JP2814374B2 - 天ぷら衣の製造方法及び装置 - Google Patents
天ぷら衣の製造方法及び装置Info
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- JP2814374B2 JP2814374B2 JP8340373A JP34037396A JP2814374B2 JP 2814374 B2 JP2814374 B2 JP 2814374B2 JP 8340373 A JP8340373 A JP 8340373A JP 34037396 A JP34037396 A JP 34037396A JP 2814374 B2 JP2814374 B2 JP 2814374B2
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- Formation And Processing Of Food Products (AREA)
- Frying-Pans Or Fryers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天ぷら衣の製造方法及
び装置に関し、特にかき揚天ぷらの衣の製造に好適なも
のである。
び装置に関し、特にかき揚天ぷらの衣の製造に好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】天ぷら具材は、その表面に粉体の小麦粉
あるいは天ぷら粉及び液状体のバッターを付着させて衣
を形成する。特にかき揚げ天ぷらは、具材が万遍無く分
散し、油揚げされた衣が鳥の巣のようにこんもりと盛り
上がり、しかも乱れた凹凸や空洞空間を形成する形態
で、歯ざわりのよいカラリとした仕上げとなることが製
品の品質上で好ましい。そして、給食、営業用のように
製造工場で多量生産を必要とする場合には、均一な製品
が得らることが要求される。
あるいは天ぷら粉及び液状体のバッターを付着させて衣
を形成する。特にかき揚げ天ぷらは、具材が万遍無く分
散し、油揚げされた衣が鳥の巣のようにこんもりと盛り
上がり、しかも乱れた凹凸や空洞空間を形成する形態
で、歯ざわりのよいカラリとした仕上げとなることが製
品の品質上で好ましい。そして、給食、営業用のように
製造工場で多量生産を必要とする場合には、均一な製品
が得らることが要求される。
【0003】そこで、この要求を満足するために、本願
出願人は特公平6−28617号,特公平7−2883
2号で天プら製造装置を提供している。
出願人は特公平6−28617号,特公平7−2883
2号で天プら製造装置を提供している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特公平6−286
17号,特公平7−28832号は、囲い部材内に投入
された天ぷら衣溶液と具材との混合体を、昇降並びに自
転あるいは昇降、公転並びに左右前後運動する回転体に
1本又は多数本の歯状部材を設け、この歯状部材を囲い
部材の上方より囲い部材内に挿入して分散するようにし
た歯状部材による撹拌方式である。
17号,特公平7−28832号は、囲い部材内に投入
された天ぷら衣溶液と具材との混合体を、昇降並びに自
転あるいは昇降、公転並びに左右前後運動する回転体に
1本又は多数本の歯状部材を設け、この歯状部材を囲い
部材の上方より囲い部材内に挿入して分散するようにし
た歯状部材による撹拌方式である。
【0005】この歯状部材による撹拌方式では、良好な
かき揚天ぷらを製造するための天ぷら衣溶液と具材との
混合体の分散が得られ、一様な形態の厚さの薄いかき揚
天ぷらを製造することができる利点を有している。
かき揚天ぷらを製造するための天ぷら衣溶液と具材との
混合体の分散が得られ、一様な形態の厚さの薄いかき揚
天ぷらを製造することができる利点を有している。
【0006】ところで、天ぷら衣溶液と具材とを撹拌す
る場合、衣層の剥離や片よりしないように短時間で均一
に分散することが要求される。そのためには、歯状部材
の回転速度を上げることで前記の要求が満足できるが、
歯状部材の回転速度を上げると、歯状部材と天ぷら衣溶
液との摩擦が大きくなり、グルテンが変性し、油揚の時
に油が天ぷら衣溶液内に入り難く、小麦粉を付着させて
いる場合には小麦粉が生状となり、その結果、食感を悪
くする。
る場合、衣層の剥離や片よりしないように短時間で均一
に分散することが要求される。そのためには、歯状部材
の回転速度を上げることで前記の要求が満足できるが、
歯状部材の回転速度を上げると、歯状部材と天ぷら衣溶
液との摩擦が大きくなり、グルテンが変性し、油揚の時
に油が天ぷら衣溶液内に入り難く、小麦粉を付着させて
いる場合には小麦粉が生状となり、その結果、食感を悪
くする。
【0007】本発明の目的は、グルテンの変性をなく
し、衣層の剥離や片よりしないように短時間で均一に分
散可能とした天ぷら衣の製造方法及び装置を提供するこ
とである。
し、衣層の剥離や片よりしないように短時間で均一に分
散可能とした天ぷら衣の製造方法及び装置を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の方法は、容体内に天ぷら具材とバッターと
を投入し、排気口を備えた蓋によって前記容体の開口部
を閉塞して容体内にエアを供給し、前記容体内で前記天
ぷら具材とバッターとをエア圧によりエア撹拌すること
を特徴とする。(請求項1)
めの本発明の方法は、容体内に天ぷら具材とバッターと
を投入し、排気口を備えた蓋によって前記容体の開口部
を閉塞して容体内にエアを供給し、前記容体内で前記天
ぷら具材とバッターとをエア圧によりエア撹拌すること
を特徴とする。(請求項1)
【0009】また、容体内に天ぷら具材と小麦粉あるい
は天ぷら粉とを投入し、排気口を備えた蓋によって前記
容体の開口部を閉塞して容体内にエアを供給し、前記容
体内で前記天ぷら具材と小麦粉あるいは天ぷら粉とをエ
ア圧により撹拌して天ぷら具材に小麦粉あるいは天ぷら
粉を付着させ、この撹拌の後の容体内にバッターを投入
し、排気口を備えた蓋によって前記容体の開口部を閉塞
して容体内にエアを供給し、前記容体内で前記小麦粉あ
るいは天ぷら粉を付着した天ぷら具材とバッターとをエ
ア圧によりエア撹拌することを特徴とする。(請求項
2)
は天ぷら粉とを投入し、排気口を備えた蓋によって前記
容体の開口部を閉塞して容体内にエアを供給し、前記容
体内で前記天ぷら具材と小麦粉あるいは天ぷら粉とをエ
ア圧により撹拌して天ぷら具材に小麦粉あるいは天ぷら
粉を付着させ、この撹拌の後の容体内にバッターを投入
し、排気口を備えた蓋によって前記容体の開口部を閉塞
して容体内にエアを供給し、前記容体内で前記小麦粉あ
るいは天ぷら粉を付着した天ぷら具材とバッターとをエ
ア圧によりエア撹拌することを特徴とする。(請求項
2)
【0010】また、上記の目的を達成するための本発明
の装置は、天ぷら具材が投入される容体と、この天ぷら
具材が投入された容体内にバッターを充填するバッター
充填装置と、この容体内の天ぷら具材とバッターとをエ
ア圧によりエア撹拌するためのエアを供給するエアノズ
ルと容体内に供給されたエアを排出する排気口とを備え
前記容体の開口部を閉塞する蓋とによるエア撹拌装置
と、この蓋を容体の開口部に対し開閉作動するアクチュ
エータとから構成されたことを特徴とする。(請求項
3)
の装置は、天ぷら具材が投入される容体と、この天ぷら
具材が投入された容体内にバッターを充填するバッター
充填装置と、この容体内の天ぷら具材とバッターとをエ
ア圧によりエア撹拌するためのエアを供給するエアノズ
ルと容体内に供給されたエアを排出する排気口とを備え
前記容体の開口部を閉塞する蓋とによるエア撹拌装置
と、この蓋を容体の開口部に対し開閉作動するアクチュ
エータとから構成されたことを特徴とする。(請求項
3)
【0011】また、天ぷら具材が投入される容体と、こ
の天ぷら具材が投入される容体内に小麦粉あるいは天ぷ
ら粉を投入する粉体落とし装置と、この天ぷら具材と小
麦粉あるいは天ぷら粉を収容した容器内にバッターを充
填するバッター充填装置と、この容体内の天ぷら具材,
小麦粉あるいは天ぷら粉及びバッターをエア圧によりエ
ア撹拌するためのエアを供給するエアノズルと容体内に
供給されたエアを排出する排気口とを備え前記容体の開
口部を閉塞する蓋とによるエア撹拌装置と、この蓋を容
体の開口部に対し開閉作動するアクチュエータとから構
成されたことを特徴とする。(請求項4)
の天ぷら具材が投入される容体内に小麦粉あるいは天ぷ
ら粉を投入する粉体落とし装置と、この天ぷら具材と小
麦粉あるいは天ぷら粉を収容した容器内にバッターを充
填するバッター充填装置と、この容体内の天ぷら具材,
小麦粉あるいは天ぷら粉及びバッターをエア圧によりエ
ア撹拌するためのエアを供給するエアノズルと容体内に
供給されたエアを排出する排気口とを備え前記容体の開
口部を閉塞する蓋とによるエア撹拌装置と、この蓋を容
体の開口部に対し開閉作動するアクチュエータとから構
成されたことを特徴とする。(請求項4)
【0012】さらに、上記の装置において、エアを排出
する排気口から前記容体内に供給されたエアの排気と共
に余剰の小麦粉あるいは天ぷら粉を回収するようにした
ことを特徴とする。(請求項5)
する排気口から前記容体内に供給されたエアの排気と共
に余剰の小麦粉あるいは天ぷら粉を回収するようにした
ことを特徴とする。(請求項5)
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1において、1はチェーン16に
よって所定の間隔で繋がれた半球状の容体(カップ)で
あり、前記チェーン16によりタクト移動する。尚、前
記容体1は半球状の形態に限定されるものではない。
基づいて説明する。図1において、1はチェーン16に
よって所定の間隔で繋がれた半球状の容体(カップ)で
あり、前記チェーン16によりタクト移動する。尚、前
記容体1は半球状の形態に限定されるものではない。
【0014】前記容体1の移送ライン上に前記容体1内
へバッターを充填するバッター充填装置11と、このバ
ッター充填装置11の後にエア撹拌装置10とを配置
し、必要に応じて前記エア撹拌装置10の後に、モータ
13によって回転する回転体14に歯15を設けた歯状
撹拌装置12を配置する。尚、前記バッター充填装置1
1の後エア撹拌装置10は2台配置されているが1台で
もよい。
へバッターを充填するバッター充填装置11と、このバ
ッター充填装置11の後にエア撹拌装置10とを配置
し、必要に応じて前記エア撹拌装置10の後に、モータ
13によって回転する回転体14に歯15を設けた歯状
撹拌装置12を配置する。尚、前記バッター充填装置1
1の後エア撹拌装置10は2台配置されているが1台で
もよい。
【0015】前記は前工程で具材が投入された容体1内
にバッター充填装置11によってバッターを充填する
が、その前に小麦粉あるいは天ぷら粉(以下小麦粉を代
表とする)を充填する場合には、前記バッター充填装置
11の前に粉体落とし装置9とエア撹拌装置10とを配
置する。尚、前記天ぷら粉は、小麦粉,澱粉,粉末卵,
粉油脂等がミックスされた物である。
にバッター充填装置11によってバッターを充填する
が、その前に小麦粉あるいは天ぷら粉(以下小麦粉を代
表とする)を充填する場合には、前記バッター充填装置
11の前に粉体落とし装置9とエア撹拌装置10とを配
置する。尚、前記天ぷら粉は、小麦粉,澱粉,粉末卵,
粉油脂等がミックスされた物である。
【0016】前記粉体落とし装置9の粉体落としステー
ション(イ),エア撹拌装置10のエア撹拌ステーショ
ン(ロ),バッター充填装置11のバッター充填ステー
ション(ハ),エア撹拌装置10のエア撹拌ステーショ
ン(ニ),(ホ)及び歯状撹拌装置12の歯状部材によ
る撹拌ステーション(ヘ)の各配列間隔は前記チェーン
16によって所定の間隔で繋がれた容体1の間隔と同一
間隔である。
ション(イ),エア撹拌装置10のエア撹拌ステーショ
ン(ロ),バッター充填装置11のバッター充填ステー
ション(ハ),エア撹拌装置10のエア撹拌ステーショ
ン(ニ),(ホ)及び歯状撹拌装置12の歯状部材によ
る撹拌ステーション(ヘ)の各配列間隔は前記チェーン
16によって所定の間隔で繋がれた容体1の間隔と同一
間隔である。
【0017】前記エア撹拌装置10の構成は図2及び図
3で示すように、前記容体1の開口部を開閉する蓋2
と、この蓋2に容体1内にエアを供給するエアノズル3
と容体1内に噴射されたエアを排出する排気口4とが設
けられている。前記エアノズル3は図3にも示すよう
に、蓋2の中心と、この中心とする周囲線上の複数箇所
とに設けられ、前記排気口4は蓋2の適所に1つ設けら
れる。
3で示すように、前記容体1の開口部を開閉する蓋2
と、この蓋2に容体1内にエアを供給するエアノズル3
と容体1内に噴射されたエアを排出する排気口4とが設
けられている。前記エアノズル3は図3にも示すよう
に、蓋2の中心と、この中心とする周囲線上の複数箇所
とに設けられ、前記排気口4は蓋2の適所に1つ設けら
れる。
【0018】前記蓋2は容体1の開口部に対し開閉作動
するようシリンダ等のアクチュエータ7と作動軸8で結
合され、上下動するようになっている。
するようシリンダ等のアクチュエータ7と作動軸8で結
合され、上下動するようになっている。
【0019】前記エアノズル3は図略のエア源とエア供
給管5を介して接続されており、エア供給管5にはエア
の供給量を制御する図略のコントロールバルブが設けら
れている。
給管5を介して接続されており、エア供給管5にはエア
の供給量を制御する図略のコントロールバルブが設けら
れている。
【0020】前記排気口4は図略の回収タンク等と排出
管6を介して接続されており、回収タンクの上流には例
えば図略サイクロン分離装置が配置されている。
管6を介して接続されており、回収タンクの上流には例
えば図略サイクロン分離装置が配置されている。
【0021】上記の構成において、粉体落としステーシ
ョン(イ)とエア撹拌ステーション(ロ)とを省略して
いる場合は、予め前工程で具材が投入された容体1がバ
ッター充填ステーション(ハ)に位置し、ここでバッタ
ー充填装置11により所定量のバッターが容体1内に充
填される。
ョン(イ)とエア撹拌ステーション(ロ)とを省略して
いる場合は、予め前工程で具材が投入された容体1がバ
ッター充填ステーション(ハ)に位置し、ここでバッタ
ー充填装置11により所定量のバッターが容体1内に充
填される。
【0022】前記バッターが充填された容体1はエア撹
拌ステーション(ニ),(ホ)に位置され、ここではエ
ア撹拌される。
拌ステーション(ニ),(ホ)に位置され、ここではエ
ア撹拌される。
【0023】このエア撹拌ステーション(ニ),(ホ)
においては、容体1が位置する前は蓋2はアクチュエー
タ7によって上昇しているが、容体1が位置すると蓋2
を下降し容体1の開口部を密閉し、エアノズル3よりエ
アを前記密閉された容体1内に供給する。これにより、
容体1内の具材とバッターとはエア圧によってエア攪拌
され、具材の表面にバッターを短時間で均一にコーティ
ングし、かつ均一に分散して形態を整える。その後、必
要に応じて撹拌ステーション(ヘ)に位置させ、ここで
歯状撹拌装置12により撹拌してより一層形態を整え
る。従って、エア撹拌装置10と歯状撹拌装置12との
併用によりそれぞれ特有の機能が発揮され効果的に衣の
製造が得られる。
においては、容体1が位置する前は蓋2はアクチュエー
タ7によって上昇しているが、容体1が位置すると蓋2
を下降し容体1の開口部を密閉し、エアノズル3よりエ
アを前記密閉された容体1内に供給する。これにより、
容体1内の具材とバッターとはエア圧によってエア攪拌
され、具材の表面にバッターを短時間で均一にコーティ
ングし、かつ均一に分散して形態を整える。その後、必
要に応じて撹拌ステーション(ヘ)に位置させ、ここで
歯状撹拌装置12により撹拌してより一層形態を整え
る。従って、エア撹拌装置10と歯状撹拌装置12との
併用によりそれぞれ特有の機能が発揮され効果的に衣の
製造が得られる。
【0024】前記バッター充填装置11の前に粉体落と
し装置9とエア撹拌装置10とを配置した場合は、予め
前工程で具材が投入された容体1が粉体落としステーシ
ョン(イ)に位置し、粉体落とし装置9により小麦粉が
容体1内に充填され、その後エア撹拌ステーション
(ロ)に位置して蓋2が下降し容体1の開口部を密閉
し、エアノズル3よりエアを前記密閉された容体1内に
供給する。これにより、具材の表面には小麦粉が余分に
付着することなく均一にコーティングする。その後は前
記バッター充填ステーション(ハ),エア撹拌ステーシ
ョン(ニ),(ホ)でバッターのコーティング及び整形
と、必要に応じて撹拌ステーション(ヘ)に位置させ、
ここで歯状撹拌装置12により撹拌してより一層形態を
整える。この小麦粉のコーティングによって、その後の
工程のバッターコーティングを一層良好にする。
し装置9とエア撹拌装置10とを配置した場合は、予め
前工程で具材が投入された容体1が粉体落としステーシ
ョン(イ)に位置し、粉体落とし装置9により小麦粉が
容体1内に充填され、その後エア撹拌ステーション
(ロ)に位置して蓋2が下降し容体1の開口部を密閉
し、エアノズル3よりエアを前記密閉された容体1内に
供給する。これにより、具材の表面には小麦粉が余分に
付着することなく均一にコーティングする。その後は前
記バッター充填ステーション(ハ),エア撹拌ステーシ
ョン(ニ),(ホ)でバッターのコーティング及び整形
と、必要に応じて撹拌ステーション(ヘ)に位置させ、
ここで歯状撹拌装置12により撹拌してより一層形態を
整える。この小麦粉のコーティングによって、その後の
工程のバッターコーティングを一層良好にする。
【0025】そこで、蓋2の中心に位置しているエアノ
ズル3のみによりエアを供給すると、容体1内の具材と
小麦粉あるいはバッターとは容体1の中央部から側方に
向かってエア攪拌される。また、この蓋2の中心のエア
ノズル3を中心とする周囲線上の複数箇所とに設けられ
ているエアノズル3からエアを供給すると、容体1内の
具材と小麦粉あるいはバッターとは容体1の側方から中
央部に向かってエア攪拌される。
ズル3のみによりエアを供給すると、容体1内の具材と
小麦粉あるいはバッターとは容体1の中央部から側方に
向かってエア攪拌される。また、この蓋2の中心のエア
ノズル3を中心とする周囲線上の複数箇所とに設けられ
ているエアノズル3からエアを供給すると、容体1内の
具材と小麦粉あるいはバッターとは容体1の側方から中
央部に向かってエア攪拌される。
【0026】さらに、蓋2の中心に位置しているエアノ
ズル3と、この蓋2の中心のエアノズル3を中心とする
周囲線上の複数箇所とに設けられているエアノズル3と
の全てのエアノズル3からエアを供給すると、容体1内
の具材と小麦粉あるいはバッターとは容体1の中央部か
ら側方と、容体1の側方から中央部にとの両方向に向か
ってアトランダムにエア攪拌することができる。そし
て、容体1が図例のように球面底の場合は、曲面による
旋回流により一層攪拌作用が促進される。
ズル3と、この蓋2の中心のエアノズル3を中心とする
周囲線上の複数箇所とに設けられているエアノズル3と
の全てのエアノズル3からエアを供給すると、容体1内
の具材と小麦粉あるいはバッターとは容体1の中央部か
ら側方と、容体1の側方から中央部にとの両方向に向か
ってアトランダムにエア攪拌することができる。そし
て、容体1が図例のように球面底の場合は、曲面による
旋回流により一層攪拌作用が促進される。
【0027】容体1内に供給するエア圧力は容体1内に
投入される具材と小麦粉あるいはバッターによってコン
トロールバルブにより適宜調整する。すなわち、小麦粉
をコーティングするエア撹拌ステーション(ロ)では小
麦粉が軽量であるから、比較的低圧のエア圧力に調整
し、また、液状粘性体で重量のあるバッターをコーティ
ングするエア撹拌ステーション(ニ),(ホ)において
はエア圧力を高くすることが望ましい。
投入される具材と小麦粉あるいはバッターによってコン
トロールバルブにより適宜調整する。すなわち、小麦粉
をコーティングするエア撹拌ステーション(ロ)では小
麦粉が軽量であるから、比較的低圧のエア圧力に調整
し、また、液状粘性体で重量のあるバッターをコーティ
ングするエア撹拌ステーション(ニ),(ホ)において
はエア圧力を高くすることが望ましい。
【0028】前記容体1内に供給されるエアは排気口4
から容体1の外へ排出される。このエアの排出と共に具
材の表面にコーティングされない余剰の小麦粉が排気口
4から排出管6を介して回収タンクに排出される。この
とき回収タンクの上流にはサイクロン分離装置を配置し
ておけば、排出される小麦粉と排出エアとを分離して小
麦粉を効果的に回収することができる。
から容体1の外へ排出される。このエアの排出と共に具
材の表面にコーティングされない余剰の小麦粉が排気口
4から排出管6を介して回収タンクに排出される。この
とき回収タンクの上流にはサイクロン分離装置を配置し
ておけば、排出される小麦粉と排出エアとを分離して小
麦粉を効果的に回収することができる。
【0029】前記エア撹拌ステーション(ニ),(ホ)
におけるバッターのエア撹拌では、バッターは歯状撹拌
装置のように歯状部材との摩擦がなく撹拌される。これ
により、衣層の剥離や片よりがなく短時間で処理するこ
とができ、グルテンの変性をなくし、しかも、エアがバ
ッターに吹き込まれて丁度メレンゲ状の微細な気泡が混
在した状態になり、油揚の時に油がバッター内に入り易
く、小麦粉を付着させている場合には小麦粉の生状がな
くなり、その結果、サクサクした食感の衣によるかき揚
げ天ぷらに仕上げられる。
におけるバッターのエア撹拌では、バッターは歯状撹拌
装置のように歯状部材との摩擦がなく撹拌される。これ
により、衣層の剥離や片よりがなく短時間で処理するこ
とができ、グルテンの変性をなくし、しかも、エアがバ
ッターに吹き込まれて丁度メレンゲ状の微細な気泡が混
在した状態になり、油揚の時に油がバッター内に入り易
く、小麦粉を付着させている場合には小麦粉の生状がな
くなり、その結果、サクサクした食感の衣によるかき揚
げ天ぷらに仕上げられる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によると、具材とバ
ッター若しくは小麦粉あるいは天ぷら粉とバッターを投
入した容体を蓋で密閉して容体内にエアを供給し、かつ
排気して容体内の具材とバッター若しくは小麦粉あるい
は天ぷら粉とバッターをエア撹拌するものであるから、
衣層の剥離や片よりがなく短時間で処理することがで
き、生産性を向上すると共に、グルテンの変性をなく
し、良好な油揚が得られ、食感の衣による上等な品質か
き揚げ天ぷらに仕上げられる。また、油揚後に冷凍保存
して再油揚の時の衣の焦げ付きがなくなる。
ッター若しくは小麦粉あるいは天ぷら粉とバッターを投
入した容体を蓋で密閉して容体内にエアを供給し、かつ
排気して容体内の具材とバッター若しくは小麦粉あるい
は天ぷら粉とバッターをエア撹拌するものであるから、
衣層の剥離や片よりがなく短時間で処理することがで
き、生産性を向上すると共に、グルテンの変性をなく
し、良好な油揚が得られ、食感の衣による上等な品質か
き揚げ天ぷらに仕上げられる。また、油揚後に冷凍保存
して再油揚の時の衣の焦げ付きがなくなる。
【0031】また、容体内に投入された余剰の小麦粉あ
るいは天ぷら粉は容体内に供給されるエアの排気と同時
に排出して回収されるため、回収した排出小麦粉あるい
は天ぷら粉を再使用することができ、排出小麦粉あるい
は天ぷら粉を有効に利用する経済的な効果がある。
るいは天ぷら粉は容体内に供給されるエアの排気と同時
に排出して回収されるため、回収した排出小麦粉あるい
は天ぷら粉を再使用することができ、排出小麦粉あるい
は天ぷら粉を有効に利用する経済的な効果がある。
【0032】さらに、装置の構造も簡単であり、容易に
実現することができる。
実現することができる。
【図1】本発明装置の全体構成図
【図2】エア撹拌装置の断面図
【図3】図2のA−A矢視図
1 容体 2 蓋 3 エアノズル 4 排気口 5 エア供給管 6 排出管 7 アクチュエータ 8 作動軸 9 粉体落とし装置 10 エア撹拌装置 11 バッター充填装置 12 歯状撹拌装置
Claims (5)
- 【請求項1】 容体内に天ぷら具材とバッターとを投入
し、排気口を備えた蓋によって前記容体の開口部を閉塞
して容体内にエアを供給し、前記容体内で前記天ぷら具
材とバッターとをエア圧によりエア撹拌することを特徴
とする天ぷら衣の製造方法。 - 【請求項2】 容体内に天ぷら具材と小麦粉あるいは天
ぷら粉とを投入し、排気口を備えた蓋によって前記容体
の開口部を閉塞して容体内にエアを供給し、前記容体内
で前記天ぷら具材と小麦粉あるいは天ぷら粉とをエア圧
により撹拌して天ぷら具材に小麦粉あるいは天ぷら粉を
付着させ、この撹拌の後の容体内にバッターを投入し、
排気口を備えた蓋によって前記容体の開口部を閉塞して
容体内にエアを供給し、前記容体内で前記小麦粉あるい
は天ぷら粉を付着した天ぷら具材とバッターとをエア圧
によりエア撹拌することを特徴とする天ぷら衣の製造方
法。 - 【請求項3】 天ぷら具材が投入される容体と、この天
ぷら具材が投入された容体内にバッターを充填するバッ
ター充填装置と、この容体内の天ぷら具材とバッターと
をエア圧によりエア撹拌するためのエアを供給するエア
ノズルと容体内に供給されたエアを排出する排気口とを
備え前記容体の開口部を閉塞する蓋とによるエア撹拌装
置と、この蓋を容体の開口部に対し開閉作動するアクチ
ュエータとから構成されたことを特徴とする天ぷら衣の
製造装置。 - 【請求項4】 天ぷら具材が投入される容体と、この天
ぷら具材が投入される容体内に小麦粉あるいは天ぷら粉
を投入する粉体落とし装置と、この天ぷら具材と小麦粉
あるいは天ぷら粉を収容した容器内にバッターを充填す
るバッター充填装置と、この容体内の天ぷら具材,小麦
粉あるいは天ぷら粉及びバッターをエア圧によりエア撹
拌するためのエアを供給するエアノズルと容体内に供給
されたエアを排出する排気口とを備え前記容体の開口部
を閉塞する蓋とによるエア撹拌装置と、この蓋を容体の
開口部に対し開閉作動するアクチュエータとから構成さ
れたことを特徴とする天ぷら衣の製造装置。 - 【請求項5】 前記請求項4に記載の天ぷら衣の製造装
置において、エアを排出する排気口から前記容体内に供
給されたエアの排気と共に余剰の小麦粉あるいは天ぷら
粉を排出して回収するようにしたことを特徴とする天ぷ
ら衣の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8340373A JP2814374B2 (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 天ぷら衣の製造方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8340373A JP2814374B2 (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 天ぷら衣の製造方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10165158A JPH10165158A (ja) | 1998-06-23 |
JP2814374B2 true JP2814374B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=18336331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8340373A Expired - Lifetime JP2814374B2 (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 天ぷら衣の製造方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2814374B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2024008480A (ja) * | 2022-07-08 | 2024-01-19 | 独立行政法人国立高等専門学校機構 | バッター、油ちょう食品およびそれらの製造方法 |
-
1996
- 1996-12-06 JP JP8340373A patent/JP2814374B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10165158A (ja) | 1998-06-23 |
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