JP2808420B2 - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JP2808420B2
JP2808420B2 JP11386795A JP11386795A JP2808420B2 JP 2808420 B2 JP2808420 B2 JP 2808420B2 JP 11386795 A JP11386795 A JP 11386795A JP 11386795 A JP11386795 A JP 11386795A JP 2808420 B2 JP2808420 B2 JP 2808420B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は給湯装置に関し、特にダ
イカスト装置本体に溶湯を供給する給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイカスト装置本体に給湯を円滑かつ経
済的に行わせるために特開昭63−119965号公報
記載の開放型溶湯保温炉が提案されている。該公報で
は、ダイカスト装置本体へ電磁ポンプを使用して溶湯を
供給する開放型溶湯保温炉において、浸漬体を溶湯に浸
漬させることによりサクションヘッドを一定に保持し、
電磁ポンプの吐出量を一定に保つ発明を提案している。
【0003】また特開平3−238155号公報はダイ
カスト装置本体への給湯方法について記載しており、出
湯室と保持室を設けた給湯装置において、出湯室を圧縮
空気により加圧することにより、一定の溶湯吐出量を射
出スリーブに供給する給湯方法を提案している。
【0004】更に、溶湯保持炉とダイカスト装置の射出
スリーブ間を流体的に接続するための供給管路について
は実公平5−34840号公報記載のマウスピースと実
公平5−43980号公報記載のダクトが提案されてい
る。
【0005】実公平5−34840号公報記載の考案に
よれば、マウスピース124は図6に示すように、射出
プランジャ133が往復動可能に設けられたダイカスト
装置の射出スリーブ171に接続されたセラミックス製
の内層136と、それを覆う断熱ケース138を有す
る。そしてマウスピース124は溶湯の保持炉に接続さ
れたダクト123に接続される。マウスピース124は
断熱板139、押え板141、ボルト143によって射
出スリーブ171に取付けられている。そしてマウスピ
ース内の溶湯を加熱するために、マウスピース124の
軸心に沿って保護管部材140が備えられ、保護管部材
140の心部に着脱可能に加熱部材137が挿入されて
いる。
【0006】また実公平5−43980号公報では、図
7に示すように耐溶湯性のセラミックスチューブ245
の外周に、多層のセラミックスペーパ層217が設けら
れたダクト223を記載している。ここでセラミックス
ペーパ層217は、セラミックスファイバーを多孔質の
紙状に成形し、耐溶湯性接着剤を含浸させ、セラミック
チューブ245に巻き付けて乾燥及び焼成したものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで特開昭63−1
19965号記載の開放型溶湯保温炉及び特開平3−2
38155号公報記載の給湯方法によれば、供給管路即
ちダクトとマウスピースについて耐久性及び保温性が考
慮されていない。したがってダクトやマウスピースの耐
久性と保温性に関しては十分とはいえず、熱膨張による
破損や溶湯漏れを発生させる可能性があると共に溶湯温
度の低下が生じて製品品質の均一化を妨げる。またダイ
カスト装置本体の振動が直接給湯装置に伝わる可能性が
高く破損を引き起す可能性がある。
【0008】また実公平5−34840号公報記載の供
給管路によれば、溶湯の保温性についての向上は望める
ものの、マウスピースの耐久性が十分とはいえない。ま
た、マウスピースの熱変形により射出スリーブとマウス
ピースの接続部より溶湯の漏出が起り易い。
【0009】更に実公平5−43980号公報記載の供
給管路によれば、ダクトの耐久性の向上は望めるが、保
温性に劣り、また実際の使用時にはダクトに軸方向の熱
膨張が生じてダクトが破損する可能性がある。加えて一
般にはセラミックス製の部材は振動や衝撃に弱く、機械
的強度が十分ではない。しかし、溶湯の保持炉とダイカ
スト装置とはダクト等の供給管路のみで接続されてお
り、ダクトにはダイカスト装置の振動が直接作用するの
で、ダクトの破損の可能性がある。
【0010】そこで本発明は供給管路に十分な保温機能
を持たせ、溶湯による供給管路の熱膨張の影響を受ける
ことが少なく、管路の破損や溶湯の漏れの可能性を減少
させることが可能な給湯装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、保持炉と、該保持炉内の溶湯をダイカスト
装置本体の射出スリーブに供給するために該保持炉と該
射出スリーブ間に設けられた供給管路手段を有し、該供
給管路手段は保持炉に接続されたダクトと該ダクトと該
射出スリーブとを接続したマウスピースとを有する給湯
装置において、該ダクト23は内層としてのセラミック
スチューブ45と、該セラミックスチューブ45の外周
を被う鉄系金属チューブ47と、該鉄系金属チューブ4
7の外側に巻着された熱線48と、該熱線48を被包す
る耐火モルタル49と、該セラミックスチューブ45と
該鉄系金属チューブ47の間に充填された鉄系金属微粒
片層46とにより構成されている給湯装置2を提供して
いる。
【0012】ここで該鉄系金属チューブ47が少なくと
も2本のステンレス管47a、47bを突き合せて形成
され、該ステンレス管47a、47b同士の突き合せ部
は離間して設けられ、該突き合せ部には該突き合せ部同
士を互いに接近する方向に付勢する熱膨張吸収手段55
が設けられていることが望ましい。
【0013】また、該マウスピース24は内層がセラミ
ックスチューブ36で構成され、該セラミックスチュー
ブ36は耐火モルタル層38で被包され、該耐火モルタ
ル層38内にはカートリッジヒータ37が埋設されてい
ることが望ましい。
【0014】更に、該マウスピース24は最外層にケー
ス部材40を備え、該射出スリーブ71にはマウスピー
ス支持体41が係合保持され、該マウスピース支持体4
1は該ケース部材40を懸架すると共に、該セラミック
スチューブ36の開口端34を該射出スリーブ71の注
湯口71b方向に付勢保持することが望ましい。
【0015】加えて該保持炉2は該ダクト23の軸線方
向に移動可能に設けられ、該保持炉2と該ダイカスト装
置本体70とが長さ調整機構を備える連結部材25にて
連結されていることが望ましい。
【0016】
【作用】上記構成を有する本発明の給湯装置では、溶湯
は耐熱性を有するセラミックスチューブに接触する。ま
たセラミックスチューブの外周を被う鉄系金属チューブ
により機械的強度が確保される。また鉄系金属チューブ
の外側に巻着された熱線と、熱線を被包する耐火モルタ
ルにより、溶湯の保温性が確保される。セラミックスチ
ューブと鉄系金属チューブの間に充填された鉄系金属微
粒片層により鉄系金属チューブの熱が確実にセラミック
スチューブに伝達される。もって所望の品質を有する溶
湯が射出スリーブに供給される。
【0017】保持炉から射出スリーブに溶湯を供給する
ことにより、ダクトが熱せられ熱膨張により伸長する。
ダクトを構成するセラミックスチューブの熱膨張率に較
べ、ステンレスチューブの熱膨張率は大きく、伸長も大
きい。セラミックスチューブとステンレスチューブの熱
膨張の差は、ステンレスチューブの突き合せ部の離間距
離を小さくすることにより吸収される。
【0018】また保持炉から射出スリーブに溶湯を供給
するときには、更にマウスピースに埋設されたカートリ
ッジヒータに通電することよりマウスピース内の溶湯を
保温し、所望の品質を有する溶湯が射出スリーブに供給
される。
【0019】更に、保持炉から射出スリーブに溶湯を供
給する際に、熱膨張によりマウスピースと射出スリーブ
との接続部分が膨張する。ここでマウスピースのセラミ
ックスチューブの開口端は射出スリーブの注湯口方向に
付勢保持されているので、このような膨張が生じても、
該接続部分での溶湯の漏れは生じない。
【0020】加えて保持炉から射出スリーブに溶湯を供
給する際に、給湯管路手段は熱膨張により伸長する。こ
の伸長に合わせて保持炉とダイカスト装置本体とを連結
する連結部材の長さも調整機構により調整可能であり、
ダイカスト装置本体と保持炉とは強固に連結され、ま
た、供給管路手段の熱膨張があっても供給管路手段が破
損することがない。
【0021】
【実施例】本発明の1実施例による給湯装置について図
1乃至図5に基づき説明する。
【0022】給湯装置1の全体構成を図1に示す。保持
炉2は区画壁13によって保持室5と出湯室17とに画
成されている。保持室5は溶湯を補給する受湯口4を備
えると共に、保持室5内には液面レベル検知室11が区
画壁13に隣接した側に設けられている。そして不純物
除去のためのセラミックス製のフィルター10が液面レ
ベル検知室11の入口側に設けられている。液面レベル
検知室11の上方は開口部16が形成され、該開口部1
6の上方には光レーザセンサ12が取付けられている。
光レーザセンサ12は溶湯が所定の液面レベルを越えた
ときに溶湯を検出する型式のものである。
【0023】区画壁13の底壁には深座ぐりを施した貫
通孔が形成され、貫通孔にはブッシュ3が嵌合してい
る。ブッシュ3には貫通孔3aが形成され、保持室5と
出湯室17はブッシュ3の貫通孔3aを介して連通可能
に形成されている。
【0024】ブッシュ3の上方には、保持室5と出湯室
17とを連通若しくは遮断可能とするストッパ14が昇
降可能に取付けられている。ストッパ14はシリンダ1
5に接続されシリンダ15の駆動に従動するものとなっ
ている。シリンダ15が押出されるとストッパ14は下
降し、ブッシュ3の貫通孔3aに当接し保持室5と出湯
室17を遮断する。シリンダ15が引込まれるとブッシ
ュ3の貫通孔3aは開放され、保持室5と出湯室17は
連通する。
【0025】保持室5には昇降可能に第1の浸漬体6が
備えられている。第1の浸漬体6には支持棒6aが設け
られており、該支持棒6aにはラック(図示せず)が形
成されている。支持棒6aのラック(図示せず)は第1
の浸漬体6の上方に設けられたギアボックス7のギアに
係合し、ギアボックス7はサイクロ減速モータ8に連結
されている。従って、第1の浸漬体6はサイクロ減速モ
ータ8の駆動に従動し昇降する。ストッパ14が上方に
あり保持室5と出湯室17が連通しているときには光レ
ーザセンサ12が所定の液面レベルを検出するまで第1
の浸漬体6が降下して保持室5の溶湯を出湯室17に導
入するように構成されている。また保持室5には保持室
5内の溶湯を加熱するために保持室ヒータ9が取付けら
れており、溶湯の粘性等の特性が所望の値に保たれる。
【0026】出湯室17には第2の浸漬体18が昇降可
能に設けられている。第2の浸漬体18は支持棒18a
を備えており、支持棒18aの端部は単軸ロボット20
に取付けられている。単軸ロボット20の動作に従動し
第2の浸漬体18は昇降する。シリンダ15が押出され
ストッパ14が保持室5と出湯室17の連通を遮断した
後に、第2の浸漬体が下降すると後述するダクト23等
の供給管を介してダイカスト装置本体70の射出スリー
ブ71に溶湯が供給されるように構成されている。
【0027】また、支持棒18aには鍔18bが設けら
れており、鍔18bにはベローズ22の一端が取付けら
れ、ベローズ22の他端は取付金具80を介して出湯室
17を画成する壁に取付けられている。従って、ベロー
ズ22は第2の浸漬体18と連動するとともに出湯室1
7を大気と分離画成する。取付金具80にはパイプ81
が接続されており、該パイプ81には3点セット(オイ
ラー82a、レギュレータ82b、82c、フィルター
82d)を介して不活性ガスの供給源27が接続され、
ベローズ22内は不活性ガスにより充填されている。パ
イプ81、3点セット82、供給源27は不活性ガスの
圧力を大気圧と同一とするための不活性ガス導入手段を
構成する。即ちストッパ14が上昇し、保持室5と出湯
室17が連通しているときには、ベローズ22内の圧力
が該不活性ガス導入手段によって大気圧と同一の圧力を
保ち、もって溶湯の酸化を防止し、高品質の製品を製造
できるものとなっている。また、ストッパ14が下降し
保持室5と出湯室17の連通が遮断されたときには、不
活性ガスの供給を停止し、ベローズ22内を密閉する構
成となっている。この結果、射出スリーブ71への溶湯
供給時には、第2の浸漬体18とベローズ22が連動し
ベローズ内の不活性ガスが加圧され溶湯の供給スピード
を加速する。反対に第二の浸漬体18を上昇させ、溶湯
の湯切りを行うときには、ベローズ内が負圧となり、湯
切りスピードを加速するものとなっている。
【0028】また出湯室17内の溶湯を加熱するために
出湯室17には出湯室ヒータ19が取付けられている。
上述した保持室ヒータ9と相まって溶湯の温度が保持さ
れ、溶湯の粘性等の特性を維持することができるものと
なっている。
【0029】次に保持炉2と射出スリーブ71を接続
し、溶湯を供給する供給管について図2、図3を用いて
説明する。供給管は保持炉2に接続されたダクト23
と、ダクト23に接続され射出スリーブ71と接続され
るマウスピース24から構成される。
【0030】保持炉2と接続されたダクト23は、溶湯
と直接接触する内層として耐熱性材料例えばSi34
SiC等を成分とするセラミックスチューブ45が設け
られる。セラミックスチューブ45はステンレスチュー
ブ47で被われ、セラミックスチューブ45とステンレ
スチューブ47の間には熱伝達効率を高めるためにステ
ンレスの微粒片46が充填されている。ステンレスチュ
ーブ47の外側にはセラミックスチューブ45内を流れ
る溶湯を加熱するためのマイクロヒータ48が巻着さ
れ、マイクロヒータ48の外側は耐火モルタル49によ
り被包されている。更に熱効率の向上とマイクロヒータ
の保護のために耐火モルタル49は断熱材50により被
包され、断熱材50はステンレスケース51によりカバ
ーされている。ステンレスチューブ47にはマイクロヒ
ータ48の温度を制御するための熱電対58が取付けら
れている。
【0031】上述のステンレスチューブ47は保持炉2
側のステンレスチューブ47aとマウスピース24側の
ステンレスチューブ47bを突き合せて形成される。保
持炉2側のステンレスチューブ47aは両端にフランジ
47c、47dを備え、マウスピース24側のステンレ
スチューブ47bは両端にフランジ47e、47fを備
える。ステンレスチューブ47aと47bの突き合せは
ステンレスチューブ47aのフランジ47dとステンレ
スチューブ47bのフランジ47eとを対面させると共
に離間してなされている。
【0032】即ちステンレンスチューブ47aのフラン
ジ47dはボルト52とバネ53により他方のステンレ
スチューブ47bのフランジ47e方向に付勢されて該
フランジ47eに取付けられている。具体的にはボルト
52はフランジ47dを遊嵌して設けられるとともにフ
ランジ47eと螺合し、ボルト52の頭部とフランジ4
7d間にバネ53が介装されている。そして両フランジ
47d、47e間にはセラミックスファイバーにて構成
される円筒状の膨張吸収部54が設けられてフランジ4
7d、47e間を隔てている。しかしてフランジ部47
d、47e、ボルト52、バネ53、熱膨張吸収部54
によりステンレスチューブの軸方向の熱膨張を吸収する
ための熱膨張吸収機構55が構成される。
【0033】ステンレスチューブ47aのフランジ47
cはダクト取付ボルト57とバネ56により保持炉2方
向に付勢されて保持炉2に取付られている。具体的には
取付ボルト57はフランジ47cを遊嵌し保持炉2に螺
合するとともに、ボルト57の頭部とフランジ47cの
間にバネ56が介装される。またステンレスチューブ4
7bのフランジ47fはボルト90によりマウスピース
24に取付けられている。
【0034】次にマウスピース24の構成を説明する。
マウスピース24はダクト23と射出スリーブ71を接
続する曲管であって、溶湯を移送する為にSi34、S
iC等を成分とするセラミックスチューブ36で内層が
構成されている。セラミックスチューブ36は耐火モル
タル層38で被包され、耐火モルタル層38内には棒状
のカートリッジヒータ37がセラミックスチューブ36
の曲りに沿って埋設されている。耐火モルタル層38の
外側は断熱材39で被われ、更に断熱材39の外側はス
テンレスケース40で被われている。耐火モルタル層3
8にはカートリッジヒータ37の温度を制御するための
熱電対44が埋設されている。ステンレスケース40に
は開口縁部40a(図4)が形成されている。
【0035】図4に示されるように、射出スリーブ71
にはマウスピース支持体41が係合され、該マウスピー
ス支持体41によってマウスピース24が懸架されてい
る。具体的にはマウスピース支持体41には射出スリー
ブ71に係合する爪41aが突出して設けられ、射出ス
リーブ71の切欠き部71aにマウスピース支持体41
が係合保持されている。マウスピース支持体41にはボ
ルト43が遊嵌し、ボルト43の頭部とマウスピース支
持体41との間には圧縮バネ42が介装されている。そ
してボルト43はステンレスケース40の開口縁部40
aに螺合しており、しかしてマウスピース24はマウス
ピース支持体41によって射出スリーブ71に懸架され
る。そのために、マウスピース24のセラミックスチュ
ーブ36の開口端34が射出スリーブ71の注湯口71
bに付勢保持される。セラミックスチューブ36の開口
端34と射出スリーブ71の注湯口71bの間には溶湯
の漏出を防止するためのパッキン35が介装されてい
る。
【0036】次に保持炉2とダイカスト装置本体70と
の連結部材25について説明する(図1と図2参照)。
上述したように保持炉2とダイカスト装置本体70の射
出スリーブ71とはダクト23とマウスピース24とに
より接続されている。ここで保持炉2とダイカスト装置
本体70との接続関係を強化するために保持炉2とダイ
カスト装置本体70との間に連結部材25が布設されて
いる。上述した保持炉2には車輪26が備えられ、ダク
ト23の軸線方向に移動可能に設けられている。なお射
出スリーブ71はプランジャチップ33が往復動可能に
設けられるとともに、公知の潤滑油ノズル32が射出ス
リーブ内周面に向けて設けられている。
【0037】連結部材25は、連結棒61と、連結棒6
1と螺合するロックナット59と、保持炉2に固定され
た連結棒受け60から構成される。即ち連結棒61の基
端部はフランジ61aが備えられダイカスト装置本体7
0にボルトにより固定されている。連結棒61の先端部
には雄ネジが螺刻されている。また連結棒受け60の内
周面には該雄ネジと螺合可能な雌ネジが螺刻されている
とともに、連結棒受け60の基端部は止め具62により
保持炉2に回動可能に取付けられている。そして連結棒
61の雄ネジにはロックナット59が回動可能に螺合さ
れている。
【0038】次に上述した給湯装置1の動作について説
明する。受湯口4より所定量の溶湯が補給された後、光
レーザセンサ12が溶湯の液面レベルを検出するまでサ
イクロ減速モータ8を駆動させ、第1の浸漬体6を下降
させる。第1の浸漬体6が下降すると保持室5、出湯室
17の液面レベルが所定の位置まで上昇する。
【0039】液面レベルが所定の位置まで上昇した後
に、シリンダ15を押出し、ストッパ14をブッシュ3
に当接させて貫通口3aを閉じ、保持室5と出湯室17
の連通を遮断する。このとき、溶湯の液面レベルは図5
の(a)に示すようにマウスピース24内において射出
スリーブ71の注湯口34直前で保持されている。
【0040】ストッパ14により保持室5と出湯室17
の連通を遮断した後に、単軸ロボット20を駆動させ第
2の浸漬体18を下降させる。第2の浸漬体18の浸漬
容積分だけ保持室5とマウスピース24内の溶湯の液面
レベルが上昇する。この結果マウスピース24から所定
量の溶湯が溢れ出し図5(b)に示すように射出スリー
ブ71に溶湯が供給される。このとき第2の浸漬体18
の下降にともなってベローズ22が縮みベローズ22内
に充填された不活性ガスを圧縮し、射出スリーブ71へ
の溶湯の供給が加速される。
【0041】射出スリーブ71内に溶湯が供給された後
に、図示せぬ金型キャビテイ内に溶湯を充填するために
プランジャチップ33が作動し、図5(c)に示すよう
にプランジャチップ33が注湯口34を塞ぐと溶湯の液
面レベルは射出スリーブ71内で更に上昇する。一方、
プランジャチップ33が注湯口34を塞ぐタイミングに
同期して第2の浸漬体18の上昇を開始するために単軸
ロボット20が駆動される。第2の浸漬体18の上昇に
ともなってマウスピース24とダクト23内の溶湯は逆
送され、射出スリーブ71からの湯切りが行なわれる。
このとき第2の浸漬体18の上昇にともなって、ベロー
ズ22内は負圧となり湯切りを迅速に行うことができ
る。
【0042】更にプランジャチップ33を前進させ、図
5(d)に示す位置にて溶湯の充填が完了する。溶湯が
キャビティ内で凝固した後にダイカスト装置本体70で
はキャビティから製品を取出し、金型を清掃し、潤滑油
ノズル32から潤滑油をスプレーし次回の鋳造に備え
る。
【0043】第2の浸漬体18が上昇限界まで上昇した
後に、シリンダ15を駆動させストッパ14を上昇さ
せ、保持室5と出湯室17を連通させる。保持室5と出
湯室17を連通させることにより保持室5、出湯室17
の液面レベルが全て同一となる。このときの液面レベル
は射出スリーブ71に溶湯を供給する前に較べて、給湯
分だけ下降している。
【0044】液面レベルを給湯前と同一とするために、
第1の浸漬体6を光レーザセンサ12が液面レベルを検
出するまで下降させる。以後上記の動作を繰返すことに
より射出スリーブ71に一定量の溶湯を供給する。第1
の浸漬体6が下降限界まで下降した時には第1の浸漬体
6を上昇させて、受湯口4から溶湯を補給する。
【0045】溶湯が保持炉2から射出スリーブ71へ給
湯されるために、溶湯はダクト23とマウスピース24
を通過する。そのためダクト23とマウスピース24が
昇温しダクト23とマウスピース24は熱膨張により変
形する。ダクト23に用いられているステンレスの熱膨
張率はセラミックスの熱膨張率よりも著しく大きく、セ
ラミックスチューブ45に較べてステンレスチューブ4
7の方が熱膨張により大きく伸長する。そのために熱膨
張吸収部54が圧縮されステンレスチューブ47aとス
テンレスチューブ47bの離間距離は狭くなり、セラミ
ックスチューブとステンレスチューブの熱膨張差が吸収
される。
【0046】また熱膨張によりマウスピース24のセラ
ミックスチューブ36の開口端34と射出スリーブの注
湯口71bの接続部分は図4に示される縦断面方向に膨
張するが、付勢手段たるバネ42が熱膨張を吸収するこ
とによりマウスピース24の破壊を防ぐと共に溶湯漏れ
を防止する。
【0047】更に熱膨張吸収部54がダクト23やマウ
スピース24の膨張を吸収しきれない場合には、熱膨張
に伴い保持炉2とダイカスト装置本体70の距離を若干
伸ばす必要がある。このとき、連結部材25を何等調整
しなければ、ダクト23に応力が集中しやがて破損す
る。そこで、給湯により膨張したダクト23の伸長に合
わせて保持炉2とダイカスト装置本体70の接続距離を
調整する。具体的には、作業者がロックナット59を緩
めた後に連結棒受け60を回動し、連結部材25の全体
長さを調整する。連結部材25の調整後、振動等により
連結棒受け60が回転して調整が狂わないようにするた
めロックナット59を締める。このことによりダクト2
3に応力集中が発生することを防止する。
【0048】
【発明の効果】以上説明した本発明の給湯装置によれ
ば、溶湯は耐熱性を有するセラミックスチューブに接触
し、セラミックスチューブの外周を被う鉄系金属チュー
ブにより機械的強度が確保される。また鉄系金属チュー
ブの外側に巻着された熱線と、熱線を被包する耐火モル
タルにより、溶湯の保温性が確保される。セラミックス
チューブと鉄系金属チューブの間に充填された鉄系金属
微粒片層により鉄系金属チューブの熱が確実にセラミッ
クスチューブに伝達される。もって所望の品質を有する
溶湯が射出スリーブに供給される。
【0049】また、ダクトのセラミックスチューブを被
包する2以上のステンレスチューブを突き合せると共に
該ステンレスチューブを軸方向で離間させて配置してい
るために、溶湯の供給に伴う熱膨張によるセラミックス
チューブとステンレスチューブの伸長差が吸収され、も
ってダクトの破損が防止でき、溶湯の漏出を防ぐことが
できる。
【0050】更に、マウスピースのセラミックスチュー
ブを被包するモルタル層にはカートリッジヒータが埋設
されているために、マウスピース内を移送される溶湯を
効率よく保温することができる。
【0051】そして、保持炉から射出スリーブに溶湯を
供給する際に、熱膨張によりマウスピースと射出スリー
ブとの接続部分が膨張するが、マウスピースのセラミッ
クスチューブの開口端は射出スリーブの注湯口方向に付
勢保持されているので、このような膨張が生じても、該
接続部分での溶湯の漏れは生じず、またマウスピースの
破損を防止することができる。
【0052】加えて長さ調整機構を備える連結部材によ
り保持炉とダイカスト装置本体を連結することにより、
熱膨張とダイカスト装置本体の振動によるダクトへの応
力負荷を軽減してダクトの破損を防止すると共に、炉本
体が変形することによる溶湯の漏出を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による給湯装置の概要を示す縦
断面図。
【図2】本発明の実施例による給湯装置のダクト及びマ
ウスピースを示す縦断面図。
【図3】図2のIII−III線に沿った断面図。
【図4】図2のIV−IV線に沿った断面図。
【図5】(a)〜(d)はそれぞれ射出スリーブへの給
湯段階を示す概略図。
【図6】従来例のマウスピースの断面図。
【図7】従来例のダクトの断面図。
【符号の説明】
1 給湯装置 2 保持炉 23 ダクト 24 マウスピース 25 連結部材 36 セラミックスチューブ 37 カートリッジヒータ 38 耐火モルタル 40 ステンレスケース(ケース部材) 41 マウスピース支持体 45 セラミックスチューブ 46 ステンレス微粒片層 47、47a、47b ステンレスチューブ 48 マイクロヒータ(熱線) 49 耐火モルタル 59 ロックナット 60 連結棒受け 61 連結棒 71 射出スリーブ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−146250(JP,A) 特開 平3−238155(JP,A) 特開 平6−154985(JP,A) 実開 平6−19959(JP,U) 実公 平5−34840(JP,Y2) 実公 平5−43980(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 17/30 B22D 17/02 B22D 17/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持炉と、 該保持炉内の溶湯をダイカスト装置本体の射出スリーブ
    に供給するために該保持炉と該射出スリーブ間に設けら
    れた供給管路手段を有し、該供給管路手段は保持炉に接
    続されたダクトと該ダクトと該射出スリーブとを接続し
    たマウスピースとを有する給湯装置において、 該ダクトは内層としてのセラミックスチューブと、該セ
    ラミックスチューブの外周を被う鉄系金属チューブと、
    該鉄系金属チューブの外側に巻着された熱線と、該熱線
    を被包する耐火モルタルと、該セラミックスチューブと
    該鉄系金属チューブの間に充填された鉄系金属微粒片層
    とにより構成されていることを特徴とする給湯装置。
  2. 【請求項2】 該鉄系金属チューブが少なくとも2本の
    ステンレス管を突き合せて形成され、該ステンレス管同
    士の突き合せ部は離間して設けられ、該突き合せ部には
    該突き合せ部同士を互いに接近する方向に付勢する熱膨
    張吸収手段が設けられていることを特徴とする請求項1
    記載の給湯装置。
  3. 【請求項3】 該マウスピースは内層がセラミックスチ
    ューブで構成され、該セラミックスチューブは耐火モル
    タル層で被包され、該耐火モルタル層内にはカートリッ
    ジヒータが埋設されていることを特徴とする請求項1乃
    至2記載の給湯装置。
  4. 【請求項4】 該マウスピースは最外層にケース部材を
    備え、該射出スリーブにはマウスピース支持体が係合保
    持され、該マウスピース支持体は該ケース部材を懸架す
    ると共に、該セラミックスチューブの開口端を該射出ス
    リーブの注湯口方向に付勢保持することを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれか一つに記載の給湯装置。
  5. 【請求項5】 該保持炉は該ダクトの軸線方向に移動可
    能に設けられ、該保持炉と該ダイカスト装置本体とが長
    さ調整機構を備える連結部材にて連結されていることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の給湯
    装置。
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