JP2816790B2 - 吸収冷温水機 - Google Patents

吸収冷温水機

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JP2816790B2 JP4323054A JP32305492A JP2816790B2 JP 2816790 B2 JP2816790 B2 JP 2816790B2 JP 4323054 A JP4323054 A JP 4323054A JP 32305492 A JP32305492 A JP 32305492A JP 2816790 B2 JP2816790 B2 JP 2816790B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷媒を蒸発させてその
蒸発潜熱で配管中の水の温度を下げる吸収冷温水機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の吸収冷温水機としては、図3に示
すような装置がある。図3に示す吸収冷温水機は、冷媒
貯蔵室5と蒸発器7とを接続する配管において冷媒比例
弁6を備えている。冷媒貯蔵室5に貯蔵された冷媒は冷
媒比例弁6を経て蒸発器7に送られるので、冷媒比例弁
6は、蒸発器7に供給される冷媒の流量を制御する。
【0003】次に、従来の吸収冷温水機における冷媒比
例弁6の動作とその作用について説明する。蒸発器温度
センサ31は、蒸発器7の温度を検出する。コントロー
ラ30は、蒸発器温度センサ31から温度信号を入力
し、その温度信号が所定の設定値よりも低い場合は、吸
収器8の吸収能力が比較的高い状態にあると判断する。
そして、コントローラ30は、凝縮器4で凝縮した冷媒
を貯蔵する冷媒貯蔵室5内の冷媒を放出して、吸収器8
の吸収能力に適した量の冷媒を蒸発器7へ流入させるよ
うに、冷媒比例弁6の開度を開方向に制御する。
【0004】一方、蒸発器温度センサ31の温度信号が
所定の設定値よりも高い場合は、吸収器8の吸収能力が
比較的低い状態にあるとコントローラ30は判断する。
そして、コントローラ30は、冷媒比例弁6の開度を閉
方向に制御して、蒸発器7への冷媒の流入量を抑え、冷
媒貯蔵室5に冷媒を貯めるように制御する。
【0005】これらの動作により、吸収器8において吸
収能力に適した冷媒量が確保されるので、無効冷媒の防
止及び溶液濃度の調整が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来の吸収冷温水機では、外気温度の上昇又は冷却塔の能
力低下等により冷却水温度が標準冷却水温度(例えば、
32℃)以上に上昇したとき、吸収器8の吸収能力が低
下するので、冷媒比例弁6は閉方向に制御され、冷媒が
冷媒貯蔵室5に溜ったままの状態となる。これにより、
従来の吸収冷温水機は、吸収剤溶液及び高温再生器1の
温度が異常に上昇してしまい、吸収剤溶液の晶析及び異
常ガスの発生を引き起こしてしまっていた。
【0007】本発明は、外気温度の上昇又は冷却塔の能
力低下等により冷却水温度が標準冷却水温度以上に上昇
しても、高温再生器の温度が異常に上昇することを防止
することができる吸収冷温水機を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の吸収冷温水機
は、吸収剤及び冷媒を含む希溶液を加熱してその冷媒を
蒸発させ中間濃度溶液にする高温再生器と、この高温再
生器から供給された蒸気で前記高温再生器から供給され
た中間濃度溶液を更に濃縮して濃溶液にする低温再生器
と、この低温再生器から供給された蒸気を液体に凝縮す
る凝縮器と、この凝縮器で凝縮された冷媒を貯蔵する冷
媒貯蔵室と、この冷媒貯蔵室から供給されてきた冷媒を
蒸発させる蒸発器と、前記冷媒貯蔵室から前記蒸発器へ
前記冷媒を流す管を開閉する冷媒比例弁と、前記蒸発器
で蒸発した蒸気を前記濃溶液に吸収させて前記希溶液に
する吸収器と、この吸収器及び前記凝縮器を冷却する冷
却水の温度を検出する温度センサと、この温度センサ
より検出された前記冷却水の検出温度と予め設定されて
いる標準温度との差に応じて、前記冷媒比例弁の開度が
大きくなる方向に制御する特性を有する制御手段とを備
えてなることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の吸収冷温水機において、コントローラ
は、温度センサの検出信号に応じて前記冷媒比例弁の開
度を制御する。これにより、冷却水が所定の標準温度に
対して高いとき及び低いときは、その温度差量に応じた
量の冷媒を蒸発器に供給する。これらにより、冷却水が
所定の温度以外になったとき、高温再生器の温度上昇を
抑える。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0011】図1は、本発明の実施例の吸収冷温水機を
示すブロック図である。本実施例の吸収冷温水機は、高
温再生器1と、セパレータ2と、低温再生器3と、凝縮
器4と、冷媒貯蔵室5と、冷媒比例弁6と、蒸発器7
と、吸収器8と、温度センサ9と、コントローラ10と
で構成されている。
【0012】高温再生器1は、溶液熱交換器から送られ
てきたLiBr等よりなる吸収剤を含む希溶液を加熱す
るものである。セパレータ2は、高温再生器1で加熱さ
れた希溶液の水分を蒸発させ、その蒸気と溶液とを分離
して溶液を中間濃度まで濃くするものである。低温再生
器3は、セパレータ2より供給された蒸気でセパレータ
2より供給された中間濃度溶液を更に濃縮して、濃溶液
にするものである。凝縮器4は、低温再生器3から供給
された蒸気を水に凝縮するものである。冷媒貯蔵室5
は、凝縮器4で凝縮された水である冷媒を貯蔵するもの
である。冷媒比例弁6は、冷媒貯蔵室5と蒸発器7とを
接続する管を開閉する弁であり、その開度がコントロー
ラ10によって制御されるものである。蒸発器7は、冷
媒貯蔵室5から送られてきた冷媒である水を蒸発させ
て、その蒸発潜熱で図示しない冷水管を冷却するもので
ある。吸収器8は、蒸発器7で蒸発した蒸気を低温再生
器3から送られてきた前記濃溶液に吸収させるものであ
る。温度センサ9は、冷却水路管11における冷却水入
口部の温度を検出するものである。コントローラ10
は、温度センサ9の検出信号を入力し、その検出信号に
応じて冷媒比例弁6の開度を制御するものである。冷却
水路管11は、吸収器8及び凝縮器4等を冷却するため
の冷却水が流されている管である。
【0013】次に、本実施例の特徴である冷媒比例弁6
の制御動作を説明する。図2は、図1に示すコントロー
ラ10による冷媒比例弁6の開度制御特性の一例を示す
グラフである。このグラフに示す冷媒比例弁6の開度制
御特性では、温度センサ9が検出する冷却水温度の標準
値を一例として32℃に設定している。
【0014】温度センサ9は、冷却水路管11における
冷却水入口部の温度を検出する。その冷却水入口部の温
度信号をコントローラ10は入力する。ここで、外気温
度の上昇又は冷却塔の能力低下等により、冷却水入口部
の温度が前記標準冷却水温度32℃よりも高くなった場
合は、図2に示すように冷却水入口部の温度に比例させ
て冷媒比例弁6の開度をコントローラ10は大きくす
る。これにより、冷媒貯蔵室5から蒸発器7へ流入する
冷媒の量が冷却水入口部の温度に比例して増大し、吸収
器8において溶液濃度を低下させる割合を大きくする。
【0015】これらにより、冷却水入口部の温度が前記
標準冷却水温度32℃よりも高くなった場合は、溶液濃
度をそれまでよりも低下させるので、その溶液の沸点が
低下し、系全体の温度が低くなり、高温再生器1の温度
も低下する。
【0016】一方、冷却水入口部の温度が前記標準冷却
水温度32℃よりも低い場合は、図2に示すように冷却
水入口部温度の低下に比例させて冷媒比例弁6の開度を
コントローラ10は大きくする。これにより、冷媒貯蔵
室5から蒸発器7へ流入する冷媒の量が冷却水入口部の
温度に反比例して増大し、吸収器8において溶液濃度を
低下させる割合を大きくする。
【0017】これらにより、冷却水入口部の温度が前記
標準冷却水温度32℃よりも低くなった場合は、溶液濃
度をそれまでよりも低下させるので、吸収器8における
冷媒吸収能力が低下し、冷凍機能が低くなり、冷媒凍結
を防止する。図3に示すような従来の吸収冷温水機で
は、冷却水温度が標準冷却水温度以下に低下した場合
は、蒸発器7の温度をみて吸収器8の冷媒吸収能力を判
断している。しかし、本実施例のように冷却水温度をみ
ることによっても、従来と同程度に吸収器8の冷媒吸収
能力を判断することができる。即ち、吸収器8の冷媒吸
収能力は、溶液濃度、溶液温度及び冷却水温度に影響さ
れ、特に冷却水温度の影響が大きいためである。 次
に、具体的な数値例をあげて本実施例の動作を説明す
る。コントローラ10は、冷却水入口部の温度が32℃
よりも高くなると、その温度に比例させて冷媒比例弁6
の開度を大きくする。そして、冷却水入口部の温度が3
6℃まで上昇したときは、冷媒比例弁6の開度が100
%となり、冷媒貯蔵室5に貯蔵されていた冷媒が全て流
出して溶液濃度が低下する。これにより、系全体の温度
が低下し、特に高温再生器1の温度が大幅に低下する。
図3に示すような従来の吸収冷温水機では高温再生器1
の温度が約160℃まで上昇するが、本実施例による吸
収冷温水機ではその温度上昇を約145℃までに抑える
ことができる。
【0018】これにより、本実施例は、冷却水温度上昇
時の高温再生器1の温度上昇が防止されるので、異常ガ
スの発生及び溶液濃度上昇による晶析の防止をすること
ができる。
【0019】一方、冷却水入口部の温度が32℃よりも
低下した場合は、その温度に反比例して冷媒比例弁6の
開度が大きくなる。そして、冷却水入口部の温度が24
℃まで下降したとき、冷媒比例弁6の開度が100%と
なり、冷媒貯蔵室5に貯蔵されていた冷媒が全て流出し
て吸収器8における冷媒吸収能力が低下し、冷凍機能が
低くなり、冷媒凍結を防止する。
【0020】なお、本実施例では、冷却水路管11にお
ける冷却水入口部の温度を検出して冷却水温度をみてい
るが、例えば、冷却水路管11における他の部分の温度
を検出して冷却水温度をみてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、冷
却水温度に対応して冷媒比例弁の開度を制御するので、
外気温度の上昇又は冷却塔の能力低下等により冷却水温
度が標準冷却水温度以上に上昇しても、高温再生器の温
度が異常に上昇することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の吸収冷温水機を示すブロック
図である。
【図2】図1における冷媒比例弁の動作特性の一例を示
すグラフである。
【図3】従来の吸収冷温水機の一例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 高温再生器 2 セパレータ 3 低温再生器 4 凝縮器 5 冷媒貯蔵室 6 冷媒比例弁 7 蒸発器 8 吸収器 9 温度センサ 10 コントローラ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収剤及び冷媒を含む希溶液を加熱して
    その冷媒を蒸発させ中間濃度溶液にする高温再生器と、
    この高温再生器から供給された蒸気で前記高温再生器か
    ら供給された中間濃度溶液を更に濃縮して濃溶液にする
    低温再生器と、この低温再生器から供給された蒸気を液
    体に凝縮する凝縮器と、この凝縮器で凝縮された冷媒を
    貯蔵する冷媒貯蔵室と、この冷媒貯蔵室から供給されて
    きた冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記冷媒貯蔵室から前
    記蒸発器へ前記冷媒を流す管を開閉する冷媒比例弁と、
    前記蒸発器で蒸発した蒸気を前記濃溶液に吸収させて前
    記希溶液にする吸収器と、この吸収器及び前記凝縮器を
    冷却する冷却水の温度を検出する温度センサと、この温
    度センサにより検出された前記冷却水の検出温度と予め
    設定されている標準温度との差に応じて、前記冷媒比例
    弁の開度が大きくなる方向に制御する特性を有する制御
    手段とを備えてなる吸収冷温水機。
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JP5091590B2 (ja) * 2007-08-30 2012-12-05 矢崎総業株式会社 吸収式冷温水機

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