JP2802894B2 - チエンポットの植付装置 - Google Patents

チエンポットの植付装置

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惣一 山本
佐藤  寛
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チエンポットの植付装
置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、展開チエンポット内に生育土を充填
した後野菜種子を蒔いて育苗し、育苗後、展開チエンポ
ットを端から引出して連結チエンポットとし、該チエン
ポットを圃場に植付けられるようにした植付装置は公知
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】公知の展開チエンポッ
トの植付装置は、いずれも人力農機具であり、非能率で
あった。本願は、トラクターを利用した機械植えを高能
率で行なえるように改善したものである。また、本願
は、機械植に伴なう覆土輪の上下位置並びに左右位置を
調節して常に所定の植付け深さとなるようにしたもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】よって、本願は、歩行操
縦用ハンドル2及び左右一対の駆動車輪3及びエンジン
4及びフレーム5から前方に突出す左右一対の突出金具
6及び該突出金具6の間を通って下方に垂下する伝動ケ
ース7及び該伝動ケース7の下端に取付けた耕耘ロータ
ー8及び該耕耘ローター8の前方に設けた畦立板10及
び該畦立板10の前方に設けたカバー11とからなるト
ラクター1と、後端に2又載置枠14を前端には溝切体
15を該溝切体15の前側には覆土輪25を下面側には
前記トラクター1の前記突出金具6に取付けられる前側
支持杆17と後側支持杆18とを設けた植付フレーム1
3及び、ステンレス板のような材料で形成されている前
記2又載置枠14の上方に載置される載置部23と前記
植付フレーム13に上方から嵌合される引出部24とを
有するポット苗載置引出装置22を設けたチエンポット
の植付装置において、前記覆土輪25は、左右一対で前
方からみたときV型に配置したチエンポットの植付装置
としたものである。また、前記覆土輪25は、前記溝切
体15を取付けた溝切フレーム20の後端部に上下動調
節自在に設けたチエンポットの植付装置としたものであ
る。また、前記左右一対の覆土輪25は、左右幅調節自
在に取付けたチエンポットの植付装置としたものであ
る。
【0005】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明すると、1
は左右2輪の管理機と呼ばれるトラクター、2はトラク
ター1の歩行操縦用ハンドル、3は同左右一対の駆動車
輪、4は歩行操縦用ハンドル2と駆動車輪3の間に設け
たエンジン、5はトラクター1のフレーム、6はフレー
ム5から前方に突出す左右一対の突出金具で、突出金具
6の間で伝動ケース7を挟持し、突出金具6より下方の
伝動ケース7の下端に耕耘ローター8を取付ける。9は
エンジン4から伝動ケース7に回転を伝達する上部伝動
ケースである。突出金具6の耕耘ローター8より稍前方
には畦立板10が上下調節自在に取付られ、畦立板10
の前方にはカバー11が設けられる。以上が管理機と呼
ばれるトラクター1である。管理機と呼ばれるトラクタ
ー1は、これのみで一般に市販されていて、田畑の畝立
をする。
【0006】しかして、前記管理機と呼ばれるトラクタ
ー1には、以下の植付装置12が取付けられる。13は
植付フレームであり、前記植付フレーム13の後端に
は、2又載置枠14を、前端には溝切体15を取付け
る。2又載置枠14はトラクター1のフレーム5の部分
を両側より挾むように設けられ、植付フレーム13は前
端16に至るに従って低く形成され、植付フレーム13
の下面側にはトラクター1の突出金具6に取付けられる
前側支持杆17と後側支持杆18が設けられる。植付フ
レーム13の断面は上向き開口のコの字型である。植付
フレーム13の前端16には垂直部19が形成され、垂
直部19の下端に溝切体15の溝切フレーム20の後端
が横軸21で軸止される。溝切フレーム20の断面形状
は、狭い間隔で上下とも開口している形状である。
【0007】植付装置12の上方には別途ステンレス板
のような材料で形成されているポット苗載置引出装置2
2が設けられる。ポット苗載置引出装置22は、2又載
置枠14の上方に載置される載置部23と植付フレーム
13に上方から嵌合される引出部24から形成されてい
る。溝切フレーム20の前端には覆土輪25が取付けら
れる。前記載置部23には、育苗箱で育成されたネギの
ポット苗26が載置される。ポット苗26は全部が一列
に繋がっていて、その一端を引いて引出部24から引出
すが、前記溝切体15では、横倒れすることがあるの
で、前記溝切体15内に設けた誘導通路27の終端上方
位置にポット苗押え板28を設ける。ポット苗押え板2
8はポット苗26の肩の部分を両側から押さえるように
左右一対設けてある。29は前記溝切体15に設けた上
下方向の長孔、30は前記ポット苗押え板28を取付け
た調節ネジで、調節ネジ30と長孔29でポット苗押え
板28の位置を調節する。
【0008】前記溝切フレーム20の前端には、前方に
突出すネジ棒31を設け、該ネジ棒31は覆土輪取付枠
32に形成した上下長孔33に挿通してネジ34により
止着し、前記覆土輪取付枠32の左右両側には外端程低
い取付軸35を設け、該取付軸35には長さ方向に挿入
口36を複数設け、ピン37を該挿入口36に選択挿入
して幅を調節する。
【0009】
【作用】次に作用を述べる。トラクター1は、エンジン
4と左右の駆動車輪3と歩行操縦用ハンドル2と前方に
突出する突出金具6と突出金具6の下方に取付けた耕耘
ローター8と耕耘ローター8に至る上部伝動ケース9及
び伝動ケース7と畦立板10とカバー11とからなり、
通常の田畑の畦立に使用されるものである。作業機は植
付フレーム13と2又載置枠14と有する植付装置12
と、植付フレーム13の上方に取付けられるポット苗載
置引出装置22と植付フレーム13の前方に取付けられ
る溝切体15及び覆土輪25から成り、これを上方から
トラクター1に被せるように取付け、植付装置12の前
側支持杆17、後側支持杆18をトラクター1の突出金
具6に当接してネジ止めし、植付装置12の上部にポッ
ト苗載置引出装置22を載置して固定すると組立ては終
了する。
【0010】そこで、ポット苗載置引出装置22の載置
部23にネギのポット苗26を載置し、引出部24を通
して溝切体15の前端より引出し、ポット苗26の先端
を圃場に固定した後、トラクター1を運転して後進する
と、耕耘ローター8と畦立板10で畦立をし、溝切体1
5で苗溝を形成し、その苗溝にネギ等のポット苗26を
植付け、覆土輪25で覆土する。このとき、覆土輪25
による覆土はネジ34を緩めて覆土輪25を上下調節す
ることにより、ポット苗26の覆土の状態を調節でき
る。また、土質によっては覆土が極端に不足することが
あるが、ピン37を外方にずらせて覆土輪25の幅を広
げると、覆土輪25で溝の両側を削って覆土を多くする
ことができる。
【0011】
【発明の効果】本発明は、歩行操縦用ハンドル2及び左
右一対の駆動車輪3及びエンジン4及びフレーム5から
前方に突出す左右一対の突出金具6及び該突出金具6の
間を通って下方に垂下する伝動ケース7及び該伝動ケー
ス7の下端に取付けた耕耘ローター8及び該耕耘ロータ
ー8の前方に設けた畦立板10及び該畦立板10の前方
に設けたカバー11とからなるトラクター1と、後端に
2又載置枠14を前端には溝切体15を該溝切体15の
前側には覆土輪25を下面側には前記トラクター1の前
記突出金具6に取付けられる前側支持杆17と後側支持
杆18とを設けた植付フレーム13及び、ステンレス板
のような材料で形成されている前記2又載置枠14の上
方に載置される載置部23と前記植付フレーム13に上
方から嵌合される引出部24とを有するポット苗載置引
出装置22を設けたチエンポットの植付装置において、
前記覆土輪25は、左右一対で前方からみたときV型に
配置したチエンポットの植付装置としたものであるか
ら、覆土輪25は、左右一対で前方からみたときV型に
配置したので、根元を確実に押さえることができる。
た、溝切フレーム20の後端部に上下動調節自在に設け
たから上下調節することにより、ポット苗26の大小に
適合した覆土ができる。また、前記左右一対の覆土輪2
5は、左右幅調節自在に取付けたチエンポットの植付装
置としたものであるから、土質によって覆土が極端に不
足することがあるが、ピン37を外方にずらせて覆土輪
25の幅を広げると、覆土輪25で溝の両側を削って覆
土を多くすることが簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体側面図。
【図2】要部分解図。
【図3】植付装置とトラクターの分解図。
【図4】ポット苗載置引出装置の斜視図。
【図5】ポット苗とポット苗押え板の平面図。
【図6】ポット苗とポット苗押え板の側面図。
【図7】覆土輪の正面図。
【符号の説明】
1…トラクター、2…歩行操縦用ハンドル、3…駆動車
輪、4…エンジン、5…フレーム、6…突出金具、7…
伝動ケース、8…耕耘ローター、9…上部伝動ケース、
10…畦立板、11…カバー、12…植付装置、13…
植付フレーム、14…2又載置枠、15…溝切体、16
…前端、17…前側支持杆、18…後側支持杆、19…
垂直部、20…溝切フレーム、21…横軸、22…ポッ
ト苗載置引出装置、23…載置部、24…引出部、25
…覆土輪、26…ポット苗、27…誘導通路、28…ポ
ット苗押え板、29…長孔、30…調節ネジ、31…ネ
ジ棒、32…覆土輪取付枠、33…上下長孔、34…ネ
ジ、35…取付軸、36…挿入口、37…ピン。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歩行操縦用ハンドル2及び左右一対の駆
    動車輪3及びエンジン4及びフレーム5から前方に突出
    す左右一対の突出金具6及び該突出金具6の間を通って
    下方に垂下する伝動ケース7及び該伝動ケース7の下端
    に取付けた耕耘ローター8及び該耕耘ローター8の前方
    に設けた畦立板10及び該畦立板10の前方に設けたカ
    バー11とからなるトラクター1と、後端に2又載置枠
    14を前端には溝切体15を該溝切体15の前側には覆
    土輪25を下面側には前記トラクター1の前記突出金具
    6に取付けられる前側支持杆17と後側支持杆18とを
    設けた植付フレーム13及び、ステンレス板のような材
    料で形成されている前記2又載置枠14の上方に載置さ
    れる載置部23と前記植付フレーム13に上方から嵌合
    される引出部24とを有するポット苗載置引出装置22
    を設けたチエンポットの植付装置において、前記覆土輪
    25は、左右一対で前方からみたときV型に配置したチ
    エンポットの植付装置
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記覆土輪25は、
    前記溝切体15を取付けた溝切フレーム20の後端部に
    上下動調節自在に設けたチエンポットの植付装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記左右一対の覆土
    輪25は、左右幅調節自在に取付けたチエンポットの植
    付装置。
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