JP2808372B2 - 埋戻材の混練打設方法 - Google Patents

埋戻材の混練打設方法

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JP2808372B2
JP2808372B2 JP17173291A JP17173291A JP2808372B2 JP 2808372 B2 JP2808372 B2 JP 2808372B2 JP 17173291 A JP17173291 A JP 17173291A JP 17173291 A JP17173291 A JP 17173291A JP 2808372 B2 JP2808372 B2 JP 2808372B2
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喜久雄 石田
敏夫 古田
三千昭 山本
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Mitsui Construction Co Ltd
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Mitsui Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既設のトンネルの埋戻
に際して、セメントペーストと急結材を混合して結合材
を生成し、該結合材と基幹材を混合して埋戻材を生成し
て、該埋戻材によって埋戻を行う埋戻材の混練打設方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】地下開発がさほど進んでいない頃は、新
たなトンネルの掘削に際して、別の既設のトンネルが障
害となることは殆どなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、地下開発が進
むにつれ、古いトンネルの存在が新たなトンネルの掘削
の障害となることがあり、このような古い不要なトンネ
ルを埋め戻す場合が生じてくる。そして、トンネルの埋
戻には、多量の埋戻材を生成すると共に、立抗等から埋
戻作業位置まで長距離を搬送する必要がある。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、多量の埋戻材
の生成と長距離の搬送を好適に行うことが出来る埋戻材
の混練打設方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、既設のトンネ
ル(50)の埋戻に際して、補給位置から埋戻作業位置
(23)へ、基幹材(56a)を搬送し、前記補給位置
から前記埋戻作業位置(23)へ、セメントペースト
(56d)を搬送し、前記埋戻作業位置(23)におい
て、前記搬送されたセメントペースト(56d)に、急
結材(56c)を混合して、結合材(56b)を生成
し、前記埋戻作業位置(23)において、前記搬送され
た基幹材(56a)と、前記生成された結合材(56
b)を混合して、埋戻材(56)を生成し、該生成され
た埋戻材(56)を、既設のトンネル(50)の埋戻箇
所(57)へ打設するようにして構成される。
【0006】なお、( )内の番号等は、図面における
対応する要素を示す、便宜的なものであり、従って、本
記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以
下の「作用」の欄についても同様である。
【0007】
【作用】上記した構成により、硬化することのない基幹
材(56a)およびセメントペースト(56d)の状態
で、補給位置から埋戻作業位置(23)へ搬送され、埋
戻作業位置(23)において埋戻材(56)が生成され
るように作用する。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づき、本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明による埋戻材の混練打設方法の一
実施例が適用された後続プラント台車を示す図、図2乃
至図5は、リプレースシールドによるトンネル埋戻の工
程図、図6は、図2に示すリプレースシールドのVI矢視
図である。
【0009】埋め戻すべき既設のトンネル50は、図2
又は図6に示すように、1リングの長さがLの円筒状の
セグメント51と、その内側に形成された二次覆工52
によって、矢印C、D方向(軸心CT方向)に伸延した
形で構築されている。前記セグメント51は、複数のセ
グメントピース51aを、継手ボルトを介して軸心CT
方向および軸心CTを中心にした円周方向に組み立てた
形で、地山60の土圧・水圧に対抗した形で円筒状に構
築されている。
【0010】前記トンネル50の埋戻に使用されるリプ
レースシールド1は、図2に示すように、円筒状に形成
された外殻2を有しており、外殻2の前端部2a(図中
左部)には、カッタ(面板)7a、駆動装置7b等から
成る掘削機7が設けられている。即ち、外殻2の内側に
は、円環状に形成された隔壁3が設けられている。隔壁
3の内側には、前記トンネル50の外径よりも僅かに大
きな内径の内筒5が設けられており、内筒5の内周面に
は、シール装置(図示省略)が設けられている。そし
て、隔壁3の前方(図中左方)には、外径が外殻2の外
径と略同一の大きさで、内径が前記トンネル50の外径
と略同一の大きさの円環状に形成されたカッタ7aが、
外殻2の前方(図中左方)に向けて設けられている。そ
して、カッタ7aには、油圧モータ等から成る駆動装置
7bが当該カッタ7aを図6矢印E、F方向に回転駆動
する形で接続されている。
【0011】また、隔壁3の後方(図2右方)には、推
進ジャッキ6が、複数個、外殻2に沿った形で円環状に
配列設置されており、推進ジャッキ6にはラム6aが、
矢印C′、D′方向に突出後退自在に設けられている。
また、外殻2の内側には、推進ジャッキ6の後方(図中
右方)に、テール隔壁9が、外殻2内部の空間を前後方
向(図中左右方向)に遮断する形で、外殻2に対して矢
印C、D方向に移動自在に設けられている。そして、テ
ール隔壁9には、埋戻材打設管10が、吐出口10aを
テール隔壁9の後方(図中右方)に連通させた形で装着
されている。
【0012】また、リプレースシールド1は、グリッパ
架台11を有しており、グリッパ架台11には、隔壁接
続器12が設けられている。隔壁接続器12は、前記ト
ンネル50の内部を矢印C、D方向へ移動自在な形で円
筒状に形成されており、隔壁接続器12には、後端部1
2aが、ピン9bを介して、テール隔壁9に固着された
接続部9aと係脱自在な形で設けられている。そして、
隔壁接続器12の外側には、セグメント接続器13が、
ラム15aを隔壁接続器12の前端部12bに固定され
た油圧ジャッキ15を介して、隔壁接続器12に対して
矢印C″、D″方向に移動駆動自在に設けられている。
そして、セグメント接続器13には、前記トンネル50
の内径に対応した形で円弧状に形成された当接板16
が、複数個、油圧ジャッキ17を介して、軸心CTに対
して放射方向である図6矢印G、H方向に突出後退自在
に設けられている。
【0013】また、隔壁接続器12の外側には、セグメ
ント接続器13の図3右方に、複数のコアカッタ19
が、隔壁接続器12に対して軸心CT方向及び軸心CT
を中心にした円周方向に移動可能な形で、油圧シリンダ
等を介して、軸心CTに対して放射方向である矢印G、
H方向に突出後退自在に設けられている(尚、図面に
は、1つのコアカッタ19のみを示す)。更に、隔壁接
続器12の外側には、コアカッタ19の図3右方に、図
中左方に向けて開口したコ字型に形成されたセグメント
把持破砕装置20が、コアカッタ19と同様に、隔壁接
続器12に対して軸心CT方向及び軸心CTを中心にし
た円周方向に移動可能な形で、油圧シリンダ等を介して
矢印I、J方向に揺動駆動自在に設けられている。
【0014】前記リプレースシールド1に埋戻材56を
供給する後続プラント台車23は、前記トンネル50内
に設置されるレール等を介して、トンネル50内を矢印
C、D方向に移動し得る形で設けられている。後続プラ
ント台車23には、図1に示すように、基幹材供給管3
0が設けられており、基幹材供給管30には、遥か前方
(図中左方)に存在する立抗から基幹材56aを圧送す
るポンプ等(図示省略)が接続されている。
【0015】また、後続プラント台車23には、図1に
示すように、結合材混合装置32が設けられている。結
合材混合装置32には、急結材投入器33、33が設け
られており、急結材投入器33、33の図中下方には、
台車停留空間35が、後述の運搬台車36、36が停留
し得る形で形成されている。更に、結合材混合装置32
には、複数の撹拌ポンプ34が、台車停留空間35に対
して昇降する形で設けられており、撹拌ポンプ34に
は、結合材供給管31が、結合材56bを圧送する形
で、切替バルブ等(図示省略)を介して接続されてい
る。また、運搬台車36、36は、トンネル50内に設
置されるレール等を介して、トンネル50内を矢印C、
D方向に移動し得る形で設けられている。運搬台車3
6、36には、結合材タンク37、37が設けられてお
り、結合材タンク37、37は、前記トンネル50の1
リング分の埋戻に使用される結合材56bの量に対応し
た容量に形成されている。また、結合材タンク37、3
7の図中上部は、開口した形に形成されている。
【0016】更に、後続プラント台車23には、バッチ
式混合装置24が設けられている。バッチ式混合装置2
4には、大容量の撹拌槽29が設けられており、撹拌槽
29の図中上部には、前記基幹材供給管30及び結合材
供給管31が接続されている。そして、撹拌槽29の図
中下部には、管路29aが接続されており、管路29a
には、撹拌ポンプ27が、埋戻材56、基幹材56a、
結合材56b等の混合流体を吸い込む形で接続されてい
る。撹拌ポンプ27には、管路27bが、前記混合流体
を吐き出す形で接続されており、管路27bは、切替バ
ルブ27cを介して、前記撹拌槽29の図中上部に接続
されている。また、撹拌ポンプ27の管路27bには、
切替バルブ27aを介して、管路26bが接続されてお
り、管路26bは、貯留槽26の図中上部に接続されて
いる。貯留槽26は、前記撹拌槽29より更に大容量に
形成されている。そして、貯留槽26の図中下部には、
管路26aが接続されており、管路26aには、埋戻材
打設ポンプ25が、埋戻材56を吸い込む形で接続され
ている。埋戻材打設ポンプ25には、リプレースシール
ド1の埋戻材打設管10に接続される管路25aが、前
記埋戻材56を吐き出す形で接続されている。
【0017】埋め戻すべき既設のトンネル50、リプレ
ースシールド1、後続プラント台車23等は、以上のよ
うな構成を有するので、リプレースシールド1により既
設のトンネル50を埋め戻すに際しては、まず、立坑等
からトンネル50のセグメント51の外側の地山60
を、手堀り又は機械堀りによって、リプレースシールド
1の外殻2の外径に対応し得るように掘削する。そし
て、リプレースシールド1を、図2に示すように、掘削
されたセグメント51の外側に外殻2の前端部2a、掘
削機7のカッタ7a及び内筒5を挿入する形で、トンネ
ル50の後端(図中右端)に設置する。即ち、リプレー
スシールド1は、外殻2が、掘削機7のカッタ7aをセ
グメント51の外側に配置する形で、埋め戻すべきトン
ネル50のセグメント51の外側を包囲する形で設置さ
れる。この際、テール隔壁9によってトンネル50が前
後方向(図中左右方向)に遮断される形となる。また、
リプレースシールド1のグリッパ架台11を、テール隔
壁9の前方(図中左方)のトンネル50内部に設置し、
後続プラント台車23を、グリッパ架台11の更に前方
(図中左方)に、リプレースシールド1の近傍に配置し
た形で設置する。
【0018】リプレースシールド1等がトンネル50に
設置されると、以下のようにして、カッタ7aによりセ
グメント51の外側の地山60を掘削すると共に外殻2
を前進させ、リプレースシールド1の外殻2及びテール
隔壁9によって地山60及び埋戻部分57の圧力に対抗
した形で、外殻2内部において、継手ボルトにより円筒
状に組立られたセグメント51及びその内側の二次覆工
52を解体撤去し、更に、テール隔壁9をセグメント5
1及び二次覆工52が撤去されたトンネル50の未埋戻
部分55に前進させると共に、テール隔壁9の後方の埋
戻部分57に埋戻材56を圧入して、トンネル50を埋
め戻してゆく。
【0019】まず、図2に示すように、グリッパ架台1
1をトンネル50内部を矢印D方向へ移動させ、隔壁接
続器12の後端部12aをピン9bを介してテール隔壁
9の接続部9aと連結する。そして、油圧ジャッキ17
のラム17aを矢印G方向に突出させ、当接板16を二
次覆工52の内周面52aに圧着することにより、セグ
メント接続器13をセグメント51及び二次覆工52に
対して固定する。すると、セグメント接続器13及び油
圧ジャッキ15を介して隔壁接続器12がセグメント5
1及び二次覆工52に対して固定され、隔壁接続器12
を介してテール隔壁9がセグメント51及び二次覆工5
2に対して固定される。
【0020】次に、隔壁3の図2左方に送泥管(図示省
略)から加圧泥水を供給して切羽60aを加圧しつつ、
掘削機7のカッタ7aを図6矢印E(又はF)方向に回
転駆動する。同時に、各推進ジャッキ6のラム6aを、
図2下側に示す推進ジャッキ6のように、矢印D′方向
に突出させてテール隔壁9を押圧し、セグメント51及
び二次覆工52に対して固定されたテール隔壁9から反
力を得る形で、隔壁3を介してカッタ7aを切刃60a
方向、即ち矢印C方向に押圧する。すると、その押圧力
により、カッタ7aと切羽60aは所定の接触圧力で接
し、切羽60aはカッタ7aにより掘削され、外殻2の
形状に対応した形で、穴60bがセグメント51の外側
に円環状に形成される。それと同時に、外殻2(及び隔
壁3、内筒5等)は、掘削された穴60bに挿入される
形で矢印C方向に前進する。この際、内筒5とセグメン
ト51間は、内筒5の内周面に設けられたシール装置
(図示省略)によって止水される。
【0021】そして、トンネル50のセグメント51の
1リング分の長さLだけ外殻2が前進すると、推進ジャ
ッキ6のラム6aは、図3に示すように、矢印D′方向
に突出した状態となり、また、セグメント51及び二次
覆工52に対して固定されたテール隔壁9が外殻2の後
端部2bに位置する状態となり、更に、トンネル50の
最後方(図中最右方)の各セグメントピース51aA
(複数のセグメントピース51aの内、特定のセグメン
トピース51aをいう。)が内筒5からテール隔壁9側
へ突出した状態となる。この状態で、推進ジャッキ6に
よる外殻2の前進を停止すると共に、カッタ7aによる
地山60の掘削を停止する。
【0022】そして、最後方のセグメントピース51a
Aを、当該セグメントピース51aAの内側の二次覆工
52と一体的に、軸心CTに対して円周方向に解体撤去
する。即ち、最後方のセグメントピース51aAと隣接
したセグメントピース51a間の継手ボルトを、隔壁接
続器12上に設置されたコアカッタ19等を介して切断
する。そして、継手ボルトが切断されたセグメントピー
ス51aAと二次覆工52とを、セグメント把持破砕装
置20によって一体的に把持した状態で、セグメント把
持破砕装置20を矢印I、J方向に揺動する。すると、
当該セグメントピース51aA及び二次覆工52は、折
り曲げられる形で破断し、解体撤去される。
【0023】セグメントピース51aA及び二次覆工5
2が撤去されると、図4に示すように、シールド固定装
置21を新たに最後方となったセグメントピース51a
B(複数のセグメントピース51aの内、特定のセグメ
ントピース51aをいう。)及びその内側の二次覆工5
2に係合させる。次に、油圧ジャッキ17のラム17a
を矢印H方向に後退させて、当接板16と二次覆工52
の内周面52aとの当接状態を解除すると共に、ピン9
bを介しての隔壁接続器12の後端部12aとテール隔
壁9の接続部9aとの連結状態を解除する。そして、グ
リッパ架台11をトンネル50内部を矢印C方向へ、テ
ール隔壁9の反対側へ移動させる。すると、円筒状の隔
壁接続器12の後端部12aが開放され、隔壁接続器1
2の内部を通って、グリッパ架台11の後方(図中右
方)のテール隔壁9側と、グリッパ架台11の図中左方
に存在する立坑側との間を移動可能な状態となるので、
前述のように解体撤去されたセグメントピース51aA
及び二次覆工52を、接続器12の内部を通過するモノ
レール22等を介して、グリッパ架台11の図中左方へ
移動させ、台車等に積み込んで、更に、図中左方に存在
する立坑まで搬出する。
【0024】セグメントピース51aA及び二次覆工5
2が搬出されると、図5に示すように、グリッパ架台1
1を、トンネル50内部を矢印D方向へ移動させ、再
び、隔壁接続器12とテール隔壁9とを、後端部12
a、ピン9b、接続部9aを介して連結する。この際、
グリッパ架台11の隔壁接続器12とセグメント接続器
13間の油圧ジャッキ15のラム15aを矢印D″方向
へ後退させ、セグメント接続器13が隔壁接続器12の
前側、即ちテール隔壁9の反対側に位置する状態にして
おく。そして、図2に示すように、油圧ジャッキ17の
ラム17aを矢印G方向に突出させ、当接板16を二次
覆工52の内周面52aに圧着することにより、セグメ
ント接続器13をセグメント51及び二次覆工52に対
して固定すると共に、油圧ジャッキ15、隔壁接続器1
2を介して、テール隔壁9をセグメント51及び二次覆
工52に対して固定する。
【0025】次に、テール隔壁9を押圧していた各推進
ジャッキ6のラム6aを、図2上側に示す推進ジャッキ
6のように、矢印C′方向に後退させてテール隔壁9か
ら離反させる。そして、隔壁接続器12とセグメント接
続器13間の油圧ジャッキ15のラム15aを矢印C″
方向に突出させて、セグメント51及び二次覆工52に
固定されたセグメント接続器13に対して隔壁接続器1
2を矢印C方向へ移動させ、隔壁接続器12と連結され
たテール隔壁9を、セグメントピース51aAが撤去さ
れたトンネル50の未埋戻部分55へ前進させる。ま
た、リプレースシールド1の近傍に配置された図1に示
す後続プラント台車23の埋戻材打設ポンプ25から、
管路25aを介して、埋戻材打設管10に埋戻材56を
供給する。そして、テール隔壁9の前進と略同時に、テ
ール隔壁9の後方(図2右方)のセグメント51及び二
次覆工52が既に撤去されたトンネル50部分及び外殻
2の前進による穴60b部分から成る埋戻部分57に、
埋戻材打設管10から埋戻材56を圧入して行く。
【0026】テール隔壁9の埋戻材打設管10に、埋戻
材56を供給するに際しては、まず、運搬台車36、3
6を、トンネル50内を図1矢印C方向へ移動させて、
図中左方に存在する立抗において、運搬台車36、36
上の結合材タンク37、37に、水とセメントから成る
セメントペースト56dを、トンネル50の1リング分
の埋戻に必要な量だけ供給する。そして、運搬台車3
6、36を、トンネル50内を矢印D方向へ移動させ
て、リプレースシールド1の近傍の後続プラント台車2
3の台車停留空間35に停止させる。そして、結合材混
合装置32の急結材投入器33、33から、急結材56
cを、セメントペースト56dが満載された結合材タン
ク37、37内に投入する。そして、結合材混合装置3
2の各撹拌ポンプ34を、結合材タンク37、37内に
投入し、結合材タンク37、37内で駆動して、結合材
タンク37、37内の急結材56cとセメントペースト
56dを撹拌混合する。結合材タンク37、37内の急
結材56cとセメントペースト56dが十分に撹拌され
て、結合材56bが生成されると、撹拌ポンプ34の切
替バルブ(図示省略)を切り替えて、結合材56bを、
結合材タンク37、37から結合材供給管31へ圧送す
る。
【0027】即ち、急結材56cとセメントペースト5
6dを、予め混合して、結合材56bとして、図中左方
に存在する立抗からポンプ圧送する場合には、当該立抗
から後続プラント台車23(リプレースシールド1)ま
での距離が長いと、結合材56bが途中で硬化したり、
配管が閉塞することがある。そこで、上述のように、図
中左方に存在する立抗からセメントペースト56dのみ
を搬送して、リプレースシールド1の近傍の後続プラン
ト台車23において(使用する直前に)、急結材56c
をセメントペースト56dに添加することによって、結
合材56bが使用前に硬化してしまうことを防止するこ
とが出来る。また、結合材56bとは別に、基幹材56
aを、基幹材供給管30を介して、図中左方に存在する
立抗から後続プラント台車23へポンプ圧送する。即
ち、基幹材56aは、上述の結合材56bと異なって、
それ自体硬化することがないので、当該立抗から後続プ
ラント台車23(リプレースシールド1)までの距離が
長くても、ポンプ圧送することが出来る。
【0028】そして、基幹材供給管30及び結合材供給
管31から、基幹材56a及び結合材56bを、所定量
だけバッチ式混合装置24の撹拌槽29に投入して、撹
拌混合する。即ち、切替バルブ27aを閉鎖し、切替バ
ルブ27cを開放した状態で、撹拌ポンプ27を駆動す
る。すると、撹拌槽29内の基幹材56aと結合材56
bは、管路29aを介して撹拌槽29の図中下部から撹
拌ポンプ27に吸い込まれ、撹拌ポンプ27から吐き出
されて、管路27b、切替バルブ27cを介して、撹拌
槽29の図中上部に還流される形で、撹拌される。基幹
材56aと結合材56bが十分に撹拌されて、埋戻材5
6が生成されたところで、埋戻材56を、撹拌槽29か
ら貯留槽26へ移送する。即ち、切替バルブ27cを閉
鎖し、切替バルブ27aを開放した状態で、撹拌ポンプ
27を駆動する。すると、撹拌槽29内の埋戻材56
は、管路29aを介して撹拌槽29から撹拌ポンプ27
に吸い込まれ、撹拌ポンプ27から吐き出されて、管路
27b、切替バルブ27a、管路26bを介して、貯留
槽26に投入される。撹拌槽29内の全ての埋戻材56
が貯留槽26へ移送されると、撹拌槽29に、新たに、
基幹材56aと結合材56bを、所定量だけ投入する。
そして、前述と同様にして、切替バルブ27aを閉鎖し
て撹拌槽29と貯留槽26を遮断した状態で、撹拌ポン
プ27を駆動して、基幹材56aと結合材56bを撹拌
して、新たに埋戻材56を生成する。即ち、埋戻材56
は、撹拌槽29において十分に撹拌された後に、断続的
に、撹拌槽29から貯留槽26へ移送される。
【0029】一方、貯留槽26に供給された埋戻材56
は、管路26aを介して貯留槽26の図中下部から埋戻
材打設ポンプ25に吸い込まれ、埋戻材打設ポンプ25
から吐き出されて、管路25aを介して、リプレースシ
ールド1の埋戻材打設管10に、連続的に供給される。
この際、貯留槽26は、撹拌槽29より更に大容量に形
成されているので、埋戻材56を、貯留槽26に一旦貯
える形で、途絶えることなく、リプレースシールド1の
埋戻材打設管10に供給することが出来る。そして、埋
戻材打設管10に供給された埋戻材56は、テール隔壁
9に設けられた吐出口10aから、埋戻部分57に打設
されて行く。
【0030】即ち、トンネル50の埋戻には、多量の埋
戻材56が必要であり、また、埋戻材56は比重が大き
いため、埋戻材56を生成するに際して、基幹剤56a
と結合剤56bを十分に撹拌するには時間が掛かる。従
って、基幹剤56aと結合剤56bを撹拌して埋戻材5
6を生成しつつ、当該埋戻材56を、リプレースシール
ド1の埋戻材打設管10に供給するようにした場合に
は、基幹剤56aと結合剤56bが十分に撹拌されてい
ない品質の悪い埋戻材56が、埋戻部分57に打設され
る形となってしまう。また、単に、基幹剤56aと結合
剤56bを十分に撹拌した後に、埋戻材56を、リプレ
ースシールド1の埋戻材打設管10に供給するようにし
た場合には、埋戻材56を、連続的に供給することが出
来ない。しかし、バッチ式混合装置24は、上述のよう
に、切替バルブ27aを介して撹拌槽29と貯留槽26
を適宜接続、遮断することが出来るので、撹拌槽29に
おいて、基幹剤56aと結合剤56bを十分に撹拌した
後に、埋戻材56を撹拌槽29から貯留槽26へ移送す
ることが出来る。また、貯留槽26は撹拌槽29より更
に大容量に形成されているので、撹拌槽29からの埋戻
材56の移送が断続的であっても、一旦、埋戻材56を
貯留槽26に貯える形で、貯留槽26から埋戻材打設ポ
ンプ25へ、連続的に埋戻材56を移送することが出来
る。従って、埋戻材打設ポンプ25からリプレースシー
ルド1の埋戻材打設管10に対して、多量の埋戻材56
を、十分に撹拌された高品質の状態で、途絶えることな
く、好適に供給することが出来る。
【0031】こうして、図2に示すように、テール隔壁
9が未埋戻部分55へ前進し、テール隔壁9の後方の埋
戻部分57に埋戻材56が充填されて、トンネル50の
セグメント51の1リング分の長さLだけ埋戻作業が終
了すると、図1に示す結合材タンク37、37の結合材
56bをほぼ使い果たした状態となる。そこで、後述の
ように次の1リング分のリプレースシールド1の掘進が
行われている間に、運搬台車36、36を、図中左方に
存在する立抗まで移動させて、結合材タンク37、37
に、セメントペースト56dを補給する。
【0032】また、トンネル50のセグメント51の1
リング分の長さLだけ埋戻作業が終了すると、テール隔
壁9は、図2上側に示す推進ジャッキ6のラム6aのよ
うに、各推進ジャッキ6の後退したラム6aの近傍まで
前進した状態となる。そこで、再び、各推進ジャッキ6
のラム6aを、図2下側に示す推進ジャッキ6のラム6
aのように、矢印D′方向に突出させてテール隔壁9を
押圧すると共に、図4に示すシールド固定装置21によ
る外殻2とセグメント51及び二次覆工52との係合状
態を解除する。そして、前述のようにして、シール装置
によって内筒5とセグメント51間を止水した状態で、
当接板16、セグメント接続器13、隔壁接続器12を
介してセグメント51及び二次覆工52に対して固定さ
れたテール隔壁9から反力を得る形で、カッタ7aによ
りセグメント51の外側の地山60を掘削しつつ、外殻
2を、セグメント51の1リング分の長さLだけ、更に
前進させる。
【0033】こうして、リプレースシールド1によるト
ンネル50の埋戻作業は、地山60及び埋戻部分57の
圧力に対向した形で進行されるので、セグメント51、
二次覆工52の撤去作業等を安全に行ってゆくことが出
来ると共に、埋戻部分57に高品質の埋戻材56を好適
に充填してゆくことが出来る。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、既設のトンネル50の埋戻に際して、立抗等の補給
位置から後続プラント台車23等の埋戻作業位置へ、基
幹材56aを搬送し、前記補給位置から前記埋戻作業位
置へ、セメントペースト56dを搬送し、前記埋戻作業
位置において、前記搬送されたセメントペースト56d
に、急結材56cを混合して、結合材56bを生成し、
前記埋戻作業位置において、前記搬送された基幹材56
aと、前記生成された結合材56bを混合して、埋戻材
56を生成し、該生成された埋戻材56を、既設のトン
ネル50の埋戻部分57等の埋戻箇所へ打設するように
して構成したので、硬化することのない基幹材56aお
よびセメントペースト56dの状態で、補給位置から埋
戻作業位置へ搬送され、埋戻作業位置23において埋戻
材56が生成される。従って、補給位置から埋戻作業位
置までの距離が長くても、埋戻材56を、好適に、トン
ネル50の埋戻箇所へ打設することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による埋戻材の混練打設方法の一実施例
が適用された後続プラント台車を示す図である。
【図2】リプレースシールドによるトンネル埋戻の工程
図(1番目)である。
【図3】リプレースシールドによるトンネル埋戻の工程
図(2番目)である。
【図4】リプレースシールドによるトンネル埋戻の工程
図(3番目)である。
【図5】リプレースシールドによるトンネル埋戻の工程
図(4番目)である。
【図6】図2に示すリプレースシールドのVI矢視図であ
る。
【符号の説明】
23……埋戻作業位置(後続プラント台車) 50……トンネル 56……埋戻材 56a……基幹材 56b……結合材 56c……急結材 56d……セメントペースト 57……埋戻箇所(埋戻部分)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−157400(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21F 15/00 E21D 9/06 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既設のトンネルの埋戻に際して、 補給位置から埋戻作業位置へ、基幹材を搬送し、 前記補給位置から前記埋戻作業位置へ、セメントペース
    トを搬送し、 前記埋戻作業位置において、前記搬送されたセメントペ
    ーストに、急結材を混合して、結合材を生成し、 前記埋戻作業位置において、前記搬送された基幹材と、
    前記生成された結合材を混合して、埋戻材を生成し、 該生成された埋戻材を、既設のトンネルの埋戻箇所へ打
    設するようにして構成した埋戻材の混練打設方法。
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