JP2819246B2 - 自動搬送霊廟礼拝装置 - Google Patents

自動搬送霊廟礼拝装置

Info

Publication number
JP2819246B2
JP2819246B2 JP6292344A JP29234494A JP2819246B2 JP 2819246 B2 JP2819246 B2 JP 2819246B2 JP 6292344 A JP6292344 A JP 6292344A JP 29234494 A JP29234494 A JP 29234494A JP 2819246 B2 JP2819246 B2 JP 2819246B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mausoleum
storage shelf
box
worship
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6292344A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08128234A (ja
Inventor
三毅 五十嵐
Original Assignee
株式会社フジタック
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社フジタック filed Critical 株式会社フジタック
Priority to JP6292344A priority Critical patent/JP2819246B2/ja
Publication of JPH08128234A publication Critical patent/JPH08128234A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2819246B2 publication Critical patent/JP2819246B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
  • Intermediate Stations On Conveyors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動搬送霊廟礼拝装置
に係り、特に多数の納骨箱を立体的に収納する収納棚と
平行に複数の礼拝室を配置すると共に、該収納棚と礼拝
室との間に自動搬送装置を配設し、該自動搬送装置のみ
によって直接納骨箱を収納棚から各礼拝室の小窓前方に
搬送できるようにして納骨箱の搬送に要するスペースを
最小とし、収納する納骨箱の数に対して多数の礼拝室を
配設してお盆等のように多数の遺族が同時に墓参すると
きでも、待ち時間を少なくしてゆったりと墓参すること
ができる自動搬送霊廟礼拝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、墓地のほとんどは、住居近くのお
寺の敷地内に区画分けされて平面的に配置されていた。
しかし土地価格の高騰などから住居近くに墓地を確保す
ることが困難となり、次第に遠方に墓地を所有せざるを
得なかったり、それでも墓地が高額なために購入するこ
とができないといった傾向が強まっている。
【0003】このような状況下においては、たとえ墓地
が入手できたとしても、気の向いたとき気軽に先祖の墓
に墓参することは難しく、彼岸等の折りに墓参する程度
になってしまい、先祖とのつながりも次第に薄くなりつ
つあるのが現状である。
【0004】このような問題を解決する一案として、納
骨箱を集合させて狭いスペースに立体的に効率よく収納
する、いわゆる団地タイプの墓所が提案されている。
【0005】この団地タイプの墓所は、納骨箱を立体的
に配設された収納場所に収納し、墓参時には該収納場所
から納骨箱を自動搬送装置によって礼拝室に搬送し、遺
族は納骨箱を見ながら墓参するようになっているが、自
動搬送装置は立体的に収納された収納場所から納骨箱を
取り出し、所定の場所まで搬送するリフタと、該所定の
場所から遺族の待つ各礼拝室の載置台上に搬送して載置
する位置決め装置とから構成されたものがほとんどであ
り、納骨箱の搬送のためのスペースに多くのスペースを
要するものであった。
【0006】もともと、墓所そのものの全体スペースは
限定されているので、収納されている納骨箱の数に比較
して十分に多くの礼拝室を設けることができず、通常1
つの礼拝室に対して100程度の納骨箱が対応して収納
されており、盆や彼岸等の多数の遺族が墓参する時期に
は、大変混雑してこれを待ってからでないと墓参できな
いという欠点が生じていた。
【0007】また単に機能面だけを重視した構成のもの
がほとんどであり、先祖の霊とのふれあいを求める墓地
としての雰囲気に欠けるきらいがあり、墓参者に冷たい
印象を与え、精神的な満足感を与えることが難しいとい
う欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、霊廟に配設された収納棚に納骨箱
を立体的に収納することにより、狭いスペースに極めて
効率よく多くの納骨箱を収納できるようにすることであ
り、またこれによって墓地の価格を低下させて容易に墓
地を入手できるようにすることである。
【0009】また他の目的は、霊廟を礼拝室から隔壁で
分離して配置し、墓参者の関係者の納骨箱のみを自動搬
送装置で礼拝室に搬送することにより、墓参者は多数の
納骨箱が収納された霊廟を見ることがなく、また他人の
墓に墓参するような形となることもなく、自分だけの墓
所として礼拝室を利用できるようにすることであり、ま
たこれによって本来のゆったりとした墓参の雰囲気を確
保できるようにすることである。
【0010】更に他の目的は、上記構成により、住居近
くに墓所を容易に確保できるようにすることであり、ま
たこれによって気が向いたときに気軽に墓参して先祖と
のつながりを強めることができるようにすることであ
る。
【0011】また他の目的は、霊廟と礼拝室とを分離す
る隔壁に透明板がはめ込まれた小窓を配設し、該小窓の
前方の載置台上に収納棚から取り出し搬送した納骨箱を
載置し、墓参者は小窓を通して納骨箱を礼拝できるよう
にすることによって、自動搬送装置により効率よく納骨
箱を搬送できるようにすることであり、またこれによっ
て墓参者が待つことなく墓参できるようにすることであ
る。
【0012】更に他の目的は、両面から納骨箱を収納取
出し自在に配設した収納棚と平行に複数の礼拝室を配置
することにより、多数の礼拝室を配置できるようにする
と共に、収納棚と礼拝室との間の納骨箱の搬送をリフタ
のみで搬送できるようにすることにより、従来必要であ
った礼拝室への納骨箱の位置決め装置を不要化し、搬送
スペースを大幅に減少させ、従来と同じスペース内によ
り多くの収納棚と礼拝室とを配設できるようにすること
であり、またこれによって1つの礼拝室に対して従来の
約1/3である30程度の納骨箱を対応させるようにし
て盆や彼岸等の多数の遺族が墓参する時期にも待つこと
なく、また長時間かけてゆったりとした気分で墓参でき
るようにし、精神的満足感を墓参者に与えることができ
るようにすることである。
【0013】また他の目的は、多数の納骨箱を立体的に
収納する収納棚と該収納棚と平行に配置された複数の礼
拝室との間にリフタを配設し、かつ該リフタに第1腕、
ベルトコンベア及び第2腕とから構成された移送装置を
配設することにより、収納棚から取り出した納骨箱をリ
フタの反対側に水平に移送して小窓の前方に配設された
載置台上に位置決め装置を介することなく直接載置でき
るようにすることであり、またこれによって納骨箱の搬
送に要するスペースを極めて少なくできるようにするこ
とである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
【0015】要するに本発明(請求項)は、両面から
収納取出し自在に多数の納骨箱を立体的に収納する収納
棚と、該収納棚が配設された霊廟とを分離する隔壁に沿
って配置され夫々透明板がはめ込まれた小窓が前記隔壁
に設けられ前記収納棚の前記両面前方に該収納棚と平行
に配設された複数の礼拝室と、前記小窓の前方かつ前記
霊廟側に夫々配設され前記礼拝室から目視できるように
前記納骨箱を載置する載置台と、前記収納棚と前記載置
台との間で前記納骨箱を搬送する自動搬送装置とを備え
たことを特徴とするものである。
【0016】また本発明(請求項)は、両面から収納
取出し自在に多数の納骨箱を立体的に収納する収納棚
と、該収納棚が配設された霊廟とを分離する隔壁に沿っ
て配置され夫々透明板がはめ込まれた小窓が前記隔壁に
設けられ前記収納棚の前記両面前方に該収納棚と平行に
配設された複数の礼拝室と、前記小窓の前方かつ前記霊
廟側に夫々配設され前記礼拝室から目視できるように前
記納骨箱を載置する載置台と、前記収納棚と前記載置台
との間に配設され前記収納棚に沿って上下左右に往復動
自在に構成されたリフタ及び該リフタに配設され前記収
納棚に接近又は離脱して収納された前記納骨箱を前記収
納棚から取り出す第1腕と取り出された該納骨箱を積載
して前記リフタの反対側へ水平に移送するベルトコンベ
アと該ベルトコンベアにより移送されて受け渡された前
記納骨箱を前記載置台に載置する第2腕とで構成された
移送装置とからなる自動搬送装置とを備えたことを特徴
とするものである。
【0017】
【作用】本発明の自動搬送霊廟礼拝装置は、霊廟、管理
事務所及び礼拝室等すべてを制御装置(コンピュータ)
で制御するように構成したので、墓参者は管理事務所に
おいて氏名等を入力するだけで祖先の納骨箱が自動的に
所定の礼拝室に搬送され墓参することができる。
【0018】また多数の納骨箱を収納棚の両面から立体
的に収納できるようにすると共に該収納棚と平行に複数
の礼拝室を配設したので、収納棚から礼拝室への納骨箱
の搬送がリフタだけで行うことができ、礼拝室に納骨箱
の位置決め装置を配設する必要がなく、納骨箱の数に比
較して従来の3倍程度の多数の礼拝室を設けることがで
き、従って彼岸等の混雑時にも待つことなくゆったりと
墓参することができる。
【0019】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。図1から図3において、本発明に係る自動搬送霊
廟礼拝装置1は、隔壁2と、礼拝室3と、収納棚4と、
載置台5と、自動搬送装置6とを備えている。
【0020】隔壁2は、霊廟8と礼拝室3とを隔離する
ためのものであって、霊廟8内に配設された収納棚4の
両面と平行に設けられた二重の壁2a,2bから構成さ
れ、該二重の壁2a,2bは、格子が設けられた仕切り
壁2cによって適宜の大きさに区画分けされ、壁2a,
2b及び仕切り壁2cによって祭壇9が構成されてい
る。
【0021】各祭壇9の壁2aには、夫々透明板10が
はめ込まれた小窓11が設けられ、該小窓11の霊廟8
側には載置台5上に載置された納骨箱12を照明するス
ポットライト13が配設されおり、該スポットライト1
3によって照明された納骨箱12を礼拝室3から小窓1
1を通して目視できるように構成されている。
【0022】壁2bには、裏面に格子が設けられた観音
開きの扉14が各祭壇9に対応して設けられており、墓
参者15が扉14を開くことにより隣りの墓参者15と
の間を該扉14によって隔離するように構成され、また
各祭壇9には照明灯(図示せず)が配設され扉14を開
いたとき点灯して祭壇9を霊廟8内よりも明るく照明し
て霊廟8内が見えないように構成されている。
【0023】礼拝室3は、墓参者15が墓参するための
部屋であって、祭壇9よりも床16が一段低く設定さ
れ、墓参者15は通常の墓参時には礼拝室3までしか立
ち入ることはなく、祭壇9へは納骨或いは祭壇9内の飾
り付け時等の特別の時以外は立ち入ることはないように
なっている。
【0024】また図示の実施例においては、礼拝室3は
夫々個別の部屋としては構成されておらず、連続した大
きな部屋となっているが、墓参時に墓参者15が扉14
を開くことにより該扉14によって隣りの墓参者15と
の間が隔離されて夫々の礼拝室3が構成されるようにな
っている。
【0025】霊廟8は、多数の納骨箱12を効率よく収
納するためのものであって、図の実施例においては収納
棚4、載置台5及び自動搬送装置6が整然と配置されて
構成されている。
【0026】収納棚4は、納骨箱12を収納するための
ものであって、仕切り板4aによって多くの収納庫4b
に区分けされ、両面に形成された各収納庫4bに夫々納
骨箱12を1つずつ整理して立体的に収納できるように
なっており、例えば1つの収納棚4は片面20列7段か
ら構成されており、両面で合計280の収納庫4bが設
けられ、280の納骨箱12を収納できるようになって
いる。
【0027】これに対応する礼拝室3は、片面4室、両
面で8室の礼拝室3が配設され、1つの礼拝室3が受け
持つべき納骨箱12の数は、35個であり従来の受け持
つべき納骨箱12の数100個に比較して約1/3とな
っている。
【0028】載置台5は、墓参時に墓参者15の関係者
の納骨箱12を載置するための台であって、小窓11の
霊廟8側に夫々配設され、該載置台5上に載置された納
骨箱12が礼拝室3から小窓11を通して目視できるよ
うになっている。
【0029】自動搬送装置6は、納骨箱12を収納棚4
と載置台5との間で搬送するためのものであって、リフ
タ18及び移送装置22とから構成されている。
【0030】リフタ18は、移送装置22を収納棚4に
沿って上下左右に往復動させるためのものであって、収
納棚4の両面に夫々1台ずつ配設されており、床23に
配設されたレール24及び上方に配設されたレール25
により案内されて本体26が左右方向に往復動自在に構
成され、該本体26には移送装置22が固定された昇降
台28が上下動自在に配設されている。
【0031】移送装置22は、図4及び図6において、
第1腕19、ベルトコンベア20及び第2腕21とから
構成され、第1腕19及び第2腕21は互いに反対方向
を向いて配設されている以外は全く同一機構となってお
り、昇降台28に雄ねじ29,30が回動自在に配設さ
れ、該雄ねじ29,30の一端には駆動モータ31,3
2の回転軸33,34が固定され、駆動モータ31,3
2を回転させて雄ねじ29,30を回転させるようにな
っている。
【0032】雄ねじ29,30には、夫々第1腕19及
び第2腕21に設けられた雌ねじ19a.20aが螺合
し、雄ねじ29,30を回転させることによって出没す
るように構成されている。
【0033】第1腕19及び第2腕21の先端には、納
骨箱12の底面12aに形成されている係合穴12bに
嵌合して位置決めする突起部19b,21bが形成され
ている。
【0034】昇降台28に固定されたブッシュ35に
は、可動台36に固定された摺動軸38が上下動自在に
嵌合し、更に昇降台28にエアシリンダ27が固定さ
れ、該エアシリンダ27を作動させて可動台36を上下
方向に往復動させるように構成されている。
【0035】可動台36には2本のベルト40が平行に
巻き掛けられた4つのプーリ39が回動自在に配設さ
れ、更にプーリ39の1つには可動台36に固定された
モータ41との間にベルト42が巻き掛けられており、
モータ41の回転をベルト42、プーリ39を介して2
本のベルト40に伝達し、該2本のベルト40を同一速
度で同一方向に往復動させるように構成されている。
【0036】そして制御装置43からの指令により、リ
フタ18を作動させて移送装置22を所定の納骨箱12
の前方に位置決めして停止させ、次いで駆動モータ31
を始動させて雄ねじ29を回転させ、第1腕19を収納
棚4に収納された納骨箱12の下方に進入させた後、リ
フタ18を上方に移動させて納骨箱12の係合穴12b
と突起部19aとを係合させて位置決めすると共に、収
納棚4に設けられた位置決めピン4cと納骨箱12の係
合穴12bとの係合を解除する。
【0037】次いで駆動モータ31を逆方向に回転させ
て納骨箱12を積載した第1腕19を引き込んで元の位
置に戻し、収納棚4からの納骨箱12の取出し作業が終
わるようになっている。
【0038】再びリフタ18を作動させて移送装置22
を所定の礼拝室3の小窓11の前方に移送して停止させ
た後、ベルト40が第1腕19より上方位置となるまで
エアシリンダ27を作動させて可動台36を上昇させて
納骨箱12を第1腕19から2本のベルト40上に移し
換え、更にモータ41を回転させて2本のベルト40を
同一速度で同一方向に走行させてベルト40上の納骨箱
12を第2腕21の位置まで搬送する。
【0039】エアシリンダ27を作動させて可動台36
を降下させることにより、納骨箱12の係合穴12bを
第2腕21の突起部21aと係合させて位置決めしなが
ら納骨箱12をベルト40から第2腕21に移し換えた
後、駆動モータ32を回転させて第2腕21を伸長させ
て納骨箱12を載置台5の上方位置まで搬送した後、リ
フタ18を降下させて納骨箱12を載置台5上に載置す
るように構成されている。
【0040】制御装置43は、納骨箱12の管理及び搬
送、自動搬送装置6の作動及び作動状態の監視を含む運
転管理を制御するためのものであって、図8において、
コンピュータ装置44、管理制御装置45との間で各種
の制御情報を通信する通信機器46、自動搬送装置6を
X,Y及びZ方向に移動させるサーボモータ(図示せ
ず)を制御するサーボ制御機器48、霊廟8に配設され
た監視カメラ47を制御するカメラ制御機器49、また
自動搬送装置6、監視カメラ47、各種の機器をシーケ
ンス制御するシーケンサ50及び上記各種の機器を手動
で操作する操作装置51と電気的に接続されている。
【0041】また制御装置43は、自動搬送装置6、収
納棚4から自動搬送装置6によって取り出される納骨箱
12の様子を監視する2台の監視カメラ47及び載置台
5上に積載された納骨箱12の様子を監視する監視カメ
ラ、載置台5及び礼拝室3に配設された操作盤(図示せ
ず)とも電気的に接続されており、これらのすべての装
置に制御信号を送出してシステム全体の動きを管理する
ように構成されている。
【0042】制御装置43の機能は、図9において、管
理制御装置45との通信52、各機器の運転管理53、
シーケンス制御54、サーボ制御55、ティーチング5
6、カメラの制御58、異常時の処理59、バックアッ
プ60、停電時の処理61及び再起動処理62等の各種
の制御機能を持っている。
【0043】管理制御装置45は、図10において、多
数の制御装置43を一括して管理するためのものであっ
て、コンピュータ63、CRT64、キーボード装置6
5、フロッピーディスクドライブ66、ハードディスク
ドライブ68、システムディスク91、モニタI/F装
置70、バックアップ装置71、通信I/F装置72と
から構成されている。
【0044】また管理制御装置45は、多数の制御装置
43の各々と電気的に接続されており、該制御装置43
に指令信号を送出して各種の管理業務を集中して一括管
理するようになっている。
【0045】そして管理制御装置45の機能は、図9に
おいて、事務管理制御装置73との通信74、制御装置
43との通信75、システム管理76、各搬送装置6の
運転78、各搬送装置6との通信79、モニタ管理8
0、モニタ制御81、異常時の処理82、バックアップ
83、停電時の処理84及び運転履歴の管理85等の各
種の制御機能を持っている。
【0046】事務管理制御装置73は、図10におい
て、寺のすべての事務管理業務を制御するためのもので
あって、管理制御装置45と接続され、該管理制御装置
45をオンライン制御して事務管理業務のすべてを統括
的に制御するようになっている。
【0047】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図1、図3及び図8に
おいて、墓参するには先ず墓参者15が管理事務所に行
き、氏名等の必要情報を操作装置51から入力する。
【0048】事務管理制御装置73は、管理制御装置4
5に該情報を伝達して墓参すべき礼拝室3をCRT64
に表示して墓参者15に伝達すると共に、該墓参者15
の関係者の納骨箱12を所定の礼拝室3に搬送するよう
制御装置43に指示する。
【0049】墓参者15は、指示された礼拝室3に行
き、観音開きの扉14を開くと、該扉14は隣りの墓参
者15との間を隔離して独立した礼拝室3を構成して墓
参者15だけの墓所としての雰囲気を作り出し、更に祭
壇9の照明灯(図示せず)が点灯して祭壇9を霊廟8内
よりも明るく照明する。
【0050】このとき霊廟8内は、暗い状態となってい
るので、礼拝室3の小窓11からは霊廟8内を見ること
はできない。
【0051】図1において、リフタ18は制御装置43
からの指令により作動し、本体26がレール24及びレ
ール25に案内されて左右方向に移動すると共に、昇降
台28を上下に移動させて移送装置22を所定の納骨箱
12の前方に位置決めして停止する。
【0052】図5において、駆動モータ31を始動させ
て雄ねじ29を回転させ、第1腕19を矢印A方向に伸
ばし、収納棚4に収納された納骨箱12の下方に進入さ
せた後、リフタ18をわずかに上方(矢印B方向)に移
動させて納骨箱12の係合穴12bと突起部19aとを
係合させて位置決めして納骨箱12を第1腕19上に載
せる。
【0053】次いで図6において、駆動モータ31を逆
方向に回転させて納骨箱12を積載した第1腕19を矢
印C方向に引き込み、元の位置に戻して収納棚4からの
納骨箱12の取出し作業が終わる。
【0054】再びリフタ18を作動させて移送装置22
を制御装置43から指令された所定の礼拝室3の小窓1
1の前方まで移送して停止させた後、図7において、ベ
ルト40の位置が第1腕19より上方位置となるまでエ
アシリンダ27を作動させて可動台36を矢印D方向に
上昇させて納骨箱12を第1腕19から2本のベルト4
0上に移し換える。
【0055】そしてモータ41を回転させて2本のベル
ト40を同一速度で同一方向(矢印E方向)に走行さ
せ、ベルト40上の納骨箱12を図7の実線で示す位置
から破線で示す位置まで移送し、エアシリンダ27を作
動させて可動台36を降下させて納骨箱12の係合穴1
2bを第2腕21の突起部21aと係合させて位置決め
し、納骨箱12をベルト40から第2腕21に移し換え
る。
【0056】次いで、駆動モータ32を回転させて第2
腕21を伸長させて納骨箱12を載置台5の上方位置ま
で搬送した後、リフタ18を降下させて納骨箱12を載
置台5上の所定の位置に載置して納骨箱12の搬送が終
了する。
【0057】納骨箱12が載置台5上に載置されると、
小窓11の上下に配設されたスポットライト13が点灯
して納骨箱12を照明するので、墓参者15は礼拝室3
から小窓11を通して納骨箱12を目視できるようにな
り、参拝する。
【0058】墓参者15の参拝が終わり、該墓参者が扉
14を閉じると、これを検出装置(図示せず)が検出し
て制御装置43に扉14が閉じられたことが伝達される
ので、祭壇9の照明灯(図示せず)及びスポットライト
13を消灯すると共にリフタ18及び移送装置22を先
の順序とは逆に作動させて納骨箱12を載置台5から収
納棚4に搬送して収納する。
【0059】上記した如く、墓参者15は管理事務所に
おいて必要事項を入力するだけの簡単な操作で墓参する
ことができる。
【0060】墓参の基本的な作動は、上記した如く行わ
れるが、図9において、管理制御装置45は、他の多く
の機能を有しており、即ち通信(1)74で事務管理制
御装置73に事務管理に必要な情報を伝達し、通信
(2)75で制御装置43に必要な情報を伝達し、更に
通信(3)79により自動搬送装置6との間で必要情報
をやり取りして管理する。
【0061】また、システム管理76でシステム全体を
一元的に効率よく管理して、通信(3)79で自動搬送
装置6に必要な情報を伝達しながら自動搬送装置運転7
8により自動搬送装置6の運転全般を管理する。
【0062】これと同時に、異常時に備えてモニタ管理
80及びモニタ制御81によって自動搬送霊廟礼拝装置
1を常時監視して何らかの異常が生じた場合には、異常
時の処理82により適切な処理を行う。
【0063】また管理制御装置45自体の異常又はメン
テナンスのために、バックアップ83により随時データ
類をバックアップすると共に、万一停電した場合には、
停電時の処理84によって適切な処理を行って自動搬送
霊廟礼拝装置1が異常動作をすることがないように配慮
されている。
【0064】更に運転履歴の管理85によって自動搬送
霊廟礼拝装置1の運転履歴を記憶しており、メンテナン
ス時に運転履歴を知ることによって容易、かつ確実に適
切なメンテナンスを行うことができる。
【0065】管理制御装置45によって全体的な制御が
管理される制御装置43は、管理制御装置45より細か
い制御を行うものであって、通信52によって管理制御
装置45と必要情報をやり取りしながら運転管理53で
各機器の管理を行う。
【0066】そしてシーケンス制御54、サーボ制御5
5により自動搬送装置6、移送装置22等を制御し、ま
たティーチング56によって自動搬送装置6の作動をテ
ィーチングさせて、例えば自動搬送装置6の停止位置を
収納棚4及び載置台5の位置に合わせて微調節すること
ができる。
【0067】カメラ制御58により監視カメラ47を制
御して、異常時には異常時処理59により状況に応じて
適切な処理を行い、またバックアップ60により随時デ
ータ類をバックアップすると共に、万一停電した場合に
は、停電時の処理61によって適切な処理を行い、再起
動処理62によって正常に再起動させる。
【0068】
【発明の効果】本発明は、上記のように霊廟に配設され
た収納棚に納骨箱を立体的に収納するようにしたので、
狭いスペースに極めて効率よく多くの納骨箱を収納で
き、またこの結果墓地の価格を低下させて容易に墓地を
入手できるという効果がある。
【0069】また霊廟を礼拝室から隔壁で分離して配置
し、墓参者の関係者の納骨箱のみを自動搬送装置で礼拝
室に搬送するようにしたので、墓参者は多数の納骨箱が
収納された霊廟を見ることがなく、また他人の墓に墓参
するような形となることもなく、自分だけの墓所として
礼拝室を利用できる効果があり、またこの結果本来のゆ
ったりとした墓参の雰囲気を確保できる効果がある。
【0070】更には、上記構成により、住居近くに墓所
を容易に確保でき、またこの結果気が向いたときに気軽
に墓参して先祖とのつながりを強めることができるとい
う効果がある。
【0071】また霊廟と礼拝室とを分離する隔壁に透明
板がはめ込まれた小窓を配設し、該小窓の前方の載置台
上に収納棚から取り出し搬送した納骨箱を載置し、墓参
者は小窓を通して納骨箱を礼拝できるようにしたので、
自動搬送装置により効率よく納骨箱を搬送でき、またこ
の結果墓参者が待つことなく墓参できるという効果があ
る。
【0072】更には、両面から納骨箱を収納取出し自在
に配設した収納棚と平行に複数の礼拝室を配置したの
で、多数の礼拝室を配置できると共に、収納棚と礼拝室
との間の納骨箱の搬送をリフタのみで搬送できるため、
従来必要であった礼拝室への納骨箱の位置決め装置を不
要化し得、搬送スペースを大幅に減少させ、従来と同じ
スペース内により多くの収納棚と礼拝室とを配設できる
という効果があり、またこの結果1つの礼拝室に対して
従来の約1/3である30程度の納骨箱を対応させるよ
うにして盆や彼岸等の多数の遺族が墓参する時期にも待
つことなく、また長時間かけてゆったりとした気分で墓
参できる効果があり、精神的満足感を墓参者に与えるこ
とができるという効果がある。
【0073】また多数の納骨箱を立体的に収納する収納
棚と該収納棚と平行に配置された複数の礼拝室との間に
リフタを配設し、かつ該リフタに第1腕、ベルトコンベ
ア及び第2腕とから構成された移送装置を配設したの
で、収納棚から取り出した納骨箱をリフタの反対側に水
平に移送して小窓の前方に配設された載置台上に位置決
め装置を介することなく直接載置できるという効果があ
り、またこの結果納骨箱の搬送に要するスペースを極め
て少なくできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動搬送霊廟礼拝装置の斜視図である。
【図2】自動搬送霊廟礼拝装置の縦断面図である。
【図3】自動搬送霊廟礼拝装置の使用状態を示す要部拡
大縦断面図である。
【図4】移送装置の平面図である。
【図5】移送装置により収納棚から納骨箱を取り出す状
態を示す縦断面図である。
【図6】移送装置の第1腕が納骨箱を取り出した状態を
示す縦断面図である。
【図7】納骨箱が第1腕からベルトコンベア上に受け渡
された状態を示す縦断面図である。
【図8】自動搬送霊廟礼拝装置の構成を示すブロック図
である。
【図9】自動搬送霊廟礼拝装置の制御機能説明図であ
る。
【図10】自動搬送霊廟礼拝装置の制御構成図である。
【符号の説明】
1 自動搬送霊廟礼拝装置 2 隔壁 3 礼拝室 4 収納棚 5 載置台 6 自動搬送装置 8 霊廟 10 透明板 11 小窓 12 納骨箱 18 リフタ 19 第1腕 20 ベルトコンベア 21 第2腕 22 移送装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面から収納取出し自在に多数の納骨箱
    を立体的に収納する収納棚と、該収納棚が配設された霊
    廟とを分離する隔壁に沿って配置され夫々透明板がはめ
    込まれた小窓が前記隔壁に設けられ前記収納棚の前記両
    面前方に該収納棚と平行に配設された複数の礼拝室と、
    前記小窓の前方かつ前記霊廟側に夫々配設され前記礼拝
    室から目視できるように前記納骨箱を載置する載置台
    と、前記収納棚と前記載置台との間で前記納骨箱を搬送
    する自動搬送装置とを備えたことを特徴とする自動搬送
    霊廟礼拝装置
  2. 【請求項2】 両面から収納取出し自在に多数の納骨箱
    を立体的に収納する収納棚と、該収納棚が配設された霊
    廟とを分離する隔壁に沿って配置され夫々透明板がはめ
    込まれた小窓が前記隔壁に設けられ前記収納棚の前記両
    面前方に該収納棚と平行に配設された複数の礼拝室と、
    前記小窓の前方かつ前記霊廟側に夫々配設され前記礼拝
    室から目視できるように前記納骨箱を載置する載置台
    と、前記収納棚と前記載置台との間に配設され前記収納
    棚に沿って上下左右に往復動自在に構成されたリフタ及
    び該リフタに配設され前記収納棚に接近又は離脱して収
    納された前記納骨箱を前記収納棚から取り出す第1腕と
    取り出された該納骨箱を積載して前記リフタの反対側へ
    水平に移送するベルトコンベアと該ベルトコンベアによ
    り移送されて受け渡された前記納骨箱を前記載置台に載
    置する第2腕とで構成された移送装置とからなる自動搬
    送装置とを備えたことを特徴とする自動搬送霊廟礼拝装
JP6292344A 1994-10-31 1994-10-31 自動搬送霊廟礼拝装置 Expired - Lifetime JP2819246B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6292344A JP2819246B2 (ja) 1994-10-31 1994-10-31 自動搬送霊廟礼拝装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6292344A JP2819246B2 (ja) 1994-10-31 1994-10-31 自動搬送霊廟礼拝装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08128234A JPH08128234A (ja) 1996-05-21
JP2819246B2 true JP2819246B2 (ja) 1998-10-30

Family

ID=17780588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6292344A Expired - Lifetime JP2819246B2 (ja) 1994-10-31 1994-10-31 自動搬送霊廟礼拝装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2819246B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110077770A (zh) * 2019-05-08 2019-08-02 浦江会亿智能科技有限公司 一种仓库用物流机器人

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4728702B2 (ja) * 2005-05-25 2011-07-20 株式会社富士精工本社 貸金庫装置における内函の搬出入装置
CN104495251A (zh) * 2014-12-22 2015-04-08 济南东普机器制造有限公司 定点升降式推拉机构
CN104773425B (zh) * 2015-03-24 2017-03-22 苏州优点优唯医疗科技有限公司 一种智能冷链储物库
CN105756403B (zh) * 2015-10-21 2018-03-09 上海技匠电子科技有限公司 升降式墓葬的方法及墓葬系统
CN109110365A (zh) * 2017-01-19 2019-01-01 合肥智慧龙图腾知识产权股份有限公司 一种物流码垛机
JP6720905B2 (ja) * 2017-03-22 2020-07-08 株式会社ダイフク 参拝設備

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06146663A (ja) * 1992-10-31 1994-05-27 Fujitac:Kk 自動搬送霊廟礼拝堂装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110077770A (zh) * 2019-05-08 2019-08-02 浦江会亿智能科技有限公司 一种仓库用物流机器人
CN110077770B (zh) * 2019-05-08 2019-11-15 浦江会亿智能科技有限公司 一种仓库用物流机器人

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08128234A (ja) 1996-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5346297A (en) Auxiliary storage and dispensing unit
JP2819246B2 (ja) 自動搬送霊廟礼拝装置
CN203145558U (zh) 旋转塔式自动拜祭系统
US10982461B2 (en) Storage facility for object of paying of respects
JP2819247B2 (ja) 自動搬送霊廟礼拝装置
US20040251063A1 (en) Modular mobility unit
KR100303422B1 (ko) 멀티시스템을 적용한 납골용 시설물
JP2976335B2 (ja) 立体祭壇装置
CN2292859Y (zh) 多功能回转选层贮存库
JPH06146663A (ja) 自動搬送霊廟礼拝堂装置
JP7168040B2 (ja) 参拝対象物の保管設備
JPH09137637A (ja) 納骨保管装置
JP2813868B2 (ja) 倉庫における収納物落下防止装置
JP3173975B2 (ja) 納骨保管装置
JP3057560B2 (ja) 立体祭壇装置における祭礼用容器の展示装置
CN210685508U (zh) 一种具有地下送餐通道的餐厅
JPH0332665A (ja) 隠蔽トロリー
JP7100545B2 (ja) 貸金庫装置の動作チェックシステムと、それを備える貸金庫装置
JP3100031B2 (ja) 納骨保管装置
JPH09317247A (ja) 霊廟礼拝堂装置
CN217170983U (zh) 外卖自提设备及无人机配送系统
CN211044410U (zh) 一种移动诊断售药装置
KR20040081842A (ko) 자동화 납골보관소
CN219143521U (zh) 智能交接柜
JP5424627B2 (ja) 堂内陵墓