JP2812583B2 - カラーフィルター用光重合組成物 - Google Patents

カラーフィルター用光重合組成物

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JP2812583B2
JP2812583B2 JP15604691A JP15604691A JP2812583B2 JP 2812583 B2 JP2812583 B2 JP 2812583B2 JP 15604691 A JP15604691 A JP 15604691A JP 15604691 A JP15604691 A JP 15604691A JP 2812583 B2 JP2812583 B2 JP 2812583B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラーフィルター用組成
物に関する。更に詳しくは、液晶表示デバイス、色分解
デバイス及びセンサー等に用いられる光学特性のすぐれ
たカラーフィルター用光重合組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】VTR用カメラ用、カラー複写機用とし
て需要の大きいカラー固体撮像素子及び軽量化、薄型化
の趨勢でCRT方式からの転換が進みつつあるカラー液
晶表示装置等に用いられるカラーフィルターは、2種以
上の色相に着色された微細な領域を固体撮像素子あるい
は、透明基板上に設けることによって形成されている。
この様な着色薄膜は、従来染色法、印刷法により製造さ
れており、特に高精細度の画像が要求される場合は、染
色法で作成するのが主流である。
【0003】しかしながら、染色法によるカラーフィル
ターは通常基板上にあらかじめ、ゼラチン等の天然感光
樹脂、アミン変性ポリビニールアルコール、アミン変性
アクリル樹脂等の染色基材をもって画像を形成した後、
酸性染料等の染料で染色して作成するが、多色を同一基
板上に形成させる必要上色相を変えるごとに防染加工す
る必要があり、工程が非常に複雑で長いと言う問題点を
もっている。また、使用する染料、樹脂自体の耐光性、
耐熱性、耐湿性が一般に弱いため、これらを用いて作成
したカラーフィルターもおのずから、耐光性、耐熱性、
耐湿性の点で信頼性に問題があった。
【0004】印刷法によるカラーフィルターは熱硬化、
又は、光硬化樹脂に顔料を分散したインクを用い、基板
上に印刷をした後、熱又は光で硬化させることにより作
成するが、高精細な画像の形成が困難であり、また得ら
れた画像の表面平滑性に問題があった。
【0005】そこで工程を簡略化する方法として、あら
かじめ色素を樹脂中に分散あるいは溶解させる方法が考
えられている。例えば、特開平1−152449号、特
開平1−254918号、特開平2−153353、特
開平2−804号では、多官能アクリレートモノマー及
び高感度ハロメチル−S−トリアジン系光重合開始剤等
を用いた感光性樹脂中に顔料を分散させ複数の着色パタ
ーンを形成する方法を提唱している。これらの方法は染
色法によるカラーフィルターの形成工程よりも明らかに
工程が簡略である。しかも使用している樹脂系及び顔料
が高い耐熱性及び耐光性を保有しているので、これによ
り形成されたカラーフィルターの信頼性は染色法による
カラーフィルターよりも高い。
【0006】しかしながら、これらの感光性樹脂は、光
硬化時に光重合開始剤から発生したラジカルが酸素によ
りトラップされてしまう為、空気中に暴露された状態で
は、充分な光硬化が望めない。この為一度、光重合組成
物を塗布・乾燥した後、さらにその上にPVA等の酸素
遮断膜を形成する必要があり、工程の簡略化と言う点で
不充分であった。一方、酸素遮断膜の不必要な工程簡略
な方法が特開昭60−129738号、特開昭60−1
29739号に提唱されている。これは、PVA・スチ
ルバゾリウム系光架橋性樹脂を用いた着色組成物である
が、樹脂母体がPVAであるため、耐熱性が低く、水溶
性であるため、スピンナーで塗布する際、水の沸点が低
いため大型の基材に塗布するには不利であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】カラーフィルターを作
製する際、工程が簡略で耐光性、耐熱性に優れ、解像性
が良好なカラーフィルター用光重合組成物の開発が望ま
れている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記した
様な工程が簡略で耐光性、耐熱性に優れ、解像性が良好
なカラーフィルターの作製方法を見出すべく鋭意努力し
た結果、特定の着色光重合性組成物が前記の様な特性を
満たす事を見出し、本発明に至ったものである。
【0009】 即ち、本発明は、下記式(1)で表される化合物
【0010】
【化5】
【0011】(式中Xは
【0012】
【化6】
【0013】および
【0014】
【化7】
【0015】を表し、R1 、R2 、R3 はそれぞれH、
又はCH3 を表し、Aは脂式あるいは、環式炭化水素鎖
を表し、nは1〜20を表す。)及び、光重合開始剤と
して、下記式(2)で表される化合物
【0016】
【化8】
【0017】と場合によってその他の光重合開始剤から
成る感光性樹脂とチオキサントン系化合物、顔料、場合
により光重合性および/または熱重合性化合物を含有す
ることを特徴とするカラーフィルター用光重合組成物。 (2)光重合性化合物が少なくとも1官能以上のエチレ
ン性不飽和二重結合をもつ化合物である前項(1)に記
載のカラーフィルター用光重合組成物。 (3)熱重合性化合物が少なくとも2官能以上のエポキ
シ基をもつ化合物である前項(1)に記載のカラーフィ
ルター用光重合組成物。 (4)その他の光重合開始剤として、ヘキサアリールビ
スイミダゾール系化合物および水素供与体をさらに含む
前項(1)に記載のカラーフィルター用光重合組成物。 (5)水素供与体が芳香族メルカプタンである前項
(4)に記載のカラーフィルター用光重合組成物。 (6)水素供与体がアミノ基を有する芳香族化合物であ
る前項(4)に記載のカラーフィルター用光重合組成
物。 (7)芳香族メルカプタンが2−メルカプトベンゾチア
ゾール、又は、2−メルカプトベンゾオキサゾールであ
る前項(5)記載のカラーフィルター用光重合組成物。 を提供する。
【0018】本発明のカラーフィルター用光重合組成物
をさらに詳しく説明する。式(1)で表される化合物
は、所望のフェノールノボラック型、あるいはクレゾー
ルノボラック型等のノボラック型エポキシ樹脂にアクリ
ル酸又は、メタクリル酸を付加させる事により作られ
る。側鎖のカルボン酸エステルは、エポキシ基にアクリ
ル酸等を付加した際にできる水酸基に、例えば、マレイ
ン酸無水物、フタル酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸無
水物、テトラヒドロフタル酸無水物等のジカルボン酸無
水物を付加させる事により合成される。またこの樹脂
は、水酸基に付加させる酸無水物のモル比を変える事に
より、所望の酸価にする事が可能である。
【0019】この酸価の可変性は、ネガマスクを通じ紫
外線により光硬化させ画像を形成した後に、未露光部を
アルカリ水溶液で溶解して現像する際、その現像性を調
節できると言う点で有用である。前記した特開平1−1
52449号、特開平1−254918号、特開平2−
153353号、特開平2−804号では、現像性を付
与するアルカリ水溶液可溶性樹脂としてアクリル酸とア
クリル酸エステルの共重合物を使用している。しかしな
がらこの系の樹脂は、光には全く関与しない樹脂であ
り、現像性を付与するためには、光重合性樹脂に対し、
ほぼ同等量使用せざるを得なかった。この場合、全樹脂
中の光重合に関与するエチレン性不飽和二重結合の密度
が低くなり、おのずから感光性が低下し、空気中に暴露
された状態ではアルカリ水溶液の現像液に溶解されない
硬化部を形成することが困難であった。
【0020】しかしながら、本発明による式(1)で表
される化合物は、光重合に関与する(メタ)アクリレー
ト基と、現像性を付与するカルボキシル基を保有してい
るため、前記の様な現像性のみを付与する樹脂を含有さ
せる必要がなく、全樹脂中の光重合に関与するエチレン
性不飽和二重結合の密度が低下せず、感光性が高い光重
合性組成物を形成することが可能である。この為、空気
中に暴露された酸素影響下でもアルカリ水溶液の現像液
に溶解されない充分な硬化部を形成する事が可能とな
り、PVAの様な酸素遮断膜の塗布が不必要となり、カ
ラーフィルターを製造する工程が非常に簡略になると言
う利点を保有している。
【0021】本発明においては、さらに1官能以上のエ
チレン性不飽和二重結合を持つ化合物を使用する事が可
能である。これらの化合物は、水溶性基を保有しない化
合物であって、現像性の調節あるいは多官能の化合物の
場合は、全樹脂中の光重合に関与するエチレン性不飽和
二重結合の密度を上げ高感度化する目的で使用される。
これらの化合物は前記式(1)で表される化合物に対
し、0.1〜70重量%範囲内で使用される。
【0022】そのような化合物の例としては光架橋又は
光重合可能なモノマー、オリゴマー、プレポリマーとし
て、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、ヒドロ
キシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタアクリ
レート、エチレングリコールジメタアクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリメタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサアクリレートのような1価又は多価アルコールのア
クリル酸又はメタアクリル酸のエステル類;多価アルコ
ールと一塩基酸又は多塩基酸を縮合して得られるポリエ
ステルプレポリマーに(メタ)アクリル酸を反応して得
られるポリエステル(メタ)アクリレート;ポリオール
基と2個のイソシアネート基をもつ化合物を反応させた
後(メタ)アクリル酸を反応させて得られるポリウレタ
ン(メタ)アクリレート;エポキシ樹脂と(メタ)アク
リル酸を反応させて得られるエポキシ(メタ)アクリレ
ート;
【0023】
【化9】
【0024】基を主鎖に有するポリエステル;シンナミ
リデン基を、側鎖又は末端に有するポリマーなど通常の
光重合性樹脂が挙げられる。
【0025】本発明においては、熱重合性化合物とし
て、少なくとも2官能以上のエポキシ基をもつ化合物
(以下エポキシ樹脂と称する)は、式(1)で表される
化合物の光重合性のカルボキシル基と付加反応を行い、
光重合物間の架橋を行い、架橋密度を上げ耐熱性を向上
させる。この様な熱重合反応は、ネガマスクを通じ紫外
線照射、現像後の画像についてのみ120℃以上の高温
で施され達成される。又エポキシ樹脂は光重合反応に関
与しない為、充分な光重合反応を阻害しない範囲の濃度
で使用し、全樹脂組成中の0.1〜40重量%、特に充
分な耐熱性を得るためには10重量%以上の範囲で使用
する事が望ましい。
【0026】エポキシ樹脂の具体例としてはビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂;ビスフェノールF型エポキシ樹
脂;ノボラック型エポキシ樹脂;ポリカルボン酸グリシ
ジルエステル;ポリオールポリグリシジルエーテル;脂
肪族又は脂環式エポキシ樹脂;アミンエポキシ樹脂;ト
リフェノールメタン型エポキシ樹脂;ジヒドロキシベン
ゼン型エポキシ樹脂などが挙げられる。
【0027】又、本発明においては、樹脂中の架橋密度
をさらに上げるために、樹脂骨格中にエチレン性不飽和
二重結合とエポキシ基を同時に保有する光重合性であ
り、かつ、熱重合性である樹脂を使用することができ
る。そのような樹脂の具体例としてはビスフェノールA
型エポキシ樹脂;ビスフェノールF型エポキシ樹脂;ノ
ボラック型エポキシ樹脂;ポリカルボン酸グリシジルエ
ステル;ポリオールポリグリシジルエーテル;脂肪族又
は脂環式エポキシ樹脂;アミンエポキシ樹脂;トリフェ
ノールメタン型エポキシ樹脂;ジヒドロキシベンゼン型
エポキシ樹脂などの部分アクリル(メタクリル)変性化
合物などがあり、これらの化合物は、全樹脂組成中50
%以下好ましくは、40%以下で使用する事が望まし
い。
【0028】本発明で使用される光重合開始剤として
は、前記式(2)で表される化合物と、チオキサントン
系化合物との組合せが最も良好である。一般に顔料を光
重合性樹脂に分散させる着色光重合性組成物では、 1) 光重合開始剤がラジカルを発生するのに必要な紫
外光が顔料に吸収されてしまい、充分にラジカルを発生
できない。 2) PVAの様な酸素遮断膜を使用しない系では、ラ
ジカルが酸素に補足されてしまい、充分に光重合が達せ
られない。 と言う問題点を持っている。
【0029】前記式(2)で表される化合物とチオキサ
ントン系光重合開始剤の組み合せが光硬化性および経済
性の面で極めて良好であった。チオキサントン系化合物
の具体的な例としては、2−クロロチオキサントン;
2,4−ジエチルチオキサントン;2,4−ジイソプロ
ピルチオキサントン;2,4−ジメチルチオキサント
ン;イソプロピルチオキサントンなどが挙げられる。前
記式(2)で表される化合物及びチオキサントン系化合
物は、おのおの、光重合性をもつ化合物の総重量の0.
5〜10重量%の範囲内で使用されるのが好ましい。
【0030】又、本発明においては、光重合開始剤とし
てヘキサアリールビスイミダゾール系化合物及び、水素
供与体を前記組み合せにさらに加えても良い。ヘキサア
リールビスイミダゾール系化合物の例は米国特許−37
84557、あるいはヨーロッパ特許−A24629に
おいて開示されているが、特に良好なものとしては、
2,2´−ビス−(o−クロルフェニル)−4,4´、
5,5´−テトラフェニルビスイミダゾリルおよび2,
2´−ビス(o−クロルフェニル)−4,4´、5,5
´−テトラ−(p−メトキシフェニル)ビスイミダゾリ
ルが挙げられ、光重合性化合物に対し、0.5〜10重
量%の範囲で使用するのが望ましい。
【0031】水素供与体としては芳香族メルカプタン系
化合物と芳香族アミン系化合物等が用いられる。このう
ち芳香族メルカプタン系水素供与体としては、ベンゼン
あるいは複素環を母核とし、メルカプト基を1つあるい
は、2つもつものが良好で、2置換の場合には、一方の
メルカプト基が、アルキル、アラルキル、あるいはフェ
ニル置換されていても良く、さらにはアルキレン基を介
在した二量体、あるいはジスルフィドの形をとった二量
体でも良い。特に好ましいものとしては、2−メルカプ
トベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾー
ルなどが挙げられ光重合性化合物に対し0.5〜10重
量%の範囲内で使用するのが望ましい。
【0032】次に芳香族アミン系水素供与体としては、
ベンゼン、あるいは複素環を母核とし、アミノ基を1つ
あるいは2つものものが良好で、アミノ基は、アルキル
基、あるいは置換アルキル基で置換されていても良い。
またモノアミノ体は、さらにカルボキシル基、アルコキ
シカルボニル基、置換アルコキシカルボニル基、フェノ
キシカルボニル基、置換フェノキシルカボニル基又は、
ニトリル基等によって置換されているものが良い。特に
好ましいものとしては
【0033】
【化10】
【0034】などが挙げられこれらは光重合性化合物に
対し、0.5〜10重量%の範囲内で使用するのが望ま
しい。本発明で使用する顔料は、可視光を透過させる必
要上、透過光の波長の1/2以下の粒度が望ましく、さ
らに望ましくは、平均個数粒度が200nm以下に分散
されている顔料が有効である。青の顔料としては、フタ
ロシアニン系顔料等、赤の顔料としては、キナクリドン
顔料、ペリレン系顔料、ピロロ・ピロール系顔料、アン
トラキノン系顔料等、緑の顔料としては、ハロゲン化フ
タロシアニンが好ましい例としてあげられ、これらは単
独で用いるか、あるいは他の顔料を加えて調色しても構
わない。またブラックマトリックス用顔料としては、カ
ーボン、チタンカーボン、酸化鉄、アゾ系黒色顔料等
を、単独あるいは2種類以上を併用しても良い。これら
の、赤色、緑色、青色、黒色の微粒子顔料は、光重合性
化合物に対し、10〜60重量%、好ましくは20〜5
0重量%の範囲内で使用するのが望ましい。
【0035】本発明のカラーフィルター用光重合性組成
物は、式(1)で表される化合物、式(2)で表される
化合物、チオキサントン系化合物、場合によって光重合
性および/または熱重合性化合物を前記した割合で混合
することによってえられる。混合は混合機、分散機によ
り処理しながら行うのが好ましい。えられた本発明の組
成物は粗粒子、異物を除去するために濾過を行うことも
出来る。濾過を行うときには孔径1μ以下より好ましく
は0.5μ以下の濾過機が用いられる。
【0036】本発明の光重合性組成物を用いたカラーフ
ィルターの一般的な調製法は次の通りである。本発明で
は光重合性組成物を必要により有機溶剤(例えばメチル
セルソルブ、エチルセルソルブ)によって希釈した塗工
液となしこれをスピンナー等により、基材に塗布し、溶
剤を乾燥することにより、平滑な塗膜を得る。この様に
して得られた塗膜を、目的とする画像を形成するため
に、ネガマスクを通じ紫外線を照射する。この際、全塗
膜に均一に平行光線が照射される様にマスクアライメン
ト等の装置を用いる。次にこの光照射された塗膜を、ア
ルカリ水溶液の流水あるいは、シャワー中にさらし、未
硬化部分を溶解させ、現像する事により、目的とする画
像(カラーフィルター)が得られる。
【0037】以下実施例により本発明を更に具体的に説
明する。
【実施例】
【0038】実施例1.次の組成より成る感光性樹脂組
成物を調製した。
【0039】 日本化薬製 カヤラッド R5056 31.5g
【0040】
【化11】
【0041】(Xは
【0042】
【化12】
【0043】および
【0044】
【化13】
【0045】 であって(a)と(b)の比率が2:1を表す。) 日本化薬製 カヤラッド R2099 6.75g (式(9)においてXが前記(b)および下記(c)
【0046】
【化14】
【0047】であって、(a)と(b)の比率が1:1
を表す。) 日本化薬製 カヤラッドDPHA 6.75g (アクリル酸エステル系光重合性樹脂) 2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフオリノフェニル)−ブ タノン 1.0g 2,4−ジエチルチオキサントン 0.5g エチルセロソルブアセテート 100g
【0048】上記感光性樹脂組成物におのおの加える、
赤、緑、青、黒の顔料ペーストを以下の様に調製した。
【0049】
【0050】上記、各色顔料組成20部に対し分散剤と
してソルビタン脂肪酸エステル系化合物を4部加え、さ
らにエチルセロソルブアセテートを76部加え、サンド
ミルにて分散化を行なった。ここで分散化した赤、緑、
青、おのおのの顔料粒子の平均個数分布は200nm以
下であった。この顔料ペーストを前記感光性樹脂組成物
に対し、40重量%を加え、さらにサンドミルにて処理
した後、加圧濾過機にて1μのフィルターを通じ本発明
のカラーフィルター用光重合性樹脂組成物を得た。
【0051】応用例1. 実施例1で得た光重合性樹脂組成物を水洗、アルコール
洗浄、フロン洗浄した平滑なガラス板にスピンコーター
にて塗布し、100℃で5分間乾燥を行なった。この様
にして得られた塗膜をネガマスクを通してミカサ株式会
社製マスクアライナーMA−10を用い大気暴露下露光
した。次いで100℃にて15分間プリベイクし、現像
は25℃の1重量%炭酸ナトリウム水溶液の流水中にて
60秒間行ないカラーフィルターを得た。このようにし
てえたカラーフィルターの各色の膜厚を以下に示す。
【0052】
【0053】以上の条件で得たカラーフィルターの分光
スペクトルを図1に示す。
【0054】実施例2、応用例2 下記の樹脂組成を用い実施例(1)と同様な方法でカラ
ーフィルター用光重合組成物を調製し、応用例1と同様
にカラーフィルターを作製した。 日本化薬製 カヤラット R5056 31.5g 日本化薬製 カヤラット R2099 6.75g 日本化薬製 カヤラット DPHA 6.75g 2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフオリノフェニル)−ブ タノン 1.0g 2,4ジエナルチオキサントン 0.5g 2,2´−ビス−(o−クロルフェニル)−4,4´、5,5´−テトラフェ ニルビスイミダゾリル 0.5g 2−メルカプトベンゾチアゾール 0.5g エチルセロソルブアセテート 100g
【0055】実施例3〜20、応用例3〜20 表3〜8の樹脂組成を用い、実施例1と同様にカラーフ
ィルター用光重合組成物を調製して、応用例1と同様に
カラーフィルターを作製した。表3乃至表8に実施例に
おいて使用したA群乃至E群の各成分の配合割合を示し
た。使用した原料は以下に示す。(各群における番号は
後記の表に引用される。)
【0056】 (A群:一般式(1)で表される化合物) 1. 前記 日本化薬製 カヤラッド R5056 2. 式(9)において、Xが
【0057】
【化15】
【0058】および
【0059】
【化16】
【0060】であって(d)と(e)の比率が2:1で
ある化合物。 3. 下記式(10)において
【0061】
【化17】
【0062】Xが前記(a)および(b)であって
(a)と(b)の比率が2:1である化合物 4. 前記式(10)においてXが(d)および(e)であ
って、(d)と(e)の比率が2:1である化合物。 5. 前記式(9)においてXが(a)および(b)で
あって(a)と(b)の比率が1:1である化合物。 6. 前記式(9)においてXが(d)および(e)で
あって(d)と(e)の比率が1:1である化合物。
【0063】7. 前記式(10)においてXが(a)およ
び(b)であって、(a)と(b)の比率が1:1であ
る化合物。 8. 前記式(10)においてXが(d)および(e)であ
って、(d)と(e)の比率が1:1である化合物 (B群:光重合性樹脂) 9. アクリル酸エステル系 日本化薬製 カヤラット DPHA 10. アクリル酸エステル系 日本化薬製 カヤラット RP1040 11. アクリル酸エステル系 日本化薬製 カヤラット TMPTA 12. シペンタエリスリトールヘキサメタクリレート
【0064】 (C群:熱重合性樹脂) 13. グリシジルエーテル系 油化シエルエポキシ製 エピコート828 14. グリシジルエーテル系 日本化薬製 AK601 15. レゾルシンジグリシジルエーテル 16. ヒドロキノンジグリシジルエーテル (D群:その他の樹脂) 17. 前記 日本化薬製 カヤラット R2099 18. グリシジルメタクリレート
【0065】 (E群:光重合開始剤) 19. ベンゾフェノン系 チバガイギー社製 イルガキュアー369 20. チオキサントン系 日本化薬製 カヤキュアーDETX 21. イソプロピルチオキサントン 22. 2,2´−ビス−(o−クロルフェニル)−4,4´、5,5´−テトラ フェニルビスイミダゾリル 23. 2−メルカプトベンゾチアゾール 24. 2−メルカプトベンゾチオキゾール 25. ミヘラーズケトン 26. 安息香酸エステル系 日本化薬製 カヤキュアー EPA
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】比較例1 下記樹脂組成を用い、実施例1と同様にカラーフィルタ
ー用光重合組成物を調製した。 ベンジルメタクリレート・メタクリル酸共重合体(70/30モル比) 30g ペンタエリスリトールテトラメタクリレート 7.7g 4−〔P−N,N−ジ(エトキシカルボニルメチル)〕−2,6−ジ(トリク ロロメチル)−S−トリアジン 0.3g エチルセロソルブアセテート 62g 上記組成物を用い、応用例1と同様な方法でカラーフィ
ルターを作製した所、光重合が不充分で現像時に画像が
はがれ落ちてしまった。
【0073】
【発明の効果】工程が簡略で高解像な耐熱、耐光性が良
いカラーフィルターを作製することができるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
図1 応用例1で得られたカラーフィルターの分光スペ
クトルを示す。図1において横軸は波長を縦軸は吸光度
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−340965(JP,A) 特開 平3−107846(JP,A) 特開 平2−67558(JP,A) 特開 昭60−264279(JP,A) 特開 平3−265860(JP,A) 特開 平2−161443(JP,A) 特開 平4−164902(JP,A) 特開 平4−340552(JP,A) 特開 平4−116558(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/031 G02B 5/20 101 G03F 7/004 G03F 7/027

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(1)で表される化合物 【化1】 (式中Xは 【化2】 および 【化3】 を表し、R1 、R2 、R3 はそれぞれH、又はCH3
    表し、Aは脂式あるいは、環式炭化水素鎖を表し、nは
    1〜20を表す。)及び、光重合開始剤として、下記式
    (2)で表される化合物 【化4】 と場合によってその他の光重合開始剤から成る感光性樹
    脂とチオキサントン系化合物、顔料、場合により光重合
    性および/または熱重合性化合物を含有することを特徴
    とするカラーフィルター用光重合組成物。
  2. 【請求項2】光重合性化合物が少なくとも1官能以上の
    エチレン性不飽和二重結合をもつ化合物である請求項1
    に記載のカラーフィルター用光重合組成物。
  3. 【請求項3】熱重合性化合物が少なくとも2官能以上の
    エポキシ基をもつ化合物である請求項1に記載のカラー
    フィルター用光重合組成物。
  4. 【請求項4】その他の光重合開始剤として、ヘキサアリ
    ールビスイミダゾール系化合物および水素供与体をさら
    に含む請求項1に記載のカラーフィルター用光重合組成
    物。
  5. 【請求項5】水素供与体が芳香族メルカプタンである請
    求項4に記載のカラーフィルター用光重合組成物。
  6. 【請求項6】水素供与体がアミノ基を有する芳香族化合
    物である請求項4に記載のカラーフィルター用光重合組
    成物。
  7. 【請求項7】芳香族メルカプタンが2−メルカプトベン
    ゾチアゾール、又は2−メルカプトベンゾオキサゾール
    である請求項5に記載のカラーフィルター用光重合組成
    物。
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