JP2806985B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置Info
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- JP2806985B2 JP2806985B2 JP1210391A JP21039189A JP2806985B2 JP 2806985 B2 JP2806985 B2 JP 2806985B2 JP 1210391 A JP1210391 A JP 1210391A JP 21039189 A JP21039189 A JP 21039189A JP 2806985 B2 JP2806985 B2 JP 2806985B2
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- liquid crystal
- crystal display
- display device
- pair
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ツイステッドネマチック型およびスーパー
ツイステッドネマチック型液晶表示装置において位相差
板を積層することにより視野角特性を改善する技術に関
するものである。
ツイステッドネマチック型液晶表示装置において位相差
板を積層することにより視野角特性を改善する技術に関
するものである。
〔従来の技術〕 従来のツイステッドネマチック型およびスーパーツイ
ステッドネマチック型液晶表示装置について以下に示
す。前者のツイステッドネマチック型(TN型)液晶表示
装置は、液晶分子の捩じれ角が約90度であり、液晶パネ
ルの外側に一対の偏光板を設置し、これらの偏光軸(吸
収軸)が透明電極基板に隣接する液晶分子の長軸方向と
略平行となるように置かれていた。このTN型液晶表示装
置は光透過率−印加電圧特性の急峻性が十分でないため
時分割駆動を行った場合に走査線数の増加とともにコン
トラスト比が低下し、視野角も狭くなってくる。また後
者のスーパーツイステッドネマチック型(STN型)液晶
表示装置は液晶分子の捩じれ角が90度以上であり、液晶
セルの外側に一対の偏光板を設置し、これらの偏光軸
(吸収軸)が透明電極基板に隣接する液晶分子の長軸方
向と30度から60度の範囲をとっていた。このSTN型液晶
表示装置は液晶分子の捩じれ構造と複屈折効果からTN型
液晶表示装置に比べて光透過率−印加電圧特性が急峻と
なり、コントラスト比および視野角特性がある程度改善
されるものの電圧印加時における視野角特性の悪さは避
けられない。
ステッドネマチック型液晶表示装置について以下に示
す。前者のツイステッドネマチック型(TN型)液晶表示
装置は、液晶分子の捩じれ角が約90度であり、液晶パネ
ルの外側に一対の偏光板を設置し、これらの偏光軸(吸
収軸)が透明電極基板に隣接する液晶分子の長軸方向と
略平行となるように置かれていた。このTN型液晶表示装
置は光透過率−印加電圧特性の急峻性が十分でないため
時分割駆動を行った場合に走査線数の増加とともにコン
トラスト比が低下し、視野角も狭くなってくる。また後
者のスーパーツイステッドネマチック型(STN型)液晶
表示装置は液晶分子の捩じれ角が90度以上であり、液晶
セルの外側に一対の偏光板を設置し、これらの偏光軸
(吸収軸)が透明電極基板に隣接する液晶分子の長軸方
向と30度から60度の範囲をとっていた。このSTN型液晶
表示装置は液晶分子の捩じれ構造と複屈折効果からTN型
液晶表示装置に比べて光透過率−印加電圧特性が急峻と
なり、コントラスト比および視野角特性がある程度改善
されるものの電圧印加時における視野角特性の悪さは避
けられない。
従来技術では、特にOA機器用の表示端末として使用す
る場合など、電圧印加時に液晶セルの厚さ方向に液晶分
子が立上っていることにより遮光状態における視野角特
性の悪さが問題となった。
る場合など、電圧印加時に液晶セルの厚さ方向に液晶分
子が立上っていることにより遮光状態における視野角特
性の悪さが問題となった。
本発明の目的は多分割駆動時の視野角特性を簡単な構
成で改善した液晶表示装置を提供するものである。
成で改善した液晶表示装置を提供するものである。
本発明の液晶表示装置は一対の透明電極基板間に、正
の誘電率異方性を持つネマティック液晶が挟持され、液
晶分子の捩じれ角度が90度から300度である液晶パネル
で、その外側に負の屈折率異方性をもち、かつ光学軸が
厚み方向に略平行に配列されている位相差板を積層し、
その外側に一対の偏光板を設置したことを特徴とする。
の誘電率異方性を持つネマティック液晶が挟持され、液
晶分子の捩じれ角度が90度から300度である液晶パネル
で、その外側に負の屈折率異方性をもち、かつ光学軸が
厚み方向に略平行に配列されている位相差板を積層し、
その外側に一対の偏光板を設置したことを特徴とする。
本発明の液晶表示装置では、電圧印加時に一対の偏光
板の一方を通過してきた斜め入射の光が液晶セルの液晶
層と位相差板を通過すると、液晶のもつ正の屈折率異方
性と位相差板のもつ負の屈折率異方性とにより複屈折効
果が打ち消され、全体の位相差量がほぼなくなり、もう
一方の偏光板配置により遮光状態をとりえる。ここで液
晶パネルに電圧が印加された場合、液晶分子は液晶セル
の厚み方向にならび近似的に垂直配列した状態となって
いる。文献(SID89DIGEST P.378〜381)によれば、一対
の透明電極基板間に負の誘電率異方性をもつネマチック
液晶を垂直配列させた液晶パネルで、その外側に負の屈
折率異方性をもち、かつ光学軸が厚み方向に平行に配列
されている位相差板を積層し、その外側に一対の偏光板
を設置した液晶表示装置について、視野角特性改善の作
用を述べている。
板の一方を通過してきた斜め入射の光が液晶セルの液晶
層と位相差板を通過すると、液晶のもつ正の屈折率異方
性と位相差板のもつ負の屈折率異方性とにより複屈折効
果が打ち消され、全体の位相差量がほぼなくなり、もう
一方の偏光板配置により遮光状態をとりえる。ここで液
晶パネルに電圧が印加された場合、液晶分子は液晶セル
の厚み方向にならび近似的に垂直配列した状態となって
いる。文献(SID89DIGEST P.378〜381)によれば、一対
の透明電極基板間に負の誘電率異方性をもつネマチック
液晶を垂直配列させた液晶パネルで、その外側に負の屈
折率異方性をもち、かつ光学軸が厚み方向に平行に配列
されている位相差板を積層し、その外側に一対の偏光板
を設置した液晶表示装置について、視野角特性改善の作
用を述べている。
第1図は、本発明における液晶表示装置の構造の断面
図である。同図において、1は上側偏光板、2は位相差
板、3は上側ガラス基板、4と8は透明電極、5と7は
配向膜、6は液晶物質、9は下側ガラス基板、10は下側
偏光板を示したものである。11は3〜9で構成される液
晶パネルである。
図である。同図において、1は上側偏光板、2は位相差
板、3は上側ガラス基板、4と8は透明電極、5と7は
配向膜、6は液晶物質、9は下側ガラス基板、10は下側
偏光板を示したものである。11は3〜9で構成される液
晶パネルである。
液晶パネルの液晶の捩じれ角を225度、捩じれ方向を
左として、Δn(屈折率異方性:ne−no)×d(液晶層
の厚み)を約900nmで偏光板の配置角度を45度から55度
の範囲とした。液晶の配向膜はスピンナーあるいは印刷
により形成したポリイミド膜をラビング処理した。液晶
は正の誘電異方性をもつビフェニール+エステル系液晶
に左捩じれのカイラル物質を添加して用いた。位相差板
は材質が負の屈折率異方性を持つアクリル系またはスチ
レン系、アクリル系とスチレン系の混合系であり、光学
軸が厚み方向に略平行の一軸性材料である。位相差板の
Δn×dは視野角40度において50nmから200nmである。
このとき得られた1/200Duty駆動時における視野角特性
(等コントラストマップ)を第2図に示す。第3図に示
す従来の液晶表示装置の視野角特性に比べ、かなり改善
されていることが分かる。また、応答時間は立ち上がり
と立ち下がりの和の平均で200msecであった。
左として、Δn(屈折率異方性:ne−no)×d(液晶層
の厚み)を約900nmで偏光板の配置角度を45度から55度
の範囲とした。液晶の配向膜はスピンナーあるいは印刷
により形成したポリイミド膜をラビング処理した。液晶
は正の誘電異方性をもつビフェニール+エステル系液晶
に左捩じれのカイラル物質を添加して用いた。位相差板
は材質が負の屈折率異方性を持つアクリル系またはスチ
レン系、アクリル系とスチレン系の混合系であり、光学
軸が厚み方向に略平行の一軸性材料である。位相差板の
Δn×dは視野角40度において50nmから200nmである。
このとき得られた1/200Duty駆動時における視野角特性
(等コントラストマップ)を第2図に示す。第3図に示
す従来の液晶表示装置の視野角特性に比べ、かなり改善
されていることが分かる。また、応答時間は立ち上がり
と立ち下がりの和の平均で200msecであった。
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、従来
のTN型およびSTN型液晶表示装置の上下偏光板間に薄い
位相差板を設置する簡単な構造で、多分割液晶表示装置
の欠点である視野角特性の悪さを改善することが可能と
なる。更に従来の駆動回路をそのまま使用でき、重量、
厚さ、コスト面でのアップも僅かですむ。OA機器用の表
示端末として液晶表示装置を使用する上において極めて
有効である。
のTN型およびSTN型液晶表示装置の上下偏光板間に薄い
位相差板を設置する簡単な構造で、多分割液晶表示装置
の欠点である視野角特性の悪さを改善することが可能と
なる。更に従来の駆動回路をそのまま使用でき、重量、
厚さ、コスト面でのアップも僅かですむ。OA機器用の表
示端末として液晶表示装置を使用する上において極めて
有効である。
第1図は本発明における液晶表示装置の構造の断面図、
第2図は本発明の液晶表示装置の視野角特性を示す等コ
ントラストマップ、第3図は従来の液晶表示装置の視野
角特性を示す等コントラストマップである。 1……上側偏光板、2……位相差板、10……下側偏光
板、11……液晶パネル。
第2図は本発明の液晶表示装置の視野角特性を示す等コ
ントラストマップ、第3図は従来の液晶表示装置の視野
角特性を示す等コントラストマップである。 1……上側偏光板、2……位相差板、10……下側偏光
板、11……液晶パネル。
Claims (1)
- 【請求項1】ツイスト角90°〜300°のツイスト構成を
有するネマチック液晶層と、これを挟持する一対の透明
電極基板とからなる液晶パネルと、この液晶パネルの両
側に配置された一対の偏光板と、この一対の偏光板の一
方と前記液晶パネルとの間に配設され、負の屈折率異方
性と厚さ方向に略平行な光学軸とを有する位相差板とか
らなることを特徴とする液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1210391A JP2806985B2 (ja) | 1989-08-15 | 1989-08-15 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1210391A JP2806985B2 (ja) | 1989-08-15 | 1989-08-15 | 液晶表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0373920A JPH0373920A (ja) | 1991-03-28 |
JP2806985B2 true JP2806985B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=16588556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1210391A Expired - Fee Related JP2806985B2 (ja) | 1989-08-15 | 1989-08-15 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2806985B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09292611A (ja) | 1996-04-30 | 1997-11-11 | Nec Corp | 液晶表示装置 |
-
1989
- 1989-08-15 JP JP1210391A patent/JP2806985B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0373920A (ja) | 1991-03-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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