能とするもの
である。
剤に含まれる着色剤粒子をアクリル性二重結合を有する
シランカップリング剤により表面処理するとともに、こ
のシランカップリング剤に樹脂成分を共重合すること
で、着色剤粒子と樹脂成分,さらには電荷供与剤とから
構成される帯電構造を強固なものとなし、着色剤粒子の
電荷特性を確保し良好な現像特性を現実可能とするもの
である。
画像形成技術の分野において、一様に帯電させた光導
電体上に画像信号に応じて選択的に光照射を行い、形成
された静電潜像を現像する方式は一般に電子写真プロセ
スと呼ばれている。この電子写真プロセスには、大別し
て乾式現像法と湿式現像法とがある。
電体上に画像信号に応じて選択的に光照射を行い、形成
された静電潜像を現像する方式は一般に電子写真プロセ
スと呼ばれている。この電子写真プロセスには、大別し
て乾式現像法と湿式現像法とがある。
乾式現像法は、原理的に静電潜像に単に着色剤の粉末
を散布し付着させるだけなので、取り扱い性および現像
トナー剤の保存性に優れるという長所を有している。し
かしながら、電子スチル写真を印画するビデオプリンタ
等に見られるごとく、近年高まりつつある高品位画像へ
の要望に対応するには、湿式現像法に一歩譲らざるを得
ないのが実情である。
を散布し付着させるだけなので、取り扱い性および現像
トナー剤の保存性に優れるという長所を有している。し
かしながら、電子スチル写真を印画するビデオプリンタ
等に見られるごとく、近年高まりつつある高品位画像へ
の要望に対応するには、湿式現像法に一歩譲らざるを得
ないのが実情である。
これに対して湿式現像法は、着色剤としての染料ある
いは顔料を絶縁性媒体中に分散させた液体現像剤を使用
する方式である。湿式現像法によれば、銀塩写真に匹敵
する解像度と階調を得ることが可能でるあるほか、特に
着色剤として顔料を使用した場合には形成された画像の
耐候性に優れており、各方面で開発が進められている。
いは顔料を絶縁性媒体中に分散させた液体現像剤を使用
する方式である。湿式現像法によれば、銀塩写真に匹敵
する解像度と階調を得ることが可能でるあるほか、特に
着色剤として顔料を使用した場合には形成された画像の
耐候性に優れており、各方面で開発が進められている。
従来、湿式現像法に用いられる現像剤としては、絶縁
性媒体が多倒えば飽和炭化水素系のアイソパーG(エッ
ソ社製)等に代表される常温で液体状の物質である湿式
現像剤(以下、液体トナーと称する。)が広く知られて
いる。
性媒体が多倒えば飽和炭化水素系のアイソパーG(エッ
ソ社製)等に代表される常温で液体状の物質である湿式
現像剤(以下、液体トナーと称する。)が広く知られて
いる。
しかしながら、前述の液体トナーは取り扱い難さ、メ
ンテナンスの煩雑さ、保存性の悪さ等の問題点を有して
おり、常温で固体で加熱により液化する電気絶縁性有機
物に着色剤粒子等を分散させた湿式現像剤(以下、固形
トナーと称する。)が本願出願人によって特願昭63−15
6846号明細書において既に提案されている。
ンテナンスの煩雑さ、保存性の悪さ等の問題点を有して
おり、常温で固体で加熱により液化する電気絶縁性有機
物に着色剤粒子等を分散させた湿式現像剤(以下、固形
トナーと称する。)が本願出願人によって特願昭63−15
6846号明細書において既に提案されている。
この固定トナーは、保存時には固体であるため取り扱
いが容易で組成変化か少ない等の利点を有し、また使用
時には適当な加熱手段により溶融状態とすることで通常
の液体現像剤と同様の湿式現像が可能である。
いが容易で組成変化か少ない等の利点を有し、また使用
時には適当な加熱手段により溶融状態とすることで通常
の液体現像剤と同様の湿式現像が可能である。
ところで、前述の湿式現像法において使用される湿式
現像剤においては、液体トナーにおいても固形トナーに
おいても着色剤粒子に吸着して電荷供与剤を取り込むた
めの樹脂成分が加えられている。そして、従来かかる樹
脂成分として用いられるポリマーとしては、無極性溶媒
に対する溶解性を高める目的で、スチレンやドデシルア
クリレート等の共重合体が主流である。
現像剤においては、液体トナーにおいても固形トナーに
おいても着色剤粒子に吸着して電荷供与剤を取り込むた
めの樹脂成分が加えられている。そして、従来かかる樹
脂成分として用いられるポリマーとしては、無極性溶媒
に対する溶解性を高める目的で、スチレンやドデシルア
クリレート等の共重合体が主流である。
しかしながら、前述の共重合体を樹脂成分とした場合
には、着色剤粒子に対する吸着性や感光体フィルムへの
定着性が十分でなく、満足すべき解像性,階調性及び定
着性は得られていないのが実情である。特に固形トナー
では、現像時に加熱する必要があることから、現像時に
樹脂成分が着色剤粒子から離脱し常温での帯電構造が崩
れる傾向にあり、高解像度は得られていない。
には、着色剤粒子に対する吸着性や感光体フィルムへの
定着性が十分でなく、満足すべき解像性,階調性及び定
着性は得られていないのが実情である。特に固形トナー
では、現像時に加熱する必要があることから、現像時に
樹脂成分が着色剤粒子から離脱し常温での帯電構造が崩
れる傾向にあり、高解像度は得られていない。
着色剤粒子の表面処理としては、例えば特開昭58−80
651号公報等に乾式トナーの表面をシラン化合物により
処理する技術が知られているが、これらは樹脂成分との
相互作用を考慮したものではなく、前述の問題を解決す
ることはできない。
651号公報等に乾式トナーの表面をシラン化合物により
処理する技術が知られているが、これらは樹脂成分との
相互作用を考慮したものではなく、前述の問題を解決す
ることはできない。
そこで本発明は、上述の従来の実情に鑑みて提案され
たものであって、固形トナーに用いられる樹脂成分の着
色剤粒子への吸着特性を改良することを目的とし、これ
によって着色剤粒子の電荷特性に優れ、解像性,階調
性,定着性に優れた静電潜像現像用湿式現像剤を提供す
ることを目的とする。
たものであって、固形トナーに用いられる樹脂成分の着
色剤粒子への吸着特性を改良することを目的とし、これ
によって着色剤粒子の電荷特性に優れ、解像性,階調
性,定着性に優れた静電潜像現像用湿式現像剤を提供す
ることを目的とする。
本発明者等は、樹脂成分と着色剤粒子との相互作用に
重点を置いて種々の検討を行ったところ、着色剤粒子の
表面にアクリル性二重結合を有するシランカップリング
剤を作用させ、さらにこのアクリル性二重結合に樹脂成
分を共重合させることで、樹脂成分と着色剤粒子とを化
学的に結びつけれることができ、帯電構造を強固なもの
とすることができるとの知見を得るに至った。
重点を置いて種々の検討を行ったところ、着色剤粒子の
表面にアクリル性二重結合を有するシランカップリング
剤を作用させ、さらにこのアクリル性二重結合に樹脂成
分を共重合させることで、樹脂成分と着色剤粒子とを化
学的に結びつけれることができ、帯電構造を強固なもの
とすることができるとの知見を得るに至った。
本発明は、このような知見に基づいて完成されたもの
であって、常温で固体で加熱により液化する分散媒と着
色剤粒子と樹脂成分と電荷供与剤とを含有してなり、前
記着色剤粒子がアクリル性二重結合を有するシランカッ
プリング剤により表面処理されるとともに、該シランカ
ップリング剤のアルリル性二重結合に樹脂成分が共重合
されていることを特徴とするものである。
であって、常温で固体で加熱により液化する分散媒と着
色剤粒子と樹脂成分と電荷供与剤とを含有してなり、前
記着色剤粒子がアクリル性二重結合を有するシランカッ
プリング剤により表面処理されるとともに、該シランカ
ップリング剤のアルリル性二重結合に樹脂成分が共重合
されていることを特徴とするものである。
アクリル性二重結合を有するシランカップリング剤と
しては、次式(I) 〔ただし、Rは水素またはメチル基を表し、nは1〜4
の整数である。X,Y,Zのうち少なくとも1つはハロゲン
もしくはアルコキシ(メトキシ,エトキシ等)〕 で示される化合物が好適である。
しては、次式(I) 〔ただし、Rは水素またはメチル基を表し、nは1〜4
の整数である。X,Y,Zのうち少なくとも1つはハロゲン
もしくはアルコキシ(メトキシ,エトキシ等)〕 で示される化合物が好適である。
前記シランカップリング剤により着色剤粒子を表面処
理すると、着色剤粒子の表面に存在する水酸基(例え吸
着水等により水酸基)等と反応して、当該表面に化学的
に結合される。
理すると、着色剤粒子の表面に存在する水酸基(例え吸
着水等により水酸基)等と反応して、当該表面に化学的
に結合される。
したがって、着色剤粒子としては、その表面に水酸基
を有することが好ましいが、前記シランカップリング剤
の反応性が極めて高いために必ずしもこれら官能基がな
くともよい。
を有することが好ましいが、前記シランカップリング剤
の反応性が極めて高いために必ずしもこれら官能基がな
くともよい。
このような観点から、使用可能な着色剤粒子として
は、従来公知の無機顔料、有機顔料、染料およびこれら
の混合物が挙げられる。
は、従来公知の無機顔料、有機顔料、染料およびこれら
の混合物が挙げられる。
例えば無機顔料としては、クロム系顔料、カドミウム
系顔料、鉄系顔料、コバルト系顔料、群青、紺青等が挙
げられる。また、有機顔料や染料としては、ハンザイエ
ロー(C.I.11680)、ベンジジンイエローG(C.I.2109
0)、ベンジジンオレンジ(C.I.21110)、ファーストレ
ッド(C.I.37085)、ブリリアンドカーミン3B(C.I.160
15−Lake)、フタロシアニンブルー(C.I.74160)、ビ
クトリアブルー(C.I.42595−Lake)、スピリットブラ
ック(C.I.50415)、オイルブルー(C.I.74350)、アル
カリブルー(C.I.42770A)、ファーストスカーレット
(C.I.12315)、ローダミン6B(C.I.45160)、ローダミ
ンレーキ(C.I.45160−Lake)、ファーストスカイブル
ー(C.I.74200−Lake)、ニグロシン(C.I.50415)、カ
ーボンブラック等が挙げられる。これらは単独でも2種
以上の混合物としても用いることができ、所望の発色を
有するものを選択して使用すればよい。
系顔料、鉄系顔料、コバルト系顔料、群青、紺青等が挙
げられる。また、有機顔料や染料としては、ハンザイエ
ロー(C.I.11680)、ベンジジンイエローG(C.I.2109
0)、ベンジジンオレンジ(C.I.21110)、ファーストレ
ッド(C.I.37085)、ブリリアンドカーミン3B(C.I.160
15−Lake)、フタロシアニンブルー(C.I.74160)、ビ
クトリアブルー(C.I.42595−Lake)、スピリットブラ
ック(C.I.50415)、オイルブルー(C.I.74350)、アル
カリブルー(C.I.42770A)、ファーストスカーレット
(C.I.12315)、ローダミン6B(C.I.45160)、ローダミ
ンレーキ(C.I.45160−Lake)、ファーストスカイブル
ー(C.I.74200−Lake)、ニグロシン(C.I.50415)、カ
ーボンブラック等が挙げられる。これらは単独でも2種
以上の混合物としても用いることができ、所望の発色を
有するものを選択して使用すればよい。
着色剤粒子の表面には、先のシランカップリング剤に
よる表面処理によって当該シランカップリング剤が化学
的に結合されているが、本発明においては、さらにこの
シランカップリング剤のアクリル性二重結合に共重合可
能なモノマー共重合せしめ、これを樹脂成分とする。
よる表面処理によって当該シランカップリング剤が化学
的に結合されているが、本発明においては、さらにこの
シランカップリング剤のアクリル性二重結合に共重合可
能なモノマー共重合せしめ、これを樹脂成分とする。
前記アクリル性二重結合と共重合可能なモノマーとし
ては、メチルアクリレート,エチルアクリレート,プロ
ピルアクリレート,イソプロピルアクリレート,ブチル
アクリレート,イソブチルアクリレート,ペンチルアク
リレート,ヘキシルアクリレート,ヘプチルアクリレー
ト,オクチルアクリレート等のアクリル酸エステル、メ
チルメタクリレート,エチルメタクリレート,プロピル
メタクリレート,イソプロピルメタクリレート,ブチル
メタクリレート,イソビチルメタクリレート,ペンチル
メタクリレート,ヘキシルメタクリレート,ヘプチルメ
タクリレート,オクチルメタクリレート等のメタクリル
酸エステル、スチレン、酢酸ビニル、ビニルトルエン、
アクリロニトリル等が挙げられる。勿論、これ限らずア
クリル性二重結合と共重合可能な二重結合を有するモノ
マーがいずれも使用可能である。
ては、メチルアクリレート,エチルアクリレート,プロ
ピルアクリレート,イソプロピルアクリレート,ブチル
アクリレート,イソブチルアクリレート,ペンチルアク
リレート,ヘキシルアクリレート,ヘプチルアクリレー
ト,オクチルアクリレート等のアクリル酸エステル、メ
チルメタクリレート,エチルメタクリレート,プロピル
メタクリレート,イソプロピルメタクリレート,ブチル
メタクリレート,イソビチルメタクリレート,ペンチル
メタクリレート,ヘキシルメタクリレート,ヘプチルメ
タクリレート,オクチルメタクリレート等のメタクリル
酸エステル、スチレン、酢酸ビニル、ビニルトルエン、
アクリロニトリル等が挙げられる。勿論、これ限らずア
クリル性二重結合と共重合可能な二重結合を有するモノ
マーがいずれも使用可能である。
また、特に電荷供与剤に対する相互作用を増大する目
的で、前記シランカップリング剤と共重合される樹脂成
分がポリオキシエチレン構造を側鎖に有するような構造
となるようなモノマーを選択してもよい。
的で、前記シランカップリング剤と共重合される樹脂成
分がポリオキシエチレン構造を側鎖に有するような構造
となるようなモノマーを選択してもよい。
ポリオキシエチレン構造は、−O−CH2CH2−なる繰り
返し単位を有するもので、その酸素原子によって配位場
が形成される。この場合、共重合体の側鎖に導入されて
いることが必要で、前記ポリオキシエチレン構造が主鎖
に導入されていても配位場の形成による効果は期待でき
ない。
返し単位を有するもので、その酸素原子によって配位場
が形成される。この場合、共重合体の側鎖に導入されて
いることが必要で、前記ポリオキシエチレン構造が主鎖
に導入されていても配位場の形成による効果は期待でき
ない。
特に分散媒への相溶性やカルボキシル基による配位場
を形成等を考慮すると、次式(II)で示すようなアクリ
レート系の共重合体とすることが好適である。
を形成等を考慮すると、次式(II)で示すようなアクリ
レート系の共重合体とすることが好適である。
ただし、前記式(II)で表される共重合体いおいて、
R1,R2,R3はいずれも水素またはメチル基を表し、jは1
〜3の整数、mは10〜30の整数を表す。なお、j,mにつ
いては、前記範囲内で2種以上の数のものが複合されて
いてもよい。
R1,R2,R3はいずれも水素またはメチル基を表し、jは1
〜3の整数、mは10〜30の整数を表す。なお、j,mにつ
いては、前記範囲内で2種以上の数のものが複合されて
いてもよい。
また、x,y,zは各モノマーの構成比を示すものである
が、xは0.2〜0.8、yは0.2〜0.8、zは0.001〜0.05と
することが好ましい。xの値が前記範囲ほ外れるとエス
テル結合部分による配位場が減少して電荷供与剤を取り
込み難くなり、またyの値が前記範囲を外れると分散媒
に対する溶解性等の問題が生ずる。さらに、zの値が0.
001未満であると、ポリオキシエチレン構造の導入によ
る効果が不足し、逆に0.05を越えると溶解性が低下す
る。
が、xは0.2〜0.8、yは0.2〜0.8、zは0.001〜0.05と
することが好ましい。xの値が前記範囲ほ外れるとエス
テル結合部分による配位場が減少して電荷供与剤を取り
込み難くなり、またyの値が前記範囲を外れると分散媒
に対する溶解性等の問題が生ずる。さらに、zの値が0.
001未満であると、ポリオキシエチレン構造の導入によ
る効果が不足し、逆に0.05を越えると溶解性が低下す
る。
一方、ポリオキシエチレン構造における単位ユニット
の繰り返し数nは、2〜6とすることが好ましい。nが
あまり大きすぎると無極性溶媒に溶解し難くなり、小さ
すぎると溶解性は向上するものの官能基としての作用が
減少してしまう。
の繰り返し数nは、2〜6とすることが好ましい。nが
あまり大きすぎると無極性溶媒に溶解し難くなり、小さ
すぎると溶解性は向上するものの官能基としての作用が
減少してしまう。
上述の共重合体の分子量は、数平均分子量Mwで3000〜
100000であることが好ましく、5000〜50000であること
がより好ましい。
100000であることが好ましく、5000〜50000であること
がより好ましい。
ポリオキシエチレン構造を有する共重合体は、それ自
身着色剤粒子に対する吸着性に優れるばかりか、電荷供
与剤に対する相互作用にも優れる。
身着色剤粒子に対する吸着性に優れるばかりか、電荷供
与剤に対する相互作用にも優れる。
これは、第1図に示すように、共重合体の側鎖に存在
するポリオキシエチレン鎖があたかもクラウンエーテル
のような挙動を示し、当該ポリオキシエチレン鎖で形成
される配位場に電荷供与剤の金属イオンが取り囲まれる
ことによる。
するポリオキシエチレン鎖があたかもクラウンエーテル
のような挙動を示し、当該ポリオキシエチレン鎖で形成
される配位場に電荷供与剤の金属イオンが取り囲まれる
ことによる。
また、前記共重合体では、アクリル系モノマーに由来
するエステル結合部分のカルボキシル酸素によっても配
位場が形成され、第2図に示すように、この部分でも金
属イオンが取り囲まれる。
するエステル結合部分のカルボキシル酸素によっても配
位場が形成され、第2図に示すように、この部分でも金
属イオンが取り囲まれる。
したがって、前記(II)式で示される共重合体を樹脂
成分とすることで、電荷供与剤との相互作用が確保さ
れ、着色剤粒子の電荷特性が改善される。
成分とすることで、電荷供与剤との相互作用が確保さ
れ、着色剤粒子の電荷特性が改善される。
本発明の湿式現像剤は、前述の着色剤粒子,樹脂成分
の他、分散媒や電荷供与剤,電荷増強剤等を含有する
が、先ず分散媒としては常温で固体で加熱により液化す
る電気絶縁性有機物が使用される。
の他、分散媒や電荷供与剤,電荷増強剤等を含有する
が、先ず分散媒としては常温で固体で加熱により液化す
る電気絶縁性有機物が使用される。
前記電気絶縁性有機物の融点は、通常の使用環境や取
り扱い性を考慮して30℃以上とし、より好ましくは40℃
以上である。融点の上限は特に規定されるものではない
が、実用的にはおよそ100℃、より好ましくは80℃以下
である。この理由は、融点があまり高過ぎても加熱に余
分なエネルギーを消費すること、基体上に保持して使用
する場合に基体として一般に使用される材料の耐熱温度
を超えてはならないこと等を考慮したことによる。
り扱い性を考慮して30℃以上とし、より好ましくは40℃
以上である。融点の上限は特に規定されるものではない
が、実用的にはおよそ100℃、より好ましくは80℃以下
である。この理由は、融点があまり高過ぎても加熱に余
分なエネルギーを消費すること、基体上に保持して使用
する場合に基体として一般に使用される材料の耐熱温度
を超えてはならないこと等を考慮したことによる。
これらの要求を満たす材料としては、パラフィン類、
ロウ類、およびこれらの混合物が挙げられる。まず、パ
ラフィン類としては、ノナデカンからヘキサコンタンに
至る炭素数19−60の各種の正パラフィンがある。またロ
ウ類としては、カルナウバロウ、綿ロウ等の植物ロウ、
ミツロウ等の動物ロウ、オゾケライト、およびパラフィ
ンロウ、微晶ロウ、ペトロラタム等の石油ロウ等が挙げ
られる。これらの材料は、誘電率εが1.9〜2.3程度の誘
電体である。
ロウ類、およびこれらの混合物が挙げられる。まず、パ
ラフィン類としては、ノナデカンからヘキサコンタンに
至る炭素数19−60の各種の正パラフィンがある。またロ
ウ類としては、カルナウバロウ、綿ロウ等の植物ロウ、
ミツロウ等の動物ロウ、オゾケライト、およびパラフィ
ンロウ、微晶ロウ、ペトロラタム等の石油ロウ等が挙げ
られる。これらの材料は、誘電率εが1.9〜2.3程度の誘
電体である。
さらには、ポリエチレン、ポリアクリルアミドや、ポ
リn−ステアリルアクリレート、ポリn−ステアリルメ
タクリレート等のポリアクリレートのホモポリマーある
いはコポリマー(例えばコポリn−ステアリルアクリレ
ートエチルメタクリレート等)等の側鎖に長いアルキル
基を有する結晶性高分子も使用可能であるが、加熱時の
粘度等を考慮すると先のパラフィン類、ロウ類が好適で
ある。
リn−ステアリルアクリレート、ポリn−ステアリルメ
タクリレート等のポリアクリレートのホモポリマーある
いはコポリマー(例えばコポリn−ステアリルアクリレ
ートエチルメタクリレート等)等の側鎖に長いアルキル
基を有する結晶性高分子も使用可能であるが、加熱時の
粘度等を考慮すると先のパラフィン類、ロウ類が好適で
ある。
さらに、着色剤粒子に直接結合される側鎖にポリオキ
シエチレン構造を有する樹脂成分の他、公知の樹脂材料
を適宜選択して併用することもできる。かかる樹脂材料
を例示すればブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、環化ゴム、天然ゴム等のゴム類、スチレン系樹脂、
ビニルトルエン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネ
ート系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂等の合成樹脂類、ロ
ジン系樹脂、水素添加ロジン系樹脂、アマニ油変成アル
キド樹脂等の変成アルキドを含むアルキド樹脂類、ポリ
テルペン類等の天然樹脂類等が挙げられる。その他、フ
ェノール樹脂類、フェノールホルマリン樹脂等の変成フ
ェノール樹脂類、フタル酸ペンタエリトリット、クマロ
ン−インデン樹脂類、エステルガム樹脂類、植物油ポリ
アミド樹脂類等も有用であるし、ポリ塩化ビニル、塩素
化ポリプロピレン等のようなハロゲン化炭化水素重合体
類、ビニルトルエン−ブタジエン、ブタジエン−イソプ
レン等の合成ゴム類、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレー
ト、ラウリルアクリルレート、アクチルアクリレート等
の長鎖アルキル基を持つアクリル系モノマーの重合体も
しくはそれらと他の重合性モノマーとの共重合体類(例
えば、スチレン−ラウリルメタクリレート共重合体、ア
クリル酸−ラウリルメタクリレート共重合体等)、ポリ
エチレン等のポリオレフィン類、ポリテルペン類等も使
用できる。
シエチレン構造を有する樹脂成分の他、公知の樹脂材料
を適宜選択して併用することもできる。かかる樹脂材料
を例示すればブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、環化ゴム、天然ゴム等のゴム類、スチレン系樹脂、
ビニルトルエン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネ
ート系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂等の合成樹脂類、ロ
ジン系樹脂、水素添加ロジン系樹脂、アマニ油変成アル
キド樹脂等の変成アルキドを含むアルキド樹脂類、ポリ
テルペン類等の天然樹脂類等が挙げられる。その他、フ
ェノール樹脂類、フェノールホルマリン樹脂等の変成フ
ェノール樹脂類、フタル酸ペンタエリトリット、クマロ
ン−インデン樹脂類、エステルガム樹脂類、植物油ポリ
アミド樹脂類等も有用であるし、ポリ塩化ビニル、塩素
化ポリプロピレン等のようなハロゲン化炭化水素重合体
類、ビニルトルエン−ブタジエン、ブタジエン−イソプ
レン等の合成ゴム類、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレー
ト、ラウリルアクリルレート、アクチルアクリレート等
の長鎖アルキル基を持つアクリル系モノマーの重合体も
しくはそれらと他の重合性モノマーとの共重合体類(例
えば、スチレン−ラウリルメタクリレート共重合体、ア
クリル酸−ラウリルメタクリレート共重合体等)、ポリ
エチレン等のポリオレフィン類、ポリテルペン類等も使
用できる。
湿式現像剤には通常は電荷供与剤を添加する。使用可
能な電荷供与剤は、例えばナフテン酸、オクテン酸、オ
レイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸あるいはラ
ウリン酸等の脂肪酸の金属塩、スルホコハク酸エステル
類の金属塩、油溶性スルホン酸金属塩、リン酸エステル
金属塩、アビエチン酸等の金属塩、芳香族カルボン酸金
属塩、芳香族スルホン酸金属塩等である。
能な電荷供与剤は、例えばナフテン酸、オクテン酸、オ
レイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸あるいはラ
ウリン酸等の脂肪酸の金属塩、スルホコハク酸エステル
類の金属塩、油溶性スルホン酸金属塩、リン酸エステル
金属塩、アビエチン酸等の金属塩、芳香族カルボン酸金
属塩、芳香族スルホン酸金属塩等である。
また、着色剤粒子の帯電電荷を向上させるために、Si
O2、Al2O3、TiO2、ZnO、Ga2O3、In2O3、GeO2、SnO2、Pb
O2、MgO等の金属酸化物粒子やこれらの混合物を電荷増
強剤として添加しても良い。
O2、Al2O3、TiO2、ZnO、Ga2O3、In2O3、GeO2、SnO2、Pb
O2、MgO等の金属酸化物粒子やこれらの混合物を電荷増
強剤として添加しても良い。
前述の各成分の配合比であるが、先ず着色剤粒子は分
散媒1に対して0.01〜100gであることが好ましく、よ
り好ましくは0.1〜10gである。特に効率的な現像を行い
廃トナーの量を抑制するためには、分散媒に対する濃度
〔分散媒と着色剤との比率(希釈率)〕で2〜10重量%
とすることが好ましい。
散媒1に対して0.01〜100gであることが好ましく、よ
り好ましくは0.1〜10gである。特に効率的な現像を行い
廃トナーの量を抑制するためには、分散媒に対する濃度
〔分散媒と着色剤との比率(希釈率)〕で2〜10重量%
とすることが好ましい。
なお、前記着色剤の濃度範囲は、あくまでも現像工程
における濃度であって、例えば保存時等にはより高い濃
度に濃縮されていても良い。
における濃度であって、例えば保存時等にはより高い濃
度に濃縮されていても良い。
樹脂成分は、前記着色剤粒子と同量以下程度の範囲で
加えられ、前記着色剤粒子と同様分散媒1に対して0.
01〜100gであることが好ましく、より好ましくは0.1〜1
0gである。
加えられ、前記着色剤粒子と同様分散媒1に対して0.
01〜100gであることが好ましく、より好ましくは0.1〜1
0gである。
また電荷供与剤は同じく1に対して通常0.001〜10
g、好ましくは0.01〜1gの範囲である。さらに電荷増強
剤は、着色剤粒子に対し重量比で2倍以下、好ましくは
同量以下の範囲で添加する。
g、好ましくは0.01〜1gの範囲である。さらに電荷増強
剤は、着色剤粒子に対し重量比で2倍以下、好ましくは
同量以下の範囲で添加する。
着色剤粒子のアクリル性二重結合を有するシランカッ
プリング剤で表面処理すると、着色剤粒子表面の水酸基
等と反応して当該着色剤粒子表面に化学結合される。
プリング剤で表面処理すると、着色剤粒子表面の水酸基
等と反応して当該着色剤粒子表面に化学結合される。
そして、このシランカップリング剤が化学結合された
着色剤粒子に対してアクリル性二重結合と共重合可能な
モノマーを作用されると、前記シランカップリング剤の
端部に重合体が形成されて樹脂成分とされる。
着色剤粒子に対してアクリル性二重結合と共重合可能な
モノマーを作用されると、前記シランカップリング剤の
端部に重合体が形成されて樹脂成分とされる。
ここで、前記樹脂成分は、シランカップリング剤を介
して着色剤粒子に化学的に結合されていることになり、
例えば熱が加わっても着色剤粒子から離脱することはな
く、電荷供与剤とともに帯電構造を強固に構成すること
になる。また、着色剤粒子の凝集も抑えられ、高解像
度,高階調性が得られる。
して着色剤粒子に化学的に結合されていることになり、
例えば熱が加わっても着色剤粒子から離脱することはな
く、電荷供与剤とともに帯電構造を強固に構成すること
になる。また、着色剤粒子の凝集も抑えられ、高解像
度,高階調性が得られる。
以下、本発明を具体的な実験結果に基づいて説明す
る。
る。
表現処理トナーの調製 ここで用いたシランカップリング剤は、3−メタクリ
ロイルオキプロピルメチルジクロロシランである。
ロイルオキプロピルメチルジクロロシランである。
着色剤粒子としてイエロートナー(3,3′−ジクロロ
ベンジジン)を用い、このイエロートナーをフーバー・
マーラー法で微細化し、トナー重量の1〜20%の3−メ
タクリロイルオキプロピルメチルジクロロシランを加
え、トナーの水酸基と直接結合させた。この際、溶媒は
パラフィン系溶媒(アイソパーH)を用いた。
ベンジジン)を用い、このイエロートナーをフーバー・
マーラー法で微細化し、トナー重量の1〜20%の3−メ
タクリロイルオキプロピルメチルジクロロシランを加
え、トナーの水酸基と直接結合させた。この際、溶媒は
パラフィン系溶媒(アイソパーH)を用いた。
トナー(3,3′−ジクロロベンジジン)と3−メタク
リロイルオキプロピルメチルジクロロシランとの反応式
は下記の通りである。
リロイルオキプロピルメチルジクロロシランとの反応式
は下記の通りである。
次いで、トナー重量と等量のメチルアクリレート(79
%モル比),ステアリルアクリレート(20%モル比)及
びメトキシテトラエチレングリコールメタクリレート
(1%モル比)を加え、AIBNを重合開始剤として重合を
行った。このとき、反応温度は75℃とし、重合反応の
間、トナーの凝集を防ぐために超音波を照射し続けた。
なお、各アクリレートは反応前に十分な脱水した。
%モル比),ステアリルアクリレート(20%モル比)及
びメトキシテトラエチレングリコールメタクリレート
(1%モル比)を加え、AIBNを重合開始剤として重合を
行った。このとき、反応温度は75℃とし、重合反応の
間、トナーの凝集を防ぐために超音波を照射し続けた。
なお、各アクリレートは反応前に十分な脱水した。
反応後、1H−NMR(270MHz)によりトナー表面にポリ
マーが生成していることを確認した。
マーが生成していることを確認した。
樹脂の合成 ここで合成した樹脂は、シランカップリング剤で結合
されることなく、単に現像剤中に分散するためのもので
ある。
されることなく、単に現像剤中に分散するためのもので
ある。
アクリルモノマーを秤量し、0.5%の反応開始剤
〔α,α′−アゾビス(イソブチロニトリル)〕を加え
た。5倍量の溶媒(ジメチルホルムアミド)を加えた
後、真空ラインを使って脱気,封管した。70℃で18時間
反応させた後開管し、反応停止剤(ハイドロキノン)を
加え、n−ヘキサン・エタノール混合溶媒か3回沈澱を
行い精製した。溶媒を完全に取り除いた後、合成された
樹脂と等量のトルエンを加え、分散させた後、保存し
た。
〔α,α′−アゾビス(イソブチロニトリル)〕を加え
た。5倍量の溶媒(ジメチルホルムアミド)を加えた
後、真空ラインを使って脱気,封管した。70℃で18時間
反応させた後開管し、反応停止剤(ハイドロキノン)を
加え、n−ヘキサン・エタノール混合溶媒か3回沈澱を
行い精製した。溶媒を完全に取り除いた後、合成された
樹脂と等量のトルエンを加え、分散させた後、保存し
た。
上述の合成方法に従って、第1表に示す樹脂を合成し
た。なお、これら樹脂は、メチルアクリレート,ステア
リルアクリレート,メトキシテトラエチレングリコール
メチクリレート(あるいはメトキシジエチレングコール
メタクリレート)から合成されたものであり、先の(I
I)式においてj=1,m=18である。また、前記メチルア
クリレートは樹脂のフレキシビリティの向上を目的とし
て、ステアリルアクリレートはパラフィン系溶媒に対す
る溶解度の向上の目的で共重合されている。
た。なお、これら樹脂は、メチルアクリレート,ステア
リルアクリレート,メトキシテトラエチレングリコール
メチクリレート(あるいはメトキシジエチレングコール
メタクリレート)から合成されたものであり、先の(I
I)式においてj=1,m=18である。また、前記メチルア
クリレートは樹脂のフレキシビリティの向上を目的とし
て、ステアリルアクリレートはパラフィン系溶媒に対す
る溶解度の向上の目的で共重合されている。
実験例1 本実験例では電荷測定を行った。
現像液組成 トナー 1g;(表面処理した場合は1g相当の溶液を用い
た) FR−101,AS1−1およびAD2−2を用いる場合には樹脂1
g; 分散媒(パラフィン)1; 電荷供与剤(オクチル酸Zr、オクチル酸Ca)各20滴; 前述の組成により現像剤を調製し、電荷を測定した。
なお、FR−101,AS1−1,AD2−2を組成樹脂とする場合に
はオレフィン酸で混練した、着色剤粒子としては表面処
理した物と同じイエロー顔料を用いた。結果を第2表に
示す 表面処理した後AD2−2の樹脂成分を重合した場合に
は、比較的安定に高温で表面電荷を保っていることがわ
かる。
た) FR−101,AS1−1およびAD2−2を用いる場合には樹脂1
g; 分散媒(パラフィン)1; 電荷供与剤(オクチル酸Zr、オクチル酸Ca)各20滴; 前述の組成により現像剤を調製し、電荷を測定した。
なお、FR−101,AS1−1,AD2−2を組成樹脂とする場合に
はオレフィン酸で混練した、着色剤粒子としては表面処
理した物と同じイエロー顔料を用いた。結果を第2表に
示す 表面処理した後AD2−2の樹脂成分を重合した場合に
は、比較的安定に高温で表面電荷を保っていることがわ
かる。
実験例2 本実験例では高温における現像特性を調べた。結果を
第3表に示す。
第3表に示す。
表面処理した場合には高温での現像が可能である。通
常の、樹脂を加える方法では高温での樹脂と顔料との解
離のために顔料分子同士の会合が起き、分散性は低下す
るが、この方法で調製した顔料では樹脂が直接結合する
ことから、高温においても安定な表面電荷が得られる。
常の、樹脂を加える方法では高温での樹脂と顔料との解
離のために顔料分子同士の会合が起き、分散性は低下す
るが、この方法で調製した顔料では樹脂が直接結合する
ことから、高温においても安定な表面電荷が得られる。
現像濃度に関しても同様に、表面処理した後樹脂の重
合を行った場合の現像液では75℃においてさえ充分な現
像濃度が得られた。
合を行った場合の現像液では75℃においてさえ充分な現
像濃度が得られた。
以上の説明からも明らかなように、本発明において
は、樹脂成分をアクリル性二重結合を有するシランカッ
プリング剤を介し着色剤粒子に化学的に結合しているの
で、樹脂成分と着色剤粒子の結びつきが非常に強固なも
のとなり、帯電特性を確保することが可能である。した
がって、分散媒を液化するために加熱しても樹脂成分が
着色剤粒子から離脱することはなく、50〜70℃程度の高
い温度においても、解像度,階調性,定着性に優れた湿
式現像を行うことが可能である。
は、樹脂成分をアクリル性二重結合を有するシランカッ
プリング剤を介し着色剤粒子に化学的に結合しているの
で、樹脂成分と着色剤粒子の結びつきが非常に強固なも
のとなり、帯電特性を確保することが可能である。した
がって、分散媒を液化するために加熱しても樹脂成分が
着色剤粒子から離脱することはなく、50〜70℃程度の高
い温度においても、解像度,階調性,定着性に優れた湿
式現像を行うことが可能である。
第1図はポリオキシエチレン構造による金属イオンの取
り込み状態を示す模式図であり、第2図はエステル結合
部における金属イオンの取り込み状態を示す模式図であ
る。
り込み状態を示す模式図であり、第2図はエステル結合
部における金属イオンの取り込み状態を示す模式図であ
る。
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 春夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−83057(JP,A) 特開 昭58−80651(JP,A) 特開 昭62−7718(JP,A) 特開 昭62−7717(JP,A) 特開 昭60−11853(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/12
Claims (1)
- 【請求項1】常温で固体で加熱により液化する分散媒の
着色剤粒子と樹脂成分と電荷供与剤とを含有してなり、 前記着色剤粒子がアクリル性二重結合を有するシランカ
ップリング剤により表面処理されるとともに、該シラン
カップリング剤のアクリル性二重結合に樹脂成分が共重
合されていることを特徴とする静電潜像現像用湿式現像
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1337515A JP2822244B2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 静電潜像現像用湿式現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1337515A JP2822244B2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 静電潜像現像用湿式現像剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03196154A JPH03196154A (ja) | 1991-08-27 |
JP2822244B2 true JP2822244B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=18309383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1337515A Expired - Fee Related JP2822244B2 (ja) | 1989-12-26 | 1989-12-26 | 静電潜像現像用湿式現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2822244B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0830040A (ja) | 1994-07-18 | 1996-02-02 | Nippon Paint Co Ltd | 液体現像剤及びその製造方法 |
JPH09160309A (ja) * | 1995-12-14 | 1997-06-20 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電写真用液体現像剤及び画像形成方法 |
-
1989
- 1989-12-26 JP JP1337515A patent/JP2822244B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03196154A (ja) | 1991-08-27 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |