JP2816806B2 - 車両用座席の背もたれクッション及びその製造方法 - Google Patents
車両用座席の背もたれクッション及びその製造方法Info
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Description
好な車両用座席の背もたれクッション、及びその製造方
法に関する。
優れたクッション性を生かし、自動車などのクッション
材に広く使用されてきた。特に、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート及びポリメチレンポリフェニレンポリイソ
シアネートをイソシアネートの主成分として用いる方法
は、生産性の向上から近年非常に注目されている。この
軟質ポリウレタンフォームからなるクッションの製造方
法としては、発泡剤として水とフロン11やフロン12
3等の低沸点弗素化合物を組み合わせて使用する方法が
知られている。
化合物は大気中のオゾン層を破壊するという理由からそ
の使用が出来なくなり、水単独での軟質ポリウレタンフ
ォームからなるクッションの製法の開発が進められてい
る。高官能価気泡開放剤を使用した軟質ポリウレタンフ
ォームの製造の例としては、特開平2−14210号公
報に開示のものが知られている。
ずに水単独で発泡を行う方法では、得られるポリウレタ
ンフォームの反発弾性、圧縮永久歪、硬度、軽量化等の
物性が悪化し、車両用座席の背もたれクッションとして
は問題がある。高官能価気泡開放剤を使用する方法は実
質的に、ポリイソシアネート成分がトリレンジイソシア
ネート主体の軟質ポリウレタンフォームの製造方法であ
り、生産性、作業環境の点で問題がある。
題点を解決すべく鋭意検討のすえ、特定のポリオールと
イソシアネートとを組み合わせることにより、発泡剤と
して水を単独で使用しても反発弾性、圧縮永久歪、軽量
化等のフォーム物性の良好な軟質ポリウレタンフォーム
からなる車両用座席の背もたれクッション及びその製造
方法を見い出し、本発明を完成するに至った。
の平均官能基数及び20〜40(mgKOH/g)の水
酸基価を有し、末端にオキシエチレンが付加されてお
り、かつオキシエチレン単位の含有量が5〜25重量%
のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオール
(A1)、及び(A1)中でビニル系モノマーを(共)
重合させて得られる重合体ポリオール(A2)を含有す
るポリオール成分(A)と、60重量%以上のジフェニ
ルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレ
ンポリイソシアネート及び/又はそれらの変性物、並び
に40重量%以下のトリレンジイソシアネートを含有す
るポリイソシアネート成分(B)とを、3級アミン及び
/又は3級アミンの炭素数1〜8を持つカルボン酸塩触
媒(C)、発泡剤として水(D)及び整泡剤(E)の存
在下で、型枠内でコールドキュアーして得られる全密度
25〜45kg/m3かつ硬度5〜14kg/314c
m2のポリウレタンフォームからなることを特徴とする
車両用座席の背もたれクッションである。
らなる車両用座席の背もたれクッションにおいて、前記
低硬度区域部が、1分子当り2.0〜6.0の平均官能
基数及び20〜40(mgKOH/g)の水酸基価を有
し、末端にオキシエチレンが付加されており、かつオキ
シエチレン単位の含有量が5〜25重量%のポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンポリオール(A1)、及
び(A1)中でビニル系モノマーを(共)重合させて得
られる重合体ポリオール(A2)を含有するポリオール
成分(A)と、60重量%以上のジフェニルメタンジイ
ソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシ
アネート及び/又はそれらの変性物、並びに40重量%
以下のトリレンジイソシアネートを含有するポリイソシ
アネート成分(B)とを、3級アミン及び/又は3級ア
ミンの炭素数1〜8を持つカルボン酸塩触媒(C)、発
泡剤として水(D)及び整泡剤(E)の存在下で、型枠
内でコールドキュアーして得られる全密度25〜45k
g/m3かつ硬度5〜14kg/314cm2のポリウ
レタンフォームからなり、前記高硬度区域部が、1分子
当り2.0〜6.0の平均官能基数及び45〜85(m
gKOH/g)の水酸基価を有するポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンポリオール(a1)、及び(a
1)中でビニル系モノマーを(共)重合させて得られる
重合体ポリオール(a2)を含有するポリオール成分
(a)と、60重量%以上のジフェニルメタンジイソシ
アネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネ
ート及び/又はそれらの変性物、並びに40重量%以下
のトリレンジイソシアネートを含有するポリイソシアネ
ート成分(B)とを、3級アミン及び/又は3級アミン
の炭素数1〜8を持つカルボン酸塩触媒(C)、発泡剤
として水(D)及び整泡剤(E)の存在下で、型枠内で
コールドキュアーして得られる全密度30〜45kg/
m3かつ硬度15〜35kg/314cm2のポリウレ
タンフォームからなることを特徴とする前記背もたれク
ッションである。
の平均官能基数及び20〜40(mgKOH/g)の水
酸基価を有し、末端にオキシエチレンが付加されてお
り、かつオキシエチレン単位の含有量が5〜25重量%
のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリオール
(A1)、及び(A1)中でビニル系モノマーを(共)
重合させて得られる重合体ポリオール(A2)を含有す
るポリオール成分(A)と、60重量%以上のジフェニ
ルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレ
ンポリイソシアネート及び/又はそれらの変性物、並び
に40重量%以下のトリレンジイソシアネートを含有す
るポリイソシアネート成分(B)とを、3級アミン及び
/又は3級アミンの炭素数1〜8を持つカルボン酸塩触
媒(C)、発泡剤として水(D)及び整泡剤(E)と共
に、混合ヘッドにより型枠内に導入しコールドキュアー
して全密度25〜45kg/m3かつ硬度5〜14kg
/314cm2のポリウレタンフォームを形成し、次い
で脱型することを特徴とする車両用座席の背もたれクッ
ションの製造方法である。
らなる車両用座席の背もたれクッションの製造方法であ
って、1分子当り2.0〜6.0の平均官能基数及び2
0〜40(mgKOH/g)の水酸基価を有し、末端に
オキシエチレンが付加されており、かつオキシエチレン
単位の含有量が5〜25重量%のポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンポリオール(A1)、及び(A1)
中でビニル系モノマーを(共)重合させて得られる重合
体ポリオール(A2)を含有するポリオール成分(A)
と、60重量%以上のジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート及
び/又はそれらの変性物、並びに40重量%以下のトリ
レンジイソシアネートを含有するポリイソシアネート成
分(B)とを、3級アミン及び/又は3級アミンの炭素
数1〜8を持つカルボン酸塩触媒(C)、発泡剤として
水(D)及び整泡剤(E)と共に、混合ヘッドにより型
枠内の低硬度区域部形成空間に導入しコールドキュアー
して全密度25〜45kg/m3かつ硬度5〜14kg
/314cm2のポリウレタンフォームからなる前記低
硬度区域部を形成し、かつ、1分子当り2.0〜6.0
の平均官能基数及び45〜85(mgKOH/g)の水
酸基価を有するポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンポリオール(a1)、及び(a1)中でビニル系モノ
マーを(共)重合させて得られる重合体ポリオール(a
2)を含有するポリオール成分(a)と、60重量%以
上のジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレン
ポリフェニレンポリイソシアネート及び/又はそれらの
変性物、並びに40重量%以下のトリレンジイソシアネ
ートを含有するポリイソシアネート成分(B)とを、3
級アミン及び/又は3級アミンの炭素数1〜8を持つカ
ルボン酸塩触媒(C)、発泡剤として水(D)及び整泡
剤(E)と共に、混合ヘッドにより型枠内の高硬度区域
部形成空間に導入しコールドキュアーして全密度30〜
45kg/m3かつ硬度15〜35kg/314cm2
のポリウレタンフォームからなる前記高硬度区域部を形
成し、次いで脱型することを特徴とする前記背もたれク
ッションの製造方法である。
ず、本発明における全密度25〜45kg/m3かつ硬
度5〜14kg/314cm2のポリウレタンフォーム
について説明する。本発明において前記ポリウレタンフ
ォームの製造におけるポリオール(A1)としては、例
えば、アルコール類、フェノール類、アミン類のアルキ
レンオキシド付加物が挙げられる。さらに具体的には、
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−
ブタンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、等の多価アルコールのアル
キレンオキシド付加物、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン等のアルカノールアミンのアルキレンオキ
シド付加物、エチレンジアミン等のアルキレンオキシド
付加物、等が挙げられる。これらのポリオールは2種以
上併用しても良い。アルキレンオキシドは、プロピレン
オキシド(以下POと略称する。)及びエチレンオキシ
ド(以下EOと略称する。)である。さらに詳しくは、
POとEOをブロック付加したものが好ましく、末端に
EOを付加したオキシエチレン単位の含有量が5〜25
重量%のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリ
オールである。ポリオール(A1)の1分子当りの平均
官能基数は2.0〜6.0であり、1分子当りの水酸基
価は20〜40(mgKOH/g)である。オキシエチ
レン単位の含有量が5重量%未満では発泡終了直前の硬
化が不十分となり、フォームが崩壊しやすく、25重量
%を越えると、独立気泡が多くなり、フォームが収縮し
やすくなる。1分子当りの平均官能基数が2.0未満で
は圧縮永久歪が悪くなり、硬化時間も長くなるため、実
用性に乏しく、6.0を越えると独立気泡が多くなり、
伸びも悪くなる。水酸基価が20(mgKOH/g)未
満では圧縮永久歪が悪く硬化時間も長くなり、40(m
gKOH/g)を越えると独立気泡が多くなるため実用
性に乏しい。
ール(A1)中でビニル系モノマーを(共)重合させて
得られるものである。重合体ポリオール(A2)は、公
知の方法で製造することができ、例えば、ポリオール
(A1)中で、ラジカル開始剤存在下、アクリロニトリ
ルモノマー及び/又はスチレンモノマーなどのビニル系
モノマーを(共)重合させ、安定分散させることにより
得ることができる。重合体ポリオール(A2)における
ビニル系ポリマーの含有量は、ポリオール成分(A)中
でビニル系ポリマーを1〜8重量%含有するような量が
好ましい。
1)と重合体ポリオール(A2)との重量比は、ポリオ
ール(A1)100重量部に対して重合体ポリオール
(A2)15〜60重量部、特に20〜50重量部が好
ましく、25〜45重量部が最も好ましい。ポリオール
(A1)に対する重合体ポリオール(A2)の重量比が
60重量部を越えると、反発弾性や圧縮永久歪が悪くな
りやすく、硬化時間も長くなる。また、重合体ポリオー
ル(A2)の重量比が15重量部より少なくなると硬度
が出にくくなる。
におけるポリイソシアネート成分(B)としては、生産
性の向上などの理由から、ジフェニルメタンジイソシア
ネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネー
ト及び/又はそれらの変性物(以下MDIと総称す
る。)の含有量が60重量%以上、望ましくは65〜7
5重量%であり、トリレンジイソシアネートの含有量が
40重量%以下、好ましくは25〜35重量%である。
トリレンジイソシアネートとしては、例えば、2,4
−、2,6−トリレンジイソシアネートが挙げられる。
ポリイソシアネート化合物中のMDI成分としては、
2,2′−及び2,4′−ジフェニルメタンジイシアネ
ートを5〜20重量%、ポリメチレンポリフェニレンポ
リイソシアネートを20〜70重量%含有し、該MDI
成分のイソシアネート基含有量が23.2〜32.5重
量%であるものが特に好ましい。また、ジフェニルメタ
ンジイソシアネートまたはポリメチレンポリフェニレン
ポリイソシアネートの一部をウレタン変性したものも好
適に使用できる。この際、イソシアネートインデックス
は90〜110の範囲が好ましく、特に95〜105の
範囲が好ましい。
における触媒(C)は、3級アミン及び/又は3級アミ
ンのカルボン酸塩であり、このカルボン酸の炭素数は1
〜8である。3級アミンの例としては、トリエチレンジ
アミン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、
N,N,N′,N′−テトラメチルヘキサメチレンジア
ミンなどが挙げられる。3級アミンの炭素数1〜8を持
つカルボン酸塩のうち、フォームの成形性の点から、ビ
ス(2−ジメチルアミノエチル)エーテルの蟻酸塩が特
に好ましい。
(A)100重量部に対して0.3〜0.6重量部の範
囲が好ましい。本発明において前記ポリウレタンフォー
ムにおける発泡剤(D)としては、水を単独で使用す
る。発泡剤(D)の使用量は、ポリオール成分(A)1
00重量部に対して4.5〜6.0重量部の範囲が好ま
しい。本発明において前記ポリウレタンフォームにおけ
る整泡剤(E)としては、通常のポリウレタンフォーム
の製造に用いられるものはすべて使用できる。整泡剤
(E)の使用量は、ポリオール成分(A)100重量部
に対して0.5〜2.0重量部の範囲が好ましい。
フォームにおいては、乳化剤およびフォーム安定剤のよ
うな界面活性剤、酸化防止剤や紫外線吸収剤のような老
化防止剤、炭酸カルシウムや硫酸バリウムのような充填
剤、内部離型剤、難燃剤、可塑剤、着色剤、抗カビ剤等
の公知の各種添加剤、助剤を必要に応じて使用すること
ができる。
ームの全密度は25〜45kg/m3かつフォーム硬度
(25%ILD)は5〜14kg/314cm2であ
る。このような密度と硬度にすることができるようにな
り、車両用座席の背もたれクッションあるいはその一区
域部として優れた性能とすることができる。
g/m3かつ硬度15〜35kg/314cm2のポリ
ウレタンフォームについて説明する。本発明において前
記ポリウレタンフォームの製造におけるポリオール(a
1)としては、例えば、アルコール類、フェノール類、
アミン類のアルキレンオキシド付加物が挙げられる。さ
らに具体的には、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール、等の多価ア
ルコールのアルキレンオキシド付加物、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミンの
アルキレンオキシド付加物、エチレンジアミン等のアル
キレンオキシド付加物、等が挙げられる。これらのポリ
オールは2種以上併用しても良い。アルキレンオキシド
は、PO及びEOである。すなわち、POとEOをブロ
ック付加したポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ポリオールである。ポリオール(a1)の1分子当りの
平均官能基数は2.0〜6.0であり、1分子当りの水
酸基価は45〜85(mgKOH/g)である。1分子
当りの平均官能基数が2.0未満では圧縮永久歪が悪く
なり、硬化時間も長くなるため、実用性に乏しく、6.
0を越えると独立気泡が多くなり、伸びも悪くなる。水
酸基価が45(mgKOH/g)未満では圧縮永久歪が
悪く硬化時間も長くなり、85(mgKOH/g)を越
えると独立気泡が多くなるため実用性に乏しい。また同
様の点から、ポリオール(a1)の末端1級水酸基化率
は70%以上、特に75〜90%が好ましく、77〜8
7%が最も好ましい。
ール(a1)中でビニル系モノマーを(共)重合させて
得られるものである。重合体ポリオール(a2)は、公
知の方法で製造することができ、例えば、ポリオール
(a1)中で、ラジカル開始剤存在下、アクリロニトリ
ルモノマー及び/又はスチレンモノマーなどのビニル系
モノマーを(共)重合させ、安定分散させることにより
得ることができる。重合体ポリオール(a2)における
ビニル系ポリマーの含有量は、ポリオール成分(a)中
でビニル系ポリマーを6〜20重量%含有するような量
が好ましい。
1)と重合体ポリオール(a2)との重量比は、ポリオ
ール(a1)100重量部に対して重合体ポリオール
(a2)120〜300重量部、特に140〜270重
量部が好ましく、150〜240重量部が最も好まし
い。ポリオール(a1)に対する重合体ポリオール(a
2)の重量比が300重量部を越えると、反発弾性や圧
縮永久歪が悪くなりやすく、硬化時間も長くなる。ま
た、重合体ポリオール(a2)の重量比が120重量部
より少なくなると硬度が出にくくなる。
におけるポリイソシアネート成分(B)、触媒(C)、
発泡剤(D)、整泡剤(E)、及び公知の各種添加剤、
助剤としては、前記ポリウレタンフォームにおけるもの
を前記使用量で使用することができる。
ームの全密度は30〜45kg/m3かつフォーム硬度
(25%ILD)は15〜35kg/314cm2であ
る。このような密度と硬度にすることができるようにな
り、車両用座席の背もたれクッションあるいはその一区
域部として優れた性能とすることができる。
1つの混合ヘッドを介して、好ましくは外部離型剤を塗
布した型枠内(のそれぞれの空間)に導入され、通常例
えば常温から70℃の温度で発泡反応(コールドキュア
ー)が行われる。
明の背もたれクッションは、中央部が低硬度区域部でそ
の外周縁が高硬度区域部をなすもの、2つの低硬度区域
部とその両脇すなわち3つの高硬度区域部からなるもの
等が最も一般的であるが、必ずしもこれらの態様に限定
されるものではなく、1以上の低硬度区域部と1以上の
硬度区域部からなる一体型の車両用座席の背もたれクッ
ションは全て本発明に含まれる。
剤としてフロンの代わりに水を単独で使用して、反発弾
性、圧縮永久歪、軽量化等の物性が良好な軟質ポリウレ
タンフォームからなる車両用座席の背もたれクッショ
ン、及びその製造方法を提供することができる。そのた
め、本発明の背もたれクッションは車両用座席の背もた
れが受ける高い連続的負荷に対しても耐久性が優れてお
り、かつ、座り心地も良好である。また、オゾン層を破
壊するフロン(例えば、フロン11やフロン123な
ど)を使用しないため、地球環境の破壊問題も解決でき
る。
するが、本発明はこれに限定されるものではない。な
お、実施例において、部及び%は、ことわりのない限
り、それぞれ重量部及び重量%を示す。
ームを発泡させた後、金型より取り出して、得られた低
硬度軟質ポリウレタンフォームの物性を測定した。各処
方にて、注入量を変えてポリウレタンフォームの製造を
2回実施した。〔発泡条件〕 金型形状:400×400×70mm 金型材質:アルミニウム 金型温度:55〜60℃ ミキシング方法:高圧マシンミキシング 原料温度 :25±2℃ キュアー条件 :55〜60℃×6分
01の方法に基づいて行った。
ームを発泡させた後、金型より取り出して、得られた高
硬度軟質ポリウレタンフォームの物性を測定した。な
お、発泡条件、使用原料、及び物性の測定方法は、ポリ
オール成分を除いて実施例1〜4におけるものと同じで
ある。使用したポリオール成分は下記の通りである。各
処方にて、注入量を変えてポリウレタンフォームの製造
を2回実施した。
り自動車用座席の背もたれ形状の金型内に導入し、金型
形状の点を除いて実施例1と同じ発泡条件でコールドキ
ュアーし発泡させた後、金型より取り出して、自動車用
座席の背もたれクッションを製造した。製造された背も
たれクッションは実施例1のポリウレタンフォームの物
性を持っており、座り心地が良好であった。
比でそれぞれ別々に用いて、2つの混合ヘッドにより中
央部に低硬度区域部形成空間を持ちその外周縁に高硬度
区域部形成空間を持つ自動車用座席の背もたれ形状の金
型内に同時に導入し、金型形状の点を除いて実施例1及
び5と同じ発泡条件でコールドキュアーし発泡させた
後、金型より取り出して、中央部の低硬度区域部とその
外周縁の高硬度区域部とが一体となった自動車用座席の
背もたれクッションを製造した。製造された背もたれク
ッションの低硬度区域部は実施例1のポリウレタンフォ
ームの物性を持ち、高硬度区域部は実施例5のポリウレ
タンフォームの物性を持っており、座り心地が良好であ
った。
Claims (4)
- 【請求項1】 1分子当り2.0〜6.0の平均官能基
数及び20〜40(mgKOH/g)の水酸基価を有
し、末端にオキシエチレンが付加されており、かつオキ
シエチレン単位の含有量が5〜25重量%のポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンポリオール(A1)、及
び(A1)中でビニル系モノマーを(共)重合させて得
られる重合体ポリオール(A2)を含有するポリオール
成分(A)と、60重量%以上のジフェニルメタンジイ
ソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシ
アネート及び/又はそれらの変性物、並びに40重量%
以下のトリレンジイソシアネートを含有するポリイソシ
アネート成分(B)とを、3級アミン及び/又は3級ア
ミンの炭素数1〜8を持つカルボン酸塩触媒(C)、発
泡剤として水(D)及び整泡剤(E)の存在下で、型枠
内でコールドキュアーして得られる全密度25〜45k
g/m3かつ硬度5〜14kg/314cm2のポリウ
レタンフォームからなることを特徴とする車両用座席の
背もたれクッション。 - 【請求項2】 低硬度区域部と高硬度区域部からなる車
両用座席の背もたれクッションにおいて、 前記低硬度区域部が、1分子当り2.0〜6.0の平均
官能基数及び20〜40(mgKOH/g)の水酸基価
を有し、末端にオキシエチレンが付加されており、かつ
オキシエチレン単位の含有量が5〜25重量%のポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンポリオール(A
1)、及び(A1)中でビニル系モノマーを(共)重合
させて得られる重合体ポリオール(A2)を含有するポ
リオール成分(A)と、60重量%以上のジフェニルメ
タンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンポ
リイソシアネート及び/又はそれらの変性物、並びに4
0重量%以下のトリレンジイソシアネートを含有するポ
リイソシアネート成分(B)とを、3級アミン及び/又
は3級アミンの炭素数1〜8を持つカルボン酸塩触媒
(C)、発泡剤として水(D)及び整泡剤(E)の存在
下で、型枠内でコールドキュアーして得られる全密度2
5〜45kg/m3かつ硬度5〜14kg/314cm
2のポリウレタンフォームからなり、 前記高硬度区域部が、1分子当り2.0〜6.0の平均
官能基数及び45〜85(mgKOH/g)の水酸基価
を有するポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリ
オール(a1)、及び(a1)中でビニル系モノマーを
(共)重合させて得られる重合体ポリオール(a2)を
含有するポリオール成分(a)と、60重量%以上のジ
フェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフ
ェニレンポリイソシアネート及び/又はそれらの変性
物、並びに40重量%以下のトリレンジイソシアネート
を含有するポリイソシアネート成分(B)とを、3級ア
ミン及び/又は3級アミンの炭素数1〜8を持つカルボ
ン酸塩触媒(C)、発泡剤として水(D)及び整泡剤
(E)の存在下で、型枠内でコールドキュアーして得ら
れる全密度30〜45kg/m3かつ硬度15〜35k
g/314cm2のポリウレタンフォームからなること
を特徴とする前記背もたれクッション。 - 【請求項3】 1分子当り2.0〜6.0の平均官能基
数及び20〜40(mgKOH/g)の水酸基価を有
し、末端にオキシエチレンが付加されており、かつオキ
シエチレン単位の含有量が5〜25重量%のポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンポリオール(A1)、及
び(A1)中でビニル系モノマーを(共)重合させて得
られる重合体ポリオール(A2)を含有するポリオール
成分(A)と、60重量%以上のジフェニルメタンジイ
ソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシ
アネート及び/又はそれらの変性物、並びに40重量%
以下のトリレンジイソシアネートを含有するポリイソシ
アネート成分(B)とを、3級アミン及び/又は3級ア
ミンの炭素数1〜8を持つカルボン酸塩触媒(C)、発
泡剤として水(D)及び整泡剤(E)と共に、混合ヘッ
ドにより型枠内に導入しコールドキュアーして全密度2
5〜45kg/m3かつ硬度5〜14kg/314cm
2のポリウレタンフォームを形成し、次いで脱型するこ
とを特徴とする車両用座席の背もたれクッションの製造
方法。 - 【請求項4】 低硬度区域部と高硬度区域部からなる車
両用座席の背もたれクッションの製造方法であって、 1分子当り2.0〜6.0の平均官能基数及び20〜4
0(mgKOH/g)の水酸基価を有し、末端にオキシ
エチレンが付加されており、かつオキシエチレン単位の
含有量が5〜25重量%のポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンポリオール(A1)、及び(A1)中でビ
ニル系モノマーを(共)重合させて得られる重合体ポリ
オール(A2)を含有するポリオール成分(A)と、6
0重量%以上のジフェニルメタンジイソシアネート、ポ
リメチレンポリフェニレンポリイソシアネート及び/又
はそれらの変性物、並びに40重量%以下のトリレンジ
イソシアネートを含有するポリイソシアネート成分
(B)とを、3級アミン及び/又は3級アミンの炭素数
1〜8を持つカルボン酸塩触媒(C)、発泡剤として水
(D)及び整泡剤(E)と共に、混合ヘッドにより型枠
内の低硬度区域部形成空間に導入しコールドキュアーし
て全密度25〜45kg/m3かつ硬度5〜14kg/
314cm2のポリウレタンフォームからなる前記低硬
度区域部を形成し、かつ、1分子当り2.0〜6.0の
平均官能基数及び45〜85(mgKOH/g)の水酸
基価を有するポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ポリオール(a1)、及び(a1)中でビニル系モノマ
ーを(共)重合させて得られる重合体ポリオール(a
2)を含有するポリオール成分(a)と、60重量%以
上のジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレン
ポリフェニレンポリイソシアネート及び/又はそれらの
変性物、並びに40重量%以下のトリレンジイソシアネ
ートを含有するポリイソシアネート成分(B)とを、3
級アミン及び/又は3級アミンの炭素数1〜8を持つカ
ルボン酸塩触媒(C)、発泡剤として水(D)及び整泡
剤(E)と共に、混合ヘッドにより型枠内の高硬度区域
部形成空間に導入しコールドキュアーして全密度30〜
45kg/m3かつ硬度15〜35kg/314cm2
のポリウレタンフォームからなる前記高硬度区域部を形
成し、次いで脱型することを特徴とする前記背もたれク
ッションの製造方法。
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---|---|---|---|
JP6014075A JP2816806B2 (ja) | 1994-01-13 | 1994-01-13 | 車両用座席の背もたれクッション及びその製造方法 |
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JP6014075A JP2816806B2 (ja) | 1994-01-13 | 1994-01-13 | 車両用座席の背もたれクッション及びその製造方法 |
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JP6014075A Expired - Fee Related JP2816806B2 (ja) | 1994-01-13 | 1994-01-13 | 車両用座席の背もたれクッション及びその製造方法 |
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