JP2813286B2 - 被覆剥取装置のストリップカス除去装置 - Google Patents

被覆剥取装置のストリップカス除去装置

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JP2813286B2
JP2813286B2 JP5250330A JP25033093A JP2813286B2 JP 2813286 B2 JP2813286 B2 JP 2813286B2 JP 5250330 A JP5250330 A JP 5250330A JP 25033093 A JP25033093 A JP 25033093A JP 2813286 B2 JP2813286 B2 JP 2813286B2
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suction pipe
stripping
cutters
suction
cutter
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達志 小林
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Yazaki Corp
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  • Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被覆剥取装置における
ストリップカス除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電線端末の被覆を剥取る場合、一対のカ
ッターを備えた被覆剥取装置が用いられている。この被
覆剥取装置は、被覆電線の先端近傍の被覆部を一対のカ
ッターにより挟み込むようにして切込み、その切込み状
態のまま被覆電線を後退させることにより、切込み位置
より先端側の被覆を剥取るというものである。
【0003】この被覆剥取装置では、連続的に多数の剥
取処理を行った際に、次々にストリップカスが出る。こ
のカスは静電気などでカッターに付着しやすいので、一
般に吸引して除去している。
【0004】図12はその一例を示している。この装置
では、電線1の被覆を剥取る一対のカッター2A、2B
の側方に、ストリップカス3を吸引するための吸引パイ
プ5を配置し、この吸引パイプ5の先端開口5aから空
気と共にストリップカス3を吸引除去するようにしてい
る。
【0005】また、図13は実開平2−79115号公
報に記載の例を示している。この装置は、電線1の被覆
部を剥取る上下一対のカッター2A、2Bの各側面に、
剥取処理直後にカッター2A、2Bと共に完全な閉空間
6(図14、図15参照)を形成する閉空間形成手段7
A、7Bを設け、該手段に吸引パイプ8を接続したもの
である。この装置では、図14、図15に示すように、
カッター2A、2Bで電線1の被覆部を挟み込んだ際
に、閉空間形成手段7A、7Bによって閉空間6が形成
され、ストリップカス3が吸引パイプ8により吸引除去
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図12に示
した装置では、カッター2A、2Bと吸引パイプ5の先
端開口部5aとの間に大きめの隙間dがないと、空気を
吸い込めないので、所定の隙間dをあける必要があっ
た。しかし、隙間dをあけると、カス3が下に落ちてし
まい、吸引パイプ5に入らずに下に散乱してしまうとい
う問題があった。また、静電気などでカッター2A、2
Bにカスがくっついた場合、吸引できないことがあっ
た。さらに、吸引パイプ5は通常カッター2A、2Bの
動きに合わせて前後に動く構造とするため、一度吸引し
たカス3が中からこぼれ落ちることがあった。
【0007】また、図13に示した装置では、カッター
2A、2Bと閉空間形成手段7A、7Bとで完全な閉空
間6を形成するため、カッター2A、2Bに直接、閉空
間形成手段7A、7Bを設ける必要があり、カッター2
A、2Bの交換や調整が非常に面倒であった。また、完
全な閉空間6を形成することは難しく、条件がずれた場
合、吸引効率が大きく低下するおそれがあった。
【0008】本発明は、上記事情を考慮し、吸引パイプ
に工夫を施すだけで、ストリップカスを確実に吸引除去
できる被覆剥取装置のストリップカス除去装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、被覆
電線の先端被覆部を一対のカッターで切込んで剥取る被
覆剥取装置において、前記カッターの側方に、先端開口
を前記カッターの側面に向けた吸引パイプを配置し、こ
の吸引パイプの先端開口の上縁に空気取入れ用の切欠を
設けたことを特徴としている。
【0010】請求項2の発明は、前記吸引パイプの先端
開口の下縁に、吸引パイプ内からのストリップカスの落
ち零れを防止する段部を設けたものである。
【0011】請求項3の発明は、前記段部の内側の端面
を、前記切欠側に向かう斜面で構成したものである。
【0012】
【作用】請求項1の発明では、吸引パイプの先端開口の
上縁に設けた切欠から空気を十分に吸い込めるから、吸
引パイプの先端開口とカッター間に大きめの隙間を確保
しなくても、大きな力で吸引できる。また、切欠のある
上方から空気が流れ込むため、この流れによって、上側
のカッターにくっついたカスを引き離すことができる。
また、吸引パイプとカッターの隙間を小さくできるの
で、下側のカッターにカスがくっついていても、同カッ
ターを下方にスライドするときに、カスを吸引パイプの
先端に引掛けて除去することができる。
【0013】また、請求項2の発明では、吸引パイプの
先端開口の下縁に段部があることにより、吸引パイプを
前後に移動した際にも、中からカスが落ちない。
【0014】また、請求項3の発明では、同段部の内側
の端面が切欠側に向かう斜面となっているので、切欠か
らの空気流の澱みがなくなり、滑らかな空気流が生じる
ようになって、カスの滞留がなくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0016】図1は本発明の一実施例のストリップカス
除去装置の要部の側断面図、図2は同装置の全体概要を
示す斜視図である。図において、2A、2Bは電線1の
被覆部に切込みを入れる上側及び下側のカッターであ
る。これらのカッター2A、2Bの側方には、先端開口
10aをカッター2A、2Bの側面に向けた吸引パイプ
10が配置されている。
【0017】この吸引パイプ10は、後端が吸引装置と
しての吸引ボックス12に接続されており、カッター2
A、2Bの側面に向かって前後方向〔図中(イ)、
(ロ)方向〕に移動可能に支持されている。吸引ボック
ス12には排出管14が接続されており、吸引パイプ1
0で吸引したカス3を、吸引ボックス12、排出管14
を通して回収場所に送出できるようになっている。
【0018】なお、吸引ボックス12に貯留能力があれ
ば、排出管14は特に設けなくてもよい。また、吸引ボ
ックス12に吸引機能を設けずに、フィルタ式の貯留機
能だけをもたせ、排出管14の末端に吸引装置を接続し
てもよい。
【0019】前記吸引パイプ10は、ブラケット16を
介してシリンダ18により、前後方向に移動させられよ
うになっている。吸引パイプ10は、前進時にはカッタ
ー2A、2Bの側面にわずか間隔をおいた位置まで接近
させられる。また、後退時には、カッター2A、2Bの
上下動の邪魔にならない位置まで退避させられる。
【0020】吸引パイプ10は角筒状のもので、内部に
ストリップカス3を吸引するための吸引通路20を有し
ており、矢印(ハ)方向に空気流が流れる。また、先端
開口10aの上縁には、空気を取り込むために斜めにカ
ットした切欠22が設けられている。また、先端開口1
0aの下縁の内周側には、上方に出っ張った段部24が
形成されている。この段部24は、一旦吸い込んだカス
3がこぼれ落ちないようにするためのものである。ま
た、その内側の端面は、切欠22側に向かう斜面26で
構成されている。
【0021】次に、本装置の一連の動作を図3〜図8に
基づいて説明する。
【0022】まず、図3に示す第1のステップにおい
て、吸引パイプ10は後退位置に退避させられ、カッタ
ー2A、2Bは上下に開いた状態にある。この状態で、
電線1をカッター2A、2B間に挿入する。
【0023】次に、図4に示す第2のステップにおい
て、カッター2A、2Bをそれぞれ矢印(ニ)及び
(ホ)方向にスライドさせて閉じ、電線1の先端被覆部
に切込みを入れる。
【0024】次に、図5に示す第3のステップにおい
て、シリンダ18により吸引パイプ10を前進させ、カ
ッター2A、2Bの側面に近接させ、吸引を開始する。
そうすると、吸引パイプ10の先端開口10aの上縁に
設けた切欠22から、矢印(ヘ)で示すように空気が十
分に吸入され、吸引のための空気流が発生する。
【0025】次に、図6に示す第4のステップにおい
て、切込みを入れた状態のまま、電線1を矢印(ト)で
示す方向に後退させ、先端の被覆を剥取る。
【0026】次に、図7に示す第5のステップにおい
て、上下のカッター2A、2Bを、矢印(チ)、(リ)
方向にスライドさせて開く。すると、剥取られたストリ
ップカス3が、矢印(ヘ)で示す前記空気流により運ば
れて、吸引パイプ10内を吸引ボックス12側に送られ
る。
【0027】次に、図8に示す第6のステップにおい
て、シリンダ18により吸引パイプ10を退避位置に戻
す。
【0028】これにより1回のサイクルを終了し、以下
これを繰り返す。
【0029】上記の工程において、吸引パイプ10の先
端開口10aの上縁に切欠22があるので、空気が十分
吸入されるようになり、カッター2A、2Bと吸引パイ
プ10の間に大きな隙間を確保しなくても、吸引効率を
良好に保てるようになった。このため、カス3が隙間か
ら下に落ちるようなことがなくなった。また、段部24
の内側の端面が切欠22側に向かう斜面26となってい
るので、澱みのない空気流が発生するようになり、カス
3の滞留がなくなり、効果的に吸引されるようになっ
た。
【0030】また、図9に示すように、ストリップカス
3が下側のカッター2Bにくっついていても、下側のカ
ッター2Bが矢印(リ)方向に下降する際に、吸引パイ
プ10の先端に引っ掛かり、除去されるようになった。
【0031】また、図10に示すように、ストリップカ
ス3が上側のカッター2Aにくっついていても、吸入空
気がカッター2Aからカス3を引き離す方向に流れるの
で、その勢いで吸引できるようになった。
【0032】また、図11に示すように、一旦吸い込ん
だカス3は、段部24の存在によりこぼれ落ちが阻止さ
れるので、吸引パイプ10を前後させても、カスが散乱
するおそれがなくなった。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、切欠から十分に空気を吸入することができるの
で、吸引パイプとカッターの隙間を必要以上に大きくと
る必要がなくなる。そのため、カスの落下を有効に防止
することができる。また、吸入空気の流れが上から斜め
下に向かうようになるため、その勢いで特に上側のカッ
ターに付着したカスを引き離して吸引することができ
る。また、吸引パイプとカッターの隙間を小さくするこ
とで、カッターのスライド時に、カスを吸引パイプの先
端に引掛けて除去することができる。よって、吸引パイ
プに切欠を設けるという簡単な構成で、効率良く、スト
リップカスを吸引することができる。
【0034】また、請求項2の発明によれば、吸引パイ
プを前後に動かしても、中からカスが落ちないので、散
乱のおそれがなくなる。
【0035】また、請求項3の発明によれば、空気流の
流れが滑らかになるので、ストリップカスを滞留なく、
効率良く吸引することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の側断面図である。
【図2】本発明の一実施例の全体概要を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の一実施例の動作の第1ステップを示す
側断面図である。
【図4】本発明の一実施例の動作の第2ステップを示す
側断面図である。
【図5】本発明の一実施例の動作の第3ステップを示す
側断面図である。
【図6】本発明の一実施例の動作の第4ステップを示す
側断面図である。
【図7】本発明の一実施例の動作の第5ステップを示す
側断面図である。
【図8】本発明の一実施例の動作の第6ステップを示す
側断面図である。
【図9】本発明の一実施例の作用の説明に用いる側断面
図である。
【図10】本発明の一実施例の別の作用の説明に用いる
側断面図である。
【図11】本発明の一実施例のさらに別の作用の説明に
用いる側断面図である。
【図12】従来例の側断面図である。
【図13】別の従来例の斜視図である。
【図14】同別の従来例の作用の説明に用いる側断面図
である。
【図15】同別の従来例の作用の説明に用いる側断面図
である。
【符号の説明】 1 電線 2A,2B カッター 3 カス 10 吸引パイプ 10a 先端開口 22 切欠 24 段部 26 斜面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆電線の先端被覆部を一対のカッター
    で切込んで剥取る被覆剥取装置において、前記カッター
    の側方に、先端開口を前記カッターの側面に向けた吸引
    パイプを配置し、この吸引パイプの先端開口の上縁に空
    気取入れ用の切欠を設けたことを特徴とする被覆剥取装
    置のストリップカス除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の被覆剥取装置のストリッ
    プカス除去装置において、前記吸引パイプの先端開口の
    下縁に、吸引パイプ内からのストリップカスの落ち零れ
    を防止する段部を設けたことを特徴とする被覆剥取装置
    のストリップカス除去装置。
  3. 【請求項3】 前記段部の内側の端面を、前記切欠側に
    向かう斜面で構成した請求項2記載の被覆剥取装置のス
    トリップカス除去装置。
JP5250330A 1993-10-06 1993-10-06 被覆剥取装置のストリップカス除去装置 Expired - Lifetime JP2813286B2 (ja)

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