JP2811243B2 - 硬貨選別装置 - Google Patents

硬貨選別装置

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JP2811243B2
JP2811243B2 JP3281356A JP28135691A JP2811243B2 JP 2811243 B2 JP2811243 B2 JP 2811243B2 JP 3281356 A JP3281356 A JP 3281356A JP 28135691 A JP28135691 A JP 28135691A JP 2811243 B2 JP2811243 B2 JP 2811243B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は異なる金種が混合してい
る複数の硬貨を金種毎に選別する硬貨選別装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の硬貨選別装置としては、例え
ば、米国特許第4,681,204号または特公表昭6
4−500380号公報に記載のものがある。米国特許
第4,681,204号に記載の硬貨選別装置は、搬送
されてくる硬貨の方向をわずかに変える硬貨搬送方向偏
向装置を有している。所望の硬貨が搬送されてきた場合
には、その硬貨はその搬送方向を変更されることなく硬
貨搬送ベルトにより所定の硬貨集積容器まで搬送され
る。一方、所望の硬貨以外の硬貨が搬送されてきた場合
には、硬貨搬送方向偏向装置が作動し、搬送されてきた
硬貨の搬送方向をわずかに偏向させ、硬貨が硬貨搬送通
路上に設けられている選別孔に落下するようにする。こ
のようにして、硬貨は二つの金種に選別される。
【0003】特公表昭64−500380号公報記載の
硬貨選別装置は、硬貨搬送通路上に設けられた複数の溝
を有しており、この溝は硬貨搬送ベルトが延びる方向と
は別の方向に延びている。所望の硬貨が搬送されてきた
場合には、その硬貨はその搬送方向を変更されることな
く硬貨搬送ベルトにより所定の硬貨集積容器まで搬送さ
れる。一方、所望の硬貨以外の硬貨が搬送されてきた場
合には、溝の開始地点付近に設けられたピンが硬貨搬送
通路の下方から硬貨搬送通路上方に突出し、搬送されて
きた硬貨の搬送方向を変える。この結果、搬送されてき
た硬貨はその一端が溝に落ち込み、その状態のまま硬貨
搬送ベルトにより、溝の延びる方向に溝に沿って搬送さ
れる。このようにして、硬貨は二つの金種に選別され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記米国特許に記載さ
れている硬貨選別装置においては、偏向装置と選別孔と
が距離的に離間しており、さらに、硬貨は単一平面上を
搬送されるため、偏向装置により搬送方向を変えられた
硬貨が搬送ベルトのたわみによる影響を受けて、搬送方
向偏向前の位置に戻され、選別孔に落下しないおそれが
ある。
【0005】また、選別孔への硬貨の落下は自由落下で
あり、しかも、大径の硬貨ほど選別孔への落下時に大き
く傾斜するので、落下を促進するための特別なガイド機
構が一般的に必要であるが、このようなガイド機構を設
けることは硬貨選別装置を複雑化する。前記公表公報記
載の硬貨選別装置においては、硬貨の一端を溝に落とし
た状態のまま、すなわち硬貨が斜めになった状態のまま
硬貨搬送ベルトにより搬送するので、硬貨と硬貨搬送ベ
ルトとの間の接触面積は、硬貨を平面上において硬貨搬
送ベルトにより搬送する場合に比較して小さい。このた
め、処理速度が高速になればなるほど、硬貨搬送ベルト
と硬貨との間にスリップが生じ、硬貨搬送がうまく行わ
れないことは容易に推測できる。特に、搬送されてくる
硬貨の外径や、偏向装置に到達した時点における硬貨の
位置によっては、スリップを生じる程度が大きくなって
硬貨搬送に支障を生じたり、あるいは硬貨が溝にうまく
落ちなかったりするおそれがある。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のである。前述の硬貨選別装置における問題点の原因と
考えられる硬貨搬送通路に設けられた選別孔や溝を設け
ることなく、信頼性がより高く、構造がより簡単な硬貨
選別装置を提供することを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る硬貨選別装置は、異なる金種が混合し
た複数の硬貨を受け入れ、該硬貨を一枚ずつ送り出す硬
貨送り出し手段と、該硬貨送り出し手段から延びている
硬貨搬送通路と、該硬貨搬送通路と直角をなし、硬貨搬
送方向に延びる直立壁を有する基準レールと、硬貨送り
出し手段から送り出された硬貨を上方から前記硬貨搬送
通路に押しつけ、直立壁にほぼ沿わせて硬貨を搬送する
硬貨搬送ベルトと、硬貨搬送ベルトにより搬送されてき
た硬貨を金種に応じて第一の群と第二の群とに判別する
硬貨判別手段と、硬貨判別手段の判別結果に応じて、第
一の群の硬貨が落下する第一選別孔と第二の群の硬貨が
落下する第二選別孔とを備える硬貨選別装置に改良を加
える。すなわち、本発明に係る硬貨選別装置は、(1)
硬貨搬送方向上流側から下流側に向かって上り勾配を有
し、直立壁のほぼ延長線上に位置する傾斜面と、該傾斜
面の頂点から連続して第一選別孔まで延びる平面部と、
硬貨搬送通路と直角をなして、傾斜面から第二選別孔の
方向に曲線状に延びる曲線状端面とを有する硬貨案内部
材を備え、(2)硬貨搬送通路内に突出していない第一
位置と、硬貨搬送通路内に突出し、硬貨搬送通路と傾斜
面との間の連絡を遮断する第二位置との間を移行可能な
硬貨搬送方向変換手段を備え、(3)硬貨判別手段の判
別結果に応じて、第一の群の硬貨が搬送されてきたとき
には硬貨搬送方向変換手段をその第一位置に、第二の群
の硬貨が搬送されてきたときには硬貨搬送方向変換手段
をその第二位置に移行させる制御手段を備えることを特
徴とする。
【0008】本発明の好ましい実施態様においては、第
二硬貨案内部材が設けられる。この第二硬貨案内部材
は、硬貨搬送方向変換手段とほぼ対向して配置され、硬
貨搬送通路上に突出する円錐形凸部を有する。この第二
硬貨案内部材の円錐形凸部の周囲と基準壁との間の最短
距離は本硬貨選別装置が処理する硬貨のうちの最小直径
硬貨の直径よりも小さく設定される。
【0009】本発明の好ましい実施態様においては、第
二硬貨案内部材の円錐形凸部の中心は硬貨搬送方向にお
いて硬貨搬送方向変換手段と同位置または硬貨搬送方向
変換手段よりも下流にあるように配置される。本発明の
好ましい実施態様においては、円錐形凸部はその中心軸
の回りに回転可能である。
【0010】本発明の好ましい実施態様においては、円
錐形凸部は弾性体からなる。本発明の好ましい実施態様
においては、硬貨案内部材の曲線状端面は円弧をなして
おり、この円弧は円錐形凸部の周面が形成する円弧と同
心円の関係にあるように配置される。本発明の好ましい
実施態様においては、硬貨搬送方向変換手段はロータリ
ーソレノイドの出力軸を半円形状にしたものから形成さ
れる。
【0011】本発明の好ましい実施態様においては、ロ
ータリソレノイドの出力軸の半円形状の弦の長さは、傾
斜面が基準レールから硬貨搬送通路に突出している長さ
の2倍に設定される。本発明の好ましい実施態様におい
ては、硬貨が搬送されてきたことを検知し、制御手段に
検知信号を送るセンサが硬貨搬送方向変換手段の上流側
に設けられている。
【0012】本発明の好ましい実施態様においては、硬
貨搬送方向変換手段は、第一の群の硬貨が連続して搬送
されてきたときには、次の第二の群の硬貨が搬送されて
くるまで、その第一位置にとどめておかれる。さらに、
本発明に係る硬貨選別装置を硬貨搬送方向に直列に複数
個配置して全金種を各金種毎に選別する全金種選別装置
を形成することができる。
【0013】この全金種選別装置においては、取り扱う
硬貨の金種の数より一つ少ない数と同数個の硬貨選別装
置が配置される。あるいは、取り扱う硬貨の金種の数と
同数個の硬貨選別装置が配置され、そのうちの一個は非
取り扱い硬貨を排除するために用いられる。
【0014】
【作用】第一群の硬貨が搬送されてくると、制御手段に
よって硬貨搬送方向変換手段はその第一位置に位置する
ように制御される。すなわち、硬貨搬送方向変換手段は
硬貨搬送通路上にはなく、傾斜面のみが基準レールにほ
ぼ沿って硬貨搬送通路上に位置している。硬貨搬送ベル
トにより搬送されてきた第一群の硬貨は基準レール側の
一端が傾斜面に乗り上げる。硬貨は硬貨搬送ベルトによ
り上方から押さえられているので、硬貨は硬貨搬送ベル
トによる駆動を受けてそのまま傾斜面を上昇する。硬貨
搬送ベルトにより駆動されて傾斜面を上りきった後、硬
貨は硬貨案内部材の平面部に沿って搬送され、第一選別
孔に落下する。
【0015】一方、第二群の硬貨が搬送されてくると、
制御手段によって硬貨搬送方向変換手段はその第二位置
に位置するように制御される。この第二位置において
は、硬貨搬送方向変換手段のみが硬貨搬送通路に突出し
ており、しかも、硬貨搬送方向変換手段は硬貨搬送通路
と傾斜面との間の連絡を遮断している。搬送されてきた
第二群の硬貨は、硬貨搬送通路に突出している硬貨搬送
方向変換手段に衝突してその搬送方向が基準レールから
離れる方向にずらされる。この結果、硬貨は硬貨案内部
材の曲線状端面に沿うような位置に至る。硬貨は硬貨搬
送ベルトにより搬送され続けているので、搬送方向をず
らされた第二群の硬貨は硬貨搬送通路上を硬貨案内部材
の曲線状端面に沿って搬送され続ける。硬貨案内部材の
曲線状端面は第二選別孔の方向に延びているので、この
第二群の硬貨は第二選別孔に導かれる。このようにし
て、硬貨は第一の群と第二の群の二つの金種に選別され
る。
【0016】また、硬貨選別装置を硬貨搬送方向に直列
に複数個配置することによって、複数の金種が混合して
いる複数の硬貨を各金種毎に選別する全金種選別装置を
形成することができる。
【0017】
【実施例】図1及び図2に本発明に係る硬貨選別装置1
を示す。図1は上方から見た平面図、図2は図1に示す
硬貨選別装置1を側方から見た側面図である。硬貨選別
装置1は硬貨送り出し手段として時計方向に回転可能な
回転円盤21を備える。この回転円盤21はその周囲に
沿って回転円盤の上面に適当な支持手段(図示せず)に
より取り付けられた周壁22を有する。周壁22と連続
して分別環23が設けられており、この分別環23は回
転円盤21との間に最大厚さの硬貨の厚さよりもやや大
きい隙間を形成している。さらに、周壁22と連続する
円弧状側面24を有する硬貨ガイド板25が回転円盤2
1の周囲に配置されている。
【0018】回転円盤21と連続して、回転円盤21と
同じ高さに硬貨搬送通路3が形成されており、回転円盤
21に供給された硬貨は回転円盤21からこの硬貨搬送
通路3に送り出される。硬貨搬送通路3上には基準レー
ル4と硬貨搬送ベルト5とが配置されている。基準レー
ル4には、硬貨搬送通路3と直角に形成され、硬貨搬送
方向に延びる直立壁41が設けられている。後述するよ
うに、回転円盤21から送り出された硬貨はこの直立壁
41に端部をほぼ沿わせて搬送される。基準レール4の
回転円盤21側の端部には、硬貨ガイド板25の周端よ
り硬貨搬送方向の下流側に位置するように、回転自在の
基準ローラー42が取り付けられている。この基準ロー
ラー42の回転中心軸は硬貨搬送通路3と直角であり、
基準ローラー42の下面は回転円盤21とほぼ重なるよ
うに取り付けられている。
【0019】硬貨搬送ベルト5は二つのローラー51、
52に架け渡されており、図2の矢印Xの方向に駆動さ
れる。硬貨搬送ベルト5は回転円盤21から送り出され
た硬貨を上方から硬貨搬送通路3に押し付け、かつ硬貨
の端部が直立壁41にほぼ接した状態になるようにして
硬貨を矢印Xの方向に搬送する。ここで、硬貨の端部が
直立壁41にほぼ接した状態とは、図3に示すように、
基準レール4から距離Bの範囲内に硬貨の一端が位置し
ているような状態であり、距離Bとは後述する硬貨案内
部材8の傾斜面81が基準レール4から硬貨搬送通路3
の内部に突出している距離である。さらに、硬貨搬送ベ
ルト5は後述する硬貨搬送方向変換器7にほぼ対向した
位置において押さえローラー53によりベルトの張力が
付加されている。
【0020】硬貨搬送ベルト5が形成するループの中に
配置された硬貨判別手段としての硬貨判別器6は、硬貨
の外径または硬貨の磁気的性質を検知することによっ
て、硬貨搬送ベルト5により搬送されてきた硬貨が取り
出したい金種(例えば、100円)の硬貨(以下「指定
硬貨」と呼ぶ)であるか、または、それ以外の金種(1
円、5円、10円、50円、500円)の硬貨(以下
「非指定硬貨」と呼ぶ)であるかを判別し、判別結果に
応じた判別信号を発する。すなわち、搬送されてきた硬
貨が指定硬貨である場合には信号S1を発し、非指定硬
貨である場合には信号S2を発する。これらの信号S
1、S2は後述する制御回路12に送られ、送られた順
番の通りに制御回路12が内蔵するメモリに記憶され
る。
【0021】さらに、硬貨選別装置1は基準レール4の
終端の下流側に硬貨案内部材8を有する。この硬貨案内
部材8は傾斜面81と平面部82と曲線状端面83とか
らなる。傾斜面81は硬貨搬送方向上流側から下流側に
向かって上り勾配を有しており、直立壁41のほぼ延長
線上に位置し、基準レール4から硬貨搬送通路3に向け
て幅B(図3参照)だけ突出している。平面部82は傾
斜面81の頂点と同じ高さにあり、傾斜面81の頂点か
ら硬貨搬送ベルト5が延びる方向と同方向に延びてお
り、第一選別孔9に続いている。曲線状端面83は硬貨
案内部材8の側壁として硬貨搬送通路3と直角をなして
いる。曲線状端面83は傾斜面81から曲線をなして連
続して第二選別孔10の方向に延びている。この硬貨案
内部材8の厚さt(図4参照)は、エッヂが丸まってし
まった硬貨であっても、硬貨案内部材8の平面部82に
乗り上げないような高さに選定され、本実施例において
は、硬貨選別装置1が扱う硬貨の中で最大厚さの硬貨の
半分程度の厚さに選定されている。
【0022】硬貨案内部材8の傾斜面81に隣接して硬
貨搬送方向変換手段として硬貨搬送方向変換器7が配置
されている。硬貨搬送方向変換器7の概要を図5に示
す。硬貨搬送方向変換器7はロータリーソレノイド71
と、ロータリーソレノイド71によって時計方向及び反
時計方向の両方向に回動可能な回転軸72とを有する。
さらに、回転軸72の先端端面73には断面が半円形状
の半円軸74が形成されている。この半円軸74の弦7
5の長さは傾斜面81の幅B(図3参照)の2倍に等し
い。
【0023】このロータリーソレノイド71は、図1及
び図2に示すように、基準レール4と硬貨案内部材8と
の間において硬貨搬送通路3に埋め込まれており、回転
軸72の先端端面73が硬貨搬送通路3と同一高さにあ
るように配置されている。すなわち、半円軸74のみが
硬貨搬送通路3から上方に突出している。ロータリーソ
レノイド71は90度回転型のもので、正転信号を与え
ると、例えば時計方向に90度回動して停止し、逆転信
号を与えると、反時計方向に90度回動して停止する機
能を有する。なお、このロータリーソレノイド71に代
えて回転方向及び回転角度を制御できるモーターを用い
ることもできる。
【0024】このロータリーソレノイド71は制御回路
12と接続しており、硬貨判別器6から送られてくる信
号S1、S2に応じて制御回路12によって回転方向が
制御される。これによって、ロータリーソレノイド71
は図3に示すような第一位置と図4に示すような第二位
置をとることができるようになっている。図1に示すよ
うに、ロータリーソレノイド71は、半円軸74の弦7
5の中点が直立壁41のほぼ延長線上にあるように埋め
込まれている。このため、図3に示すような第一位置に
おいては、半円軸74の側壁76が直立壁41のほぼ延
長線上に位置し、硬貨案内部材8の傾斜面81と隣接し
ており、半円軸74は一切硬貨搬送通路3には突出しな
い。一方、図4に示すような第二位置においては、半円
軸74の右側半分が硬貨搬送通路3に突出しており、半
円軸74の側壁76が傾斜面81の最下辺と整列する。
さらに、弦75の長さは傾斜面81の幅Bの2倍に設定
されているため、突出した半円軸74の右側半分によっ
て傾斜面81は完全に覆われ、傾斜面81と硬貨搬送通
路3との間の連通が遮断される。従って、後述するよう
に、ロータリーソレノイド71が第二位置にあるとき
は、硬貨搬送ベルト5により搬送されてきた硬貨は半円
軸74に衝突することになる。
【0025】硬貨搬送方向変換器7のすぐ上流には、硬
貨が搬送されてきたことを検知する硬貨搬送検知センサ
11が硬貨搬送通路3に埋め込まれている。硬貨搬送検
知センサ11は搬送されてきた硬貨によって該センサ1
1が塞がれると、搬送検知信号S3を発し、制御回路1
2に送る。また、搬送されてきた硬貨がセンサ11を通
過し終わると、通過終了信号を制御回路12に送る。
【0026】図5に示すように、制御回路12はロータ
リーソレノイド71と接続している。制御回路12は硬
貨判別器6から送信されてくる信号S1、S2からなる
信号列を形成し、その信号列をメモリに記憶し、この信
号列を硬貨搬送検知センサ11から送られてくる信号S
3と比較する。すなわち、信号S3がN個送られてきた
場合に、信号S1、S2からなる信号列のN番目の信号
がS1であるときには、制御回路12はロータリーソレ
ノイド71がその第一位置にあるように制御する。一
方、信号S1、S2からなる信号列のN番目の信号がS
2であるときには、制御回路12はロータリーソレノイ
ド71がその第2位置にあるように制御する。
【0027】以上の構成からなる硬貨選別装置1は次の
ように作動する。回転円盤21に供給された金種の異な
る硬貨が混合した複数の硬貨Cは、回転円盤21から遠
心力を受けて周壁22に接しつつ、回転円盤21ととも
に時計方向に回転する。上下方向に重なり合った硬貨
は、分別環23が回転円盤21との間に形成する隙間を
通る際に上に重なっている硬貨が回転円盤21上に落と
される。次いで、硬貨Cは硬貨ガイド板25の円弧状側
面24に沿って送られ、硬貨搬送ベルト5によって硬貨
搬送通路3に押し付けられて、搬送が開始される。硬貨
Cは回転自在の基準ローラー42と衝突し、その反発力
をうけることにより、ほぼ基準レール4の直立壁41に
沿う位置に位置修正され、以後、基準レール4の直立壁
41にほぼ沿って搬送される。
【0028】硬貨判別器6は硬貨の外径または磁気的性
質により、硬貨が指定硬貨であるか、非指定硬貨である
かを判別し、指定硬貨である場合には信号S1を、非指
定硬貨である場合には信号S2を制御回路12に送る。
制御回路12は硬貨判別器6から送られてきた信号S
1、S2を送られてきた順番にメモリに記憶し、信号S
1、S2からなる信号列を形成する。
【0029】硬貨搬送ベルト5により搬送されてきた硬
貨が硬貨搬送検知センサ11を塞ぐと、センサ11はそ
の度に搬送検知信号S3を制御回路12に送る。制御回
路12は信号S1、S2からなる信号列と搬送検知信号
S3との数とを照合し、信号列における信号S1の順番
と信号S3の数とが一致したときには、ロータリーソレ
ノイド71がその第一位置に位置するように制御する。
信号列における信号S2の順番と信号S3の数とが一致
したときにはロータリーソレノイド71がその第二位置
に移行するように制御する。
【0030】ここで、図3を参照して、回転円盤21か
ら4番目に指定硬貨Rが送り出されてきた場合を考え
る。この場合、硬貨判別器6は4番目の信号として信号
S1を制御回路12に送り、制御回路12は、例えば、
S1、S2、S2、S1からなる信号列を形成する。ま
ず、硬貨搬送ベルト5により搬送されてきた指定硬貨R
は硬貨搬送検知センサ11を塞ぐ。これによって、セン
サ11は4個目の信号S3を制御回路12に送り、制御
回路12はロータリーソレノイド71がその第一位置に
位置するように制御する。硬貨搬送ベルト5により搬送
されてきた指定硬貨Rはセンサ11を塞いだ後(図3の
R1に示す状態)、傾斜面81に到達する。指定硬貨R
は基準レール4側の端部において傾斜面81に乗り上
げ、その状態で硬貨搬送ベルト5により駆動されて傾斜
面81を上昇する(図3のR2に示す状態)。指定硬貨
Rは傾斜面81を上昇しきった後、硬貨案内部材8の平
面部82上を硬貨搬送ベルト5により搬送され(図3の
R3に示す状態)、最終的に第一硬貨集積容器9に落下
する(図3のR4に示す状態)。
【0031】次いで、図4を参照して、回転円盤21か
ら5番目に非指定硬貨Nが送り出されてきた場合を考え
る。この場合、硬貨判別器6は5番目の信号として信号
S2を制御回路12に送り、制御回路12は、例えば、
S1、S2、S2、S1、S2からなる信号列を形成す
る。指定硬貨Rの場合と同様に、まず、硬貨搬送ベルト
5により搬送されてきた非指定硬貨Nは硬貨搬送検知セ
ンサ11を塞ぐ。これによって、センサ11は5個目の
信号S3を制御回路12に送り、制御回路12はロータ
リーソレノイド71をその第一位置から第二位置に移行
させる。硬貨搬送ベルト5により搬送されてきた非指定
硬貨Nはセンサ11を塞いだ後、第二位置に既に移行し
ているロータリーソレノイド71の半円軸74に衝突す
る(図5のN1に示す状態)。非指定硬貨Nは半円軸7
4に衝突した後もなおも硬貨搬送ベルト5により駆動さ
れ続けているので、非指定硬貨Nは硬貨搬送ベルト5の
駆動力によって半円軸74の外周に沿って基準レール4
から離れる方向にわずかに方向転換する(図5のN2に
示す状態)。図4に示すように、第二位置にある半円軸
74からは硬貨案内部材8の曲線状端面83が連続して
形成されているので、以後、非指定硬貨Nは硬貨搬送ベ
ルト5によって曲線状端面83に沿って搬送される(図
5のN3に示す状態)。曲線状端面83は第二硬貨集積
容器10まで延びており、非指定硬貨Nはそのほぼ全体
が第二硬貨集積容器10の上方に位置したときに硬貨搬
送ベルト5から外れ、直後に第二硬貨集積容器10に落
下する(図5のN4に示す状態)。非指定硬貨Nがセン
サ11を完全に通過し終わった後、センサ11は通過終
了信号を制御回路12に発し、制御回路12はこの信号
を受けて、ロータリーソレノイド71を第二位置から第
一位置に復帰させる。
【0032】なお、非指定硬貨Nがロータリーソレノイ
ド71の半円軸74に衝突する際に非指定硬貨Nの搬送
速度が減速されるのではないかとのおそれが生じるが、
硬貨選別装置1においては、硬貨は予め基準レール4に
ほぼ沿った状態で搬送されてくるので、硬貨の直径にか
かわりなくわずかな横方向の変位を生じるのみで、搬送
速度の減少はほとんど生じない。ただし、非指定硬貨N
の半円軸74への衝突の際に、非指定硬貨Nがその衝撃
で硬貨搬送ベルト5の外側に飛び出さないようにするこ
とは必要である。このため、押さえローラー53が特に
硬貨搬送方向変換器7の近傍に配置されている。
【0033】以上のように、制御回路12によって、硬
貨搬送方向変換器7を構成するロータリーソレノイド7
1を第一位置と第二位置との間で枢動させることによっ
て、指定硬貨Rと非指定硬貨Nとの選別が行われる。前
述のように、ロータリーソレノイド71がその第二位置
に移行したときには、非指定硬貨Nがセンサ11を通過
し終わる毎に、第一位置に戻していたが、他の制御方法
を取ることもできる。すなわち、複数枚の非指定硬貨N
が連続して搬送されてくるような場合には、ロータリー
ソレノイド71をその第二位置に引き続きとどめておく
こともできる。この場合には、最後の非指定硬貨Nがセ
ンサ11を通過し、次の指定硬貨Rが搬送されてくる前
に、ロータリーソレノイド71を第一位置に復帰させれ
ばよい。このように制御することにより、ロータリーソ
レノイド71の作動数を減らすことができる。
【0034】図6及び図7に本発明に係る硬貨選別装置
の第二の実施例を示す。本実施例における硬貨選別装置
100は前述の硬貨選別装置1にさらに第二硬貨案内部
材13が設けられている。第二硬貨案内部材13は硬貨
搬送方向変換器7とほぼ対向する位置に配置されてお
り、第二硬貨案内部材13は硬貨搬送通路3の上方に突
出している円錐面14を有している(図6参照)。円錐
面14の円周周囲と基準レール4との間の最短距離A
(図3参照)は硬貨選別装置100が選別する硬貨のう
ちの最小直径硬貨の直径よりも小さく設定されている。
この硬貨選別装置100においては、硬貨搬送通路3上
に位置する曲線状端面83の一部分S(図6参照)は円
弧形状に形成されており、円錐面14は、その円周が硬
貨案内部材8の曲線状端面83の一部分Sと同心円の関
係をなすような位置に配置されている。円錐面14の中
心軸141は硬貨搬送方向変換器7の半円軸74の弦7
5の中点よりも硬貨搬送方向において下流側に位置する
ように配置されている。なお、円錐面14の中心軸14
1は弦75の中点と硬貨搬送方向において同位置にあっ
てもよい。ただし、いずれの場合であっても、第二硬貨
案内部材13は、硬貨が硬貨搬送ベルト5により搬送さ
れてきたときに、硬貨が硬貨搬送方向変換手段7よりも
先に第二硬貨案内部材13の円錐面14に到達するよう
に配置されている。さらに、この円錐面14はその中心
軸141の回りに回転可能であるように形成されてい
る。円錐面14はゴムその他の弾性体からなる。ただ
し、必要に応じて、金属その他の材料から形成すること
も可能である。
【0035】指定硬貨Rが搬送されてきた場合、前述の
ように、ロータリーソレノイド71はその第一位置に位
置する。円錐面14の周面は硬貨搬送方向変換器7より
も硬貨搬送方向の上流側に位置しているので、硬貨搬送
ベルト5により搬送されてきた指定硬貨Rはセンサ11
を塞いだ直後に、円錐面14に到達する。円錐面14の
円周周囲と基準レール4との間の最短距離A(図3参
照)は硬貨選別装置100が選別する硬貨のうちの最小
直径硬貨の直径よりも小さく設定されているので、搬送
されてきた硬貨は、それが指定硬貨または非指定硬貨で
あるとにかかわらず、基準レール4とは反対側の端部が
第二硬貨案内部材13の円錐面14に乗り上げる。指定
硬貨Rはその端部が円錐面14に乗り上げたまま硬貨搬
送ベルト5により搬送され続け、傾斜面81に到達す
る。指定硬貨Rはその一端が円錐面14に乗り上げてい
る状態で基準レール4側の端部において傾斜面81に乗
り上げ、その状態で硬貨搬送ベルト5により駆動されて
傾斜面81を上昇する。傾斜面81を上昇する途中で指
定硬貨Rは円錐面14から離れる。以後、指定硬貨Rは
傾斜面81を上昇した後、平面部82を経て第一硬貨集
積容器9に落下する。
【0036】一方、非指定硬貨Nが搬送されてきた場
合、前述のように、ロータリーソレノイド71はその第
二位置に位置する。硬貨搬送ベルト5により搬送されて
きた非指定硬貨Nはセンサ11を塞いだ直後に、基準レ
ール4とは反対側の端部が第二硬貨案内部材13の円錐
面14に乗り上げる。非指定硬貨Nはその端部が円錐面
14に乗り上げたまま硬貨搬送ベルト5により搬送され
続け、第二位置に既に移行しているロータリーソレノイ
ド71の半円軸74に衝突する。非指定硬貨Nは半円軸
74に衝突した後もなおも硬貨搬送ベルト5により駆動
され続けているので、非指定硬貨Nは硬貨搬送ベルト5
の駆動力によって半円軸74の外周に沿って基準レール
4から離れる方向にわずかに方向転換する。以後、非指
定硬貨Nは端部を円錐面14に乗り上げた状態のまま曲
線状端面83に沿って進み、第二硬貨集積容器10に落
下する。この後、ロータリーソレノイド71は第二位置
から第一位置に復帰する。
【0037】第二硬貨案内部材13を設けることによっ
て、搬送されてきた硬貨は最初に円錐面14に乗り上げ
るので、これによって、硬貨は基準レール4側に押し付
けられる作用を受け、その後に行われる傾斜面81への
乗り上げが容易になる(指定硬貨Rが搬送されてきた場
合)。さらに、円錐面14は回転可能に形成されている
ので、非指定硬貨Nが曲線状端面83に沿って搬送され
る場合、その搬送に伴って円錐面14も回転するので、
硬貨の搬送が円滑に行われる。これに加えて、硬貨搬送
通路3上に位置する曲線状端面82の一部分Sと円錐面
14の円周面とは同心円の関係にあるので、非指定硬貨
Nをその両端部において確実に支持して、第二硬貨集積
容器10まで搬送することが可能である。また、円錐面
14は弾性体からなるので、硬貨が円錐面14に乗り上
げたときに円錐面14から受ける反発力が小さく、この
ため、硬貨が硬貨搬送ベルト5から飛び出すなどの支障
を生じるおそれがない。
【0038】硬貨選別装置1または硬貨選別装置100
は異種硬貨が混合した複数の硬貨を各金種毎に選別する
全金種選別装置に応用することもできる。図8は硬貨選
別装置100を用いて形成した全金種選別装置の一実施
例を示す。例えば、現在の日本における流通硬貨である
1円、5円、10円、50円、100円、500円の6
種の硬貨が混合した複数の硬貨を各金種毎に選別するた
めには、硬貨搬送通路3上に硬貨選別装置100を5個
直列に配置する。
【0039】例えば、第一番目の硬貨選別装置において
は1円硬貨を非指定硬貨として第二硬貨集積容器に導
き、第二番目の硬貨選別装置においては5円硬貨を非指
定硬貨として第二硬貨集積容器に導く。以下、同様に、
第五番目の硬貨選別装置まで5回の選別を行うことによ
って、最後に残った金種の硬貨は第一硬貨集積容器に導
かれる。このように、N種類の金種が混合した硬貨を選
別するためには、(N−1)個の硬貨選別装置1を配置
すればよい。
【0040】ただし、N種類の金種が混合した硬貨を選
別するために、N個の硬貨選別装置1を配置してもよ
い。この場合は、N個の硬貨選別装置のうちの一つを偽
貨や外国硬貨を排除するために用い、残りの(N−1)
個の硬貨選別装置でN種類の金種の硬貨の選別を行う。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る硬貨選別装置は、硬貨搬送
通路上に選別孔や搬送方向転換用の溝を設けることなく
硬貨の選別を行うので、選別孔へうまく落下しない、あ
るいは硬貨搬送ベルトと溝に落ちた硬貨との間で硬貨搬
送ベルトがスリップして硬貨がうまく搬送されないとい
うような従来の硬貨選別装置における問題を起こすこと
なく、確実に硬貨の選別を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る硬貨選別装置の一実施例を上方か
ら見た平面図である。
【図2】図1に示した硬貨選別装置の側面図である。
【図3】指定硬貨Rが搬送されてきたときの搬送状態を
示す部分的平面図である。
【図4】非指定硬貨Nが搬送されてきたときの搬送状態
を示す部分的平面図である。
【図5】硬貨搬送方向変換器を構成するロータリーソレ
ノイドの斜視図である。
【図6】本発明に係る硬貨選別装置の第二の実施例を上
方から見た平面図である。
【図7】第二硬貨案内部材の拡大側面図である。
【図8】本発明に係る硬貨選別装置を応用した全金種選
別装置を上方から見た平面図である。
【符号の説明】
1 硬貨選別装置 21 回転円盤 22 周壁 25 硬貨ガイド板 3 硬貨搬送通路 4 基準レール 41 直立壁 5 硬貨搬送ベルト 6 硬貨判別器 7 硬貨搬送方向変換器 71 ロータリーソレノイド 74 半円軸 8 硬貨案内部材 81 傾斜面 82 平面部 83 曲線状端面 9 第一硬貨集積容器 10 第二硬貨集積容器 11 硬貨搬送検知センサ 12 制御回路 13 第二硬貨案内部材 14 円錐面

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる金種が混合した複数の硬貨を受け
    入れ、該硬貨を一枚ずつ送り出す硬貨送り出し手段と、
    該硬貨送り出し手段から延びている硬貨搬送通路と、該
    硬貨搬送通路と直角をなし、硬貨搬送方向に延びる直立
    壁を有する基準レールと、前記硬貨送り出し手段から送
    り出された硬貨を上方から前記硬貨搬送通路に押しつ
    け、前記直立壁にほぼ沿わせて硬貨を搬送する硬貨搬送
    ベルトと、前記硬貨搬送ベルトにより搬送されてきた硬
    貨を金種に応じて第一の群と第二の群とに判別する硬貨
    判別手段と、前記硬貨判別手段の判別結果に応じて、第
    一の群の硬貨が落下する第一選別孔と第二の群の硬貨が
    落下する第二選別孔とを備える硬貨選別装置において、 硬貨搬送方向上流側から下流側に向かって上り勾配を有
    し、前記直立壁のほぼ延長線上に位置する傾斜面と、該
    傾斜面の頂点から連続して前記第一選別孔まで延びる平
    面部と、前記硬貨搬送通路と直角をなして、前記傾斜面
    から前記第二選別孔の方向に曲線状に延びる曲線状端面
    とを有する硬貨案内部材を備え、 前記硬貨搬送通路内に突出していない第一位置と、前記
    硬貨搬送通路内に突出し、前記硬貨搬送通路と前記傾斜
    面との間の連絡を遮断する第二位置との間を移行可能な
    硬貨搬送方向変換手段を備え、 前記硬貨判別手段の判別結果に応じて、第一の群の硬貨
    が搬送されてきたときには前記硬貨搬送方向変換手段を
    その第一位置に、第二の群の硬貨が搬送されてきたとき
    には前記硬貨搬送方向変換手段をその第二位置に移行さ
    せる制御手段を備えることを特徴とする硬貨選別装置。
  2. 【請求項2】 前記硬貨搬送方向変換手段とほぼ対向し
    て配置され、前記硬貨搬送通路上に突出する円錐形凸部
    を有する第二硬貨案内部材を備え、該第二硬貨案内部材
    の前記円錐形凸部の周囲と前記基準壁との間の最短距離
    は該硬貨選別装置が処理する硬貨のうちの最小直径硬貨
    の直径よりも小さく設定されていることを特徴とする請
    求項2に記載の硬貨選別装置。
  3. 【請求項3】 前記第二硬貨案内部材の前記円錐形凸部
    の中心は硬貨搬送方向において前記硬貨搬送方向変換手
    段と同位置または前記硬貨搬送方向変換手段よりも下流
    にあることを特徴とする請求項2に記載の硬貨選別装
    置。
  4. 【請求項4】 前記円錐形凸部はその中心軸の回りに回
    転可能であることを特徴とする請求項2または3に記載
    の硬貨選別装置。
  5. 【請求項5】 前記円錐形凸部は弾性体からなることを
    特徴とする請求項2乃至4の何れかに記載の硬貨選別装
    置。
  6. 【請求項6】 前記硬貨案内部材の曲線状端面は円弧を
    なしており、この円弧は前記円錐形凸部の周面が形成す
    る円弧と同心円の関係にあることを特徴とする請求項2
    乃至5の何れかに記載の硬貨選別装置。
  7. 【請求項7】 前記硬貨搬送方向変換手段はロータリー
    ソレノイドの出力軸を半円形状にしたものであることを
    特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の硬貨選別装
    置。
  8. 【請求項8】 前記半円形状の弦の長さは、前記傾斜面
    が前記基準レールから前記硬貨搬送通路に突出している
    長さの2倍であることを特徴とする請求項7に記載の硬
    貨選別装置。
  9. 【請求項9】 硬貨が搬送されてきたことを検知し、前
    記制御手段に検知信号を送るセンサが前記硬貨搬送方向
    変換手段の上流側に設けられていることを特徴とする請
    求項1乃至8の何れかに記載の硬貨選別装置。
  10. 【請求項10】 前記硬貨搬送方向変換手段は、前記第
    一の群の硬貨が連続して搬送されてきたときには、次の
    第二の群の硬貨が搬送されてくるまで、前記第一位置に
    とどめておかれることを特徴とする請求項1乃至9の何
    れかに記載の硬貨選別装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10の何れかに記載の硬
    貨選別装置を硬貨搬送方向に直列に複数個配置した硬貨
    選別装置。
  12. 【請求項12】 取り扱う硬貨の金種の数より一つ少な
    い数と同数個配置したことを特徴とする請求項11に記
    載の硬貨選別装置。
  13. 【請求項13】 取り扱う硬貨の金種の数と同数個配置
    し、そのうちの一個は非取り扱い硬貨を排除するために
    用いることを特徴する請求項11に記載の硬貨選別装
    置。
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