JP2802361B2 - スラブ光導波路を利用した露点測定装置 - Google Patents
スラブ光導波路を利用した露点測定装置Info
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- JP2802361B2 JP2802361B2 JP6244020A JP24402094A JP2802361B2 JP 2802361 B2 JP2802361 B2 JP 2802361B2 JP 6244020 A JP6244020 A JP 6244020A JP 24402094 A JP24402094 A JP 24402094A JP 2802361 B2 JP2802361 B2 JP 2802361B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スラブ光導波路を利用
して、空気、その他のガス中の水分などを高感度に測定
し、露点を求めるための露点測定装置に関する。
して、空気、その他のガス中の水分などを高感度に測定
し、露点を求めるための露点測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空気中の水分等の凝集性物質の濃度を測
定する場合、ガラスや金属表面を冷却して露又は霜(本
明細書中では、単に露という。)のつき始めた温度を測
定し、熱力学的原理に基づいて濃度を決めることがしば
しば行われる。特に水分の測定は露点温度で表示される
ことも多く、一般的な方法となっている。ガラスや金属
表面等の鏡面から反射した光の強度の低下や散乱した光
の増加を利用して露点を測定する場合、特に低い水分濃
度では、冷却した金属などの上に析出する露の量は極め
て少なくなる。従って、反射光測定の場合は反射光の減
少が極めて少なく、検出が困難である。また散乱光測定
の場合は感度の高い検出器が必要となる。このため、金
属等の鏡面からの反射光の低下や散乱光の増加を求める
には、極微量の水分を検出できる高感度の装置が必要と
なり、レーザーを利用した装置が開発されている。
定する場合、ガラスや金属表面を冷却して露又は霜(本
明細書中では、単に露という。)のつき始めた温度を測
定し、熱力学的原理に基づいて濃度を決めることがしば
しば行われる。特に水分の測定は露点温度で表示される
ことも多く、一般的な方法となっている。ガラスや金属
表面等の鏡面から反射した光の強度の低下や散乱した光
の増加を利用して露点を測定する場合、特に低い水分濃
度では、冷却した金属などの上に析出する露の量は極め
て少なくなる。従って、反射光測定の場合は反射光の減
少が極めて少なく、検出が困難である。また散乱光測定
の場合は感度の高い検出器が必要となる。このため、金
属等の鏡面からの反射光の低下や散乱光の増加を求める
には、極微量の水分を検出できる高感度の装置が必要と
なり、レーザーを利用した装置が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように極微少の水
分を検出するためには、光源としてレーザーを使用した
感度の高い検出器が開発されているが、装置全体がかな
り高価且つ大型となるという問題点があった。本発明
は、上述の問題点に鑑み、レーザー等の高価な光源を使
用することなく、空気、その他のガス中の水分を高感度
に測定できる露点測定装置を提供することを目的とす
る。
分を検出するためには、光源としてレーザーを使用した
感度の高い検出器が開発されているが、装置全体がかな
り高価且つ大型となるという問題点があった。本発明
は、上述の問題点に鑑み、レーザー等の高価な光源を使
用することなく、空気、その他のガス中の水分を高感度
に測定できる露点測定装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み、種々検討した結果、測定試料ガスとの接触面を
有する光導波路コア層をもつスラブ光導波路に光を導入
することにより、導波路表面に付着した露による光の散
乱特性を高感度で測定できること、そして一定の波長幅
を持つ光を入射光側レンズで集光し、入射光側プリズム
に入射することにより、一度に広い波長範囲の光を光導
波路コア層内に導入することができ、この光導波路コア
層内において全反射を繰返した光を出射光側プリズムを
通じて出射光側レンズで一度に取り出すことにより、光
導波路コア層表面に付着した露による光の散乱を高感度
に測定できることを見い出した。本発明はこれらの知見
に基づきなされるに至ったものである。
に鑑み、種々検討した結果、測定試料ガスとの接触面を
有する光導波路コア層をもつスラブ光導波路に光を導入
することにより、導波路表面に付着した露による光の散
乱特性を高感度で測定できること、そして一定の波長幅
を持つ光を入射光側レンズで集光し、入射光側プリズム
に入射することにより、一度に広い波長範囲の光を光導
波路コア層内に導入することができ、この光導波路コア
層内において全反射を繰返した光を出射光側プリズムを
通じて出射光側レンズで一度に取り出すことにより、光
導波路コア層表面に付着した露による光の散乱を高感度
に測定できることを見い出した。本発明はこれらの知見
に基づきなされるに至ったものである。
【0005】すなわち本発明は、 (1)白色光源、白色光源から発射された光を集光する
入射光側レンズ、該入射光側レンズと所定間隔を有し、
かつ該入射光レンズで集光した光を導入する入射光側プ
リズム、該入射光側プリズムから出射した光を導入し、
かつ試料との接触表面を有する光導波路コア層をもつス
ラブ光導波路、該光導波路コア層の内部で全反射を繰返
した光を導入する出射光側プリズム、及び該出射光側プ
リズムと所定間隔を有し、かつ該出射光側プリズムから
出射した光を導入する出射光側レンズからなる試料測定
部を有し、前記スラブ光導波路が、基板とその上に形成
した基板よりも屈折率の高い0.1μm〜数十μmの薄
層光導波路コア層を有し、かつ、前記光導波路コア層上
の両端に入射光側プリズム及び出射光側プリズムを載置
してなり、前記入射光側プリズムから出射した光を光導
波路コア層中に入射して多重反射を行わせ、出射光側プ
リズムを介して出射光を前記の試料測定部に導き、該試
料測定部からの出射光の強度を測定することを特徴とす
るスラブ光導波路を利用した露点測定装置、 (2)光導波路コア層上の、入射光側プリズム及び/又
は出射光側プリズムの代わりに、グレーティングを使用
することを特徴とする(1)項記載のスラブ光導波路を
利用した露点測定装置、 (3)スラブ光導波路の下側に光導波路コア層表面の冷
却装置を有することを特徴とする(1)又は(2)項記
載のスラブ光導波路を利用した露点測定装置、 (4)光源と入射光側レンズの間に、光源からの光を一
定周期の断続光にする装置を有し、かつ出射した断続光
のみを増幅する装置を有することを特徴とする(1)、
(2)又は(3)項記載のスラブ光導波路を利用した露
点測定装置、及び(5)光源と入射光側レンズの間、及
び出射光側レンズと出射光の強度を測定する装置の間
に、光ファイバーを使用することを特徴とする(1)、
(2)、(3)又は(4)記載のスラブ光導波路を利用
した露点測定装置を提供するものである。
入射光側レンズ、該入射光側レンズと所定間隔を有し、
かつ該入射光レンズで集光した光を導入する入射光側プ
リズム、該入射光側プリズムから出射した光を導入し、
かつ試料との接触表面を有する光導波路コア層をもつス
ラブ光導波路、該光導波路コア層の内部で全反射を繰返
した光を導入する出射光側プリズム、及び該出射光側プ
リズムと所定間隔を有し、かつ該出射光側プリズムから
出射した光を導入する出射光側レンズからなる試料測定
部を有し、前記スラブ光導波路が、基板とその上に形成
した基板よりも屈折率の高い0.1μm〜数十μmの薄
層光導波路コア層を有し、かつ、前記光導波路コア層上
の両端に入射光側プリズム及び出射光側プリズムを載置
してなり、前記入射光側プリズムから出射した光を光導
波路コア層中に入射して多重反射を行わせ、出射光側プ
リズムを介して出射光を前記の試料測定部に導き、該試
料測定部からの出射光の強度を測定することを特徴とす
るスラブ光導波路を利用した露点測定装置、 (2)光導波路コア層上の、入射光側プリズム及び/又
は出射光側プリズムの代わりに、グレーティングを使用
することを特徴とする(1)項記載のスラブ光導波路を
利用した露点測定装置、 (3)スラブ光導波路の下側に光導波路コア層表面の冷
却装置を有することを特徴とする(1)又は(2)項記
載のスラブ光導波路を利用した露点測定装置、 (4)光源と入射光側レンズの間に、光源からの光を一
定周期の断続光にする装置を有し、かつ出射した断続光
のみを増幅する装置を有することを特徴とする(1)、
(2)又は(3)項記載のスラブ光導波路を利用した露
点測定装置、及び(5)光源と入射光側レンズの間、及
び出射光側レンズと出射光の強度を測定する装置の間
に、光ファイバーを使用することを特徴とする(1)、
(2)、(3)又は(4)記載のスラブ光導波路を利用
した露点測定装置を提供するものである。
【0006】次に本発明を詳細に説明する。本発明のス
ラブ光導波路を利用した露点測定装置におけるスラブ光
導波路部分を模式的に拡大端面図として表したものを図
1に示す。図中、10はスラブ光導波路を示し、12は
光導波路の基板、11は光導波路コア層、14は試料ガ
スと光導波路コア層の接触表面、即ち光導波路コア層表
面、15は空気であり、16は試料ガスから付着した露
である。13は光、17は散乱光である。18は冷却装
置、19は精密温度計である。光導波路コア層表面14
に露16が存在すると、図1に示すように、光散乱によ
って光導波路コア層内を透過する光が弱くなることか
ら、光導波路コア層内で全反射を繰返した出射光を測定
することにより、露16の検出が可能となる。本発明に
使用するスラブ光導波路10は、基板12の上に透明な
光導波路コア層11を乗せたものである。基板12とし
てはガラス板、石英板などの透明な板を使用することが
好ましいが、短波長の透過度を良好にするために、無蛍
光スライドガラスを使用してもよい。基板12の厚さは
全体の形を支えることができればよく、0.1mm〜5
mm程度であるが、好ましくは、0.5mm〜1mmで
ある。光導波路コア層11の屈折率n2は、基板12の
屈折率n1及び空気15の屈折率n3より高いことが要
求される(n2>n1>n3)。適当な角度で入射した
光13は、光導波路コア層11内を全反射しながら進
む。光導波路コア層11の厚さは、0.1μm〜数十μ
mである。光導波路コア層11は、例えばソーダガラス
の表面のナトリウムイオンを、カリウムイオンやタリウ
ムイオンのような屈折率の高い物質とイオン交換するこ
とにより、又はゾル・ゲル法、もしくはスピンコート法
などの方法で高屈折率の物質を薄くコートすることによ
り作成される。本発明において、光源は、一般に可干渉
性が著しく低いことから、白色光を使用する。この場
合、白色光とはある波長幅を持つ光ということであり、
白い色の光という意味ではない。白色光を用いることに
より、高価なレーザーを使用する必要がなくなり、装置
が簡便かつ安価になる。本発明の露点測定装置では、露
点の精度を高くするために、光導波路コア層表面を冷却
する冷却装置はスラブ光導波路の下側に配置することが
好ましいが、より好ましくは、冷却装置をスラブ光導波
路に接して配置することである。冷却装置をスラブ光導
波路の下側に配置することにより、光導波路コア層表面
全体を均一温度で冷却することができる。また試料ガス
吹き出し口をスラブ光導波路の近傍に設け、試料ガスを
光導波路コア層表面に当たるように吹き付けることが好
ましい。このとき、試料ガスが周囲の空気と混ざらない
ように、スラブ光導波路、ガス吹き出し口、冷却装置を
密封された容器の中に収容することは望ましい。本発明
に使用する精密温度計は、光導波路コア層表面の温度を
求めることができれば、図1に示すように、スラブ光導
波路10に密着させて配置する必要はなく、図2に示す
ように、スラブ光導波路10と離れた位置に配置しても
よい。本発明において、光の位置や方向を変えるため
に、光源と入射光側レンズの間、及び出射光側レンズと
検出部の間に光ファイバーを使用することが好ましい。
光源と入射光側レンズの間、及び出射光側レンズと検出
部の間に光ファイバーを使用することにより、レンズと
入射光側又は出射光側プリスムの距離や入射角度や出射
角度を容易かつ微妙に調整できるようになる。本発明に
おいて、屈折率の高い光導波路コア層内に光を入出射す
るために、プリズム又はグレーティングが使用される。
一度に広い波長範囲の光を光導波路コア層内に入出射す
るために、入射光側には、入射光側プリズム又はグレー
ティングと一定の距離を隔てて入射光側レンズが、出射
光側には、出射光側プリズム又はグレーティングと一定
の距離を隔てて出射光側レンズが設けられる。本発明に
おいて、光導波路コア層内から出射した光は、出射光側
プリズムを介して出射光側レンズから一度に取出され、
検出器に送られる。このとき出射光の強度を測定するこ
とが目的であるから、分光器は不要である。検出器によ
り出射光の強度が測定され、レコーダにより記録され
る。本発明において、光源からの光と他の光と明確に区
別するために、光源からの光を一定の周期の断続光にす
ることが好ましい。光源からの光を一定の周期の断続光
にして、光導波路コア層に入射させ、光導波路コア層内
を透過した断続光を出射させ、出射光を測定することに
より、バックグラウンド光の影響を受けることなく測定
できるようになる。光源からの光を一定の周期の断続光
にするために、光チョッパーを使用することが望まし
い。また光源からの光を一定の周期の断続光にした場
合、光導波路コア層内からの出射光のみを増幅すること
が好ましい。出射光のみを増幅することにより、感度、
検出限界等を向上させることができる。出射光のみを増
幅するために、ロックイン増幅器を使用することが望ま
しい。
ラブ光導波路を利用した露点測定装置におけるスラブ光
導波路部分を模式的に拡大端面図として表したものを図
1に示す。図中、10はスラブ光導波路を示し、12は
光導波路の基板、11は光導波路コア層、14は試料ガ
スと光導波路コア層の接触表面、即ち光導波路コア層表
面、15は空気であり、16は試料ガスから付着した露
である。13は光、17は散乱光である。18は冷却装
置、19は精密温度計である。光導波路コア層表面14
に露16が存在すると、図1に示すように、光散乱によ
って光導波路コア層内を透過する光が弱くなることか
ら、光導波路コア層内で全反射を繰返した出射光を測定
することにより、露16の検出が可能となる。本発明に
使用するスラブ光導波路10は、基板12の上に透明な
光導波路コア層11を乗せたものである。基板12とし
てはガラス板、石英板などの透明な板を使用することが
好ましいが、短波長の透過度を良好にするために、無蛍
光スライドガラスを使用してもよい。基板12の厚さは
全体の形を支えることができればよく、0.1mm〜5
mm程度であるが、好ましくは、0.5mm〜1mmで
ある。光導波路コア層11の屈折率n2は、基板12の
屈折率n1及び空気15の屈折率n3より高いことが要
求される(n2>n1>n3)。適当な角度で入射した
光13は、光導波路コア層11内を全反射しながら進
む。光導波路コア層11の厚さは、0.1μm〜数十μ
mである。光導波路コア層11は、例えばソーダガラス
の表面のナトリウムイオンを、カリウムイオンやタリウ
ムイオンのような屈折率の高い物質とイオン交換するこ
とにより、又はゾル・ゲル法、もしくはスピンコート法
などの方法で高屈折率の物質を薄くコートすることによ
り作成される。本発明において、光源は、一般に可干渉
性が著しく低いことから、白色光を使用する。この場
合、白色光とはある波長幅を持つ光ということであり、
白い色の光という意味ではない。白色光を用いることに
より、高価なレーザーを使用する必要がなくなり、装置
が簡便かつ安価になる。本発明の露点測定装置では、露
点の精度を高くするために、光導波路コア層表面を冷却
する冷却装置はスラブ光導波路の下側に配置することが
好ましいが、より好ましくは、冷却装置をスラブ光導波
路に接して配置することである。冷却装置をスラブ光導
波路の下側に配置することにより、光導波路コア層表面
全体を均一温度で冷却することができる。また試料ガス
吹き出し口をスラブ光導波路の近傍に設け、試料ガスを
光導波路コア層表面に当たるように吹き付けることが好
ましい。このとき、試料ガスが周囲の空気と混ざらない
ように、スラブ光導波路、ガス吹き出し口、冷却装置を
密封された容器の中に収容することは望ましい。本発明
に使用する精密温度計は、光導波路コア層表面の温度を
求めることができれば、図1に示すように、スラブ光導
波路10に密着させて配置する必要はなく、図2に示す
ように、スラブ光導波路10と離れた位置に配置しても
よい。本発明において、光の位置や方向を変えるため
に、光源と入射光側レンズの間、及び出射光側レンズと
検出部の間に光ファイバーを使用することが好ましい。
光源と入射光側レンズの間、及び出射光側レンズと検出
部の間に光ファイバーを使用することにより、レンズと
入射光側又は出射光側プリスムの距離や入射角度や出射
角度を容易かつ微妙に調整できるようになる。本発明に
おいて、屈折率の高い光導波路コア層内に光を入出射す
るために、プリズム又はグレーティングが使用される。
一度に広い波長範囲の光を光導波路コア層内に入出射す
るために、入射光側には、入射光側プリズム又はグレー
ティングと一定の距離を隔てて入射光側レンズが、出射
光側には、出射光側プリズム又はグレーティングと一定
の距離を隔てて出射光側レンズが設けられる。本発明に
おいて、光導波路コア層内から出射した光は、出射光側
プリズムを介して出射光側レンズから一度に取出され、
検出器に送られる。このとき出射光の強度を測定するこ
とが目的であるから、分光器は不要である。検出器によ
り出射光の強度が測定され、レコーダにより記録され
る。本発明において、光源からの光と他の光と明確に区
別するために、光源からの光を一定の周期の断続光にす
ることが好ましい。光源からの光を一定の周期の断続光
にして、光導波路コア層に入射させ、光導波路コア層内
を透過した断続光を出射させ、出射光を測定することに
より、バックグラウンド光の影響を受けることなく測定
できるようになる。光源からの光を一定の周期の断続光
にするために、光チョッパーを使用することが望まし
い。また光源からの光を一定の周期の断続光にした場
合、光導波路コア層内からの出射光のみを増幅すること
が好ましい。出射光のみを増幅することにより、感度、
検出限界等を向上させることができる。出射光のみを増
幅するために、ロックイン増幅器を使用することが望ま
しい。
【0007】
【作用】光導波路コア層内部で多重反射が行われると、
光導波路コア層表面の光の波長程度の極近傍には、エバ
ネッセント光が発生する。もし光導波路コア層表面に露
が存在すると、光導波路コア層表面の極近傍に発生した
エバネッセント光は、光導波路コア層外に散乱するた
め、光導波路コア層内に入射した光は弱くなり、光導波
路コア層から出射する光の強度は減少する。従って、光
導波路コア層内から出射する光の強度の度合いによっ
て、光導波路コア層表面の露又は霜の量が測定できる。
また試料ガスを光導波路コア層表面に吹き付けながら、
光導波路表面を徐々に冷却していくと、光導波路コア層
表面に露ができ始めた時点で、光導波路コア層から出射
する光の強度が減少するため、出射光の強度が減少した
時点の光導波路表面の温度を測定することにより、露点
を求めることができる。
光導波路コア層表面の光の波長程度の極近傍には、エバ
ネッセント光が発生する。もし光導波路コア層表面に露
が存在すると、光導波路コア層表面の極近傍に発生した
エバネッセント光は、光導波路コア層外に散乱するた
め、光導波路コア層内に入射した光は弱くなり、光導波
路コア層から出射する光の強度は減少する。従って、光
導波路コア層内から出射する光の強度の度合いによっ
て、光導波路コア層表面の露又は霜の量が測定できる。
また試料ガスを光導波路コア層表面に吹き付けながら、
光導波路表面を徐々に冷却していくと、光導波路コア層
表面に露ができ始めた時点で、光導波路コア層から出射
する光の強度が減少するため、出射光の強度が減少した
時点の光導波路表面の温度を測定することにより、露点
を求めることができる。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例を図示の一実施例に基づ
き、さらに詳細に説明する。なお本発明はこの実施例に
限定されない。本発明のスラブ光導波路を利用した露点
測定装置の一例の装置の構成の模式図を図2に示す。図
中、20は光源、21はレンズ、22は光チョッパーで
ある。24は入射光側レンズ、31は出射光側レンズ、
25は入射光側プリズム、30は出射光側プリズム、1
0はスラブ光導波路である。28は冷却装置、29は精
密温度計である。23は入射光側光ファイバー、32は
出射光側光ファイバーである。33は光検出器、34は
レコーダである。26は試料ガス吹き出し口、27は試
料ガスである。光源20は、遠紫外から遠赤外までのう
ち任意の波長範囲を持つ光を発射するものであり、本実
施例では白色光を発射するXeランプを使用する。光チ
ョッパー22は光源からの光を一定の周期の断続光にす
るものであり、光源20と入射光側光ファイバー23の
間に設けられる。試料測定部は入射光側レンズ24、出
射光側レンズ31、入射光側プリズム25、出射光側プ
リズム30、スラブ光導波路10を有している。入射光
側レンズ24は、入射光側光ファイバー23の出光側の
先端に、出射光側レンズ31は、出射光側光ファイバー
32の入光側の先端に設けられる。入射光側プリズム2
5、及び出射光側プリズム30は、スラブ光導波路10
上に配置される。スラブ光導波路10は、図1に示すよ
うに、光導波路コア層11を支持するための基板12
と、光導波路コア層11からなる。冷却装置28は、光
導波路コア層11全体を均一温度に冷却するために、ス
ラブ光導波路10の下側に設けられる。精密温度計29
は光導波路コア層11の温度を測定するためにスラブ光
導波路10の下側に設置される。光源20から発射され
た白色光は、光チョッパー22で一定の周期の断続光に
された後、入射光側光ファイバー23に導入される。入
射光側光ファイバー23に導入された断続光は、入射光
側光ファイバー23を通過し、出光側の先端に設けられ
た入射光側レンズ24で集光され、適当な角度で入射光
側プリズム25に導入される。入射光側レンズ24で集
光された断続光は、入射光側プリズム25に導入された
後、スラブ光導波路10の光導波路コア層11内に入射
する。光導波路コア層11内に入射した断続光は、光導
波路コア層11内で全反射を繰返した後、光導波路コア
層11内から出射し、出射光側プリズム30に導入され
る。出射光側プリズム30に導入された断続光は、出射
光側光ファイバー32の入光側の先端に設けられた出射
光側レンズ31により取り出される。出射光側レンズ3
1により取り出された断続光は、出射光側光ファイバー
32内を通過し、検出器33に送られる。検出器33で
は、光導波路コア層11内から出射した断続光の強度が
測定され、レコーダ34に記録される。なお、上記の入
射光側プリズム25、出射光側プリズム30の代わりに
グレーティングを用いてもよい。試料ガス吹き出し口2
6から光導波路コア層11の表面に試料ガス27を吹き
付て、光導波路コア層11を冷却装置28で徐々に冷却
していくと、光導波路コア層11の表面に露16ができ
始めた時点で、光導波路コア層11内から出射する光の
強度は減少する。光導波路コア層11内から出射する光
の強度が減少し始めた時の精密温度計29の温度が露点
となる。
き、さらに詳細に説明する。なお本発明はこの実施例に
限定されない。本発明のスラブ光導波路を利用した露点
測定装置の一例の装置の構成の模式図を図2に示す。図
中、20は光源、21はレンズ、22は光チョッパーで
ある。24は入射光側レンズ、31は出射光側レンズ、
25は入射光側プリズム、30は出射光側プリズム、1
0はスラブ光導波路である。28は冷却装置、29は精
密温度計である。23は入射光側光ファイバー、32は
出射光側光ファイバーである。33は光検出器、34は
レコーダである。26は試料ガス吹き出し口、27は試
料ガスである。光源20は、遠紫外から遠赤外までのう
ち任意の波長範囲を持つ光を発射するものであり、本実
施例では白色光を発射するXeランプを使用する。光チ
ョッパー22は光源からの光を一定の周期の断続光にす
るものであり、光源20と入射光側光ファイバー23の
間に設けられる。試料測定部は入射光側レンズ24、出
射光側レンズ31、入射光側プリズム25、出射光側プ
リズム30、スラブ光導波路10を有している。入射光
側レンズ24は、入射光側光ファイバー23の出光側の
先端に、出射光側レンズ31は、出射光側光ファイバー
32の入光側の先端に設けられる。入射光側プリズム2
5、及び出射光側プリズム30は、スラブ光導波路10
上に配置される。スラブ光導波路10は、図1に示すよ
うに、光導波路コア層11を支持するための基板12
と、光導波路コア層11からなる。冷却装置28は、光
導波路コア層11全体を均一温度に冷却するために、ス
ラブ光導波路10の下側に設けられる。精密温度計29
は光導波路コア層11の温度を測定するためにスラブ光
導波路10の下側に設置される。光源20から発射され
た白色光は、光チョッパー22で一定の周期の断続光に
された後、入射光側光ファイバー23に導入される。入
射光側光ファイバー23に導入された断続光は、入射光
側光ファイバー23を通過し、出光側の先端に設けられ
た入射光側レンズ24で集光され、適当な角度で入射光
側プリズム25に導入される。入射光側レンズ24で集
光された断続光は、入射光側プリズム25に導入された
後、スラブ光導波路10の光導波路コア層11内に入射
する。光導波路コア層11内に入射した断続光は、光導
波路コア層11内で全反射を繰返した後、光導波路コア
層11内から出射し、出射光側プリズム30に導入され
る。出射光側プリズム30に導入された断続光は、出射
光側光ファイバー32の入光側の先端に設けられた出射
光側レンズ31により取り出される。出射光側レンズ3
1により取り出された断続光は、出射光側光ファイバー
32内を通過し、検出器33に送られる。検出器33で
は、光導波路コア層11内から出射した断続光の強度が
測定され、レコーダ34に記録される。なお、上記の入
射光側プリズム25、出射光側プリズム30の代わりに
グレーティングを用いてもよい。試料ガス吹き出し口2
6から光導波路コア層11の表面に試料ガス27を吹き
付て、光導波路コア層11を冷却装置28で徐々に冷却
していくと、光導波路コア層11の表面に露16ができ
始めた時点で、光導波路コア層11内から出射する光の
強度は減少する。光導波路コア層11内から出射する光
の強度が減少し始めた時の精密温度計29の温度が露点
となる。
【0009】次に本発明を試験例に基づき、さらに詳細
に説明する。 試験例 光導波路コア層とガラス板のそれぞれの表面に湿った空
気を吹き付けて結露させ、光導波路コア層とガラス板の
それぞれに光を入射させた場合の出射光の強度の変化を
調べた。図2に示された装置を使用して試験を行った。
但し、ガラス板についての露の検出特性を測定する場合
には、スラブ光導波路を厚さ0.9mmのガラス板に入
れ替えた。光源にはXeランプを使用した。光ファイバ
ーは、コア径250μmのマルチモードのものを使用し
た。プリズムは、4×5×15mmで、屈折率が光導波
路コア層(1.52)、基板(1.516)、空気
(1)よりも大きい1.87のものを使用した。レンズ
は直径3mm、有効直径2mm、焦点距離5mm程度を
使用した。入射光側レンズと入射光側プリズムの距離は
23mmとした。温度は室温で行った。スラブ光導波路
の基板にはソーダガラスを使用し、光導波路コア層はソ
ーダガラス表面を、400℃の溶融硝酸カリウム浴に3
0分間浸漬して、硝酸カリウム溶融塩処理して作成し
た。得られた光導波路コア層の厚さはHe−Neレーザ
ーによる光の導波路モードで測定し2μm程度であっ
た。図3、図4に、光導波路コア層とガラス板のそれぞ
れの層内で全反射した後の出射光の強度の測定結果を示
す。図3、図4のグラフの横軸及び縦軸はスケールが同
じである。光導波路を使用した場合(図3)には、ガラ
スを使用した場合(図4)に比べ、ピーク高さにして約
2〜4倍となった。この結果、スラブ光導波路を使用す
ると検出感度が著しく向上し、露点測定を極めて高感度
で行うことができることがわかる。
に説明する。 試験例 光導波路コア層とガラス板のそれぞれの表面に湿った空
気を吹き付けて結露させ、光導波路コア層とガラス板の
それぞれに光を入射させた場合の出射光の強度の変化を
調べた。図2に示された装置を使用して試験を行った。
但し、ガラス板についての露の検出特性を測定する場合
には、スラブ光導波路を厚さ0.9mmのガラス板に入
れ替えた。光源にはXeランプを使用した。光ファイバ
ーは、コア径250μmのマルチモードのものを使用し
た。プリズムは、4×5×15mmで、屈折率が光導波
路コア層(1.52)、基板(1.516)、空気
(1)よりも大きい1.87のものを使用した。レンズ
は直径3mm、有効直径2mm、焦点距離5mm程度を
使用した。入射光側レンズと入射光側プリズムの距離は
23mmとした。温度は室温で行った。スラブ光導波路
の基板にはソーダガラスを使用し、光導波路コア層はソ
ーダガラス表面を、400℃の溶融硝酸カリウム浴に3
0分間浸漬して、硝酸カリウム溶融塩処理して作成し
た。得られた光導波路コア層の厚さはHe−Neレーザ
ーによる光の導波路モードで測定し2μm程度であっ
た。図3、図4に、光導波路コア層とガラス板のそれぞ
れの層内で全反射した後の出射光の強度の測定結果を示
す。図3、図4のグラフの横軸及び縦軸はスケールが同
じである。光導波路を使用した場合(図3)には、ガラ
スを使用した場合(図4)に比べ、ピーク高さにして約
2〜4倍となった。この結果、スラブ光導波路を使用す
ると検出感度が著しく向上し、露点測定を極めて高感度
で行うことができることがわかる。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、光導波路コア層を有す
るスラブ光導波路を使用することにより、エバネッセン
ト光を利用することができ、光導波路の表面近傍の極薄
い層に対して選択性が高くなるため、露点測定が高感度
に行える。また本発明のスラブ光導波路を利用した露点
測定装置は、ある一定の波長幅を持つ光をレンズで集光
して、レンズと一定間隔にあるプリズム又はグレーティ
ングから集光した光をスラブ光導波路の光導波路コア層
に入射し、光導波路コア層内を全反射した光をプリズム
を経てプリズム又はグレーティングと一定間隔にあるレ
ンズで取り出すことにより、光導波路コア層内で極めて
大きな反射回数(数百〜数万)が得られ、露点を高感度
に検出することができる。さらに白色光を光源として利
用することにより、レーザー等の高価な光源が不要とな
ると共に、レーザーなどの単色光の場合に発生する干渉
による信号強度の変化がなくなる。光導波路に光を導入
して利用するには、高精度に入射角及び出射角を調整す
る必要があるが、本発明のようにレンズを使用すること
により、光の導入及び出射の角度調整が容易になる。ま
た、温度、機械的振動などによる最適角度の変動による
測定の不安定性を低減することが可能となる。光の散乱
の強さ、即ち散乱光の強度は、レイリーの散乱公式にあ
るように、粒子径の6乗に比例あるいは光波長の4乗に
反比例する。従って、微小な露による光の散乱を測定す
るには、波長の短い光源の使用が有利である。しかし、
レーザーの場合は、波長の短いものは一般的に高価で大
がかりなものになりがちである。現在、容易に利用可能
なレーザーはHe−Neレーザーあるいは半導体レーザ
ーであり、波長は633nmあるいは600〜800n
mであり、高感度は望めない。これに対し、本発明では
白色光源を利用でき、この白色光源には短波長の光も含
まれているので、高感度化が実現できる。さらにフィル
ターなどの併用により短波長の光のみ利用すれば、高感
度化が期待できる。本発明のスラブ光導波路を利用した
露点測定装置は、光源から発射された光を断続波にして
光導波路コア層内を通過させることにより、光源から発
射した光を他の光と明確に区別でき、光導波路部及びそ
の周辺を遮光する必要がなくなる。また装置が簡便にな
り、別の光を照射しながら出射光を測定することも可能
となる。さらに本発明のスラブ光導波路を利用した露点
測定装置は、光ファイバーを使用することにより、光の
方向を自由に変えることができるため、光の入射、及び
出射角度の微妙な調整が容易に行え、装置の構造を簡素
化することができる。本発明のスラブ光導波路を利用
し、多重反射回数を増大させることにより、極高感度に
露点を検出することが可能になる。
るスラブ光導波路を使用することにより、エバネッセン
ト光を利用することができ、光導波路の表面近傍の極薄
い層に対して選択性が高くなるため、露点測定が高感度
に行える。また本発明のスラブ光導波路を利用した露点
測定装置は、ある一定の波長幅を持つ光をレンズで集光
して、レンズと一定間隔にあるプリズム又はグレーティ
ングから集光した光をスラブ光導波路の光導波路コア層
に入射し、光導波路コア層内を全反射した光をプリズム
を経てプリズム又はグレーティングと一定間隔にあるレ
ンズで取り出すことにより、光導波路コア層内で極めて
大きな反射回数(数百〜数万)が得られ、露点を高感度
に検出することができる。さらに白色光を光源として利
用することにより、レーザー等の高価な光源が不要とな
ると共に、レーザーなどの単色光の場合に発生する干渉
による信号強度の変化がなくなる。光導波路に光を導入
して利用するには、高精度に入射角及び出射角を調整す
る必要があるが、本発明のようにレンズを使用すること
により、光の導入及び出射の角度調整が容易になる。ま
た、温度、機械的振動などによる最適角度の変動による
測定の不安定性を低減することが可能となる。光の散乱
の強さ、即ち散乱光の強度は、レイリーの散乱公式にあ
るように、粒子径の6乗に比例あるいは光波長の4乗に
反比例する。従って、微小な露による光の散乱を測定す
るには、波長の短い光源の使用が有利である。しかし、
レーザーの場合は、波長の短いものは一般的に高価で大
がかりなものになりがちである。現在、容易に利用可能
なレーザーはHe−Neレーザーあるいは半導体レーザ
ーであり、波長は633nmあるいは600〜800n
mであり、高感度は望めない。これに対し、本発明では
白色光源を利用でき、この白色光源には短波長の光も含
まれているので、高感度化が実現できる。さらにフィル
ターなどの併用により短波長の光のみ利用すれば、高感
度化が期待できる。本発明のスラブ光導波路を利用した
露点測定装置は、光源から発射された光を断続波にして
光導波路コア層内を通過させることにより、光源から発
射した光を他の光と明確に区別でき、光導波路部及びそ
の周辺を遮光する必要がなくなる。また装置が簡便にな
り、別の光を照射しながら出射光を測定することも可能
となる。さらに本発明のスラブ光導波路を利用した露点
測定装置は、光ファイバーを使用することにより、光の
方向を自由に変えることができるため、光の入射、及び
出射角度の微妙な調整が容易に行え、装置の構造を簡素
化することができる。本発明のスラブ光導波路を利用
し、多重反射回数を増大させることにより、極高感度に
露点を検出することが可能になる。
【図1】本発明の露点測定装置におけるスラブ光導波路
部分の一例を模式的に示した拡大端面図である。
部分の一例を模式的に示した拡大端面図である。
【図2】本発明の露点測定装置の一実施例を示す模式図
である。
である。
【図3】本発明の露点測定装置における実施例の一例を
使用し、スラブ光導波路の光導波路コア層表面を結露さ
せた場合の出射光の強度の変化を示すグラフである。
使用し、スラブ光導波路の光導波路コア層表面を結露さ
せた場合の出射光の強度の変化を示すグラフである。
【図4】スラブ光導波路をガラス板に変えた装置を構成
し、ガラス板表面を結露させたときの出射光の強度の変
化を示すグラフである。
し、ガラス板表面を結露させたときの出射光の強度の変
化を示すグラフである。
10 スラブ光導波路 11 光導波路コア層 12 基板 13 光 14 光導波路コア層表面 15 空気 16 露 17 散乱光 18、28 冷却装置 19、29 精密温度計 20 光源 21 レンズ 22 光チョッパー 23 入射光側光ファイバー 24 入射光側レンズ 25 入射光側プリズム 26 試料ガス吹き出し口 27 試料ガス 30 出射光側プリズム 31 出射光側レンズ 32 出射光側光ファイバー 33 検出器 34 レコーダ n1 基板の屈折率 n2 光導波路コア層の屈折率 n3 空気の屈折率
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−262244(JP,A) 特開 平5−72134(JP,A) 特開 昭52−102094(JP,A) 特表 平6−502012(JP,A) 実開 昭62−119657(JP,U) 実開 昭60−90662(JP,U) 実開 平4−136552(JP,U) 特公 平5−33344(JP,B2) 米国特許3528278(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 G01N 25/66
Claims (5)
- 【請求項1】 白色光源、白色光源から発射された光を
集光する入射光側レンズ、該入射光側レンズと所定間隔
を有し、かつ該入射光レンズで集光した光を導入する入
射光側プリズム、該入射光側プリズムから出射した光を
導入し、かつ試料との接触表面を有する光導波路コア層
をもつスラブ光導波路、該光導波路コア層の内部で全反
射を繰返した光を導入する出射光側プリズム、及び該出
射光側プリズムと所定間隔を有し、かつ該出射光側プリ
ズムから出射した光を導入する出射光側レンズからなる
試料測定部を有し、前記スラブ光導波路が、基板とその
上に形成した基板よりも屈折率の高い0.1μm〜数十
μmの薄層光導波路コア層を有し、かつ、前記光導波路
コア層上の両端に入射光側プリズム及び出射光側プリズ
ムを載置してなり、前記入射光側プリズムから出射した
光を光導波路コア層中に入射して多重反射を行わせ、出
射光側プリズムを介して出射光を前記の試料測定部に導
き、該試料測定部からの出射光の強度を測定することを
特徴とするスラブ光導波路を利用した露点測定装置。 - 【請求項2】 光導波路コア層上の、入射光側プリズム
及び/又は出射光側プリズムの代わりに、グレーティン
グを使用することを特徴とする請求項1記載のスラブ光
導波路を利用した露点測定装置。 - 【請求項3】 スラブ光導波路の下側に光導波路コア層
表面の冷却装置を有することを特徴とする請求項1又は
2記載のスラブ光導波路を利用した露点測定装置。 - 【請求項4】 光源と入射光側レンズの間に、光源から
の光を一定周期の断続光にする装置を有し、かつ出射し
た断続光のみを増幅する装置を有することを特徴とする
請求項1、2又は3記載のスラブ光導波路を利用した露
点測定装置。 - 【請求項5】 光源と入射光側レンズの間、及び出射光
側レンズと出射光の強度を測定する装置の間に、光ファ
イバーを使用することを特徴とする請求項1、2、3又
は4記載のスラブ光導波路を利用した露点測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6244020A JP2802361B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | スラブ光導波路を利用した露点測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6244020A JP2802361B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | スラブ光導波路を利用した露点測定装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29191297A Division JPH1082738A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 露点の測定方法及びスラブ光導波路を利用した露点測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08110300A JPH08110300A (ja) | 1996-04-30 |
JP2802361B2 true JP2802361B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=17112520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6244020A Expired - Lifetime JP2802361B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | スラブ光導波路を利用した露点測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2802361B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004245638A (ja) * | 2003-02-12 | 2004-09-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | 測定装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3528278A (en) | 1967-09-05 | 1970-09-15 | Technology Inc | Method and apparatus for determining the presence of vapor in a gas |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2606991A1 (de) * | 1976-02-20 | 1977-08-25 | Nils Dr Med Kaiser | Geraet zur bestimmung des gehaltes von stoffwechselprodukten im blut |
JPS58182093A (ja) * | 1982-04-19 | 1983-10-24 | Nippon Radiator Co Ltd | コルゲ−トフイン型熱交換器コア |
JPS6090662U (ja) * | 1983-11-28 | 1985-06-21 | 日本電気株式会社 | 液体識別センサ |
JPS617918A (ja) * | 1984-06-22 | 1986-01-14 | Fuji Electric Co Ltd | 多点アナログ入力装置 |
JPS62119657U (ja) * | 1986-01-23 | 1987-07-29 | ||
US5082629A (en) * | 1989-12-29 | 1992-01-21 | The Board Of The University Of Washington | Thin-film spectroscopic sensor |
JPH04262244A (ja) * | 1991-02-15 | 1992-09-17 | Daikin Ind Ltd | 光学的測定装置 |
JPH04136552U (ja) * | 1991-06-10 | 1992-12-18 | 株式会社日立製作所 | 薄膜減衰全反射装置 |
JPH0533344A (ja) * | 1991-07-31 | 1993-02-09 | Yasumasa Sadakane | モルタル液面検出法及びモルタル液面計 |
JP3016640B2 (ja) * | 1991-09-17 | 2000-03-06 | 科学技術振興事業団 | 光導波路型バイオセンサ |
-
1994
- 1994-10-07 JP JP6244020A patent/JP2802361B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3528278A (en) | 1967-09-05 | 1970-09-15 | Technology Inc | Method and apparatus for determining the presence of vapor in a gas |
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JP2004245638A (ja) * | 2003-02-12 | 2004-09-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | 測定装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08110300A (ja) | 1996-04-30 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |