JP2804394B2 - 孔付板状体用射出成形装置 - Google Patents

孔付板状体用射出成形装置

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JP2804394B2 JP22308891A JP22308891A JP2804394B2 JP 2804394 B2 JP2804394 B2 JP 2804394B2 JP 22308891 A JP22308891 A JP 22308891A JP 22308891 A JP22308891 A JP 22308891A JP 2804394 B2 JP2804394 B2 JP 2804394B2
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injection molding
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオディスクやコン
パクトディスク等の様な孔付の板状体を成形する孔付板
状体用射出成形装置に係り、特に1台の射出成形装置に
より複数の孔付板状体を同時に成形することのできる装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビデオディスクやコンパクト
ディスク等を成形する孔付板状体用射出成形装置が各種
知られており、例えば特公昭62−45809号公報記
載の装置や特開平3−90325号公報記載の装置があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これら従来
の装置は、1度に1枚のディスクを成形することしかで
きないため、生産効率を向上するには複数の射出成形装
置が必要であった。これでは、射出成形装置の数だけ溶
融樹脂加熱圧送装置も必要となり、生産システム全体と
して重複が多く複雑となる。
【0004】そこで、型閉時の接合面に複数のキャビテ
ィを形成する様なキャビティ面を備え、各キャビティに
1台の溶融樹脂圧送装置から溶融樹脂を同時に供給し、
複数枚の孔付板状体を同時に成形することのできる射出
成形装置の提供を試みたところ、以下の問題があり、そ
の提供は簡単ではなかった。
【0005】複数のキャビティには個別に射出ノズルを
設ける必要があるが、それらは製造上の公差などの影響
により微妙に寸法等が違っている。従って、同じ温度・
圧力条件により溶融樹脂を供給したとしても、各射出ノ
ズルでの溶融樹脂の流れや射出量が異なってしまう。こ
こで、溶融樹脂の射出完了は、各キャビティ容積と等し
い量の溶融樹脂が射出された時期とすべきである。樹脂
の量が不足すると形状的に不良となり、一方多すぎると
成形圧の増大から残留歪が発生するなどの不良が起こ
る。ところが、従来の技術によれば、溶融樹脂の射出の
完了は溶融樹脂圧送の停止によることとしているため、
各キャビティ毎に制御することができない。このため、
単にキャビティを複数形成した射出成形装置では、不良
品が多く発生するという不具合があった。
【0006】そこで、1台の溶融樹脂圧送装置から複数
の射出ノズルを介して複数のキャビティへ溶融樹脂を同
時に圧送して複数枚の孔付の板状体を同時に成形するこ
とができ、かつ不良品の発生の少ない孔付板状体用射出
成形装置を提供することを第1の目的として本発明を完
成した。
【0007】また、各射出ノズルの形状等の微妙な差
や、溶融樹脂加熱圧送装置からの距離などによって、溶
融樹脂の射出開始時期についても微妙に違いが出て来
る。従って、射出完了時期を制御する上で複雑な制御条
件を設定する必要が出て来ることが考えられる。
【0008】そこで、射出の開始条件についても独立に
制御することにより簡単な制御で上記第1の目的を達成
することのできる孔付板状体用射出成形装置を提供する
ことを第2の目的とする。さらに、1台の溶融樹脂圧送
装置から複数の射出ノズルまで溶融樹脂を圧送する構成
を採用すると圧送路が長くなり、途中で樹脂が冷却され
ることになるので、樹脂が良好に流れなくなるおそれも
ある。
【0009】そこで、途中の圧送条件についても独立に
制御することにより確実に上記第1,第2の目的を達成
することのできる孔付板状体用射出成形装置を提供する
ことを第3の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】かかる第1の目
的を達成するため、本発明の孔付板状体用射出成形装置
は、請求項1記載の様に、型閉時に接合面間に板状体成
形用のキャビティを形成するキャビティ面を備えた固定
金型及び可動金型と、該キャビティ内に溶融樹脂を射出
する射出ノズルと、前記キャビティ内へ突出する孔開部
材とを備え、前記射出ノズルから溶融樹脂を射出して板
状体を成形すると共に、前記孔開部材を突出させて板状
体に孔を開口することにより孔付板状体を成形する孔付
板状体用射出成形装置において、前記固定金型及び可動
金型は、型閉時の接合面間に板状体成形用の複数の独立
したキャビティを形成するキャビティ面形状を有し、前
記射出ノズルは、該複数の各キャビティの孔開け予定位
置の中心に射出口を開口してそれぞれ配設されると共
に、少なくとも二つ以上が同一の溶融樹脂供給源からの
樹脂導入路に分岐路を介して連結され、前記孔開部材
は、前記各射出ノズルに対面してキャビティ内へ突出可
能に配設され、かつ突出時には前記孔開け予定位置に孔
を開口すると共に射出ノズルからキャビティへの射出口
を閉塞する先端形状を有すると共に、該孔開部材を各キ
ャビティ毎に独立して駆動制御する独立駆動制御手段を
備えることを特徴とする。
【0011】この孔付板状体用射出成形装置によれば、
同一の溶融樹脂供給源からの溶融樹脂の供給を受けて複
数のキャビティへ同時に溶融樹脂が射出される。一方、
独立駆動制御手段により各キャビティにおいて独立に射
出口を閉塞することができる。従って、一つの溶融樹脂
供給源を共有していても、溶融樹脂供給源側を特別に操
作することなく各キャビティの射出完了時期を制御する
ことができる。
【0012】また、第2の目的を達成するため、本発明
においては、請求項1記載の孔付板状体用射出成形装置
において、前記同一の溶融樹脂供給源からの樹脂導入路
に分岐路を介して連結された各射出ノズルにそれぞれ加
熱部材を配設すると共に、該各加熱部材を各射出ノズル
毎に独立して温度制御する独立温度制御手段を特徴とす
る孔付板状体用射出成形装置をも完成している。
【0013】この請求項2記載の装置によれば、射出ノ
ズル毎に温度制御可能に構成することにより、射出ノズ
ル毎の微妙な形状等の差に拘らず、また、溶融樹脂供給
源からの距離等にも拘らず、各キャビティへの射出開始
時期を任意に調整することができる。従って、射出完了
時期を制御するに当たっても、その根拠となる射出開始
時期を正確に抑えることができ、制御条件が簡単とな
る。
【0014】さらに、第3の目的を達成するため、本発
明においては、請求項2記載の孔付板状体用射出成形装
置において、前記分岐路から各射出ノズル先端までの樹
脂供給路を、分岐路ユニットと各射出ノズルユニットと
を固定金型内に組み立てることにより構成すると共に、
前記各加熱部材は各射出ノズルユニット毎に配設し、か
つ分岐路ユニットにも独立の加熱部材を配設して各射出
ノズルユニットとは別に温度制御する分岐路温度制御手
段をも備えることを特徴とする孔付板状体用射出成形装
置をも完成した。
【0015】この請求項3記載の装置によれば、分岐路
と射出ノズルとを別々のユニットとして組立により全体
を形成する構成を採用した上、分岐路ユニット自体をも
独立に温度制御することができるから、途中での冷却の
影響を除くことができる。また、分岐路ユニットにおい
てはいつでも射出を開始できる様に常に樹脂を溶融状態
に保持し、射出ノズルユニットにおいて射出開始時期を
調整することができる。この様に調整することにより、
任意の時期に遅滞なく樹脂を射出開始することもでき
る。
【0016】
【実施例】次に、本発明を一層明らかにするために、好
適な実施例を説明する。実施例は中心に孔を開口する円
板状のディスクを成形するための射出成形装置である。
図1に示す様に、実施例の射出成形装置1は、複数本の
ステー3にナット5で締結固定された固定盤7と、ステ
ー3に沿って摺動可能に取り付けられた可動盤9とを圧
接することにより二つの円板状のキャビティ11a,1
1bを形成し、コンパクトディスクやビデオディスクと
いった中心孔付円板を同時に2枚成形するこのとできる
装置である。
【0017】固定盤7には図示省略したボルト締めによ
り固定金型13が取り付けられている。また、可動盤9
には同じく図示省略したボルト締めにより可動金型15
が取り付けられている。そして、両金型13,15の接
合面にはそれぞれ対向して各二つのキャビティ部材17
a,17b,19a,19bがやはりボルト締結により
各対向して取り付けられている。これら対向するキャビ
ティ部材17a−19a,17b−19bの間の空間と
して上述のキャビティ11a,11bが形成される。な
お、各キャビティ部材17a,17b,19a,19b
には冷却溝が設けてある。
【0018】まず、固定金型13側の構造について説明
する。固定金型13には、さらに、キャビティ部材17
a,17bの中心に開口するスプルブッシュ21a,2
1bが配設されている。このスプルブッシュ21a,2
1bの中心には樹脂をキャビティ11a,11b内へ射
出するための射出口23a,23bが設けられている。
なお、スプルブッシュ21a,21bの前端は球面状の
凹所25a,25bとされ、射出口23a,23bの先
端を形成している。
【0019】スプルブッシュ21a,21bの後端には
それぞれ固定盤7に嵌合された射出ノズルユニット27
a,27bが当接されている。射出ノズルユニット27
a,27bは、射出口23a,23bと連通する樹脂射
出路29a,29bを中心に備えている。また、これら
射出ノズルユニット27a,27bの後端には各樹脂射
出路29a,29bを連結する分岐路31を備える分岐
路ユニット33が配設されている。そして、この分岐路
31の中心と連通する形の樹脂導入路35を有する導入
路ユニット37がさらに後端に配設されている。これら
分岐路ユニット33及び導入路ユニット37は、固定部
材39により射出ノズルユニット27a,27bの後端
に向かって押圧され、固定盤7内に組み立てられてい
る。
【0020】これら導入路ユニット37,分岐路ユニッ
ト33及び各射出ノズルユニット27a,27bが固定
盤7内に組み立てられることにより、溶融樹脂供給源と
しての溶融樹脂加熱圧送装置41から各キャビティ11
a,11bまでの溶融樹脂の射出経路部分(ホットラン
ナー)が構成される。この結果、1台の溶融樹脂加熱圧
送装置41から同時に複数のキャビティ11a,11b
へ溶融樹脂を射出することが可能となる。
【0021】一方、導入路ユニット37,分岐路ユニッ
ト33及び各射出ノズルユニット27a,27bには、
それぞれ電気加熱部材43,45,47a,47bが配
設されている。これら各電気加熱部材43,45,47
a,47bは、図2に示したホットランナーコントロー
ラ49と接続されている。
【0022】ホットランナーコントローラ49は、導入
路ユニット37の電気加熱部材43と接続される第1出
力部51と、分岐路ユニット33の電気加熱部材45と
接続される第2出力部53と、各射出ノズルユニット2
7a,27bの電気加熱部材47a,47bと接続され
る第3出力部55a及び第4出力部55bとを備えてい
る。また、1つの電源入力部57を備えており、内部回
路により各出力部51,53,55a,55bへ独立に
電力を供給することができる様に構成されている。
【0023】各出力部51,53,55a,55bは、
それぞれ独立の現温度表示部61,63,65a,65
bを備え、各ユニット37,33,27a,27bに取
り付けた温度センサ(図示略)から検出される温度を時
々刻々と表示する様に構成されている。第1,第2出力
部51,53は、温度設定メモリ67,69に予め設定
された温度制御条件に基づく電圧制御を行う様構成され
ている。また、第3,第4出力部55a,55bは、各
電圧制御ダイヤル71a,71bを操作することにより
スライダック等を介して任意に温度制御条件を設定でき
る様に構成されている。
【0024】次に可動金型15側の構造を説明する。簡
単のため、一方のキャビティ11aに関してだけ説明す
るが、下記説明の添え字「a」を「b」に変えればその
まま他方のキャビティ11bに関する構造の説明ともな
る。可動金型15のキャビティ部材19aには、図3に
示す様に、コンパクトディスクやビデオディスクの情報
面を形成するためのスタンパ73aが外周押え部材75
aと内孔押え部材77aにより固定されている。従っ
て、キャビティ11aは、正確には、固定金型13側の
キャビティ部材17aとスタンパ73aとの間に円板状
に形成されることになる。
【0025】可動盤9の背後には、可動盤9を固定盤7
に対して前進後退させる型締ラム79がボルト締結によ
り固定されている。型締ラム79は、図示省略した型締
めシリンダに挿嵌されたピストンに連結されており、ス
テー3に沿って可動盤9を進退摺動させる働きを受け持
っている。これによって可動金型15は、固定金型13
に対して型閉、圧締、型開の各動作を行うことができ
る。
【0026】可動盤9には、これを貫通するゲートカッ
トシリンダ81aが形成されている。このゲートカット
シリンダ81aは、キャビティ11aの円板中心と同心
である。型締ラム79には、このゲートカットシリンダ
81aの背後に同心にて連通する小径のエジェクタシリ
ンダ83aが穿設されている。両シリンダ81a,83
aの間は、仕切部材85aにて仕切られている。
【0027】ゲートカットシリンダ81aには、中央が
太く中空のゲートカットピストン87aが嵌合されてい
る。そして、エジェクタシリンダ83aには、仕切部材
85aを貫通すると共に、ゲートカットピストン87a
の中心孔を挿通するエジェクタピストン89aが嵌合さ
れている。また、各シリンダ81a,83aには、各二
つのシリンダ室91a,92a,93a,94aへの油
圧給排路96a,97a,98a,99aが設けられて
いる。これら油圧給排路96a〜99aは、図示しない
油圧源と連結されている。
【0028】可動金型15内にはポンチ107aが挿通
されている。ポンチ107aは、ゲートカットピストン
87aの前進側当面101aにてポンチ後端103aを
押圧されることによりキャビティ11a内に突出する様
に前進させられると共に、このポンチ後端103aへの
押圧がない場合にはスプリング105aの弾力によって
キャビティ11aから後退させられる。ポンチ107a
は、キャビティ11aの円板中心線上を進退動作する様
に内孔押え部材77aの中心を挿通して組み付けられて
いる。
【0029】このポンチ107aは、図4に示す様に、
成形されるディスクの中心孔の内径と同じ外径の円筒部
109aと、スプルブッシュ21aの凹所25aに向か
って突出した先端凸部111aとを有している。そし
て、ポンチ107aが最大前進位置まで前進すると、こ
の先端凸部111aが凹所25aに密着すると共に、円
筒部109aがスプルブッシュ21a周囲の周囲ブロッ
ク113aの中心孔115aに嵌合する。これによっ
て、ディスクに貫通孔を形成すると共に、射出口23a
を閉塞する。なお、ポンチ107aの先端凸部111a
は、最大突出時に凹所25aに密着しなくてもよい。円
筒部109aが周囲ブロック115aに嵌合することに
より、射出口23aを閉塞状態とすることができるから
である。
【0030】このポンチ107aは、さらに中空になっ
ており、そこにエジェクタピン117aが挿通されてい
る。エジェクタピン117aは、図3に示す様に、エジ
ェクタピン後端突起119aをエジェクタピストン89
aのエジェクタピストン前端突起121aで押圧される
ことによりキャビティ11a内に突出する様に前進させ
られると共に、このエジェクタピン後端突起119aへ
の押圧がない場合にはスプリング123aの弾力によっ
てキャビティ11aから後退させられる。なお、エジェ
クタピン117aには、スプリング123aの弾力を受
けるためにエジェクタピン後端突起119aのやや前方
側に鍔125aが設けられている。
【0031】また、ポンチ107aの円筒部109aに
は、製品突出カラー127aが外嵌されている。この製
品突出カラー127aは、エジェクタピン117aの鍔
125aを貫通するピン129aを備えている。ピン1
29aは、ピン端部131aを、エジェクタピストン8
9aのエジェクタピストン前端突起121aよりやや後
方に設けられた押圧鍔133aにより押圧されることに
よりキャビティ11a内に突出する様に前進させられ
る。一方、このピン端部131aへの押圧がない場合に
はエジェクタピン117aの鍔125aを介してスプリ
ング123aの弾力を受け、キャビティ11aから後退
させられる。
【0032】なお、可動金型15には、これらポンチ1
07a,エジェクタピン117a,製品突出カラー12
7aなどを収納する空間が形成されている。この空間に
は、ゲートカットシリンダ81aとの仕切部材135a
と、ポンチ107aの最大前進位置を決定する移動位置
決定部材137aと、製品突出カラー127aと内孔押
え部材77aとの間に改装されるブッシュ139aとが
組み込まれて固定されている。移動位置決定部材137
aは、製品突出カラー127aの後退位置を決定する作
用をも奏する。また、仕切部材135aはエジェクタピ
ン117aの後退位置を決定する作用をも奏する。
【0033】次に、射出成形装置1により中心孔を有す
るディスクを成形する工程について説明する。まず最初
は、図3に示す様に、型締ラム79を前進させて可動金
型15を型閉,圧締状態にしてキャビティ11aを構成
する。そして、このキャビティ11a内へ溶融樹脂を射
出・充填する。そして、充填完了に相当する所定時間が
経過すると、図5に示す様に、ゲートカットシリンダ8
1aの図示下側のシリンダ室92aに圧油を供給すると
共に上側のシリンダ室91aから圧油を排出する様に、
油圧給排路97a,96aを調整する。この調整は、図
示しないメインコントローラにより実行される。具体的
には、メインコントローラは、型締め完了から所定時間
経過したことをタイマにより判断し、各油圧給排路97
a,96aのバルブ(図示略)を駆動制御する。なお、
タイマには、前もってディスク試作などの際に求めた時
間が設定される。この時間は、射出ノズルユニット27
aの電気加熱部材47aに対する電圧制御ダイヤル71
aの調整によって射出開始時期及び充填完了時期を調整
することにより変化する。
【0034】こうしてゲートカットシリンダ81aの油
圧給排制御が実行されると、図4の下段に示した様に、
ポンチ107aがゲートカットピストン87aに後端を
押圧されてキャビティ11a内へ前進突出し、射出口2
3aを閉塞してキャビティ11a内へこれ以上の溶融樹
脂が射出されるのを防止する。なお、このポンチ107
aの前進に伴って、キャビティ11aからは一部の溶融
樹脂が射出口23a内へ押し戻されることになる。これ
は、充填完了時には、未だキャビティ11a内の樹脂は
固化しておらず溶融状態にあるからである。このポンチ
107aの前進は、キャビティ11aへの樹脂供給を絶
つだけでなく、同時にキャビティ11a内の樹脂に中心
孔を形成する作用をも奏する。従来の中心孔開口手法で
は、樹脂固化後にポンチ孔を開けるという形式で実施さ
れていたが、本実施例では樹脂溶融中に開口作業を実行
する点で大きくことなっている。
【0035】この様に、樹脂溶融中に中心孔を開口する
と共にキャビティ11aを閉塞状態としてさらに余分の
樹脂が射出されるのを防止するから、キャビティ11a
の内圧が上昇し過ぎることがない。従って、製造される
ディスクには、残留歪等が発生しない。
【0036】この図5の状態で樹脂の固化を待つ。これ
もディスク試作において必要な固化時間を求めてあり、
メインコントローラの所定のタイマに時間設定してあ
る。固化時間が経過すると、今度は図6に示す様に、型
締ラム79を後退させて型開状態とする。可動金型15
のキャビティ部材19aの表面には、固化したディスク
141aがスタンパ73aを介して貼り付いている。ま
た、ポンチ107aの先端には同じく固化した不要部分
143aが貼り付いている。なお、各油圧給排路96a
〜99aは給排停止状体に制御されている。
【0037】次に、図7に示す様に、エジェクタシリン
ダ83aの図示下側のシリンダ室94aに圧油を供給す
ると共に上側のシリンダ室93aから圧油を排出する様
に、油圧給排路99a,98aを調整する。この調整
も、メインコントローラにより各油圧給排路99a,9
8aのバルブ(図示略)を駆動制御することにより実行
される。
【0038】こうしてエジェクタシリンダ83aの油圧
給排制御が実行されると、まず、図7に示す様に、エジ
ェクタピン117aだけが前進突出して不要部分143
aをポンチ107aの先端から押し出して落下させる。
続いて、図8に示す様に、エジェクタピン117aと共
に製品突出カラー127aが前進を開始し、ディスク1
41aをスタンパ73aから剥す。剥されたディスク1
41aは、ディスク吸着盤145aを備えた製品取出腕
147aにより取り出される。
【0039】もう一方のキャビティ11bの側でも、上
述した図3〜図8の動作がほぼ同じ時期に独立に実行さ
れている。こうして、本実施例の射出成形装置1によれ
ば、同時に2枚のディスクを製造することができ、生産
効率を倍増することができる。しかも、そのために必要
な溶融樹脂加熱圧送装置41は増やさなくてよい。その
上、各キャビティ11a,11bに対して独立に射出完
了時期を制御できるから、出来上がったディスクに樹脂
不足による形状不良や樹脂過剰による残留歪が生じるこ
とがない。従って、単に生産効率を倍増するだけでな
く、不良品発生率を最小限に抑制することができる。
【0040】また、各射出ノズルユニット27a,27
bにそれぞれ電気加熱部材47a,47bを配設して独
立に温度制御することもできるから、微妙な形状や寸法
の相違に対してもほぼ同時に射出を開始させることがで
きると共に、両キャビティ11a,11bへの射出完了
時期も合わせることができる。
【0041】さらに、分岐路を介するためホットランナ
ー部分が長くなるが、ホットランナー部分を、導入路ユ
ニット37,分岐路ユニット33及び各射出ノズルユニ
ット27a,27bを固定盤7内に組み立てることによ
り構成すると共に、分岐路ユニット33用の電気加熱部
材45及び導入路ユニット37用の電気加熱部材43を
それぞれ配設したので、途中で樹脂の流れが悪くなった
りすることもない。
【0042】これらの作用効果に加えて、固定盤7内へ
組立によりホットランナーユニットを構成することとし
たり、ゲートカットシリンダ81a及びエジェクタシリ
ンダ83aを可動盤9及び型締ラム79内へ組み込んだ
ことにより、装置全体をコンパクトなものとすることが
できた。
【0043】また、ホットランナーユニットを固定金型
13内に内蔵することなく複数のユニット部品に分けて
固定盤7内に組み立てる構造としたから、分解組立が簡
単である。加えて、ホットランナーユニットのメインテ
ナンスを固定盤7側から行えるから作業性がよいという
利点もある。
【0044】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
はこれら実施例に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲内で種々なる態様にて実現することがで
きることはいうまでもない。例えば、同時に製造するデ
ィスク数をもっと増やし、3つ以上のキャビティへ一つ
の溶融樹脂加熱圧送装置からの樹脂供給を行う構成とし
ても構わない。また、中心に孔のある板状の製品ならば
どの様なものでもよく、楕円板に四角孔の開いた板状製
品などの成形装置として構成しても構わない。製品の用
途もコンパクトディスクやビデオディスクに限らない。
【0045】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の孔付板状体
用射出成形装置によれば、1台の溶融樹脂圧送装置から
複数の射出ノズルを介して複数のキャビティへ溶融樹脂
を同時に圧送して複数枚の円板を同時に成形することが
でき、かつ不良品の発生を少なくすることができる。こ
の結果、生産効率を大幅に向上することができる。
【0046】また、請求項2記載の装置によれば、射出
の開始条件についても独立に制御することにより簡単な
制御で上記顕著な効果を達成することができる。さら
に、請求項3記載の装置によれば、途中の圧送条件につ
いても独立に制御することにより確実に上記顕著な効果
を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の射出成形装置の全体的な要部を示す
断面図である。
【図2】 実施例の射出成形装置のホットランナーコン
トロールユニットの概要を示す正面図である。
【図3】 実施例の射出成形装置の一方のキャビティに
ついて成形開始時の状体を示す断面図である。
【図4】 実施例の射出成形装置の孔開け及びキャビテ
ィ閉塞に関する構造状及び動作状の説明を示す説明図で
ある。
【図5】 実施例の射出成形装置の一方のキャビティに
ついて射出終了時の動作状体を示す断面図である。
【図6】 実施例の射出成形装置の一方のキャビティに
ついて固化終了後の型開状体を示す断面図である。
【図7】 実施例の射出成形装置の一方のキャビティに
ついて製品取出の初期段階の状体を示す断面図である。
【図8】 実施例の射出成形装置の一方のキャビティに
ついて製品取出の最終段階の状体を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・射出成形装置、7・・・固定盤、9・・・可動
盤、11a,11b・・・キャビティ、13・・・固定
金型、15・・・可動金型、23a,23b・・・射出
口、25a,25b・・・凹所、27a,27b・・・
射出ノズルユニット、33・・・分岐路ユニット、37
・・・導入路ユニット、41・・・溶融樹脂加熱圧送装
置、43,45,47a,47b・・・電気加熱部材、
49・・・ホットランナーコントローラ、51,53,
55a,55b・・・第1〜第4出力部、81a・・・
ゲートカットシリンダ、83a・・・エジェクタシリン
ダ、87a・・・ゲートカットピストン、89a・・・
エジェクタピストン、91a〜94a・・・シリンダ
室、96a〜99a・・・油圧給排路、101a・・・
前進側当面、103a・・・ポンチ後端、107a,1
07b・・・ポンチ、109a・・・円筒部、111a
・・・先端凸部、113a・・・周囲ブロック、117
a・・・エジェクタピン、119a・・・エジェクタピ
ン後端突起、121a・・・エジェクタピストン前端突
起、125a・・・鍔、127a・・・製品突出カラ
ー、129a・・・ピン、131a・・・ピン端部、1
33a・・・押圧鍔、141a・・・ディスク、143
a・・・不要部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29L 7:00 (56)参考文献 特開 昭63−270112(JP,A) 特開 昭58−51126(JP,A) 特開 平3−120642(JP,A) 特開 平1−216807(JP,A) 特開 平3−295622(JP,A) 実開 昭64−34218(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B29C 33/00 - 33/76 G11B 7/26 B29L 7:00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型閉時に接合面間に板状体成形用のキャ
    ビティを形成するキャビティ面を備えた固定金型及び可
    動金型と、 該キャビティ内に溶融樹脂を射出する射出ノズルと、 前記キャビティ内へ突出する孔開部材とを備え、前記射
    出ノズルから溶融樹脂を射出して板状体を成形すると共
    に、前記孔開部材を突出させて板状体に孔を開口するこ
    とにより孔付板状体を成形する孔付板状体用射出成形装
    置において、 前記固定金型及び可動金型は、型閉時の接合面間に板状
    体成形用の複数の独立したキャビティを形成するキャビ
    ティ面形状を有し、 前記射出ノズルは、該複数の各キャビティの孔開け予定
    位置の中心に射出口を開口してそれぞれ配設されると共
    に、少なくとも二つ以上が同一の溶融樹脂供給源からの
    樹脂導入路に分岐路を介して連結され、 前記孔開部材は、前記各射出ノズルに対面してキャビテ
    ィ内へ突出可能に配設され、かつ突出時には前記孔開け
    予定位置に孔を開口すると共に射出ノズルからキャビテ
    ィへの射出口を閉塞する先端形状を有すると共に、 該孔開部材を各キャビティ毎に独立して駆動制御する独
    立駆動制御手段を備えることを特徴とする孔付板状体用
    射出成形装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の孔付板状体用射出成形装
    置において、 前記同一の溶融樹脂供給源からの樹脂導入路に分岐路を
    介して連結された各射出ノズルにそれぞれ加熱部材を配
    設すると共に、 該各加熱部材を各射出ノズル毎に独立して温度制御する
    独立温度制御手段を備えることを特徴とする孔付板状体
    用射出成形装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の孔付板状体用射出成形装
    置において、 前記分岐路から各射出ノズル先端までの樹脂供給路を、
    分岐路ユニットと各射出ノズルユニットとを固定金型内
    に組み立てることにより構成すると共に、 前記各加熱部材は各射出ノズルユニット毎に配設し、か
    つ分岐路ユニットにも独立の加熱部材を配設して各射出
    ノズルユニットとは別に温度制御する分岐路温度制御手
    段をも備えることを特徴とする孔付板状体用射出成形装
    置。
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