JP2804519B2 - 透析装置の制御データ入力装置 - Google Patents

透析装置の制御データ入力装置

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、透析を行う透析装置の制御データ入力装置
に関し、詳しくは予め定められた目標除水量および透析
時間に基いて透析患者の血液から除水を行う透析装置の
制御データ入力装置に関する。
[従来の技術] 従来の透析装置は、透析患者から血液を抜き取り、ダ
イヤライザ(透析器)により血液中の老廃物を含む水分
を取り除いた後、除水された血液を透析患者に戻してい
る。
透析の目標量は予め透析時間と共に、透析装置の操作
スイッチから設定入力され、入力された除水量となるよ
うに、装置で血液を循環させる血液循環ポンプや、ダイ
ヤライザに透析液を供給する透析液ポンプの流量が制御
部により可変設定されている。
透析装置の透析設定条件として用いられる目標除水量
は一般的に透析患者の透析直前の体重と日常の標準体重
との差分を体重の測定結果から看護婦により計算され
る。体重としては透析患者の標準体重,透析当日の透析
前体重,前回の透析直後の体重が参酌される。
また、透析時間は、透析患者が不均衡症候群を起こさ
ない程度の時間,通常約5時間程度が透析患者のこれま
での透析履歴から定められる。
このようにして決定された目標除水量および透析時間
が透析設定条件として、カルテに転記され、実際の透析
を行うときに、操作者がこのカルテを見て、単位時間あ
たりの目標除水量を電卓などにより計算し、その計算結
果を透析設定条件(作動条件)として透析装置に設定入
力する。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来装置では、透析設定条件を動作入
力するために、操作ミスを起こす可能性があった。ま
た、透析設定条件はカルテなどに直筆で記載されるの
で、カルテへの転記ミス,カルテからの読取りミス,設
定条件の計算ミスを起こす可能性もあった。
さらに、多人数の透析患者を扱う病院でも透析担当の
職員は少いので、透析処理に関する、装置の操作処理,
カルテの作成処理に省力化が望まれていた。
そこで、本発明の目的は、上述の点に鑑みて、透析の
設定条件の作成における事務処理を簡略化し、装置の入
力操作が確実,容易で、その操作ミスの少い透析装置の
制御データ入力装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] このような目的を達成するために、本発明の第1形態
は、携帯用記憶媒体に記憶されている最新の目標除水量
データおよび透析時間データを読出す読出し手段と、読
出し手段により読出されたデータに基いて、単位時間あ
たりの目標除水量を算出して、透析部に出力する設定手
段とを具えたことを特徴とする。
本発明の第2形態は最新の目標除水量データおよび透
析時間データを携帯用記憶媒体に書き込む書き込み手段
をさらに具えたことを特徴とする。
本発明の第3形態は今回の透析の目標除水量情報およ
び透析時間情報ならびに前回の目標除水量情報および透
析時間情報を携帯用記憶媒体から読出す読出し手段と、
読出し手段により読出した各情報に基き、今回および前
回の目標除水量の差分ならびに今回および前回の透析時
間の差分をそれぞれ演算する演算手段と、演算手段によ
り演算された目標除水量の差分値および透析時間の差分
値のそれぞれを今回または前回の情報を基に定めた閾値
と比較する比較手段と、比較手段による比較の結果、目
標除水量の差分値および透析時間の差分値のそれぞれが
対応の閾値の範囲内の場合は今回の透析の目標除水量お
よび透析時間に基き透析部の作動条件として単位時間あ
たりの目標除水量を設定する作動条件設定手段と、目標
除水量の差分値および透析時間の差分値の少なくともい
ずれか一方の差分値が対応の閾値の範囲外の場合は、警
告を発生する警告手段とを具えたことを特徴とする。
[作 用] 本発明では、透析の設定条件の基礎情報となる目標除
水時間および透析時間を示す医療情報を透析前の都合の
よいときに、携帯用記録媒体に記憶させておく。透析の
直前に読出し手段により上記医療情報を携帯用記録媒体
から読み出し、この医療情報を作動条件の設定手段によ
り透析装置を作動させるための単位時間あたりの目標除
水量に変換して信号出力する。この結果、操作者は透析
装置に対して作動操作の条件入力を行う必要がないの
で、操作者の操作ミスや計算ミスがなくなり、透析装置
の操作処理が簡素化,省力化される。
また、本発明に書き込み手段を具えることにより、携
帯用記憶媒体の書き込み装置と透析装置の入力部を兼用
することができ、装置の低減化に寄与することができ
る。
さらに、携帯用記憶媒体に前回の目標除水量および透
析時間をも記憶させておき、今回の設定条件と前回の設
定条件の差が著しいときは操作者に警告を発生する。こ
のため、今回の目標除水量および透析時間の計算ミス.
携帯用記憶媒体への記憶ミス、あるいは透析患者の体調
の異常などを操作者は知ることができるので、医療事故
を未然に阻止することができる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図(A)は本発明第1実施例の基本構成を示す。
第1図(A)において、1001は前記最新の目標除水量
データおよび前記透析時間データを携帯用記憶媒体1000
に書き込む書き込み手段である。
1002は前記携帯用記憶媒体に記憶されている最新の目
標除水量データおよび透析時間データを読出す読出し手
段である。
1003は該読出し手段により読出された前記データに基
いて、単位時間あたりの目標除水量を算出して、透析部
に出力する設定手段である。
第1図(B)は本発明第2実施例の基本構成を示す。
第1図(B)において、2001は今回の透析の目標除水
量情報および透析時間情報ならびに前回の目標除水量情
報および透析時間情報を携帯用記憶媒体2000から読出す
読出し手段である。
2002は該読出し手段により読出した各前記情報に基
き、今回および前回の前記目標除水量の差分ならびに今
回および前回の前記透析時間の差分をそれぞれ演算する
演算手段である。
2003は該演算手段により演算された前記目標除水量の
差分値および前記透析時間の差分値のそれぞれを今回ま
たは前回の情報を基に定めた閾値と比較する比較手段で
ある。
2004は該比較手段による比較の結果、前記目標除水量
の差分値および前記透析時間の差分値のそれぞれが対応
の前記閾値の範囲内の場合は前記今回の透析の目標除水
量および透析時間に基き透析装置部の作動条件として単
位時間あたりの目標除水量を設定する作動条件設定手段
である。
2005は前記目標除水量の差分値および前記透析時間の
差分値の少なくともいずれか一方の差分値が対応の前記
閾値の範囲外の場合は、警告を発生する警告手段であ
る。
第2図は本発明第1実施例の透析装置の具体的な回路
構成を示す。
第2図において、1は携帯用記憶媒体として用いるIC
カードであり、ICカード1には書込装置50により次の情
報が予め記憶されている。
(1)今回、実行する透析の設定条件(目標除水量,透
析時間) (2)前回の透析の設定条件(除水量,透析時間,透析
液の濃度値) (3)透析患者のカルテ情報 (イ)氏名,年齢,性別等の個人情報,ICカードの登録
暗証番号 (ロ)透析履歴および身体情報(透析日時,そのときの
体重,血圧,脈搏,体温,ヘマクリット値,ヘパリン
量,抗生物質の使用量,輸血量)、なお、身体情報には
今回の測定した身体情報を含む。
(ハ)透析患者の常用の機具情報(装置名,ダイヤライ
ザ名) 一点鎖線ブロック10は透析装置を示す。透析装置10
は、カードリーダライタ11,透析部100および濃度調整部
101および入力装置30から構成される。
カードリーダライタ11は書込手段,読出手段としてIC
カードに対する情報の書き込みおよび読取りを行う。
入力装置30は透析装置10の制御部および透析装置10の
入力装置として動作する。
次に入力装置30の回路構成について説明する。
入力装置30を構成する入出力インターフェース12,19,
中央演算処理装置(CPU)13リードオンメモリ(ROM)1
4,ランダムアクセスメモリ(RAM)15,印刷装置16,コマ
ンドキー17,表示装置18およびタイマ21が共通バスに接
続されている。
入出力インターフェース12はカードリーダライタ11と
接続し、書き込み情報,読出し情報の転送を行う。
設定手段,演算手段,比較手段として動作するCPU13
はコマンドキー17からの動作指示に応じて次の制御処理
を行う。
(1)透析の直前に受付けたICカード1から今回および
前回の透析設定条件ならびにカルテ情報を読出し、RAM1
5に一時記憶する。
(2)RAM15に記憶された今回および前回の透析設定条
件ならびにカルテ情報を表示する。表示装置18又は印刷
装置16に出力する。
(3)カルテ情報の中の身体情報をその種類毎に時系列
的に(トレンド経過線図)表示する。
(4)透析部100および濃度調整部101の運転開始に前だ
って、RAM15に記憶された情報および透析時間のそれぞ
れについて、今回と前回の差を求め、その差が対応の規
定値(しきい値)より大きいときは表示装置18にその旨
の警告メッセージを表示する。
(5)RAM15に記憶された今回の目標除水量および透析
時間に基き、単位時間あたりの除水量を算出し、透析部
100および濃度調整部101を構成する各部(後述)の設定
値、例えばポンプの流量を設定する。
(6)上記設定値および透析部100および濃度調整部101
の各種検知器から送られてくる測定信号に基き、従来例
と同様、透析部100および濃度調整部101の動作制御を行
う。また、検知器の測定結果を表示装置18に表示して透
析状況を操作者に報らせる。
(7)透析が実行されている間、タイマ21により計時し
た所定時間毎にその間実行された除水量を算出し、設定
された目標除水量に算出結果が到達したときは透析部10
0および濃度調整部101の動作を停止する。
(8)ICカード1に今回の透析履歴情報(透析実行日,
透析器具名,操作者名等)を書き込む。
RAM14は上述の制御処理を実行するための制御プログ
ラムを予め記憶している。
RAM15はCPU13に対する入出力情報を一時記憶する。
入出力インターフェース19は透析部100および濃度調
整部101と接続し、CPU1からの動作指示信号を透析部100
および濃度調整部101に転送する。
書込手段としての書き込み装置50はカードリーダライ
タ11,入出力インターフェース12,CPU13,コマンドキー1
7,表示装置18から主に構成され、コマンドキー17から入
力された情報をカードリーダ11を介してICカード11に書
き込む。書き込み装置50は従来から周知であり、その詳
細な説明を省略する。書き込み装置50は透析患者の血
圧,脈搏,体重などの測定場所に配置される。
第3図は第2図に示す透析部100および濃度調整部101
の各溶液供給系をおよびその制御系を示す。
まず、透析部100について説明する。
透析患者から抜き取った血液を透析するために移送す
る血液ライン61中には、血液を循環させる血液ポンプ52
および透析液により血液の透析を行うダイヤライザ53が
設けられている。
また、血液ライン61にはヘパリン溶液ライン66および
輸血液ライン67がそれぞれ分岐接続され、対応のポンプ
51,54によりヘパリン溶液および輸血液が血液ライン61
に供給することが可能になっている。
ダイヤライザ53には透析液を供給する透析液ライン62
および血液から取り除かれた除水液を排出する排液ライ
ン66が接続されている。
透析液は透析液ポンプ56の隔壁56−1の移動によりダ
イヤライザ53に供給される。ダイヤライザ53で取出され
た除水液は透析液ポンプ56又は除水ポンプ55により排出
される。
次に濃度調整部101について説明する。
混合槽に給水ライン63と炭酸水素ナトリウム溶液ライ
ン64が接続され、混合槽58において濃度調整された炭酸
水素ナトリウム溶液が混合槽57に供給される。
混合槽57には塩化ナトリウムや塩化カリウム溶液を供
給するライン65が接続されている。混合槽57において透
析液が作成され、この透析液が透析液ポンプ56に供給さ
れる。
次に透析部100および濃度調整部101の制御系について
説明する。
コントローラ70は第2図に示す入力装置30の入出力イ
ンターフェース19と接続し、入力装置30のCPU13から送
信される動作指示信号を受信し、動作指示信号により指
示された流量となるように除水ポンプ55および供給ポン
プ59,60に駆動信号を送信する。
濃度コントローラ71は入出力インターフェース19と接
続し、上記CPU13から送信される動作指示信号を受信
し、動作指示信号により指示された濃度値となるように
供給ポンプ59,60の流量を可変設定する。
さらに、濃度検知器61,62が入出力インターフェース1
9に接続され、濃度検知器61,62の濃度検知信号が入出力
インターフェース19を介して、入力装置30のCPU13に送
信される。
このような構成における透析装置の動作を第4図
(A),(B)のフローチャートを参照して説明する。
第2図において、透析に先立って透析患者の個々に割
当てられたICカード1に対して書き込み装置50のコマン
ドキー17から透析時間情報,目標除水量情報,カルテ情
報が入力されると書き込み装置50のCPU13はICカード1
の空き領域の予め割当てた各領域(第5図参照)に透析
時間情報,目標除水量情報およびカルテ情報をカードリ
ーダライタ11を介して書き込む(第4図(A)のステッ
プS1〜S4)。
またICカード1に空き領域がないときは、その領域の
一番古いデータを消去して、空き領域を作成し、この空
き領域の新規入力情報を書き込む(第4図(A)のステ
ップS2→S3→S4)。
透析の実行時にはICカード1が透析装置10のカードリ
ーダライタ11に挿入され、透析患者の個々に割当てられ
た暗証番号がコマンドキー17から入力されると、CPU13
ではICカード1に予め記憶されている登録暗証番号と、
コマンドキー17から入力された暗証番号との照合が行わ
れる。この照合結果に基きICカード1の真偽および透析
患者の確認が行われる(第4図(B)のステップS1)。
CPU13において、ICカード1が真と判別されたとき
は、記憶情報、すなわち、今回および前回の透析設定条
件およびカルテ情報がICカード1からカードリーダライ
ダ11により読出され(第4図(B)のステップS10→S1
2)、入出力インターフェース12を介してRAM15に上記情
報が記憶される。また、これら記憶情報は表示装置18に
も表示される(第4図(B)のステップS13)。
次に操作者により透析開始の指示がコマンドキー17か
ら入力されると、CPU13において前回の透析設定条件と
今回の透析設定条件が比較される。今回の透析設定条件
が前回の透析設定条件と大幅に異なるとき、すなわち、
透析時間の差分値および除水量の差分値の少なくともい
ずれか一方が今回または前回の条件値の例えば20%以上
となるときは警告ブザーか発生され、表示器18に警告メ
ッセージが表示される(第4図(B)のステップS21→S
22→S31)。
今回の透析条件が閾値以下のときはRAM15に設定記憶
されている今回の表示除水量および透析時間に基き、単
位時間当たりの除水量が算出される。この算出結果に基
き、除水ポンプ55の流量がCPU13により設定される。
(第4図(B)のステップS24→S25)。
これらの設定値が駆動開始指令と共に、透析部100お
よび濃度調整部101内の対応のコントローラ70,71(第3
図参照)に送信される(第4図(B)のステップS2
5)。透析部100および濃度調整部101はCPU13からの指示
信号に基き、血液の透析を開始する。CPU13は透析を実
行中は所定時間毎に実行の除水量を算出すると共に、濃
度検知器61,62の測定結果を受信し、上記実行の除水量
と共に表示装置18に表示して操作者に透析状況を知らせ
る(ステップS26)。
一方、透析部100および濃度調整部101(第3図参照)
においては、供給ポンプ59,60の流量がICカード1の指
定する濃度に可変設定されて透析患者に適した透析液が
混合槽57を経て混合槽58で作製される。作製された透析
液は透析液ポンプ56によりダイヤライザ53に供給され
る。
他方、透析患者から抜取られた血液は血液ポンプ52に
よりダイヤライザ53に供給される。ダイヤライザ53は血
液の透析を行って除水を含む透析後の透析液を除水ポン
プ55および透析液ポンプ56により外部排出する。
本例ではダイヤライザ53の透析性能に基いて、一定時
間ごとに実行した除水量をCPU13により算出し、目標除
水量に達したときに装置を停止する。ダイヤライザ53の
透析性能はRAM14に記憶しておくとよい、ICカード1に
より指示入力された目標除水量に達したことをCPU13が
検知すると動作停止指示信号がCPU13からコントローラ7
0、濃度コントローラ71に送信される。コントローラ70
および濃度コントローラ71は制御対象機器の動作を停止
させる。また、コントローラ70は表示ランプ67を点灯
し、操作者に透析終了を知らせる。
第2図に戻り、透析の終了に応じて今回の透析に実行
された器具名,日付情報等が、透析の履歴情報としてCP
U13の指示でICカード1に書き込まれる(第4図(B)
のステップS28)。この後、透析装置10全体の動作を終
了する。
以下説明したように、本第1実施例ではICカード1を
カルテとして用いて、ICカード1から透析装置10に直
接、透析設定条件やカルテ情報を入力し表示するように
したので、従来装置のような手動入力による操作ミスや
カルテからの情報読み取りミスは全くなくなる。また、
ICカード1に記憶させておく情報は、透析を実行する前
の操作者の都合のよいときに書き込めばよいので、透析
直前の操作者の操作労力が大幅に省略化される。
次に、第3実施例について第6図を参照して説明す
る。
上述の第1実施例では透析装置全体の制御部および透
析部100および濃度調整部101の入力装置として入力装置
30を用いる例を説明したが、第3実施例は上記制御部お
よび入力装置を上記透析部100および濃度調整部101とは
別体の携帯型の情報処理装置を用いて透析部100および
濃度調整部101に対する入力装置としても使用する例で
ある 第6図は本発明第3実施例における情報処理装置の回
路構成を示す。
第6図において、第2図に示す箇所と同様の箇所には
同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第6図において、カードリーダライタ2、コマンドキ
ー17、表示装置18、入出力インタフェース19、マイクロ
コンピュータ32が共通バスに接続されている。マイクロ
コンピュータ32はCPU13,ROM14,ROM15を1チップ化した
ものであり、第1実施例のCPU13の処理と同様の処理を
行う。
表示装置18には液晶表示器やプラズマ表示器のような
小型の表示器を用いる。またコマンドキー17として透明
タッチパネルを用いて、表示装置18の表示画面上に設け
ると装置をより小型化することができる。
このような携帯型の情報処理装置80は病院に入院した
透析患者に対して定期巡回を行うときに看護婦等の人間
に携帯される。透析患者の血圧,脈拍,体温等の身体情
報を測定したとき、その測定場所において、上記身体情
報の測定値が直ちに携帯用情報処理装置80によりICカー
ド1に記憶される。
また、ICカード1に記憶されたこれまでの測定値を種
類毎に時系列的に表示装置18に表示させることにより患
者の健康情報を把握することも可能となる。
さらに、この携帯用情報処理装置80の入出力インタフ
ェース19が透析部100および濃度調整部101(第3図参
照)と接続されたときは、透析部100および濃度調整部1
01の入力部としても機能する。このように、携帯用の情
報処理装置を使用すると、この装置は透析装置の制御
部,ICカード1の書き込み装置,透析装置の入力装置と
してもそれぞれ機能する。
また、ICカード1に記載された情報は表示装置18に表
示され、修正が可能であるので、操作者は入力ミスに気
が付き、正しい情報がICカード1に記憶される。
さらに、ICカード1は記憶用紙形態のカルテよりも、
情報の保存性および機密性に優れているので、透析患者
のプライバシーが守られるという利点もある。
以上説明した実施例の他に次の例が挙げられる。
(1)携帯用記憶媒体としては、ICカードの他に、磁器
カード,電池によりバックアップされたスタティックRA
Mを用いるメモリカード、電気的消去可能なEEPROMを用
いたメモリカード,光ディスクカードを用いることがで
きる。特に、スタティックRAMや光ディスクを用いたカ
ード大容量の情報を記憶しておくことができるので、患
者のカルテ情報を記憶しておくのに好適である。
(2)第1実施例では透析部100および濃度調整部101を
それぞれ自動制御する例を示したが、濃度調整部101を
備えていない透析部100および濃度調整部101については
透析部100についてのみの制御を行えばよいことは言う
までもない。
(3)第1実施例では、ICカード1にのみ透析の履歴情
報を記憶するようにしているが、書き込み手段50にディ
スク記憶装置を接続し、ディスクなどに上述の履歴情報
をICカード1のバックアップ用として記憶させておく
と、情報の保存性が高まる。
(4)本実施例では、単位時間当たりの除水量を定め、
一定の除水率で除水を行う例を示したが、除水率をCPU1
4の指示で可変設定することもできる。この場合は、第
7図に示すような時刻の経過毎に指示する単位時間当た
りの除水量を予めROM14内にテーブル形態で、総除水量
の大きさに応じ各種記憶しておく。次に、ICカード1か
ら読出した目標除水量に該当するテーブルを選択抽出し
て、以下、このテーブルに従って経時的に単位時間当た
りの除水量をCPU13により可変設定する。
(5)本実施例では透析患者の個々にICカードを割当て
ているが、複数の透析患者で1枚のICカードを共有する
ようにしてもよい。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明では、携帯用記憶媒体が
ら透析装置の透析条件を設定入力するようにしたので、
透析直前の操作処理が省力化され、設定情報の入力ミス
もなくなる。また、携帯用記憶媒体に透析患者の身体情
報、例えば、体重,血圧,脈拍などを記憶させておくこ
とにより携帯用記憶媒体をカルテとして用いることが可
能である。
本発明に携帯用記憶媒体に対する書き込み手段を具え
て書き込み手段,読出し手段,透析条件設定手段を透析
装置とは別体に携帯型とすることにより、携帯用記憶媒
体に対する書き込み装置と透析装置の入力装置とを兼用
することができる。さらに携帯用記憶媒体から透析装置
へ透析設定条件を自動入力することにより操作者の操作
処理を省略化するのみならず、前回の透析設定条件と今
回の透析設定条件の大きな違いがあるときは警報が発せ
られるので、人間により算出された透析条件の算出ミ
ス,携帯用記憶媒体への記録ミス,透析患者の体調異常
等を知ることができ、医療事故を未然に阻止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本発明第1実施例の基本構成を示すブロ
ック図、 第1図(B)は本発明第2実施例の基本構成を示すブロ
ック図、 第2図は本発明第1実施例の具体的な回路構成を示すブ
ロック図、 第3図は本発明第1実施例の溶液供給系およびその制御
系を示すブロック図、 第4図(A)は第2図に示す書き込み装置50のCPU13が
実行する制御手順を示すフローチャート、 第4図(B)は第2図に示す入力装置30のCPU13が実行
する制御手段を示すフローチャート、 第5図は本発明第1実施例のICカード1のメモリ構成を
示すメモリマップ、 第6図は本発明第3実施例の情報処理装置80の回路構成
を示すブロック図、 第7図は本発明第4実施例の透析条件の時間特性を示す
説明図である。 1……ICカード、 10……透析装置、 11……カードリーダライタ、 12,19……入出力インタフェース、 13……CPU、 53……ダイヤライザ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】携帯用記憶媒体に記憶されている最新の目
    標除水量データおよび透析時間データを読出す読出し手
    段と、 該読出し手段により読出された前記データに基いて、単
    位時間あたりの目標除水量を算出して、透析部に出力す
    る設定手段と を具えたことを特徴とする透析装置の制御データ入力装
    置。
  2. 【請求項2】前記最新の目標除水量データおよび前記透
    析時間データを前記携帯用記憶媒体に書き込む書き込み
    手段をさらに具えたことを特徴とする請求項1に記載の
    透析装置の制御データ入力装置。
  3. 【請求項3】今回の透析の目標除水量情報および透析時
    間情報ならびに前回の目標除水量情報および透析時間情
    報を携帯用記憶媒体から読出す読出し手段と、 該読出し手段により読出した各前記情報に基き、今回お
    よび前回の前記目標除水量の差分ならびに今回および前
    回の前記透析時間の差分をそれぞれ演算する演算手段
    と、 該演算手段により演算された前記目標除水量の差分値お
    よび前記透析時間の差分値のそれぞれを今回または前回
    の情報を基に定めた閾値と比較する比較手段と、 該比較手段による比較の結果、前記目標除水量の差分値
    および前記透析時間の差分値のそれぞれが対応の前記閾
    値の範囲内の場合は前記今回の透析の目標除水量および
    透析時間に基き透析部の作動条件として、単位時間あた
    りの目標除水量を設定する作動条件設定手段と、 前記目標除水量の差分値および前記透析時間の差分値の
    少なくともいずれか一方の差分値が対応の前記閾値の範
    囲外の場合は、警告を発生する警告手段と を具えたことを特徴とする透析装置の制御データ入力装
    置。
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