JP2812244B2 - 単一電子トンネル素子の作製方法 - Google Patents

単一電子トンネル素子の作製方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単一電子トンネル素子
およびその作製方法に関し、特にシリコン細線を3次元
的に加工し、熱酸化すると不均一に酸化が進むことを利
用した単一電子トンネル素子の作製方法に関する。
【0002】
【従来技術】現在の基本的素子であるMOSトランジス
タの集積度は、微細加工技術の進歩とともに年に2倍弱
の割合で高まっている。しかし、トランジスタを微細化
すれば必然的に構造内の不純物濃度を大きくし、動作電
圧を小さくしなければならない。ところが、不純物濃度
を高めていくと、なだれ破壊やトンネル現象がおこり、
また、動作電圧を低くすると漏れ電流によってオフ時に
電流を遮断できなくなる。このような物理的な問題から
集積化には限界が存在する。今日までは、技術的な限界
が集積度を律則していたが、今後は、このような物理的
限界が集積度を律則することが予想されている。そのた
め、トンネル素子の一つである単一電子トンネル素子の
開発が積極的に行われている。
【0003】単一電子トンネル素子は単一電子の静電エ
ネルギーを利用した素子である。電気的に孤立した島
に、無限遠から電子を一つ加えると、島はe2 /Cだけ
静電エネルギーが増加する。この静電エネルギーのこと
を単一電子帯電エネルギーと呼び、ここでのCは無限遠
に対する島の静電容量である。
【0004】単一電子トンネル素子の基本となる単一電
子トランジスタの構成は、電気的に孤立した島にソース
電極およびドレイン電極がトンネル障壁を介して接続さ
れ、さらに、島の電荷数を変化させるゲート電極が静電
的に結合した3端子から構成されている。
【0005】電子は粒子性をもっていることから、トン
ネル障壁では一個ずつ不連続的にトンネルが起こり、島
の電荷量が素電荷の整数倍だけ変化する。一方、静電的
に結合したゲート電極によって、連続的に島の電荷量を
変化させることができる。
【0006】単一電子がトンネル障壁を介して島にトン
ネルすると、あるゲート電圧の領域では単一電子帯電エ
ネルギー分だけエネルギー的に損をするのでトンネルが
抑制される。一方、ゲート電圧で電荷量を制限し、電子
を一つ加えても島の静電エネルギーが変化しない条件に
すると、電子はソース−ドレイン間を流れる。
【0007】単一電子帯電エネルギー分の変化が熱エネ
ルギーによってかき消されると、動作しなくなるので、
単一電子トンネル素子の動作には、単一電子帯電エネル
ギーが熱擾乱エネルギーを上回ることが必要条件であ
る。単一電子帯電エネルギーを大きくするには、静電容
量Cをできるだけ小さくする必要があるが、室温で動作
余裕をもって動作するような素子を作るのは非常に困難
である。
【0008】シリコンを材料としたプレーナ型の微細な
トンネル障壁を形成するには次のような方法がある。 導電性ポリシリコンを局所的に酸化させてトンネル障
壁を作成する。 第1のゲートで反転層を形成し、第2のゲートで、こ
のゲート下部の電子ガスを空乏化させてトンネル障壁を
形成する。 MOS構造中の酸化膜厚を変化させて、ゲート電圧の
閾値が膜厚によって異なることを利用してトンネル障壁
を半導体中に形成する。
【0009】方法を用いた第1の例である単一電子ト
ンネル素子を図1を参照しながら説明する(大畠ら、第
3回生研シンポジウム、95年)。熱酸化したシリコン
基板(図示せず)上に、導電性ポリシリコン1,シリコ
ン酸化膜2をCVD法で作製し、電子ビーム露光とエッ
チングによりシリコン酸化膜2とポリシリコン1を長方
形状にエッチングする。この長方形状の導電性ポリシリ
コン1が電気的に孤立した島となる。さらに、導電性ポ
リシリコン1の側壁を熱酸化により薄く酸化してトンネ
ル障壁を形成し、さらに、ソースおよびドレインとなる
導電性ポリシリコン3を作製する。ゲート電圧は基板を
バイアスすることによって加える。導電性ポリシリコン
1の長方形のサイズは0.1×0.3ミクロン程度で、
電子ビーム露光の目合わせ精度が素子の大きさを律則し
ている。この島の単一電子帯電エネルギーは温度換算で
90K程度に相当し、動作余裕を考慮すると、その十分
の一程度の温度が動作温度域である。
【0010】方法を用いた第2の例の単一電子トンネ
ル素子について述べる(松岡ら、IEDM、92年)。
熱酸化したシリコン基板上に、2層のゲート電極を酸化
膜を挟んで形成する。第1のゲートで細線状の反転層を
形成し、第2のゲートで、このゲート下部の電子ガスを
空乏化させてトンネル障壁を形成している。孤立した島
の大きさは、方法の第1の例と同様、電子ビーム露光
の目合わせ精度によって律則されていて、動作温度は
0.1Kと極低温下でないと動作しない。
【0011】方法を用いた第3の例の単一電子トンネ
ル素子について述べる(高橋ら、IEDM、94年)。
基本構造はSIO基板上のシリコンMOS構造であり、
ゲート酸化膜の厚さを制御することでトンネル障壁を作
製する。まず、熱酸化する前にシリコン層4を図2に示
すように橋状部41を有するように加工しておく。次
に、熱酸化を行うと、酸化速度はストレスが最も多く加
わる橋状部の中心付近で遅く、酸素の供給量が多い橋状
部の付け根付近では早い。このような、形状に依存して
酸化速度が違う現象はカオらが報告している(IEEE
TRANSACTIONS OF ELECTRON
DEVICS,VOL. ED−35,1988)。
この酸化工程によって、橋状部の付け根付近の酸化膜が
厚く、橋状部の中心付近の酸化膜が薄く形成される。ゲ
ート電極をこの上につけて、正のゲート電圧を加える
と、酸化膜が薄くなっている橋状部の中心部には反転層
が形成され、橋状部の付け根付近の酸化膜が厚い部分で
は空乏化したままとなってトンネル障壁となる。電気的
に孤立した島の大きさは5×20nm程度であり、室温
においても、単一電子トンネルが観測されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述した第1および第
2の例では、電子ビーム露光の目合わせ精度によって素
子サイズが律則されるため、現在の技術では0.1ミク
ロンより小さい電気的に孤立した島を形成することはで
きない。また、動作温度が低いという問題がある。
【0013】また、第3の例では、橋状部の中心部にス
トレスを加えるのに十分に大きなシリコンの領域が必要
であるために、素子面積が大きくなったり、設計の自由
度が少ない等の問題を抱えている。
【0014】本発明の目的は、この様な問題を解決し、
素子面積が小さく、室温動作が可能な単一電子トンネル
素子の作製方法を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、電気的に孤立した島
を複数有する多重接続型単一電子トンネル素子の作製方
を提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、0.1ミクロンより
小さい電気的に孤立した島を形成できる単一電子トンネ
ル素子または多重接続型単一電子トンネル素子の作製方
法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によれば、シリコン細線を3次元的に加工
し、熱酸化すると不均一に酸化が進むことを利用して単
一電子トンネル素子を作製する。シリコン細線にU字型
溝を切った構造に加工し、熱酸化を行うと、ストレスの
加わるU字型溝の底部中央付近は酸化速度が溝側壁付近
よりも遅く酸化膜厚に不均一が生じ、さらにゲート電極
を作製して正のゲート電圧を加えると、酸化膜が薄くな
っているU字型溝の底部中央付近には反転層が形成さ
れ、溝側壁付近の酸化膜が厚い部分にはトンネル障壁が
形成される。シリコン細線に2個以上のU字型溝を切っ
た構造にした場合には、多重接続型単一電子トンネル素
子が提供される。
【0018】
【作用】酸化速度の違いを利用したトンネル障壁の形成
によって、より微細な素子の作製が可能となる。シリコ
ンを酸化する際の酸化速度は、シリコンに加わっている
ストレスによって異なる。圧縮力が加わっている部分で
は、酸素の拡散速度が小さくなり、酸化速度は低下す
る。また、ストレスをシリコンに加えるには、酸化シリ
コンの体積はシリコンに比べ2倍であり、シリコンは酸
化すると体積が膨張することを利用する。酸化する前の
シリコンの立体構造を工夫すれば、膨張した酸化シリコ
ンによって圧縮力を特定の部分に加えることができる。
シリコン細線にU字型溝が切られた場合、溝の底部中央
付近に圧縮力が加えられ、酸化速度が低下する。このよ
うに、シリコンの立体構造を用いて、酸化膜厚を制御す
ることが可能となる。
【0019】酸化を行う前のシリコンの立体構造として
は、集積化に適した構造で、かつ、効率よく圧縮力が加
わる構造である必要がある。酸化膜上のシリコン細線に
U字型溝を切った構造では、体積の膨張による圧縮力を
加えるための領域を基板に対して垂直にとることで、基
板方向の面積を最小限に抑えることができる。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0021】本発明の単一電子トンネル素子の作製方法
の第1の実施例を説明する。図3は、熱酸化する前のシ
リコンの加工工程を示した図である。まず、図3(a)
に示すようなシリコン基板5,酸化膜6,薄いシリコン
層7からなるシリコン・オン・インシュレータ(SO
I)基板8を用意する。SOI基板8は酸素をシリコン
基板にイオン注入することによって形成される。薄いシ
リコン層7は、前記イオン注入の後、熱酸化(犠牲酸化
と呼ばれている)と酸化膜エッチングにより薄膜化す
る。今日、シリコン層が50nm程度の膜厚をもつSO
I基板が市販されており、本実施例では50〜100n
m程度のシリコン層をもつSOI基板を用いる。
【0022】次に、図3(b)に示すように、SOI基
板8のシリコン層7を幅が50nm以下の細線状に加工
する。加工されたシリコン細線を9で示す。説明の便宜
上、シリコン細線9の延びる方向をX、方向Xと直交す
る方向をY、XY平面がSOI基板8の表面と平行であ
るとした場合に、XY平面に垂直な方向をZとする。
【0023】さらに、図3(c)に示すように、シリコ
ン細線9に、シリコン層をZ方向に10〜20nm程度
残し、X方向の幅50nm以下のU字型溝10を加工す
る。
【0024】以上のシリコン細線9および溝10を加工
するには、ウェットエッチングによる方法、またはドラ
イエッチングによる方法を用いることができる。このよ
うなエッチング方法においては、シリコン膜7上にマス
クを作製する。
【0025】エッチングのためのマスクの作製方法とし
ては、反転レジストに電子ビーム描画することによ
り、熱酸化した酸化膜にパターンを転写し、その酸化膜
をマスクにする方法、反転レジストに電子ビーム描画
することにより、気相成長したシリコン窒化膜にパター
ンを転写し、そのシリコン窒化膜をマスクにする方法、
無機レジストまたは有機レジストに電子ビーム露光し
て、レジストをマスクにする方法などがある。
【0026】ウエットエッチングの溶液としては、例え
ば、フッ酸:硝酸:氷酢酸=1:20:200で行い、
,の方法で作製されたマスクを用いる。
【0027】ドライエッチングでは,,のいずれ
のマスクを用いてもよく、RIEやECRエッチングな
どが可能である。
【0028】いずれの加工方法を用いても、溝の端に緩
やかな傾斜がつくので図3(c)に示すように溝10は
U字状になる。
【0029】次に、熱酸化工程,金属蒸着の工程につい
て説明する。
【0030】図4(a)〜(c)は、熱酸化工程におい
て、シリコン細線9の中央付近をZ方向に切った断面を
示したもの、図5(a)は平面図である。
【0031】図4(a)に示すU字型溝10が切られた
シリコン細線9に対し熱酸化を行うと、酸化されたシリ
コンの体積が増大し、U字型溝10の底部中央に圧縮力
が、溝の側壁頂部に張力が働くため、酸化膜11は図4
(b)に示すような形状になる。すなわち、溝10の底
部中央の酸化膜は薄く、側壁頂部の酸化膜は厚く形成さ
れる。酸化は酸素の粘性を高めるために低温で行うのが
望ましく、800度から700度で熱酸化を行う。
【0032】次に、図4(c)に示すように、金属12
を酸化膜の上に蒸着すれば、図5(a)の平面図に示す
ように、MOS構造を構成するゲート13と、電気的に
孤立した島14の電荷を制御するためのゲート電極15
を同時に作製することができる。さらに、導電層である
ゲート13の両端にソースおよびドレインを構成するオ
ーミックコンタクト16を作製する。
【0033】ゲート13に正のゲート電圧Vgを加える
ことによりシリコン層9に反転層が形成される。ゲート
電圧Vgを調整すれば、酸化膜11が薄い部分とシリコ
ン層9との界面に電子が溜まり、酸化膜11が厚い部分
の下のシリコン層9がトンネル障壁17となる。トンネ
ル障壁17に挟まれた部分は電気的に孤立した島14と
なり、ゲート電極15とともに単一電子トランジスタを
構成する。
【0034】電気的に孤立した島14の大きさは、電子
ビーム露光精度によって律則されるが、酸化することに
よってドットの大きさは最小描画精度よりも小さくする
ことができる。電子ビーム露光の精度は50nm程度で
あり、島の大きさとしては20×20nm程度のものが
作製可能である。
【0035】次に、本発明の第2の実施例である多重接
続型単一電子トンネル素子の作製方法を説明する。この
多重接続型単一電子トンネル素子は、第1の実施例の単
一電子トンネル素子においてシリコン細線に2個以上の
U字型溝を作製したものである。図3(b)までの工
程、すなわちSOI基板上のシリコンを幅が50nm以
下の細線状に加工する工程までは同じである。本実施例
では、図3(d)に示すように、シリコン細線9に、Z
方向にシリコン層を10〜20nm程度残し、X方向の
幅50nm以下のU字型溝10を2つ以上作製する。
【0036】以下、熱酸化,金属蒸着は第1の実施例と
同様の方法で行い、図5(b)のようなMOS構造を構
成するゲート13と、電気的に孤立した島14の電荷を
制御するためのゲート電極15を備える素子を作製す
る。
【0037】ゲート13に正のゲート電圧Vgを加える
ことによりシリコン層9に反転層が形成される。ゲート
電圧Vgを調整すれば、酸化膜11が薄い部分とシリコ
ン層9の界面に電子が溜まり、酸化膜11が厚い部分の
下のシリコン層がトンネル障壁17となる。トンネル障
壁17に挟まれた部分は電気的に孤立した島14とな
り、ゲート電極15とともに多重接続型単一電子トラン
ジスタを構成する。
【0038】次に、第3の実施例の単一電子トンネル素
子の作製方法について説明する。本実施例では、選択的
な酸化によってシリコン細線を作製する。
【0039】まず、図6(a)に示すように、反転レジ
ストに電子ビーム描画することにより、シリコン薄膜7
上に気相成長したシリコン窒化膜18にパターンを転写
する。このときのシリコン窒化膜18の厚さは20から
50nm程度であればよい。このシリコン窒化膜をマス
クにして、温度800〜900度で熱酸化を行う。この
際、窒化膜18で覆われたシリコンの部分は酸化され
ず、それ以外の部分は酸化される。次に、フッ酸系の溶
液でこの酸化膜を取り除けば、図6(b)のような細線
状のシリコン9ができる。
【0040】酸化の際、窒化膜18とシリコン薄膜7の
境界においても酸化が進み、窒化膜のシリコンもわずか
に酸化される。したがって、電子ビーム描画で作製され
たレジストのパターンよりも細い細線が作製できる。
【0041】
【発明の効果】本発明を用いると、大きさが20×20
nm程度の電気的に孤立した島を作製することができ
る。電気的に孤立した島と、無限遠との間の静電容量C
は、島を半径d=10nmの円形状のディスクと近似す
ると、C=4εd〜4aFと見積もることができる。こ
こでεはシリコンの誘電率である。したがって、電子1
個がトンネルする際に変化する静電エネルギーEは、 E=e2 /C であるから、E=40meVとなり、これは温度に換算
して約460Kのエネルギーに相当する。ここで、eは
電子の素電荷である。室温(300K)で動作する単一
電子トランジスタが実現できる。
【0042】さらに、本発明を用いれば、単一電子トラ
ンジスタ1個あたりの面積が100×100nm以下に
することができる。したがって、単一電子トンネル素子
は、低消費電力以外に、高集積化の付加価値をつけるこ
とができるようになる。さらに、多数個の単一電子トラ
ンジスタを組み合わせた回路の設計が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリコンで作製された単一電子トンネル素子の
従来例を説明するための図である。
【図2】シリコンで作製された単一電子トンネル素子の
従来例を説明するための図である。
【図3】熱酸化する前のシリコンの加工工程を示す図で
ある。
【図4】熱酸化工程および金属ゲート形成工程を示す断
面図である。
【図5】作製した素子の平面図である。
【図6】選択的な酸化によってシリコン細線を作製する
工程を示す図である。
【符号の説明】
5 シリコン基板 6,11 酸化膜 7 シリコン膜 8 SOI基板 9 シリコン細線 10 U字型溝 12 金属 13 ゲート 14 島 15 ゲート電極 16 オーミックコンタクト 17 トンネル障壁 18 シリコン窒化膜

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン細線に1個以上のU字型溝を施
    し、このU字型溝中のシリコン層が不均一に酸化される
    ことを利用することを特徴とする単一電子トンネル素子
    の作製方法。
  2. 【請求項2】シリコン基板,酸化膜,薄いシリコン層か
    らなるシリコン・オン・インシュレータ基板を用意する
    工程と、 前記薄いシリコン層を細線状に加工する工程と、 前記加工されたシリコン細線に、前記基板に対し垂直方
    向の1個以上のU字型溝を加工する工程と、 前記シリコン細線を熱酸化する工程と、 金属ゲートを蒸着する工程と、 を含むことを特徴とする単一電子トンネル素子の作製方
    法。
  3. 【請求項3】前記シリコン細線の加工およびU字型溝の
    加工は、ウエットエッチングまたはドライエッチングに
    より行うことを特徴とする請求項2記載の単一電子トン
    ネル素子の作製方法。
  4. 【請求項4】前記シリコン細線の加工は、前記薄いシリ
    コン層上にシリコン窒化膜を形成し、そのシリコン窒化
    膜をマスクに熱酸化し、酸化膜をフッ酸系の溶液で取り
    除いてシリコン細線に加工することにより行うことを特
    徴とする請求項2記載の単一電子トンネル素子の作製方
    法。
  5. 【請求項5】前記熱酸化の工程の際に、ストレスの加わ
    るU字型溝の底部中央付近は酸化速度が溝側壁付近より
    も遅いので酸化膜厚に不均一が生じ、金属ゲートに正の
    ゲート電圧を加えると、前記酸化膜が薄くなっているU
    字型溝の底部中央部分には反転層が形成され、溝側壁付
    近の酸化膜が厚い部分にはトンネル障壁が形成されるこ
    とを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の単一電
    子トンネル素子の作製方法。
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