JP2810394B2 - 応答速度の関数である可変分解能を備えたディジタル送信機 - Google Patents

応答速度の関数である可変分解能を備えたディジタル送信機

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フリック,ロジャー,エル.
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    • G08SIGNALLING
    • G08CTRANSMISSION SYSTEMS FOR MEASURED VALUES, CONTROL OR SIMILAR SIGNALS
    • G08C19/00Electric signal transmission systems
    • G08C19/02Electric signal transmission systems in which the signal transmitted is magnitude of current or voltage

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、検出されたパラメータの関数としてディジ
タル出力を発生する送信機に関する。
2.従来技術の説明 パラメータを検出し、検出されたパラメータを表す出
力を発生する送信機は、産業用プロセス制御システムで
広汎に使用されてきた。大部分の送信機はもともとアナ
ログ電気回路を使用したが、低価格かつ低電力のディジ
タル・エレクトロニクス(および特に、マイクロコンピ
ュータ・システム)の発展は、送信機機能の少なくとも
あるものをディジタル回路を使って実行するディジタル
送信機を考慮することを魅力的なものにした。
ディジタル送信機に対する関心が増したにも拘らず、
一般的なプロセス制御パラメータ(圧力および温度等の
ような)を検出するために使用される大部分のセンサ
は、ディジタル出力ではなく、アナログ出力を発生す
る。アナログ・センサ出力を使用するディジタル送信機
は、アナログ情報をディジタル化するためのA/D変換器
を必要とする。
電力上の制約のため、ディジタル送信機の回路設計で
は、出力の応答速度と分解能の間で「妥協」を図ること
が一般的に必要である。高速応答を必要とする用途があ
る一方、高分解能を必要とする用途もあるので、通常、
これらの妥協は全てのユーザを満足させるものではな
い。
発明の要約 本発明は、アナログ・センサを使用し、A/D変換器の
ハードウェアに対する再構成または変更を必要とするこ
となく、出力の分解能の関数として応答速度(すなわち
応答時間)を調節する能力を備えたディジタル送信機に
関するものである。
本発明は、ある型式のA/D変換器では、ある時間にわ
たるディジタル出力の積分平均は、量子化エラーを累積
することなく、ある時間にわたるアナログ入力の積分平
均に近ずく(または比例する)傾向があるという認識に
基づいている。量子化エラーは、アナログ入力値と、A/
D変換器による各量子化に対するディジタル出力との間
の差である。
これらの型式のA/D変換器の場合は、アナログ入力が
変化した後の測定時間が長ければ長い程、積分ディジタ
ル出力に与えられる分解能は測定ノイズが量子化エラー
を超えるようになる点まで高められる。これらの型式の
A/D変換器の場合は、量子化の間に生じる量子化エラー
は、後続の量子化に対する補正によって相殺される傾向
がある。
本発明では、濾波されたディジタル信号を発生するた
め、積分準連続非零復帰型(integrating,quasi−conti
nuous,non−rezeroed)A/D変換器の出力がディジタル的
に濾波される。前記A/D変換器の出力は、その更新時間
が後続のディジタルフィルタの時定数よりも短いので、
「準連続」として特徴付けられる。送信機の出力信号
は、この濾波されたディジタル信号の関数になる。
本発明の送信機の応答時間は、ディジタル・フィルタ
の応答時定数によって制御される。したがって、比較的
高い応答速度で比較的低い分解能をもたらすA/D変換器
を使用し、ディジタル・フィルタの応答時間を調節する
ことによって分解能を制御することが可能である。
好ましい実施例では、マイクロコンピュータ・システ
ムによるソフトウェア制御の下で実行される信号処理の
一部として、ディジタル・フィルタ機能を具備させるこ
とができるので、本発明は、送信機の分解能および応答
速度を変えるための非常に簡単で容易な方法および装置
を提供する。
特定の用途に適するように送信機の性能を変えるため
には、ディジタル・フィルタ機能のソフトウェアを再構
成することにより、フィルタ定数すなわち時定数を変更
することだけが必要とされるに過ぎない。このフィルタ
定数の変更は、単にディジタル信号を送信機に供給する
だけで実現することができる。
図面の簡単な説明 第1図は、応答速度の関数としての可変分解能機能を
具体化した本発明のディジタル送信機のブロック図であ
る。
第2図は、出力を時間の関数として示すグラフであ
り、デッドタイムの長いA/D変換器の出力特性を、1段
および2段のディジタル・フィルタを使った本発明の送
信機出力特性と比較して示すものである。
第3図は、本発明にしたがって、ディジタル・フィル
タ機能で実行されるステップを示すフローチャートであ
る。
好ましい実施例の詳細な説明 第1図に示す2線式送送信機10は応答速度(以下、単
に「速度」ということがある)の関数として変化する可
変分解能をもたらす、本発明によるディジタル送信機で
ある。第1図に示すように、送信機10は、代表的には、
産業用のプロセス制御システムに使用される2線式の4
ないし20ミリアンペアの電流ループ13に接続された一対
の端子12および14を有する。ループ電流ILは端子12を介
して送信機に流入し、端子14を介して送信機から流出す
る。送信機10の電気回路のための全電力は、電源16によ
り、ループ電流から得られる。
第1図に示すように、送信機10はアナログ・センサ1
8、準連続非零復帰型積分A/D変換器20、マイクロコンピ
ュータ・システム22、ディジタル・フィルタ22A、モデ
ム24、ディジタル・アナログ(D/A)変換器26、入出力
(I/O)回路28、ならびに電源16を備える。
第1図に示す実施例では、端子12および14に接続され
た2線式ループ13を介した通信は、ループ13におけるア
ナログ信号(アナログ・ループ電流ILの大きさを変える
ことによる)およびディジタル信号[典型的には、周波
数シフト・キー(FSK)形式である]の形で行なわれ
る。送信機10は、選択された制御システムとインターフ
ェースするように、所望通りの、同時(重量)または交
互形式でアナログおよびディジタル信号をループに送る
ことができる。
アナログ・センサ18は、例えば、通常は圧力または温
度であるプロセス・パラメータ17を検出する。容量型圧
力センサであることのできるアナログ・センサ18は、検
出されたパラメータ17の関数として変化するアナログセ
ンサ出力19を発生する。
センサ出力19はA/D変換器20に結合され、A/D変換器20
はセンサ出力19のアナログ部分をディジタル化し、パラ
メータ17を表わすディジタル出力21をマイクロコンピュ
ータ・システム22に供給する。A/D変換器20からのディ
ジタル出力21は、マイクロコンピュータ・システム22内
のディジタル・フィルタ22Aによってディジタル的に濾
波され、パラメータ17を表わすディジタル濾波出力23お
よび25が生成される。
第1のディジタル濾波出力25はモデム24に結合され
る。モデム24は、検出されたパラメータ17を表わす変調
されたディジタル出力を、ライン27に沿ってI/O回路28
に結合する。I/O回路28は次に、電流ILがパラメータ17
を代表する直列ディジタル表現になるように変化させ
る。変調は、アナログ・ループ電流ILに同時に重畳され
た低レベルのFSK信号でよいので、アナログ電流およびF
SK信号が互いに干渉することはない。別の方法として、
変調は、4〜20mAのアナログ信号の伝送をときどき中断
するような、もっと大きな振幅のベースバンド直列信号
であってもよい。
第2のディジタル濾波出力23はD/A変換器26に結合さ
れる。D/A変換器26は、ディジタル濾波出力23を、パラ
メータ17を表わすディジタル濾波アナログ出力29に変換
する。ディジタル濾波アナログ出力29は、4〜20mAのア
ナログループ電流ILを制御するためI/O回路28に結合さ
れる。
本発明は、特定の形式のA/D変換器を、そのA/D変換器
からのディジタル信号をディジタル濾波する機能と共に
使用することに基づいている。本発明によれば、ディジ
タル・フィルタの時定数すなわち応答時間が、マイクロ
コンピュータ・システム22によって発生される濾波ディ
ジタル出力23、25の分解能を制御し、これによって送信
機のアナログおよびディジタル出力が制御される。
本発明は、特定の種類のA/D変換器では、出力の累積
量子化エラーは、入力変化後の経過時間が長くなるに従
って零に近づくという認識に基づいている。そのような
A/D変換器の出力はしたがって、出力がある時間にわた
って累積または積分されると、固有の量子化エラーを含
まなくなる。
そのようなA/D変換器の一例は、ロジャー・エル・フ
リック(Roger L.Frick)による米国特許第5083091号
(対応日本特許第2640748号)の明細書に記載されてい
る。この特許は本願出願人に譲渡されており、引用によ
って本明細書に組み込まれている。
この種のA/D変換器のさらにもう1つのの例は、同様
に引用によって本明細書に組み込まれるティモシー・プ
ライス(Timothy Price)による米国特許第4623800号に
記載された電荷バランス型電圧−周波数変換器である。
この種のA/D変換器は、比較的高い応答速度で、比較
的低い分解能を有するディジタル出力を発生するように
構成することができる。これらのディジタル出力は次
に、ディジタル・フィルタ22Aによってディジタル的に
濾波され、高速応答速度すなわち短い更新時間を有する
高分解能の出力を供給する。A/D変換器20とディジタル
・フィルタの組合せの総合的な応答時間は、ディジタル
・フィルタの応答時間すなわち時定数の調節によって制
御される。
フィルタは通常、出力応答がステップ入力変化の63%
に達するのに要する時間の長さを考慮して評価される
(第2図参照)。
この評価法を使用すると、本発明による送信機の応答
時間は、かなりのデッドタイムおよび一層高い分解能の
A/D変換器を有するが、送信機の分解能および速度を制
御するためのディジタル・フィルタ機能は備えていない
送信機の応答時間と実質的に違わない。
本発明の利点は、本発明による送信機の応答特性を、
第2図のライン54、58で示し、また以下に詳述するよう
に、デッドタイムを実質的に有しない指数関数状にする
ことができることである。デッドタイムは、サンプリン
グ速度(周期)およびマイクロコンピュータ・システム
22のフィルタ機能計算時間の和(典型的には50ミリ秒未
満)に制限されるであろう。
制御システムはデッドタイムに対してよりも指数関数
時定数に対してはるかに優れた耐性を有する(換言すれ
ば、デッドタイムは送信機出力に接続される制御装置の
不安定性をもたらす)ので、本発明は一般的に、送信機
に接続された前記システムへの外乱またはノイズに対す
る、一層すぐれた制御精度および応答速度をもたらす。
本発明は、A/D変換器20の積分時間すなわち更新時間
を単に変えることに比べて、大きな利点を有する。第1
に、A/D変換器20の積分時間を変えることは一般にハー
ド ウェアの変更を伴なうが、ディジタル・フィルタの
時定数は、ソフトウェアの定数を変えるだけで簡単に再
構成することができる。このような再構成は、2線式ル
ープを介して伝送され、モデム24によって受信され、次
にライン31に沿ってディジタル・フィルタ22Aに供給さ
れるディジタル信号を介して、ユーザ自身が実行するこ
とができる。
したがって、ユーザは、2線式ループに接続された標
準のオペレータ・インターフェース30を介してディジタ
ル・フィルタの時定数を容易に再構成し、また送信機10
の性能を特定の用途に適合させることができる。このこ
とは、送信機10の減衰を、応答速度と「ノイズ」の間で
所望の妥協が成立するように調節するだけで、簡単に行
なわれる。送信機10の出力は正しい値の近傍で振動する
ので、分解能の限界は量子化エラーとしてよりもむしろ
ノイズとして現われるであろう。
本発明はまた、ディジタル・フィルタ22Aのためのフ
ィルタ機能プログラムを変更することによって簡単に実
現可能な一層複雑なフィルタ方式にとって有用である。
一層複雑なフィルタ方式の例としては、適応(adaptiv
e)フィルタ技術がある。例えば、送信機10は、パラメ
ータの大きなステップ変化に対しては低分解能で迅速に
応答し、小さなステップに対しては高分解能でもっと遅
く応答するようにできる。
本発明の利点を実現するためには、適当な種類のA/D
変換器が使用されることが重要である。連続近似レジス
タ(SAR)、抵抗性はしご形変換器、または記憶された
積分値が周期的に零にされる積分変換器は、いずれも適
当でない。本発明の送信機10で使用されるA/D変換器20
は、積分値が周期的に零にリセットされない非零復帰型
で、高速サンプリングの準連続積分A/D変換器である。
変換器に対する入力は、出力の更新速度よりも大きい
か、または等しい速度でサンプリングすることができ、
積分器の入力オフセット・エラー電圧は、積分器に記憶
された積分値がリセットされない限り、周期的に零にす
ることができる。実質的に更新がスキップされない状態
で、A/D変換器20の出力が連続的に更新されることも重
要である。このことは、サンプリングまたは偽信号(al
iasing)エラーが濾波出力の高分解能性能を制限しない
ことを保証する。
アナログセンサ18が容量型圧力センサで、A/D変換器2
0が、前述のフリック(Frick)の特許に記載された種類
の容量ディジタル(C/D)変換回路である本発明の好ま
しい一実施例では、マイクロコンピュータ・システム22
に供給されるディジタル出力21は、50ミリ秒毎にマイク
ロコンピュータ・システム22に供給される10ビットの分
解能を備えた直列ディジタル信号の形態である。50ミリ
秒という比較的短かい出力更新時間(速度)は送信機10
の出力応答のデッドタイムを十分短かい値に維持する。
しかし、10ビットという分解能は全ての用途にとって十
分ではない。
マイクロコンピュータ・システム22は、より長い更新
時間(これによれば、使用される特定のA/D変換器の特
性に依存してより高い分解能の出力を生じるようにな
る)を選択するよりもむしろ、50ミリ秒毎に受け取る更
新出力に対して、ディジタル濾波を実行する。このこと
は、基本的に、ディジタル・フィルタの時定数に正比例
する関係で分解能を増大させる。前述のように、前記送
信機に接続された制御装置にとっては、デッドタイムの
ある応答(出力)よりはむしろ指数関数型の応答(出
力)を受け取る方がはるかいに好ましい。何故ならば、
デッドタイムは、送信機出力に結合された前記制御装置
に不安定性をもたらすからである。
第2図は、ステップ入力変化に対する送信機の理想化
された出力応答を時間の関数として示す図である。第2
図では、破線40によって表わされた送信機入力(すなわ
ち、第1図のプロセスパラメータ17)は、時間t=0で
0%から100%へのステップ入力変化42を有するものと
して示されている。本発明のA/D変換器20はその出力更
新時間tuを有し、同図の時間軸上においては、参考のた
めにこれを符号44で示している。
時間tuの8倍の出力更新時間(すなわち、8tu)を有
するA/D変換器を備えた第1送信機の応答を、比較のた
めに、特性ライン46で示す。第1送信機の出力にはかな
りの長さ(8tu)の第1デッドタイム48があることが理
解できる。同様に比較の目的で、16tuの更新時間を有す
るA/D変換器を備えた第2送信機の応答をライン50で示
すが、第2送信機の出力はより一層長い(16tu)デッド
タイム52を有する。第1および第2の送信機では、A/D
変換器の出力更新時間を長くすれば高分解能を実現する
ことができる。
本発明のディジタル・フィルタが、8tuに等しい時定
数を有する場合−換言すれば、入力のステップ変化から
8tuの時間経過時に、その応答出力がステップ入力変化4
2の63%に達する場合の、本発明による送信機10の応答
をライン54で示す。この送信機10のA/D変換器出力は時
間tuの遅れで、符号42Aのようにステップ状に立上るの
で、ディジタル・フィルタの出力も、符号56で示すよう
に1更新時間tuの経過時において既に、ステップ入力変
化42に応答し始めることになり、送信機10の出力に関連
したデッドタイムは事実上存在しないことが理解でき
る。
2段ディジタル・フィルタを有する同じ送信機10の応
答をライン58で示す。このフィルタは、1×tuの時定数
を有する第1ステージと、8×tuの時定数を有する第2
ステージとを具備している。この場合も同様に、送信機
10はステップ入力変化42に迅速に(ほぼ、または正確に
1tuの遅れで)応答し、実質的なデッドタイムは存在し
ないことが分かる。
第2図はまた、本発明の2つの異なる実施例、すなわ
ち、ディジタル・フィルタが1段フィルタ(その出力を
第2図の54で示す)であるもの、およびディジタル・フ
ィルタが、1つの追加ビットを備えた2段フィルタ(出
力を第2図の58に示す)であるものを示している。それ
ぞれの場合の出力54、58は、より長いデッドタイムによ
ってもたらされるライン46、50のような段階状ではなく
指数関数的に上昇する。
単一段フィルタの場合は、パーセント表示の分解能は
実質的にフィルタの時定数に逆比例する。2極または2
段フィルタを使用することにより、出力に含まれる非常
に高い周波成分がフィルタで除去され、向上された分解
能が得られる。
第3図には、フィルタ22Aで使用されるディジタル・
フィルタ・アルゴリズムの流れ図を示す。マイクロコン
ピュータ・システム22の起動時に、60で示すように、フ
ィルタ変数が0または他の初期値にセットされる。第1
段のフィルタ、すなわち、前置フィルタ62はディジタル
・データを処理する。
最初に、新しい入力が、64で示すようにA/D変換器か
ら取り込まれる。次に、前置フィルタの新しい出力値NF
N1が、66に示すように、選択されたフィルタ・アルゴリ
ズムを使って計算される。最後に、68に示すよに、旧出
力変数NFO1が新しいNFN1の値にセットされ、前置フィル
タ・アルゴリズムはNFN1の値を第2段のフィルタ70に供
給する。
第3図の第2段フィルタ70では、72に示すように、選
択されたフィルタ・アルゴリズムを使ってデータが濾波
される。数値“N"は調節可能であり、フィルタの指数関
数時定数を制御する。“N"は、例えば、フィルタ時定数
を1:256(=27)の範囲に渡って変えるために0から7
まで調節することができる。第3図の74で示すように、
新たに計算された出力値NFN2がD/A変換器26およびモデ
ム24に供給される。次に、旧フィルタ変数NFO2は、76に
おいて、新フィルタ値NFN2に等しくなるようにセットさ
れる。これにより、更新時間tu以内でフィルタの1サイ
クルが完了される。フィルタは次に前置フィルタ62およ
び第2段フィルタ70の処理を連続的に循環し、送信機出
力の連続的更新を行なう。
第2図および第3図に示す例では、1段および2段フ
ィルタについて示したが、所望ならば、さらに複数なフ
ィルタ作用を実行することができる。前に述べたよう
に、本発明の範囲内で適応フィルタ技術を組み込むこと
ができる。
本発明のもう1つの利点は、選択されるフィルタの時
定数により、分解能が基本的に直接改善されることであ
る。入力のランダム・サンプルを取り込み、次の変換サ
イクルで最初から再び開始する(零復帰により)幾つか
のA/D変換器では、時定数を大きくして出力の更新時間
を増大させても、時定数の1/2乗でしか分解能の改善は
もたらされない。本発明によれば、A/D変換器20は零に
復帰せず、全ての読取りは互いに関連している。その結
果、分解能は、増大された時定数の1/2乗ではなく、時
定数の増大に正比例して得られる。
本発明によれば、ユーザの必要性に応じて、高速応
答、高分解能またはこれら2つの組合せをもたらすディ
ジタル送信機が提供される。ユーザは、速度または応答
時間、および分解能またはノイズの間の釣合いを取るこ
とができるので、単一の調節可能な製品で多種の用途に
対応することができる。
好ましい実施例に関連して本発明を説明したが、本発
明の精神および範囲から逸脱することなく形式および細
部において変更を行なうことができることを当業者は認
めるであろう。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−28221(JP,A) 特開 昭58−85628(JP,A) 特開 昭53−119656(JP,A) 特開 昭50−137065(JP,A) 特開 昭57−20012(JP,A) 特開 昭62−110329(JP,A) 特公 昭50−31459(JP,B2) 欧州公開82335(EP,A2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03M 1/00 - 1/88

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出されたパラメータの関数であるアナロ
    グ信号を供給するための検出手段と、 アナログ信号からディジタル信号を発生するA/D変換器
    であって、前記ディジタル信号のある時間の積分平均が
    前記アナログ信号のある時間の積分平均およびこれに比
    例した値のいずれかになるようにすると共に、予定の更
    新時間周期毎に前記ディジタル信号を更新するようにさ
    れた非零復帰積分A/D変換器と、 出力信号を発生する出力手段とを具備し、検出されたパ
    ラメータの関数である出力信号を発生する送信機であっ
    て、 送信機の出力の分解能および応答速度を調整する手段を
    さらに有し、前記調整手段は、 前記A/D変換器の更新時間周期よりも大きい時定数を有
    し、前記A/D変換器からのディジタル信号をディジタル
    的に濾波して、濾波されたディジタル信号を発生するデ
    ィジタルフィルタ手段と、 前記ディジタルフィルタ手段の時定数を調整することに
    よって前記A/D変換器の出力の分解能および応答速度を
    他と無関係に独立的に変化させ、送信機の出力の分解能
    および応答速度を変化させる手段とよりなり、 前記出力手段は濾波された前記ディジタル信号の関数で
    ある出力信号を提供するように構成されたことを特徴と
    する送信機。
  2. 【請求項2】ディジタル・フィルタ手段がディジタル信
    号の1段ディジタル濾波を行なう請求項1の送信機。
  3. 【請求項3】ディジタル・フィルタ手段がディジタル信
    号の2段ディジタル濾波を行なう請求項1の送信機。
  4. 【請求項4】前記第1段のフィルタは前記A/D変換器の
    更新時間に等しい固定時定数を有し、前記第2段のフィ
    ルタは調整可能な時定数を有するすることを特徴とする
    請求項3の送信機。
  5. 【請求項5】ディジタル・フィルタ手段がディジタル信
    号の適応濾波を実行する請求項1の送信機。
  6. 【請求項6】ディジタル・フィルタ手段がディジタル・
    コンピュータから成る請求項1の送信機。
  7. 【請求項7】積分型A/D変換手段が電荷バランス型電圧
    −周波数変換器から成る請求項1の送信機。
  8. 【請求項8】検出手段が容量型センサから成り、積分型
    A/D変換手段が電荷再バランス型容量ディジタル変換器
    から成る請求項1の送信機。
  9. 【請求項9】信号のディジタル・フィルタ手段が、完成
    された送信機において調節可能である請求項1の送信
    機。
  10. 【請求項10】検出されたパラメータの関数であるアナ
    ログ信号を供給するための検出手段と、 アナログ信号からディジタル信号を発生するA/D変換器
    であって、前記ディジタル信号のある時間の積分平均が
    前記アナログ信号のある時間の積分平均およびこれに比
    例した値のいずれかになるようにすると共に、予定の更
    新時間周期毎に前記ディジタル信号を更新するようにさ
    れた非零復帰積分A/D変換器と、 前記A/D変換器の更新時間周期よりも大きい時定数を有
    し、前記A/D変換器からのディジタル信号をディジタル
    的に濾波して、濾波されたディジタル信号を発生するデ
    ィジタルフィルタ手段と、 濾波された前記ディジタル信号の関数である出力信号を
    発生する出力手段とを具備した送信機の出力の応答速度
    および分解能を調整する方法であって、 前記ディジタルフィルタ手段の時定数を調整して送信機
    の出力の応答速度および分解能を調整する方法。
JP63508922A 1987-10-16 1988-09-23 応答速度の関数である可変分解能を備えたディジタル送信機 Expired - Fee Related JP2810394B2 (ja)

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US109,490 1987-10-16
US07/109,490 US4866435A (en) 1987-10-16 1987-10-16 Digital transmitter with variable resolution as a function of speed

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