JP2812988B2 - 印刷機における見当量検出方法及びその装置 - Google Patents

印刷機における見当量検出方法及びその装置

Info

Publication number
JP2812988B2
JP2812988B2 JP1134524A JP13452489A JP2812988B2 JP 2812988 B2 JP2812988 B2 JP 2812988B2 JP 1134524 A JP1134524 A JP 1134524A JP 13452489 A JP13452489 A JP 13452489A JP 2812988 B2 JP2812988 B2 JP 2812988B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
mark
register
data
marks
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1134524A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0327947A (ja
Inventor
文雄 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komori Corp
Original Assignee
Komori Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komori Corp filed Critical Komori Corp
Priority to JP1134524A priority Critical patent/JP2812988B2/ja
Publication of JPH0327947A publication Critical patent/JPH0327947A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2812988B2 publication Critical patent/JP2812988B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は印刷機における見当量検出方法及び装置に関
し、特に多色刷り印刷機の各版胴の見当合せ作業に適用
して有用なものである。
<従来の技術> 第3図はオフセット6色枚葉印刷機を概念的に示す説
明図である。同図に示すように、この印刷機010は、給
紙装置020と、6段の印刷ユニット031,032,033,034,03
5,036と排紙装置040とを備えている。各印刷ユニット03
1〜036には夫々印刷用の刷版が装着される版胴RHと、こ
の版胴RHに対接して刷版上の画像が転写されるゴム胴RG
と、このゴム胴RGに対接して印圧を加える圧胴RAとを有
する。
給紙装置020から送り出された用紙050は、ゴム胴RG
圧胴RAとの間を通過して印刷され渡し胴RWにより隣りの
印刷ユニット032〜036に移送される。最終段の印刷ユニ
ット036を通過して6色の印刷が終了した用紙050は、排
紙位置040に移送されて積載される。
かかる一連の印刷工程で、各印刷ユニット031〜036で
は、絵柄とともに例えば十字形の基準マーク(トンボマ
ーク)を用紙050に印刷して各印刷ユニット031〜036の
各版胴RHの見当合せ作業に供している。
前記基準マークを利用する従来技術に係る見当合せ作
業は次の様な態様で行なわれていた。
即ち、一連の印刷工程で6色の印刷が完了した用紙05
0に刷り重ねられた1箇所の基準マークを作業者がルー
ペ等で拡大して視認し、各基準マークの相対ずれ量を視
覚により検出した後、これらのずれがなくなる迄各版胴
を調整する。かかる見当ずれの調整は、印刷ユニット03
1〜036に夫々付属している見当装置を、作業者が手動で
直接、若しくは遠隔操作装置を用いて遠隔で操作するこ
とにより各印刷ユニット031〜036毎に行なうようになっ
ている。因に、見当が合った場合には各印刷ユニット03
1〜036で印刷された基準マークが完全に重なり合う。
更に、ひねり方向の見当合せを行なうためには、前述
の如き見当合せ作業で天地方向及び左右方向の見当を合
せた後、再度試し刷りを行ない、天地方向及び左右方向
の見当合せに用いた基準マークとは別の箇所(例えば前
記基準マークが用紙050の左側に印刷されている場合に
は右側)に印刷された基準マークを前述と同様に作業者
がルーペ等で観察し、この観察した基準マークが完全に
重なり合う迄同様の作業を繰り返す。
<発明が解決しようとする課題> 上述の如く、従来技術における見当合せは、試し刷り
した用紙050の基準マークを作業者が視認して観察した
ずれ量に基づき、作業者の勘により見当装置を操作して
各版胴RHを調整していたので、ずれ量を正確に検出する
ことができず、見当が完全に合うまでには数度に亘る修
正作業を試行錯誤的に行なっている。このため、見当合
せ作業に多大の時間を要するばかりでなく、修正の度に
試し刷りを行なうため、損紙が多数発生する。また、見
当合せ作業自体が、微少な見当ずれを目視観察するとい
う面倒な作業であるため、作業員の多大な疲労を招来す
るという問題もあった。
特に、ひねり方向の見当合せも行なう場合には、天地
方向及び左右方向の見当合せ作業を終了した後、ひねり
方向の見当合せ作業を行なう必要があり、更に同様の作
業を繰り返す必要があるため、前述の如き問題は更に顕
著なものとなる。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、多色刷りを
行なう印刷機の各版胴の天地方向及び左右方向の相対ず
れ量及びひねり方向のずれ量を自動的に検出することが
できる印刷機における見当量検出方法及び装置を提供す
ることを目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成する本発明の構成は次の点を特徴とす
る。
(1) 印刷機において用紙が移送される方向である天
地方向及びこの天地方向に直角な方向である左右方向に
夫々伸びる直線状の二辺を夫々有し、複数段の印刷ユニ
ットの各刷版に各刷版上の位置を相対的にずらして形成
したマークを1枚の用紙に印刷して得るマークの集合体
であり、しかも用紙の離れた2箇所に夫々形成したレジ
スタマークを、撮像手段により夫々撮像して各レジスタ
マークを表わす映像データを形成し、その後これらの映
像データに基づき、基準マークの天地方向及び左右方向
に伸びる二辺に対する同一箇所の他のマークの同様の二
辺の距離を夫々演算するとともに、各刷版間の相対ずれ
量が零である場合の基準マークの二辺に対する他のマー
クの二辺の距離と前記演算結果とを夫々比較することに
より各刷版間の左右方向及び天地方向に関する相対ずれ
量を演算し、更に前記2箇所において対応するマーク同
志の天地方向に関する前記相対ずれ量の差を各レジスタ
マークで対応するマーク毎に求めるとともに、予め記憶
している各レジスタマークの各刷版の中央からの距離に
より算出された補正値を掛ける等、レジスタマークの距
離を考慮することにより刷版の相対ひねりずれ量を演算
してこれらのデータを送出するとともに、各印刷ユニッ
ト毎の相対ずれ量を表すデータと各印刷ユニット毎の版
胴の現在位置データとに基づき各印刷ユニット毎に両デ
ータを加算して加算データ(S1,S2,…,Sn)を得、この
加算データ(S1,S2,…,Sn)のうちの最大のもの
(Smax)と、最小のもの(Smin)とを抽出し、次式によ
り中心値Smidを演算し、 さらに各加算データ(S1,S2,…,Sn)と中心値Smid
を加算し、このようにして求めたデータに基づき版胴の
位置を調整するようにしたこと。
(2) 印刷機において用紙が移送される方向である天
地方向及びこの天地方向に直角な方向である左右方向に
夫々伸びる直線状の二辺を夫々有し、複数段の印刷ユニ
ットの各刷版に各刷版上の位置を相対的にずらして形成
したマークを1枚の用紙に印刷して得るマークの集合体
であり、しかも用紙の離れた2箇所に夫々形成したレジ
スタマークと、 前記レジスタマークを夫々撮像してこれらレジスタマ
ークを表わす映像データを形成する撮像手段と、 各撮像データに基づき、基準のマークの天地方向及び
左右方向に伸びる二辺に対する同一箇所の他のマークの
同様の二辺の距離を夫々演算するとともに、各刷版間の
相対ずれ量が零である場合の基準のマークの二辺に対す
る他のマークの二辺の距離と前記演算結果とを比較する
ことにより各刷版間の左右方向及び天地方向に関する相
対ずれ量を演算し、更に前記2箇所において対応するマ
ーク同志の天地方向に関する前記相対ずれ量の差を各レ
ジスタマークで対応するマーク毎に求めるとともに、、
予め記憶している各レジスタマークの各刷版の中央から
の距離により算出された補正値を掛ける等、レジスタマ
ークの距離を考慮することにより刷版の相対ひねりずれ
量を演算してこれらのデータを送出するようにした見当
ずれ量演算部と、 各印刷ユニット毎の相対ずれ量を表すデータと各印刷
ユニット毎の版胴の現在位置データとに基づき各印刷ユ
ニット毎に両データを加算して加算データ(S1,S2,…,S
n)を得、この加算データ(S1,S2,…,Sn)のうちの最大
のもの(Smax)と、最小のもの(Smin)とを抽出し、次
式により中心値Smidを演算し、 さらに各加算データ(S1,S2,…,Sn)の中心値Smid
を加算し、このようにして求めたデータに基づき見当装
置を制御して版胴の位置を調整する制御部とを有するこ
と。
<作用> 上記構成の本発明によれば、各刷版の紙流れ方向(印
刷機において用紙が移送される方向;以下天地方向と称
す)及び左右方向(天地方向と直角な方向)における相
対ずれ量は、一連の印刷が完了した用紙の1箇所に印刷
されたレジスタマークにおける各印刷ユニットで印刷さ
れたマーク間のずれ量として、即ち基準のマークの左右
及び天地方向の一辺に対する他の各マークの左右及び天
地方向の一辺のずれ量として可視化される。また、ひね
り方向のずれ量は、用紙の異なる2箇所において印刷さ
れた対応するマーク同志の前記相対ずれ量の差として可
視化される。
撮像手段は前記2箇所のレジスタマークを夫々撮像
し、各映像データを見当ずれ量演算部に送出する。この
結果、見当ずれ量演算部は、レジスタマークの映像デー
タに基づき相対ずれ量を演算し、更に前記2箇所におい
て対応するマーク同志の前記相対ずれ量の差により相対
ひねりずれ量を演算して各ずれ量を表わすデータととも
にひねりずれ量を表わすデータを送出する。
<実 施 例> 以下本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
第1図はレジスタマークを示す説明図である。同図に
示すように、このレジスタマーク1a,1bは、複数個(本
実施例は4色刷りの場合であるので4個)の正方形のマ
ークM1,M2,M3,M4の集合体として印刷物である用紙の左
上余白部及び右上余白部に夫々印刷されている。
マークM1〜M4は、例えば第3図に示す印刷機と同種の
オフセット4色枚葉印刷機等、多色刷り印刷機において
各色毎に独立した4個の印刷ユニットで左右に各1個づ
つ順次印刷される。即ち、各印刷ユニットの各刷版の左
右余白部にはマークM1〜M4に対応するマークが形成して
ある。このとき各刷版に形成されたマークは、各刷版上
の位置を所定量相対的にずらして形成してあり、この結
果各印刷ユニットにおいて刷版、即ち版胴が正規位置に
占位している場合には、各印刷ユニットで順次印刷され
たマークM1〜M4の相対位置関係は常に一定の関係にある
(以下、このように刷版及び版胴が正規位置に占位して
いることを正規位置にある、またこの場合のマークM1
M4を正規位置のマークM1〜M4という)。
各レジスタマーク1a,1bにおけるマークM1〜M4の左右
方向に伸びる一辺をH1〜H4、これらH1〜H4に対し直角な
天地方向に伸びる一辺をV1〜V4とした場合、辺H1,V1
基準とする本実施例における正規位置のマークM2〜M4
夫々次表1の関係を有している。なお、同表中Xはマー
クM1〜M4の一辺の長さ、αは隣接するマークM1〜M4間の
隙間である。
そこで、各辺H2,V2〜H4,V4の辺H1,V1に対する距離(H
1−H2,H1−H3,H1−H4,V1−V2,V1−V3,V1−V4)を求め、
正規位置における各辺間の距離(以下これを正規データ
と称す)と比較することにより各レジスタマーク1a,1b
におけるマークM1を基準としたマークM2〜M4の天地方向
及び左右方向における相対ずれ量を算出することができ
る。
更に、上述の如き手順により求めた天地方向における
相対ずれ量の差を各レジスタマーク1a,1bで対応するマ
ークM2〜M4毎に求めるとともに、レジスタマーク1a,1b
の距離を考慮することにより相対ひねりずれ量を算出す
ることができる。この場合の相対ひねりずれ量は、レジ
スタマーク1a,1bにおける左右のマークM1の辺H1同士を
結ぶ直線に対するずれ量となる。
なお、上記マークM1〜M4の形状は正方形としたが、こ
の形状に限定するものではない。各マークM1〜M4は、天
地方向及び左右方向に伸びる互いに直交する2辺を有す
るものであれば良い。また、前記実施例は4色刷りの場
合であるので、マークM1〜M4は4個形成したが、この個
数は色の数、即ち独立した版胴の数に対応して前記実施
例と同様な方法で増減すれば良いことは論を持たない。
第2図は本発明の実施例に係る見当量検出装置を見当
装置及びこの見当装置の制御部とともに示すブロック線
図である。
同図に示すように、用紙2は、一連の印刷工程により
マークM1〜M4の集合体であるレジスタマーク1a,1bがそ
の左上及び右上余白部に夫々印刷されたもので、レジス
タマーク1a,1bの印刷後、作業者によりサンプル台3に
載置されたものである。撮像手段であるカメラ4a,4b
は、前記用紙2のレジスタマーク1a,1bをその上方から
夫々撮像するように固定アングル5a,5bを介してサンプ
ル台3に固定してあり、撮像したレジスタマーク1a,1b
を表わす映像データである映像信号を送出する。
見当ずれ量演算部6は、前記映像信号を夫々入力して
各レジスタマーク1a,1bにおける基準のマークM1の辺H1,
V1に対する他のマークM2〜M4の距離(H1−H2,H1−H3,H1
−H4,V1−V2,V1−V3,V1−V4)を夫夫演算し、この各演
算結果を正規データと比較することにより各データM2
M4のマークM1に対する相対ずれ量を演算するとともに、
レジスタマーク1a,1bにおいて対応するマークM2〜M4
志、即ちレジスタマーク1aのマークM2とレジスタマーク
1bのマークM2、同様にマークM3,M3及びマークM4,M4同志
の一方を基準にした他方の天地方向に関する相対ずれ量
の差を求めるとともに、予め操作パネル6iより入力され
たレジスタマーク1a,1bの各刷版の中央からの距離によ
り算出された補正値を掛けることによりマークM1が形成
された刷版に対する各マークM2〜M4が形成された刷版の
相対ひねりずれ量を演算するものである。更に詳言する
と、見当ずれ量演算部6は、2値化処理部6a,システム
コントローラ6b,CRT6c,CRTコントローラ6d,プログラム
メモリー6e,映像データメモリー6f,通信インターフェイ
ス6g,I/Oコントローラ6h,操作パネル6i及びプリンター6
jを有している。
これらのうち2値化処理部6aは、カメラ4a,4bから送
出された映像信号を、I/Oコントローラ6hを介して操作
パネル6iにより予め設定された階調値を閾値として2値
化し、2種類の平面2値データを作成する。システムCP
U6bは、前記平面2値データを夫々一時的に映像データ
メモリー6fに格納するとともに、この映像データメモリ
ー6fより平面2値データを読み出し、CRTコントローラ6
dを介してCRT6cに表示すると同時に、前述の如く、レジ
スタマーク1a,1bのマークM1を基準として各マークM2〜M
4の天地方向及び左右方向の正規位置からの相対ずれ量
を演算し、その後各マークM2〜M4のレジスタマーク1a,1
bにおいて対応するもの同志の一方を基準にした他方の
天地方向に関する相対ずれ量の差から求めるとともに、
レジスタマーク1a,1bの各刷版の中央からの距離により
算出された補正値を掛けることにより相対ひねりずれ量
を演算する。このようにして演算された相対ずれ量及び
相対ひねりずれ量は、CRT6cに表示され、またプリンタ6
jに打出されると同時に、通信インターフェイス6gを介
して制御部7に送出される。操作パネル6iは印刷ユニッ
トとマークM1〜M4の対応関係等、各種データの設定とと
もに、見当ずれ量演算部6の一連の処理のスタート及び
ストップ等の操作を行なうためのものである。また、プ
ログラムメモリー6eには見当ずれ量演算部6における処
理手順が格納されている。
制御部7は、見当ずれ量演算部6で演算した相対ずれ
量及び相対ひねりずれ量を表わすデータを入力して所定
の処理を行なった後、前記相対ずれ量及び相対ひねりず
れ量が零となるよう見当装置8を介して各印刷ユニット
の各版胴の位置を調整する。本実施例の制御部7は、PQ
C(printing quality control)装置を利用している。
このPQC装置は、各見当装置8を直接制御する見当コン
トローラ7iの他に湿し水コントローラ7h,ツボコントロ
ーラ7j及びインキ送りコントローラ7k等を有しており、
見当合せとは直接には関係ないが印刷の品質に重大な影
響をもつ湿水,ツボ及びインキ送りを夫々制御するよう
になっている。なお、第2図中、7aはメインCPU、7bは
通信インターフェイス、7cはシステムインターフェイ
ス、7dはメモリ、7eはI/Oインターフェイス、7fは操作
パネル、7gはシステムインターフェイスである。
かかる制御部7は、通信インターフェイス7bを介して
各印刷ユニットを表わすデータに対応させた各相対ずれ
量及び相対ひねりずれ量を入力し、実際の制御データに
変換して見当装置8を制御することにより各印刷ユニッ
トの各版胴の位相(天地方向のずれ)、各版胴のシリン
ダの軸方向に関する位相(左右方向のずれ)及びマーク
M1が形成された刷版に対する他の刷版のひねり位相(ひ
ねり方向のずれ)を調整する。
本実施例に係る制御部7は、各見当装置8の調整位置
が現在どこにあるかというデータをもっており、この現
在位置データと相対ずれ量を表わすデータとを照合して
最も迅速に、且つ各版胴のシリンダの中央に最も近い位
置となる調整量をメインCPU7aで演算し、見当コントロ
ーラ7iを介して各見当装置8を制御する。
即ち、見当ずれ量演算部6より制御部7に供給される
各印刷ユニットの相対ずれ量をD1,D2,D3,D4(Dの添字
は印刷ユニットの番号で、マークM1〜M4に対応してい
る)、また制御部7が持っている各印刷ユニットの位置
検出器により検出し各印刷ユニットのシリンダの現在位
置データをP1,P2,P3,P4とすると、まず両データを加算
することによりデータS1(=D1+P1),S2(=D2+P2),
S3(=D3+P3),S4(=D4+P4)を求める。
次にデータS1〜S4の中の最大値Smax及び最小値Smin
抽出し、中心値Smidを演算する。
S1〜S4とSmidとを加算し、SX1,SX2,SX3,SX4を演算す
る。
SX1=S1+Smid,SX2=S2+Smid, SX3=S3+Smid,SX4=S4+Smid 以上の演算はメインCPU7aで行ない、これらのデータS
X1〜SX4を見当コントローラ7iに送出する。この結果、
見当コントローラ7iは前記データSX1〜SX4を実際の制御
データに変換し、各見当装置8を介して各版胴の位置を
調整する。
かかる本実施例の作用を一連の見当合せ作業の態様と
ともに説明する。
まず、操作パネル6iを操作してマークM1〜M4がどの印
刷ユニットで印刷されるかを対応づけて入力する。次
に、マークM1〜M4の重合体であるレジスタマーク1a,1b
が印刷されたサンプル用紙2をサンプル台3上に載置す
る。かかる状態の用紙2からカメラ4a,4bで撮像したレ
ジスタマーク1a,1bを表わす映像信号は2値化処理部6a
及びCRTコントローラ6dを介してCRT6c上で再生される、
即ちレジスタマーク1aはCRT6cの画面の左半分に、また
レジスタマーク1bはCRT6cの画面の右半分に夫々再生さ
れるので、作業者はCRT6cの画像を見ながらレジスタマ
ーク1がCRT6cの画面の所定範囲に占位するよう用紙2
の位置を調整する。
用紙2の位置調整の終了後、操作パネル6iの「スター
ト」釦を操作することにより見当ずれ量演算部6で以下
の作業が実行される。即ち、システムCPU6bからの指令
で2値化処理部6aは、各映像信号を、操作パネル6iに予
め設定された閾値を基に2値化し、レジスタマーク1a,1
bに対応する2種類の平面2値化データを形成する。各
平面2値化データはシステムCPU6bにより映像データメ
モリー6fに一旦格納されるとともに、CRTコントローラ6
dを介してCRT6cに送出される。この結果、CRT6cではレ
ジスタマーク1a,1bの表示に替わり各平面2値化データ
を表示する。次に、システムCPU6bは映像データメモリ
ー6fに格納された各平面2値化データをもとに、第1図
に基づき前述したアルゴリズムにより、マークM1を基準
としたマークM2〜M4の天地及び左右方向の相対ずれ量及
び相対ひねりずれ量を演算する。その後、システムCPU6
bは通信インターフェイス6gを介して制御部7にデータ
通信要求を出し、相対ずれ量、相対ひねりずれ量、及び
これらが対応する印刷ユニットのデータを送出する。
かかる相対ずれ量、相対ひねりずれ量、及びこれらが
対応する印刷ユニットのデータを受けた制御部7は見当
装置8を動作させて各印刷ユニット間の版胴の見当ずれ
の調整を行なう。
なお、上記実施例においては、見当ずれ量演算部6に
より演算検出した相対ずれ量及び相対ひねりずれ量を表
わすデータを制御部7に送り、見当装置8を介して自動
的に見当合せを行なうようにしたが、見当ずれ量演算部
6により検出されたプリンター6jに打出された相対ずれ
量を表わすデータに基づき、作業者が直接PQC装置等の
制御装置を操作して遠隔で、若しくは作業者が直接見当
装置を操作して現場で見当合せを行なっても良い。
更に、撮像手段であるカメラは1台とし、この1台の
カメラを移動させて2箇所のレジスタマーク1a,1bを順
次撮像するようにしても良い。このときにはカメラの移
動量をエンコーダ等により検出することによりレジスタ
マーク1a,1b間の距離を検出して相対ひねりずれ量の演
算に用いることもできる。即ち、このときには操作パネ
ル6iを介しての作業者による距離の設定作業を省略し得
る。
また、レジスタマーク1a,1bは用紙2の天地方向に関
する異なる2箇所に印刷されるようにしても良い。この
場合、相対ひねりずれ量の演算には各マークM2〜M4の左
右方向に関する相対ずれ量の差を用いる。
<発明の効果> 以上実施例とともに具体的に説明したように、本発明
によれば、従来目視で行なっていた各印刷ユニットの版
胴の天地、左右及びひねり方向の見当ずれ量を自動的に
絶対的なデータとして表わすことができるので、版胴の
天地、左右ひねり方向の見当合せ作業を迅速且つ正確に
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係るレジスタマーク及びこれ
を用いた見当ずれ量の検出原理を説明するための説明
図、第2図は本発明の実施例を示すブロック線図、第3
図はオフセット6色枚葉印刷機を概念的に示す説明図で
ある。 図面中、 1a,1bはレジスタマーク、 2は用紙、 4a,4bはカメラ、 6は見当ずれ量演算部、 M1,M2,M3,M4はマークである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷機において用紙が移送される方向であ
    る天地方向及びこの天地方向に直角な方向である左右方
    向に夫々伸びる直線状の二辺を夫々有し、複数段の印刷
    ユニットの各刷版に各刷版上の位置を相対的にずらして
    形成したマークを1枚の用紙に印刷して得るマークの集
    合体であり、しかも用紙の離れた2箇所に夫々形成した
    レジスタマークを、撮像手段により夫々撮像して各レジ
    スタマークを表わす映像データを形成し、その後これら
    の映像データに基づき、基準マークの天地方向及び左右
    方向に伸びる二辺に対する同一箇所の他のマークの同様
    の二辺の距離を夫々演算するとともに、各刷版間の相対
    ずれ量が零である場合の基準マークの二辺に対する他の
    マークの二辺の距離と前記演算結果とを夫々比較するこ
    とにより各刷版間の左右方向及び天地方向に関する相対
    ずれ量を演算し、更に前記2箇所において対応するマー
    ク同志の天地方向に関する前記相対ずれ量の差を各レジ
    スタマークで対応するマーク毎に求めるとともに、予め
    記憶している各レジスタマークの各刷版の中央からの距
    離により算出された補正値を掛ける等、レジスタマーク
    の距離を考慮することにより刷版の相対ひねりずれ量を
    演算してこれらのデータを送出するとともに、各印刷ユ
    ニット毎の相対ずれ量を表すデータと各印刷ユニット毎
    の版胴の現在位置データとに基づき各印刷ユニット毎に
    両データを加算して加算データ(S1,S2,…,Sn)を得、
    この加算データ(S1,S2,…,Sn)のうちの最大のもの(S
    max)と、最小のもの(Smin)とを抽出し、次式により
    中心値Smidを演算し、 さらに各加算データ(S1,S2,…,Sn)と中心値Smidとを
    加算し、このようにして求めたデータに基づき版胴の位
    置を調整するようにしたことを特徴とする印刷機におけ
    る見当量検出方法。
  2. 【請求項2】印刷機において用紙が移送される方向であ
    る天地方向及びこの天地方向に直角な方向である左右方
    向に夫々伸びる直線状の二辺を夫々有し、複数段の印刷
    ユニットの各刷版に各刷版上の位置を相対的にずらして
    形成したマークを1枚の用紙に印刷して得るマークの集
    合体であり、しかも用紙の離れた2箇所に夫々形成した
    レジスタマークと、 前記レジスタマークを夫々撮像してこれらレジスタマー
    クを表わす映像データを形成する撮像手段と、 各撮像データに基づき、基準のマークの天地方向及び左
    右方向に伸びる二辺に対する同一箇所の他のマークの同
    様の二辺の距離を夫々演算するとともに、各刷版間の相
    対ずれ量が零である場合の基準のマークの二辺に対する
    他のマークの二辺の距離と前記演算結果とを比較するこ
    とにより各刷版間の左右方向及び天地方向に関する相対
    ずれ量を演算し、更に前記2箇所において対応するマー
    ク同志の天地方向に関する前記相対ずれ量の差を各レジ
    スタマークで対応するマーク毎に求めるとともに、、予
    め記憶している各レジスタマークの各刷版の中央からの
    距離により算出された補正値を掛ける等、レジスタマー
    クの距離を考慮することにより刷版の相対ひねりずれ量
    を演算してこれらのデータを送出するようにした見当ず
    れ量演算部と、 各印刷ユニット毎の相対ずれ量を表すデータと各印刷ユ
    ニット毎の版胴の現在位置データとに基づき各印刷ユニ
    ット毎に両データを加算して加算データ(S1,S2,…,
    Sn)を得、この加算データ(S1,S2,…,Sn)のうちの最
    大のもの(Smax)と、最小のもの(Smin)とを抽出し、
    次式により中心値Smidを演算し、 さらに各加算データ(S1,S2,…,Sn)の中心値Smidとを
    加算し、このようにして求めたデータに基づき見当装置
    を制御して版胴の位置を調整する制御部とを有すること
    を特徴とする印刷機における見当量検出装置。
JP1134524A 1989-05-30 1989-05-30 印刷機における見当量検出方法及びその装置 Expired - Lifetime JP2812988B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1134524A JP2812988B2 (ja) 1989-05-30 1989-05-30 印刷機における見当量検出方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1134524A JP2812988B2 (ja) 1989-05-30 1989-05-30 印刷機における見当量検出方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0327947A JPH0327947A (ja) 1991-02-06
JP2812988B2 true JP2812988B2 (ja) 1998-10-22

Family

ID=15130340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1134524A Expired - Lifetime JP2812988B2 (ja) 1989-05-30 1989-05-30 印刷機における見当量検出方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2812988B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4335351C2 (de) * 1993-10-16 2003-04-30 Heidelberger Druckmasch Ag Verfahren und Vorrichtung zur Kompensation von Passerabweichungen in einer Offsetrotationsdruckmaschine
JP2007106042A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Kyocera Mita Corp 見当ずれ判定方法、カラー印刷用見当マーク、カラーレジストレーション補正チャート及びカラー画像形成装置
JP2011110885A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Komori Corp 印刷機の見当合わせ装置及び印刷機の見当合わせ方法
JP2011161662A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Lintec Corp 印刷位置ずれ検出装置、印刷機、および、印刷位置ずれ検出方法
JP2013537860A (ja) * 2010-09-21 2013-10-07 ボブスト メックス ソシエテ アノニム 印刷機械のための色の見当合わせ方法及び装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6391253A (ja) * 1986-10-03 1988-04-21 Sumitomo Heavy Ind Ltd オフセツト印刷機の見当合せ方法及びその装置
DE3809941A1 (de) * 1987-03-26 1988-10-06 Koenig & Bauer Ag Verfahren zum positionieren von plattenzylindern in einer mehrfarben-rotationsdruckmaschine

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0327947A (ja) 1991-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5696890A (en) Method of register regulation and printing control element for determining register deviations in multicolor printing
US5500801A (en) Device for compensating for deviations in register in printed products
US20200034672A1 (en) Printed object management apparatus and management method
JP2006525144A (ja) 印刷機において少なくとも1つのレジスタを制御する装置
EP0127831B1 (en) Closed loop register control
JPH03184052A (ja) プリントレジスタマーク検知装置及び方法
JP2005319801A (ja) レジスタセンサ
JP2002331646A (ja) 通走する枚葉紙の位置を測定する方法および装置
JPH03207655A (ja) 印刷機及び該印刷機の印刷ユニツトにおいて見当の調節を修正する方法
US8813647B2 (en) Method and device for determining register deviations through recursion analysis
US20120194593A1 (en) Apparatus and method for controlling ink supply amount/registration adjustment in printing press
EP0177885A2 (en) Method and device for registering printing press
JP2812988B2 (ja) 印刷機における見当量検出方法及びその装置
US20040055491A1 (en) Process and device for determining the position and/or the shape of marks on printed-on paper webs
JP4365754B2 (ja) 絵柄色調制御方法及び装置
JP2812987B2 (ja) 印刷機における見当量検出方法及びその装置
JP3790490B2 (ja) 印刷物の品質管理装置及び印刷機
JP2006068948A5 (ja)
US20040190966A1 (en) Method and apparatus for measuring, setting and controlling longitudinal and lateral register as well as parallelness of the printing register in a multicolor printing machine
JP3122754B2 (ja) 印刷機における見当量検出方法及びその装置並びにその映像データの校正方法及び校正装置
JPH0315553A (ja) 印刷機の版見当検出装置
JP2001341287A (ja) 印刷システム
JP7402704B2 (ja) 印刷機における見当合わせシステム及び見当合わせ方法並びに見当合わせプログラム
JPH091785A (ja) 印刷機の見当合わせ装置
JP2733941B2 (ja) 多色印刷機用見当制御装置