JP2819952B2 - 内燃機関の吸気エネルギー回収装置 - Google Patents

内燃機関の吸気エネルギー回収装置

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JP2819952B2
JP2819952B2 JP4209301A JP20930192A JP2819952B2 JP 2819952 B2 JP2819952 B2 JP 2819952B2 JP 4209301 A JP4209301 A JP 4209301A JP 20930192 A JP20930192 A JP 20930192A JP 2819952 B2 JP2819952 B2 JP 2819952B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B41/00Engines characterised by special means for improving conversion of heat or pressure energy into mechanical power

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車用内燃
機関に設けられる吸気エネルギー回収装置に係り、詳し
くは、吸気の有するエネルギーの一部を電気エネルギー
に変換して回収するようにした内燃機関の吸気エネルギ
ー回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平2−291426号
公報には、エンジンの低負荷時におけるポンピング損失
低減と燃費向上とを目的とした「内燃機関の吸気制御装
置」が開示されている。
【0003】この技術では、図7に示すように、エンジ
ン31の燃焼室32に吸気通路(プライマリ吸気通路)
33が接続されている。吸気通路33の途中には、吸気
の流れにより回転するタービン34(空気モータ)が配
設されている。タービン34は、ベルト39等を介して
クランク軸40に連結されている。また、前記吸気通路
33には、タービン34の上流側と下流側とを連通させ
るバイパス通路35(セカンダリ吸気通路)が設けられ
ている。吸気通路33及びバイパス通路35には、アク
セルペダル36の操作に連動して開閉されるスロットル
バルブ37,38がそれぞれ設けられている。
【0004】そして、エンジン31の低負荷時には、バ
イパス通路35のスロットルバルブ38が完全に閉じら
れ、吸気通路33のスロットルバルブ37が若干開かれ
る。すると、全ての吸気が吸気通路33を通ってタービ
ン34に導かれ、同タービン34を通過した後、燃焼室
32に至る。この吸気の通過によりタービン34が回転
し、吸気の有するエネルギー(吸気エネルギー)の一部
が回収される。タービン34の回転はベルト39等を介
してクランク軸40に伝達される。
【0005】従って、エンジン31の低負荷時にはポン
ピング損失が生ずるが、この損失は前記吸気エネルギー
の回収によって補われる。これに伴い、低負荷時におけ
る燃費が向上する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術では、エンジン31の低負荷時であれば、タービン3
4が常に回転され、吸気エネルギーが回収される。従っ
て、冷間始動時においても吸気エネルギーが回収され
る。
【0007】ここで、タービン34により吸気エネルギ
ーの一部を回収するということは、エンタルピーと運動
エネルギーとの総和である吸気エネルギーのうち、運動
エネルギーの一部を回収することである。このため、タ
ービン34の下流側では、上記の回収により吸気エネル
ギーが減少し、タービン34の下流側での吸気温度が低
下する。つまり、冷間時においては、吸気ポート、シリ
ンダヘッド等が冷えているうえに、吸気エネルギーの回
収に伴ってさらに吸気温度が低下する。従って、機関温
度の速やかな上昇が見込めず、燃料の霧化性が悪化し、
燃焼速度が低下してしまう。その結果、排気ガス中の未
燃の炭化水素や一酸化炭素が増加してしまうおそれがあ
った。このことは、寒冷地や冬季といったエンジン31
が低温となる条件下においてはより一層顕著となってい
る。
【0008】また、吸気温度が低くなっていることか
ら、排気通路の触媒の温度上昇が遅くなる。従って、触
媒による炭化水素や一酸化炭素の浄化率が低下し、その
分、大気へ排出される炭化水素の量や一酸化炭素の量が
増加してしまうおそれがあった。
【0009】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、吸気エネルギーの有効な回
収を図りつつ、吸気温度の低下に伴って発生する炭化水
素及び一酸化炭素の量を低減させることの可能な内燃機
関の吸気エネルギー回収装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明においては、内燃機関の吸気通路の途中
に配設され、吸気の流れにより回転するタービンと、前
記タービンの出力軸に連結され、同タービンの回転に基
づいて電力を発生させて吸気エネルギーの一部を回収す
るための発電機と、前記吸気通路において、前記タービ
ンの上流側と下流側との間を連通するバイパス通路と、
前記吸気通路の途中に配設され、開閉により前記バイパ
ス通路へ流れる吸気量を調整するスロットルバルブと、
前記スロットルバルブを開閉駆動するバルブ駆動手段
と、運転者により要求される要求スロットル開度を検出
する要求スロットル開度検出手段と、前記内燃機関に流
入する吸気の温度を検出する吸気温度検出手段と、前記
吸気温度検出手段の検出結果に基づく吸気温度が予め定
めた所定値よりも高いとき、前記スロットルバルブの開
度が前記要求スロットル開度検出手段の検出結果に基づ
く要求スロットル開度に応じた開度となるよう前記バル
ブ駆動手段を制御するとともに、吸気温度が前記所定値
以下であるとき、吸気温度が前記所定値よりも高いとき
に比べて前記スロットルバルブを開放させ、バイパス通
路へ流れる吸気量を増大させるように前記バルブ駆動手
段を制御するバルブ駆動制御手段とを備えたことを特徴
とする内燃機関の吸気エネルギー回収装置をその要旨と
している。
【0011】また、第2の発明においては、内燃機関の
吸気通路の途中に配設され、吸気の流れにより回転する
タービンと、前記タービンの回転に基づいて電力を発生
させて吸気エネルギーの一部を回収するための発電機
と、前記タービンと前記発電機との連結を機械的又は電
気的に断続させる断続手段と、前記内燃機関に流入する
吸気の温度を検出する吸気温度検出手段と、前記吸気温
度検出手段の検出結果に基づく吸気温度が予め定めた所
定値よりも高いとき、前記タービン及び前記発電機を機
械的又は電気的に連結させるように前記断続手段を制御
するとともに、吸気温度が前記所定値以下であるとき、
前記タービンと前記発電機との連結を機械的又は電気的
に断つように前記断続手段を制御する断続制御手段とを
備えたことを特徴とする内燃機関の吸気エネルギー回収
装置をその要旨としている。
【0012】
【作用】従って、上記第1の発明の構成によれば、吸気
温度検出手段により内燃機関に流入する吸気の温度が検
出される。検出された吸気温度が予め定められた所定値
よりも高いとき、バルブ駆動制御手段によりバルブ駆動
手段が制御され、スロットルバルブの開度が要求スロッ
トル開度検出手段により検出された要求スロットル開度
に応じた開度となる。このため、要求スロットル開度に
応じてバイパス通路へ流れる吸気量が増減し、バイパス
通路に流れなかった吸気はタービンの配設された吸気通
路を通る。この吸気の流れによりタービンが回転され
る。その結果、タービンの出力軸に連結された発電機に
より電力が発生される。
【0013】一方、検出された吸気温度が予め定められ
た所定値以下のとき、バルブ駆動制御手段によりバルブ
駆動手段が制御され、吸気温度が所定値よりも高いとき
に比べてスロットルバルブが開放される。このため、バ
イパス通路へ流れる吸気量が増大し、吸気はタービンの
配設された吸気通路を通りにくくなる。その結果、ター
ビンの回転が規制されることとなり、発電機による発電
が規制される。このため、例えば冷間始動時等、吸気温
度が低い条件にある場合には、吸気エネルギーの回収が
規制されることとなるため、吸気温度は吸気エネルギー
の回収によりさらに低下することがなくなる。従って、
機関温度が速やかに上昇し、燃料の霧化性が良好とな
り、燃焼速度が速まる。
【0014】また、第2の発明の構成によれば、吸気温
度検出手段により内燃機関に流入する吸気の温度が検出
される。検出された吸気温度が予め定められた所定値よ
りも高いとき、断続制御手段により断続手段が制御さ
れ、タービン及び発電機は機械的又は電気的に連結され
る。このため、吸気流れによるタービンの回転に基づい
て発電機により電力が発生される。
【0015】一方、検出された吸気温度が所定値以下の
とき、断続制御手段により断続手段が制御され、タービ
ンと発電機との機械的又は電気的な連結が断たれる。そ
の結果、タービンが回転したとしても、その回転エネル
ギーは発電機により電気エネルギーに変換されない。こ
のため、例えば冷間始動時等、吸気温度が低い条件にあ
る場合には、前記同様吸気エネルギーの回収が規制され
ることとなり、吸気温度はさらに低下することがなくな
る。
【0016】
【実施例】
(第1実施例)以下、第1の発明における内燃機関の吸
気エネルギー回収装置を具体化した第1実施例を図1〜
5に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は本実施例における内燃機関の吸気系
を示す概略図であり、図2は吸気エネルギー回収装置を
示す概略構成図である。内燃機関としてのエンジン1に
は、エアクリーナ2によって浄化された空気をエンジン
1の図示しない燃焼室内に導入するための吸気通路3が
設けられている。この吸気通路3の途中には、吸気の脈
動を抑えるためのサージタンク4が設けられている。
【0018】また、吸気通路3においてサージタンク4
よりも上流側には、タービン5が設けられている。この
タービン5の同軸上には発電機6が設けられ、タービン
5の回転に伴って発生するエネルギーが同発電機6によ
って電気エネルギーに変換される。そして、変換された
電気エネルギーは図示しないバッテリに充電され、回収
されるようになっている。
【0019】さらに、吸気通路3においてタービン5よ
りも上流側には、プライマリスロットルバルブ7が軸7
aにより回動可能に支持されている。このプライマリス
ロットルバルブ7は、運転者によって操作される図示し
ないアクセルペダルの動きに連動して開閉されるもので
ある。すなわち、プライマリスロットルバルブ7の軸7
a上にはリンク8が設けられ、同リンク8はワイヤ9に
よってアクセルペダルに連結されている。そして、運転
者によってアクセルペダルの踏込量が調節されることに
よりワイヤ9が移動しリンク8が回動される。これに伴
い、プライマリスロットルバルブ7が軸7aを中心とし
て開閉され、同バルブ7の下流側へ通過する吸気の量が
調節される。
【0020】また、吸気通路3のスロットルバルブ7近
傍からはバイパス通路10が分岐している。同バイパス
通路10の他端は、タービン5を迂回してサージタンク
4に連通されている。このバイパス通路10の途中に
は、セカンダリスロットルバルブ11が軸11aにより
回動可能に支持されている。セカンダリスロットルバル
ブ11の近傍には、その軸11aを駆動するバルブ駆動
手段としてのステップモータ12が配設されている。
【0021】次に、この実施例における電気的構成につ
いて説明する。エンジン1のウォータアウトレットハウ
ジング(図示せず)には、サーミスタを内蔵してなる吸
気温度検出手段としての水温センサ13が設けられてい
る。この水温センサ13により吸気温度に相当する冷却
水温THWが検出されるようになっている。
【0022】また、プライマリスロットルバルブ7の軸
7a上にて、リンク8とは反対側の位置には、要求スロ
ットル開度検出手段としてのスロットル開度センサ14
が設けられている。このスロットル開度センサ14によ
り、運転者の要求するスロットル開度に相当するプライ
マリスロットル開度THPが検出されるようになってい
る。
【0023】これらの水温センサ13及びスロットル開
度センサ14は、バルブ駆動制御手段としての電子制御
装置(以下単に「ECU」という)15の入力側に電気
的に接続されている。さらに、ECU15の出力側に
は、ステップモータ12が電気的に接続されている。そ
して、ECU15は水温センサ13の検出信号に基づき
前記セカンダリスロットルバルブ11が開閉されるよう
ステップモータ12を駆動制御する。
【0024】また、ECU15はスロットル開度センサ
14の検出信号に基づき、前記セカンダリスロットルバ
ルブ11の開度が適宜調整されるようステップモータ1
2を適宜駆動制御する。すなわち、ECU15のメモリ
には、図3,4に示すマップが予め記憶されており、E
CU15はこれらのマップに従ってステップモータ12
を駆動制御する。図3のマップには、プライマリスロッ
トル開度THPに対するセカンダリスロットルバルブ1
1の基本開度(基本セカンダリ開度THS)が規定され
ている。また、図4のマップには、プライマリスロット
ル開度THPの単位時間あたりの変化量dTHP/dt
に対するセカンダリスロットルバルブ11の開度の補正
項THSaが規定されている。そして、ECU15は、
冷間時以外においては、そのときのセカンダリスロット
ルバルブ11の開度(セカンダリスロットル開度THS
1)が、基本セカンダリ開度THSに補正項THSaを
加算した値となるようにステップモータ12を駆動制御
するのである。
【0025】次に、前述したECU15により実行され
る吸気制御の処理動作について説明する。図5に示すフ
ローチャートはECU15により実行される各処理のう
ち、セカンダリスロットルバルブ11の開度制御の処理
動作を示す「処理ルーチン」であって、所定時間毎の定
時割り込みで実行される。
【0026】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ101において、水温センサ13からの検出結果
に基づく冷却水温THWを読み込む。次に、ステップ1
02においては、ステップ101で読み込んだ冷却水温
THWが予め定められた所定水温β以下であるか否かを
判断する。この所定水温βは実験により求められた温度
であって、吸気エネルギーが回収されることにより、排
気ガス中の未燃の炭化水素や一酸化炭素が急増すると予
測される最低の温度である。そして、冷却水温THWが
所定水温β以下の場合には、冷間時であるものと判断し
てステップ103に移行する。
【0027】そして、ステップ103において、セカン
ダリスロットル開度THS1を最大にすべく、ステップ
モータ12を駆動制御する。これに伴い、セカンダリス
ロットルバルブ11が全開状態となり、バイパス通路1
0が開放される。そのため、エアクリーナ2からの吸入
空気は、吸気通路3をほとんど通らずバイパス通路10
を通って直接サージタンク4内に導入される。
【0028】一方、ステップ102において、冷却水温
THWが所定水温β以下でない場合には、冷間時ではな
いとしてステップ104に移行する。ステップ104に
おいては、スロットル開度センサ14の検出結果に基づ
くプライマリスロットル開度THPを読み込む。
【0029】次に、ステップ105においては、ステッ
プ104で読み込んだプライマリスロットル開度THP
に基づいて、図3のマップに従い、基本セカンダリ開度
THSを算出する。
【0030】続いて、ステップ106において、ステッ
プ104で読み込んだプライマリスロットル開度THP
と、前回のルーチンにて記憶した前回プライマリスロッ
トル開度THP0(後記ステップ110参照)とに基づ
いて、プライマリスロットル開度THPの単位時間あた
りの変化量dTHP/dtを算出する。
【0031】そして、次のステップ107において、ス
テップ106で読み込んだ変化量dTHP/dtに基づ
き、図4のマップに従い、セカンダリスロットルバルブ
11の開度の補正項THSaを算出する。
【0032】次のステップ108においては、ステップ
104で読み込んだ基本セカンダリ開度THSに、ステ
ップ107で算出した補正項THSaを加算し、その結
果(和)をセカンダリスロットル開度THS1として設
定する。
【0033】そして、ステップ109において、ステッ
プ108で設定したセカンダリスロットル開度THS1
に基づき、セカンダリスロットルバルブ11がその開度
THS1となるよう、ステップモータ12を駆動制御す
る。
【0034】最後に、ステップ110において、今回の
ルーチンにおけるプライマリスロットル開度THPを前
回プライマリスロットル開度THP0として設定し、そ
れを記憶する。そして、その後の処理を一旦終了する。
【0035】このように、本実施例では、そのときどき
の吸気温度(冷却水温THW)や、プライマリスロット
ル開度THP等に応じて、ECU15によりステップモ
ータ12を駆動制御し、セカンダリスロットルバルブ1
1が適宜開閉制御されるようにした。
【0036】すなわち、冷却水温THWが所定水温β以
下の場合には、吸気温度が低く、冷間時であるものとし
て、プライマリスロットル開度THPに関係なく、セカ
ンダリスロットル開度THS1が最大となるようステッ
プモータ12を駆動制御するようにした。そして、この
駆動によりセカンダリスロットルバルブ11は全開とな
り、バイパス通路10が開放される。このため、エアク
リーナ2からの吸入空気は、吸気通路3をほとんど通ら
ずバイパス通路10を通って直接サージタンク4内に導
入される。このとき、吸入空気は吸気通路3内のタービ
ン5を通らないので、該タービン5及び発電機6によっ
て吸気エネルギーが回収されることはない。従って、吸
気エネルギー回収に伴って吸気温度がさらに低下するこ
とがなくなり、エンジン1温度を速やかに上昇させ、燃
料の霧化性を良好とし、燃焼速度を速めることができ
る。その結果、排気ガス中の未燃の炭化水素及び一酸化
炭素の量を少なくすることができる。
【0037】また、エンジン1温度を速やかに上昇させ
ることができることから、排気通路の触媒(図示しな
い)の温度上昇も速やかに上昇させることができる。従
って、触媒による炭化水素及び一酸化炭素の浄化率も良
好となり、結果として排出される炭化水素及び一酸化炭
素の量を低減させることができる。
【0038】一方、冷却水温THWが所定水温βよりも
高い場合には、温間時であるものとして、タービン5及
び発電機6によって吸気エネルギーを回収するようにし
ている。すなわち、温間時において、スロットル開度が
ほぼ一定で小さい、いわゆるエンジン1の低回転・低負
荷状態においては、プライマリスロットル開度THPも
小さい。この状態においては、基本セカンダリ開度TH
Sは「0」である。また、アクセルペダルの踏み込み量
がほぼ一定であるので補正項THSaも「0」である。
従って、ECU15はセカンダリスロットル開度THS
1が「0」となるようステップモータ12を駆動制御す
る。これに伴ってバイパス通路10は閉鎖され、エアク
リーナ2からの吸入空気は、吸気通路3のみを通ってタ
ービン5を経てサージタンク4内に導入される。このと
き、この吸気に基づいてタービン5が回転される。従っ
て、この回転に伴って発生するエネルギーは発電機6に
よって電気エネルギーに変換される。その結果、この電
気エネルギーをバッテリに充電することができ、有効な
吸気エネルギーの回収を図ることができる。なお、この
ときの吸気温度は低温状態ではないので、吸気エネルギ
ーを回収しても排出される炭化水素及び一酸化炭素の量
は問題とならない。
【0039】また、温間時において、スロットル開度が
ほぼ一定で大きい、いわゆるエンジン1の高回転・高負
荷状態においては、プライマリスロットル開度THPは
大きくなる。そして、プライマリスロットル開度THP
が基準値αを超えた状態においては、基本セカンダリ開
度THSがほぼ2次曲線的に上昇する。なお、アクセル
ペダルの踏み込み量が一定であるので補正項THSaは
「0」である。従って、ECU15はプライマリスロッ
トル開度THPが大きいほどセカンダリスロットルバル
ブ11が開放されるようステップモータ12を駆動制御
する。これに伴って前記冷間時と同様にバイパス通路1
0が開放される。そして、エアクリーナ2からの吸入空
気は、吸気通路3を通ってタービン5を経てサージタン
ク4内に導入されるとともに、バイパス通路10を通っ
て直接サージタンク4内に導入される。従って、エンジ
ン1の高回転・高負荷状態においては吸気エネルギーの
回収よりもむしろ吸入空気の確保を優先させることがで
きる。
【0040】さらに、アクセルペダルの踏み込み量の小
さい状態において、急加速を行うべくアクセルペダルを
急激に踏み込んだような場合には、プライマリスロット
ル開度THPの単位時間あたりの変化量dTHP/dt
が大きくなる。これに伴って、セカンダリスロットルバ
ルブ11の開度の補正項THSaが大きくなる(図4参
照)。このため、基本セカンダリ開度THSが小さい場
合であってもその補正項THSaが大きいため、結果と
してセカンダリスロットル開度THS1は大きくなる。
つまり、上記のようにアクセルペダルを急激に踏み込ん
だような場合には、セカンダリスロットルバルブ11が
速やかに開放され、エアクリーナ2からの吸入空気は、
バイパス通路10を通って直接サージタンク4内に導入
される。従って、必要とされる吸気が素早くエンジン1
の燃焼室内に供給されることになり、車両を速やかに加
速させることができる。
【0041】(第2実施例)次に、第2の発明を具体化
した第2実施例を図6に基づいて説明する。なお、本実
施例において、前記第1実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、異なった点について
のみ説明する。
【0042】本実施例においては、第1実施例で説明し
たバイパス通路10は設けられておらず、タービン5の
出力軸に連結された発電機6の内部に、同発電機6によ
る発電動作をオン・オフさせる断続手段としてのスイッ
チ6aが設けられているという点で第1実施例と大きく
異なっている。
【0043】本実施例では、発電機6における発電動作
を制御するために、断続制御手段としてのECU16が
設けられており、同ECU16には水温センサ13から
の検出結果(冷却水温THW)が入力されるようになっ
ている。そして、ECU16は検出した冷却水温THW
に基づき、前記スイッチ6aをオン・オフ制御するよう
になっている。
【0044】次に、本実施例における作用について説明
する。水温センサ13により検出された水温THWが所
定水温βよりも高い場合には、ECU16は前記スイッ
チ6aをオンさせる。すると、吸気の流れにより回転さ
れたタービン5の回転エネルギーが発電機6に伝達さ
れ、発電が行われる。
【0045】一方、水温THWが所定水温β以下の場合
には、ECU16は前記スイッチ6aをオフさせる。こ
れに伴い、発電機6による発電動作が停止される。この
ため、タービン5はほとんどトルクを受けることなく空
回りすることなり、吸気エネルギーは発電機6により回
収されることはなくなる。このため、前記第1実施例と
同様、冷間時においては吸気エネルギー回収による吸気
温度のさらなる低下が未然に防止でき、ひいては排気ガ
ス中の未燃の炭化水素及び一酸化炭素の量を少なくする
ことができる。
【0046】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記第2実施例では、発電機6の内部にスイッチ
6aを設け、タービン5と発電機6との電気的接続を絶
つような構成としたが、例えば発電機6とタービン5と
の間にクラッチを設け、冷却水温THWがβ以下のとき
にはクラッチにより両者5,6間の機械的接続を絶ち、
タービン5の回転をフリーにさせるような構成としても
よい。
【0047】(2)前記各実施例では、吸気温度検出手
段として水温センサ13を用いて吸気温度に相当する冷
却水温THWを検出する構成としたが、その外のセンサ
として例えば吸気温センサを用い、吸気温度を直接検出
するようにしてもよい。
【0048】(3)前記第1実施例では、プライマリス
ロットルバルブ7の開度を検出するスロットル開度セン
サ14の検出結果のみをセカンダリスロットル開度TH
S1に反映させているが、その外にも、例えばトランク
ションコントロールシステム(TRC)からの情報をセ
カンダリスロットルバルブ11に反映させることもでき
る。すなわち、路面が濡れているとき等に、セカンダリ
スロットルバルブ11の開度を幾分小さくするように設
定してもよい。また、オートマチックトランスミッショ
ンを備えたエンジンにおいては、その変速時の情報をセ
カンダリスロットル開度THS1に反映させて、同開度
を幾分小さくするように設定してもよい。
【0049】(4)前記各実施例では、吸気通路3にタ
ービン5及び発電機6を設けるようにしたが、その外に
も例えば容積型ポンプ及び発電機を組合わせて設け、吸
気のエネルギーによって該ポンプを回転させるようにし
てもよい。
【0050】(5)前記第1実施例では、図3,4に示
すような特性のマップを参照してセカンダリスロットル
バルブ11を駆動制御するようにしたが、例えばマップ
の特性を適宜に変更してもよい。例えば、図3のマップ
を直線状にしたり、図4のマップを曲線状にしたりして
もよい。
【0051】(6)前記各実施例では、吸気通路3にタ
ービン5及び発電機6をそれぞれ1つずつのみ設ける構
成としたが、並列に設けられた複数の吸気通路にそれぞ
れタービン及び発電機を設けるような構成にして、吸気
温度に応じてエネルギー回収量を順次増減させるような
構成としてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、第1及び第2の発
明の内燃機関の吸気エネルギー回収装置によれば、吸気
流れの持つエネルギーを取出すべく吸気系にタービンを
備えてなる内燃機関の吸気エネルギー回収装置におい
て、吸気温度が予め定めた所定値以下であるとき、発電
機による吸気エネルギーの回収を規制するようにしたの
で、吸気エネルギーの有効な回収を図りつつ、吸気温度
の低下に伴って発生する炭化水素及び一酸化炭素の量を
低減させることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明を具体化した第1実施例における内
燃機関の吸気系を示す概略図である。
【図2】第1実施例における内燃機関の吸気エネルギー
回収装置を示す概略構成図である。
【図3】第1実施例においてプライマリスロットル開度
に対する基本セカンダリ開度を規定したマップである。
【図4】第1実施例においてプライマリスロットル開度
の単位時間あたりの変化量に対するセカンダリスロット
ルバルブの開度の補正項を規定したマップである。
【図5】第1実施例においてECUにより実行されるセ
カンダリスロットルバルブの開度の制御処理を説明する
フローチャートである。
【図6】第2の発明を具体化した第2実施例における内
燃機関の吸気エネルギー回収装置を示す概略構成図であ
る。
【図7】従来技術における内燃機関の吸気制御装置を示
す概略図である。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、3…吸気通路、5…タ
ービン、6…発電機、6a…断続手段としてのスイッ
チ、11…セカンダリスロットルバルブ、12…バルブ
駆動手段としてのステップモータ、13…吸気温度検出
手段としての水温センサ、14…要求スロットル開度検
出手段としてのスロットル開度センサ、15…バルブ駆
動制御手段としてのECU、16…断続制御手段として
のECU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−291425(JP,A) 特開 平2−291426(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02B 41/00 F02B 61/00 F02D 9/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気通路の途中に配設され、
    吸気の流れにより回転するタービンと、 前記タービンの出力軸に連結され、同タービンの回転に
    基づいて電力を発生させて吸気エネルギーの一部を回収
    するための発電機と、 前記吸気通路において、前記タービンの上流側と下流側
    との間を連通するバイパス通路と、 前記吸気通路の途中に配設され、開閉により前記バイパ
    ス通路へ流れる吸気量を調整するスロットルバルブと、 前記スロットルバルブを開閉駆動するバルブ駆動手段
    と、 運転者により要求される要求スロットル開度を検出する
    要求スロットル開度検出手段と、 前記内燃機関に流入する吸気の温度を検出する吸気温度
    検出手段と、 前記吸気温度検出手段の検出結果に基づく吸気温度が予
    め定めた所定値よりも高いとき、前記スロットルバルブ
    の開度が前記要求スロットル開度検出手段の検出結果に
    基づく要求スロットル開度に応じた開度となるよう前記
    バルブ駆動手段を制御するとともに、吸気温度が前記所
    定値以下であるとき、吸気温度が前記所定値よりも高い
    ときに比べて前記スロットルバルブを開放させ、バイパ
    ス通路へ流れる吸気量を増大させるように前記バルブ駆
    動手段を制御するバルブ駆動制御手段とを備えたことを
    特徴とする内燃機関の吸気エネルギー回収装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の吸気通路の途中に配設され、
    吸気の流れにより回転するタービンと、 前記タービンの回転に基づいて電力を発生させて吸気エ
    ネルギーの一部を回収するための発電機と、 前記タービンと前記発電機との連結を機械的又は電気的
    に断続させる断続手段と、 前記内燃機関に流入する吸気の温度を検出する吸気温度
    検出手段と、 前記吸気温度検出手段の検出結果に基づく吸気温度が予
    め定めた所定値よりも高いとき、前記タービン及び前記
    発電機を機械的又は電気的に連結させるように前記断続
    手段を制御するとともに、吸気温度が前記所定値以下で
    あるとき、前記タービンと前記発電機との連結を機械的
    又は電気的に断つように前記断続手段を制御する断続制
    御手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の吸気エネ
    ルギー回収装置。
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