JP2803688B2 - 磁気ディスク記憶装置 - Google Patents

磁気ディスク記憶装置

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JP2803688B2
JP2803688B2 JP3093881A JP9388191A JP2803688B2 JP 2803688 B2 JP2803688 B2 JP 2803688B2 JP 3093881 A JP3093881 A JP 3093881A JP 9388191 A JP9388191 A JP 9388191A JP 2803688 B2 JP2803688 B2 JP 2803688B2
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vapor drain
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は剛性ディスク磁気データ
記憶装置等、包囲体内での気相組成制御に関するもので
ある。本方法は望ましくない汚染分子を極めて低く押さ
え、包囲体雰囲気中の分子種組成を定常状態にすること
が可能である。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】剛性ディスク磁気記憶装
置の重大な特徴の一つに、ディスク表面の磁気層がスラ
イダ摩耗により損傷され易いというとがある。磁気性能
は磁気皮膜を薄く(100 ナノメータ未満)、浮揚高
度を低く(0.25マイクロメータ(10マイクロイン
チ)未満) することによって改善されている。耐用年数
もてば、これら2つの要素がトライボロジー的に優れて
いたことを意味する。スライダがディスク面に接地する
とき、あるいは浮揚中に断続的にぶつかる場合の摩擦係
数を小さくするためには、潤滑剤分子の薄い皮膜がトラ
イボロジーシステムの一部として必要である。
【0003】初期の磁気ディスクデータ記憶装置では、
かなりの厚みと空孔を有する磁気インクが磁気媒体であ
った。このようなディスクには比較的多量の潤滑剤をの
せることができるため、現在のディスクのように単層の
吸着不純物に鋭敏ではなかった。現在のディスクの皮膜
は、厚さ20から50ナノメータ足らずで潤滑剤を収蔵
する空隙がほとんどない。事実、現在のディスク潤滑剤
は単分子膜1層から数層の厚みしかない。ディスクデザ
インにおける潤滑剤の厚さの許容範囲は非常に狭い。潤
滑剤が薄すぎれば摩擦係数が増大し、摩耗が速い。潤滑
剤が厚すぎればスティクションといわれる過程により、
スライダがディスク上に粘着しモータが始動できないこ
ともある。
【0004】現在、数種の潤滑方法が用いられている
る。ディスク表面に潤滑剤皮膜を化学的に結合させ、そ
の上に可動潤滑剤をのせることもある。可動潤滑剤は製
造時に単独で一回塗布することもある。あるいは、米国
特許4,789,913にあるように、装置包囲体内の
潤滑剤リザーバから気相を通して潤滑剤を補充させるこ
とで平衡膜厚を保てる。
【0005】所定の膜厚を保持する方法が選択されたな
らば、次は膜の組成を一定に保つことが重要になる。気
相中の不純物分子は潤滑剤膜に混入するだろう。これら
不純物が潤滑作用を改善するとは考えられず、その化学
組成によっては、潤滑剤膜を破壊する場合もある。これ
はしばしば起こり、たとえ潤滑剤膜中に痕跡量しか存在
しない時でも摩耗またはスティクションのもととなっ
て、特定の化学物質を装置の構成成分から放出させるこ
とにつながる。
【0006】ここに開示される発明は、この気相による
潤滑剤膜汚染の問題をコントロールするためのものであ
る。
【0007】包囲体雰囲気に存在する各分子種について
コントロールされるべき重要な変数は相対蒸気密度であ
る。ある化合物のある温度における相対蒸気密度は、単
位体積の空気中に存在する化合物質量の、その温度にお
いて当該物質で飽和した気体単位体積あたりに存在する
化合物量に対する比として定義される。水の場合は特に
この変数は相対湿度とよばれる。分子が潤滑剤膜に侵入
する程度はその分子のディスク表面における相対蒸気密
度の関数であるから、これは重要である。
【0008】典型的には、今日のディスク包囲体はしっ
かり密封され、グリースやプラスチックなどから分子が
蒸発する速度の方が包囲体からこれらがもれ出ていく速
度よりも速い。従って、これらの物質の多くがディスク
では高い相対蒸気密度をもつと思われる。言い換えれ
ば、空気はそれらで飽和に近い状態になっているのであ
る。
【0009】米国特許第4,789,913号の場合で
は、雰囲気中潤滑剤の相対蒸気密度は潤滑剤リザーバと
ディスク表面との温度差によってコントロールされる。
操作中リザーバ温度をディスクより摂氏で1度から5度
低くして、ディスクにおける相対蒸気密度を慎重に0.
5から0.8に保つ。この温度差が小さすぎると潤滑剤
の相対蒸気密度が1に近くなり、潤滑剤膜が厚くなりす
ぎる。ディスクに比べリザーバが冷えすぎていると、潤
滑剤膜は薄すぎてしまう。ディスクの回転により空気が
リザーバ構造を通って動く。リザーバから出てくる空気
がリザーバの温度において飽和しているように(相対蒸
気密度=1)リザーバを設計する。
【0010】典型的なファイルは意図せずにリザーバと
して働く多くのパーツを含んでいる。プラスチックパー
ツの可塑剤、グリースからの揮発性成分、そして指紋な
どの汚染物質がおもな発生源である。これらの多くはデ
ィスクと同程度の温度の位置にあり、それらの脱ガス速
度に応じて、また、分子をディスクへ運ぶ気流の効率に
よって、ディスクでの相対蒸気密度が高くなる。これは
潤滑剤膜への汚染増加につながる。
【0011】最近の提案には、SXMと呼ばれるSTM
(走査トンネル顕微鏡)やその他の技術に基づく高密度
メモリがあり、極めて滑らかなメモリ表面にヘッドが極
めて接近して動く。これらではデータ密度は原子の密度
に近づいている。これらSXMメモリは気相性アドヒー
ジョン(付着性)に対して大きな弱点をもっている。ま
た、汚染された蒸気はデータの原子を覆い隠す表面汚染
のもととなる。このようにこれらの新型メモリは薄膜磁
気記憶装置に比較して、アドヒージョンおよび気相のコ
ントロールをより一層必要とするであろう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、好ま
しい分子種で処理された表面に吸着する不純分子の数を
大幅に抑制することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】磁気ディスクファイル、
特に薄膜ディスクはディスクおよびスライダ表面に吸着
する気相の分子にセンシティブである。本発明はベーパ
ードレインで、これは活性炭吸着体または外部へのリー
クなど、制御された蒸気損失過程である。損失速度は対
流、拡散あるいは蒸気搬送の空気力学的デザインにより
制御される。累積損失は吸着体量またはリークの持続時
間を制限することで制御される。ベーパードレインは次
のような機能を持つようにデザインされる。すなわち、
ガス放出による汚染物質を捕集し、ファイルの作動にお
いて潤滑剤の相対蒸気密度を減じまたは制御し、ファイ
ルの非作動において潤滑剤蒸気分圧を減じまたは制御
し、および、化学的抽出と分析のために蒸気をサンプリ
ングする。
【0014】薄膜磁気ディスクファイルは内部の蒸気に
センシティブである。蒸気は薄層沈殿物とスティクショ
ンのもととなり、ファイルが始動するときヘッドとディ
スクが互いに粘着しモータが動かない。一つの例はファ
イル成分から放出された有機汚染物質によってスティク
ションが起こる場合があり、他の例は蒸気潤滑剤リザー
バを持つファイルにおいて潤滑剤の相対蒸気密度が過剰
であることからスティクションが起こる場合がある。
【0015】ベーパードレインは、ファイル雰囲気から
ある種の蒸気成分を除去する、熟慮された損失制御機構
である。除去は吸着、吸収、外部へのリークあるいはそ
の他の処理法を使用する。ファイルは典型的には定常的
に汚染蒸気を放出する成分を有している。ベーパードレ
インは定常的にこれらの汚染蒸気を除去する。非平衡の
ダイナミクスがファイル雰囲気の汚染物質の蒸気密度を
決め、平常状態に達する場合もある。適切なベーパード
レインはこの汚染物質蒸気密度をベーパードレインがな
いときよりずっと低く押さえる。汚染源とその空気処理
能力にもよるが、ベーパードレインは汚染物質濃度を1
0倍以上減ずることも可能である。典型的には空力的な
対流が排出速度を制御する。蒸気損失は蒸気ゲインとつ
りあい、低い蒸気密度での定常状態となる。累積排出量
は吸着体量またはリークの持続時間によって制御され
る。ベーパードレインはガス放出した汚染物質を捕集
し、潤滑剤蒸気の相対密度を制御し、化学分析のために
蒸気をサンプリングすることができる。
【0016】潤滑剤リザーバからの蒸気搬送によって潤
滑剤を補給するファイルもある。この場合、ベーパード
レインは雰囲気から汚染物質だけでなく潤滑剤分子をも
定常的に除去する。非平衡のダイナミクスがファイル雰
囲気の潤滑剤蒸気密度を決定し、ディスクドライブが一
定条件で十分長期にわたり稼働すれば定常状態に達する
であろう。適切なベーパードレインは、潤滑剤で飽和し
た空気における相対蒸気密度よりもこの相対蒸気密度を
かなり低くする。例えば、飽和密度の50%にまでする
ことができる。
【0017】なかには汚染蒸気と潤滑剤蒸気との両方を
有するファイルもある。さまざまな速度に依存するが、
ある場合にはベーパードレインはガス放出された蒸気の
密度を大幅に減ずると同時に、潤滑剤蒸気密度について
はごく穏やかに減ずるに留めることも可能である。
【0018】ファイル使用の初期、ヘッド、ディスク包
囲体内の部品の素材が安定化するまでは、より多くの
ス放出が見込まれる。ゆえにベーパードレインの構造
は、ディスクドライブの全寿命にわたって捕集あるいは
拡散の速度を変えられるという要求に適合するべきであ
る。これは、蒸気補給型か接着型潤滑剤かといった潤滑
システムの種類によらない。
【0019】加えて、ベーパードレインの吸着体はヘッ
ド・ディスク包囲体雰囲気の蒸気の化学的試料を集める
ことができる。後でこのサンプルを化学分析できる。後
に示すように、これはヘッド・ディスク包囲体を未濾過
空気に暴露することなく行える。
【0020】
【実施例】従来技術では、米国特許第4,789,91
3号にあるように、補充可能な単分子層の潤滑剤を磁気
ディスクファイルのディスク表面に供給する平衡型潤滑
剤移送システムがあった。このシステムにより信頼性の
ある更新可能な潤滑剤薄膜を得ることができる。しか
し、蒸気リザーバをディスクよりわずかに低温に保って
おかなければならない。もしリザーバがディスクより高
温になることがあれば、ディスク表面への潤滑剤搬送が
速くなり、ファイルの作動を害する恐れがある。リザー
バをディスク温度よりわずかに低い温度に保てる雰囲気
を生み出す環境でなくてはならない。これは装置を十分
に活用するためには特別な要求事項があるということ
で、この潤滑システムを用いたディスクドライブの適用
を制限している。この平衡システムを図1に概略的に示
す。リザーバ3は潤滑剤をディスク表面に単分子層とし
ておくために、ディスク5の表面4へ分子を放出する出
口から出る雰囲気を有している。実用上、これらの成分
は、リザーバからの飽和空気がディスク温度での飽和状
態より低くなるように包囲体内に収められている。
【0021】潤滑剤分子は、ディスク5の回転によって
起きた気流でディスク表面4からリザーバ3へ移動す
る。潤滑剤を所定の膜厚に保てるかどうかは”△T”の
存在、いいかえれば回転するディスク5よりリザーバの
方を低温にできるかによる。包囲体からの汚染蒸気を取
り除く手段がないため、ガス放出やその他の汚染物質が
リザーバおよびディスク表面に移動し、汚染物質は汚染
源からと同様にリザーバ出口か空気に到達するまでリ
ザーバ内に徐々に蓄積する。
【0022】本発明の定常型システムでは、リザーバか
ら効果的に潤滑剤で飽和した空気が発生して、実質的に
全蒸気を捕集する化学フィルタを通過した空気と混ざ
り、潤滑剤の相対蒸気圧の値がディスク表面の分子膜を
保持できる値に落ち着いた混合空気となる。図2は定常
型蒸気搬送潤滑システムの概念図であ理、リザーバ3お
よびディスク表面4だけでなくベーパードレイン6があ
る。リザーバ3を通った空気は潤滑剤で飽和されて出て
くる。しかし、ベーパードレインは蒸気を捕集する化学
的フィルタで、出てくる気流の有機物蒸気圧は実質的に
ゼロである。リザーバ3およびベーパードレイン6とか
ら供給され混合された空気は飽和に達しておらず、従っ
てこのシステムはリザーバの温度を低く保たなくてもよ
い。ベーパードレインは通過する気体中蒸気を事実上永
久的に捕集できる。潤滑剤蒸気と同様汚染物蒸気も捕集
される。このため潤滑剤が徐々に枯渇していくが、雰囲
気およびディスク表面をほとんど非汚染状態に保てる。
リザーバ内での潤滑剤供給がディスクドライブの寿命内
に枯渇しないことも重要である。リザーバ容量および蒸
気を捕集するベーパードレインの能力はこれを考慮して
決定される。
【0023】図10はディスクファイル内の蒸気に関す
る模式図である。ファイル雰囲気71中の蒸気の密度、
ディスク72、ファイル成分73およびベーパードレイ
ン74が示されている。雰囲気71へ成分73が蒸気密
度を供給する。ディスク72の表面は、そこでの雰囲気
71中の相対蒸気密度に応じた厚さのコーティングを受
ける。雰囲気71から、蒸気密度のかなりの部分が定常
的にベーパードレイン74によって除去される。
【0024】蒸気の密度は装置73から得られる蒸気と
ベーパードレイン74により除去される蒸気との競合関
係に応じて決まる。ベーパードレイン74はファイル雰
囲気71の蒸気密度を減ずる。図10の概括的な構造と
機構は汚染蒸気をコントロールするため、あるいは潤滑
剤蒸気をコントロールするために用いることができる。
例えば典型的なシールバンド73Aはシリコーンオイル
蒸気を発生する。これにより、ベーパードレイン74が
ファイル雰囲気71の汚染蒸気密度を減ずる。別の例で
は、ファイルは潤滑剤蒸気補給部を用いる。装置73B
は潤滑剤蒸気を放出するリザーバである。従ってベーパ
ードレイン74がファイル雰囲気71中の潤滑剤蒸気密
度を減ずる。
【0025】多くの場合、一定の条件でファイルが長期
にわたり動作した後、蒸気の密度が定常状態に達する。
これは、装置73からの蒸気発生速度とベーパードレイ
ン74による除去速度とのダイナミックバランスであ
る。定常状態においては、相対蒸気密度はおもに空力的
な対流および拡散によって決まる。また、相対蒸気密度
はファイル温度といった化学平衡のパラメータにあまり
依存しない。
【0026】蒸気ダイナミクスは電気的なアナロジであ
る図11から理解されるであろう。ここでは蒸気は電荷
として表示され、蒸気密度は電圧である。大容量のコン
デンサ73Cと抵抗73Rは蒸気発生装置73とその空
気に対する蒸気付与能力を示す。大容量のコンデンサ7
4Cと抵抗74Rはベーパードレインとその空気からの
蒸気除去能力を示す。導線70はファイル内に蒸気を広
げる気体の動きを表す。小容量コンデンサ72Cおよび
抵抗72Rはディスク72上への蒸気の沈着を表す。小
容量コンデンサ71Cはファイル雰囲気の蒸気保持力を
表す。
【0027】この電気的アナロジは暗黙のうちにこのダ
イナミクスの多くの特徴を述べている。定常状態は特に
単純である。時定数は、ディスク72RCでは数時間、
蒸気発生源73RCでは多年、ベーパードレイン74R
Cでは多年である。
【0028】ファイルが中程度の期間稼働する場合も、
定常状態は起こる。72Cの供給電圧に比べて、ファイ
ル雰囲気70の電圧は発生源抵抗73Rとドレイン抵抗
74Rとの比によってできた分圧器によって決まるであ
ろう。このように相対蒸気密度は蒸気源とドレイン間の
速度の比によって決まる。これは空力的な対流および拡
散に依存し、温度並びにその他の熱化学的パラメータに
はあまり依存しない。
【0029】これらの原理は、潤滑剤リザーバ73Bに
より供給されベーパードレイン74で除去される潤滑剤
蒸気にも適用できる。典型的には潤滑剤蒸気の相対密度
50%から80%(ディスク温度における飽和密度に対
して)が目標である。従って、ベーパードレイン74は
潤滑剤リザーバ73Bと釣り合っているべきである。
(詳細は以下で述べる。)これにより温度勾配または全
体の温度にあまり依存せずに相対蒸気密度のコントロー
ルができる。これは、米国特許第4,789,913号
が潤滑剤の相対蒸気密度をコントロールするために温度
勾配依存型の蒸気供給システムを教示するのと対照的で
ある。
【0030】ファイルの中にはかなりのガス放出による
汚染と蒸気による潤滑法との両者を合わせもつものもあ
る。ガス放出による汚染を大幅に減少させることと同時
に、潤滑剤蒸気の相対密度が50%ないし80%である
ことも望ましい。これらを満たすためにはいくつかのパ
ラメータ表示が必要である。蒸気発生源については、蒸
気密度初期値ゼロのファイル雰囲気に単位時間あたり添
加された飽和蒸気の等価体積として、速度をパラメータ
化する。ベーパードレインについては、はじめ飽和して
いたファイル雰囲気から単位時間あたり排出された飽和
蒸気の等価体積として、速度をパラメータ化する。幾つ
かの場合では、これの速度は蒸気発生源あるいはベー
パードレインを通過する気流の速度と等しくなる。(意
図せずにこれらのパラメータ表示が蒸気物質に依存する
かも知れない。多くの場合、これらの等価速度は対流空
気力学に支配されている。いろいろな蒸気物質につい
て、空気力学は蒸気の拡散性、すなわち蒸気の分子量に
依存する。従ってガス放出による汚染物質と潤滑剤が同
等の分子量をもてば、等価速度は蒸気物質の種類によら
ない。)このパラメータ表示では、ファイルは次のよう
に設計される。まず第一にファイル材料と部品は、ガス
放出ゲイン速度がリザーバによる潤滑剤供給速度よりず
っと小さい。第二に、放出されたガスを除去する速度
(放出された汚染物質で飽和したファイル雰囲気におい
て測定されたもの)が潤滑剤リザーバのゲイン速度(潤
滑剤を含まないファイル雰囲気において測定されたも
の)とほぼ等しいベーパードレイン加える。定常状態
ではこのベーパードレインが適度に潤滑剤蒸気の相対密
度を減ずると同時に、ガス放出の相対蒸気密度を大幅に
減ずる。
【0031】なかには、蒸気源が枯渇する場合もある。
このことは中程度のサイズのコンデンサ73Cとして表
現することができ、このときの時定数73RCは数カ月
である。また、数カ月の時定数74RCをもつ中程度の
サイズの吸着材74Cを有するベーパードレインは、初
め強力に蒸気を除去し、数カ月後には能力が低下する。
より一般的には、概略図11がその他の過渡的効果をま
とめて示している。より複雑な効果は電池と電解コンデ
ンサを線型コンデンサの代わりに用いれば表現可能であ
る。
【0032】ベーパードレインの化学的フィルタ要素は
高い表面吸着能を要求される。活性炭は優れた非特異
的吸着材で、その吸着能は炭素および凝縮蒸気のモル
体積などのパラメータからかなり正確に予測することが
可能である。活性炭ほど一般的ではないが、シリカゲ
ル、活性アルミナおよびある種の合成ゼオライトも同様
に使用することができる。
【0033】これらの物質では、吸収と吸着の区別がい
つでも明確というわけではない。また、蒸気がフィルタ
材と化学結合している材料を用いてもよい。請求の範囲
において、「吸収体」あるいは「吸収」と言うときに
は、言外に吸収、吸着、または化学反応を含む。
【0034】ベーパードレインのもう一つの機能は化学
検査のための蒸気試料を蓄積することである。この目的
のためには可逆的吸収材が好ましい。まず、ファイルを
適度な時間可逆的吸収材を用いて稼働する。その後吸収
材を取り外す。実験室でこの吸収材を加熱して試料を回
収し分析する。加熱に代えて、溶媒で試料を抽出しても
よい。この化学検査を容易にするための構造について下
に記す。
【0035】この化学検査機能はいろいろな方法で利用
できる。化学的集積を促進するための開発用プロトタイ
プファイルに備え付けることもできる。統計的品質管理
のため数個の製品ファイルに搭載することもできる。現
場でファイル寿命の間化学的にモニタリングするために
多くの製品ファイルに備えることもできる。
【0036】その他の変更例としてはベーパードレイン
を当初大容量にしておいて、後に吸着能力を下げるよう
に設計することがある。ファイル使用の初期にはガス放
による汚染及びその他の汚染が甚だしい一方で、後に
なれば汚染物質の発生もかなり低いレベルに落ち着く。
このような2レベル能力は、フィルタの初期の濾過能力
を大きくしまた後では長期間にわたり汚染発生速度と同
程度の濾過能力を維持するように制限することによって
達成される。
【0037】このような時間依存性は電気的アナロジの
図12から容易に理解できる。装置73/電池83が十
分に放電していて、蒸気密度71/結合点電圧81に近
づいていく限り、蒸気/電流の供給は減少する。同様に
ベーパードレイン74/コンデンサ84に電荷が十分に
蓄積し、蒸気密度71/結合点電圧81に近づいていく
限り、蒸気/電流の除去は減少する。ベーパードレイン
の時定数は、さまざまな時定数を持つ幾つかの副ベーパ
ードレインを利用して仕立て上げることができる。これ
はさまざまな時定数を持つ幾つかのRCサブユニットを
並列に接続することに似ている。
【0038】図3はカベー8を外した典型的な磁気ハー
ドディスクデータ記憶装置を示している。一連のディス
ク5は共通軸の回りで一体に回転するように軸方向に隔
置されて締着されていると共に、基盤10に装着され
る。作動器12が一連のアームを動かし、アーム上には
それぞれトランスデューサ15を支えるサスペンション
14が固定されている。トランスデューサ15をディス
クへデータを書き込むため、あるいはディスクからデー
タを読み込むために、それぞれディスク表面4に対峙し
ている。作動アーム13は揃って共通軸の回りを動き、
トランスデューサ15をディスク表面のある同心円上の
記録トラックから別の同心円上のトラックへと移す。フ
ラットケーブル16は信号をトランスデューサ15から
ヘッドディスク包囲体の回路外へ送るコンデンサを含ん
でいる。
【0039】組み立てられた状態で、カバー8はガスケ
ット17により基盤10にシールされ、一連のクリップ
18で留められる。HDAはトランスデューサヘッドお
よび回転するデータ記憶ディスクを包囲する実質的にシ
ールされた包囲体である。息抜きフィルタ20は、低圧
部において封入された空気にアクセスするために設けら
れている。このフィルタ20は気圧および熱による温度
変化を補償するために設けられている。低圧部に設置す
ることでいかなる漏れも高圧部に位置することになり、
漏れは包囲体から外へ向かい、補給空気は濾過されるこ
とが保証される。このように、濾過されていない通らな
い空気は包囲体内に入らない。ドライブの非作動時にヘ
ッドディスク包囲体外の蒸気による汚染を避けるため
に、息抜きフィルタは通常長い拡散路を有し、汚染蒸気
の導入を避けるか、または制限している。
【0040】図4はカバーを一部外したファイルを示
す。このファイルは定常的潤滑剤蒸気搬送システムを含
む。リザーバ3はカバー8の内表面に留められ、空気入
口22および出口23を持ち、ディスク5の回転によっ
て気流を導入し通過させる。ディスクの回転により起こ
った他の気流は分流され、一部は再循環微粒子フィルタ
24へ導かれ、一部はベーパードレイン25へ導かれ
る。
【0041】定常型システムの別の実施例を、図5に示
した。これは図4と類似のシステムであるが、ベーパー
ドレインに関して、包囲体内で気流がフィルタ表面を通
過するときに、蒸気が化学的フィルタによって吸着また
は吸収されるという点が異なる。
【0042】図6は、潤滑剤リザーバおよべベーパード
レインが単一のアセンブリの中で平行に弧状の通路を形
作るディスクドライブのカバー8を一部外した例を示
す。リザーバ・ベーパードレイン・アセンブリの上部表
面33はディスクの回転によって起きた気流の中の位置
においてカバーの内面に接着される。図7に示すよう
に、リザーバ・ベーパードレイン・アセンブリは弧状の
溝31とそれに隣接する弧状の溝32からなる。溝31
は潤滑剤源または潤滑剤リザーバ及びその他を収容し、
溝32はベーパードレインを提供する。ディスク5が回
転すると入口22から出口23へ気流が発生する。リザ
ーバ31とベーパードレイン32とを一つの装置として
製造することで経済的なだけでなく、両者が共通の気流
路内にあるため、潤滑剤蒸気を含んだ空気と濾過されて
蒸気を含まない空気とのバランスをとり易い。
【0043】ベーパードレインの本質は蒸気のコントロ
ールであるから、蒸気搬送潤滑システムをもちいないド
ライブにも適用できる。ディスク表面は有機蒸気に対す
る非選択的親和性を持ち、ガス放出するものおよび潤滑
剤を担持する材料などから放出された汚染物質の蓄積を
受け易い。特に、接着型潤滑剤を有するディスクをそな
えたドライブではベーパードレインの蒸気捕集能によ
る恩恵が大きい。この汚染コントロール機能は接着型潤
滑剤、液状潤滑剤の一回塗布、蒸気補給型潤滑剤、ある
いはその他のシステムなど、潤滑システムの種類によら
ず利用できる。
【0044】図8は、カバー8に接着され、ディスク5
の回転で生じた循環気流の通り道に位置するフローバイ
化学吸収体又は吸着体の形のベーパードレインの実施例
である。マイラーまたはポリカーボレットのバッキング
層41はカバー8の内表面42に接着される。縁46に
沿って接着剤または超音波溶接によりバッキングに接着
されたHEPA粒子媒体によって、活性炭化学フィルタ
43が保持される。
【0045】汚染物質捕集のためのベーパードレインの
別の実施例を図9に示した。ベーパードレインはカバー
8の開口部49に置かれる。外側は、開口部49の表面
の縁沿いにカバー8の外表面に接着されたマイラーテー
プ52でシールされる。活性炭ベーパードレイン要素5
1はカバー開口部にあり、かつ縁56の周囲を間断なく
接着剤でカバー8の内表面42に接着されたHEPA粒
子媒体54によって保持される。実際にはベーパードレ
インは、後でドライブカバーに取り付けられるように製
造される。ベーパードレインの外側のマイラーテープを
外すと活性炭要素51を取り除くことができ、包囲体内
のヘッド・ディスク・アセンブリを未濾過空気にさらす
ことなく要素交換すら可能である。この実施例は、包囲
体から汚染物質を取り除くためのベーパードレインとし
ても、あるいは、捕集された汚染物質を後で分析するた
めにフィルタが取り外せるサンプリング装置としても利
用可能である。
【0046】ベーパードレインを化学蒸気を捕集する再
循環型の化学吸収体又は吸着体として上述した。これは
望ましい実施例である。包囲体外の大気へ蒸気を所定速
度で逃す制御した漏れを利用しても同じ結果が得られ
る。この応用では、蒸気の消耗速度を潤滑剤リザーバか
らの蒸気が装置の耐用年数中に枯渇しない範囲に留める
ことも必要である。捕集と同様に、潤滑剤蒸気と汚染物
質蒸気は包囲体から逃散し、リザーバからの潤滑剤蒸気
に置き換えられる。
【0047】前述のベーパードレインは磁気ディスクメ
モリに関して記述してある。しかし、より広い範囲に応
用できる。ベーパードレインは、動いているディスクに
極めて接近して動くヘッドを有する接近型光学系を用い
た光学メモリにおいて蒸気をコントロールすることもで
きる。またベーパードレインは、走査型トンネル顕微鏡
(STM)、原子間力型顕微鏡(AFM)、その他の超
平滑面の超近傍を動くヘッドを利用する技術において蒸
気をコントロールすることもできる。
【0048】請求の範囲では、「ディスクメモリまたは
類似の装置」という表記は、極めて滑らかな表面に極め
て接近してヘッドが動く、いかなるシステムをも意味す
る。これには磁気ディスクメモリ、接近型光学系を有す
る光学メモリ、STMまたはAFMその他関連技術に準
拠するメモリあるいあ顕微鏡が含まれる。また回転ディ
スクの幾何学的形状は直交X−Yまたはテープ形状を含
む一般化が可能である。このように、本ベーパードレイ
ンの発明は、”ディスクメモリまたは雰囲気中蒸気にセ
ンシティブな類似の装置”に応用できる。
【0049】本発明を好ましい実施例に関して詳しく述
べたが、本発明の原理及び範囲から逸脱することなく、
詳細について種々の変更を行うことができることは当業
者に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来技術の平衡型蒸気搬送潤滑システム
の概略図である。
【図2】図2は本発明の定常状態型蒸気搬送潤滑システ
ムの概略図である
【図3】図3はカバーを外した典型的な磁気ハードディ
スクファイルを示す。
【図4】図4は図3で示したようなハードディスクドラ
イブのカバーを一部外した平面図であり、このドライブ
はベーパードレインを通る流れを利用した定常状態蒸気
搬送システムを含む。
【図5】図5は図4に示したベーパードレイン流れを利
用した定常状態型蒸気搬送システムに類似の平面図であ
る。
【図6】図6は図4および図5の装置と同様の平面図
で、リザーバとベーパードレインを組み合わせたもので
ある。
【図7】図7は図6の組み合わせたリザーバとベーパー
ドレインを示している。
【図8】図8はヘッドディスク包囲体からの蒸気を捕集
するためのディスクドライブカバーに取り付け可能ベー
パードレインによる流れの図である。
【図9】図9はベーパードレインを示し、このベーパー
ドレインはディスクカバー搭載部開口部に取り付けら
れ、マイラーテープと微粒子フィルタの間に保持され、
包囲体を未処理空気にさらすことなく蒸気捕集
【図10】図10はベーパードレインによるファイルの
蒸気搬送の概略図である。
【図11】図11はベーパードレインつきのファイルに
おける蒸気搬送のダイナミクスを示す電気的アナロジで
ある。
【図12】図12は別種のベーパードレインの概念を示
す電気的アナロジである。
【符号の説明】
3 リザーバ 4 ディスク表面 5 ディスク 6 ベーパードレイ
ン 8 カバー 20 フィルタ 22 入口開口 23 出口開口 71 ファイル雰囲気 72 ディスク73 ファイル成分 74 ベーパードレ
イン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス・アレン・グレゴリー アメリカ合衆国55901、ミネソタ州 ロ チェスター、テンス・アベニュー・ノー ス・ウエスト 4022番地 (72)発明者 クリストファー・ギルド・ケラー アメリカ合衆国55901、ミネソタ州 ロ チェスター、トゥエンティフォース・ア ベニュー・ノース・ウエスト 5946番地 (72)発明者 ハーマン・ラッセル・ウェント アメリカ合衆国95123、カリフォルニア 州 サン・ノゼ、サンタ・メサ・ドライ ブ 440番地 (72)発明者 アーサー・リチャード・ジンガー アメリカ合衆国10604、ニューヨーク州 ホワイト・プレインズ、10ビー・ノー ス、レイク・ストリート・アパートメン ト 125 (56)参考文献 特開 昭59−221873(JP,A) 特開 平1−199389(JP,A) 特開 昭59−2273(JP,A) 特開 昭55−157170(JP,A) 特開 昭62−279586(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク包囲体の内部で蒸気の搬送によっ
    てディスク記録面上の有機潤滑剤の層を所定の厚さに維
    持する磁気ディスク記憶装置において、 前記包囲体の中に設けられ、該包囲体の雰囲気へ有機潤
    滑剤の分子を放出すると共に該雰囲気から分子を受容す
    る、潤滑剤供給源を含む潤滑剤リザーバ手段と、 前記包囲体の中に設けられ、該包囲体の前記雰囲気から
    非可逆的に蒸気を捕集するためのベーパードレイン手段
    とを備え、 前記ベーパードレイン手段は、該ディスク記憶装置の有
    効寿命の間に、前記潤滑剤リザーバ手段の潤滑剤供給量
    の所定量よりも多い量を捕集しないように調整されてい
    ることを特徴とする磁気ディスク記憶装置。
  2. 【請求項2】前記ベーパードレイン手段がフィルタを備
    える請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】前記フィルタは、その素材として、活性
    炭、シリカゲル、活性アルミナ、人工ゼオライト、及び
    特定の蒸気成分を吸着する能力のある大きな面積/体積
    比を有する他の材料の少なくとも1つを含む請求項2記
    載の装置。
  4. 【請求項4】前記潤滑剤リザーバ手段及び前記ベーパー
    ドレイン手段が空気力学的に同様の構造を有しており、
    ファイルのその作動状態に関係なく、前記構造を通過す
    る気流の適正な比が維持されることを特徴とする請求項
    1記載の装置。
  5. 【請求項5】前記潤滑剤リザーバ手段及び前記ベーパー
    ドレイン手段が単一のユニットとして一体化されている
    請求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】前記潤滑剤リザーバ手段及び前記ベーパー
    ドレイン手段が平行に配列された独立した通路を有する
    単一のアセンブリの部分を形成すると共に、そのアセン
    ブリが、磁気ディスクの回転により生ずる気流の通路に
    おいて、前記ディスクの包囲体の内側の壁部分に取り付
    けられる請求項4記載の装置。
  7. 【請求項7】前記通路は弧状でありかつ同一平面上にあ
    る請求項6記載の装置。
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EP0458528A1 (en) 1991-11-27
DE69115755T2 (de) 1996-07-11
JPH05342841A (ja) 1993-12-24
DE69115755D1 (de) 1996-02-08
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