JP2808523B2 - ショッピングカートのハンドル装置 - Google Patents
ショッピングカートのハンドル装置Info
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- JP2808523B2 JP2808523B2 JP6219161A JP21916194A JP2808523B2 JP 2808523 B2 JP2808523 B2 JP 2808523B2 JP 6219161 A JP6219161 A JP 6219161A JP 21916194 A JP21916194 A JP 21916194A JP 2808523 B2 JP2808523 B2 JP 2808523B2
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- Japan
- Prior art keywords
- arm
- handle
- shopping cart
- cart
- escalator
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62B—HAND-PROPELLED VEHICLES, e.g. HAND CARTS OR PERAMBULATORS; SLEDGES
- B62B5/00—Accessories or details specially adapted for hand carts
- B62B5/02—Accessories or details specially adapted for hand carts providing for travelling up or down a flight of stairs
- B62B5/021—Accessories or details specially adapted for hand carts providing for travelling up or down a flight of stairs specially adapted for escalators
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62B—HAND-PROPELLED VEHICLES, e.g. HAND CARTS OR PERAMBULATORS; SLEDGES
- B62B5/00—Accessories or details specially adapted for hand carts
- B62B5/06—Hand moving equipment, e.g. handle bars
- B62B5/064—Hand moving equipment, e.g. handle bars adaptable for different users, e.g. by means of pivoting elements
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Handcart (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平坦な床面における走
行はもちろんのこと、エスカレータによる別階への移動
をも可能とした、スーパーマーケット等で使用されるシ
ョッピングカートのハンドル装置に関する。
行はもちろんのこと、エスカレータによる別階への移動
をも可能とした、スーパーマーケット等で使用されるシ
ョッピングカートのハンドル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、スーパーマーケット等において
は、ショッピングカートは、平坦な床面上で使用される
ようになっており、これを、別の階に移動させるには、
エレベータを使わざるを得ない。しかし、ショッピング
カートはかさばるので、いくつものショッピングカート
をエレベータに乗せるわけにはゆかない。そのため、混
雑時には長時間待たなければならなくなる。別の移動手
段であるエスカレータは、連続輸送しているので、これ
を利用できれば便利であるが、従来のショッピングカー
トをそのままエスカレータに乗せると、ショッピングカ
ートが傾き、買物品が入ったバスケットも傾いて、バラ
ンスが崩れ倒れるおそれがある。
は、ショッピングカートは、平坦な床面上で使用される
ようになっており、これを、別の階に移動させるには、
エレベータを使わざるを得ない。しかし、ショッピング
カートはかさばるので、いくつものショッピングカート
をエレベータに乗せるわけにはゆかない。そのため、混
雑時には長時間待たなければならなくなる。別の移動手
段であるエスカレータは、連続輸送しているので、これ
を利用できれば便利であるが、従来のショッピングカー
トをそのままエスカレータに乗せると、ショッピングカ
ートが傾き、買物品が入ったバスケットも傾いて、バラ
ンスが崩れ倒れるおそれがある。
【0003】このバランスの崩れを回避するために、バ
スケット部を、カート本体に対して回動自在に支持した
カートすなわち手押し運搬車が、特開昭60−252064号公
報、実開昭62-30971号公報、実公平3−12610号公報等に
記載されている。
スケット部を、カート本体に対して回動自在に支持した
カートすなわち手押し運搬車が、特開昭60−252064号公
報、実開昭62-30971号公報、実公平3−12610号公報等に
記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
ものでは、ハンドル部がカート本体に対して固定されて
いるので、下りのエスカレータに乗る際、まずカートが
前傾を始めて、ハンドルの位置が、平坦な床面での使用
状態よりも前側下方に離れ、そのため利用者は、前屈し
て腕を前方に伸ばし、無理な姿勢でカートを保持しなけ
ればならなくなる。また、上りのエスカレータに乗る際
には、カートが利用者とは異なる段に乗ることになるの
で、ハンドルの位置も、平坦な床面での使用状態よりも
上方となり、利用者は、腕を上方に曲げた状態でハンド
ルを保持しなければならない。このように、ハンドル部
がカート本体に固定されていると、上り下りいずれのエ
スカレータに乗るにしても、利用者は、無理な姿勢での
カート保持を強いられることとなる。
ものでは、ハンドル部がカート本体に対して固定されて
いるので、下りのエスカレータに乗る際、まずカートが
前傾を始めて、ハンドルの位置が、平坦な床面での使用
状態よりも前側下方に離れ、そのため利用者は、前屈し
て腕を前方に伸ばし、無理な姿勢でカートを保持しなけ
ればならなくなる。また、上りのエスカレータに乗る際
には、カートが利用者とは異なる段に乗ることになるの
で、ハンドルの位置も、平坦な床面での使用状態よりも
上方となり、利用者は、腕を上方に曲げた状態でハンド
ルを保持しなければならない。このように、ハンドル部
がカート本体に固定されていると、上り下りいずれのエ
スカレータに乗るにしても、利用者は、無理な姿勢での
カート保持を強いられることとなる。
【0005】本発明は、上述の欠点を解消して、平坦な
床面での使用、エスカレータへの載置のいずれの使用状
態においても、利用者が、自然な動作で、ハンドルの位
置を適切な位置に変更することができるようにした、シ
ョッピングカートのハンドル装置を提供することを目的
としている。
床面での使用、エスカレータへの載置のいずれの使用状
態においても、利用者が、自然な動作で、ハンドルの位
置を適切な位置に変更することができるようにした、シ
ョッピングカートのハンドル装置を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1) カート本体の上部から後方に向かって延びる左右
1対のハンドル取付アームの後端に、左右方向を向くハ
ンドルバーの両端に一端を連結した左右1対の回動アー
ムの他端を枢着し、かつ前記ハンドル取付アームに、前
記回動アームの回動範囲を、前記ハンドル取付アームの
上端から前方にほぼ水平に延出する前向位置から、上方
を回って下向きの垂下位置に至るまでの範囲に制限する
回動規制手段を設け、さらに、ハンドル取付アームと回
動アームとの間に、回動アームを垂下位置から後上方を
回って前向位置に向かって付勢する弾性付勢手段を設け
る。
題は、次のようにして解決される。 (1) カート本体の上部から後方に向かって延びる左右
1対のハンドル取付アームの後端に、左右方向を向くハ
ンドルバーの両端に一端を連結した左右1対の回動アー
ムの他端を枢着し、かつ前記ハンドル取付アームに、前
記回動アームの回動範囲を、前記ハンドル取付アームの
上端から前方にほぼ水平に延出する前向位置から、上方
を回って下向きの垂下位置に至るまでの範囲に制限する
回動規制手段を設け、さらに、ハンドル取付アームと回
動アームとの間に、回動アームを垂下位置から後上方を
回って前向位置に向かって付勢する弾性付勢手段を設け
る。
【0007】(2) 上記(1)項において、弾性付勢手段
を、回動アームの端部をハンドル取付アームの端部に枢
支する枢支点の回りに巻回したコイルばねとし、かつこ
のコイルばねの付勢力が、回動アームが前向位置に達す
る前にゼロとなるように設定する。
を、回動アームの端部をハンドル取付アームの端部に枢
支する枢支点の回りに巻回したコイルばねとし、かつこ
のコイルばねの付勢力が、回動アームが前向位置に達す
る前にゼロとなるように設定する。
【0008】(3) 上記(1)または(2)項において、回
動規制手段を、回動アームが前向位置に達したとき、そ
の下面に当接する第1ストッパと、回動アームが垂下位
置に達したとき、その前面に当接する第2ストッパとか
らなるものとする。
動規制手段を、回動アームが前向位置に達したとき、そ
の下面に当接する第1ストッパと、回動アームが垂下位
置に達したとき、その前面に当接する第2ストッパとか
らなるものとする。
【0009】
【作用】本発明によれば、利用者が握るハンドルが、ハ
ンドル取付アームの端部の枢支点を中心として回動し、
その揺動アームの長さの分だけ、伸びたり短くなったり
することができ、かつその上下位置も変更できるので、
利用者は、自然な姿勢でショッピングカートを保持でき
る。
ンドル取付アームの端部の枢支点を中心として回動し、
その揺動アームの長さの分だけ、伸びたり短くなったり
することができ、かつその上下位置も変更できるので、
利用者は、自然な姿勢でショッピングカートを保持でき
る。
【0010】
【実施例】図1は、本発明のショッピングカートの一実
施例を示す。このショッピングカートは、買物品を入れ
るバスケット(1)をカート本体(2)に支持してなるもの
で、カート本体(2)の下端部には、4個の首振り車輪
(3)が、また、同じく上部には、斜め後上方に延びるハ
ンドル取付アーム(4)が設けられている。
施例を示す。このショッピングカートは、買物品を入れ
るバスケット(1)をカート本体(2)に支持してなるもの
で、カート本体(2)の下端部には、4個の首振り車輪
(3)が、また、同じく上部には、斜め後上方に延びるハ
ンドル取付アーム(4)が設けられている。
【0011】従来のショッピングカートでは、カート本
体(2)の左右両側部から延びる上記ハンドル取付アーム
(4)の先端部同士を連結してハンドルバーとし、利用者
は、このハンドルバーを押して進むようになっている。
体(2)の左右両側部から延びる上記ハンドル取付アーム
(4)の先端部同士を連結してハンドルバーとし、利用者
は、このハンドルバーを押して進むようになっている。
【0012】これに対して、本発明によれば、左右方向
を向くハンドルバー(5)の両端に、回動アーム(6)の後
端部を固着したものをハンドル本体(8)とし、回動アー
ム(6)の後端を、ジョイントピン(7)により、左右のハ
ンドル取付アーム(4)の後端部に枢着してある。なお、
ハンドルバー(5)は、回動アーム(6)に対して回転自在
としておいてもよい。このハンドル本体(8)の詳細を、
図2〜図6を参照して次に述べる。
を向くハンドルバー(5)の両端に、回動アーム(6)の後
端部を固着したものをハンドル本体(8)とし、回動アー
ム(6)の後端を、ジョイントピン(7)により、左右のハ
ンドル取付アーム(4)の後端部に枢着してある。なお、
ハンドルバー(5)は、回動アーム(6)に対して回転自在
としておいてもよい。このハンドル本体(8)の詳細を、
図2〜図6を参照して次に述べる。
【0013】図2に示すように、ハンドル本体(8)の両
側における回動アーム(6)の後端近くを2又に分岐し
て、平行分岐部(6a)(6b)を形成してある。この平行分岐
部(6a)(6b)を前述のジョイントピン(7)が貫通し、回動
アーム(6)は、ハンドル取付アーム(4)の後端部に枢支
されている。
側における回動アーム(6)の後端近くを2又に分岐し
て、平行分岐部(6a)(6b)を形成してある。この平行分岐
部(6a)(6b)を前述のジョイントピン(7)が貫通し、回動
アーム(6)は、ハンドル取付アーム(4)の後端部に枢支
されている。
【0014】平行分岐部(6a)(6b)の間において、ジョイ
ントピン(7)には、コイルばね(9)が巻装されている。
コイルばね(9)は、図3において白抜き矢印により示す
ように、ハンドル本体(8)を前下方向に付勢している。
ントピン(7)には、コイルばね(9)が巻装されている。
コイルばね(9)は、図3において白抜き矢印により示す
ように、ハンドル本体(8)を前下方向に付勢している。
【0015】コイルばね(9)の付勢力は、ハンドル本体
(8)が、垂直下方にある位置から、垂直上方の若干前方
である線Xで示す位置へ至る角度αの範囲において有効
に作用し、線Xを越えて前方へ移動する角度範囲βで
は、付勢力がゼロとなるように設定されている。したが
って、角度範囲βは、ハンドル本体(8)が重力によって
回動する範囲となる。
(8)が、垂直下方にある位置から、垂直上方の若干前方
である線Xで示す位置へ至る角度αの範囲において有効
に作用し、線Xを越えて前方へ移動する角度範囲βで
は、付勢力がゼロとなるように設定されている。したが
って、角度範囲βは、ハンドル本体(8)が重力によって
回動する範囲となる。
【0016】符号(10)は、ハンドル取付アーム(4)に設
けられ、回動アーム(6)の回動範囲を、上述の角度α+
βの範囲内に制限する回動規制手段で、回動アーム(6)
が前方を向いて、ほぼ水平となったとき、その下面が当
接する第1ストッパ(10a)と、回動アーム(6)が垂下位
置に達したとき、その前面が当接する第2ストッパ(10
b)とからなっている。
けられ、回動アーム(6)の回動範囲を、上述の角度α+
βの範囲内に制限する回動規制手段で、回動アーム(6)
が前方を向いて、ほぼ水平となったとき、その下面が当
接する第1ストッパ(10a)と、回動アーム(6)が垂下位
置に達したとき、その前面が当接する第2ストッパ(10
b)とからなっている。
【0017】図4は、このようにばね付勢されたハンド
ル本体(8)における回動アーム(6)が、ハンドル取付ア
ーム(4)とほぼ重合し、かつほぼ水平となる前向位置に
ある状態を示す。図6は、ハンドル本体(8)が垂下位置
に達した状態を示し、図5は、その中間の状態を示す。
コイルばね(9)の付勢力は、図6の状態にあるハンドル
本体(8)を、上側前方へ回動させて、図4の状態にもた
らすのに十分な程度であり、ショッピングカートの使用
者が手を掛けると、それほどの抵抗なく、ばねの力に抗
してハンドル本体(8)を回動させることができる。
ル本体(8)における回動アーム(6)が、ハンドル取付ア
ーム(4)とほぼ重合し、かつほぼ水平となる前向位置に
ある状態を示す。図6は、ハンドル本体(8)が垂下位置
に達した状態を示し、図5は、その中間の状態を示す。
コイルばね(9)の付勢力は、図6の状態にあるハンドル
本体(8)を、上側前方へ回動させて、図4の状態にもた
らすのに十分な程度であり、ショッピングカートの使用
者が手を掛けると、それほどの抵抗なく、ばねの力に抗
してハンドル本体(8)を回動させることができる。
【0018】つぎに、図7〜図13を参照して、平坦な
床面、およびエスカレータにおけるハンドル本体(8)
と、利用者の手の位置との関係について説明する。
床面、およびエスカレータにおけるハンドル本体(8)
と、利用者の手の位置との関係について説明する。
【0019】図7は、平坦な床面上における使用状態を
示す。使用者は、前向位置となっているハンドル本体
(8)のハンドルバー(5)を握って、ショッピングカート
を押し進める。この際使用者の手は、一番自然で疲れに
くい位置にある。
示す。使用者は、前向位置となっているハンドル本体
(8)のハンドルバー(5)を握って、ショッピングカート
を押し進める。この際使用者の手は、一番自然で疲れに
くい位置にある。
【0020】図8〜図10は、下りエスカレータにおけ
る使用状況を示す。図8は、下りエスカレータでの降り
はじめの状態である。ハンドルバー(5)を掴んでいる使
用者の手はそのままであり、カート本体(2)の前部の車
輪(3)は、エスカレータの段が下がるに従って下降する
ので、カート本体(2)は前方に傾斜し始める。この際、
ハンドル本体(8)は、抵抗なく反時計方向への回動を始
める。
る使用状況を示す。図8は、下りエスカレータでの降り
はじめの状態である。ハンドルバー(5)を掴んでいる使
用者の手はそのままであり、カート本体(2)の前部の車
輪(3)は、エスカレータの段が下がるに従って下降する
ので、カート本体(2)は前方に傾斜し始める。この際、
ハンドル本体(8)は、抵抗なく反時計方向への回動を始
める。
【0021】図9に示すように、ショッピングカートが
完全にエスカレータに乗り切ると、カート本体(2)は、
前下がりにほぼ30度の角度で傾斜する。この際には、
ハンドル本体(8)は、ほぼ180度回動し、ハンドル本
体(8)のハンドルバー(5)は、その回動アーム(6)の長
さだけ、ハンドル取付アーム(4)の端部から伸長した位
置となる。すなわち、ハンドル本体(8)は引き伸ばされ
る。したがって、ショッピングカートが傾いて使用者の
手が遠くなっても、無理なく保持することができる。
完全にエスカレータに乗り切ると、カート本体(2)は、
前下がりにほぼ30度の角度で傾斜する。この際には、
ハンドル本体(8)は、ほぼ180度回動し、ハンドル本
体(8)のハンドルバー(5)は、その回動アーム(6)の長
さだけ、ハンドル取付アーム(4)の端部から伸長した位
置となる。すなわち、ハンドル本体(8)は引き伸ばされ
る。したがって、ショッピングカートが傾いて使用者の
手が遠くなっても、無理なく保持することができる。
【0022】図10に示すように、下りエスカレータか
ら降りる際には、ハンドル本体(8)は、自然に時計方向
に回動してゆく。
ら降りる際には、ハンドル本体(8)は、自然に時計方向
に回動してゆく。
【0023】図11〜図13は、上りエスカレータにお
ける使用状況を説明するものである。図11は、上りエ
スカレータへの乗りはじめの状態を示す。ハンドル本体
(8)のハンドルバー(6)を握った利用者は、ショッピン
グカートの前部の車輪(3)がエスカレータの段とともに
高くなってゆくと、ハンドル本体(8)を介して、ショッ
ピングカートの荷重で押されるのを支える格好となる。
ける使用状況を説明するものである。図11は、上りエ
スカレータへの乗りはじめの状態を示す。ハンドル本体
(8)のハンドルバー(6)を握った利用者は、ショッピン
グカートの前部の車輪(3)がエスカレータの段とともに
高くなってゆくと、ハンドル本体(8)を介して、ショッ
ピングカートの荷重で押されるのを支える格好となる。
【0024】図12に示すように、ショッピングカート
が完全にエスカレータに乗り切り、後方へ約30度の角
度で傾くと、利用者は、ハンドル本体(8)をその垂下位
置まで回動させる。この位置では、回動アーム(6)が、
図3に示す第2ストッパ(10b)に当接するので、傾いた
ショッピングカートの荷重分力を楽に支えることができ
る。また、この際の使用者の手の高さ位置も自然であ
る。
が完全にエスカレータに乗り切り、後方へ約30度の角
度で傾くと、利用者は、ハンドル本体(8)をその垂下位
置まで回動させる。この位置では、回動アーム(6)が、
図3に示す第2ストッパ(10b)に当接するので、傾いた
ショッピングカートの荷重分力を楽に支えることができ
る。また、この際の使用者の手の高さ位置も自然であ
る。
【0025】図13に示すように、上りエスカレータか
ら降りる際には、ショッピングカートの傾き、および荷
重分力も次第に減少するので、回動アーム(6)はストッ
パ(10)から離れる。使用者がショッピングカートと同じ
高さに近づくとともに、使用者は、ハンドル本体(8)を
時計方向に回動させて、図7に示す標準状態に戻す。
ら降りる際には、ショッピングカートの傾き、および荷
重分力も次第に減少するので、回動アーム(6)はストッ
パ(10)から離れる。使用者がショッピングカートと同じ
高さに近づくとともに、使用者は、ハンドル本体(8)を
時計方向に回動させて、図7に示す標準状態に戻す。
【0026】
【発明の効果】平坦な床面上でのショッピングカート使
用時は、回動アームがほぼ水平な前向位置に位置してお
り、通常のカートと同様のハンドル位置で使用できる。
用時は、回動アームがほぼ水平な前向位置に位置してお
り、通常のカートと同様のハンドル位置で使用できる。
【0027】下りのエスカレータに乗る時は、カート本
体が前下方へ離れてゆくが、利用者がハンドルバーをそ
れまでの位置のままで把持していると、回動アームは、
後上方に自然に回動し、ハンドルバーは、通常の位置に
対して、揺動アームの長さの2倍だけ後に移動する。し
たがって、利用者は自然な姿勢でショッピングカートを
保持できる。
体が前下方へ離れてゆくが、利用者がハンドルバーをそ
れまでの位置のままで把持していると、回動アームは、
後上方に自然に回動し、ハンドルバーは、通常の位置に
対して、揺動アームの長さの2倍だけ後に移動する。し
たがって、利用者は自然な姿勢でショッピングカートを
保持できる。
【0028】上りのエスカレータに乗る際には、カート
は一旦後傾し、その後利用者に対して上方に移動するこ
とになるが、この時ハンドルバーを一旦持ち上げ、さら
にカートの上方移動を利用して、回動アームを下向きに
回転させてゆくことにより、ハンドルバーは、ハンドル
取付アームの下方に位置し、使用者は、腕をそれほど上
げることなく、無理なくカートを保持することができ
る。
は一旦後傾し、その後利用者に対して上方に移動するこ
とになるが、この時ハンドルバーを一旦持ち上げ、さら
にカートの上方移動を利用して、回動アームを下向きに
回転させてゆくことにより、ハンドルバーは、ハンドル
取付アームの下方に位置し、使用者は、腕をそれほど上
げることなく、無理なくカートを保持することができ
る。
【0029】従って、平坦な床面での使用、および上り
下りのエスカレータに乗せる場合においても、利用者に
対するハンドルバーの位置を、無理なくカートを制御で
きる適正な位置に変更することができる(請求項1)。
下りのエスカレータに乗せる場合においても、利用者に
対するハンドルバーの位置を、無理なくカートを制御で
きる適正な位置に変更することができる(請求項1)。
【0030】回動アームを、下向の垂下位置から、後上
方を回って前向位置へ付勢する弾性付勢手段を設けてあ
るから、ハンドル本体は常に通常の前向位置に戻され、
平坦な床面での使用状態、さらにはエスカレータへの乗
りはじめの標準状態に保持される。
方を回って前向位置へ付勢する弾性付勢手段を設けてあ
るから、ハンドル本体は常に通常の前向位置に戻され、
平坦な床面での使用状態、さらにはエスカレータへの乗
りはじめの標準状態に保持される。
【0031】請求項2記載の発明のように、弾性付勢手
段を、回動アームの端部をハンドル取付アームの端部に
枢支する枢支点の回りに巻回したコイルばねとし、この
コイルばねの付勢力が、回動アームが前向位置に達する
前にゼロとなるように設定すると、下りエスカレータへ
の乗りはじめの際の回動アームの回動が、きわめて自然
に行われる。
段を、回動アームの端部をハンドル取付アームの端部に
枢支する枢支点の回りに巻回したコイルばねとし、この
コイルばねの付勢力が、回動アームが前向位置に達する
前にゼロとなるように設定すると、下りエスカレータへ
の乗りはじめの際の回動アームの回動が、きわめて自然
に行われる。
【図1】本発明のハンドル装置の一実施例を備えるショ
ッピングカートの側面図である。
ッピングカートの側面図である。
【図2】同じく要部の拡大平面図である。
【図3】同じく要部の拡大側面図である。
【図4】同じくハンドル本体を前向位置としたときの要
部の斜視図である。
部の斜視図である。
【図5】同じくハンドル本体をほぼ180度回動したと
きの要部の斜視図である。
きの要部の斜視図である。
【図6】同じくハンドル本体を垂下位置としたときの斜
視図である。
視図である。
【図7】本発明のハンドル装置を備えるショッピングカ
ートの平坦な床面での使用状態を説明する側面図であ
る。
ートの平坦な床面での使用状態を説明する側面図であ
る。
【図8】本発明のハンドル装置を備えるショッピングカ
ートの下りエスカレータに乗りはじめの状態を説明する
側面図である。
ートの下りエスカレータに乗りはじめの状態を説明する
側面図である。
【図9】本発明のハンドル装置を備えるショッピングカ
ートの下りエスカレータに乗った状態を説明する側面図
である。
ートの下りエスカレータに乗った状態を説明する側面図
である。
【図10】本発明のハンドル装置を備えるショッピング
カートの下りエスカレータからの降りはじめの状態を説
明する側面図である。
カートの下りエスカレータからの降りはじめの状態を説
明する側面図である。
【図11】本発明のハンドル装置を備えるショッピング
カートの上りエスカレータに乗りはじめの状態を説明す
る側面図である。
カートの上りエスカレータに乗りはじめの状態を説明す
る側面図である。
【図12】本発明のハンドル装置を備えるショッピング
カートの上りエスカレータに乗った状態を説明する側面
図である。
カートの上りエスカレータに乗った状態を説明する側面
図である。
【図13】本発明のハンドル装置を備えるショッピング
カートの上りエスカレータからの降りはじめの状態を説
明する側面図である。
カートの上りエスカレータからの降りはじめの状態を説
明する側面図である。
(1)バスケット (2)カート本体 (3)首振り車輪 (4)ハンドル取付アーム (5)ハンドルバー (6)回動アーム (6a)(6b)平行分岐部 (7)ジョイントピン(枢支点) (8)ハンドル本体 (9)コイルばね (10)回動規制手段 (10a)第1ストッパ (10b)第2ストッパ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−79453(JP,A) 実開 平3−9968(JP,U) 実開 昭61−129667(JP,U) 実開 平6−51051(JP,U) 実開 昭51−132743(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62B 5/02 B62B 3/00 B62B 5/06
Claims (3)
- 【請求項1】 カート本体の上部から後方に向かって延
びる左右1対のハンドル取付アームの後端に、左右方向
を向くハンドルバーの両端に一端を連結した左右1対の
回動アームの他端を枢着し、かつ前記ハンドル取付アー
ムに、前記回動アームの回動範囲を、前記ハンドル取付
アームの上端から前方にほぼ水平に延出する前向位置か
ら、上方を回って下向きの垂下位置に至るまでの範囲に
制限する回動規制手段を設け、さらに、ハンドル取付ア
ームと回動アームとの間に、回動アームを垂下位置から
後上方を回って前向位置に向かって付勢する弾性付勢手
段を設けたことを特徴とするショッピングカートのハン
ドル装置。 - 【請求項2】 弾性付勢手段を、回動アームの端部をハ
ンドル取付アームの端部に枢支する枢支点の回りに巻回
したコイルばねとし、かつこのコイルばねの付勢力が、
回動アームが前向位置に達する前にゼロとなるように設
定したことを特徴とする請求項1記載のショッピングカ
ートのハンドル装置。 - 【請求項3】 回動規制手段を、回動アームが前向位置
に達したとき、その下面に当接する第1ストッパと、回
動アームが垂下位置に達したとき、その前面に当接する
第2ストッパとからなるものとした、請求項1または2
に記載のショッピングカートのハンドル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6219161A JP2808523B2 (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | ショッピングカートのハンドル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6219161A JP2808523B2 (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | ショッピングカートのハンドル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0880856A JPH0880856A (ja) | 1996-03-26 |
JP2808523B2 true JP2808523B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=16731163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6219161A Expired - Lifetime JP2808523B2 (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | ショッピングカートのハンドル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2808523B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0937625B1 (de) | 1998-02-18 | 2004-10-06 | Wanzl Metallwarenfabrik Gmbh | Stapelbarer Einkaufswagen |
DE19916817A1 (de) * | 1999-04-14 | 2000-10-26 | Dornier Tech Gmbh & Co | Einkaufsroller |
KR102574862B1 (ko) * | 2021-05-10 | 2023-09-07 | (주)애버커스 | 배송 예측 시스템 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51132743U (ja) * | 1975-04-16 | 1976-10-26 | ||
JPS5279453A (en) * | 1975-12-26 | 1977-07-04 | Tomita Takahashi | Folding structure of truck handle |
JPH0332464Y2 (ja) * | 1985-02-01 | 1991-07-10 | ||
JP2575417Y2 (ja) * | 1992-12-22 | 1998-06-25 | 株式会社アーテックスズキ | 運搬用台車 |
JP3009968U (ja) * | 1994-09-10 | 1995-04-18 | 閏一郎 戸田 | 料理の花 |
-
1994
- 1994-09-13 JP JP6219161A patent/JP2808523B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0880856A (ja) | 1996-03-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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