JP2809198B2 - ボンディングツール - Google Patents

ボンディングツール

Info

Publication number
JP2809198B2
JP2809198B2 JP8137911A JP13791196A JP2809198B2 JP 2809198 B2 JP2809198 B2 JP 2809198B2 JP 8137911 A JP8137911 A JP 8137911A JP 13791196 A JP13791196 A JP 13791196A JP 2809198 B2 JP2809198 B2 JP 2809198B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
bonding
tip
laser
bonding tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8137911A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09321091A (ja
Inventor
伸彦 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP8137911A priority Critical patent/JP2809198B2/ja
Publication of JPH09321091A publication Critical patent/JPH09321091A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2809198B2 publication Critical patent/JP2809198B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/74Apparatus for manufacturing arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies
    • H01L24/79Apparatus for Tape Automated Bonding [TAB]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボンディングツール
に係り、特に半導体素子のアルミニウム(Al)パッド
上に形成されたバンプに、それに対応するようにTAB
テープ上に設けられた多数のインナーリードを接続する
ボンディングツールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より知られているTAB(Tape
Automated Bonding)テープを用い
た実装方式は、ポリイミドなどの絶縁テープ上に、1単
位(1IC分)ごとに複数本のリードを形成してなるT
ABテープを作製しておき、リードのインナーリード部
を半導体素子のバンプにインナーリードボンディング
(Inner Lead Bonding:以下ILB
と記す)し、そのアウターリード部を実装基板やリード
フレーム上にボンディングする方式である。TABテー
プ上に半導体素子をILBによって搭載し、必要に応じ
て樹脂封止したものは通常TCP(Tape Carr
ier Package)と呼ばれている。
【0003】TABテープのインナーリードはフォトリ
ソグラフィ法およびウェットエッチングにより形成され
るため、ワイヤボンディング方式に比べ狭ピッチ化が容
易で、ワイヤボンディングでは今のところ80μmピッ
チが限界といわれているが、TAB方式の場合すでに6
0μmピッチ品が量産化されている。同じパッケージサ
イズでも、ワイヤボンディングされたモールドICに比
べ多ピン化が可能で、最近では800ピンを超えるTC
Pが製品化されている。
【0004】半導体素子(IC)の電極にインナーリー
ドをボンディングするILBには、従来よりリードを1
本ずつ接続していくシングルポイントILBと、1IC
について全インナーリードを一括して接続するギャング
ILBとがある。これから説明するレーザILBは、シ
ングルポイントILBの一種である。
【0005】図4は、レーザILB用のインナーリード
ボンダーの主要部分を示す斜視図、図5はILBされる
TABテープと半導体素子の状態を示す正面図である。
図4と図5に示すように、TABテープ1は、等間隔で
デバイスホール2aが開孔されたポリイミド等の耐熱性
絶縁フィルムからなる長尺のベースフィルム2と、この
ベースフィルム2に支持された複数のリードから構成さ
れる。インナーリード3と呼ばれるリード先端部は、デ
バイスホール2a内に突き出ており、接続される半導体
素子4のAlパッド5に対応して形成されている。
【0006】 また、Alパッド5の上には、メッキ法
やボールボンディング法で金(Au)などのバンプ6が
形成されている。インナーリードボンダーでは図に示
すように、インナーリード3とバンプ6を接続するため
のボンディングツール7が、ボンディングアーム8に取
付けられている。ボンディングアーム8は、接続部に荷
重を印加できるように、図示しない支点を中心に微小な
回転運動をして、ボンディングツール7を上下動させる
ようになっている。
【0007】長尺のベースフィルム2の両側には、スプ
ロケットホールと呼ばれる搬送用の角穴(図示せず)が
等ピッチで形成されており、TABテープ1はこのスプ
ロケットホールと同じピッチで搬送用突起(スプロケッ
ト)が形成された2つのスプロケットホイール9の回転
によって搬送される。TABテープ1は、1単位ごとに
形成されたデバイスホール2がボンディング部に搬送さ
れてくると、テープクランパー10により必要部分が狭
持され固定され、半導体素子4はボンディングステージ
11上に、下から真空吸着され固定されている。
【0008】それぞれ固定されたTABテープ1と半導
体素子4は、図示しない認識用カメラでそれぞれの位置
検出用マークで位置検出され、ボンディングステージ1
1をXY平面内で駆動するためのXYテーブル(図示せ
ず)と、上下駆動するためのエアシリンダ(図示せず)
で、半導体素子4が前記TABテープ1のデバイスホー
ル2の下に移動し、半導体素子4のAlパッド5とそれ
に対応するインナーリード3が位置合わせされる。
【0009】図5に示すように、インナーリード3の上
からボンディングツール7で加圧し、インナーリード3
とバンプ6とを接触させる。次に図4のようにボンディ
ングアーム8と干渉しない位置に取付けられたレーザヘ
ッド12から、図5のようにボンディングツール7の先
端にレーザ光13を照射して、ツール先端部を温度上昇
させ、その熱エネルギーでインナーリード3とバンプ6
とを接続する。レーザ光13は図示しないガルバノミラ
ーでボンディングエリア内なら任意の位置に照射でき
る。
【0010】以下、複数のインナーリード3とそれに対
応するバンプ6が順次接合され、TCP1個分のILB
が実行される。TCP1個分のILBが完了すると、ボ
ンディングステージ11は真空吸着を解除して下降し、
次の半導体素子4を受けとる位置へ移動する。TABテ
ープ1は、テープクランパー10が開き、スプロケット
ホイール9が回転することにより、次にILBされるデ
バイスホール2aがボンディング部へ位置付けされるよ
うに、1単位分搬送される。
【0011】以下、上記の動作を繰り返して、長尺のT
ABテープ1に対して連続してILBが実行されてい
く。
【0012】レーザILB用ボンディングツール7を含
め、シングルポイントILB用ツールには、図5に示す
ようにツール先端が隣のリードに干渉しないように、ツ
ール先端を細くしたボトルネックツールが使用されてい
る。また、上記説明したボンディングツール7の下降位
置は、ボンディング座標データとして品種ごとにプログ
ラムされ、普通はインナーリードボンダー内のメモリ
や、フロッピーディスクに保存されている。これらのデ
ータは、品種切換えごとにインナーリードボンダーへ読
み込んで使用される。以上がレーザILBの概要であ
る。
【0013】次に、レーザILB用のボンディングツー
ル7について詳細に説明する。本発明に関するレーザI
LB用のボンディングツール7は、ツールに直接レーザ
を照射するため、レーザを吸収しやすく、また、前記ボ
トルネック形状に加工でき、ボンディング時の衝撃荷重
に耐えうる機械的強度を持つ材料で製作される。例えば
レーザILB用のボンディングツール7には、工業用レ
ーザとして一般的なYAGレーザを70%以上を吸収
し、機械的強度の高い窒化けい素(以下SiNと記す)
などが用いられる。
【0014】次に、レーザILB用ボンディングツール
7の従来技術について説明する。図6と図7は特開平4
−349641号公報に記載されている従来のボンディ
ングツールの各例の斜視図を示す。図6のボンディング
ツール7は、ツール上端から下端へ貫通孔7aが設けら
れており、ツール上端の真上に設置されたレーザヘッド
12から出射したレーザ光13を、貫通孔7aを通して
ツール下端(ツール先端部)に射出させ、接続部にレー
ザエネルギーを発生させてボンディングを行う構成であ
る。
【0015】また、図7のボンディングツールは図6と
同様に貫通孔7aを有すると共に、貫通孔7a内にレー
ザ光源15に接続された光ファイバ16が収納され、更
にツール先端にルビー、ダイヤモンド、サファイアとい
ったレーザ透過材からなる圧接片14が取付けられた構
成である。この従来のボンディングツールでは、レーザ
光源15から出射されたレーザ光13を、光ファイバ1
6および圧接片14を通して接続部に照射し、レーザエ
ネルギーを発生させてボンディングを行う構成である。
【0016】また、従来の他のボンディングツールの例
として図8に断面図と正面図を示すものが知られている
(特開平4−74445号公報)。この従来のボンディ
ングツール7は、図8(b)に示すように、接続部を加
熱する先端部の上部に穴17を設け、熱抵抗を増加させ
て熱の逃げを防ぐ構成である。
【0017】さらに、レーザILB用ボンディングツー
ルに関するものでないが、図9の断面図に示す従来のボ
ンディングツールも知られている(特開平3−1983
60号公報)。この従来のボンディングツール7は、図
9に示すように、シャンク部18の先端部分に断熱部1
9とSiC伝熱体20をろう付け等によって取付け、ボ
ンディング面にダイヤモンド皮膜21を形成した構成で
ある。この従来のボンディングツール7は、ダイヤモン
ド皮膜21の熱膨張率とほぼ同一であり、密着性が高い
という特性を有するSiC伝熱体20を使用することに
より、ダイヤモンド皮膜21により確実に接合固定させ
るものである。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述した従
来の各種のレーザILB用ボンディングツール7は、以
下に述べるような問題点がある。まず、図5に示したレ
ーザILB用ボンディングツール7は、前述のように一
般的にSiNによる一体物で形成されているため、レー
ザ光13をツール先端に照射しても、ツール先端部が温
度上昇する一方でツール上方に熱が逃げ、レーザ光13
による熱エネルギーがILBに有効に使われていない。
【0019】また、図6や図7のように貫通孔7aやツ
ール先端面にレーザを透過する圧接片14を設け、ツー
ルの真上からレーザ光を導入する構成の従来のボンディ
ングツールでは、レーザ光は直接インナーリードの接合
部上面に照射されるが、一般的にインナーリードにはY
AGレーザの吸収率がそれぞれ約2%と50%であるA
uメッキやSnメッキが施されているため、レーザ光に
よる熱エネルギーがILBに有効に使われてとはいえな
い。
【0020】また、光ファイバ16等でレーザ光をツー
ル真上から導入するには、ボンディングツール7がボン
ディング座標に従って移動すると同時に、光ファイバ1
6等も追従して移動しなければならない。この場合、光
ファイバ16等のレーザ出射口もボンディングヘッド上
に取付ける必要がある。よって、ボンディングヘッド上
の機構部重量が増えるため、ガルバノミラーでレーザ光
を振ってツール先端に照射する方式に比べ、ボンディン
グスピードが低下するという問題がある。
【0021】次に、図8に示したようにボンディングツ
ール先端部上部に穴17を設け、熱の逃げを防ぐ従来の
ボンディングツールは、図5に示したようなボトルネッ
ク形状のボンディングツールに適用しにくい。つまりシ
ングルポイントILBに使用されるボトルネックツール
は、近年の狭ピッチに対応するため、ツール先端は□6
0μmやφ60μmといった微細なボトルネック形状に
する必要があり、ツール端上部に図8のような穴を加工
するのは実際上難しい。
【0022】更に、図9に示したようにSiC伝熱体2
0にダイヤモンド皮膜21を形成する構成の従来のボン
ディングツールも、前記ボトルネックツールへ加工する
場合、その加工性に問題がある。従来のレーザILB用
ボンディングツールに用いられるSiNは、曲げ強度が
150kg/mm2と高く、ボトルネック形状に加工で
きるが、SiCは曲げ強度45kg/mm2と低いた
め、ボトルネック形状への加工が困難である。また、加
工できても歩留が悪く、またツール先端面のダイヤモン
ド皮膜21を形成するなど非常に高価なツールになって
しまう。
【0023】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であり、レーザ光による熱エネルギーがボンディングツ
ールの先端部の温度上昇に有効に使われ、ツール上方へ
の熱の逃げを少なくすることで、レーザ照射時間を短縮
し、ボンディングスピードをアップし得るボンディング
ツールを提供することを目的とする。
【0024】また、本発明の他の目的は、安価に製作し
得るボンディングツールを提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、半導体素子のパッド上に形成されたバン
プに、インナーリードが接するように加圧するツールの
先端部にレーザを照射して、ツール先端部を温度上昇さ
せ、その熱エネルギーにより接合部を加熱してバンプと
インナーリードを接合するボンディングツールにおい
て、少なくともツール先端部の表面をレーザを吸収し易
い第1の材料で形成し、かつ、少なくともツール先端部
を除くツール全体部を第1の材料に比し熱伝導率の低い
第2の材料で構成したことを特徴とする。
【0026】本発明では、ツール先端部を除く部分をツ
ール先端部よりも熱伝導率の低い第2の材料で構成して
いるため、レーザ光をツール先端部に照射しても、従来
のツール全体を第1の材料で作製したツールに比べ、ツ
ール上方への熱の逃げを少なくすることができる。
【0027】また、本発明では、ツール全体部は第2の
材料により形成され、ツール先端部は表面が第1の材料
でコーティングされているようにしたため、複数本を一
括して処理できる。
【0028】また、本発明では、第1及び第2の材料を
曲げ強度が高い材料としたため、近年の狭ピッチに対応
するため、ツール先端を微細なボトルネック形状に容易
に加工することができる。
【0029】更に、本発明では、第1の材料は窒化珪素
であり、第2の材料はジルコニアとしたため、ダイヤモ
ンド皮膜などの高価な材料を使用しないで、ボンディン
グツールを構成することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0031】図1は本発明ボンディングツールの第1の
実施の形態を用いてILBしている状態を示す斜視図、
図2は本発明ボンディングツールの第1の実施の形態の
断面図を示す。この第1の実施の形態のボンディングツ
ール25は、図4及び図5に示したボンディングツール
7と同様にしてILBのために使用されるボンディング
ツールであって、ツール先端部26を除くツール全体
を、低熱伝導材27(例えばジルコニア)で形成し、レ
ーザ光の吸収率の高いSiNで形成したツール先端部2
6をろう付け等で取付けた構成である。ボンディングツ
ール25の先端部と反対側の端部付近はボンディングア
ーム28により固定されている。
【0032】ツール先端部26と低熱伝導材27のろう
付けは、非金属のろう付けに用いられるAgろう付けが
一般的である。ここで、シングルポイントILBに使用
するボトルネックツールに加工できる材料として、表1
に示す様なものがある。
【0033】
【表1】 上記の表から分かるように、これらの材料の中で、熱伝
導率が最も低く、しかも曲げ強度が最も高く、ツールの
製作歩留が良いのがジルコニア(ZrO2)である。S
iNとジルコニアの熱伝導率はそれぞれ0.05cal
/m・sec・℃と0.005cal/m・sec・℃
でジルコニアはSiNに比べ非常に断熱性に優れてい
る。
【0034】次に、この実施の形態の動作について図1
と共に説明する。図1に示すように、インナーリード3
の上からボンディングツール25で加圧し、インナーリ
ード3とバンプ6とを接触させる。次にボンディングア
ーム28と干渉しない位置に取付けられたレーザヘッド
(図示せず)から、図1のようにボンディングツール2
5の先端にレーザ光13を照射して、ツール先端部を温
度上昇させ、その熱エネルギーでインナーリード3とバ
ンプ6とを接続する。レーザ光13は図示しないガルバ
ノミラーでボンディングエリア内なら任意の位置に照射
できる。
【0035】この実施の形態では、ツール先端部26と
してSiNを使用した場合、これよりもはるかに断熱性
に優れたジルコニア製の低熱伝導材27で図1及び図2
に示すように、ツール先端部26を除くツール全体を構
成しているため、レーザ光13をツール先端部26に照
射しても、従来のツール全体をSiNで作製したツール
に比べ、ツール上方への熱の逃げが低熱伝導材27によ
り大幅に少なくされ、ツール先端部26の温度上昇が速
くなる。よって、この実施の形態のボンディングツール
によれば、図4乃至図7に示した従来のボンディングツ
ールよりレーザ照射時間を短くでき、ボンディングスピ
ードをアップすることができる。
【0036】例えば、YAGレーザのビーム径をφ80
μmに集光してボンディングツールに照射する場合、Y
AGレーザの出力としては2〜10Wが適用領域であ
る。YAGレーザの出力4.2W、ビーム径φ80μm
でツール先端に照射した場合、ILB接合に必要なレー
ザ照射時間は、図5に示すSiN一体の例では100m
sec必要であるのに対し、本実施の形態では30ms
ecにスピードアップできる。
【0037】また、この実施の形態では、ツール先端部
26に使用されるSiNと低熱伝導材27に使用される
ジルコニアは表1に示したように曲げ強度が高いため、
図8や図9に示した従来のボンディングツールに比し、
近年の狭ピッチに対応するため、ツール先端を□60μ
mやφ60μmといった微細なボトルネック形状に容易
に加工することができる。
【0038】更に、この実施の形態では、ダイヤモンド
皮膜などの高価な材料を使用していないため、図9に示
した従来のボンディングツールに比し、安価に構成する
ことができる。
【0039】次に、本発明のボンディングツールの第2
の実施の形態について説明する。図3は本発明ボンディ
ングツールの第2の実施の形態の断面図を示す。この第
2の実施の形態のボンディングツール31はツール全体
を低熱伝導材22であるジルコニアで形成し、少なくと
もレーザ光が照射されるツール先端部にレーザ光の吸収
率の高いSiNコーティング膜32を形成した構成であ
る。
【0040】この実施の形態のボンディングツール31
も、第1の実施の形態のボンディングツール25と同
様、従来のツール全体をSiNで製作したツールに比
べ、ツール上方への熱の逃げが少なく、ボンディングス
ピードをアップできる。この実施の形態でも、YAGレ
ーザの出力4.2W、ビーム径φ80μmでツール先端
に照射した場合、ILB接合に必要なレーザ照射時間は
30msecと短時間にできる。
【0041】また、第1の実施の形態のようにろう付け
する工程が無い分、製作が容易である。更に、この実施
の形態では、コーティングは複数本を一括して処理でき
るので、ろう付けに比べコストを低く抑えることがで
き、例えばプラズマ化学気相成長(CVD)法でSi3
4膜を1〜2μm程度コーティングすればよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ツール先端部を除く部分をツール先端部よりも熱伝導率
の低い第2の材料で構成することにより、レーザ光をツ
ール先端部に照射しても、従来のツール全体を第1の材
料で作製したツールに比べ、ツール上方への熱の逃げを
少なくすることができ、よって、従来にくらべてレーザ
光がツール先端部を温度上昇させるのに有効に使われ、
ツール先端部の温度上昇が速くなり、レーザ照射時間を
短縮でき、これによりボンディングスピードがアップ
し、つまりインナーリードボンダーの生産能力をアップ
させることができる。
【0043】また、本発明によれば、ツール全体部は第
2の材料により形成され、ツール先端部は表面が第1の
材料でコーティングされることにより、複数本を一括し
て処理できるため、ろう付けするよりも容易に、かつ、
低コストでボンディングツールを作成することができ
る。
【0044】また、本発明によれば、第1及び第2の材
料を曲げ強度が高い材料とすることにより、ツール先端
を微細なボトルネック形状に容易に加工することができ
るため、近年の狭ピッチに対応することができる。
【0045】更に、本発明によれば、第1の材料は窒化
珪素であり、第2の材料はジルコニアとしたため、ダイ
ヤモンド皮膜などの高価な材料を使用しないため、ダイ
ヤモンド皮膜を使用した従来のボンディングツールに比
し、安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボンディングツールの第1の実施の形
態を用いてILBしている状態を示す斜視図である。
【図2】本発明のボンディングツールの第1の実施の形
態の断面図である。
【図3】本発明のボンディングツールの第2の実施の形
態の断面図である。
【図4】レーザILB用のインナーリードボンダーの主
要部分を示す斜視図である。
【図5】レーザILBされるTABテープと半導体素子
の状態を示す正面図である。
【図6】従来のレーザILB用ボンディングツールの第
1の例を示す斜視図である。
【図7】従来のレーザILB用ボンディングツールの第
2の例を示す斜視図である。
【図8】従来のレーザILB用ボンディングツールの第
3の例を示す断面図である。
【図9】従来のシングルポイント用ボンディングツール
の一例の断面図である。
【符号の説明】
1 TABテープ 2 ベースフィルム 2a デバイスホール 3 インナーリード 4 半導体素子 5 Alパッド 6 バンプ 7 ボンディングツール 8、28 ボンディングアーム 13 レーザ光 25 第1の実施の形態のボンディングツール 26 ツール先端部 27 低熱伝導材 31 第2の実施の形態のボンディングツール 32 SiNコーティング膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/60 311

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子のパッド上に形成されたバン
    プに、インナーリードが接するように加圧するツールの
    先端部にレーザを照射して、ツール先端部を温度上昇さ
    せ、その熱エネルギーにより接合部を加熱して前記バン
    プとインナーリードを接合するボンディングツールにお
    いて、 少なくともツール先端部の表面を前記レーザを吸収し易
    い第1の材料で形成し、かつ、少なくとも該ツール先端
    部を除くツール全体部を該第1の材料に比し熱伝導率の
    低い第2の材料で構成したことを特徴とするボンディン
    グツール。
  2. 【請求項2】 前記ツール先端部は全体が前記第1の材
    料により形成され、該ツール先端部を除くツール全体部
    は前記第2の材料により形成されたことを特徴とする
    求項1記載のボンディングツール。
  3. 【請求項3】 ツール全体部は前記第2の材料により形
    成され、前記ツール先端部は表面が前記第1の材料でコ
    ーティングされていることを特徴とする請求項1記載の
    ボンディングツール。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の材料は、ボトルネッ
    ク形状加工が可能な大なる曲げ強度を有することを特徴
    とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載のボンデ
    ィングツール。
  5. 【請求項5】 前記第1の材料は窒化珪素であり、前記
    第2の材料はジルコニアであることを特徴とする請求項
    1乃至4のうちいずれか一項記載のボンディングツー
    ル。
JP8137911A 1996-05-31 1996-05-31 ボンディングツール Expired - Lifetime JP2809198B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8137911A JP2809198B2 (ja) 1996-05-31 1996-05-31 ボンディングツール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8137911A JP2809198B2 (ja) 1996-05-31 1996-05-31 ボンディングツール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09321091A JPH09321091A (ja) 1997-12-12
JP2809198B2 true JP2809198B2 (ja) 1998-10-08

Family

ID=15209570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8137911A Expired - Lifetime JP2809198B2 (ja) 1996-05-31 1996-05-31 ボンディングツール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2809198B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006066794A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Miyachi Technos Corp ワイヤボンディング方法
JP2008139135A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 力学量センサおよびその製造方法
JP5441813B2 (ja) * 2010-05-14 2014-03-12 パナソニック株式会社 接合方法および接合装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09321091A (ja) 1997-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5976964A (en) Method of improving interconnect of semiconductor device by utilizing a flattened ball bond
JP3429953B2 (ja) 微細金属バンプの製造方法および製造装置
US6564115B1 (en) Combined system, method and apparatus for wire bonding and testing
JP4860128B2 (ja) ワイヤボンディング方法
US5611478A (en) Lead frame clamp for ultrasonic bonding
EP0791955B1 (en) Integrated circuit interconnections
US6715658B2 (en) Ultra fine pitch capillary
US20090308911A1 (en) Wire bonding capillary tool having multiple outer steps
JP2004525511A (ja) 制御される減衰キャピラリ
JP2004503939A (ja) 赤外線加熱によるはんだバンプおよびワイヤボンディング
JP2809198B2 (ja) ボンディングツール
KR101221928B1 (ko) 다수의 외측 단차를 갖는 와이어 본딩용 캐필러리 툴
US5614113A (en) Method and apparatus for performing microelectronic bonding using a laser
JPH0555635A (ja) 電子部品のフリツプチツプ接続構造
JP2020178059A (ja) ワイヤボンディング方法、及び半導体チップ配線構造
JP3908590B2 (ja) ダイボンディング方法
KR20000057851A (ko) 와이어 본딩 및 테스팅을 위한 결합 시스템, 방법 및 장치
JPH02312240A (ja) バンプ形成方法およびバンプ形成装置およびバンプ
JPH08162588A (ja) リードフレームの加工方法及びリードフレーム並びに半導体装置
JPS62214630A (ja) バンプ付フイルムキヤリアの製造法
JPH08162585A (ja) リードフレームの加工方法及びリードフレーム並びに半導体装置
JP3550946B2 (ja) Tab型半導体装置
JPH01281742A (ja) 半導体製造装置
JPH0964101A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
JPH11214424A (ja) ウェッジボンディング方法および装置ならびに半導体装置