JP2810099B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子写真用感光体、特に、表面保護層を有す
る電子写真用感光体に関する。
[従来の技術] 従来、電子写真用感光体としては、導電性支持体上に
セレンないしセレン合金を主体とする光導電層を設けた
もの、酸化亜鉛、酸化カドミウムなどの無機光導電材料
をバインダー中に分散させたもの、ポリ−N−ビニルカ
ルバゾールとトリニトロフルオレノンあるいはアゾ顔料
などの有機光導電材料を用いたもの及び非晶質シリコン
を用いたもの等が一般に知られている。
これらの感光体に対して長時間高画質を保つ信頼性の
要求が年々高まっている。しかし光導電層が露出してい
る場合、帯電過程のコロナ放電による損傷と複写プロセ
スで受ける他部材との接触による物理的あるいは化学的
な損傷が感光体の寿命を損うものであった。
このような欠点を解消する方法として感光体表面に保
護層を設ける技術が知られている。具体的には感光層の
表面に有機フイルムを設ける方法(特公招38−1544
6)、無機酸化物を設ける方法(特公招43−14517)、接
着層を設けた後絶縁層を積層する方法(特公招43−2759
1)、あるいはプラズマCVD法・光CVD法等によってa−S
i層、a−Si:N:H層、a−Si:O:H層等を積層する方法
(特開昭57−179859、特開昭59−58437)が開示されて
いる。
しかしながら保護層が電子写真的に高抵抗(1014Ω・
cm以上)になると、残留電位の増大、繰返時の蓄積など
が問題となり、実用上好ましくない。
上記欠点を補う技術として保護層を光導電層とする方
法(特公招48−38427、特公招43−16198、特公招49−10
258、USP−2901348)、保護層中に色素やルイス酸に代
表される移動剤を添加する方法(特公招44−834、特開
昭53−133444)、或いは金属や金属酸化物微粒子の添加
により保護層の抵抗を制御する方法(特開昭53−3338)
等が提案されている。
しかし、このような場合には保護層による光の吸収が
生じ光導電層へ到達する光量が減少するため結果として
電子写真用感光体の感度が低下するという問題が生じ
る。
この様な観点から特開昭57−30846に開示されている
ように平均粒径0.3μm以下の金属酸化物微粒子を抵抗
制御剤として表面保護層中に分散させることにより、可
視光に対して実質的に透明にする方法がある。この方法
では表面保護層の透過率低下はかなり防げるものの完全
ではなく、電子写真感光体の感度低下は防ぎきれない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明はこうした実情に鑑み、表面保護層を有する電
子写真用感光体であっても、光導電層の本来持ち合せる
光感度を劣化させることのない高耐久で信頼性の高い電
子写真用感光体を提供することを目的とするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは種々検討した結果、常温で白色または無
色の固体である金属フッ化物(ただし、フッ化マグネシ
ウムを除く)を主成分として含有する表面保護層は透光
性に優れ、これを光導電性層上に形成した場合には、光
導電層の光感度が全く損なわれることなく、更に電子写
真用感光体の耐久性が著しく向上することを見出だし、
本発明の到達した。
すなわち、本発明の構成は導電性支持体上に光導電
層、表面保護層を順次積層した電子写真用感光体におい
て、表面保護層が常温において白色または無色の固体で
ある金属フッ化物を含有する電子写真用感光体である。
本発明における常温で白色または無色の固体である金
属フッ化物としては、AcF3、AlF3、BaF2、BeF2、BiF3
BiF5、CaF2、CdF2、CeF3、CmF3、CsF、FeF2、CaF3、GdF
3、GeF2、HfF4、HgF2、KF、LaF3、LiF、LuF3、NaF、NbF
6、PaF5、PbF2、PbF4、RbF、SbF3、ScF、SnF2、SnF4、S
rF2、TaF5、TbF3、ThF4、TiF4、TlF、TlF3、TmF3、U
F6、UF5、YF3、YbF3、ZnF2、ZrF4等が例示できる。これ
らのフッ化物は2種以上混合して用いてもかまわない。
本発明の表面保護層を形成するには、上記金属フッ化
物微粉末を適当な結着樹脂中にボールミル等の方法で分
散し、これを光導電層上に塗布、乾燥することにより形
成することが出来る。
本発明に係わる表面保護層の結着樹脂としては可視光
に対して実質上透明で、電気絶縁性、強度、接着性に優
れたものが望ましい。例えば、ポリスチレン、MMA、n
−BMA、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポ
リカーボネート、ポリビニルホルマール、ポリシリコー
ン、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール、エ
チルセルロース、メラミン樹脂及びそれらの共重合体、
混合物などが用いられる。
表面保護層中には接着性、平滑性などを向上させる目
的で種々添加剤を加えてもかまわない。
表面保護層の比抵抗は109〜1013Ω・cm、好ましくは1
010〜1012Ω・cmであり、選択する樹脂、金属フッ化物
との組み合わせにより、樹脂と金属酸化物粉末の最適な
混合重量比は異なる。
表面保護層の膜厚は10μm以下が好ましく表面保護層
膜の強度の点から2〜6μmがより好ましい。
本発明に係わる光導電層の構成材料としてはSe、又は
Se〜Te、As2Se3等のSe系合金;ZnO,CdS,CdSe等のII−VI
属化合物の粒子を樹脂に分散させた系;ポリビニルカル
バゾール、アセトラセンなどの有機光導電材料;アモル
ファスSi等が用いられる。形成方法としては使用材料に
よって蒸着、スパッタリング、塗布などの方法が適宜選
択される。光導電層の構成は特に制約されず単相であっ
ても或いは前記光導電材料を主成分とする電荷発生層と
ドナー又はアクセプターを主成分とする電荷輸送層との
積層であってもよい。厚さは単層型光導電層の場合は3
〜100μm、積層型光導電層の場合は電荷発生層につい
ては0.05〜3μm、電荷輸送層については3〜100μm
の範囲が適当である。
さらに表面保護層と光導電層との間に接着性を高める
ための接着層、電荷注入を阻止するための電気的バリア
ー層、表面保護層形成液中の溶剤により有機系光導電層
が侵されることを防ぐ耐溶剤層を設けてもよい。
本発明に係わる導電性支持体としてはAl、Ni、Fe、C
u、Au等の金属又は合金;ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリイミド等のプラスチック又はガラス等の絶縁
性基板上にAl、Ag、Au等の金属膜又はIn2O3、SnO2等の
金属酸化物膜を設けたもの;導電処理紙等が例示でき
る。形状は特に制約されないが、通常は板状、ドラム状
又はベルト状である。
[実施例] 以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。
実施例 1 80mmφ340mm(長さ)のAlドラム支持体を真空蒸着装
置内にセットし、またこの装置の蒸着源ボートにAs2Se3
合金を入れ、真空度3×10-6Torr、支持体温度200℃、
ボート温度450℃の条件で蒸着を行い、支持体上に60μ
m厚の光導電層を形成した。次にこの上に、a)アルコ
キシ基含有ポリシロキサンとb)水酸基含有ポリシロキ
サンと、c)炭素原子に結合したアミノ基、イミノ基又
はニトリル基を少なくとも1個及びアルコキシ基が2〜
3個結合した珪素原子を有する有機珪素化合物とを主成
分とするシリコーン樹脂A(トーレシリコーン社製AY42
−440)と前記a),b)及びc)の成分比が異なるシリ
コーン樹脂B(トーレシリコーン社製AY42−441)との
等量(重量)混合物のリグロイン溶液を塗布し、120℃
で1時間乾燥して0.15μm厚の電気的バリアー層を形成
した。次にスチレン〜メタクリル酸〜アクリル酸〜N−
メチロールアクリルアミド共重合体の40wt%トルエン〜
ブタノール(9:1比)溶液30重量部と抵抗制御剤AlF
3(フルウチ化学製)25重量部と適量のトルエン〜ブタ
ノール(9:1比)混合溶媒とボールミルで96時間分散
し、これを電気的バリアー層上に塗布し、130℃で1時
間乾燥を行い5μm厚の表面保護層を形成して電子写真
用感光体を作製した。
実施例 2 抵抗制御剤をCaF2(フルウチ化学製)に代えた他は実
施例1と全く同様にして電子写真用感光体を作製した。
実施例 3 抵抗制御剤をMgF2(フルウチ化学製)に代えた他は実
施例1と全く同様にして電子写真用感光体を作製した。
実施例 4 抵抗制御剤をSnF2(フルウチ化学製)に代えた他は実
施例1と全く同様にして電子写真用感光体を作製した。
実施例 5 抵抗制御剤をBiF3(フルウチ化学製)に樹脂液をポリ
カーボネート(帝人製C−1400)10wt%、アノン溶液20
0重量部に代えた他は実施例1と全く同様にして電子写
真用感光体を作製した。
比較例1 抵抗制御剤をSnO2に代えた他は実施例1と全く同様に
して電子写真用感光体を作製した。
比較例2 抵抗制御剤をCaOに代えた他は実施例5と全く同様に
して電子写真用感光体を作製した。
以上の様にして得られた電子写真様感光体の静電特性
を評価した結果を表−1に示す。また、それぞれの電子
写真用感光体の表面保護層の分光透過率を表−2に示
す。
表−1、2より明らかな様に、比較例、実施例共に常
温で白色または無色固体を含有した表面保護層を形成し
ているにもかかわらず、表面保護層の透光性は実施例の
金属フッ化物を含むものが優れており、このことが静電
特性上の光感度の向上につながっている。また、本発明
の電子写真用感光体は静電特性について何の副作用も伴
なっていない。
本発明の実施例5で得られた電子写真用感光体に対し
て、10万枚の複写テストを行ったところ、画像特性は初
期と全く変らず、環境特性も非常に良好なものであっ
た。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明は光導電層の本来持ち合
せる光感度を劣化させることのない高耐久で、かつ信頼
性の高い表面保護層を有する電子写真用感光体である。
フロントページの続き (72)発明者 六反園 節 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 小島 成人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平1−123248(JP,A) 特開 昭62−242958(JP,A) 特開 平2−5069(JP,A) 特開 昭60−28663(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 5/00 - 5/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に光導電層、表面保護層を
    順次積層した電子写真用感光体において、表面保護層が
    常温において白色または無色の固体である金属フッ化物
    (ただし、フッ化マグネシウムを除く)を主成分として
    含有することを特徴とする電子写真用感光体。
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