JP2802794B2 - 基礎杭施工方法 - Google Patents
基礎杭施工方法Info
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- JP2802794B2 JP2802794B2 JP33262989A JP33262989A JP2802794B2 JP 2802794 B2 JP2802794 B2 JP 2802794B2 JP 33262989 A JP33262989 A JP 33262989A JP 33262989 A JP33262989 A JP 33262989A JP 2802794 B2 JP2802794 B2 JP 2802794B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は構造物基礎杭の無騒音、無振動施工方法に関
し、さらに詳しくは、杭先端内外面にねじ状突起を設け
た先端開放杭を回転圧入する場合、強固な中間層を貫通
施工する方法に関する。
し、さらに詳しくは、杭先端内外面にねじ状突起を設け
た先端開放杭を回転圧入する場合、強固な中間層を貫通
施工する方法に関する。
本出願人はさきに、先端を開放した鋼管杭の回転圧入
工法（特開平１−94112）を提案している。この工法は
鋼管杭の回転圧入の際に支持層に至る中間に支持層相当
の中間層が存在する場合、この中間層をスムーズに貫通
させるために、杭体内部にスパイラルオーガーなどを挿
入し、杭の先端の閉塞を機械的にゆるませることにより
貫入の困難性を回避するものである。しかしながらその
段取り作業が工程を複雑化しており、施工法を簡略にす
るための先端閉塞回避手段が望まれる。ちなみに中間層
で先端閉塞を回避させることは支持層への所定の杭先根
入長の確保を容易にするものである。
工法（特開平１−94112）を提案している。この工法は
鋼管杭の回転圧入の際に支持層に至る中間に支持層相当
の中間層が存在する場合、この中間層をスムーズに貫通
させるために、杭体内部にスパイラルオーガーなどを挿
入し、杭の先端の閉塞を機械的にゆるませることにより
貫入の困難性を回避するものである。しかしながらその
段取り作業が工程を複雑化しており、施工法を簡略にす
るための先端閉塞回避手段が望まれる。ちなみに中間層
で先端閉塞を回避させることは支持層への所定の杭先根
入長の確保を容易にするものである。
本発明は、先端開放の鋼管杭を回転圧入する際、杭先
端閉塞を回避し、杭周辺地盤を乱さず能率よく貫入する
手段を提供することを目的とする。
端閉塞を回避し、杭周辺地盤を乱さず能率よく貫入する
手段を提供することを目的とする。
すなわち本発明は杭体内にスパイラルオーガー等を貫
入することなく、杭の貫入態様に変化を与えることによ
って、強固な中間層を容易に突破して杭の回転貫入を達
成する手段を提供する。
入することなく、杭の貫入態様に変化を与えることによ
って、強固な中間層を容易に突破して杭の回転貫入を達
成する手段を提供する。
本発明は、杭先端内外面にねじ状突起を設けた先端開
放杭を回転圧入する工法において、あらかじめ定めた貫
入区間の途中の中間層にＮ値の大きい層が存在する場
合、貫入時の回転トルク及び貫入速度から求める杭先端
部地層強度に基づき、杭周辺地盤を乱さない範囲のスト
ロークで、杭体に一時的に上昇動作を付与することを特
徴とする高能率回転圧入基礎杭施工方法である。
放杭を回転圧入する工法において、あらかじめ定めた貫
入区間の途中の中間層にＮ値の大きい層が存在する場
合、貫入時の回転トルク及び貫入速度から求める杭先端
部地層強度に基づき、杭周辺地盤を乱さない範囲のスト
ロークで、杭体に一時的に上昇動作を付与することを特
徴とする高能率回転圧入基礎杭施工方法である。
本発明方法は、先端開放の鋼管杭を基礎杭として地層
中に回転貫入する場合に、中間層に部分的にＮ値の高い
層が存在する場合、これを検知して、この中間層を杭の
一時的な引上げにより地層をゆるめて貫入するものであ
る。
中に回転貫入する場合に、中間層に部分的にＮ値の高い
層が存在する場合、これを検知して、この中間層を杭の
一時的な引上げにより地層をゆるめて貫入するものであ
る。
基礎杭を施工する地盤の支持層に至るまでの中間にＮ
値の高い、支持層と同等程度の中間層がある場合があ
り、その位置やＮ値などは予め地層調査によって確認し
ておくこともできる。本発明法では貫入時の杭の回転ト
ルク及び貫入速度からこれを確認して対策を講ずる。
値の高い、支持層と同等程度の中間層がある場合があ
り、その位置やＮ値などは予め地層調査によって確認し
ておくこともできる。本発明法では貫入時の杭の回転ト
ルク及び貫入速度からこれを確認して対策を講ずる。
第２図は、Ｎ値と杭貫入時の負荷電流値との関係の一
例を示すグラフで、かなりよい相関関係を示している。
第３図はＮ値と貫入時間との関係の一例を示すグラフで
ある。第４図はＮ値と（貫入トルク×貫入時間）の平方
根との関係を示すグラフで相関係数Ｒ＝0.811の相関が
ある。
例を示すグラフで、かなりよい相関関係を示している。
第３図はＮ値と貫入時間との関係の一例を示すグラフで
ある。第４図はＮ値と（貫入トルク×貫入時間）の平方
根との関係を示すグラフで相関係数Ｒ＝0.811の相関が
ある。
これらの関係を用いると、杭貫入時の回転トルク及び
貫入速度から杭先端部地層強度を容易に推定することが
できる。
貫入速度から杭先端部地層強度を容易に推定することが
できる。
次に、オールケーシング工法においてハンマグラブ引
上げ時の負圧の発生により地盤を緩める現象があること
が知られている。
上げ時の負圧の発生により地盤を緩める現象があること
が知られている。
本発明方法においても杭体の上下動を行うことにより
貫入能率を上げることができ、高強度の中間層をスムー
ズに貫通することができる。その理由は、杭体を急上昇
することによる先端の真空化により杭先端の閉塞土及び
先端周辺土をある程度動かすことによって、杭先端への
土の取り込みを容易にするものと考えられる。このよう
な作用は杭の先端が完全に閉塞しない段階で有効であ
り、その実施開始時期が重要である。また極端な長スト
ロークの上下動作は、杭先端及び杭周辺地盤を大きくゆ
るめまた杭先端土を落下せしめ支持力に悪影響が考えら
れる。
貫入能率を上げることができ、高強度の中間層をスムー
ズに貫通することができる。その理由は、杭体を急上昇
することによる先端の真空化により杭先端の閉塞土及び
先端周辺土をある程度動かすことによって、杭先端への
土の取り込みを容易にするものと考えられる。このよう
な作用は杭の先端が完全に閉塞しない段階で有効であ
り、その実施開始時期が重要である。また極端な長スト
ロークの上下動作は、杭先端及び杭周辺地盤を大きくゆ
るめまた杭先端土を落下せしめ支持力に悪影響が考えら
れる。
本発明は推定された地層の強さに応じて上下動作の大
きさを定める。その量は実験によって定めることができ
る。
きさを定める。その量は実験によって定めることができ
る。
本発明は、杭先端内外面にねじ状突起を設けた開放端
鋼管杭を回転圧入する工法において、回転トルク、貫入
時間などの貫入データに基づいて貫入地層強度を検知
し、この検知に基づき貫通の必要な地層に対して適当な
時期または地層から杭体に対して短スクローク（100mm
以下程度）の上昇動作をサイクル的に付与することを特
徴とする。
鋼管杭を回転圧入する工法において、回転トルク、貫入
時間などの貫入データに基づいて貫入地層強度を検知
し、この検知に基づき貫通の必要な地層に対して適当な
時期または地層から杭体に対して短スクローク（100mm
以下程度）の上昇動作をサイクル的に付与することを特
徴とする。
また、通常杭体はねじ状突起の進行方向に回転してい
るが上昇動作時は逆転動作で上げ周辺土の撹乱をなくす
ると共に上昇スピードを上げ真空力の作用を動的にする
ことにより、先端土の動きを惹起せしめる。
るが上昇動作時は逆転動作で上げ周辺土の撹乱をなくす
ると共に上昇スピードを上げ真空力の作用を動的にする
ことにより、先端土の動きを惹起せしめる。
全サイクル時間、上昇動作時間、下降動作時間は地層
強度に応じ設定する。
強度に応じ設定する。
弱い地層では全サイクル時間も長く、下降動作時間も
長くてよいが強い地層では閉塞を回避する意味で下降動
作時間を短くするのが通常である。
長くてよいが強い地層では閉塞を回避する意味で下降動
作時間を短くするのが通常である。
杭径609.8mmφの杭先端部内外周に13mmφの丸棒のね
じ状突起を設けた杭の回転貫入試験を行った。Ｎ値が50
以上程度の中間地層が２層あったが、逆転急上昇動作を
間欠的に付与することにより、貫通を果し、約28m貫入
し支持層に到達した。支持層への到達は貫入トルク及び
貫入時間の急増から感知された。
じ状突起を設けた杭の回転貫入試験を行った。Ｎ値が50
以上程度の中間地層が２層あったが、逆転急上昇動作を
間欠的に付与することにより、貫通を果し、約28m貫入
し支持層に到達した。支持層への到達は貫入トルク及び
貫入時間の急増から感知された。
支持層への貫入は逆転上昇の動作変換を行わず正転貫
入した。
入した。
支持層以外の地層部においても、杭先端閉塞の進展が
なく貫入速度の早い部位においては、上述の逆転上昇の
動作変換をあえて行う必要はない。
なく貫入速度の早い部位においては、上述の逆転上昇の
動作変換をあえて行う必要はない。
第１図に実施例の貫入時間とＮ値の分布を示す。Ｎ値
のグラフに矢印を付したものはＮ値が50以上であること
を示すものである。杭を逆転上昇するサイクルは、全サ
イクル10秒で、上昇ストロークは制限し100mm以下とし
た。
のグラフに矢印を付したものはＮ値が50以上であること
を示すものである。杭を逆転上昇するサイクルは、全サ
イクル10秒で、上昇ストロークは制限し100mm以下とし
た。
貫入深さ約18m及び約22m〜23m位置にＮ値の高い中間
層があったが、本発明の方法によりこの層を容易に通過
した。このことは正味貫入時間グラフからも明らかであ
る。
層があったが、本発明の方法によりこの層を容易に通過
した。このことは正味貫入時間グラフからも明らかであ
る。
このようにして貫入深さ約26m以上の支持層に杭先端
を根入れし所期の基礎杭施工試験を完了した。
を根入れし所期の基礎杭施工試験を完了した。
本発明によれば、Ｎ値が50以上の中間層を容易に突破
して杭先端の閉塞を防止しながら所要貫入深さまでの回
転圧入を達成することができる。
して杭先端の閉塞を防止しながら所要貫入深さまでの回
転圧入を達成することができる。
第１図は基礎杭の回転貫入試験の貫入深さとＮ値関係を
示すチャート、第２図はＮ値と負荷電流値の関係を示す
グラフ、第３図はＮ値と貫入時間との関係を示すグラ
フ、第４図はＮ値とトルク、貫入時間積との関係を示す
グラフである。
示すチャート、第２図はＮ値と負荷電流値の関係を示す
グラフ、第３図はＮ値と貫入時間との関係を示すグラ
フ、第４図はＮ値とトルク、貫入時間積との関係を示す
グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北原 芳三 愛知県名古屋市熱田区三本松町１番１号 日本車輌製造株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−156623（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−94112（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−85028（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E02D 7/22
Claims (1)
- 【請求項１】杭先端内外面にねじ状突起を設けた先端開
放杭を回転圧入する工法において、あらかじめ定めた貫
入区間に対して、貫入時の回転トルク及び貫入速度から
求める杭先端部地層強度に基づき、杭体に一時的に上昇
動作を付与することを特徴とする基礎杭施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33262989A JP2802794B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 基礎杭施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33262989A JP2802794B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 基礎杭施工方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03194017A JPH03194017A (ja) | 1991-08-23 |
| JP2802794B2 true JP2802794B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=18257094
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33262989A Expired - Fee Related JP2802794B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 基礎杭施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2802794B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1246537C (zh) | 1998-03-10 | 2006-03-22 | 新日本制铁株式会社 | 控制旋转埋设桩的施工设计方法 |
| JP5177065B2 (ja) * | 2009-04-10 | 2013-04-03 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼管杭及びその施工方法 |
| JP6029528B2 (ja) * | 2013-05-08 | 2016-11-24 | 大成建設株式会社 | 地盤の評価方法 |
| JP7036433B2 (ja) * | 2018-06-21 | 2022-03-15 | 株式会社ワイビーエム | 杭打装置 |
-
1989
- 1989-12-25 JP JP33262989A patent/JP2802794B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03194017A (ja) | 1991-08-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |