JP2811282B2 - 固定部材止め具 - Google Patents

固定部材止め具

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JP2811282B2
JP2811282B2 JP16292494A JP16292494A JP2811282B2 JP 2811282 B2 JP2811282 B2 JP 2811282B2 JP 16292494 A JP16292494 A JP 16292494A JP 16292494 A JP16292494 A JP 16292494A JP 2811282 B2 JP2811282 B2 JP 2811282B2
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Inventor
荘三郎 中戸
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株式会社オチアイ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固定部材止め具、特にボ
ルト、スタッドあるいはベットなどの固定部材に組み合
わせて用いられ、それら固定部材に係着されることによ
って固定機能を補完する止め具の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】被固定物に挿通されたボルトなどの固定
部材の先端側に、その被固定物を挟んだ状態でワンタッ
チで係着され、固定作業を簡単に行うことができるよう
にした固定部材止め具が知られている。
【0003】図4は、このような従来の止め具の一般的
形状を示している。図示のように、固定部材止め具10
は全体が平板状部材にて形成され、外縁部に平坦な基板
部12が形成されている。そして、ほぼ中央部には貫通
孔14が設けられ、この貫通孔14に種々の固定部材が
挿通される。
【0004】貫通孔14と基板部12との間の部分に
は、貫通孔14の内縁から所定間隔をおいて切込み16
が形成されている。本図の例では、等間隔毎に6箇所形
成されている。そして、各切込み16に挟まれた部分そ
れぞれを図上上方(固定部材止め具10の表面側)に所
定高さまで屈曲させて傾斜部18が形成されている。傾
斜部18は、本従来例では略円錐台形状となるようにや
や湾曲されて構成されている。
【0005】なお、同図(A)に示したように固定部材
であるボルト20が矢印100方向に挿通され、ボルト
20のネジ部に傾斜部18の先端が係止されしっかりと
固定されるものである。
【0006】このような従来の固定部材止め具10の製
造にあたっては、最終段階で表面処理が行われるが、そ
の際多数の固定部材止め具10に対して同時にその処理
がなされる。従って、各固定部材止め具10は互いに重
なり合った状態で表面処理がなされる場合が多く、例え
ば真上から重なり合った場合、相互に接触する面が生
じ、その部分が十分処理されなかったり処理の不均一が
生じたりするという問題があった。
【0007】そこで、固定部材止め具10同士が真上か
ら重なった場合でも、互いに面接触し合うことを防止す
るため、例えば実願平3−24887号公報のような技
術が開示されている。この技術は、支持部(本願では基
板部12)の部分の表面または裏面に3個以上の小突起
を形成し、この小突起によって上から重なった固定部材
止め具を浮かせて、相互間に常に隙間を形成しようとす
るものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような基板部12の部分に小突起を形成する場合、重な
り合った固定部材止め具10の傾斜部18の外側面と内
側面との間での表面処理に支障が生ずるような近接を防
止するためには1個の小突起では足りず、上記実願平3
−24887号公報に開示した技術のように3個以上の
小突起が必要となる。また、このような小突起は、装着
状態でできるだけ外表面に突出しない方が望ましいが、
その一方で、基板部12の部分に形成する場合、裏面1
2b側に形成するとその小突起によって、固定部材止め
具10と被固定物との間に隙間を形成してしまうことと
なる。
【0009】上記のように、裏面12b側に設けた場合
には、機能上の問題も生じるが、更に、基板部12の表
面または裏面に3個以上の小突起を設けることは製造が
煩雑になるという問題もある。
【0010】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、少なくとも1個の小突起を形成することにより、
多数の止め具を同時に表面処理する際にその処理に支障
生じる止め具相互の面接近を有効に防止することがで
き、かつ固定部材に装着した状態で小突起が表面に露出
することのない固定部材止め具を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る固定部材止め具は、全体が平板状部材
にて構成され、外縁部に形成された平坦な基板部と、ほ
ぼ中央に設けられた固定部材の挿通される貫通孔と、該
貫通孔と前記基板部との間の部分で前記貫通孔側から所
定間隔をおいて放射方向に形成された複数の切込みと、
これら切込みに挟まれた部分をそれぞれ一方の面側(表
面側)に屈曲させて形成された傾斜部と、を有する固定
部材止め具において、前記傾斜部の他方の面側(裏面
側)に少なくとも1個の小突起を設けている。
【0012】
【作用】上記構成の固定部材止め具によれば、傾斜部の
他方の面側、すなわち裏面側に少なくとも1つの小突起
が形成され、この小突起の高さ分だけ上側の固定部材止
め具を浮かすことができ、これにより複数の止め具が真
上または真上に近い方向から重なった場合に、表面処理
に支障が生ずるような面相互の近接状態の発生を防止す
ることができる。
【0013】特に、傾斜部は、基板部よりも固定部材止
め具の中央寄り位置に存在するので、上記従来例のよう
に、基板部12に小突起を形成する場合に比べ、同じ高
さの小突起を形成した場合でも重なり合った面相互の角
度はより大きなものを得ることができる。従って、1個
の小突起を形成するだけで十分な面相互の近接の防止機
能を奏することができる。
【0014】また、傾斜部の裏面側に小突起が形成され
るので、止め具を装着した状態で外表面に小突起が露出
することはなく、小突起により何らかの支障が生ずる恐
れもない。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1は、実施例に係る固定部材止め
具の構成を示しており、同図(A)は平面図、同図
(B)は側面図、同図(C)は小突起の形状を示す断面
形状説明図である。 なお、図において、従来の止め具
の構成と同様の要素には同一の符号を付し、その説明を
省略する。
【0016】図において、小突起30は傾斜部18の裏
面側に1個のみ形成されている。小突起30の高さは、
止め具10のサイズによって種々設定可能であるが、で
きるだけ高い方が好ましい。ある程度高くした場合で
も、傾斜部18の裏面側に形成されているので、止め具
の機能に支障が生じる恐れはない。すなわち、傾斜部1
8の裏面側空間に在ることから、被固定物100には接
触せず、基板部12と被固定物100との間に隙間が生
じる恐れもなく、かつ外表面に突出することもない。し
たがって、小突起を基板部12に形成する従来例に比
べ、小突起30の高さを高くすることが可能となる。
【0017】また、傾斜部18の小突起30の形成され
た表面側は、図1(C)に示したように平坦となるよう
に形成しても良いことは勿論、図2に示したように小さ
い凹部32が生じるような形成方法をとることも可能で
ある。小突起30がこの凹部32の部分に位置した場合
でも近接防止の機能は十分に果すことができ、また小突
起30は1個のみ形成されているので、複数形成される
場合のように互いに重なり合う可能性は極めて小さい。
【0018】なお、本実施例に係る固定部材止め具10
は、バネ鋼あるいはステンレスなどにて形成されてお
り、そのサイズは最外径が17.5mm、部材の厚さが
0.5mm、傾斜部18の最上端の高さが1.8mm程
度とされている。
【0019】次に、上記実施例の動作について説明す
る。図3は、複数の固定部材止め具10が互いに重なり
合った状態が示されている。このようにほぼ真上から重
なり合った場合でも、小突起30によって上側の固定部
材止め具10は十分に浮いた状態となる。したがって、
このように重なり合った状態で表面処理が行われても表
面処理上の不良が生じることを防止することができる。
【0020】さらに具体的には、基板部12の部分に小
突起15(図中、破線で示した)を1個のみ形成した場
合、その小突起の形成位置の反対側に位置する傾斜部1
8の部分(図上Xにて示した部分)は、面相互が近接し
た状態となるが、本実施例では、1個の小突起であって
もそれが固定部材止め具10のより中心に近い位置であ
る傾斜部18の部分に形成されているので、重合した固
定部材止め具10の相互間に十分な隙間を形成すること
ができるものである。
【0021】このように、本実施例によれば固定部材止
め具10をボルト等に装着した状態で表面側に何ら突起
が生ずる恐れはなく、また1個のみの小突起30の形成
で、表面処理時に支障の生じない程度の十分な隙間形成
機能を発揮することができ、多数の固定部材止め具10
を同時に表面処理する場合でも、重なり合いによる表面
処理不良の発生をより有効に防止することができる。す
なわち、図に示した状態では、高さHの分だけ高く浮せ
ることができる。
【0022】なお、本発明は上記実施例の構成に限定さ
れるものではなく発明の要旨の範囲内で種々の変形が可
能である。例えば、小突起30は2個形成することも可
能である。また、本発明の適用は、上記の様な基板部1
2の平面形状が円形のものに限られず、方形状のものに
もにも適用可能である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る固定
部材止め具によれば、製造作業の煩雑化を伴うことなく
かつ装着時の諸機能を害することなく構成することがで
き、多数の固定部材止め具の同時表面処理を行うにあた
って、相互の面接触状態を有効に防止し、表面処理の歩
留りの向上を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)、(B)及び(C)は実施例に係る固
定部材止め具の平面図、側面図及び断面形状説明図であ
る。
【図2】 傾斜部の他の構成例を示す説明図である。
【図3】 実施例の動作を示す説明図である。
【図4】 (A)及び(B)は従来の一般的固定部材止
め具の正面図及び平面図である。
【符号の説明】
10 固定部材止め具 12 基板部 14 貫通孔 16 切込み 18 傾斜部 30 小突起

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体が平板状部材にて構成され、 外縁部に形成された平坦な基板部と、 ほぼ中央に設けられた固定部材の挿通される貫通孔と、 該貫通孔と前記基板部との間の部分で前記貫通孔側から
    所定間隔をおいて放射方向に形成された複数の切込み
    と、 これら切込みに挟まれた部分をそれぞれ一方の面側(表
    面側)に屈曲させて形成された傾斜部と、 を有する固定部材止め具において、 前記傾斜部の他方の面側(裏面側)に少なくとも1個の
    小突起を設けたことを特徴とする固定部材止め具。
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JPH084739A JPH084739A (ja) 1996-01-09
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