JP2804448B2 - 防蟻装置 - Google Patents
防蟻装置Info
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- JP2804448B2 JP2804448B2 JP7043108A JP4310895A JP2804448B2 JP 2804448 B2 JP2804448 B2 JP 2804448B2 JP 7043108 A JP7043108 A JP 7043108A JP 4310895 A JP4310895 A JP 4310895A JP 2804448 B2 JP2804448 B2 JP 2804448B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防蟻装置に関し、特に地
中より建造物に侵入する白蟻の侵入経路を防蟻板で延長
せしめるようにした防蟻装置に関するものである。
中より建造物に侵入する白蟻の侵入経路を防蟻板で延長
せしめるようにした防蟻装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】床下の地中より建造物に侵入する白蟻を
阻止するための手段として、例えば実公平05-27625号公
報に記載されたように、建造物の床束高さ調節装置(以
下単に「床支持材」とのみ記載する)の中間高さ位置で
水平方向に張り出す防蟻板を装着するようにし、白蟻の
侵入経路を延長せしめるようにした構成が開示されてい
る。
阻止するための手段として、例えば実公平05-27625号公
報に記載されたように、建造物の床束高さ調節装置(以
下単に「床支持材」とのみ記載する)の中間高さ位置で
水平方向に張り出す防蟻板を装着するようにし、白蟻の
侵入経路を延長せしめるようにした構成が開示されてい
る。
【0003】図6は上記構成の防蟻装置の分解斜視図で
あり、図6に示すように、束石Aに載置される基台92
の中央には鞘管92bが設けられ、該鞘管92bに螺入
するようにしてボルト98が上記基台92に対してほぼ
垂直に立設される。このボルト98に貫通されるように
して、第1、第2の防蟻板93,94が所定の高さ位置
において支持され、さらにボルト98の上端部に床束や
大引等の建造物の床部材を下方より支持する受部材97
が装着される。
あり、図6に示すように、束石Aに載置される基台92
の中央には鞘管92bが設けられ、該鞘管92bに螺入
するようにしてボルト98が上記基台92に対してほぼ
垂直に立設される。このボルト98に貫通されるように
して、第1、第2の防蟻板93,94が所定の高さ位置
において支持され、さらにボルト98の上端部に床束や
大引等の建造物の床部材を下方より支持する受部材97
が装着される。
【0004】上記図6に示す構成では、保水能力が極め
て乏しく、水分を補給することのできない環境下ではせ
いぜい1m程度しか移動できないという白蟻特有の生態
に着目し、上記防蟻板によって地中から建造物の床下に
到達するまでの経路長を上記移動可能な距離以上に延長
させることにより、所要の防蟻効果を得るようにしてい
る。
て乏しく、水分を補給することのできない環境下ではせ
いぜい1m程度しか移動できないという白蟻特有の生態
に着目し、上記防蟻板によって地中から建造物の床下に
到達するまでの経路長を上記移動可能な距離以上に延長
させることにより、所要の防蟻効果を得るようにしてい
る。
【0005】さらに、上記第1の防蟻板93には、その
周縁部より垂下する返し板93aが設けられており、該
防蟻板93の下面に取りついた白蟻を該返し板93aで
滑落させるようにもし、万全な防蟻効果を挙げることを
図っている。
周縁部より垂下する返し板93aが設けられており、該
防蟻板93の下面に取りついた白蟻を該返し板93aで
滑落させるようにもし、万全な防蟻効果を挙げることを
図っている。
【0006】従って、上記防蟻板は単なる板状体もしく
はその周縁部に垂下する返し板を連設した形状であっ
て、極めて安価に、かつ簡便に施工できるとともに、例
えば防蟻剤にのみ頼る防除では所定の薬効期間経過後に
は再度同じ新たな薬剤を配置しなければならなかったの
に対し、半永久的に防蟻効果を持続する利点がある。
はその周縁部に垂下する返し板を連設した形状であっ
て、極めて安価に、かつ簡便に施工できるとともに、例
えば防蟻剤にのみ頼る防除では所定の薬効期間経過後に
は再度同じ新たな薬剤を配置しなければならなかったの
に対し、半永久的に防蟻効果を持続する利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
公平5-27625 号公報に記載の構成では、床束もしくは大
引を支持している状態の床支持材に対しては防蟻板を装
着することができず、新規に建造物を構築する際には好
適であっても、既存の建造物に設置するには、例えば仮
支持手段(ジャッキ等)で床束もしくは大引を支持した
上で既設の床支持材に代えて防蟻板を装着した床支持材
を設置するという極めて大がかりな施工が必要となり、
かかる施工を行うことは事実上不可能である。
公平5-27625 号公報に記載の構成では、床束もしくは大
引を支持している状態の床支持材に対しては防蟻板を装
着することができず、新規に建造物を構築する際には好
適であっても、既存の建造物に設置するには、例えば仮
支持手段(ジャッキ等)で床束もしくは大引を支持した
上で既設の床支持材に代えて防蟻板を装着した床支持材
を設置するという極めて大がかりな施工が必要となり、
かかる施工を行うことは事実上不可能である。
【0008】従って、やむなく既存の建造物に対して
は、防蟻剤を床下に散布もしくは配置することにように
しており、かかる防蟻手段では既述のような再三にわた
って同じ作業を繰り返さなければならない。
は、防蟻剤を床下に散布もしくは配置することにように
しており、かかる防蟻手段では既述のような再三にわた
って同じ作業を繰り返さなければならない。
【0009】本発明は上記従来の事情に鑑みてなされた
ものであって、既存の建造物に対しても簡便且つ安価
に、しかも短時間で有効な防蟻措置を講じることができ
るようにした防蟻装置を提供することを目的とするもの
である。
ものであって、既存の建造物に対しても簡便且つ安価
に、しかも短時間で有効な防蟻措置を講じることができ
るようにした防蟻装置を提供することを目的とするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では床支持材の中間高さ位置でほぼ水平方
向に張り出す防蟻板で、地中より床支持材を這い登る白
蟻の建造物に対する侵入経路を延長せしめるようにした
防蟻装置において、以下の手段を採用する。
めに、本発明では床支持材の中間高さ位置でほぼ水平方
向に張り出す防蟻板で、地中より床支持材を這い登る白
蟻の建造物に対する侵入経路を延長せしめるようにした
防蟻装置において、以下の手段を採用する。
【0011】すなわち、図1乃至図2に示すように、防
蟻板1は、上記床支持材5の中間高さ位置における水平
断面形状に応じた幅で周縁部より中央部に到る切込2を
有する上部板11と、同じく下部板12とを積層した構
成であり、上記上部板11及び下部板12の各切込2,
2を、相互に異なる方向より該床支持材5の側方に嵌合
させ、該床支持材5の側方に張り出すようにして形成さ
れた膨出部51で下部板12の下面を支承するようにし
た防蟻装置である。
蟻板1は、上記床支持材5の中間高さ位置における水平
断面形状に応じた幅で周縁部より中央部に到る切込2を
有する上部板11と、同じく下部板12とを積層した構
成であり、上記上部板11及び下部板12の各切込2,
2を、相互に異なる方向より該床支持材5の側方に嵌合
させ、該床支持材5の側方に張り出すようにして形成さ
れた膨出部51で下部板12の下面を支承するようにし
た防蟻装置である。
【0012】また上記防蟻板1を構成する上部板11及
び下部板12の各周縁部より垂下する返し板3を設ける
ようにした構成が望ましく、かかる構成においては、上
部板11及び下部板12の平面視における外形を多角
形、楕円形もしくは長円形の少なくともいずれかとする
ことが望ましい。
び下部板12の各周縁部より垂下する返し板3を設ける
ようにした構成が望ましく、かかる構成においては、上
部板11及び下部板12の平面視における外形を多角
形、楕円形もしくは長円形の少なくともいずれかとする
ことが望ましい。
【0013】また、別の構成として、図5に示すよう
に、上記防蟻板1は、鉛直面を境界とした一対の半裁板
13,14と、該境界となる鉛直面を跨ぐようにして上
記床支持材5の中間高さ位置における水平断面形状に応
じて開設された貫通穴4とを備えるとともに、上記一対
の半裁板13,14のうちの一方の半裁板13には、上
記境界となる鉛直面を越えて他方の半裁板14の上面も
しくは下面に重なる重複部13aを設けた構成とし、上
記一対の半裁板13,14相互の境界となる鉛直面に表
れた貫通穴4に対応する切欠4a,4bで、床支持材5
の側方を挟み込み、該床支持材5の側方に張り出すよう
にして形成された膨出部51で両半裁板13,14の下
面を支承するようにした防蟻装置を採用することがで
き、さらに上記一対の半裁板13,14が、その周縁部
に設けられたヒンジ部15によって縦軸心回りに回動可
能に結合された構成も望ましい。
に、上記防蟻板1は、鉛直面を境界とした一対の半裁板
13,14と、該境界となる鉛直面を跨ぐようにして上
記床支持材5の中間高さ位置における水平断面形状に応
じて開設された貫通穴4とを備えるとともに、上記一対
の半裁板13,14のうちの一方の半裁板13には、上
記境界となる鉛直面を越えて他方の半裁板14の上面も
しくは下面に重なる重複部13aを設けた構成とし、上
記一対の半裁板13,14相互の境界となる鉛直面に表
れた貫通穴4に対応する切欠4a,4bで、床支持材5
の側方を挟み込み、該床支持材5の側方に張り出すよう
にして形成された膨出部51で両半裁板13,14の下
面を支承するようにした防蟻装置を採用することがで
き、さらに上記一対の半裁板13,14が、その周縁部
に設けられたヒンジ部15によって縦軸心回りに回動可
能に結合された構成も望ましい。
【0014】特に、上記図1乃至図5に示すいずれの構
成においても、床支持材5の膨出部51よりも上部の側
周面に雄ねじを刻設するようにし、該雄ねじに螺合する
ナット61と膨出部51とで防蟻板1の中央部を挟み込
むようにして防蟻板1を固定することもできる。
成においても、床支持材5の膨出部51よりも上部の側
周面に雄ねじを刻設するようにし、該雄ねじに螺合する
ナット61と膨出部51とで防蟻板1の中央部を挟み込
むようにして防蟻板1を固定することもできる。
【0015】
【作用】上記の構成によれば、上部板11及び下部板1
2は、床支持材5が既存の建造物の床下を支持した状態
であるか否かに関わらず、上記切込2を該床支持材5の
側方より嵌合させることにより、床支持材5の中間高さ
位置でほぼ水平方向に張り出す防蟻板1を構成すること
になる。
2は、床支持材5が既存の建造物の床下を支持した状態
であるか否かに関わらず、上記切込2を該床支持材5の
側方より嵌合させることにより、床支持材5の中間高さ
位置でほぼ水平方向に張り出す防蟻板1を構成すること
になる。
【0016】上記上部板11及び下部板12を床支持材
5に装着する際には、各々の装着方向を異ならせるよう
にして、一方の切込2を他方の板(上部板11もしくは
下部板12)で覆うようにし、該切込2の部分を通じて
白蟻が這い登ることを防止する。
5に装着する際には、各々の装着方向を異ならせるよう
にして、一方の切込2を他方の板(上部板11もしくは
下部板12)で覆うようにし、該切込2の部分を通じて
白蟻が這い登ることを防止する。
【0017】上記下部板12の下面を支承する膨出部5
1は上記防蟻板1の装着に先立って床支持材5の側面に
設けることも可能ではあるが、床支持材5はその側面視
において何らかの凹凸がある場合も少なくなく、該床支
持材5の括れた部分に防蟻板1を装着するようにし、該
括れた部分よりも相対的に側方に張り出した部分を膨出
部51とすることにより、上記防蟻板1を装着するにあ
たって格別の構成を付加せずとも足りる。
1は上記防蟻板1の装着に先立って床支持材5の側面に
設けることも可能ではあるが、床支持材5はその側面視
において何らかの凹凸がある場合も少なくなく、該床支
持材5の括れた部分に防蟻板1を装着するようにし、該
括れた部分よりも相対的に側方に張り出した部分を膨出
部51とすることにより、上記防蟻板1を装着するにあ
たって格別の構成を付加せずとも足りる。
【0018】さらに、上記上部板11及び下部板12の
各周縁部に返し板3を連設する構成では、地中より該返
し板3にまで到達した白蟻もを滑落させることができる
という直接的な防蟻作用に加えて、該上部板11の返し
板3に囲まれた部分に下部板12が嵌合し、双方の間で
位置ずれが生じにくくなり、防蟻板1が安定して支持さ
れるという作用をも奏する。
各周縁部に返し板3を連設する構成では、地中より該返
し板3にまで到達した白蟻もを滑落させることができる
という直接的な防蟻作用に加えて、該上部板11の返し
板3に囲まれた部分に下部板12が嵌合し、双方の間で
位置ずれが生じにくくなり、防蟻板1が安定して支持さ
れるという作用をも奏する。
【0019】また、さらに上記返し板3を設けた構成を
前提として、図3に示すように、その形状を多角形、楕
円形もしくは長円形の少なくともいずれかとすることに
より、上部板11及び下部板12が床支持材5の軸心回
りに回動する恐れが無くなり、該上部板11及び下部板
12の各切込2が重なることが未然に防止される。
前提として、図3に示すように、その形状を多角形、楕
円形もしくは長円形の少なくともいずれかとすることに
より、上部板11及び下部板12が床支持材5の軸心回
りに回動する恐れが無くなり、該上部板11及び下部板
12の各切込2が重なることが未然に防止される。
【0020】また、図5に示す構成においても、床支持
材5が既存の建造物の床下を支持した状態であるか否か
に関わらず、該床支持材5の側方に一対の半裁板13,
14の境界となる鉛直面に表れた貫通穴4を臨ませ、該
半裁板13,14で床支持材5を挟み込むことにより、
床支持材5の中間高さ位置でほぼ水平方向に張り出す防
蟻板1を装着できることになる。この場合、一方の半裁
板13には他方の半裁板14の上面もしくは下面に重な
る重複部13aが設けられているので、該半裁板13,
14間に白蟻の通過できる空隙を生じる恐れがない。
材5が既存の建造物の床下を支持した状態であるか否か
に関わらず、該床支持材5の側方に一対の半裁板13,
14の境界となる鉛直面に表れた貫通穴4を臨ませ、該
半裁板13,14で床支持材5を挟み込むことにより、
床支持材5の中間高さ位置でほぼ水平方向に張り出す防
蟻板1を装着できることになる。この場合、一方の半裁
板13には他方の半裁板14の上面もしくは下面に重な
る重複部13aが設けられているので、該半裁板13,
14間に白蟻の通過できる空隙を生じる恐れがない。
【0021】さらに、上記一対の半裁板13,14をヒ
ンジ結合することにより、上記装着作業の際の床支持材
5に対する半裁板13,14相互の位置決めが容易とな
る。また、上記図1乃至図5に示すいずれの構成におい
ても、床支持材5の膨出部51よりも上部側面に雄ねじ
を形成するとともに、該雄ねじに螺合するナット61を
下方向に螺進させることにより、膨出部51と該ナット
61とで防蟻板1を挟み込むことに、安定して防蟻板1
を固定できるとともに、該切込2もしくは貫通穴4と床
支持材5との空隙を完全に埋め、白蟻の侵入をより確実
に阻止することができる。
ンジ結合することにより、上記装着作業の際の床支持材
5に対する半裁板13,14相互の位置決めが容易とな
る。また、上記図1乃至図5に示すいずれの構成におい
ても、床支持材5の膨出部51よりも上部側面に雄ねじ
を形成するとともに、該雄ねじに螺合するナット61を
下方向に螺進させることにより、膨出部51と該ナット
61とで防蟻板1を挟み込むことに、安定して防蟻板1
を固定できるとともに、該切込2もしくは貫通穴4と床
支持材5との空隙を完全に埋め、白蟻の侵入をより確実
に阻止することができる。
【0022】
【実施例】図1は本発明に係る一実施例の分解斜視図で
あり、図2はその縦断正面図である。
あり、図2はその縦断正面図である。
【0023】この実施例における床支持材5は、大引や
床束等の床材の下面に当接する受部材52より垂下する
上部ボルト53と、束石等の建造物の基礎上に載置され
る基台55の中央部に立設された下部ボルト54と、該
上部ボルト53及び下部ボルト54の両方が螺入される
雌ねじを備えるターンバックル51とで構成されてい
る。また、上記上部ボルト53,下部ボルト54の各々
にターンバックル51の上下両端に当接する回り止め用
のナット61,62が螺合されている。
床束等の床材の下面に当接する受部材52より垂下する
上部ボルト53と、束石等の建造物の基礎上に載置され
る基台55の中央部に立設された下部ボルト54と、該
上部ボルト53及び下部ボルト54の両方が螺入される
雌ねじを備えるターンバックル51とで構成されてい
る。また、上記上部ボルト53,下部ボルト54の各々
にターンバックル51の上下両端に当接する回り止め用
のナット61,62が螺合されている。
【0024】これによって、上記床材の支持高さを調整
する際には、上記回り止め用のナット61,62を緩解
し、所定の工具でターンバックル51を回動させるよう
にして、該ターンバックル51からの上記上部ボルト5
3,下部ボルト54のいずれかの突出寸法を変更するこ
とができる。
する際には、上記回り止め用のナット61,62を緩解
し、所定の工具でターンバックル51を回動させるよう
にして、該ターンバックル51からの上記上部ボルト5
3,下部ボルト54のいずれかの突出寸法を変更するこ
とができる。
【0025】上記のような構成の床支持材5に装着され
る防蟻板1は上部板11と下部板12とが相互に積層さ
れた構成であって、該上部板11及び下部板12は、共
に上記床支持材5の上部ボルト52の外径に応じた幅w
で周縁部より中央部に到る切込2を有する円形状であっ
て、その周縁部より垂下する返し板3が設けられてお
り、図2に示す装着状態においては、上記上部板11の
返し板3内に下部板12が嵌合するように相互の寸法が
設定されている。
る防蟻板1は上部板11と下部板12とが相互に積層さ
れた構成であって、該上部板11及び下部板12は、共
に上記床支持材5の上部ボルト52の外径に応じた幅w
で周縁部より中央部に到る切込2を有する円形状であっ
て、その周縁部より垂下する返し板3が設けられてお
り、図2に示す装着状態においては、上記上部板11の
返し板3内に下部板12が嵌合するように相互の寸法が
設定されている。
【0026】上記防蟻板1を床支持材5に装着するに
は、まず上部ボルト52に螺合するナット61をほぼ最
上部位置にまで緩解した上で、下部板12の切込2に上
部ボルト52が嵌合するように床支持材5の側方より装
着する。この際、上部ボルト52よりもターンバックル
51の上端部が床支持材5の側方に膨出することになる
ので該ターンバックル51の上端部によって下部板12
の下面が支承されることになる。
は、まず上部ボルト52に螺合するナット61をほぼ最
上部位置にまで緩解した上で、下部板12の切込2に上
部ボルト52が嵌合するように床支持材5の側方より装
着する。この際、上部ボルト52よりもターンバックル
51の上端部が床支持材5の側方に膨出することになる
ので該ターンバックル51の上端部によって下部板12
の下面が支承されることになる。
【0027】次いで、床支持材5に対する下部板12の
装着方向とは異なる方向(図1に示す例では180°異
なる)より、上部板11の切込2に上部ボルト52が嵌
合させ、次いで該上部ボルト52の軸心に沿って下方に
移動させ、該上部板11の返し板3で囲まれた部分に先
に装着済の下部板12を収容する。この際、上部板11
には返し板3が設けられているので、上記下部板12よ
りも上部において上部ボルト52と一旦嵌合させなけれ
ばならず、先に記載したようにナット61を最上位置に
緩解しておくことが必要となる。
装着方向とは異なる方向(図1に示す例では180°異
なる)より、上部板11の切込2に上部ボルト52が嵌
合させ、次いで該上部ボルト52の軸心に沿って下方に
移動させ、該上部板11の返し板3で囲まれた部分に先
に装着済の下部板12を収容する。この際、上部板11
には返し板3が設けられているので、上記下部板12よ
りも上部において上部ボルト52と一旦嵌合させなけれ
ばならず、先に記載したようにナット61を最上位置に
緩解しておくことが必要となる。
【0028】最後に、上記ナット61を下方に螺進さ
せ、該ナット61とターンバックル51の上端部とで上
記上部板11及び下部板12を共締めするようにして防
蟻板1が床支持材5に強固に装着される。
せ、該ナット61とターンバックル51の上端部とで上
記上部板11及び下部板12を共締めするようにして防
蟻板1が床支持材5に強固に装着される。
【0029】以上のように、上記実施例においては、上
部板11及び下部板12は、床支持材5が既存の建造物
の床下を支持した状態であるか否かに関わらず、上記切
込2を該床支持材5の側方より嵌合させることにより、
床支持材5の中間高さ位置でほぼ水平方向に張り出す防
蟻板1を形成することができる。
部板11及び下部板12は、床支持材5が既存の建造物
の床下を支持した状態であるか否かに関わらず、上記切
込2を該床支持材5の側方より嵌合させることにより、
床支持材5の中間高さ位置でほぼ水平方向に張り出す防
蟻板1を形成することができる。
【0030】しかも、ターンバックル51の上端に上部
ボルト52が螺合した構成の床支持材5に適用している
ので、下部板12の下面を支承すべき膨出部と該膨出部
よりも上部位置の雄ねじ及びそれに螺合するナットを新
たに付加することなく、防蟻板1を安定支持できる構造
を得ることができる。
ボルト52が螺合した構成の床支持材5に適用している
ので、下部板12の下面を支承すべき膨出部と該膨出部
よりも上部位置の雄ねじ及びそれに螺合するナットを新
たに付加することなく、防蟻板1を安定支持できる構造
を得ることができる。
【0031】さらに上部板11及び下部板12の各周縁
部には返し板3を設けているので、防蟻効果を万全とす
ることができるとともに、上部板11の返し板3で囲ま
れた部分に下部板12が嵌合し、位置ずれを未然に防止
することができる。
部には返し板3を設けているので、防蟻効果を万全とす
ることができるとともに、上部板11の返し板3で囲ま
れた部分に下部板12が嵌合し、位置ずれを未然に防止
することができる。
【0032】なお、上記実施例においては上部板11及
び下部板12の平面視における形状を円形としている
が、これは上記ナット61とターンバックル51とによ
って防蟻板1を強固に固定できる構造が保証されている
ためであって、むしろ、図3に示すように、上記返し板
3を連設した構成の上部板11及び下部板12であれば
その平面視における形状を矩形とする他、これ以外の多
角形、楕円形、長円形とするようにして床支持材5の軸
心回りに上部板11,下部板12相互の回動を防止する
ことが望ましい。特に既設の建造物における床支持材の
場合、必ずしも上記のようなナット61を螺合しえるよ
うな雄ねじを備えているものとは限らず、かかるナット
61は床支持材5を床下より一旦脱却する以外には装着
する術がないことからも、上記円形以外の形状の防蟻板
が推奨される。
び下部板12の平面視における形状を円形としている
が、これは上記ナット61とターンバックル51とによ
って防蟻板1を強固に固定できる構造が保証されている
ためであって、むしろ、図3に示すように、上記返し板
3を連設した構成の上部板11及び下部板12であれば
その平面視における形状を矩形とする他、これ以外の多
角形、楕円形、長円形とするようにして床支持材5の軸
心回りに上部板11,下部板12相互の回動を防止する
ことが望ましい。特に既設の建造物における床支持材の
場合、必ずしも上記のようなナット61を螺合しえるよ
うな雄ねじを備えているものとは限らず、かかるナット
61は床支持材5を床下より一旦脱却する以外には装着
する術がないことからも、上記円形以外の形状の防蟻板
が推奨される。
【0033】さらに上記実施例においては、上部板11
に対して下部板12を相似形としているが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えば図4に示すように
上部板11の切込2に対応する面積の下部板12を所定
位置に装着するようにし、上部板11だけでは白蟻の侵
入する恐れのある上記切込2を下部板12で覆うだけで
も上記実施例と変わることのない防蟻効果を得ることが
できる。
に対して下部板12を相似形としているが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えば図4に示すように
上部板11の切込2に対応する面積の下部板12を所定
位置に装着するようにし、上部板11だけでは白蟻の侵
入する恐れのある上記切込2を下部板12で覆うだけで
も上記実施例と変わることのない防蟻効果を得ることが
できる。
【0034】さらに、図5は本発明に係るさらに他の実
施例の外観斜視図であり、図5(a)は床支持材へ装着し
た状態を示し、図(b) は床支持材へ装着する際の状態を
示す。
施例の外観斜視図であり、図5(a)は床支持材へ装着し
た状態を示し、図(b) は床支持材へ装着する際の状態を
示す。
【0035】図5(a) に示すように、この実施例では、
防蟻板1を鉛直面を境界とする鉛直面を境界とした一対
の半裁板13,14で構成するとともに、該半裁板1
3,14の境界となる鉛直面を跨ぐようにして上記床支
持材5の中間高さ位置における水平断面形状に応じた円
形の貫通穴4が開設されている。上記半裁板13,14
の周縁部には既述の実施例と同様、白蟻を滑落させるた
めの返し板3が垂下されている。
防蟻板1を鉛直面を境界とする鉛直面を境界とした一対
の半裁板13,14で構成するとともに、該半裁板1
3,14の境界となる鉛直面を跨ぐようにして上記床支
持材5の中間高さ位置における水平断面形状に応じた円
形の貫通穴4が開設されている。上記半裁板13,14
の周縁部には既述の実施例と同様、白蟻を滑落させるた
めの返し板3が垂下されている。
【0036】また、上記のうち一方の半裁板13には、
上記境界となる鉛直面を越えて他方の半裁板14の下面
に重なるように突出する重複部13aが設けられてお
り、これによって半裁板13,14間に空隙が生じない
ようにしている。
上記境界となる鉛直面を越えて他方の半裁板14の下面
に重なるように突出する重複部13aが設けられてお
り、これによって半裁板13,14間に空隙が生じない
ようにしている。
【0037】上記半裁板13,14は一体である必要は
なく、床支持材5への装着前には完全に分離していても
よいが、この実施例では上記半裁板13,14の境界と
なる鉛直面に対応する周縁部にヒンジ部15を設け、こ
れによって該半裁板13,14相互を縦軸心回りに回動
可能に結合し、後述する装着作業が容易となるようにし
ている。
なく、床支持材5への装着前には完全に分離していても
よいが、この実施例では上記半裁板13,14の境界と
なる鉛直面に対応する周縁部にヒンジ部15を設け、こ
れによって該半裁板13,14相互を縦軸心回りに回動
可能に結合し、後述する装着作業が容易となるようにし
ている。
【0038】上記構成の防蟻板1を床支持材5に装着す
るには、まず図5(b) に示すように、上記ヒンジ部15
を支軸として両半裁板13,14を離隔する方向に回動
させ、上記各半裁板13,14の境界となる鉛直面に表
れた切欠4a,4bを膨出部51の直上に対応する床支
持材5側面に臨ませる。次いで、両半裁板13,14を
閉じる方向に回動させ、上記切欠4a,4bで床支持材
5の膨出部51の直上の側方を挟み込むようにする。こ
れによって防蟻板1が、膨出部51によってその下面を
支承され、所定高さ位置で支持されるようになる。
るには、まず図5(b) に示すように、上記ヒンジ部15
を支軸として両半裁板13,14を離隔する方向に回動
させ、上記各半裁板13,14の境界となる鉛直面に表
れた切欠4a,4bを膨出部51の直上に対応する床支
持材5側面に臨ませる。次いで、両半裁板13,14を
閉じる方向に回動させ、上記切欠4a,4bで床支持材
5の膨出部51の直上の側方を挟み込むようにする。こ
れによって防蟻板1が、膨出部51によってその下面を
支承され、所定高さ位置で支持されるようになる。
【0039】上記構成においては、半裁板13に設けら
れたフック材16aと、半裁板14に突設された掛止ピ
ン16bとよりなる固定手段16が設けられており、上
記装着後に掛止ピン16bにフック材16aを掛止する
ことにより、不意に半裁板13,14が開かないように
している。
れたフック材16aと、半裁板14に突設された掛止ピ
ン16bとよりなる固定手段16が設けられており、上
記装着後に掛止ピン16bにフック材16aを掛止する
ことにより、不意に半裁板13,14が開かないように
している。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明においては床支持材
が既設の建造物に設置されているか否かに関わらず、地
中より床支持材を這い登る白蟻の建造物に対する侵入経
路を延長せしめる作用を奏する防蟻板を装着することが
でき、簡便かつ安価に設置することができ、しかも床支
持材に対する装着後には白蟻の防除機能を維持するため
の管理をほとんど必要としない効果を奏するものであ
る。
が既設の建造物に設置されているか否かに関わらず、地
中より床支持材を這い登る白蟻の建造物に対する侵入経
路を延長せしめる作用を奏する防蟻板を装着することが
でき、簡便かつ安価に設置することができ、しかも床支
持材に対する装着後には白蟻の防除機能を維持するため
の管理をほとんど必要としない効果を奏するものであ
る。
【図1】本発明に係る一実施例の分解斜視図である。
【図2】本発明に係る一実施例の縦断正面図である。
【図3】本発明に係る他の実施例の要部拡大斜視図であ
る。
る。
【図4】本発明に係る他の実施例の要部拡大斜視図であ
る。
る。
【図5】本発明に係るさらに他の実施例の外観斜視図で
ある。
ある。
【図6】従来例の分解斜視図である。
1 防蟻板 2 切込 3 返し板 4 貫通穴 5 床支持材 11 上部板 12 下部板 13 半裁板 14 半裁板 15 ヒンジ部 51 膨出部(ターンバックル) 61 ナット
Claims (6)
- 【請求項1】 床支持材の中間高さ位置でほぼ水平方向
に張り出す防蟻板で、地中より床支持材を這い登る白蟻
の建造物に対する侵入経路を延長せしめるようにした防
蟻装置において、 上記防蟻板は、上記床支持材の中間高さ位置における水
平断面形状に応じた幅で周縁部より中央部に到る切込を
有する上部板と、同じく下部板とを積層した構成であ
り、 上記上部板及び下部板の各切込を、相互に異なる方向に
床支持材の側方に嵌合させ、該床支持材の側方に張り出
すようにして形成された膨出部で下部板の下面を支承す
るようにしたことを特徴とする防蟻装置。 - 【請求項2】 上記防蟻板を構成する上部板及び下部板
の各周縁部より垂下する返し板を備える請求項1に記載
の防蟻装置。 - 【請求項3】 上記上部板及び下部板の平面視における
外形を多角形、楕円形もしくは長円形の少なくともいず
れかとした請求項1に記載の防蟻装置。 - 【請求項4】 床支持材の中間高さ位置でほぼ水平方向
に張り出す防蟻板で、地中より床支持材を這い登る白蟻
の建造物に対する侵入経路を延長せしめるようにした防
蟻装置において、 上記防蟻板は、鉛直面を境界とした一対の半裁板と、該
境界となる鉛直面を跨ぐようにして上記床支持材の中間
高さ位置における水平断面形状に応じて開設された貫通
穴とを備えるとともに、上記一対の半裁板のうちの少な
くとも一方の半裁板に上記境界となる鉛直面を越えて他
方の半裁板の上面もしくは下面に重なる重複部を設けた
構成とし、 上記一対の半裁板相互の境界となる鉛直面に表れた貫通
穴に対応する切欠で床支持材の側方を挟み込み、該床支
持材の側方に張り出すようにして形成された膨出部で両
半裁板の下面を支承するようにしたことを特徴とする防
蟻装置。 - 【請求項5】 上記一対の半裁板が、その周縁部に設け
られたヒンジ部によって縦軸心回りに回動可能に結合さ
れた請求項4に記載の防蟻装置。 - 【請求項6】 上記床支持材の膨出部よりも上部の側周
面に雄ねじが刻設され、該雄ねじに螺合するナットと膨
出部とで防蟻板の中央部を挟み込むようにして防蟻板を
固定するようにした請求項1又は4に記載の防蟻装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7043108A JP2804448B2 (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 防蟻装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7043108A JP2804448B2 (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 防蟻装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08239915A JPH08239915A (ja) | 1996-09-17 |
| JP2804448B2 true JP2804448B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=12654648
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7043108A Expired - Fee Related JP2804448B2 (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 防蟻装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2804448B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU2006201010B2 (en) * | 2005-03-11 | 2007-06-07 | Uni-Pier Australia Pty Ltd | Pier head improvements |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0527625Y2 (ja) * | 1986-03-10 | 1993-07-14 | ||
| JPH0618531U (ja) * | 1992-08-14 | 1994-03-11 | 宏樹 金井 | 床づか |
-
1995
- 1995-03-02 JP JP7043108A patent/JP2804448B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08239915A (ja) | 1996-09-17 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |