JP2010240961A - タイヤ用インナーライナー層の成形装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リボンゴムを成形ドラムに巻付けて成る筒状のインナーライナー層を幅が周上略均一になるように成形することができ、しかも生産性の向上を図ることのできるタイヤ用インナーライナー層の成形装置を提供する。
【解決手段】リボンゴムRRが成形ドラム10に螺旋状に巻付けられている途中で、カッター80によってリボンゴムRRを成形ドラム10の軸方向と略直交する方向に切断することにより、リボンゴムRRの巻付終端及び次に成形ドラム10に巻付けられるリボンゴムRRの巻付始端を成形することから、リボンゴムRRの巻付終端における前記切断による切断面CSが成形ドラム10の周方向と一致する。
【選択図】図11
【解決手段】リボンゴムRRが成形ドラム10に螺旋状に巻付けられている途中で、カッター80によってリボンゴムRRを成形ドラム10の軸方向と略直交する方向に切断することにより、リボンゴムRRの巻付終端及び次に成形ドラム10に巻付けられるリボンゴムRRの巻付始端を成形することから、リボンゴムRRの巻付終端における前記切断による切断面CSが成形ドラム10の周方向と一致する。
【選択図】図11
Description
本発明は、例えば自動車用タイヤの製造工程において、成形ドラムにリボンゴムを螺旋状に巻付けてインナーライナー層を成形するタイヤ用インナーライナー層の成形装置に関するものである。
一般に、この種のインナーライナー層の成形装置としては、回動自在な成形ドラムと、所定の幅及び厚みを有するリボンゴムを押出成形する押出機と、首振りカッターとを備え、押出機から押出成形されたリボンゴムを成形ドラムに螺旋状に巻付けた後、成形ドラムに巻付けられたリボンゴムの巻付始端及び終端を首振りカッターによって成形ドラムの周方向に切断し、幅が周上均一になるように筒状のインナーライナー層を成形するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、前記成形方法では、成形ドラムに巻付けられたリボンゴムの巻付始端及び終端を首振りカッターによって成形ドラムの周方向に切断するので、リボンゴムの切断によって切り落とされたゴム片を成形ドラムから取除くとともに、取除いたゴム片を再利用のために収集及び搬送する必要があり、生産性の向上を図る上で好ましくないという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、リボンゴムを成形ドラムに巻付けて成る筒状のインナーライナー層を幅が周上略均一になるように成形することができ、しかも生産性の向上を図ることのできるタイヤ用インナーライナー層の成形装置を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、回動自在な成形ドラムと、成形ドラムの外周面側に配置されるとともに、載置されたリボンゴムをその長手方向に搬送可能に形成され、成形ドラムと同期して回動しながら成形ドラムにリボンゴムを供給するコンベアとを備え、リボンゴムを成形ドラムに所定回数に亘って螺旋状に巻付けることにより筒状のインナーライナー層を成形するインナーライナー層の成形装置において、成形ドラムの軸方向とコンベアの搬送方向とのなす角度を調整可能な角度調整手段と、コンベア上のリボンゴムの巻付先端を成形ドラムの外周面に取付け、成形ドラム及びコンベアの回動に同期させてコンベアを成形ドラムの軸方向に移動させることにより、コンベアから供給されるリボンゴムを成形ドラムに螺旋状に巻付ける巻付手段と、リボンゴムが成形ドラムに螺旋状に巻付けられている途中で、リボンゴムを成形ドラムの軸方向と略直交する方向に切断することにより、リボンゴムの巻付終端及び次に成形ドラムに巻付けられる巻付始端を成形する切断手段とを備えている。
これにより、成形ドラムの軸方向とコンベアの搬送方向とのなす角度を調整可能であり、また、コンベア上のリボンゴムの巻付先端を成形ドラムの外周面に取付け、成形ドラム及びコンベアの回動に同期させてコンベアを成形ドラムの軸方向に移動させることにより、コンベアから供給されるリボンゴムを成形ドラムに螺旋状に巻付けることから、タイヤ種類に応じて成形ドラムの径寸法、リボンゴムの幅寸法等を変更する場合でも、成形ドラムの軸方向とコンベアの搬送方向とのなす角度を調整し、その条件において成形ドラム及びコンベアの回動に同期させてコンベアを成形ドラムの軸方向に移動させることにより、その成形ドラム及びリボンゴムによってインナーライナー層を成形することができる。
また、リボンゴムが成形ドラムに螺旋状に巻付けられている途中で、リボンゴムを成形ドラムの軸方向と略直交する方向に切断することにより、リボンゴムの巻付終端を成形することから、リボンゴムの巻付終端における前記切断による切断面が成形ドラムの周方向と一致する。
また、リボンゴムが成形ドラムに螺旋状に巻付けられている途中で、リボンゴムを成形ドラムの軸方向と略直交する方向に切断することにより、リボンゴムの巻付始端を成形することから、リボンゴムの巻付始端における前記切断による切断面が成形ドラムの周方向と一致する。
本発明のインナーライナー層の成形方法及びその装置によれば、リボンゴムの巻付始端及び終端における前記切断による切断面が成形ドラムの周方向と一致するので、リボンゴムを成形ドラムに巻付けて成る筒状のインナーライナー層を幅が周上略均一になるように成形することができる。また、前記切断の際に不要なゴム片が生ずることがなく、さらに、タイヤ種類に応じて成形ドラムの径寸法、リボンゴムの幅寸法等を変更する場合でも、成形ドラムの軸方向とコンベアの搬送方向とのなす角度を調整し、その条件において成形ドラム及びコンベアの回動に同期させてコンベアを成形ドラムの軸方向に移動させることにより、その成形ドラム及びリボンゴムによってインナーライナー層を成形することができるので、生産性の向上を図る上で極めて有利である。
本発明の一実施形態のインナーライナー層の成形装置を図1乃至図11を参照しながら説明する。
このインナーライナー層の成形装置は、回動自在な成形ドラム10と、成形ドラム10の下方に配置され、成形ドラム10の軸方向と交差する方向に延びるように配置されたコンベア20と、未加硫ゴムから成るリボンゴムRRをコンベア20に供給するリボンゴム供給装置30と、コンベア20及びリボンゴム供給装置30を支持する昇降ベース40と、昇降ベース40を支持する回動ベース50と、回動ベース50を支持する可動ベース60と、可動ベース60を支持する本体ベース70と、カッター80とを備えている。
成形ドラム10は、外周面にインナーライナー層、カーカス層、サイドウォール層等が順次成形され、未加硫タイヤの一部を成す筒状部材を成形するものであり、拡縮自在な周知の構造を有する。成形ドラム10はドラム支持装置11によって回動自在に支持され、ドラム支持装置11はサーボモータ等を用いて成形ドラム10を回動するようになっている。
コンベア20は周知のベルトコンベアであり、一対のローラ21と、各ローラ21の間に巻掛けられた第1ベルト22及び第2ベルト23とを有し、各ローラ21のうち一方がサーボモータ等を用いた駆動装置(図示せず)によって駆動されるようになっている。第1ベルト22は第2ベルト23よりも大きな幅寸法を有し、第1ベルト22と第2ベルト23との間には所定の隙間が設けられている。また、第1ベルト22と第2ベルト23との間には周知の光電センサから成る先端検知センサ24が設けられている。
リボンゴム供給装置30は、複数回に亘って巻回されたリボンゴム巻回体RLを回動自在に支持する主軸31と、リボンゴム巻回体RLから引き出されたリボンゴムRRから粘着防止テープTEを剥がすとともにリボンゴムRRをコンベア20に案内する第1ガイドローラ32と、第1ガイドローラ32によって剥がされた粘着防止テープTEが巻掛けられて所定の速度で回転する引取りローラ33と、引取りローラ33及びピンチローラ34を通過した粘着防止テープTEを巻取るテープ巻取軸35と、第1ガイドローラ32から引取りローラ33まで粘着防止テープTEを案内する第2ガイドローラ36とを有する。また、リボンゴム供給装置30の第1ガイドローラ32を通過したリボンゴムRRはコンベア20上に載置され、コンベア20は載置されたリボンゴムRRをその長手方向且つ成形ドラム10の軸方向と交差する方向に搬送する。
昇降ベース40は矩形箱状に形成され、上面側に図示しないフレームを介してコンベア20が固定されるとともに、リボンゴム供給装置30の主軸31、第1ガイドローラ32、引取りローラ33、ピンチローラ34、テープ巻取軸35及び第2ガイドローラ36を支持している。
回動ベース50は平板状に形成され、その上面側に複数のシリンダ51を介して昇降ベース40を支持している。各シリンダ51は周知の電動シリンダやエアシリンダから成る。即ち、各シリンダ51によって昇降ベース40が上下方向に移動するようになっている。また、回動ベース50の下面には周知のボールネジ52が螺合しており、回動ベース50の上面にはボールネジ52を回転させるサーボモータ等から成る回動駆動装置53が取付けられている。また、ボールネジ52は成形ドラム10の軸方向に延びるように配置されている。
可動ベース60は平板状に形成され、その上面側に旋回軸61及びガイドレール62を介して回動ベース50を支持している。旋回軸61とガイドレール62とは成形ドラム10の軸方向と直交する方向に互いに所定の間隔をおいて配置され、ガイドレール62は所定の弧を描きながら成形ドラム10の軸方向に延びるように配置されている。また、回動ベース50のボールネジ52の一端が可動ベース60の上面に接続されている。即ち、回動駆動装置53によってボールネジ52を回転させることにより、ボールネジ52が回動ベース50に対して成形ドラム10の軸方向に移動するとともに、回動ベース50が水平方向に回動し、回動ベース50と成形ドラム10の軸方向とのなす角度が変化する。また、回動ベース50が回動することにより昇降ベース40、リボンゴム供給装置30及びコンベア20も回動し、コンベア20の搬送方向と成形ドラム10の軸方向とのなす角度が調整される。
本体ベース70は平板状に形成され、例えば工場内の所定の設置位置に設置されている。また、本体ベース70の上面側には一対のガイドレール71を介して可動ベース60が支持されている。各ガイドレール71は成形ドラム10の軸方向に延びるように配置され、可動ベース60は各ガイドレール71に沿って成形ドラム10の軸方向に移動可能に支持されている。また、各ガイドレール71の間にはボールネジ72が設けられ、ボールネジ72は成形ドラム10の軸方向に延びるように配置されるとともに、可動ベース60の下面の一部に螺合している。また、ボールネジ72はサーボモータ等から成る直線駆動装置73によって回動するようになっている。即ち、直線駆動装置73によってボールネジ72を回転させることにより、可動ベース60が成形ドラム10の軸方向に移動する。また、可動ベース60が成形ドラム10の軸方向に移動することにより、回動ベース50、昇降ベース40、リボンゴム供給装置30及びコンベア20も成形ドラム10の軸方向に移動する。
カッター80は周知の超音波カッターから成り、カッター支持装置81によって支持されている。また、カッター支持装置81はカッター80の成形ドラム10の軸方向の位置を調整可能に構成されている。
また、成形ドラム10、ドラム支持装置11、コンベア20、先端検知センサ24、リボンゴム供給装置30、シリンダ51、回動駆動装置53及び直線駆動装置73は周知のコンピュータから成る制御装置90に接続されている。また、制御装置90には、周知のキーボード等から成る入力装置91及び周知のハードディスク等から成る記憶装置92が接続されている。
このように構成されたインナーライナーの成形装置は、成形するタイヤ種類、リボンゴム供給装置30に装着されたリボンゴムRRの幅寸法、成形ドラム10の種類等の所定の情報が入力装置91から入力されると、入力された情報に基づいてコンベア20の搬送方向と成形ドラム10の軸方向とのなす角度を調整するとともに、カッター80の位置を成形ドラム10の軸方向に調整し、その後にインナーライナー層の成形を開始するようになっている。この場合の成形装置の動作を制御装置90の動作を示すフローチャート及び動作説明図を参照しながら説明する(図5〜図11参照)。図6〜11では、成形装置の動作を分かりやすく示すために、リボンゴム供給装置30、昇降ベース40、回動ベース50、可動ベース60、本体ベース70等を省略して記載している。尚、フローチャートに基づく動作前の状態において、昇降ベース40が各シリンダ51によって下側位置に配置されることにより、成形ドラム10とコンベア20との間に十分な隙間が確保されており、成形ドラム10は拡径した状態となっている。また、フローチャートに基づく動作前の状態において、リボンゴムRRの先端が長手方向と所定の角度αをなすように切断されている。この切断は、作業者が手作業で行うことも可能であり、以下のステップS8と同様な方法を用いて自動で、または作業者が成形装置を操作して行うことも可能である。
先ず、タイヤ種類、リボンゴムRRの幅寸法、成形ドラム10の種類等の所定の情報が入力装置91から入力されると(S1)、成形ドラム10の1回転ごとにコンベア20が成形ドラム10の軸方向に移動するピッチ移動量Pを入力された情報に基づいて設定する(S2)。ピッチ移動量Pは、例えばP=B/cosαの式によって設定される。ここで、BはリボンゴムRRの幅寸法であり、例えば図3に示すように、成形ドラム10に巻付けられたリボンゴムRR同士が重なり合うように設定されている場合は、B=BO−OLの式によって求められる。ここで、BOはリボンゴムRRの真の幅寸法であり、OLはリボンゴムRR同士が重なり合う量である。尚、リボンゴムRRが重なり合わないようにする場合はB=B0とすることも可能である。
続いて、入力された情報及びピッチ移動量Pに基づいて成形ドラム10とコンベア20の搬送方向とのなす角度βを計算する(S3)。また、入力された情報及びピッチ移動量Pに基づいて、成形ドラム10へのリボンゴムRRの巻付回数Tを計算する(S4)。
これらの計算は、例えばβ=90°−arctan(P/L)やT=W/Pの式によって求められる。ここで、Pは前記ピッチ移動量であり、Lは前記入力された情報に対応するように記憶装置92に格納されている成形ドラム10の周長であり、Wは前記入力された情報に対応するように記憶装置92に格納されている成形するインナーライナー層の幅寸法である。尚、巻付回数Tが整数である必要はなく、任意の幅寸法Wのインナーライナー層を成形することが可能である。また、角度βとリボンゴムRRの巻付先端の角度αとの関係は、β=90°−αとなっている。
続いて、図6に示すように、計算された角度βになるまで回動駆動装置53によって回動ベース50を回動させる(S5)。さらに、入力された情報に基づき、カッター支持装置81によってカッター80の位置を成形ドラム10の軸方向に調整する(S6)。
続いて、例えば入力装置91に設けられているスタートボタンが操作されると(S7)、図7に示すように、リボンゴム供給装置30及びコンベア20によって、リボンゴムRRの先端が先端検知センサ24の上方に配置されるように、コンベア20を回動させることによってコンベア20上におけるリボンゴムRRの位置を調整するとともに、リボンゴムRRの先端が成形ドラム10の軸方向所定位置に配置されるように、直線駆動装置73によってコンベア20の位置を成形ドラム10の軸方向に調整する(S8)。その後、各シリンダ51によって昇降ベース40を上昇させ、コンベア20上のリボンゴムRRの先端側を成形ドラム10の外周面に押付けることにより、成形ドラム10の外周面にリボンゴムRRの先端側を貼り付ける(S9)。尚、押付けによらずとも、成形ドラム10の外周面に空気の吸引孔を設け、空気の吸引によってリボンゴムRRの先端側を成形ドラム10の外周面に取付けることも可能であり、その他の方法によって取付けることも可能である。このリボンゴムRRの先端側を巻付始端と称する。
続いて、図8〜図10に示すように、ステップS2で求められたピッチ移動量P及びステップS4で求められた巻付回数Tに基づいてドラム支持装置11、軸方向駆動装置73、コンベア20及びリボンゴム供給装置30を制御し、成形ドラム10にリボンゴムRRを巻付ける(S10)。ここでは、コンベア20によるリボンゴムRRの搬送速度Vcは、例えばVc=Vd/cosαの式によって求められ、軸方向駆動装置73によるコンベア20の成形ドラム10の軸方向への移動速度Vpは、例えばVp=Vc×sinαとなる。ここで、Vdは成形ドラム10の外周面の速度であり、成形ドラム10の角速度及び外径に基づいて求めることができる。これらの式によって求められたVd、Vc及びVpによって支持装置11、軸方向駆動装置73、コンベア20及びリボンゴム供給装置30を制御することにより、成形ドラム10の回転速度、コンベア20の回動速度及びコンベア20の移動速度を同期させることができ、成形ドラム20の外周面へのリボンゴムRRの螺旋状巻付けを確実に行うことが可能となる。尚、他の式や手法を用いて前記同期を行うことも可能である。
尚、図8及び図9に示されているように、ステップ10においてリボンゴムRRがカッター80の配置されている位置を通過する際に、リボンゴムRRが成形ドラム10の軸方向と略直交する方向に切断される。ここで、リボンゴムRRが前記巻付回数Tに応じた長さになるように、カッター80の位置が調整されている。また、カッター80は、第1ガイドローラ32とコンベア20との間のリボンゴムRRを切断可能な高さ方向の位置で静止している。また、前述のように、成形ドラム10の回転速度、コンベア20の回転速度及びコンベア20の移動速度が同期している状態で、リボンゴムRRがカッター80の位置を通過するので、リボンゴムRRがその長手方向に対して斜めに切断される。また、成形ドラム10の回転速度、コンベア20の回転速度及びコンベア20が前述のように求められたVd、Vc及びVpに基づいて制御されるので、切断された切断面CSとリボンゴムRRの長手方向とは角度αをなす。
また、リボンゴムRRが前述のように切断されることにより、リボンゴムRRの巻付終端が成形されるとともに、次に成形ドラム10に巻付けられるリボンゴムRRの巻付始端が形成される。
続いて、図10に示すように、成形ドラム10に巻付回数TだけリボンゴムRRが巻付けられると、幅Wのインナーライナー層が成形されるとともに、次に成形ドラム10に巻付けられるリボンゴムRRの巻付始端側も成形ドラム10に巻付けられる。このため、先ず、各シリンダ51によって昇降ベース40を下方に移動させ、リボンゴムRRがカッター80に接触しないようにする(S11)。また、図11に示すように、前述のように求められたVd、Vc及びVpに基づいて、成形ドラム10及びコンベア20をステップS8と反対方向に回転させるとともに、コンベア20をステップS8と反対方向に移動させことにより、次に成形ドラム10に巻付けられるリボンゴムRRの巻付始端側を成形ドラム10からコンベア20やリボンゴム供給装置30に戻す(S12)。
続いて、何も巻付けられていない成形ドラム10がコンベア20の上方に配置される度にステップS8〜ステップS12を繰返し、その繰返し回数が入力装置91から入力された所定回数以上になると(S13)、本制御を終了させる。尚、何も巻付けられていない成形ドラム10ではなく、前記ステップS8〜S12によってインナーライナー層が1層成形された成形ドラム10がコンベア20の上方に配置されている状態で、ステップS8〜S12を繰返し、成形ドラム10の外周面に2層目のインナーライナー層を成形することも可能である。
このように、本実施形態によれば、成形ドラム10の軸方向とコンベア20の搬送方向とのなす角度βを調整可能であり、また、コンベア20上のリボンゴムRRの巻付先端を成形ドラム10の外周面に取付け、成形ドラム10及びコンベア20の回動に同期させてコンベア20を成形ドラム10の軸方向に移動させることにより、コンベア20から供給されるリボンゴムRRが成形ドラム20に螺旋状に巻付けられる。即ち、タイヤ種類に応じて成形ドラム10の径寸法、リボンゴムRRの幅寸法等を変更する場合でも、成形ドラム10の軸方向とコンベア20の搬送方向とのなす角度βを調整し、その条件において成形ドラム10及びコンベア20の回動に同期させてコンベア20を成形ドラム10の軸方向に移動させることにより、その成形ドラム10及びリボンゴムRRによってインナーライナー層を成形することができる。
また、リボンゴムRRが成形ドラム10に螺旋状に巻付けられている途中で、リボンゴムRRを成形ドラム10の軸方向と略直交する方向に切断することにより、リボンゴムRRの巻付終端を成形することから、リボンゴムRRの巻付終端における前記切断面CSが成形ドラム10の周方向と一致する。
また、リボンゴムRRが成形ドラム10に螺旋状に巻付けられている途中で、リボンゴムRRを成形ドラム10の軸方向と略直交する方向に切断することにより、リボンゴムRRの巻付始端を成形することから、リボンゴムRRの巻付始端における前記切断面CSが成形ドラム10の周方向と一致する。
即ち、巻付始端及び終端における切断面CSが成形ドラム10の周方向と一致するので、リボンゴムRRを成形ドラム10に巻付けてなる筒状のインナーライナー層を幅が周上均一になるように成形することができる。また、前記切断の際に不要なゴム片が生ずることがない。さらに、タイヤ種類に応じて成形ドラム10を径寸法が異なる他の成形ドラム10に交換し、リボンゴム供給装置30に装着されているリボンゴム巻回体RLを交換し、リボンゴムRRの幅寸法等を変更する場合でも、成形ドラム10の軸方向とコンベア20の搬送方向とのなす角度を調整し、その条件において成形ドラム10及びコンベア20の回動に同期させてコンベア20を成形ドラム10の軸方向に移動させることにより、その成形ドラム10及びリボンゴムRRによってインナーライナー層を成形することができるので、生産性の向上を図る上で極めて有利である。
また、ステップS10においてリボンゴムRRの巻付始端が成形されるとともに、該巻付始端がステップS11〜S12において成形ドラム10からコンベア20に戻され、ステップS8において、該巻付始端が先端検知センサ24の上方に配置されるように、コンベア20を回動させることによりコンベア20上におけるリボンゴムRRの位置が調整され、該巻付始端が成形ドラム10の軸方向所定位置に配置されるように、直線駆動装置73によってコンベア20の位置が成形ドラム10の軸方向に調整されることから、ステップS10において成形された巻付始端をステップS9において成形ドラム10の外周面の所定位置に確実に貼り付けることができ、次のインナーライナー層の成形を正確に行うことが可能となる。
また、制御装置90は、成形ドラム10の1回転ごとにコンベア20が成形ドラム10の軸方向に移動するピッチ移動量Pを設定し、成形ドラム10の周長L及びピッチ移動量Pに基づいて成形ドラム10とコンベア20の搬送方向とのなす角度βを計算し、成形するインナーライナー層の幅寸法W及びピッチ移動量Pに基づいて成形ドラム10へのリボンゴムRRの巻付回数Tを計算し、前記ピッチ移動量P及び巻付回数Tに基づいて支持装置11、軸方向駆動装置73、コンベア20及びリボンゴム供給装置30を制御することから、成形ドラム10の回転速度、コンベア20の回動速度及びコンベア20の移動速度を正確に同期させることができ、インナーライナー層の品質を向上する上で極めて有利である。
また、ステップS6において、カッター80の位置を成形ドラム10の軸方向に調整し、ステップ10において、カッター80がリボンゴムRRを切断可能な位置に静止している状態で、成形ドラム10の回転速度、コンベア20の回動速度及びコンベア20の移動速度を同期させながら、成形ドラム10にリボンゴムRRを巻付けることにより、リボンゴムRRが成形ドラム10の軸方向と略直交する方向に切断される。このため、リボンゴムRRの切断に要する時間を短縮または省くことができ、生産性の向上を図る上で極めて有利である。
尚、入力装置91に入力する情報や記憶装置92に記憶させる情報は任意に変更可能であり、その場合でも前述と同様の作用効果を達成可能である。
尚、本実施形態では、ステップS10においてリボンゴムRRの巻付始端が巻付終端とともに成形ドラム10に巻付けられ、ステップS11〜S12において該巻付始端を成形ドラム10からコンベア20上に戻すようにしている。これに対し、ステップS10においてリボンゴムRRの巻付終端のみが成形ドラム10に巻付けられるとともに、巻付始端が成形ドラム10に巻付けられないように構成し、巻付始端を支持する他のコンベアをコンベア20の先端側に設けることも可能であり、この場合でも前述と同様の作用効果を達成可能である。
尚、本実施形態では、リボンゴム供給装置30からコンベア20にリボンゴムRRを供給するように構成している。これに対し、周知の押出機からコンベア20にリボンゴムRRを供給することも可能であり、他の成形装置や保管装置からコンベア20にリボンゴムRRを供給することも可能であり、これらの場合でも前述と同様の作用効果を達成可能である。
尚、本実施形態では、カッター80がリボンゴムRRを切断可能な位置に静止している状態で、成形ドラム10の回転速度、コンベア20の回動速度及びコンベア20の移動速度を同期させながら、成形ドラム10にリボンゴムRRを巻付けることにより、リボンゴムRRが成形ドラム10の軸方向と略直交する方向に切断される。これに対し、ステップS10において、リボンゴムRRを成形ドラム10に螺旋状に巻付けている途中で、成形ドラム10及びコンベア20の回動を一旦停止させるとともに、コンベア20の成形ドラム10の軸方向への移動も停止させ、コンベア20の搬送方向に移動可能なカッターを用いることにより、コンベア20上においてリボンゴムRRを成形ドラム10の軸方向と略直交する方向に切断することも可能である。
尚、本実施形態では、コンベア20に単一のリボンゴムRRが供給されるものを示した。これに対し、リボンゴム供給装置30を複数設け、コンベア20上に複数本のリボンゴムRRを同時に供給することも可能である。
この場合、図12に示すように、コンベア20上に例えば2本のリボンゴムRRが供給される場合、各リボンゴムRRはコンベア20上で互いに幅方向に並ぶように配置されて幅方向端部同士が接触するか重ね合わせられ、コンベア20上では見かけ上1本のリボンゴムとなる。このため、前述のステップS2〜S12を前記見かけ上1本のリボンゴムの幅寸法に基づいて行うことにより、前述と同様にインナーライナー層の成形を行うことが可能である。
10…成形ドラム、11…ドラム支持装置、20…コンベア、24…先端検知センサ、30…リボンゴム供給装置、40…昇降ベース、50…回動ベース、51…シリンダ、52…ボールネジ、53…回動駆動装置、60…可動ベース、61…旋回軸、62…ガイドレール、70…本体ベース、71…ガイドレール、72…ボールネジ、73…直線駆動装置、80…カッター、81…カッター支持装置、RR…リボンゴム、RL…リボンゴム巻回体、TE…粘着防止テープ。
Claims (3)
- 回動自在な成形ドラムと、成形ドラムの外周面側に配置されるとともに、載置されたリボンゴムをその長手方向に搬送可能に形成され、成形ドラムと同期して回動しながら成形ドラムにリボンゴムを供給するコンベアとを備え、リボンゴムを成形ドラムに所定回数に亘って螺旋状に巻付けることにより筒状のインナーライナー層を成形するタイヤ用インナーライナー層の成形装置において、
成形ドラムの軸方向とコンベアの搬送方向とのなす角度を調整可能な角度調整手段と、
コンベア上のリボンゴムの巻付先端を成形ドラムの外周面に取付け、成形ドラム及びコンベアの回動に同期させてコンベアを成形ドラムの軸方向に移動させることにより、コンベアから供給されるリボンゴムを成形ドラムに螺旋状に巻付ける巻付手段と、
リボンゴムが成形ドラムに螺旋状に巻付けられている途中で、リボンゴムを成形ドラムの軸方向と略直交する方向に切断することにより、リボンゴムの巻付終端及び次に成形ドラムに巻付けられる巻付始端を成形する切断手段とを備えた
ことを特徴とするタイヤ用インナーライナー層の成形装置。 - 前記切断手段によって成形されて次に成形ドラムに巻付けられるリボンゴムの巻付始端の位置をコンベア上において所定位置に配置するとともに、該リボンゴムの巻付始端が成形ドラムの軸方向所定位置に配置されるようにコンベアの位置を成形ドラムの軸方向に調整するように構成した
ことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用インナーライナー層の成形装置。 - 前記リボンゴムが、コンベア上で互いに幅方向に並ぶように配置されて幅方向端部同士が接触するか重ね合わせられている複数本のリボンゴムから成る
ことを特徴とする請求項1または2の何れかに記載のタイヤ用インナーライナー層の成形装置。
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Cited By (2)
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JP2013022871A (ja) * | 2011-07-22 | 2013-02-04 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ゴムストリップの貼り付け装置および貼り付け方法 |
JP2015074135A (ja) * | 2013-10-08 | 2015-04-20 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴムストリップの貼り付け方法および貼り付け装置 |
-
2009
- 2009-04-03 JP JP2009091400A patent/JP2010240961A/ja not_active Withdrawn
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