JP2807911B2 - ガソリンエンジン油組成物 - Google Patents

ガソリンエンジン油組成物

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【発明の詳細な説明】 〔産業上利用しうる分野〕 本発明は、合成潤滑油からなるSG級ガソリンエンジン
油組成物に関し、特に高温清浄性、耐摩耗性共に優れた
ガソリンエンジン油組成物に関する。
〔従来の技術〕 ガソリンエンジンの高性能化に伴い、ガソリンエンジ
ン油に対しても高性能化が要求されている。一般に、ガ
ソリンエンジン油組成物としては高温安定性と共に、動
弁系の耐摩耗性が要求される。合成潤滑油は鉱油に比較
して一般に高温酸化安定性、耐熱性、スラッジ溶解性、
低揮発性に優れていることから、この種ガソリンエンジ
ン油組成物におけるベースオイルとして使用されはじめ
ている。
この種ガソリンエンジン油組成物の設計に際しては、
エンジンルームに使用されているオイルシールゴムの膨
潤性を考慮してなされているが、合成潤滑油の場合には
例えばα−オレフィンオリゴマー油にジエステル油を組
み合わせたもの、またα−オレフィンオリゴマー油にポ
リオールエステル油を組み合わせて使用されている。し
かしながら、α−オレフィンオリゴマー油にジエステル
油を添加したものは耐摩耗性に優れているもののその添
加量が増加するにつれ高温清浄性、耐コーキング性が劣
るようになり、またα−オレフィンオリゴマー油にポリ
オールエステル油を添加したものは高温清浄性に優れる
ものの、その添加量は多くなると摩耗防止剤を添加して
いても金属面へ結合が増大することにより耐摩耗特性が
劣る欠点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
そのため、本発明は合成潤滑油からなるガソリンエン
ジン油において、高温清浄性と共に耐摩耗性に優れたSG
級ガソリンエンジン油組成物の提供を課題とするもので
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のガソリンエンジン油組成物は、α−オレフィ
ンオリゴマー油に、ジエステル油及びポリオールエステ
ル油を配合した基油からなり、そのジエステル油及びポ
リオールエステル油の配合量の割合が基油全体の10重量
%〜30重量%であることを特徴とするガソリンエンジン
油組成物。
また、本発明のガソリンエンジン油組成物は、上記の
ポリオールエステル油に由来する燐及び/又は硫黄量が
10ppm以下であることを特徴とする。
α−オレフィンオリゴマーとしては、炭化水素の熱分
解、又は低級オレフィンの3量化〜12量化により得られ
る炭素数6〜14のα−オレフィン混合物、例えばヘキセ
ン−1が25重量%〜50重量%、オクテン−1が30重量%
〜40重量%及びデセン−1が25重量%〜40重量%の混合
物を共重合したものを使用することができる。又、デセ
ンの如き単独モノマーから得られるオリゴマーも好適で
ある。使用する粘度範囲としては3.5cSt〜20cSt、好ま
しくは4cSt〜10cSt(100℃)である。
本発明の潤滑油に用いられるジエステル類としては、
炭素数4〜14の脂肪族二塩基酸と炭素数4〜14のアルコ
ールとの縮合によって得られ、その100℃における粘度
が2cSt〜7cStであるものである。炭素数4〜14の脂肪族
二塩基酸の好ましいものとしてコハク酸、グルタル酸、
アジピン酸、ピペリジン酸、スペリン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ウンデカン酸、ドデカン二酸、ブラジ
リン酸、及びテトラデカン二酸を挙げることができ、こ
れらのうち、特に好ましいものは、アジピン酸及びセバ
シン酸である。また炭素数4〜14のアルコールのうち、
好ましいものとしてn−ブタノール、イソブタノール、
n−アミルアルコール、イソアミルアルコール、n−ヘ
キサノール、2−エチルブタノール、シクロヘキサノー
ル、n−ヘプタノール、イソヘプタノール、メチルシク
ロヘキサノール、n−オクタノール、ジメチルヘキサノ
ール、2−エチルヘキサノール、2,4,4−トリメチルペ
ンタノール、イソオクタノール、3,5,5−トリメチルヘ
キサノール、イソノナノール、イソデカノール、イソウ
ンデカノール、2−ブチルオクタノール、トリデカノー
ル及びイソテトラデカノールを挙げることができる、こ
れらのうち特に好ましいものは2−エチルヘキサノール
及びイソデカノールである。またこれらのジアルコール
やポリアルキレングリコールのジオールも好ましく用い
ることができる。
次に、この発明の潤滑油組成物に用いることができる
好ましいジエステルの具体例を列挙すると、以下のとう
りである。
ジ−(1−エチルプロピル)アジペート、ジ−(3−
メチルブチル)アジペート、ジ−(1,3−メチルブチ
ル)アジペート、ジ−(2−エチルヘキシル)アジペー
ト、ジ−(イソノニル)アジペート、ジ−(ウンデシ
ル)アジペート、ジ−(トリデシル)ァジペート、ジ−
(イソテトラデシル)アジペート、ジ−(2,2,4−トリ
メチルペンチル)アジペート、ジ−〔混合(2−エチル
ヘキシル、イソノイル)〕アジペート、ジ−(1−エチ
ルプロピル)アゼレート、ジ−(3−メチルブチル)ア
ゼレート、ジ−(2−エチルブチル)アゼレート、ジ−
(2−エチルヘキシル)アゼレート、ジ−(イソオクチ
ル)アゼレート、ジ−(イソノニル)アゼレート、ジ−
(イソデシル)アゼレート、ジ−(トリデシル)アゼレ
ート、ジ−〔混合(2−エチルヘキシル,イソノニ
ル)〕アゼレート、ジ−〔混合(2−エチルヘキシル,
デシル)〕アゼレート、ジ−〔混合(2−エチルヘキシ
ル,イソデシル)〕アゼレート、ジ−〔混合(2−エチ
ルヘキシル,2−プロピルヘプチル)〕アゼレート、ジ−
(n−ブチル)セバケート、ジ−(イソブチル)セバケ
ート、ジ−(1−エチルプロピル)セバケート、ジ−
(1,3−ジメチルブチル)セバケート、ジ−(2−エチ
ルブチル)セバケート、ジ−(2−エチルヘキシル)セ
バケート、ジ−〔2−(2′−エチルブトキシ)エチ
ル〕セバケート、ジ−(2,2,4−トリメチルペンチル)
セバケート、ジ−(イソノニル)セバケート、ジ−(イ
ソデシル)セバケート、ジ−(イソウンデシル)セバケ
ート、ジ−(トリデシル)セバケート、ジ−(イソテト
ラデシル)セバケート、ジ−〔混合(2−エチルヘキシ
ル,イソノニル)〕セバケート、ジ−(2−エチルヘキ
シル)グルタレート、ジ−(インウンデシル)グルタレ
ート、及びジ−(イソテトラデシル)グルタレート。
ジエステルの100℃における粘度は、2cSt〜7cSt、好
ましくは2.2cSt〜7.0cStである。粘度がこれよりも低い
と引火点、揮発性及び耐荷重性共に問題があり、これよ
りも高いと混合による効果が得られず、低温での粘度が
大きくなる。
有機酸エステルのもう一つのタイプとして、ポリオー
ルエステルがある。
ポリオールエステルは、炭素数5〜9のネオペンチル
ポリオールと炭素数4〜18の有機酸との合成によって作
られる。本発明においてネオペンチルポリオールとは、
ネオペンチル基を有する多価アルコールであり、例えば
2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオール(即ち、ネオペ
ンチルグリコール)、2−エチル−2−ブチル−プロパ
ン−1,3−ジオール、2,2−ジエチルプロパン−1,3−ジ
オール、2,2−ジブチルプロパン−1,3−ジオール、2−
メチル−2−プロピルプロパン−1,3−ジオール、2−
エチル−2−ブチルプロパン−1,3−ジオール、トリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロ
ールブタン、ペンタエリスリトール、好ましくはネオペ
ンチルグリコール、2−メチル−2−プロピルプロパン
−1,3−ジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトールであり、特に好ましいのは、ネオペンチル
グリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トールである。又、有機酸は例えばn−ブタン酸、イソ
ブタン酸、n−ペンタン酸、イソペンタン酸、n−ヘキ
サン酸、2−エチルブタン酸、シクロヘキサン酸、n−
ヘプタン酸、イソヘプタン酸、メチルシクロヘキサン
酸、n−オクタン酸、ジメチルヘキサン酸、2−エチル
ヘキサン酸、2,4,4−トリメチルペンタン酸、イソオク
タン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸、n−ノナン
酸、イソノナン酸、イソデカン酸、イソウンデカン酸、
2−ブチルオクタン酸、トリデカン酸、テトラデカン
酸、ヘキサデカン酸及びオクタデカン酸であり、好まし
くはヘプタン酸、n−オクタン酸、2−エチルヘキサン
酸である。
有機酸とネオペンチルポリオールとからのネオペンチ
ルポリオールエステルの合成は、従来の方法、例えば酸
性触媒下に脱水縮合する方法によって行うことができ
る。
例えばネオペンチルポリオールエステルとしては、
(以下、ネオペンチルグリコールをNPG、トリメチロー
ルプロパンをTMP、ペンタエリスリトールをPEと略称す
る。)、NPG・ジ−(ヘプタノエート)、NPG・ジ−(2
−エチルブチレート)、NPG・ジ−(シクロヘキサノエ
ート)、NPG・ジ−(ヘプタノエート)、NPG・ジ−(イ
ソヘプタノエート)、NPG・ジ−(オクチレート)、NPG
・ジ−(2−エチルヘキサノエート)、NPG・ジ−(イ
ソオクタノエート)、NPG・ジ−(イソノニエート)、N
PG・ジ−(イソデカノエート)、NPG・ジ−{混合(ヘ
キサノエート,ヘプタノエート)}、NPG・ジ−{混合
(ヘキサノエート,オクタノエート)}、NPG・ジ−
{混合(ヘキサノエート,ノニレート)}、NPG・ジ−
{混合(ヘプタノエート,オクタノエート)}、NPG・
ジ−{混合(ヘプタノエート,ノニレート)}、NPG・
ジー{混合(ヘプタノエート,イソオクタノエー
ト)}、NPG・ジ−{混合(ヘプタノエート,イソノニ
レート)}、NPG・ジー{混合(イソオクタノエート,
イソノニレート)}、NPG・ジ−{混合(ブタノエー
ト,トリデカノエート)}、NPG・ジ−{混合(ブタノ
エート,テトラデカノエート)}、NPG・ジ−{混合
(ブタノエート,ヘキサデカノエート)}、NPG・ジ−
{混合(ブタノエート,オクタデカノエート)}、NPG
・ジ−{混合(ヘキサノエート,イソオクタノエート,
イソノニレート)}、NPG・ジ−{混合(ヘキサノエー
ト,イソオクタリエート,イソデカノエート)}、NPG
・ジ−{混合(ヘプタノエート,イソオクタノエート,
イソノニレート)}、NPG・ジ−{混合(ヘプタノエー
ト,イソオクタノエート,イソデカノエート)}、NPG
・ジ−{混合(オクタノエート,イソノニレート,イソ
デカノエート)}、TMP・トリ−(ペンタノエート)、T
MP・トリ−(ヘキサノエート)、TMP・トリ−(ヘプタ
ノエート)、TMP・トリ−(オクタノエート)、TMP・ト
リ−(ノニレート)、TMP・トリ−(イソペンタノエー
ト)、TMP・トリ−(2−エチルブチレート)、TMP・ト
リ−(イソオクタノエート)、TMP・トリ−(イソオク
タノエート)、TMP・トリ−(2−エチルヘキサノエー
ト)、TMP・トリ−(イソノニレート)、TMP・トリ−
(インデカノエート)、TMP・トリ−〔混合(ブチレー
ト、オクタデカノエート)〕、TMP・トリ−〔混合(ヘ
キサノエート、ヘキサデカノエート)〕、TMP・トリ−
〔混合(ヘプタノエート、トリデカノエート)〕、TMP
・トリ−〔混合(オクタノエート、デカノエート)〕、
TMP・トリ−〔混合(オクタノエート、ノニレー
ト)〕、TMP・トリ−〔混合(ブチレート、ヘプタノエ
ート、オクタデカノエート)〕、TMP・トリ−〔混合
(ペンタノエート、ヘプタノエート、トリデカノエー
ト)〕、TMP・トリ−〔混合(ヘキサノエート、ヘプタ
ノエート、オクタノエート)〕、又、PE・テトラ(ペン
タノエート)、PE・テトラ(ヘキサノエート)、PE・テ
トラ(イソペンタノエート)、PE・テトラ(2−エチル
ブチレート)、PE・テトラ(イソヘプタノエート)、PE
・テトラ(イソオクタノエート)、PE・テトラ(2−エ
チルヘキサノエート)、PE・テトラ(イソノニレート)
及びPEと炭素数4〜8の直鎖状又は分岐状カルボン酸の
混合物とのエステル等である。
又、NPG、TMP及びPE以外のネオペンチルポリオール、
即ち2−メチル−2−プロピルプロパン−1,3−ジオー
ル、2,2−ジエチルプロパンジオール、トリメチロール
エタン及びトリメチロールヘキサンと上記のごとき有機
酸単独、又は混合とのポリオールエステル等が挙げられ
る。
また本発明者は、ポリオールエステル油において燐
系、硫黄含有触媒を使用して製造されたものを使用する
と、耐摩耗性に著しく劣る場合があることを見出した。
これは燐系、硫黄含有触媒が10ppm以上のオーダーで残
存していると、耐摩耗剤の作用を妨害するもので、本発
明のガソリンエンジン油組成物に使用する場合には、こ
れらの不純物は10ppm以下にしておくことが重要であ
る。
本発明において使用されるポリオールエステル油の粘
度範囲としては、3.0cSt〜20cSt(100℃)が好ましい。
以上、本発明のガソリンエンジン油における基油につ
いて説明したが、α−オレフィンオリゴマー油、ジエス
テル油、ポリオールエステル油3者を組合せた基油の粘
度は、3.0cSt〜20cSt、好ましくは3.5cSt〜10cSt(100
℃)である。ジエステル油、ポリオールエステル油はそ
の合計量の割合が、基油全体の10重量%〜30重量%とな
るように添加され、その合計の添加量が10重量%未満で
あると、一般車両用各種シールゴムとの適合性が悪くな
る。特にアクリルゴムを縮小させるため、油漏れの危険
が発生するなどの問題が生じ、30重量%を越えると、逆
にゴムを膨潤させるため、緊迫力に欠け、シール力が減
退するなどの問題が生じる。
次に、本発明の基油に添加される添加剤について説明
する。
、粘度指数向上剤 本発明における合成潤滑油が混合された基油自体、良
好な粘度−温度特性を示すので、通常使用される高分子
量のポリメチルメタアクリレート(PMMA)系粘度指数向
上剤を添加してもかまわないが、より剪断安定性の優れ
た重量平均分子量3万〜8万の低分子量のPMMA系粘度指
数向上剤を配合することにより、その特性を一層向上さ
せることができる。
また、粘度指数向上剤としてPMMA系以外にもポリイソ
ブチレン系(PIB)、エチレン−プロピレン共重合体系
(EPC)、スチレン−ブタジエン水添共重合体系(SPC)
等が使用される。これらの使用量は5重量%〜35重量%
で十分である。
、耐摩耗剤 本発明のガソリンエンジン油組成物には、摩耗特性や
摩耗防止特性を向上させるために、チオリン酸塩(Zn、
Pb、Sb、Mo)、チオカルバミン酸塩(Zn)、硫黄化合
物、燐酸エステル、亜燐酸エステル等の耐摩耗剤を使用
するとよい。燐酸エステルは、特に初期の低摩耗特性と
摩耗防止性を向上させるために使用され、また亜燐酸エ
ステルは、特に低い摩耗特性を長期にわたり確保するた
めに使用される。これら耐摩耗剤は慣用のものが使用さ
れ、その使用量は0.05重量%〜2.0重量%で充分であ
る。
、無灰分散剤 無灰分散剤は、油劣化物、燐系耐摩耗剤等を油中に分
散させる目的で添加されるもので、例えばコハク酸イミ
ド系、コハク酸アミド系、ベンジルアミン系、エステル
系のもの等があり、0.05重量%〜0.5重量%の割合で使
用される。
、金属不活性化剤 金属不活性化剤は、油の酸化や熱劣化物による金属の
腐食防止や基油中への金属の溶出防止を目的として使用
されるもので、例えばチアジアゾール系、トリアゾール
系等があり、0.01重量%〜0.3重量%の割合で使用され
る。
、酸化防止剤 本発明のガソリンエンジン油組成物は、酸化防止剤と
してアミン系酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤等が
使用される。
アミン系酸化防止剤としてはアルキル化ジフェニルア
ミン、フェニル−α−ナフチルアミン、アルキル化−α
−ナフチルアミン等があり、またフェノール系酸化防止
剤としては、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、4,4′−
メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)等が
あり、これらは通常0.05重量%〜2.0重量%の割合で使
用される。
本発明のガソリンエンジン油組成物には、その他ジメ
チルポリシロキサン、ポリアクリレート等の消泡剤、ア
ルケニルコハク酸、又はその部分エステル等の防錆剤、
油の酸化劣化物を中和するためのCa−スルホネート、Mg
−スルホネート、Ba−スルホネート、Ca−フェネート、
Ba−フェネート等の金属清浄剤等を所望により使用する
ことができる。
〔作用及び発明の効果〕
本発明のガソリンエンジン油組成物は、α−オレフィ
ンオリゴマー油に、ジエステル油、ポリオールエステル
油を、その合計量の割合が、基油全体の10重量%〜30重
量%となるように添加したことにより、高温清浄性、耐
摩耗性共に優れたものとすることができ、SG級のガソリ
ンエンジン油組成物となしえるものである。
特に本発明のガソリンエンジン油組成物は、予期しえ
ないことであるが、ジエステル油、ポリオールエステル
油をそれぞれ単独で添加する場合に予想される摩耗性の
増大、スラッジの発生といった障害が、ジエステル油、
ポリオールエステル油を併用することにより共に抑制さ
れることを見出したものである。
〔実施例〕
下記第1表に示す組成(単位は重量%)の基油を調製
し、それらについての高温清浄性、摩耗防止性について
測定結果を、同時に下表に示す。
また、上記各試料における各種添加剤と添加量は次の
通りである。
粘度指数向上剤 分散型ポリメタクリレート …4重量% 分散型オレフィンコポリマー …8重量% 無灰分散剤 ベンジルアミン …7重量% 金属清浄剤 Ca−スルホネート Ca−フェネート} …3.4重量% Mg−スルホネート 酸化防止剤 アルキル化ジフェニルアミン ジ−t−ブチルフェノール} …1.2重量% フェニル−α−ナフチルアミン 摩耗防止剤 チオ燐酸亜鉛 …0.8 重量% 硫化オレフィン …0.05重量% 金属不活性化剤 チアジアゾールポリスルフィド …0.05重量% 防錆剤 ソルビタン脂肪族エステル …0.2重量% 消泡剤 ジメチルポリシロキサン …0.002重量% 上記試料油1、試料油2が本発明のガソリンエンジン
油組成物である。
次に、上記試験における測定条件を説明する。
各試料油の高温清浄性は、酸化試験条件165.5℃×72h
r.とする、JIS K2514に準拠して酸化試験した後の油を
使用し、試験法はホットチューブテスト(大川etal.小
松製作所、SAE Paper 840262記載参照)を310℃×16時
間実施した後のデポジット量(mg)により測定した。
また摩耗防止性は、モーター駆動法動弁系摩耗試験
(トヨタ製3Aエンジン)を、自動車用ガソリン内燃機関
潤滑油の動弁系摩耗試験法(JASO法)に準拠し、200時
間、油温60℃、1000rpmで実施し、ロッカーアームパッ
ドの受けた損傷度を示すスカッフィング評点(単位はD.
R.)、カムノーズピッチング値(単位は同D.R.)、また
カムノーズの摩耗量(μm)により示した。
〔比較例〕
上記実施例において、α−オレフィンオリゴマー油に
ジエステル油のみを添加する場合についてその添加量を
代えて試料油を作成し、上記実施例同様にして試験した
結果を第2表に、またα−オレフィンオリゴマー油にポ
リオールエステル油のみを添加する場合について、その
添加量を代えて試料油を作成し、上記実施例同様にして
試験した結果を第3表に示す。
上記第1〜3表からわかるように、本発明のガソリン
エンジン油組成物は、比較試料及び比較1〜8に比して
高温清浄性、摩耗防止性共に改善され、α−オレフィン
オリゴマー油にジエステル油、ポリオールエステルを共
に添加すると耐摩耗性、高温清浄性共に著しく改良され
ることがわかる。特にジエステル油、ポリオールエステ
ル油を単独にそれぞれ添加した比較1〜8との比較から
わかるように、本発明のガソリンエンジン油組成物は、
ジエステル油、ポリオールエステル油の単独の添加量を
増大させていく際の高温清浄性、耐摩耗性の劣化を抑制
しうることがわかる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10N 20:00 40:25 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10M 111/02 C10M 105/04 C10M 105/36 C10M 105/38 C10N 40:25

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α−オレフィンオリゴマー油に、ジエステ
    ル油及びポリオールエステル油を配合した基油からな
    り、そのジエステル油及びポリオールエステル油の配合
    量の割合が基油全体の10重量%〜30重量%であることを
    特徴とするガソリンエンジン油組成物。
  2. 【請求項2】該ポリオールエステル油に由来する燐及び
    /又は硫黄量が10ppm以下であることを特徴とする請求
    項1記載のガソリンエンジン油組成物。
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