JP2816382B2 - ダイヤフラム型チャック - Google Patents

ダイヤフラム型チャック

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JP2816382B2
JP2816382B2 JP30918097A JP30918097A JP2816382B2 JP 2816382 B2 JP2816382 B2 JP 2816382B2 JP 30918097 A JP30918097 A JP 30918097A JP 30918097 A JP30918097 A JP 30918097A JP 2816382 B2 JP2816382 B2 JP 2816382B2
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昌孝 内田
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世田谷精機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NC旋盤などの工
作機械に用いられるダイヤフラム型エアーチャックに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のダイヤフラム型エアーチャック
は、図3に示すように、円盤状の基体(2)(4)及び
隔壁体(6)の側面間にシリンダー室(8)(10)が
形成され、該シリンダー室(8)(10)に盤状のピス
トン(12)(14)が軸方向に互いに連動してスライ
ド自在に配置されている。ピストン(12)(14)の
中心部は、爪取付台(16)が設けられたダイヤフラム
(18)に、ボルト(20)により連結している。基体
(2)(4)及びダイヤフラム(18)の外径部には、
ボルト挿入孔(22)が同一円線上に複数個穿設され、
該ボルト挿入孔(22)の配列円線の内側に前記シリン
ダー室(8)(10)が形成されている。前記ボルト挿
入孔(22)は、工作機械の主軸のフランジ(24)に
同一円線上に複数個設けられたボルト穴(25)に合わ
せて設けられている。前記ボルト挿入孔(22)を工作
機械の主軸のフランジ(24)のボルト穴に合わせ、ボ
ルト挿入孔(22)にボルト(26)を挿入し、該ボル
ト(26)をフランジ(24)のボルト穴(25)にね
じ込んで、基体(2)(4)及びダイヤフラム(18)
から成る、エアーチャック本体(28)を主軸フランジ
(24)に脱着可能に固定し得るように構成されてい
る。前記シリンダー室(8)(10)に空圧装置(図示
省略)のエアーを金属製チューブ(30)を介して給排
出し、ピストン(12)(14)を駆動してダイヤフラ
ム(18)を変形させ、爪取付台(16)に装着された
爪(32)によってワークを把握あるいは把握解除する
ように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のエアーチャック
は、チャック本体(28)の外径部にこれを厚み方向に
貫通するボルト挿入孔(22)を設けるため、このボル
ト挿入孔(22)を避けて、ボルト挿入孔(22)の配
列円線の内側にシリンダー室(8)(10)を形成して
いた。工作機械例えば旋盤の主軸のフランジ(24)の
ボルト穴の配列円線の径は3インチ、4インチ、5イン
チのように、規格化されている。そのため、チャック本
体(28)のボルト挿入孔(22)の配列円線が小さい
と、その円線の内側に形成されるシリンダー室(8)
(10)の外径も小さくなり、シリンダー室(8)(1
0)内のピストン(12)(14)に充分な受圧面積が
得られず、ワークの把握力を強く出来ないという問題点
が存した。従来は、図3に示すように、充分なワーク把
握力を得るためには、ダブルシリンダー構造とし、2つ
のピストン(12)(14)を設けて、ピストンの受圧
面積を増大させ、これによりワーク把握力を高めてい
る。しかるに、ダブルシリンダー構造とすると、チャッ
ク本体(28)の構造が複雑となるばかりでなく、厚み
が増大し、主軸フランジ(24)とワーク間の距離が増
大することになる。その為、主軸から近い位置でのワー
クの切削加工が不可能となって、高精度の切削加工に適
しなくなるという問題点が存した。本発明は上記問題点
を解決することを主たる目的とするものである。尚、本
発明は、シングルシリンダーのエアーチャックのパワー
アップを図ることが主たる目的であるが、ダブルシリン
ダー型のエアーチャックのパワーアップを図るために用
いても良く、特にシングルシリンダー方式のエアーチャ
ックに限定されるものではない。
【0004】また、従来、エアーチャック本体が高速で
回転すると、爪取付台(16)及びそれに取り付けられ
た爪(32)に遠心力が生じ、その遠心力によって、ダ
イヤフラム(18)が引張られ、変形し、爪(32)の
ワーク把持力が減少し、爪(32)からワークが外れて
しまうことがある。本発明の他の目的は、エアーチャッ
ク本体が高速で回転するときに生じる爪取付台及び爪の
遠心力によるワーク把持力の減少を防止することであ
る。また、従来のエアーチャック本体は、図3に示すよ
うに、ダイヤフラム(18)の外径部に段付きのボルト
挿入孔(22)が穿設され、エアーチャック本体をボル
ト(26)でフランジ(24)固定する際、ボルト(2
6)の頭部の端面が、ボルト挿入孔(22)の段面に圧
接する構成となっている。そのため、ボルト(26)の
締付圧力が段面を介してダイヤフラム(18)の外径部
に加わり、ダイヤフラム(18)の外径部に歪が生じて
しまう。この歪により、爪取付台(16)の位置精度に
誤差が生じ、ワーク把持力の精度が悪くなるという問題
点があった。本発明の他の目的は、ダイヤフラムに取付
ボルトの締付圧力がかかにないようにして上記の問題点
を解決することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、工作機械の主軸のフランジのボルト穴に
合わせて同一円線上に複数個のボルト挿入孔(66)が
穿設され側面側にシリンダー室(46)が形成された基
体(34)と、前記シリンダー室(46)に前記基体
(34)の側面に対して垂直な方向にスライド自在に配
置された盤状のピストン(60)と、外周部が前記基体
(34)の外周部に連結し略中央部が前記ピストン(6
0)の略中央部に連結し外側面側に爪取付台(54)が
設けられたダイヤフラム(48)とを備え、前記シリン
ダー室(46)に空圧装置からエアーを給排出して前記
ピストン(60)を駆動し、該ピストン(60)と連結
するダイヤフラム(48)を変形するようにしたダイヤ
フラム型チャックにおいて、前記シリンダー室(46)
の径及び該シリンダー室(46)に配置されたピストン
(60)の径を前記ボルト挿入孔(66)の配列円線の
径よりも大きく設定し、前記ピストン(60)の、前記
ボルト挿入孔(66)と対向する位置にガイド孔(7
0)を穿設し、該ガイド孔(70)に筒体(68)の外
周面を密封状態でスライド可能に嵌合配置し、前記筒体
(68)の一方を前記基体(34)の、前記ボルト挿入
孔(66)が形成された部分に取り付け、前記筒体(6
8)の他方を前記ダイヤフラム(48)の外側面に開口
するように該ダイヤフラム(48)に取り付け、前記筒
体(68)の他方の開口部からボルト(38)を挿入
し、該ボルト(38)を前記主軸のフランジのボルト穴
にねじ込んで前記基体(34)を前記フランジに固定す
るようにしたものである。また、上記目的を達成するた
め、本発明は、前記爪取付台(54)の反対側に位置さ
せて前記ダイヤフラム(48)の内側面に突起体(5
5)を設け、前記爪取付台(54)と前記突起体(5
5)の遠心力が前記ダイヤフラム(48)に対して、反
対方向に作用するようにしたものである。また、上記目
的を達成するため、本発明は、前記筒体(68)の一方
の、軸方向に対して垂直な端面(68a)を前記基体
(34)の内側面に当接配置し、前記ボルト(38)を
前記筒体(68)に挿入すると該ボルト(38)の頭部
(38a)が前記筒体(68)の他端に当接するように
成し、前記ボルト(38)を前記フランジのねじ穴にね
じ込むと、前記ボルト(38)の頭部(38a)が前記
筒体(68)の他端に圧接し、前記基体(34)が、前
記ボルト(38)の締付力によって、前記フランジと筒
体(68)の端面(68a)とによって挾圧されるよう
に成し、前記ボルト(38)の締付力が前記ダイヤフラ
ム(48)を軸方向に押圧しないようにしたものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、添
付した図面を参照して詳細に説明する。(34)は工作
機械例えば旋盤の主軸のフランジ(36)の端面にボル
ト(38)によって脱着可能に装着されるチャック本体
(40)の基体であり、盤状部材から構成されている。
基体(34)の中央部には垂直に管状部(34a)が一
体的に形成されている。前記基体(34)の一方の面に
は、所定の幅の、円周曲面(42)と盤状平面(44)
とからなる所定深さのピストン収納凹部が形成され、該
凹部はシリンダー室(46)を構成している。
【0007】(48)は盤状のダイヤフラムであり、肉
厚の外径部がテフロンパッキン(50)を介して、ボル
ト(52)によって基体(34)の肉厚の外径部に固定
されている。前記ダイヤフラム(48)の中央部には筒
状部(48a)が形成され、該筒状部(48a)の内周
面が、前記管状部(34a)の外周面に、軸方向にスラ
イド自在に嵌合している。前記ダイヤフラム(48)の
外側面には、ワーク把握用の爪(図示省略)を取り付け
るための、爪取り付け台(54)が突設されている。
【0008】(56)はシフトプレートであり、その外
径部が、ダイヤフラム(48)の内側面にねじ(58)
によって固定されている。前記シフトプレート(56)
の内径部は、前記筒状部(48a)の外周面に密封状態
で嵌合している。(60)は盤状のピストンであり、外
周面が密封状態で前記シリンダー室(46)の円周曲面
(42)に軸方向にスライド自在に嵌合している。前記
ピストン(60)の内径部は、密封状態で、前記管状部
(34a)の外周面に軸方向にスライド自在に嵌合して
いる。
【0009】前記ピストン(60)の内径部の近傍に形
成された突条管部は、ボルト(62)によって前記ダイ
ヤフラム(48)の筒状部(48a)の端面に連結して
いる。(64)は、前記ダイヤフラム(48)に、等間
隔で複数個、同一円線上に穿設されたボルト挿入孔であ
り、それぞれ筒体挿入凹部(64a)が一体的に形成さ
れている。前記基体(34)には、前記ボルト挿入孔
(64)と同一位置にボルト挿入孔(66)が穿設さ
れ、それぞれに、筒体挿入凹部(66a)が一体的に形
成されている。
【0010】(68)は両端部が若干小径に形成された
筒体であり、両端部が前記筒体挿入凹部(64a)(6
6a)に密封的に嵌合している。ピストン(60)の前
記ボルト挿入孔(64)(66)に対応する位置には、
ガイド孔(70)が穿設され、該ガイド孔(70)は前
記筒体(68)の外周面に密封状態でスライド自在に軸
方向に嵌合している。前記ボルト挿入孔(64)(6
6)は、工作機械の主軸のフランジ(36)の規格化さ
れたチャック取り付け用ボルト穴と一致するように、ダ
イヤフラム(48)及び基体(34)に設けられてい
る。
【0011】(72)は金属製のエアー流通チューブで
あり、外側筒状部(72a)と、中側筒状部(72b)
と、内側筒状部(72c)の3層構造を有し、前記外側
筒状部(72a)の外周面に形成されたねじ部が前記管
状部(34a)の内周面に形成されたねじ部に螺合して
いる。前記外側筒状部(72a)の内周面と中側筒状部
(72b)の外周面との間の空間部は第1のエアー流通
路(74)を構成し、該流通路(74)は、空気穴(7
6)(78)を介してピストン(60)の一方の受圧面
(60a)側のシリンダー室(46)に連通している。
【0012】前記中側筒状部(72b)の内周面と前記
内側筒状部(72c)の外周面との間は第2のエアー流
通路(80)を構成し、該流通路(80)は、溝(8
2)、空気穴(84)(86)(88)を通じて、ピス
トン(60)の他方の受圧面(60b)側のシリンダー
室(46)に連通している。前記エアー流通路(74)
(80)は、空圧装置(図示省略)に連通している。
尚、内側筒状部(72c)内は、オイル通路を形成して
いる。
【0013】次に、本実施形態の作用について説明す
る。まず、爪取付台(54)にワークに対応した爪を取
り付ける。次に、工作機械の主軸のフランジ(36)の
ボルト穴にボルト挿入孔(64)(66)を合わせ、ボ
ルトをボルト挿入孔(38)からボルト挿入孔(64)
(66)に挿入し、ボルトを主軸のフランジ(36)の
ボルト穴にねじ込んでチャック本体(40)を主軸のフ
ランジ(36)に固定する。次にワークを爪に挿入し、
第2のエアー流通路(80)から、高圧エアーをピスト
ン(60)の、一方の受圧面(60b)側のシリンダー
室(46)に送るとともに、ピストン(60)の、他方
の受圧面(60a)側のシリンダー室(46)のエアー
を抜く。
【0014】これにより、ピストン(60)は、図1
中、左方向に、シリンダー室(46)内を移動し、ダイ
ヤフラム(48)の薄肉部が変形して、爪がワークをき
つく把握する。ワークの把握を解除するには、高圧エア
ーの、ピストン(60)の一方の受圧面60b側シリン
ダー室(46)への供給を解除する。次ぎに本発明の他
の実施の形態を、図4乃至図6を参照して以下に詳細に
説明する。本実施形態の、図1及び図2に示す第一の実
施形態と対応する部分は同一の符号を付し、対応関係を
明かにした。図4において、(34)は工作機械例えば
旋盤の主軸のフランジ(36)の端面にボルト(38)
によって脱着可能に装着されるチャック本体(40)の
基体であり、盤状部材から構成されている。基体(3
4)の中央部には垂直に管状部(34a)が一体的に形
成されている。前記基体(34)の一方の面には、所定
の幅の、円周曲面(42)と盤状平面(44)とからな
る所定深さのピストン収納凹部が形成され、該凹部はシ
リンダー室(46)を構成している。
【0015】(48)は盤状のダイヤフラムであり、肉
厚の外径部がテフロンパッキン(50)を介して、ボル
ト(52)によって基体(34)の肉厚の外径部に固定
されている。前記ダイヤフラム(48)の中央部には筒
状部(48a)が形成され、該筒状部(48a)の内周
面が、前記管状部(34a)の外周面に、軸方向にスラ
イド自在に嵌合している。前記ダイヤフラム(48)の
肉薄部(48b)の外側面には、ワーク把握用の爪(図
示省略)を取り付けるための、爪取り付け台(54)が
突設されている。前記ダイヤフラム(48)の肉薄部
(48b)の内側面には、爪取付台(54)の反対側に
位置して、突起体(55)が複数個突設されている。こ
れらの突起体(55)は、爪取付台(54)に対してカ
ウンターバランスを構成している。
【0016】(56)はシフトプレートであり、その外
径部が、ダイヤフラム(48)の内側面にねじ(58)
によって固定されている。前記シフトプレート(56)
の内径部は、前記筒状部(48a)の外周面に密封状態
で嵌合している。(60)は盤状のピストンであり、外
周面が密封状態で前記シリンダー室(46)の円周曲面
(42)に軸方向にスライド自在に嵌合している。前記
ピストン(60)の内径部は、密封状態で、前記管状部
(34a)の外周面に軸方向にスライド自在に嵌合して
いる。
【0017】前記ピストン(60)の内径部の近傍に形
成された突条管部は、ボルト(62)によって前記ダイ
ヤフラム(48)の中央の筒状部(48a)の端面に連
結している。(64’)は、筒体挿入孔であり、前記ダ
イヤフラム(48)に、等間隔で複数個、同一円線上に
穿設されている。前記基体(34)には、前記筒体挿入
孔(64)と同一位置にボルト挿入孔(66)が穿設さ
れ、それぞれに、円柱状の筒体挿入凹部(66a)が一
体的に形成されている。前記ボルト挿入孔(66)は、
工作機械の主軸のフランジに形成された規格化されたボ
ルト穴(67)に対応している。(68)は筒体であ
り、中間部(68c)と、該中間部(68c)より外径
が若干小径な一端部(68d)と、前記一端部(68
d)と外径が同径な他端部(68e)とから成り、中間
部(68c)と一端部(68d)の境界には、軸方向に
対して垂直な段面(68a)がリング状に形成され、中
間部(68c)と他端部(68e)の境界には、軸方向
に対して垂直な段面(68b)がリング状に形成されて
いる。
【0018】ピストン(60)の、前記筒体挿入孔(6
4’)及び筒体挿入凹部(66a)に対応する位置に
は、ガイド孔(70)が穿設され、該ガイド孔(70)
に前記筒体(68)の中間部(68c)の外周面が密封
状態でスライド自在に軸方向に嵌合配置されている。前
記筒体(68)の一端部(68d)は、筒体挿入凹部
(66a)に密封的に嵌合し、段面(68a)が、基体
(34)の、筒体挿入凹部(66a)の周囲の内側面に
当接している。筒体(68)の他端部(68e)は、筒
体挿入孔(64’)に密封的に嵌合配置され、該筒体
(68)の他端部(68e)の端面と、筒体挿入孔(6
4’)の内周面とでボルト頭部収納凹部を形成してい
る。
【0019】(72)は金属製のエアー流通チューブで
あり、外側筒状部(72a)と、中側筒状部(72b)
と、内側筒状部(72c)の3層構造を有し、前記外側
筒状部(72a)の外周面に形成されたねじ部が前記管
状部(34a)の内周面に形成されたねじ部に螺合して
いる。前記外側筒状部(72a)の内周面と中側筒状部
(72b)の外周面との間の空間部は第1のエアー流通
路(74)を構成し、該流通路(74)は、空気穴(7
6)(78)を介してピストン(60)の一方の受圧面
(60a)側のシリンダー室(46)に連通している。
前記中側筒状部(72b)の内周面と前記内側筒状部
(72c)の外周面との間は第2のエアー流通路(8
0)を構成し、該流通路(80)は、溝(82)、空気
穴(84)(86)(88)を通じて、ピストン(6
0)の他方の受圧面(60b)側のシリンダー室(4
6)に連通している。前記エアー流通路(74)(8
0)は、空圧装置(図示省略)に連通している。尚、内
側筒状部(72c)内は、オイル通路を形成している。
【0020】次に、本実施形態の作用について説明す
る。まず、爪取付台(54)にワークに対応した爪を取
り付ける。次に、工作機械の主軸のフランジ(36)の
ボルト穴(67)にボルト挿入孔(66)を合わせ、ボ
ルト(38)を筒体(68)の他端部(68e)の開口
部から筒体(68)及びボルト挿入孔(66)に挿入
し、ボルト38を主軸のフランジ(36)のボルト穴
(67)にねじ込んでチャック本体(40)を主軸のフ
ランジ(36)に固定する。ボルト(38)をフランジ
(36)のボルト穴(67)にきつくねじ込むと、ボル
ト(38)の頭部(38a)の軸方向に対して垂直な端
面(38b)が筒体(68)の他端部(68e)の端面
に圧接し、この圧接力によって、筒体(68)の段面
(68a)が、基体(34)の内側面に圧接する。
【0021】基体(34)は、ボルト(38)の締付力
によって、筒体(68)の段面(68a)と、フランジ
(36)とによって挾圧され、この挾圧力によって、基
体(34)は、フランジ(36)に固定される。このと
き、ボルト(38)の締付力は、筒体(68)の他端部
(68e)の端面にかかり、ダイヤフラム(48)に
は、ボルト(38)の締付力の圧力がかからない。次に
ワークを爪に挿入し、第2のエアー流通路(80)か
ら、高圧エアーをピストン(60)の、一方の受圧面
(60b)側のシリンダー室(46)に送るとともに、
ピストン(60)の、他方の受圧面(60a)側のシリ
ンダー室(46)のエアーを抜く。
【0022】これにより、ピストン(60)は、図4
中、左方向に、シリンダー室(46)内を移動し、ダイ
ヤフラム(48)の薄肉部が変形して、爪がワークをき
つく把握する。ワークの把握を解除するには、高圧エア
ーの、ピストン(60)の一方の受圧面(60b)側シ
リンダー室(46)への供給を解除する。爪がワークを
把持した状態で、フランジ(36)の高速回転によりチ
ャック本体(40)が高速で回転すると、爪や爪取付台
(54)の重量によって、遠心力が発生し、この遠心力
によって爪が開く方向にダイヤフラム(48)の肉薄部
(48b)が変形しようとする。この状態において、突
起体(55)にも同様に遠心力が発生する。この遠心力
は、爪が開くのを阻止する方向にダイヤフラム(48)
に作用し、ダイヤフラム(48)の外側面側の遠心力と
内側面側の遠心力は互いに相殺し合い、ダイヤフラム
(48)に対する爪及び爪取付台(54)の遠心力の影
響を減少させることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、上述の如く、ピストンの受圧
面積を大きくすることができ、大きなワーク把握力を得
ることが出来る効果が存する。また、高速回転時におけ
る遠心力によるワーク把持力の減少を防止することがで
き、また、ダイヤフラムに歪を生じさせることなくチャ
ック本体をフランジに強固に固定することが出来る効果
が存する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明であるダイヤフラム型エアーチャックの
断面図である。
【図2】ダイヤフラム型エアーチャックの側面図であ
る。
【図3】従来技術の断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態であるダイヤフラム型エ
アーチャックの断面図である。
【図5】同、ダイヤフラムの内側面図である。
【図6】同、ダイヤフラムの外側面図である。
【符号の説明】
2 基体 4 基体 6 隔壁体 8 シリンダー室 10 シリンダー室 12 ピストン 14 ピストン 16 爪取付台 18 ダイヤフラム 20 ボルト 22 ボルト挿入孔 24 フランジ 26 ボルト 28 本体 30 チューブ 32 爪 34 基体 34a 管状部 36 フランジ 38 ボルト 40 チャック本体 42 円周曲面 44 盤状平面 46 シリンダー室 48 ダイヤフラム 48a 筒状部 48b 肉薄部 50 テフロンパッキン 52 ボルト 54 爪取付台 55 突起体 56 シフトプレート 58 ねじ 60 ピストン 62 ボルト 64’ 筒体挿入孔 64 ボルト挿入孔 64a 筒体挿入凹部 66 ボルト挿入孔 66a 筒体挿入凹部 68 筒体 70 ガイド孔 72 エアー流通チューブ 72a 外側筒状部 72b 中側筒状部 72c 内側筒状部 74 エアー流通路 76 空気穴 78 空気穴 80 エアー流通路 82 溝 84 空気穴 86 空気穴 88 空気穴

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の主軸のフランジのボルト穴に
    合わせて同一円線上に複数個のボルト挿入孔(66)が
    穿設され側面側にシリンダー室(46)が形成された基
    体(34)と、前記シリンダー室(46)に前記基体
    (34)の側面に対して垂直な方向にスライド自在に配
    置された盤状のピストン(60)と、外周部が前記基体
    (34)の外周部に連結し略中央部が前記ピストン(6
    0)の略中央部に連結し外側面側に爪取付台(54)が
    設けられたダイヤフラム(48)とを備え、前記シリン
    ダー室(46)に空圧装置からエアーを給排出して前記
    ピストン(60)を駆動し、該ピストン(60)と連結
    するダイヤフラム(48)を変形するようにしたダイヤ
    フラム型チャックにおいて、前記シリンダー室(46)
    の径及び該シリンダー室(46)に配置されたピストン
    (60)の径を前記ボルト挿入孔(66)の配列円線の
    径よりも大きく設定し、前記ピストン(60)の、前記
    ボルト挿入孔(66)と対向する位置にガイド孔(7
    0)を穿設し、該ガイド孔(70)に筒体(68)の外
    周面を密封状態でスライド可能に嵌合配置し、前記筒体
    (68)の一方を前記基体(34)の、前記ボルト挿入
    孔(66)が形成された部分に取り付け、前記筒体(6
    8)の他方を前記ダイヤフラム(48)の外側面に開口
    するように該ダイヤフラム(48)に取り付け、前記筒
    体(68)の他方の開口部からボルト(38)を挿入
    し、該ボルト(38)を前記主軸のフランジのボルト穴
    にねじ込んで前記基体(34)を前記フランジに固定す
    るようにしたことを特徴とするダイヤフラム型チャッ
    ク。
  2. 【請求項2】 前記爪取付台(54)の反対側に位置さ
    せて前記ダイヤフラム(48)の内側面に突起体(5
    5)を設け、前記爪取付台(54)と前記突起体(5
    5)の遠心力が前記ダイヤフラム(48)に対して、反
    対方向に作用するようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載のダイヤフラム型チャック。
  3. 【請求項3】 前記筒体(68)の一方の、軸方向に対
    して垂直な端面(68a)を前記基体(34)の内側面
    に当接配置し、前記ボルト(38)を前記筒体(68)
    に挿入すると該ボルト(38)の頭部(38a)が前記
    筒体(68)の他端に当接するように成し、前記ボルト
    (38)を前記フランジのねじ穴にねじ込むと、前記ボ
    ルト(38)の頭部(38a)が前記筒体(68)の他
    端に圧接し、前記基体(34)が、前記ボルト(38)
    の締付力によって、前記フランジと筒体(68)の端面
    (68a)とによって挾圧されるように成し、前記ボル
    ト(38)の締付力が前記ダイヤフラム(48)を軸方
    向に押圧しないようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載のダイヤフラム型チャック。
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