JP2806992B2 - 褥瘡潰瘍の形成を減ずる支持体系 - Google Patents

褥瘡潰瘍の形成を減ずる支持体系

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JP2806992B2 JP1265321A JP26532189A JP2806992B2 JP 2806992 B2 JP2806992 B2 JP 2806992B2 JP 1265321 A JP1265321 A JP 1265321A JP 26532189 A JP26532189 A JP 26532189A JP 2806992 B2 JP2806992 B2 JP 2806992B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、人間の皮膚の損傷を減ずるのに用いるため
の支持体系及びその関連器具に関し、またベツド、車椅
子などにある期間拘束され或いはさもなければ完全に又
は一部が固定されている人の床ずれ潰瘍の形成の可能性
を減ずることに関する。
要するに本発明を要約すれば、人間の皮膚の損傷の可
能性、従つて床ずれ潰瘍の形成を減ずる支持体系が開示
される。この系は2つの一緒に接合された柔軟な材料シ
ートを含んでなり、空洞に含まれる流体を用いることに
よつて交互に及び繰返し膨らませ且つしぼませることの
できる複数の分離した空洞を提供する。柔軟な材料は流
体に対して不透過性である。空洞は、系の巾及び長さの
少くとも1つにおいて、隣る空洞の中心間の距離が人間
の2点識別いき値以下であり且つ支持体系が膨らんだ空
洞のいずれか又はその間で下への突き当たりなしに人間
の身体を支えることのできるような寸法及び形のもの
で、また空洞間々隔を有するものである。特別な具体例
において、支持体系なマツトレスの形である。支持体系
は、ある期間ベツド、車椅子などに拘束されている或い
はさもなければ治療の目的を含めて完全に又は一部固定
されている人間に関して使用することができる。
本明細書に用いる如き、 「支持体系」とは、治療学的に又は他の目的で使用し
うる支持体系を含めてマツトレス、クツシヨン、パツド
及び他の関連支持体具を包含する。
「下に突き当る(bottoming out」)とは、空洞(cel
l)の上部分が重さ、例えば人間の体重の影響で空洞の
下又は底部分と接し、また人間が空洞間の支持体系の下
部分と接するというように臨床上の支持体系の空洞が崩
壊することにも関するものである。
「人間の2点識別いき値」とは、2つの対象物を皮膚
の上に置いたとき、接触によつて識別しうる且つ解剖学
的専門家の理解しうる最小距離であつて、人間の背中で
測定される。これは人間の背中で凡そ30mmである。
人間はいろいろな理由のために、例えば損傷又は病気
の結果として或いは雇用中の作業項目の必要性の経過と
して支持体表面例えばベツド、車椅子又は他の器具に拘
束されるようになることがある。また老人は長期間ベツ
ド又は他の器具に拘束される場合がある。
圧力潰瘍、圧力ただれ、及び床ずれとしても言及され
る床ずれ潰瘍は健康管理の分野においてゆきわたつてい
る問題であり、個々の人間の苦痛に関して及び社会への
財政費用においてかなり費用がかかる。病気の患者の床
ずれ潰瘍は約3〜約17%の範囲で起こり、これが病気の
老人では20〜30%の範囲に増大する[D.ノートン(Nort
on)ら、「病院における老人看護問題の研究」、チヤー
チル・リビングストン(Churchill Livingstone Edinbu
rgh(1962)]。神経学的損傷の患者の場合は、それは
患者の30〜60%の範囲になる[リチヤードソン(Richar
dosn)及びメイヤー(Mayer)、ジエロントル(Geronto
l)、19、235〜247(1981);テイラー(Taylor)、J.
ジエロントル・ナース(Gerontol.Nurs.)、389〜391
(1980)]。
床ずれ潰瘍は局所的な細胞の壊死であり、これは軟組
織が骨の突出部分と硬い表面との間で圧迫される時に発
現する傾向をもつ。外部の圧力は血流を妨害することに
よつて影響し、虚血性損傷をもたらす。血流、従つて酸
素の供給の中断があれば、一連の細胞内重大事が起こ
り、これは血流が回復されないならば不可逆的段階まで
進行する。虚血性損傷は細胞の死、即ち壊死をもたら
し、細胞のかすを組織内に蓄積する。
床ずれ潰瘍の形成における最も決定的な因子はかかる
圧力の強度及び期間であり、これらの因子間の関係は一
般に放物線形の強度−期間曲線であると考えられる。患
者が動けない且つ約2時間より短い期間同一の位置に居
るならば、虚血は可逆的であり、一般にこの場合には長
い期間の又は不可逆の損傷が軟組織、即ち骨突出物上の
皮膚、皮下組織及び筋肉に現われない。しかしながら不
動の期間が2時間を越えるならば、時に第1段階圧力た
だれの形成と言及される床ずれ潰瘍が形成しはじめる。
この理由のために、凡そ2時間ごとに患者の位置を変え
ることが多くの病院及び研究所の方針である。しかしな
がらこの実施は全体に有効なものでない。更に、家庭で
は患者の世話に対してある傾向があり、そのような環境
での看護は1日24時間不可能である。
外因性及び内因性の両因子は組織の圧力への耐性を減
ずるように作用すると考えられる。軟組織に影響する外
因性因子は剪断摩擦、水分及び温度を含む。組織への損
傷に対する敏感性を決定する因子は敏感性の消失、損傷
された易動性、高年令、栄養不良、筋肉病、貧血、失調
及び感染を含む。
高齢者の、床ずれ潰瘍の形成の原因となる年令と関連
した皮膚の変化には、平らになつた皮膚−表皮接合[モ
ンタグナ(Montagna)及びカーリスル(Carlisle)、ジ
ヤーナル・オブ・インベステイゲイテイブ・テルマトロ
ジー(J.of Investigative Dermatology)、73、47〜53
(1979)]、ランゲルハンス細胞数の減少[クリプケ
(Kripke)、ジヤーナル・オブ・ザ・アメリカン・アカ
デミー・オブ・デルマトロジー(J.of American Academ
y of Dermatology)14、149〜155(1986)]、比較的に
細胞を含まなく且つ脈管を含まないようになる減少した
皮膚密度[モンタグナ及びカーリスル、上掲]、コラー
ゲン及び弾性腺維における交替[シヤスター(Shuste
r)ら、ブリテイツシユ・ジヤーナル・オブ・デルマト
ロジー(British J.of Dermatology)93、639〜643(19
75)]、発汗及び皮脂腺機能の低下[フオスター(Fost
er)ら、エイジ・アンド・エイジング(Age and Agin
g)、91〜101(1976);プレウイツグ(Plewig)及び
クリグマン(Kligman)、ジヤーナル・オブ・インベス
テイゲイテイブ・デルマトロジー70、314〜317(197
8)]、及び損傷された免疫応答[バーレツト(Barret
t)ら、クリニカル・イミユノロジー・アンド・イミユ
ノパソロジー(Clinical Immunology and Immunopathol
ogy)17、203〜211(1980)]がある。バースルイセン
(Versluysen)[ブリテイツシユ・メデイカル・ジヤー
ナル(British Medical Journal)292、1311〜1313(19
85)]は、70才以上の腰骨破損の患者の90%以上が床ず
れ潰瘍を発現すると報告している。床ずれ潰瘍の治療の
失敗は高令の場合死亡割合が殆んど6倍高いということ
と関連する[リード(Reed)、MDステート・メド(Stat
e Med.)J.30、45〜50(1981)]。床ずれ潰瘍の複雑性
は骨髄炎多び敗血症を含み、その敗血症の死亡割合は50
%に近い[ガルピン(Galpin)ら、アメリカン・ジヤー
ナル・オブ・メデイシン(American J.of Medicine)6
1、346〜350(1976);スガーマン(Sugerman)ら、ア
ーク・フイズ・メド・リハビル(Arch.Phys.Med.Rehabi
l.)66、177〜179(1985);ブライアン(Bryan)ら、
アーク・インターン・メド(Arch.intern.Med.)143 2
093〜2095(1983)]。即ち床ずれ潰瘍は健康管理の分
野において潜在的に非常に深刻な問題である。
床ずれ潰瘍の形成を減ずることの意図された有効な系
が種々存在する。これらの多くは2つの考えの1つに基
づいて機能し、静的な用具例えばフオーム・マツトレ
ス、空気マツトレス、水ベツド及びシープスキン即ち骨
の突出部から支持体を引き離して分布せしめようとする
もの、並びに活性な用具例えば支持圧を交互に変動して
機能する交互変動空気マツトレスを含む。そのような用
具は通常のマツトレスの使用よりも改善ではあるが、有
効性及び/又は使用効果の更なる改善が必要である。
静的用具の多くは、同一の又は他の患者による再使用
のために効果的な具合いに清浄化しえないから限られた
使用寿命しか有さない。
活性用具及びいくさかの静的用具に関する厳しい問題
は、それが骨の突出部において身体の重さを支持しえな
いということである。そのような環境のもとで、支持体
系は骨の突出部の重さによりつぶれてしまい、突出部が
マツトレスの底に達する、即ち「下に突き当る」ように
なる。これはそのような用具が空洞の形態には無関係に
膨張しうるプラスチツク材料の1つ又はそれ以上の気泡
からなる傾向にあるから起こるものである。支持体用具
の比較的小さい領域にわたつて骨の突出部によつてかか
る力は、空気気泡の残りがその気泡の圧力を平均化する
ために少し膨張しなれればならず、その結果として空気
気泡の関連部分をつぶしてしまう。
関連する他の原因は空気室の形態にある。非常にしば
しば気泡は、1つの区分が空気の満された時隣る区分が
しぼむように、互いに指状突起のある管状又はダイヤモ
ンド状或いは他の形の区分又は気泡に成形されている。
しかしながら典型的な支持体用具の5cm又はそれ以上の
気泡の寸法は、患者を用具の下のマツトレスから十分に
はつきりと持ち上げて、特に骨の突出部にわたつて効果
的な交互の圧力を付与することができなかつた。いくつ
かの用具のそれより大きい気泡の寸法は下に突き出ると
いうこの問題を克服するために十分な変位、即ち高さを
有するけれど[ブリス(Bliss)ら、ブリテイツシユ・
メデイカル・シヤーナル、394〜397(1967)]、それ
は他の問題を含んでいる。例えばそのような場合、身体
の大きい表面が支持されていない状態となり、患者が不
快と緊張を経験する。5cmの気泡の寸法でさえ、身体上
の小さい骨の突出部が膨んだ気泡の間に落ちること及び
マツトレスの下に位置する、即ち下に突き当るのを防止
することができない。そのようなチユーブにおいて、よ
り高圧を用いれば下への突き当りが防止できるけれど、
その結果患者の気持良さに問題が生じ、交互の加圧が達
成できなくなるであろう。これらの用具に対する他の限
界はサイクルの頻度、更に特に支持体気泡を膨らまし且
つ隣る気泡をしぼませるのに必要とされる時間に関係す
る。膨らましとしぼませに対する長い期間は、正常な血
流及び組織回復を可能にするのに十分な期間の圧力除去
相を排除する。
今回床ずれ潰瘍の形成の傾向を減ずる支持体系が発見
された。
従つて本発明は、 選択された寸法及び形の、柔軟な材料から形成された分
離した複数の空洞を単層で含んでなり; 但し該材料は各空洞が交互に及び繰返し膨らみ且つしぼ
みうるように該空洞中に含まれる流体に対して十分に不
透過性であり;該空洞はこの支持体系の巾及び長さの少
くとも1つにおいて隣る膨らんだ空洞の中心間の距離が
人間の2点識別いき値より狭いような寸法及び形をなし
且つ空洞間の間隔を有し;そして 膨らんだ空洞のいずれか又はその間で下に突き当たるこ
となしに人間の体重を支持することのできる、支持体系
を提供する。
本発明の支持体系の具体例において、該空洞は支持体
系上に置かれた2.5kgの、直径2.67cmの球表面を有する
球表面が臨床上の支持体の下への突き当りをもたらさな
いような形及び寸法のものである。
更に本発明は、 (a)選択された寸法及び形の、柔軟な材料から形成さ
れた分離した複数の空洞を単層で含んでなり;但し該材
料は各空洞が交互に及び繰返し膨らみ且つしぼみうるよ
うに該空洞中に含まれる流体に対して十分に不透過性で
あり;該空洞は支持体系の巾及び長さの少くとも1つに
おいて隣る膨らんだ空洞の中心間の距離が人間の2点識
別いき値より狭いような寸法及び形をなし且つ空洞間の
間隔を有し;そして 膨らんだ空洞のいずれか又はその間で下に突き当たるこ
となしに人間の体重を支持することのできる、支持体
系、及び (b)空洞を膨らませ且つしぼませる手段、 を含んでなる支持体系を提供する。
本発明の支持体系の具体例において、該空洞は支持体
系上に置かれた2.5kgの、直径2.67cmの球表面を有する
球表面が支持体の下への突き当りをもたらさないような
形及び寸法のものである。
支持体系の他の具体例において、空洞を膨らませる手
段は、1つの空洞を膨らませた時に隣る空洞をしぼませ
るように制御される。
支持体系の他の具体例において、空洞は独立に膨らま
せ且つしぼませることができる。
支持体系の他の具体例において、空洞を膨らませる手
段はコンプレツサー或いは空洞を膨らませるために蒸発
させうる、特に電熱要素又は熱電手段の使用によつて蒸
発できる液体である。
支持体系の他の具体例において、各空洞はしぼませた
時に空洞の完全なつぶれを排除する幾何的形のものであ
る。
更に本発明は、 (a)選択された寸法及び形の、柔軟な材料から形成さ
れた分離した複数の空洞を単層で含んでなり;但し該材
料は各空洞が交互に及び繰返し膨らみ且つしぼみうるよ
うに該空洞中に含まれる流体に対して十分に不透過性で
あり;該空洞は支持体系の巾及び長さの少くとも1つに
おいて隣る膨らんだ空洞の中心間の距離が人間の2点識
別いき値より狭いような寸法及び形をなし且つ空洞間の
間隔を有し;そして 膨らんだ空洞のいずれか又はその間で下に突き当たるこ
となしに人間の体重を支持することのできる、支持体
系; (b)空洞を膨らませ且つしぼませる手段、 (c)クツシヨン材料の層;及び (d)高い摩擦係数を有する材料層、 を順次だつて含んでなる支持体系を提供する。
本発明の支持体系の具体例において、該空洞は支持体
系上に置かれた2.5kgの、直径2.67cmの球表面を有する
球表面が支持体の下への突き当りをもたらさないような
形及び寸法のものである。
支持体系の他の具体例において、織布層、特に除去し
うる織布層は柔軟な材料層の上に位置し、但し該織布層
は水分吸収層と柔軟な材料層の間に存在する。この水分
吸収層は好ましくは微孔性フイルム層、好ましくは使い
捨ての層である。
本発明は更に交互に膨らませ且つしぼますことができ
及び柔軟な不透過性の熱可塑性材料から形成され且つ0
〜50℃の範囲の沸点を有する不活性な液体を含有し、更
に液体を加熱及び/又は冷却する手段を有する、空洞を
提供する。
本発明の空洞の好適な具体例において、液体は1又は
それ以上のフルオロカーボン或いは環境の理由からフル
オルカーボンを代替すべく開発された種類の1つ又はそ
れ以上の液体であり、但し特にそのようなフルオルカー
ボン及び液体は10〜40℃、特に20〜34℃の範囲の沸点を
有する。
本発明は特に本明細書において支持体系及びマツトレ
ス支持体系を参照にして記述されるが、特にいくつかの
最終用途において系が通常支持体又はマツトレスとして
言及される形でなくて、むしろ以下に議論するようにシ
ート又は他の支持体の形であつてよい。
以下本発明を、特に添付する図面を参照して記述しよ
う: 第1図はすべてが膨らんだ状態で示されている臨床上
の支持体系の空洞の一列の一部を概略的に示し; 第2図はいくつかがしぼんだ状態にある第1図の空洞
を概略的に示し; 第3図は本発明の支持体系の具体例を概略的に示し; 第4図は空洞のコンピユーターでシミユレーシヨンし
た図であり; 第5図は実施例Iで得たデータのヒストグラムであ
り; 第6図は実施例IIで得たデータのグラフであり; 第7図は実施例IIIで得たデータのグラフであり; 第8図は実施例IVで測定した如き圧力の様子のグラフ
であり; 第9A及び9B図は長い膨らんだ管状空洞を有する支持体
系及び本発明の支持体系の使用の概略的断面図であり; 第10図は実施例Vで測定した如き温度対回復時間のグ
ラフであり;そして 第11図は実施例VIに測定した如き組織の温度応答対時
間のグラフである。
第1図において、空洞1の1列が柔軟な材料の層であ
る基板2上に示されている。空洞1は4で示されるよう
に空洞の中心間の距離dより実質的に小さい空間3で分
離されている。
空洞1は長いものとして示されているが、いずれかの
簡便な形のものであつてよいと理解すべきである;それ
にも拘らず空洞は、空洞の上部分が重さ例えば患者の体
重の影響下に空洞の下部分と接触するようになるような
「下への突き当り」を排除する又は空洞のつぶれを排除
する寸法及び形のものであるべきである。空洞の例は第
4図にコンピユーターでシミユレーシヨンした図として
示される。使用時に空洞1は空洞を制御された具合いに
膨らませ且つしぼませる手段と連係する。但しそのよう
な手段は図示してない。
第1図の空洞1は第2図に示すように膨らませ且つし
ぼませうる。図示する具体例において、膨らんだ空洞11
はしぼんだ空洞12によつて分離されている。膨らんだ空
洞の中心間の距離は人間の2点識別いき値以下であり、
斯くして空洞上に横たわる人間は交互の空洞が膨らんた
り、しぼんだりして接触するのを区別することができな
い。更に患者は一般に空洞11の膨らみと空洞12のしぼみ
を感ずることができない。
第3図において、一般に20として示されるマツトレス
系は、加熱要素層22の上部の独立空洞層21、繊維層23及
び高摩擦層24からなる。独立空洞層21の上には織布層及
び外側の微孔性層が存在する。独立空洞層21は第1図に
示した種類のものであつてよい複数の空洞27を有する。
空洞27は長い形で且つ空洞の軸方向及び横方向の双方に
おいて配列して示されている。しかしながら、空洞は別
の形のものであつてよく及び/又はもつと任意な形態で
あつてよい。
空洞は本明細書において「分離した空洞」として言及
される。しかしながら例えば空洞が分離した空洞の物理
的外観をするとしても、いずれか1つの空洞が空洞の膨
らませとしぼませの目的のために1つ又はそれ以上の他
の空洞と相互に連結していてもよいことを理解すべきで
ある。
空洞27は膨らませ且つしぼませることができる。この
空洞の膨らませとしぼませに対しては種々の手段が使用
できる。例えば空洞は、使用時に空洞を膨らませるのに
十分な圧力の圧縮ガス例えば圧縮空気を交互に供給し、
続いて冷却し或いは空洞27をしぼますのに必要な程度ま
で空洞に真空を適用する系にチユーブによつて連結され
ていてよい。適用する真空の程度は小さく、即ち空洞27
がマツトレス系20上で患者を最早や支持しない程度まで
空洞27をしぼますのに丁度十分であつてよい。圧縮空気
を供給するコンプレツサーは騒音を出す傾向があり、他
に圧縮ガスの供給はマツトレス系を用いる場所から離れ
た供給源例えば遠隔地でのコンプレツサー又は圧縮空気
源からであつてよい。他に空洞の交互の加圧は、空洞中
の液体に水圧機手段でこれを適用してもよい。そのよう
な液体の例は水及びシリコーン油を含む。
空洞27を膨らませ且つしぼませる好適な方法は液体を
空洞中に導入するものである。そのような液体を用いる
場合、液体を特に熱電手段によつて加熱し、蒸気を生成
させ、これによつて空洞27を膨らませる。そのような加
熱は液体の温度をその沸点以上に上昇させうるが、空洞
27を膨らませるのに十分な圧力が発生するならば必ずし
もそうする必要はない。冷却時に、空洞内の圧力は減少
し、空洞はしぼむ。液体は十分な蒸気が発生して、空洞
が膨らみ、一方同時に所望の又は予じめ決めた温度にと
どまるように選択される。更に液体は最終用途の場所を
考慮して選択することが必要な場合がある。例えばある
場所では患者の周囲の大気の温度が約18℃程度の低温で
あり、一方他の場所では大気温度が約40℃程度の高温に
達することがある。
空洞27中に導入された液体は好ましくは不活性、無毒
性且つ不燃性であり、また患者及び職員例えば患者につ
く医者及び看護婦の双方に関して健康管理当局の関心を
引かないものである。更に空洞27は、液体の供給物が少
くともマツトレス系の予想される使用期間の間空洞中に
保持されうるように、液体に対して適当な遮閉性を有す
る材料から製造する必要がある。そのような材料は本明
細書においては不透過性として言及される。本明細書に
議論するように、この材料は許容しうる不透過性を得る
ためにコーティングした構造を含めて多層構造である。
ここに臨床上の支持体系の予想される使用期間は6カ月
或いは2年又はそれ以上であると理解すべきである。
空洞中に導入される液体の例は、フルオルカーボン特
に空洞27の膨らませ及びしぼませに用いる温度範囲にわ
たつて蒸気圧の変化を示すクロルフルオルカーボンの混
合物、並びに環境的理由のためにクロルフルオルカーボ
ンの代わりとなる種類の流体例えばハイドロクロルフル
オルカーボンを含む。フルオルカーボン及びハイドロク
ロルフルオルカーボンはヂユポン・カナダ社からフレオ
ンの商品名で市販されており、その例は商品表示114、1
13、22、11、123及び141Bとして売られている。
液体の沸点は0〜50℃、好ましくは10〜40℃の範囲に
あるべきである。この範囲の低い方の沸点を有する液体
は例えば足又は身体の他の部分の冷却の目的で使用され
よう。ある具体例において、液体は患者の快い範囲の沸
点を有するが、通常の人間の発汗いき値以下、特に20〜
34℃の範囲である。
第3図に示す空洞27は液体を含有する種類のものであ
る液体は患者の体熱だけによつて加熱しうるけれど、液
体を加熱及び冷却するために電気的、特に熱電手段を装
備することが好適である。第3図において、独立空洞層
21の直下に位置する加熱及び冷却層(熱電層)22は、液
体を蒸発及び凝縮させるために使用しうる加熱及び冷却
手段28及び29を有する。本明細書においては1つの加熱
及び冷却の層を参考にしているけれど、いくつかの具体
例では層が単に加熱又は冷却の層であつてよい。
加熱及び冷却手段28及び29は別々の電熱回路であり、
隣る空洞27と共働する。即ち加熱及び冷却手段28は1つ
の空洞の加熱及び冷却に使用され、また加熱及び冷却手
段29は隣る空洞の加熱及び冷却に使用される。加熱及び
冷却手段28及び29の1つは、空洞の膨らませ及びしぼま
せが容易に調節できるように通常各空洞と共働する。唯
2つの加熱及び冷却手段28及び29は全マツトレス系を調
節するために使用しうるが、マツトレス系の異なる部分
を、例えばマイクロプロセツサーを用いて異なる具合い
に調節するために種々の加熱及び冷却手段を用いてもよ
い。加熱及び冷却手段は危険のない低電圧で、即ち加熱
及び冷却のために通常使用されているよりも実質的に低
い電圧で作動することが好適である。
上述したように、柔軟な材料は予想される使用期間の
間臨床支持体系の使用を可能にするのに十分不透過性で
なければならない。そのような不透過性の必要条件に合
う柔軟な材料の性質は、特に臨床上の支持体系の空洞に
含まれる流体に依存しよう。例えば不活性な気体流体例
えばハイドロクロルフルオルカーボンと共に用いるのに
適当な柔軟な材料は同業者の良く知るように水を流体と
して用いるのに適当でなく、またその逆も真実である。
柔軟な材料は好ましくは重合体材料であり、特に積層さ
れる、熱接合される又はコーテイングされる重合体材料
であるであろう。具体例において、柔軟な材料は臨床上
の支持体系の空洞中に含まれる液体に対して遮閉性を示
す重合体物質と積層され或いはそれがコーテイングされ
た熱可塑性重合体である。1つの具体例において、重合
体材料はポリ塩化ビニリデン(PVDC)でコーテイングさ
れた又はそれと積層された線状低密度ポリエチレンであ
る。そのような柔軟な材料は臨床上の支持体系の耐用寿
命に関して重要である遮閉性及び柔軟且つ強靭性の双方
を示す。他の具体例において、柔軟な材料は必要ならば
必要とされる遮閉性を得るためにコーテイングされるポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリエステル、ポリアミド、クロルスル
ホン化ポリエチレン、弗化ビニリデン/ヘキサフルオル
プロピレン共重合体、ポレウレタン、エチレン/プロピ
レン/ジエンターポリマーコポリエーテルエステル重合
体、シリコンゴム、ブチルゴム及び天然ゴムを含む。
独立空洞層21及び熱電層22は繊維層23上に位置するよ
うに第3図には示されている。層23はマツトレス系にク
ツシヨンと良好な圧力分布を提供することが意図され
る。層23は合成繊維例えばポリアミド、ポリエステル及
び/又はポリプロピレン、天然繊維例えば木綿又はシー
プスキンを含む羊毛繊維などを含めて広範囲の繊維又は
発泡材料から製造しうる。多くの場合繊維層はクツシヨ
ン効果を与えるのに十分かさ高な合成繊維から製造され
よう。好適な繊維の例は枕の製造に用いられるクアロフ
イル(Quallofil )ポリエステル繊維である。他の具
体例において、層23は空気マツトレスであつてよい。
第3図において、繊維層23は摩擦層24上に位置するよ
うに示されている。摩擦層は特にマツトレス系を用いる
ベツド又は他の用具からそれが滑り落ちるのを防ぐため
に、患者の安定性及び安全の立場から付与されている。
種々の、例えば発泡熱可塑性重合体例えばポリスチレ
ン、織布構造体、ベルクロ(Velcro )材料などを含む
摩擦層材料が公知である。
第3図に示されるマツトレス系は独立空洞層上に重ね
られた2層を有する。独立空洞層に直ぐ隣つて示される
層は織布層25であり、これは主にカバーシート或いは本
発明のマツトレス系を包んでマツトレス系の合一性を保
持し、並びに感染を防ぐための清潔さと殺菌性を付与す
るシートとして意図される。外側の層は主に患者の快適
さを意図した微孔性層26である。特に微孔性層26は患者
と関連した汗又は他の水分を患者のそばから除去し且つ
患者の快適さを改良することを可能にする。微孔性層は
使い捨て層であることが意図される。織布層25及び微孔
性層26は、独立空洞層22の作動の有利な効果を妨げない
厚さであり、またそのような材料から作られていなけれ
ばならない。別の具体例において、外側層は硬くない
層、特に火傷の患者に或いはいくつかの治療の最終目的
に使用されるような層であつてよい。
第3図のマツトレス系の使用に際しては、患者を微孔
性層、或いは微孔性層上のシート又は同様の層と接触さ
せてマツトレス系上に置く。マツトレス系は、空洞が患
者の身体の軸に斜めに、具体的には横方向に配列するよ
うに構成することが好適である。次いで独立空洞層の空
洞を、例えば加熱要素層を用いて熱を適用し、次いで液
体を冷却させる又は液体を積極的に冷却することによ
り、交互に膨らまし且つしぼませる。
膨らませとしぼませのサイクルは1分間から1時間以
上まで変えることができる。しかしながらこのサイクル
は2時間ごとに1回より多い頻度であるべきである。身
体の異なる場所には異なるサイクルを用いてもよい。例
えば身体がより大きい圧力をかける場所は、より小さい
圧力のかかる場所よりも短いサイクルであつてよく、或
いは治療又は他の理由から異なるサイクルを用いること
もできる。マツトレス系又は臨床上の支持体系の意図す
る用途に依存して異なる最適なサイクル時間の存在する
ことが予想されよう。
ここに空洞の膨らまし及びしぼませのサイクル時間を
参照しよう。このサイクル時間は実際には、空洞の膨ら
まし及びしぼませを実際に行なうために空洞から又は空
洞へ流体を移動させるのに、或いは空洞内に全体に含ま
れる流体を凝縮又は蒸発させるのに必要とされる時間並
びに空洞を膨らませ又はしぼませている間の時間を含
む。そのような流体の移動の期間は限られており、分単
位の長さである。空洞のしぼませの有利な効果、特にし
ぼんだ空洞に隣る皮膚層の通常の毛細脈管流の回復は、
空洞がサイクル時間よりかなり短くてよい患者を支持し
てない期間に主に限定されると理解しうる。サイクル時
間との関係における流体の移動の時間は短いサイクル時
間の場合、より重要になり、本発明の系の使用に際して
考慮する必要がある。
空洞の膨らまし且つしぼませは、本明細書の場合には
1つの空洞を膨らませるにつれて、隣る空洞をしぼませ
るという意味において一般に記述される。そのような膨
らましとしぼませは同時に又は連続的に行ないうると理
解すべきであり、後者は空洞の膨らまし、続く隣る空洞
のしぼませを含む。更に膨らまし及びしぼませはぜん動
サイクルによるものを含めて臨床上の支持体系を横切つ
て通過する波のように行なつてもよい。いくつかの場合
には患者はそのような波又はぜん動の動きを感じるかも
知れないが、その動きは例えば有利な治療効果を有する
ことがあり、その或いは他の理由から使用することがで
きる。本発明の具体例において、膨らんだ空洞はしぼん
だ空洞によつて取りまかれ、またその逆にも表現でき、
或いは1つの空洞の列が膨らみ且つ直ぐ隣つた空洞の列
がしぼんでいてよく、或いは膨らんだ且つしぼんだ空洞
の配列が本明細書に記述するように患者を支えるならば
他の膨らんだ且つしぼんだ空洞の配置も使用することが
できる。
本発明のマツトレス系は、患者がマツトレス系の与え
る交互の支えを殆んど又は全然感じない具合いに患者を
交互に支持する。即ち患者の部分は、横たわるベツド中
での動きを殆んど又は全然感じないで交互に支えられ
る。しかしながら少くとも1つの方向において人間の2
点識別いち値より狭い距離での膨らんだ空洞の間隔は、
いずれかの動きを実質的に感じさせないか又はその感じ
を克服し、そしてそのマツトレス系を意図に沿つて機能
せしめる。更にしぼんだ空洞に並置する患者の身体にか
かる圧力は人間の内部毛細血管のいき値、例えば20〜32
mmHg以下である。これがそうでないならば、患者のしぼ
んだ空洞上の皮膚の特別な場所への血の循環は起こら
ず、床ずれ潰瘍がもたらされよう。内部毛細血管圧は患
者によつて及び多分患者の部分によつて変化しよう。毛
細血管圧いき値、例えば毛細血管がつぶれると予想され
る以上の表面圧は、患者に及びマツトレス系と接触する
患者の部分に依存して約30〜32mmHgである。即ち具体例
において、しぼんだ空洞により患者にかかる圧力は約20
mmHg以下であることが重要である。即ち一般的な必要条
件は、しぼんだ空洞上にかかる圧力が毛細血管の圧力い
き値以下であるということである。
上述したように、本発明の臨床上の支持体系は、膨ら
んだ空洞のいずれか又はその間の下に突き当たることな
しに人間の身体を支えることができる。ある具体例にお
いて、人間の身体は球の表面でシミユレーシヨンされ
る。特に臨床上の支持体系が下への突き当りなしに人間
の身体を支えうるかどうかを決定するために次の方法が
使用できる。この方法は実直径2.67cmの球表面を有し且
つ実直径7.5cmを有するジグ(jig)を使用する。このジ
グは球表面の反対側ににヘツドの軸的に取りつけられ且
つ重りを受けとめるのに適した棒を有する。試験をする
場合には、ジグがしぼんだ空洞上に中心的に位置し且つ
2つの隣つた膨らんだ空洞によつて取り囲まれているよ
うにジグを空洞の表面上に置く。次いで棒を用いること
により、軸方向に孔のある重りを、ジグの表面がしぼん
だ空洞の下表面に接触するまでジグに適用する。そのよ
うな時にジグの全重量は少なくとも2.5kgであるべきで
ある。そのような環境において、臨床上の支持体系の空
洞は、2.5kgの及び直径2.67cmの球表面を有する、臨床
上の支持体上に置かれた重りが、臨床上の支持体系の下
への突き当りをもたらさないような形及び寸法であるで
あろう。
第9A図において、一般に40で示される人間の胴部分
が、1つだけが断面で示される大きい膨らんだ空洞42を
有するマツトレス又はクツシヨン系41上に示されてい
る。膨らんだ空洞42は胴45の突出部44の直下の場所の領
域で下に突き当つているものとして示され、また膨らん
だ空洞42中のガスは空洞が下に突き当つた領域43から矢
印45の方向へ押しやられたものとして示されている。
これにたいして第9B図では、胴40が本発明のマツトレ
ス系上に示されている。このマツトレス系は交互に膨ら
んだ空洞47及びしぼんだ空洞48として示される空洞の単
層からなる。この空洞層は柔軟な熱電層49に取りつけら
れている。柔軟な熱電層49は一連の加熱及び冷却回路50
をその中に有し、この各回路50は膨らんだ空洞47又はし
ぼんだ空洞48のいずれかの下に位置する。図示する具体
例では、膨らんだ空洞47の下の加熱及び冷却回路50は空
洞中の気体を加熱し、一方しぼんだ空洞48の下の加熱及
び冷却回路50は空洞中の蒸気を冷却している。柔軟な層
49は繊維層51上に位置するものとして示されている。第
9B図に示すように、胴は膨らんだ空洞47上に位置し且つ
下に突き当たらないでしぼんだ空洞48の表面に接してな
い。斯くしてしぼんだ空洞48上に位置する胴はその上に
圧力をかけていない。しぼんだ空洞48の下の加熱回路の
作動及び膨らんだ空洞47の下の冷却回路の作動は、今膨
らんだ空洞と接して示されている胴の部分が空洞と接し
なくなり且つその逆が起こるように逆転する。
本発明のマツトレス系は毛細血管の圧力いき値及び2
点識別いき値の双方以下で機能し、これによつて患者に
血の循環を高めるという利点及び床ずれ潰瘍の低減する
傾向、並びに同時に快適さを与える。本マツトレス系
は、特に相変化を受けうる液体を用いて空洞を膨らませ
且つしぼませる時に使用するのが容易であり、非常にき
れいにでき且つ静かな具合いに運転することができる。
具体例において、本マツトレス系はマイクロプロセツサ
ーで操作し、持ち運びすることができる。即ちそれは患
者に易動性を提供する車椅子や身体の足及び他の部分に
対するものを含む他の持ち運び可能な系で使用するのに
適している。更に空洞中の液体は冷却により例えば外科
で用いるための或いは治療上の理由のための冷却ラツプ
として患者の身体のすべて又は一部を冷却することを可
能にする。
本発明の支持体系を、一般に本明細書では治療用途を
参照して、即ちマツトレス系として記述してきたけれ
ど、本支持体系は種々の形態で及び広範囲の最終用途で
使用しうることを理解すべきである。多くのそのような
最終用途において、本系は支持体系、椅子、シートなど
を含む他の名称で、より普通に言及される。例えば本明
細書に記述する系は、健康管理、輸送及びリクリエーシ
ヨン業において使用することができ、その例は航空機、
自動車、事務所、家庭、トラツクなどのシートを含む。
次の実施例は本発明を例示する。
実施例I 一連の異なる厚さの金属板から円形断面と異なる直径
の孔を切った。孔の直径は次の通りであった:31.5mm、3
9.0mm、45.0mm及び51.3mm。この板は厚さが4.2mm、5.4m
m、6.6mm及び7.8mmであつた。
人間の座骨の突出部を順次孔のそれぞれの上に置い
た。この人間は健康な男で、年令46才、高さ173cm、重
さ約84kg、及び平均の体格であつた。所望の偏位(excu
rsion)が得られるように孔の反対側に感圧具を置い
た。この感圧具は、その用具に、即ち孔の反対側の平面
において人間のかける圧力があるならばそれが測定でき
るように木製の表面上に位置した。
得られた結果を第5図に示す。唯3つの事例におい
て、人間の坐骨の突出部は圧力をかける、即ち下へ突き
当たることがなかつた。即ち31.5mmの孔で偏位(板の表
面から孔中に位置する感圧具までの距離によつて測定)
が6.6及び7.8mm、また39.0mmの孔で偏位が7.8mmのもの
に対してであつた。斯くしてそのような孔の直径と偏位
の組合せでは、下への突き当りは起こらなかった。その
ような寸法の及びそれより小さい直径の空洞は本実施例
で使用した人間対象の坐骨突出部に対して下への突き当
たりをもたらさないであろう。
一連の関連する試験において、人間の身体を種々の位
置で、例えば坐つている位置での胴、側位でのより大き
い転子、及び仰向けの位置での仙骨及び肩甲骨で支える
空洞の寸法を決定した。
そのような試験は本発明の臨床上の支持体系における
下への突き当たりを防止するために必要とされる空洞の
寸法に関する手引きを与える。得られた結果は人間の身
体の位置で異なった。
実施例II 孔が四角い孔である以外実施例Iに記述したものと同
様の方法を用いて、一連の試験を行ない、坐骨粗面によ
つてかけられる圧力に及ぼす空洞の幾何性の影響を決定
した。すべての試験において、シート即ち偏位の厚さは
8mmであつた。孔は前方/後方の方向に配列され、巾が1
8〜34mm及び長さが20〜100mmの範囲であつた。得られた
結果を第6図に示す。毛細血管の32mmという圧力いき値
はこの図面にも示される。
実施例III 横方向に配列した孔を用いて実施例IIを繰返した。得
られた結果を第7図に示す。
実施例IIの結果は、孔の長軸が前方/後方の方向に配
列している場合、18〜34mmの巾において20〜36mmの短い
空洞長だけが毛細血管の圧力いき値以下の圧力を与える
ということを示す。これに対し、実施例IIIの結果は、
非常に長い空洞が許容しうるということを示す。
実施例IV 病院で使用される種類のマツトレス上及びこのマツト
レスの上にある合成繊維層上に仰向けの位置で横になる
男のかける圧力を、患者の圧力分布を例示するためにマ
ツトレス及び繊維層の両方の上の複数の位置で測定し
た。
得られた結果を第8図に示す。人間のかける高圧力の
3つの領域は、下降の順序で尻、肩及び頭であつた。マ
ツトレス上に合成繊維層を用いると、上記3領域にかか
る圧力が実質的に減少した。この減少は肩の領域で約60
%の高い値であつたが、圧力は依然すべての3つの場所
において毛細血管いき値より凡そ大きい程度であつた。
実施例V 坐つた位置でいろいろな期間いた後の人間の尻の正常
な(試験前の)皮膚温度の回復を、サーモグラフイーカ
メラにより監視した。この人は年令46才、高さ173cm、
体重約84kg及び平均の体格の健康な男であつた。この人
は軟いクツシヨン上あるいは10分のサイクル時間で作動
する本発明のマツトレス系上に種々の期間坐り、次いで
この皮膚の温度が正常にもどるまでの時間をアメガ(Am
ega)赤外線サーモグラフイー・カメラ870型を用いる像
解析で監視した。
得られた結果を第10図に示す。皮膚の温度は皮膚内の
血流に直接比例するから、皮膚温度の正常値への回復は
皮膚内の血液循環状態の指標である。
結果は回復時間が坐つている期間の長さと共に指数的
に増大することを示す。更に、結果は本発明のマツトレ
ス系に30分間坐つていることからの回復が、軟いクツシ
ヨンに5分間坐つていることからのそれと殆んど同程度
に速く且つクツシヨンに7分間坐つている場合よりもか
なり良好であることを示す。クツシヨン3及び5分間に
対する及び本発明のマツトレス系に対するデータの回帰
曲線は約6分で収斂する傾向であり、一方それより長い
期間のクツシヨンに対するデータの回帰曲線は実質的に
長い回復期間を示すということが特筆される。
最適な作動の場合、本発明のマツトレス系においてし
ぼんだ空洞上の圧力除去相における正常な血液循環への
回復時間は膨らんだ空洞上の加圧期間相と適合すべきで
ある。この結果は、上述した人が坐位で使用する場合、
本発明のマツトレス系の適当なサイクル頻度は約10分で
あるということを示している。
実施例VI 仰向けの位置で2時間後の、人間の仙骨領域の皮膚温
度の回復を赤外線サーモグラフイーで監視した。この人
は年令46才、高さ173cm、体重約84kg及び平均な体格の
健康な男であった。この人は、仰向けの位置で、標準的
な病院のベツト或いは10分間のサイクル時間で作動する
本発明のマツトレス系の上に置いた。ベツト又はマツト
レス上で2時間の後、その人を右側へ横倒しにし、直ぐ
に実施例Vのサーモグラフイーカメラを用いて仙骨を監
視した。この人の対照温度に対する平均温度の経時変化
を測定した。得られた結果を第11図に示す。
病院のベツド上で2時間後の温度応答は、対照に対す
る温度における常時上昇によつて示されるように皮膚炎
症を示す。この皮膚炎症は圧力点上の静止期間後の直接
的な皮膚の赤色化及び温度の上昇が特色である。これに
対し、本発明のマツトレス系上で2時間後、温度応答は
皮膚炎症を誘導することなしに15分後に正常な温度に近
づいた。
本発明の特徴及び態様は以下のとおりである: 1.選択された寸法及び形の、柔軟な材料から形成された
分離した複数の空洞を単層で含んでなり;但し該材料は
各空洞が交互に及び繰返し膨らみ且つしぼみうるように
該空洞中に含まれる流体に対して十分に不透過性であ
り;該空洞はこの支持体系の巾及び長さの少くとも1つ
において隣る膨らんだ空洞の中心間の距離が人間の2点
識別いき値より狭いような寸法及び形をなし且つ空洞間
の間隔を有し;そして 膨らんだ空洞のいずれか又はその間で下に突き当たるこ
となしに人間の体重を支持することのできる、支持体
系。
2.支持体系が人間の身体を支える場合、しぼんだ空洞が
人間の内部毛細血管いき値より低い圧力を身体にかける
上記1の支持体系。
3.該空洞が支持体系上に置かれた2.5kgの、直径2.67cm
の球表面を有する球表面が支持体の下への突き当りをも
たらさないような形及び寸法のものである上記1の支持
体系。
4.空洞が独立に膨らませ且つしぼませることのできる上
記1〜3のいずれか1つの支持体系。
5.流体がフルオルカーボン又はフルオルカーボンの混合
物である上記1〜4のいずれか1つの支持体系。
6.流体が環境的に許容しうるフルオルカーボンに対する
代替物である上記1〜4のいずれか1つの支持体系。
7.(a)選択された寸法及び形の、柔軟な材料から形成
された分離した複数の空洞を単層で含んでなり;但し該
材料は各空洞が交互に及び繰返し膨らみ且つしぼみうる
ように該空洞中に含まれる流体に対して十分に不透過性
であり;該空洞は支持体系の巾及び長さの少くとも1つ
において隣る膨らんだ空洞の中心間の距離が人間の2点
識別いき値より狭いような寸法及び形をなし且つ空洞間
の間隔を有し;そして 膨らんだ空洞のいずれか又はその間で下に突き当たるこ
となしに人間の体重を支持することのできる、支持体
系;及び (b)空洞を膨らませ且つしぼませる手段、 を含んでなる支持体系。
8.臨床上の支持体系が人間の身体を支持する時、しぼん
だ空洞が人間の内部毛細血管いき値よりも低い圧力を身
体にかける上記7の支持体系。
9.該空洞が支持体系上に置かれた2.5kgの、直径2.67cm
の球表面を有する球表面が支持体の下への突き当りをも
たらさないような形及び寸法のものである上記7の支持
体系。
10.空洞が独立に膨らませ且つしぼませることのできる
上記7〜9のいずれか1つの支持体系。
11.流体が蒸発して空洞を膨らませることのできる液体
である上記7〜10のいずれか1つの支持体系。
12.空洞を膨らまし且つしぼませる手段が加熱及び冷却
手段である上記11の支持体系。
13.流体が気体である上記7〜10のいずれか1つの支持
体系。
14.流体が液体である上記7〜10のいずれか1つの支持
体系。
15.空洞を膨らます手段がコンプレツサーである上記13
の支持体系。
16.空洞を膨らませ且つしぼませる手段が水圧系手段で
ある上記14の支持体系。
17.電熱手段又は熱電手段を含み且つ液体がそのような
電熱手段又は熱電手段によつて蒸発させるのに適してい
る上記12の支持体系。
18.各空洞がしぼんだ時空洞の完全なつぶれを排除する
形態である上記7〜17のいずれか1つの支持体系。
19.空洞を膨らませる手段を、1つの空洞が膨らんだ時
に隣る空洞がしぼむように調節する上記18の支持体系。
20.液体が加熱及び冷却の両方に適している上記14の支
持体系。
21.液体が加熱又は冷却のいずれかに適している上記14
の支持体系。
22.空洞が2時間より短いサイクル時間で膨らませ且つ
しぼませるのに適している上記7〜21のいずれか1つの
支持体系。
23.隣る膨らんだ空洞間の距離が30mm以下である上記7
〜22のいずれか1つの支持体系。
24.空洞を、支持体系にわたるシミユレーシヨンされた
波動を用いて膨らませ且つしぼませる上記7〜23のいず
れか1つの支持体系。
25.空洞を、支持体系にわたるシミユレーシヨンされた
ぜん動を用いて膨らませ且つしぼませる上記7〜23のい
ずれか1つの支持体系。
26.空洞を膨らませ且つしぼませる手段が、空洞がしぼ
んでいる間、人間の皮膚の正常な毛細脈管循環の回復を
促進するサイクル時間を有する上記1〜25のいずれか1
つの支持体系。
27.(a)選択された寸法及び形の、柔軟な材料から形
成された分離した複数の空洞を単層で含んでなり;但し
該材料は各空洞が交互に及び繰返し膨らみ且つしぼみう
るように該空洞中に含まれる流体に対して十分に不透過
性であり;該空洞は支持体系の巾及び長さの少くとも1
つにおいて隣る膨らんだ空洞の中心間の距離が人間の2
点識別いき値より狭いような寸法及び形をなし且つ空洞
間の間隔を有し;そして 膨らんだ空洞のいずれか又はその間で下に突き当たるこ
となしに人間の体重を支持することのできる、支持体
系; (b)空洞を膨らませ且つしぼませる手段; (c)クツシヨン材料の層;及び (d)高い摩擦係数を有する材料層、 を順次だつて含んでなる支持体系。
28.支持体系が人間の身体を支持する時、しぼんだ空洞
が人間の内部毛細血管いき値よりも低い圧力を身体にか
ける上記27の支持体系。
29.該空洞が支持体系上に置かれた2.5kgの、直径2.67cm
の球表面を有する球表面が支持体の下への突き当りをも
たらさないような形及び寸法のものである上記27の支持
体系。
30.織布層が柔軟な材料層の上に位置し、また該織布層
が水分吸収層及び柔軟な材料層の間に存在する上記27〜
29のいずれか1つの支持体系。
31.織布層が除去しうる織布層である上記27〜30のいず
れか1つの支持体系。
32.水分吸収層が微孔性フイルム層である上記27〜31の
いずれか1つの支持体系。
33.水分吸収層が使い捨て層である上記27〜32のいずれ
か1つの支持体層。
34.流体がフルオルカーボン又はフルオルカーボンの混
合物である上記27〜33のいずれか1つの支持体系。
35.流体が環境的に許容しうるフルオルカーボンに対す
る代替物である上記27〜33のいずれか1つの支持体系。
36.流体が気体である上記27〜33のいずれか1つの支持
体系。
37.流体が液体である上記27〜33のいずれか1つの支持
体系。
38.空洞を膨らませ且つしぼませる手段が、空洞がしぼ
んでいる間、人間の皮膚の正常な毛細脈管循環の回復を
促進するサイクル時間を有する上記7〜25のいずれか1
つの支持体系。
39.交互に膨らませ且つしぼますことができ、また柔軟
な不透過性の熱可塑性材料から形成され且つ0〜50℃の
範囲の沸点を有する不活性な液体を含有し、更に液体を
加熱及び/又は冷却する手段を有する、空洞。
40.流体がフルオルカーボンの混合物である上記39の空
洞。
41.流体が環境的に許容しうるフルオルカーボンの代替
物である上記39の空洞。
42.流体が10〜40℃の範囲の沸点を有する上記40又は41
の空洞。
43.流体が20〜34℃の沸点を有する上記42の空洞。
【図面の簡単な説明】
第1図はすべてが膨らんだ状態で示されている臨床上の
支持体系の空洞の一列の一部を概略的に示し; 第2図はいくつかがしぼんだ状態にある第1図の空洞を
概略的に示し; 第3図は本発明の支持体系の具体例を概略的に示し; 第4図は空洞のコンピユーターでシミユレーシヨンした
図であり; 第5図は実施例Iで得たデータのヒストグラムであり; 第6図は実施例IIで得たデータのグラフであり; 第7図は実施例IIIで得たデータのグラフであり; 第8図は実施例IVで測定した如き圧力の様子のグラフで
あり; 第9A及び9B図は長い膨らんだ管状空洞を有する支持体系
及び本発明の支持体系の使用の概略的断面図であり; 第10図は実施例Vで測定した如き温度対回復時間のグラ
フであり;そして 第11図は実施例VIに測定した如き組織の温度応答対時間
のグラフである。
フロントページの続き (72)発明者 ウイリアム・チヤールズ・ナツプ カナダ国ケイ7ケイ6ケイ1・オンタリ オ・キングストン・プラスダルム 1- 74 (56)参考文献 特開 昭57−31859(JP,A) 特開 昭61−276557(JP,A) 実開 昭61−36624(JP,U) 特公 昭46−26545(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61G 7/05 A47C 27/08 - 27/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】選択された寸法及び形の、柔軟な材料から
    形成された分離した複数の空洞を単層で含んでなる支持
    体系であって、該柔軟な材料は各空洞が交互に及び繰返
    し膨らみ且つしぼみうるように該空洞中に含まれる流体
    に対して十分に不透過性であり;該空洞はこの支持体系
    の巾及び長さの少くとも1つにおいて、隣接する膨らん
    だ空洞の中心間の距離が人間の2点識別いき値より狭い
    ような寸法及び形をなし且つ空洞間の間隔を有し;そし
    て 膨らんだ空洞のいずれか又はそれらの間で下に突き当た
    ることなしに人間の体重を支持することのできる、支持
    体系。
  2. 【請求項2】(a)選択された寸法及び形の、柔軟な材
    料から形成された分離した複数の空洞を単層で含んでな
    る支持体系であって、該柔軟な材料は各空洞が交互に及
    び繰返し膨らみ且つしぼみうるように該空洞中に含まれ
    る流体に対して十分に不透過性であり;該空洞はこの支
    持体系の巾及び長さの少くとも1つにおいて隣る膨らん
    だ空洞の中心間の距離が人間の2点識別いき値より狭い
    ような寸法及び形をなし且つ空洞間の間隔を有し;そし
    て 膨らんだ空洞のいずれか又はそれらの間で下に突き当た
    ることなしに人間の体重を支持することのできる、支持
    体系;及び (b)空洞を膨らませ且つしぼませる手段、 を含んでなる支持体系。
  3. 【請求項3】(a)選択された寸法及び形の、柔軟な材
    料から形成された分離した複数の空洞を単層で含んでな
    る支持体系であって、該柔軟な材料は各空洞が交互に及
    び繰返し膨らみ且つしぼみうるように該空洞中に含まれ
    る流体に対して十分に不透過性であり;該空洞は支持体
    系の巾及び長さの少くとも1つにおいて隣る膨らんだ空
    洞の中心間の距離が人間の2点識別いき値より狭いよう
    な寸法及び形をなし且つ空洞間の間隔を有し;そして 膨らんだ空洞のいずれか又はそれらの間で下に突き当た
    ることなしに人間の体重を支持することのできる、支持
    体系; (b)空洞を膨らませ且つしぼませる手段、 (c)クツシヨン材料の層;及び (d)高い摩擦係数を有する材料層、 を順次だつて含んでなる支持体系。
JP1265321A 1988-10-14 1989-10-13 褥瘡潰瘍の形成を減ずる支持体系 Expired - Lifetime JP2806992B2 (ja)

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