JP2810247B2 - 連続式電解イオン水生成器 - Google Patents
連続式電解イオン水生成器Info
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Description
てアルカリイオン水と酸性イオン水を連続的に生成する
連続式電解イオン水生成器に関し、特に電気分解用電極
に付着するスケールを自動的に除去する洗浄手段に関す
る。
カリイオン水に近く、このアルカリイオン水は腸内の老
廃物を排泄に導く溶解力があり、酸性イオン水は殺菌力
がある。そこで、医療用物質生成器として、水道水等の
飲料水を陽極と陰極の電極に直流電圧を印加して電気分
解することにより、アルカリイオン水と酸性イオン水を
直接的に生成し、このアルカリイオン水を飲むことで現
代人の肉類中心の食生活の酸性の体質を改善して健康を
増進させ、酸性イオン水は化粧用として身体の表面の洗
浄等に使用することを可能にした電解イオン水生成器が
知られている。
流れる過程で順次電気分解する必要上、形状の大きい電
極が使用されているため、電気分解の際に特に水中に含
まれるカルシュウム、マグネシュウム等の陽イオンの不
純物も陰極側の電極に析出、付着してスケールを生成す
る。このスケールの量は給水量や通電時間が多くなる程
増大し、或る程度の量になると極度に電解能力が低下
し、電極自体も腐食するようになる。そこで、このよう
なスケールを除去するには、スケールの付着している陰
極を陽極に極性逆転して電圧を印加し、スケールを水中
に溶出して洗浄すれば良く、このことから定期的に極性
逆転して自動的にスケール除去し、連続的に電気分解す
ることを可能にした連続式電解イオン水生成器が提案さ
れている。
しては、例えば特開昭62−273096号公報の先行
技術がある。この先行技術は、電極を有する電解槽、電
解槽への給水による水圧で作動する圧力スイッチ、圧力
スイッチの作動に応答して直流電圧を所定極性で電極に
印加する手段、制御回路を備える。そして、制御回路は
給水により所定積算量に応じた積算時間に達すると、電
極に対する電圧の極性を反転し、その後圧力スイッチが
オフされるまで電圧の印加を継続し、オフ後に極性を元
に復帰することが示されている。
術のものにあっては、スケール除去の際に逆通電時間が
少なすぎると充分に洗浄することができず、多すぎると
他の電極にスケールが付着して逆効果になることから、
所定の給水積算量を設定しており、この積算量に達する
と、給水中であるにもかかわらず極性反転してスケール
除去作用し、使用者に警報して給水を停止させるように
構成されているので、少量の給水時にも使用者は一旦給
水を停止してその後再び再開するような煩雑な操作が要
求される。給水中に極性が自動的に反転するため、停止
操作が遅れると、例えばアルカリイオン水に反転による
酸性イオン水が混入してしまう。極性反転の逆通電時間
は、使用者が給水停止するまでの時間に依存するので、
常に一定の逆通電時間を確保することが難しく、この時
間の変動による不具合を生じる。その上、給水を積算す
る手段としての圧力スイッチ、警報手段等を有するの
で、構造が複雑になる等の問題がある。
で、使用者に煩雑な操作を要求したり、極性反転時の不
必要なイオン水を得るおそれを無くしてイオン水の取水
操作性等を向上し、通水毎に常に最適にスケール除去し
て高い電解能力を長期間安定的に得ることを目的とす
る。
め、本発明は、陽極と陰極を有する電解槽への通水管路
に設けられる通水検出手段と、陽極と陰極に直流電圧を
印加する回路に設けられる少なくとも極性反転用リレー
を動作する制御回路とを備え、この制御回路は、通水検
出手段の信号により通水とその停止を検出すると共に通
水中陽極と陰極に正接続で印加する手段と、通水検出手
段の信号により通水時間を検出してこの通水時間に応じ
たスケール除去時間を設定すると共に通水終了毎にこの
スケール除去時間の間だけ陽極と陰極に逆接続で印加す
る手段とを有するものである。
量センサの信号により制御回路で通水が検出され、陽極
と陰極に直流電圧が正接続で印加してイオン水が生成さ
れる。このとき、制御回路では流量センサの信号により
通水時間が検出されこれに応じたスケール除去が設定さ
れ、通水終了毎にこのスケール除去時間の間だけ陽極と
陰極に逆接続で印加して、1回の通水毎にスケールが適
切に除去されるようになる。
する。図1において、連続式電解イオン水生成器の全体
の構成の概略について説明すると、符号1は水道管等に
接続して飲料水を導入する入水管であり、この入水管1
が電解槽2に連設される。電解槽2は密閉式であり、そ
の内部の出口側を隔壁3で仕切って2つの室2a,2b
に陰極4と陽極5がそれぞれ設けられ、陰極4を有する
室2aにアルカリイオン水の吐出管6が、陽極5を有す
る室2bに酸性イオン水の吐出管7が設置されている。
これらの各吐出管6,7には蛇口8,9がそれぞれ設け
られて、アルカリイオン水と酸性イオン水を各別に取水
することが可能になっている。また、入水管1にはアル
カリイオン水または酸性イオン水の通水及び通水時間を
検出する流量センサ10が設けられる。この流量センサ
10は、例えばマグネットを取付けた羽根車の回転をホ
ール素子で検出する構成であり、このパルス信号を電気
的に処理して通水及び通水時間を検出する。
すると、符号15は交流電源であり、この交流電源15
が制御回路30の出力信号でオン、オフされる電源スイ
ッチ16とヒューズ17とを介してトランス18の1次
側に接続され、トランス18の2次側が整流回路19に
接続されている。整流回路19の直流電圧出力側の正極
と負極は平滑コンデンサ20を介して極性反転用リレー
21の2つの可動接点22a,23aに接続される。正
極の可動接点22aの2つの固定接点22b,22cの
うち一方の固定接点22bは陽極5に、他方の固定接点
22cは陰極4にそれぞれ接続され、負極の可動接点2
3aの2つの固定接点23b,23cのうち一方の固定
接点23bは陰極4に、他方の固定接点23cは陽極5
にそれぞれ接続される。これらの2つの可動接点22
a,23aは通常はスプリングの力で図示の一方の固定
接点22b,23bに接した正接続位置にあり、制御回
路30からの反転信号により他方の固定接点22c,2
3cに接した逆接続位置に切換わるようになっている。
いて説明する。制御回路30は、流量センサ10の信号
が入力する通水検出手段31、通水停止検出手段32及
び通水時間積算手段34を有する。通水検出手段31は
流量センサ10の信号が所定時間継続して入力した場合
に通水を検出し、通水停止検出手段32は流量センサ1
0の信号が所定時間継続して入力しなくなった場合に通
水停止を検出する。これらの通水及び通水停止の検出信
号は電源駆動手段33に入力して、通水中は電源スイッ
チ16にオン信号を出力する。
力し、その後通水停止信号が入力するまでの間だけ通水
積算量のメモリをセットし、流量センサ10の信号のパ
ルスをカウントして、1回の通水毎の通水量に対応した
通水時間Tを積算して記憶する。この通水時間Tの信号
は通水停止直後にスケール除去時間設定手段35に入力
し、通水時間Tに見合ったスケール除去時間Dを設定す
る。ここで、通水時間Tが長くなるとスケールの量が多
くなり、このためスケール除去時間Dも長くかかること
から、1回の通水毎のスケール除去時間Dが通水時間T
に対して予め増大関数的に最適に設定されており、この
設定マップを検索してスケール除去時間Dが設定され
る。そして、スケール除去時間Dの信号は反転駆動手段
36に入力して、この時間の間だけ反転信号を極性反転
用リレー21に出力して逆接続位置に切換え動作する。
また、スケール除去時間Dの信号は電源駆動手段33に
も入力して、この時間Dの間だけ電源スイッチ16にオ
ン信号を出力する。上記反転信号はスケール除去終了判
定手段37に入力し、反転信号が所定時間継続して入力
しなくなった場合にスケール除去の終了を判断し、この
終了信号を通水時間積算手段34に入力してメモリをリ
セットする。
対策として、制御回路30は、通水検出手段31からの
通水検出信号とスケール除去終了判定手段37からの反
転信号が入力するスケール除去中通水検出手段38を有
し、反転信号の出力中に通水検出信号が入力する場合
に、スケール除去中の通水を検出する。そして、このス
ケール除去中通水検出手段38からの信号は反転駆動手
段36に入力して反転信号の出力を停止し、同時に通水
時間積算手段34に入力してメモリをリセットするよう
になっている。
チャートを用いて説明する。先ず、電解槽2には水道管
等の飲料水が入水管1を介して常に導入されており、ア
ルカリイオン水と酸性イオン水の吐出管6,7の蛇口
8,9をいずれも閉じた不使用状態では、流量センサ1
0の信号が制御回路30に入力しない。このため、極性
反転用リレー21は正接続位置にあるが、電源スイッチ
16がオフして非通電することで電解は行われない。一
方、例えばアルカリイオン水の吐出管6の蛇口8を開く
と、入水管1から電解槽2に通水されて流量センサ10
からパルス信号が制御回路30に入力し、通水検出手段
31で通水検出され、電源駆動手段33により電源スイ
ッチ16がオンする。そこで、交流電源15がトランス
18の1次側に印加して2次側の変圧電圧が整流回路1
9で直流電圧に整流され、且つ平滑コンデンサ20で平
滑化されて、所定の直流電圧Vcの通電状態になる。こ
のとき既に極性反転用リレー21は正接続位置にあるこ
とから、直流電圧Vcの正極が陽極5に、負極が陰極4
にそれぞれ接続して正常に印加され、電解槽2の飲料水
が電気分解される。そして、陽極5側には陰イオンを多
く含んだ酸性イオン水が得られ、陰極4側には陽イオン
を多く含んだアルカリイオン水が得られ、このアルカリ
イオン水が蛇口8から取水される。その後、蛇口8を閉
じると、通水が止まり流量センサ10の信号も停止する
ことで通水停止検出手段32で通水停止が検出され、電
源スイッチ16がオフして上述の電解によるイオン水の
生成が停止する。
ると、この場合の通水時間T1 が通水時間積算手段34
で図3のように積算され、スケール除去時間設定手段3
5で通水時間T1 に応じた最適のスケール除去時間D1
が設定される。そして、このスケール除去時間D1 の間
だけ反転駆動手段36から極性反転用リレー21に反転
信号が出力して逆接続位置に切換わり、同時に電源駆動
手段33で電源スイッチ16が再びオンして通電され
る。そこで、今度は直流電圧Vcの負極が陽極5に、正
極が陰極4に接続して逆通電状態で電解されるのであ
り、これにより1回の通水で陽極5と陰極4にそれぞれ
付着するスケールが水中に溶出して適切に除去される。
そして、スケール除去終了判定手段37で終了判断され
ると、通水時間積算手段34の積算量がリセットされ、
次回の積算に備える。この場合に、通水時間Tが図3の
T2 のように少ないと、スケール除去時間DもD2 のよ
うに少なくなり、こうして1回の通水毎にその直後のあ
き時間を利用し、スケールの付着状態に応じて自動的に
スケール除去される。この非通水時のスケール除去の際
に、スケール除去を可能にするため通水停止後一定時間
以上の間、電解槽2内の水が抜けないような通水経路構
造とする。
は、スケール除去中通水検出手段38で通水の有無が検
出されている。そこで、図3の一点鎖線のようにスケー
ル除去時間D1 の途中で通水されると、通水時間積算手
段34がリセットされて新たな通水時間Tの積算が開始
され、反転信号の出力も停止して極性反転用リレー21
は正接続位置に戻り、正常に電解してイオン水を生成す
る。そして、使用者の希望するイオン水が待つことなく
直ちに取水されるようになる。尚、この場合は図3のよ
うにスケール除去時間Dが本来のD1 からD3 に減少し
てスケール除去不良の状態になるが、これは次回以降の
通水毎のスケール除去の際に解消されるので問題はな
い。
が、これのみに限定されない。例えば、極性反転用リレ
ー21において正、逆接続の切換え以外にオン、オフの
動作も行うように構成したり、電源スイッチ16以外の
スイッチを付加することもできる。また、スケール除去
中は警報を発し、スケール除去後にのみ通水を許容する
ように構成しても良い。
1回の通水毎に自動的にスケール除去されるので、陽極
と陰極の電極の電解能力を長期間安定して良好に保つこ
とができ、且つ電極の腐食も長期間防止できる。通水直
後のあき時間を利用して自動的にスケール除去されるの
で、使用者の煩雑な操作が全く不要になり、誤って不必
要なイオン水を取水するおそれもない。通水量や通水時
間に応じた最適なスケール除去時間を設定し、この時間
だけ逆接続通電してスケール除去されるので、通水毎に
スケールの除去不良、他の電極への付着を生じることな
く、常に最適にスケール除去できる。スケール除去中に
通水使用した場合は、スケール除去作用を解除するの
で、使用者に不都合を与えない。流量センサの信号で通
水及び通水時間を検出して、イオン水の生成及びスケー
ル除去するように構成されるので、制御系の構成が簡素
化し、警報等の手段が不要になる。
例の全体の概略を示す構成図である。
例の制御系を示すブロック図である。
ャートを示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 陽極と陰極を有する電解槽への通水管路
に設けられる通水検出手段と、陽極と陰極に直流電圧を
印加する回路に設けられる少なくとも極性反転用リレー
を動作する制御回路とを備え、この制御回路は、通水検
出手段の信号により通水とその停止を検出すると共に通
水中陽極と陰極に正接続で印加する手段と、通水検出手
段の信号により通水時間を検出してこの通水時間に応じ
たスケール除去時間を設定すると共に通水終了毎にこの
スケール除去時間の間だけ陽極と陰極に逆接続で印加す
る手段とを有することを特徴とする連続式電解イオン水
生成器。 - 【請求項2】 前記制御回路はスケール除去中の通水を
検出した場合はスケール除去を解除すると共に新たに通
水時間の積算を開始する手段を有することを特徴とする
連続式電解イオン水生成器。 - 【請求項3】 前記制御回路はその出力信号でスケール
除去の際に極性反転用リレーを逆接続に切換え動作し、
通水とスケール除去の際に電源スイッチをオン動作する
ことを特徴とする請求項1記載の連続式電解イオン水生
成器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7039791A JP2810247B2 (ja) | 1991-03-12 | 1991-03-12 | 連続式電解イオン水生成器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7039791A JP2810247B2 (ja) | 1991-03-12 | 1991-03-12 | 連続式電解イオン水生成器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05220483A JPH05220483A (ja) | 1993-08-31 |
JP2810247B2 true JP2810247B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=13430280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7039791A Expired - Lifetime JP2810247B2 (ja) | 1991-03-12 | 1991-03-12 | 連続式電解イオン水生成器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2810247B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3412267B2 (ja) * | 1994-06-30 | 2003-06-03 | 東陶機器株式会社 | 水の電解処理方法および装置 |
DE102005008506A1 (de) * | 2004-03-16 | 2005-10-20 | Bsh Bosch Siemens Hausgeraete | Verfahren zur elektrochemischen Enthärtung von Wasser in einem wasserführenden Haushaltgerät |
DE102005043028A1 (de) † | 2005-09-09 | 2007-03-29 | BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH | Verfahren zur elektrochemischen Enthärtung von Wasser in einem wasserführenden Haushaltgerät |
-
1991
- 1991-03-12 JP JP7039791A patent/JP2810247B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05220483A (ja) | 1993-08-31 |
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