JP2813381B2 - フォトマスク製造時に用いるエッチング液 - Google Patents
フォトマスク製造時に用いるエッチング液Info
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Description
の製造に用いられる遮光性薄膜のエッチング液に関す
る。
て、クロム系金属薄膜が主として用いられている。この
クロム系金属薄膜は表面反射率の相違により、大別して
以下の3種のものがある。
厚層700Åのものが一般的である。波長436nmにおける表
面反射率が約50%で、3種のうちで最も表面反射率が高
い。
膜……膜厚約700Åの純クロム層上に膜厚約150Åの酸化
クロム層を積層したものである。波長436nmにおける表
面反射率は約30%であり、前記(i)の純クロム膜より
も低いが、後記(iii)の純クロム層と酸化クロム層と
を積層した低反射率膜よりも高い。
率膜…膜厚約700Åの純クロム層上に膜厚約300Åの酸化
クロム層を積層したものである。波長436nmにおける表
面反射率は約10%で、3種のうちで最も低い。
て、レジスト塗布前にエッチング処理(以下、このエッ
チング処理を予備エッチング処理という)することによ
り、膜厚や表面反射率の異なる各種のクロム系金属薄膜
を得ることが可能である。例えば(i)の純クロム膜を
予備エッチング処理することにより、膜厚の異なる種々
の純クロム膜を得ることができる。また(ii)および
(iii)の純クロム−酸化クロム積層膜を予備エッチン
グ処理して、膜厚150Åおよび300Åの酸化クロム層の膜
厚をそれぞれ減少させて表面反射率の異なる種々の純ク
ロム−酸化クロム積層膜を得ることができる。
り込んだ微小な異種金属粒や、あるいはクロム層の微小
な突起の除去のためにも実施される。
ターン形成後に行なわれるクロム系金属薄膜のエッチン
グ処理(以下、このエッチング処理を本エッチング処理
という)と同様に硝酸第2セリウムアンモンまたは硫酸
第2セリウムアンモンを主体とする水溶液が一般に適用
されていた。
ンモンの水溶液を用いる従来の予備エッチング処理にお
いては、水溶液中の硝酸第2セリウムアンモンまたは硫
酸第2セリウムアンモンの濃度を変えることによりクロ
ム系金属薄膜のエッチングの程度をコントロールするこ
とが可能であるが、予備エッチング処理後のクロム系金
属薄膜上にレジストを塗布した後に、レジストパターン
の形成工程および得られたレジストパターンをマスクと
するクロム系金属薄膜のエッチング工程を含むフォトリ
ソグラフィー法によりクロム系金属薄膜パターンを形成
した場合に、微小な欠落部が薄膜パターンのエッジ部に
発生するという問題点を有している。
ムアンモンを用いる予備エッチング処理後に、クロム系
金属薄膜の表面に前記セリウムアンモン系化合物に由来
するエッチング活性種が残存するからと推察される。
たものであり、その目的は、遮光性薄膜の予備エッチン
グ処理に用いた場合に、エッチング活性種の残留がな
く、その結果、予備エッチング処理後の遮光性薄膜にレ
ジストを塗布した後に、フォトリソグラフィー法により
遮光性薄膜パターンを形成したときに、微小な欠落部が
薄膜パターンのエッジ部に発生することがないエッチン
グ液を提供することにある。
あり、本発明のエッチング液はフォトマスクの製造時に
用いられるエッチング液であって、次亜塩素酸および/
またはその塩を含む水溶液からなることを特徴とする。
離反応により、先ず、ClO-を生成する。
離反応により、エッチング活性種Cl-を生成する。
成時のみに活性を示し、かつ水溶性であり、予備エッチ
ング処理後に遮光性薄膜を水洗することにより容易に除
去される。従って予備エッチング処理後の遮光性薄膜上
にエッチング活性種が残存することがないので、その後
に行なわれる遮光性薄膜パターンの形成において薄膜パ
ターンに欠陥が生ずることがない。
厚750Åの純クロム層と膜厚300Åの酸化クロム層を順次
設けることにより、波長436nmにおける表面反射率が11.
8%の純クロム−酸化クロム積層膜付きの透光性基板を
用意した。
22℃の次亜塩素酸ナトリウム水溶液(有効塩素濃度10
%)に浸漬させたときの浸漬時間と表面反射率(波長43
6nm)との関係を調べた。その結果は第1図に示すよう
に浸漬時間が長くなるに従って、表面反射率は直線的に
上昇し、浸漬時間10分で表面反射率は約40%に達した。
なお積層膜の膜厚が浸漬前に1050Å、10分後に835Åで
あったことから、エッチング速度は20Å/分と計算され
る。
きの透光性基板を次亜塩素酸ナトリウム水溶液(有効塩
素濃度10%)中で7分間予備エッチング処理した後、水
洗して波長436nmにおける表面反射率32.3%のフォトマ
スクブランクを得た。
ギー社製AZ1350)を膜厚5000Åとなるように塗布した
後、テストパターンマスクを用いて選択的に露光し、次
いで無機アルカリを主成分とする専用現像液(ヘキスト
社製)を用いて現像して、レジストパターンを得た。
セリウムアンモンを主体とする水溶液(水1に対して
硝酸第2セリウムアンモン200gと過塩素酸50ccとを溶
解、混合したもの)を本エッチング液として用いて本エ
ッチング処理した後、レジストパターンを60℃に加熱し
た熱硫酸を用いて剥離することにより、所定の遮光性薄
膜パターンを有するフォトマスクを得た。
ジ部に部分的な欠落のない優れたものであった。このよ
うに優れたフォトマスクが得られたのは、予備エッチン
グ処理において用いられた次亜塩素酸ナトリウム水溶液
のエッチング活性種であるCl-が予備エッチング処理
後、レジスト塗布前に遮光性薄膜表面より水洗除去され
ているからである。
体とする水溶液からなる、上記本エッチング液を10倍に
希釈したものを予備エッチング液として用い予備エッチ
ング処理を施して表面反対率32%のフォトマスクブラン
クを得、このフォトマスクブランクについて、上記と同
様のフォトリソグラフィー法により、遮光性パターンを
有するフォトマスクを得たが、このフォトマスクには2
個所の欠陥部が発生した。
トマスクブランクの製造方法(a)、フォトマスクブラ
ンクの製造方法(b)およびフォトマスクの製造方法
(c)を好ましい態様として含むものである。
スクブランクの製造方法において、前記遮光性薄膜を、
次亜塩素酸および/またはその塩を含む水溶液からなる
エッチング液を使用して処理(予備エッチング処理およ
び洗浄処理を含む)することを特徴とするフォトマスク
ブランクの製造方法。
薄膜を予備エッチング処理するフォトマスクブランクの
製造方法において、次亜塩素酸および/またはその塩を
含む水溶液からなるエッチング液を使用して予備エッチ
ング処理することを特徴とするフォトマスクブランクの
製造方法。
トマスクの製造方法において、次亜塩素酸および/また
はその塩を含む水溶液からなるエッチング液を使用して
処理(予備エッチング処理および洗浄処理を含む)され
さ遮光性薄膜をエッチング処理することによりパターン
化して前記遮光性パターンを得ることを特徴とするフォ
トマスクの製造方法。
る。
亜塩素酸カリウム等の次亜塩素酸塩も使用可能である。
また次亜塩素酸も使用可能である。
ないエッチング助剤、その他の添加剤であれば、これら
を次亜塩素酸および/またはその塩とともに用いること
もできる。
ウムアンモンを主体とするエッチング液を使用したが、
硫酸第2セリウムアンモンを主体とするエッチング液
や、予備エッチングで用いられる次亜塩素酸および/ま
たはその塩を含む水溶液からなるエッチング液を本エッ
チング処理で使用してもさしつかえない。
を用いたが、クロム膜中に酸素以外の窒素、炭素を含有
してなるウクロム薄膜でもよく、また、アルミニウム
膜、あるいは酸素、窒素を含むアルミニウム膜を用いる
こともできる。また、酸素、窒素を含むモリブデンシリ
サイド膜を用いることもできる。
チング処理に用いた場合に、エッチング活性種の残留が
なく、その結果、予備エッチング処理後の遮光性薄膜に
レジストを塗布した後に、フォトリソグラフィー法によ
り遮光性薄膜パターンを形成したときに、微小な欠落部
が薄膜パターンのエッジ部に発生することがないエッチ
ング液が提供された。
処理において浸漬時間と遮光性薄膜の表面反射率との関
係を示すグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】フォトマスクの製造に用いられる遮光性薄
膜のエッチング液であって、次亜塩素酸および/または
その塩を含む水溶液からなることを特徴とするエッチン
グ液。 - 【請求項2】透光性基板上に遮光性薄膜が形成されたフ
ォトマスクブランクの製造方法において、前記遮光性薄
膜を、請求項1に記載のエッチング液を使用して処理す
ることを特徴とするフォトマスクブランクの製造方法。 - 【請求項3】透光性基板上に遮光性薄膜を形成し、前記
遮光性薄膜を予備エッチング処理するフォトマスクブラ
ンクの製造方法において、請求項1に記載のエッチング
液を使用して予備エッチング処理することを特徴とする
フォトマスクブランクの製造方法。 - 【請求項4】透光性基板上に遮光性薄膜パターンを有す
るフォトマスクの製造方法において、請求項1に記載の
エッチング液を使用して処理された遮光性薄膜をエッチ
ング処理することによりパターン化して前記遮光性パタ
ーンを得ることを特徴とするフォトマスクの製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23185789A JP2813381B2 (ja) | 1989-09-07 | 1989-09-07 | フォトマスク製造時に用いるエッチング液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23185789A JP2813381B2 (ja) | 1989-09-07 | 1989-09-07 | フォトマスク製造時に用いるエッチング液 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0395928A JPH0395928A (ja) | 1991-04-22 |
JP2813381B2 true JP2813381B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=16930108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23185789A Expired - Lifetime JP2813381B2 (ja) | 1989-09-07 | 1989-09-07 | フォトマスク製造時に用いるエッチング液 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (1)
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Family Cites Families (5)
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JPH0727881B2 (ja) * | 1986-06-10 | 1995-03-29 | 株式会社ジャパンエナジー | InPウェーハの鏡面研磨液ならびに鏡面研磨方法 |
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-
1989
- 1989-09-07 JP JP23185789A patent/JP2813381B2/ja not_active Expired - Lifetime
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