JP2000173239A - 磁気記憶装置 - Google Patents
磁気記憶装置Info
- Publication number
- JP2000173239A JP2000173239A JP10348181A JP34818198A JP2000173239A JP 2000173239 A JP2000173239 A JP 2000173239A JP 10348181 A JP10348181 A JP 10348181A JP 34818198 A JP34818198 A JP 34818198A JP 2000173239 A JP2000173239 A JP 2000173239A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spindle motor
- storage device
- air flow
- fins
- inner part
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】包囲体内部の混入不純物の少ない高信頼性磁気
記憶装置を実現する。 【解決手段】スピンドルモータ回転軸の回転を利用して
包囲体内部に強制的に気流を発生させ、混入物の吸着、
除去効率を上げる。
記憶装置を実現する。 【解決手段】スピンドルモータ回転軸の回転を利用して
包囲体内部に強制的に気流を発生させ、混入物の吸着、
除去効率を上げる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、高記録密度磁気デ
ィスク装置に係わり、特に包囲体内での気相組成制御に
関するものである。本方法は望ましくない汚染分子の濃
度をを極めて低く抑え、包囲体内雰囲気の分子組成を定
常状態にすることが可能である。
ィスク装置に係わり、特に包囲体内での気相組成制御に
関するものである。本方法は望ましくない汚染分子の濃
度をを極めて低く抑え、包囲体内雰囲気の分子組成を定
常状態にすることが可能である。
【０００２】
【従来の技術】近年、磁気ディスク記録再生装置（以
下、磁気ディスク装置と略称する）は、取扱情報量の増
大に伴って記録密度の高度化が急速に進展している。磁
気ディスク装置の記録密度を高度化するためには、磁気
ディスク面上に対する薄膜磁気ヘッドの浮上量を100nm
以下に設定する必要があるが、このように浮上量を小さ
くした場合は、これまで問題になり得なかった極微量の
シロキサンやその他の不純物の混入による、摺動の問題
が発生する。
下、磁気ディスク装置と略称する）は、取扱情報量の増
大に伴って記録密度の高度化が急速に進展している。磁
気ディスク装置の記録密度を高度化するためには、磁気
ディスク面上に対する薄膜磁気ヘッドの浮上量を100nm
以下に設定する必要があるが、このように浮上量を小さ
くした場合は、これまで問題になり得なかった極微量の
シロキサンやその他の不純物の混入による、摺動の問題
が発生する。
【０００３】これに対して、包囲体内に吸着体を設置し
て包囲体内部からの微量有機物汚染を軽減する手法が提
案されている（特開平05-342841号公報）。ただし、記
憶容量の高密度化に伴い、ヘッド浮上量が更に数十nmま
で下がった場合、更に積極的に汚染除去をする必要があ
る。
て包囲体内部からの微量有機物汚染を軽減する手法が提
案されている（特開平05-342841号公報）。ただし、記
憶容量の高密度化に伴い、ヘッド浮上量が更に数十nmま
で下がった場合、更に積極的に汚染除去をする必要があ
る。
【０００４】一方、最近では高密度化とともにアクセス
の高速化も重要となってきた。アクセス性能の指標の一
つは円板の回転数である。現在7200rpmが主流である
が、今後は10000回転以上の高速回転が必要となる。ハ
ードディスクの回転数を制約している一因は円板と空気
の摩擦に起因する発熱である。発熱が大きくなると装置
の温度が上昇し、データの信頼性が低減するという問題
が生じる。
の高速化も重要となってきた。アクセス性能の指標の一
つは円板の回転数である。現在7200rpmが主流である
が、今後は10000回転以上の高速回転が必要となる。ハ
ードディスクの回転数を制約している一因は円板と空気
の摩擦に起因する発熱である。発熱が大きくなると装置
の温度が上昇し、データの信頼性が低減するという問題
が生じる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述のように浮上量の
低減に伴い、ヘッド、円板間への極微量の不純物の混入
が摺動、粘着等の問題を引き起こすことが予想される。
低減に伴い、ヘッド、円板間への極微量の不純物の混入
が摺動、粘着等の問題を引き起こすことが予想される。
【０００６】そこで、本発明の目的は、今後浮上量が50
nm以下になることを想定して上記問題点を解決し、包囲
体内の不純物の存在を極端に低減することを目的とした
磁気記憶装置の提供することにある。
nm以下になることを想定して上記問題点を解決し、包囲
体内の不純物の存在を極端に低減することを目的とした
磁気記憶装置の提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の前記課題は、磁
気記憶装置包囲体内に積極的に気流を発生させ、包囲体
内部の部品等から発生する極微量の汚染物質をフィルタ
ー除去することにより効果的に解決することができる。
即ち、通常は包囲体内部に活性炭等の吸着剤が置かれて
おり、円板の回転に伴い円板表面に接触している空気が
動くだけであるが、本発明では、スピンドルモータの回
転を利用し、回転軸内側にフィンを設け、円板の回転時
に強制的に気流を発生させることにより、効率よく汚染
物質を除去することが可能となる。
気記憶装置包囲体内に積極的に気流を発生させ、包囲体
内部の部品等から発生する極微量の汚染物質をフィルタ
ー除去することにより効果的に解決することができる。
即ち、通常は包囲体内部に活性炭等の吸着剤が置かれて
おり、円板の回転に伴い円板表面に接触している空気が
動くだけであるが、本発明では、スピンドルモータの回
転を利用し、回転軸内側にフィンを設け、円板の回転時
に強制的に気流を発生させることにより、効率よく汚染
物質を除去することが可能となる。
【０００８】この場合、活性炭等の吸着剤は従来通り包
囲体内部に設置することも可能であるが、必要に応じ
て、強制的に気流を発生させてそれを外部に導き、その
先で包囲体内部から出てきた混入物を除去することも可
能である。また、混入物除去後に清浄になった気流を包
囲体内部に戻して循環させることも可能である。
囲体内部に設置することも可能であるが、必要に応じ
て、強制的に気流を発生させてそれを外部に導き、その
先で包囲体内部から出てきた混入物を除去することも可
能である。また、混入物除去後に清浄になった気流を包
囲体内部に戻して循環させることも可能である。
【０００９】また、強制的に気流を発生させるためにス
ピンドルモータ軸の内部に設けるフィンの形状について
は、１方向に気流を発生できるものであれば特に形状の
制限はなく、内部を螺旋状に切り出して回転時に１方向
に気流を発生できるような構造でも目的を達成できる。
ピンドルモータ軸の内部に設けるフィンの形状について
は、１方向に気流を発生できるものであれば特に形状の
制限はなく、内部を螺旋状に切り出して回転時に１方向
に気流を発生できるような構造でも目的を達成できる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を更
に具体的に説明する。
に具体的に説明する。
【００１１】図１は、本発明の磁気記憶装置の一例を示
した一部切り抜き概略図である。本装置は、情報を記録
する磁気ディスク（記録媒体）1と、磁気ディスク1を回
転させるモータ（図示せず）と、磁気ディスク1に情報
を書き込み又は磁気ディスク1から情報を読み出す磁気
ヘッドを搭載した磁気ヘッドスライダ2と、磁気ヘッド
スライダ2を支持し、磁気ディスク1の目標位置に決める
アクチュエータ3及びボイスコイルモータ4と、磁気ディ
スク1を支持するスピンドルモータ軸5と、磁気ディスク
装置内部を清浄に保つ吸着剤（図示せず）とをもって構
成されている。
した一部切り抜き概略図である。本装置は、情報を記録
する磁気ディスク（記録媒体）1と、磁気ディスク1を回
転させるモータ（図示せず）と、磁気ディスク1に情報
を書き込み又は磁気ディスク1から情報を読み出す磁気
ヘッドを搭載した磁気ヘッドスライダ2と、磁気ヘッド
スライダ2を支持し、磁気ディスク1の目標位置に決める
アクチュエータ3及びボイスコイルモータ4と、磁気ディ
スク1を支持するスピンドルモータ軸5と、磁気ディスク
装置内部を清浄に保つ吸着剤（図示せず）とをもって構
成されている。
【００１２】磁気ディスク1は、周知の以下の方法によ
って製作した。まず、アルミニウム・マグネシウム合金
円板にニッケル燐膜を鍍金法により１０ミクロン形成
し、その表面を研磨した。その上にスパッタ法によりク
ロムを１００ミクロン形成し、更にコバルト合金膜をス
パッタ法により５０ｎｍ形成した。最後に、ディスク表
面の保護膜としてスパッタ法により非晶質炭素膜を数十
nmの厚さ形成してからその表面に膜厚６ｎｍのパーフル
オロエーテル系潤滑膜を付着させた。
って製作した。まず、アルミニウム・マグネシウム合金
円板にニッケル燐膜を鍍金法により１０ミクロン形成
し、その表面を研磨した。その上にスパッタ法によりク
ロムを１００ミクロン形成し、更にコバルト合金膜をス
パッタ法により５０ｎｍ形成した。最後に、ディスク表
面の保護膜としてスパッタ法により非晶質炭素膜を数十
nmの厚さ形成してからその表面に膜厚６ｎｍのパーフル
オロエーテル系潤滑膜を付着させた。
【００１３】磁気ヘッドスライダ2は周知の以下の方法
で製作した薄膜磁気ヘッドを搭載した磁気ヘッドスライ
ダを用いた。即ち、材料がアルチック（Al2O3TiC）のス
ライダ基板１の上に周知の方法により薄膜磁気ヘッドの
積層体を形成し、続いて、切断した端面を上にして、空
気支持面を加工後、保護膜を形成したものを磁気ヘッド
とした。
で製作した薄膜磁気ヘッドを搭載した磁気ヘッドスライ
ダを用いた。即ち、材料がアルチック（Al2O3TiC）のス
ライダ基板１の上に周知の方法により薄膜磁気ヘッドの
積層体を形成し、続いて、切断した端面を上にして、空
気支持面を加工後、保護膜を形成したものを磁気ヘッド
とした。
【００１４】スピンドルモータ軸の内側には以下の実施
例で述べる方法により、回転時に気流の発生が可能な突
起形状を形成した。
例で述べる方法により、回転時に気流の発生が可能な突
起形状を形成した。
【００１５】＜実施例１＞本発明に係わる磁気記憶装置
の一実施例を図２に示した概略図に従って順次説明す
る。
の一実施例を図２に示した概略図に従って順次説明す
る。
【００１６】図２（ａ）はスピンドルモータ軸５、磁気
ディスク１の斜視図、図２（ｂ）は上面図である。本実
施例では、スピンドルモータ回転軸５の内壁にフィン６
を設置し、更に、スピンドルモータ軸の内側と外側を空
気が通るように小孔７を数カ所開けた。このスピンドル
モータ回転軸を採用したハードディスクを実際に動作さ
せ、包囲体内部のコンタミ成分を図３に示す方法で計測
した。
ディスク１の斜視図、図２（ｂ）は上面図である。本実
施例では、スピンドルモータ回転軸５の内壁にフィン６
を設置し、更に、スピンドルモータ軸の内側と外側を空
気が通るように小孔７を数カ所開けた。このスピンドル
モータ回転軸を採用したハードディスクを実際に動作さ
せ、包囲体内部のコンタミ成分を図３に示す方法で計測
した。
【００１７】即ち、ハードディスク包囲体内に高純度窒
素を流入させながら、TENAX吸着法により包囲体内部の
極微量混入成分を収集し、これをガスクロマトグラフ質
量分析計で成分の同定を行った。その結果を図４（ｂ）
に示す。図４（ｂ）ではわずかに2-エチル-1-ヘキサノ
ールが検出されるが他の有機成分はほとんど検出されな
い。比較例として、通常のスピンドルモータ回転軸を採
用したハードディスクについて同様の測定を行った結
果、図４（ａ）に示すように、酢酸ブチル、フェノール
誘導体など、包囲体内部の例えば吸着剤を固定する粘着
剤等から出てくる微量の有機汚染物質が検出された。
素を流入させながら、TENAX吸着法により包囲体内部の
極微量混入成分を収集し、これをガスクロマトグラフ質
量分析計で成分の同定を行った。その結果を図４（ｂ）
に示す。図４（ｂ）ではわずかに2-エチル-1-ヘキサノ
ールが検出されるが他の有機成分はほとんど検出されな
い。比較例として、通常のスピンドルモータ回転軸を採
用したハードディスクについて同様の測定を行った結
果、図４（ａ）に示すように、酢酸ブチル、フェノール
誘導体など、包囲体内部の例えば吸着剤を固定する粘着
剤等から出てくる微量の有機汚染物質が検出された。
【００１８】＜実施例２＞実施例１と同様の方法でスピ
ンドルモータ回転軸を作製し、図５に示すように吸着フ
ィルタをハードディスク包囲体10の外部に設置し、前述
のスピンドルモータ回転軸5により強制的に発生させた
気流を循環管8を介して包囲体外部に導入し、外部に設
置した吸着フィルタ9を通してから包囲体内部に戻すよ
うにした。実施例１と同様にTENAX吸着法で採取した包
囲体内部の不純物をガスクロマトグラフ質量分析計で測
定した結果、図４（ｂ）とほぼ同じ良好な結果が得られ
た。
ンドルモータ回転軸を作製し、図５に示すように吸着フ
ィルタをハードディスク包囲体10の外部に設置し、前述
のスピンドルモータ回転軸5により強制的に発生させた
気流を循環管8を介して包囲体外部に導入し、外部に設
置した吸着フィルタ9を通してから包囲体内部に戻すよ
うにした。実施例１と同様にTENAX吸着法で採取した包
囲体内部の不純物をガスクロマトグラフ質量分析計で測
定した結果、図４（ｂ）とほぼ同じ良好な結果が得られ
た。
【００１９】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、所
期の目的を達成することが出来た。即ち、スピンドルモ
ータの回転を利用して、包囲体内部に強制的に気流を発
生させることで、内部に存在する不純物を効率よく吸着
剤で低減することが可能となり、極低浮上設計のハード
ディスクにおいて信頼性を向上することができた。
期の目的を達成することが出来た。即ち、スピンドルモ
ータの回転を利用して、包囲体内部に強制的に気流を発
生させることで、内部に存在する不純物を効率よく吸着
剤で低減することが可能となり、極低浮上設計のハード
ディスクにおいて信頼性を向上することができた。
【図１】本発明に係わる磁気ディスク記録再生装置の一
実施例を説明するための一部切欠き断面を示す斜視図。
実施例を説明するための一部切欠き断面を示す斜視図。
【図２】（ａ）及び（ｂ）本発明に係わるスピンドルモ
ータ回転軸部分の斜視図及びその上面図。
ータ回転軸部分の斜視図及びその上面図。
【図３】包囲体内部の極微量不純物をサンプリングする
方法とそれを測定する装置の構成図。
方法とそれを測定する装置の構成図。
【図４】（ａ）及び（ｂ）本発明を用いない場合の包囲
体内部の極微量混入成分のガスクロマトグラフ質量分析
測定結果を示す特性図及びその波形図。
体内部の極微量混入成分のガスクロマトグラフ質量分析
測定結果を示す特性図及びその波形図。
【図５】ハードディスク包囲体の斜視図。
１…磁気ディスク、２…磁気ヘッドスライダ、３…アク
チュエータ、４…ボイスコイルモータ、５…スピンドル
モータ軸、６…フィン、７…小孔、８…循環管、９…吸
着フィルタ、１０…ハードディスク包囲体。
チュエータ、４…ボイスコイルモータ、５…スピンドル
モータ軸、６…フィン、７…小孔、８…循環管、９…吸
着フィルタ、１０…ハードディスク包囲体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤松 直俊 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 大谷 俊明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 菊池 廣 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内
Claims (3)
- 【請求項１】浮上型薄膜磁気ヘッドと磁気ディスクを有
する磁気記憶装置において、磁気記憶装置内に強制的な
気流を発生させる自己循環機能を有し、かつ、フィルタ
リング機能を有することを特徴とする磁気記憶装置。 - 【請求項２】請求項１において、磁気ディスクの回転中
心軸内部が空洞であり、軸側面に少なくとも１つ以上の
孔を有することを特徴とする磁気記憶装置。 - 【請求項３】請求項２において、磁気ディスク回転中心
軸内部に気流を発生させる突起形状を有することを特徴
とする磁気記憶装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10348181A JP2000173239A (ja) | 1998-12-08 | 1998-12-08 | 磁気記憶装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10348181A JP2000173239A (ja) | 1998-12-08 | 1998-12-08 | 磁気記憶装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000173239A true JP2000173239A (ja) | 2000-06-23 |
Family
ID=18395294
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10348181A Pending JP2000173239A (ja) | 1998-12-08 | 1998-12-08 | 磁気記憶装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000173239A (ja) |
-
1998
- 1998-12-08 JP JP10348181A patent/JP2000173239A/ja active Pending
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