JP2808572B2 - シームレスチューブの切断方法及びその装置 - Google Patents

シームレスチューブの切断方法及びその装置

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JP2808572B2
JP2808572B2 JP6195393A JP19539394A JP2808572B2 JP 2808572 B2 JP2808572 B2 JP 2808572B2 JP 6195393 A JP6195393 A JP 6195393A JP 19539394 A JP19539394 A JP 19539394A JP 2808572 B2 JP2808572 B2 JP 2808572B2
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克己 奥山
紀宏 大津
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシームレスチューブの切
断方法及びその装置に係り、特に連続成形されるシーム
レスチューブに対して損傷を与えることなく、かつチュ
ーブの連続成形を停止させることなく、連続的に一定寸
法に輪切り状態にするためのシームレスチューブの切断
方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、シームレスチューブを所定幅
の寸法に切断して得られるシームレスベルトは、電子写
真式複写機、印刷装置等において感光体装置、中間転写
装置、記録紙の搬送装置、現像装置、定着装置等の各種
動力伝達手段他に使用されている。このようなシームレ
スベルトに要求される機能として、ベルトが真円である
こと、低コストであること、外観に傷などが無いことが
挙げられる。このような仕様を満足するベルトを、例え
ば、複数本設けられるローラのベルトプーリ間において
張力を与えた状態で掛けるようにして動力伝達を行うよ
うに使用される。
【0003】このようにして用いられるシームレスベル
トの製造方法としては、ベルトの真円度と、低コスト化
を配慮して、押出し成形されるシームレスチューブを所
定幅の寸法に切断してシームレスベルトを得る方法が従
来より採用されている。
【0004】一方、特開昭50−73290号公報によ
れば、連続搬送される物品を停止させることなく、切断
するために物品搬送速度と同じ速度で移動する、切断装
置を具備した装置が開示されており、カッターの損傷防
止、切断寸法の調整の容易化を図ることが提案されてい
る。
【0005】また、シームレスベルトを所定寸法に手作
業で切断する方法としては、連続成形されるシームレス
チューブの端面部分を手で掴んで、チューブ押出し機の
外部に引き出すようにして折り曲げて、押出しを中断し
てから、鋏等で所定寸法に破断することが考えられる
が、この作業中において特に傷をつけないようにするた
めには、細心の注意が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように物品搬送に同期して切断を行う装置によれば、所
定寸法に切断する際にシームレスベルトに傷をつけない
ようにすることは非常に困難であった。この理由として
は、シームスチューブの肉厚が非常に薄く、かつ非常に
柔かく、しかも切断時に発生する切断抵抗があることか
ら、シームレスベルト側に切断痕跡が残ることが挙げら
れる。
【0007】また、手作業による切断によれば、チュー
ブ押出し装置を一時停止してから、チューブ押出し機の
外部にチューブを引き出すようにして折り曲げて、所定
寸法に鋏等を用いて切断するので、実際に使用されるシ
ームレスベルトの幅寸法に対して略2倍分の切断をする
ようになる結果、シームレスチューブに多くの無駄が生
じる問題点があった。また、切断のためにシームレスチ
ューブの押出し動作を一旦停止するので、生産性が良く
ない問題点があった。
【0008】したがって、本発明は上述の問題点に鑑み
てなされたものであり、シームレスチューブの押出し成
形を中断しないので生産性が確保でき、薄い肉厚の柔軟
なシームレスベルト側において切断痕跡を残すことがな
く、かつ無駄な切断部分を発生せずに切断することがで
きるシームレスチューブの切断方法及びその装置を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】上述の課題を解決し、目的を達成するために、
本発明は樹脂材料を用いて所定内径部と所定肉厚を有す
るように上方から下方にかけて押出し成形される柔軟な
シームレスチューブを、所定長さに切断して、継ぎ目の
ないシームレスベルトを得るシームレスチューブの切断
方法であって、前記押出し成形後に、前記シームレスチ
ューブの前記所定内径部を、低摩擦材料からなり、かつ
前記シームレスベルトの内周長の90〜99.9%の外
周長を有するチューブ支持体により支持しつつ、所定速
度で下方に搬送する工程と、前記チューブ支持体を挿通
状態に設けた移動体を、前記チューブ支持体の前記所定
速度と同速度で下方に移動する工程と、前記移動体に搭
載され、かつ前記チューブ支持体の外周回りに配設され
る環状体を回動駆動する工程と、前記環状体上において
対向するように搭載される一対のカッター手段を、待機
位置から切断位置に移動する工程とを同期して行なうこ
とで、前記シームレスチューブを前記所定長さに切断す
ることを特徴としている。
【0010】また、前記カッター手段は超音波カッター
であり、前記環状体の回転中心を通る軸線に対して所定
角度分傾斜されて前記環状体上に配設され、切断抵抗を
少なくするようにして、前記肉厚が小さいシームレスチ
ューブを切断可能にしたことを特徴としている。
【0011】また、樹脂材料を用いて所定内径部と所定
肉厚を有するように上方から下方にかけて押出し成形さ
れる柔軟なシームレスチューブを、所定長さに切断し
て、継ぎ目のないシームレスベルトを得るシームレスチ
ューブの切断装置であって、前記押出し成形後に、前記
シームレスチューブの前記所定内径部を、低摩擦材料か
らなり、かつ前記シームレスベルトの内周長の90〜9
9.9%の外周長を有するチューブ支持体により支持し
つつ、所定速度で下方に搬送する搬送手段と、前記チュ
ーブ支持体を挿通状態に設け、前記チューブ支持体の前
記所定速度と同速度で下方に移動する移動手段と、前記
移動手段に搭載され、かつ前記チューブ支持体の外周回
りに回動駆動される環状体と、該環状体上において対向
するように搭載されるとともに待機位置から切断位置に
移動される一対のカッター手段と、前記搬送手段と前記
移動手段と前記環状体と前記カッター手段とに接続され
てなり各手段を連動して駆動制御する制御手段とを具備
することを特徴としている。
【0012】また、前記カッター手段は超音波カッター
であり、前記チューブ支持体回りに回転駆動される環状
体の回転中心を通る軸線に対して所定角度分傾斜されて
前記環状体上に配設され、切断抵抗を少なくするように
して、前記肉厚が小さいシームレスチューブを切断可能
にしたことを特徴としている。
【0013】上記構成において、押出し成形後にシーム
レスチューブの所定内径部を低摩擦材料からなるチュー
ブ支持体により支持しつつ所定速度で搬送で搬送する動
作と、チューブ支持体を挿通状態にして所定速度と同速
度で移動する移動体の移動動作と、移動体に搭載されて
なり、かつチューブ支持体回りに回転駆動される環状体
の回転駆動動作と環状体に搭載されてなり切断位置と待
機位置に移動されるカッター手段を切断位置に移動する
動作との連動を制御手段で図りつつシームレスチューブ
の切断を行うように働く。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1はシームレスチューブの切断装置の要部を示した外観
斜視図である。本図において、図中の破線で示されたシ
ームレスチューブSTは、例えばポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリカーボネイト、ポリブチレンテレフタレ
ートン、フッ素樹脂等、通常押し出し成形が可能な熱可
塑性樹脂や、これら樹脂にカーボン等のフィラーを混合
したもの、難燃剤等の添加剤を混合したもの等の抗張力
に富む素材を、所定の肉厚寸法と内径寸法IDに成形し
てから下方の矢印D1方向に連続的に成形されるもので
あり、従来はこのように連続成形されるシームレズチュ
ーブSTの押出し成形作業を一旦停止し、鋏等を使用し
て所定長さに切断してから、次の工程に送るようにして
シームレスベルトを得るようにしていた。
【0015】一方、図示される装置によれば、シームレ
スチューブSTは支持棒体14に設けられ、摩擦係数の
大きなポリエレタンラバー等のゴムからなる1組みの内
側ニップローラ15により、チューブ内径部分が当接す
る状態で支持されるとともに、この内側ニップローラ1
5に対応してシームレスチューブSTの肉厚部分を介し
て当接して駆動される一対のニップローラ16が配設さ
れている。これらのニップローラ16はチューブ製造装
置の基部1上において回動自在に軸支される一方、基部
1上に固定されるニップローラモータ17から動力伝達
機構18を介してシームレスチューブを矢印D1方向
に、例えば、0.3から3.0mm/secの速度で送
り出すように駆動される。このニップローラモータ17
は、後述する移動体としての昇降台4が下方向に駆動さ
れる際に、昇降台4を駆動するサーボモータ10と同期
して駆動されるようにするためにモータ回転数を検出す
るエンコーダ11が内蔵されている。
【0016】上記の基部1の下方には、四隅において4
本の案内棒体5を介して固定される上側基部2と下側基
部3とが配設されており、これらの案内棒体5により挿
通状態で案内される案内ブロック6を左右側面部4a、
4cに夫々4個固定した移動体としての昇降台4を上下
垂直方向に、最大で200mm分移動可能にしている。
一方、上側基部2において回転軸受9により上端が支持
されており、またサーボモータ10の出力軸に下端が固
定されているボールネジ8が昇降台4の左右側面部4
a、4cに固定されているボールブッシュ7に螺合して
設けられており、左右一対のサーボモータ10の正逆回
転駆動により昇降台4を上下方向に駆動するように構成
されている。これらのサーボモータ10にはエンコーダ
12が内蔵されており、両モータが同じ速度で駆動され
るように制御される一方、これらのサーボモータ10は
上記のニップローラモータ17と完全同期して駆動され
るように配線乃至制御される。
【0017】昇降台4は、図示のように補強板4eを固
定しており、所望の剛性が確保されるとともに、図示の
ように円環状の回転環状体20を不図示の環状ベアリン
ングを介してラジアル方向に回転自在に支持している。
【0018】一方、この回転環状体20の中心部位に
は、上述したテフロン中子15から下方に向けて延設さ
れた支持棒体14により支持されたチューブ支持体30
が配設されており、テーパ部31においてシームレスチ
ューブSTの直径IDの内周面を案内して下方に送り出
すようにしている。このチューブ支持体30の外直径O
Dは、シームレスチューブの内周長に対して90%以上
99.9%以下の外周長に成るように設定されており、
チューブを下方に支障なく送り出せるようにしている。
ここで、チューブの内周長に対してチューブ支持体30
の外周長が99.9%以上に設定されると、連続して送
り出されるシームレスチューブとチューブ支持体30外
周面との動摩擦が大きくなり支持体の外周面上を移動で
きなってしまう。
【0019】一方、チューブ支持体30の外周長がチュ
ーブの内周長の90%未満に設定されると、後述するカ
ッターとシームレスチューブの間において発生する抵抗
が増大してしまい、チューブが変形して折れ傷が痕跡と
なり残るために製品不良となる。
【0020】したがって、好ましいチューブ支持体30
の外周長はシームレスチューブの内周長に対して90%
以上99.9%以下が望ましいので、このような関係に
なるようにシームレスチューブSTの直径IDとチュー
ブ支持体30の外直径ODがなるように設計される。
【0021】次に、上述した回転環状体20には、外歯
21aを形成しているリングギア21が固定されてお
り、このリングギア21に歯合するピニオン22を出力
軸にする破線で示されたピニオンモータ23の駆動によ
り回転環状体20を一定方向に回動し、回転環状体20
の一部に固定されるセンサ板25を昇降台4側において
固定されたセンサ26で検出して、例えば180度分を
100から150mm/secで回転駆動するように構
成されている。
【0022】一方、回転環状体20の上には、チューブ
支持体30の外周面に対してカッター刃が対向して進退
するように設けられた第1カッターアッセイ40と、第
2カッターアッセイ41とが図示のように対向して固定
されている。これらのカッターアッセイは、図2のX−
X矢視断面図に示されるようにシームレスチューブの中
心を通る中心軸から角度θc分だけ超音波カッター42
が傾斜するように設けられており、回転環状体20が図
中の矢印D5方向に回転駆動されつつチューブを切断す
る際の切断抵抗を極力小さくできるように配慮する一
方、超音波カッター42を図中の矢印D3、D4方向に
駆動することで切断状態と待機状態にするように構成さ
れている。
【0023】また、上述のセンサは金属を非接触状態で
検知する近接スイッチが使用され、図示のように中心軸
から角度θ1分離れ、かつ一対のセンサ26−1、26
−2とセンサ26−3、26−4が基台4上に夫々角度
θ2分離れるように固定されており、センサ板25が略
半回転すると、夫々のセンサの一方で先ず検出しピニオ
ンモータ23の減速を行い、他方のセンサでセンサ板2
5が検出されると完全に停止するように配線されてい
る。
【0024】図3は、図2のY‐Y矢視断面図であっ
て、第1、第2カッターアッセイ40、41に共通な構
成を示したものである。本図において、図中の二点鎖線
で示した回転環状体20の上には、基台50が固定され
ており、リニアガイド51を固定した移動プレート54
を左右方向に移動可能にしており、移動プレート54の
右端部位に設けられる調整ボルト52を回転環状体20
に固定される部材20eに対して固定するようにして、
移動プレート54を回転環状体20に対して相対位置調
整できるように構成されている。この移動プレート54
の上にはリニアガイド53を設けたカッターホルダ56
が矢印D3、D4方向に移動可能となるように配設され
ており、移動プレート54上の左側に固定されたシリン
ダ55の動作により駆動される一方、ストッパーボルト
58に対してカッターホルダ56が当接してそれ以上の
移動が規制されて、チューブを切断する位置に留まるよ
うにしている。この位置で、チューブの切断動作が実行
される。また、超音波カッター42はカッター保持部材
57を着脱して簡単に交換できるようにして、刃の保守
交換作業を容易にできるようにしている。
【0025】図4は図1において説明した各構成が制御
装置100に接続される様子を示したブロック図であ
り、既に説明ずみの構成には、同一符号を付して説明を
割愛して未説明部分に限定して述べると、ニップローラ
モータ17のエンコーダ11からは、その駆動にともな
いパルス波形が制御装置100側に出力される。また、
昇降台4の側面部位において固定されたセンサ板25は
上側基部に固定されたセンサ28−1により検出可能に
しており、制御装置100側において位置検出するよう
に構成されている。以上の構成により、ニップローラモ
ータ17の駆動により、ニップローラは図中の矢印W1
方向に駆動される。また、このニップロールモータ17
の駆動に完全同期して一対のサーボモータ10が矢印W
3方向に駆動されて、昇降台4を矢印D2方向に駆動す
る。また、これらの駆動に前後して、第1、第2カッタ
ーアッセイが切断位置(矢印D3方向)に移動される。
そして、ピニオンモータ23は回転環状体20を矢印D
5方向に回転する。以上の各動作を同期しつつ実行し
て、連続して矢印D1方向に押出し成形されるシームレ
スチューブSTを所定ストロークS分の移動を昇降台4
が行いつつ実行して、所定長のチューブを得る。この後
に、下降状態にある昇降台4を矢印D方向にセンサ28
−1がオンするまでサーボモータ10をW4方向に逆回
転して上昇させつつ、かつシームレスチューブの連続成
形を行い、再度切断を行う。以降、同様の動作を繰り返
し行う。
【0026】図5は、以上説明のシームレスチューブの
切断装置の動作例を示したフローチャートである。本図
において、装置の起動が行われると、ステップS1にお
いてシームレスチューブSTを連続押出し成形する準備
とチューブ支持体30の外周面に対して初回の切断分の
挿入をするなどの下準備作業が終了すると、ステップS
2に進み初期化動作が実行されて、昇降台4を上昇位置
に移動し(センサ28−1オン)、回転環状体20のセ
ンサ26−1がオンし、第1、第2カッターアッセイ4
0、41が切断開始位置に移動され、かつ各超音波カッ
ター42がシリンダ55の動作により待機位置に移動さ
れる。
【0027】この次に、ステップS3において、ニップ
ローラモータ17の起動が行われて、ニップローラ16
の作用により、シームレスチューブがD1方向に移動さ
れる。一方、昇降台4は、シームレスチューブの下降と
同じ速度で下降する。また、この昇降台4の下降動作の
開始と同時に、第1、第2カッターアッセイ40、41
が切断位置(矢印D3方向)にシリンダ55の動作によ
り移動される。そして、ピニオンモータ23は回転環状
体20を矢印D5方向に回転する。以上の各動作をステ
ップS4において同期しつつ実行して、初回のシームレ
スチューブの所定寸法分の切断を行う。
【0028】超音波モータが回転し、センサ板25が近
接スイッチ26−3で検出されると、ピニオンモータ2
3が停止し、ステップS4が終了する。次ぎに、ステッ
プS5として示されるように、第1及び第2カッターア
ッセイ40、41が待機位置のD4方向に移動し、カッ
ターの刃をチューブから遠ざける。そして、昇降台4が
上昇を開始するとともに、ピニオンモータ23が逆回転
し始める。昇降台4の上昇は、センサ28−1が、ピニ
オンモーター23の逆回転は、センサ26−1が夫々オ
ンするまで行われ、終了とともに次のステップS6の切
断動作に移る。本装置においては、シームレスチューブ
STの下降速度と昇降台4の上昇速度を主に調整するこ
とにより、任意の長さのチューブを連続的に得ることが
できる。
【0029】以上のように、シームレスチューブSTの
押出し装置を中断しないので生産性が確保でき、しかも
チューブ支持体の外周面長とシームレスチューブの内周
面長との相互関係を切断に最適となるようにし、かつ切
断時の抵抗の少ない超音波カッター42を切断面に対し
て所定角度傾けるようにして、特に従来絶対に不可能で
あった薄い肉厚のシームレスチューブ側にまったく切断
痕跡を残さず切断できるようになった。また、所望のベ
ルト幅に対して±10mm以内の精度で切断でき、従来
の収率10%から90%に向上できた。このように無駄
な切断部分を発生せずに切断することができるので所定
幅のシームレスベルトに切断する際の、廃棄する無駄部
分を無くすことができる。
【0030】尚、本発明は、上記実施例に限定されず、
他の構成が可能であって、例えば、ニップローラモータ
17とサーボモータ10を共通の動力源として少なくと
も昇降台4が下降するときには、ニップローラの回転動
作に完全同期する純機械的動力伝達手段を介して夫々駆
動するようにもできる。また、超音波カッターに代えて
多少高価なレーザーカッタや、通常の替え刃式のカッタ
ーも使用できる。さらに、昇降台4は高精度に上下移動
する構成であれば、一対の案内軸5に対して片支持状態
にしてボールネジ1本で駆動するようにもできる。
【0031】また、回転環状体20上に固定されるカッ
ターは2本に限定されず、1本でも良く、また、カッタ
ーを昇降台4の上下移動方向に沿うように他段式に配設
すれば、より幅狭の最終完成品のシームレスベルトを得
ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、シ
ームレスチューブの押出し成形を中断せずに連続して切
断することができるので、生産性を高めることができ、
特に薄い肉厚の柔軟なシームレスチューブ側において重
力の影響で発生する切断痕跡を残すことがなく、かつ無
駄な切断部分が発生することのないシームレスチューブ
の切断方法及びその装置を提供することができる。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】シームレスチューブの切断装置の要部を示した
外観斜視図である。
【図2】図1のX‐X矢視断面図である。
【図3】カッターアッセイ40、41の正面図である。
【図4】図1において説明した各構成が制御装置100
に接続される様子を示したブロック図である。
【図5】動作例のフローチャートである。
【符号の説明】
1 シームレスチューブ押出し機側基部 2 上側基部 3 下側基部 4 昇降台 5 案内棒体 7 ボールブッシュ 8 ボールネジ 10 サーボモータ 11 エンコーダ 16 ニップローラ 17 ニップローラモータ 20 回転環状体 21 リングギア 23 ピニオンギアモータ 25 センサ板 30 チューブ支持体 40 第1カッターアッセイ 41 第2カッターアッセイ
フロントページの続き (72)発明者 金剛 千晴 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化 株式会社 四日市総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−95896(JP,A) 特開 平6−14425(JP,A) 実開 昭58−55894(JP,U) 実開 平5−53896(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B26D 3/16 B29C 47/20 B29D 29/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂材料を用いて所定内径部と所定肉厚
    を有するように上方から下方にかけて押出し成形される
    柔軟なシームレスチューブを、所定長さに切断して、継
    ぎ目のないシームレスベルトを得るシームレスチューブ
    の切断方法であって、 前記押出し成形後に、前記シームレスチューブの前記所
    定内径部を、低摩擦材料からなり、かつ前記シームレス
    ベルトの内周長の90〜99.9%の外周長を有するチ
    ューブ支持体により支持しつつ、所定速度で下方に搬送
    する工程と、 前記チューブ支持体を挿通状態に設けた移動体を、前記
    チューブ支持体の前記所定速度と同速度で下方に移動す
    る工程と、 前記移動体に搭載され、かつ前記チューブ支持体の外周
    回りに配設される環状体を回動駆動する工程と、 前記環状体上において対向するように搭載される一対の
    カッター手段を、待機位置から切断位置に移動する工程
    とを同期して行なうことで、前記シームレスチューブを
    前記所定長さに切断することを特徴とするシームレスチ
    ューブの切断方法。
  2. 【請求項2】 前記カッター手段は超音波カッターであ
    り、前記環状体の回転中心を通る軸線に対して所定角度
    分傾斜されて前記環状体上に配設され、切断抵抗を少な
    くするようにして、前記肉厚が小さいシームレスチュー
    ブを切断可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の
    シームレスチューブの切断方法。
  3. 【請求項3】 樹脂材料を用いて所定内径部と所定肉厚
    を有するように上方から下方にかけて押出し成形される
    柔軟なシームレスチューブを、所定長さに切断して、継
    ぎ目のないシームレスベルトを得るシームレスチューブ
    の切断装置であって、 前記押出し成形後に、前記シームレスチューブの前記所
    定内径部を、低摩擦材料からなり、かつ前記シームレス
    ベルトの内周長の90〜99.9%の外周長を有するチ
    ューブ支持体により支持しつつ、所定速度で下方に搬送
    する搬送手段と、 前記チューブ支持体を挿通状態に設け、前記チューブ支
    持体の前記所定速度と同速度で下方に移動する移動手段
    と、 前記移動手段に搭載され、かつ前記チューブ支持体の外
    周回りに回動駆動される環状体と、 該環状体上において対向するように搭載されるとともに
    待機位置から切断位置に移動される一対のカッター手段
    と、 前記搬送手段と前記移動手段と前記環状体と前記カッタ
    ー手段とに接続されてなり各手段を連動して駆動制御す
    る制御手段と、 を具備することを特徴とするシームレスチューブの切断
    装置。
  4. 【請求項4】 前記カッター手段は超音波カッターであ
    り、前記チューブ支持体回りに回転駆動される環状体の
    回転中心を通る軸線に対して所定角度分傾斜されて前記
    環状体上に配設され、切断抵抗を少なくするようにし
    て、前記肉厚が小さいシームレスチューブを切断可能に
    したことを特徴とする請求項3に記載のシームレスチュ
    ーブの切断装置。
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