JP2800910B2 - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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JP2800910B2
JP2800910B2 JP14800294A JP14800294A JP2800910B2 JP 2800910 B2 JP2800910 B2 JP 2800910B2 JP 14800294 A JP14800294 A JP 14800294A JP 14800294 A JP14800294 A JP 14800294A JP 2800910 B2 JP2800910 B2 JP 2800910B2
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克典 濱
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、座体を前後に移動する
ことのできる椅子に関し、特に、学童または幼児(以下
単に児童という)用に適した椅子の構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の児童用椅子の先行技術として、
実開昭63−197439号公報に開示されたものがあ
る。この構成は、側面視L字状の互いに平行な左右一対
の脚枠の前後垂直部材に上下一列状に並んだ高さ調節孔
を穿設する一方、座体を支持する支持枠の側面には、前
記高さ調節孔に合致する調節孔を設け、この両調節孔に
ネジ締着固定して座体を高さ調節するように構成すると
共に、座体を前後方向に摺動自在に支持する支持枠に
は、前後方向に適宜間隔で係止孔が穿設された固定レー
ルを取付け、座体の下面前寄り部位には、前記係止孔に
係止する方向に付勢されたラッチ杆を上下回動可能に装
着し、座体の前縁側からラッチ杆を操作して、座体の前
後位置を調節できるようにしたものである。
【0003】また、実公平4−39705号公報では、
椅子における座受枠の左右中央部上面に前後長手のガイ
ド孔を穿設し、該ガイド孔の下方から臨ませた緊締ボル
トを座体下面に埋設したナットに螺合締着する構成が開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
構成では、固定レール側の係止孔の間隔ごとにしか座体
を前後調節できないし、係止孔にラッチ杆の係止爪が係
合していない中途位置では座体が前後にふらつき、着座
姿勢が不安定となるという欠点がある。他方、後者の構
成では、緊締ボルトを緩めたり、締着したりする作業
を、座体に着座した人(児童)が実行することが至極困
難である。
【0005】ところで、児童の場合、机天板の下方に椅
子における座体を引き寄せた状態で学習する姿勢が一般
的であり、且つ机の脚体より椅子に座った足のが机天板
の奥側に位置する状態となるため、着座者が座体から直
接机の側方に出ることが困難となる。従って、前記両先
行技術の構成の椅子では、椅子全体を机の前縁から一旦
後方にずらすようにしなければならなかった。
【0006】本発明は、これらの問題を解決し、軽い力
で座体の前後移動調節が可能で、広い範囲まで前後移動
でき、且つ静止状態で座体が安定する椅子を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明の椅子は、互いに平行な左右一
対の脚枠の上部後端間に背凭を設ける一方、前記左右両
側の脚枠間に装着された支持フレームに前後長手のガイ
ドレールを固定し、座体の下面には、下向きに荷重が解
除されると上下距離が伸びるように付勢された橇体を前
記ガイドレール内に摺動自在となるように設け、ガイド
レールまたは座体には、前記下向きに荷重により上下距
離が縮まるとガイドレールに対する座体の前後移動を抑
制する移動抑制手段を設けたものである。
【0008】請求項2記載の発明の椅子は、互いに平行
な左右一対の脚枠の上部後端間に背凭を設ける一方、前
記脚枠間に配置する座体の下面には前後長手のガイドレ
ールを固定し、前記左右両側の脚枠間に装着された前後
長手の支持フレームに前記ガイドレールを前後移動可能
に載置し、前記支持フレームには回動リンクを介して設
けた押圧回転体を、前記ガイドレール内に摺動自在とな
るように配置し、座体に対する下向きに荷重が解除され
ると前記回動リンクを上向き回動するように付勢手段を
設ける一方、前記ガイドレールと支持フレームとの間に
は、座体に対する下向きに荷重により、支持フレームに
対する座体の前後移動を抑制する移動抑制手段を設けた
ものである。
【0009】
【実施例】次に、本発明を具体化した実施例について説
明する。図1は児童用椅子1の側断面図、図2は平面図
である。この椅子1は互いに平行に配置する金属製の左
右一対の脚枠2,2と、該左右両脚枠2,2間に配置す
る座体3と、左右両脚枠2,2の上部後端間を繋ぐ背凭
支持板5に取付けられ背凭4とからなり、左右両脚枠
2,2の下端で前後方向に延びる各足部材6の下面には
前後一対のキャスタコロ7,7が取付けられている。
【0010】次に、前記表面側にクッション材を張設す
る等した座体3の高さ調節機構について、図1〜図7を
参照しながら説明する。図1及び図3に示すように、前
記各脚枠2の広幅側板2aは、その前縁が前下方足部材
6の前側から後上方に傾斜し、脚枠2の高さの中途箇所
からその傾斜が緩くなるように形成されている。また、
広幅側板2aの後縁は、足部材6からほぼ垂直に立ち上
がったのち緩い傾斜の前記前縁とほぼ平行状に後上方に
延びた形状であり、前記広幅側板2aの前縁及び後縁に
は、補強用のリブ8a,8bが設けられている。
【0011】前記各脚枠2の広幅側板2aには、その上
部側(前縁と後縁がほぼ平行状の部位)には、後上方か
ら前下方に延びる第1ガイド溝9aが穿設されており、
該第1ガイド溝9aの前下端に連通して、ほぼ垂直下向
きに延びる第2ガイド溝9bが前記側面視略三角形状の
部位に穿設されている(図1参照)。また、前記左右両
広幅側板2a,2aには、前記第1ガイド溝9a及び第
2ガイド溝9bより前後部位に前後距離L1にて前後対
の側面視略矩形状の係止孔10a,10bが、上下方向
に一定間隔P1にて同じ高さ位置に穿設されている。従
って、図1及び図3に示すように、第1ガイド溝9aの
箇所では、前後対の係止孔10a,10bは、下段に行
くにつれて前位置となるように後上方位置から前下方位
置に段階的に形成され、第2ガイド溝9bの箇所では、
前後対の係止孔10a,10bが略垂直状に縦列状に配
置されている。
【0012】前記座体3は後述する前後位置調節手段1
1を備えた支持フレームとしての横長の角パイプ状の水
平杆12に載置されており、該水平杆12の左右両側端
には、前記第1ガイド溝9a及び第2ガイド溝9bに沿
って摺動可能な摺動体13,13と、前記各高さにおけ
る前後対の係止孔10a,10bに係脱する係合手段と
を設ける。
【0013】合成樹脂製またはガラス短繊維混入のガラ
ス強化プラスチック製の各摺動体13は、図3〜図6に
示すように、前記第1ガイド溝9aの上下縁に沿う上下
平行傾斜片14a,14aと、第2ガイド溝9bにおけ
る前後縁に沿う前後片14b,14bとを有する摺動ブ
ロック14と、該摺動ブロック14の中心に穿設して前
記角パイプ状水平杆12の端部を嵌挿する矩形状の取付
け孔15と、該水平杆12内に挿通される丸棒状の操作
軸16を回動可能に支持するための軸孔17と、前記摺
動ブロック14の前後片14b,14bの近傍から前後
に半径外向きに突出する一対の付勢片18,18に取付
けられ、前記前後対の係止孔10a,10bに係脱する
ようにした係合手段としての係合爪19,19とを有す
るように一体成形されている。
【0014】前記一対の付勢片18,18は、その基部
が摺動ブロック14の前後片14b,14bと凹条部2
2を介して連設されており、且つ前記成形時において、
左右両側の脚枠2,2における広幅側板2a,2aの外
面側にて当該広幅側板2a,2aの表面から離れる方向
に湾曲させらている。また、前記左右両側の摺動体1
3,13の側側には、前記操作軸16にねじ20,20
止めされて一体的に回動し得る略円盤状の操作カム体2
1を配置する。
【0015】この各操作カム体21の内面には、図4、
図5及び図7に示すように、操作軸16回りの回動位相
により高低差を有する端面カム部が形成されている。即
ち、操作カム体21には、前記摺動体13における一対
の付勢片18,18を外側から広幅側板2a,2a外面
方向に押圧して、一対の係合爪19,19が係止孔10
a,10bに嵌合する状態を保持する突出端面カム部2
1a,21aと、前記一対の付勢片18,18がそれ自
身の復元力にて、当該付勢片18,18の自由端側が広
幅側板2a,2a外面から離れるのを許容する凹端面カ
ム部21b,21bと、この凹端面カム部21bと突出
端面カム部21aとの間を滑らかに繋ぐ傾斜端面カム部
21cとを有する(図7参照)。
【0016】従って、図4及び図5に示す状態では、操
作カム体21の突出端面カム部21a,21aが摺動体
13における付勢片18,18の外面を広幅側板2aの
外面方向に押圧し、各付勢片18の自由端寄り部位に設
けられた前記係合爪19,19は、係止孔10a,10
bに嵌合して抜け不能に保持される。この状態から一方
の操作カム体21を90度(時計方向または反時計方向
のいずれでも良い)回動させると、操作軸16を介して
他方の操作カム体21も同じ方向に90度回動し、各操
作カム体21における凹端面カム部21b,21bが前
記付勢片18,18の外面と対峙するが、両者間に図5
に示すような空所ができるので、付勢片18自体の復元
力により、両付勢片18,18における係合爪19,1
9は、係止孔10a,10bから係止解除されるように
外れた状態を保持できる。
【0017】このような係止孔と係合爪との係止解除の
状態で、前記左右両側の第1ガイド溝9aに沿って前記
摺動体13の摺動ブロック14を摺動させると、座体3
は前下方、又は後上方に移動する。所定高さ位置の前後
対の係止孔10a,10bに係合爪19,19を嵌合さ
せると、座体3の高さ調節と同時に背凭4に対する座体
3の奥行きの寸法を調節することができる(図1参
照)。
【0018】即ち、第1ガイド溝9aの箇所では座体3
は後上方(前下方)に移動するし、ほぼ垂直の第2ガイ
ド溝9bの箇所では、座体3をほぼ垂直方向に高さ調節
できる。年少の児童では、座高が小さいと共に、上腿部
の長さが短いから、前記第1ガイド溝9aの箇所で座体
3の高さを調節すれば、座体3に座る児童は、背凭4に
背を支持させた状態で、膝から下の部分(下腿部)が座
体3の前縁から下向きに下りるようにしてきっちりした
姿勢で座ることができる。
【0019】なお、図1及び図8〜図10に示すよう
に、前記座体3に座った児童の足が宙ぶらりんになるの
を防止するため、足置き台25を前記左右脚枠2,2間
に配置し、且つその高さ位置を調節可能に構成する。そ
のため、前記左右脚枠2,2の内面側には断面コ字状等
の縦ガイドレール26,26を前下り傾斜状にして固定
する。この各縦ガイドレール26には、その下片に適宜
間隔で係止孔27を左右を適宜高さ位置に穿設する。
【0020】足置き台25の下面左右両側端部を支持す
るためのブラケット28,28に係止金具30をボルト
29等にて固定する。この各係止金具30には、前記縦
ガイドレール26の内面に転動するガイド輪31を装着
する一方、前記係止孔27に係脱する係止爪32を設け
る。また、符号33は前記係止金具30に取付くストッ
パー片であり、足置き台25をほぼ水平状態にすると
き、ストッパー片3が縦ガイドレール26の前面に当接
して、足置き台25への下向き荷重を支えるように構成
されている。また、足置き台25をほぼ水平状態にする
とき、前記係止爪32が縦ガイドレール26における係
止孔27に嵌合して、落下を防止できる構成である。
【0021】従って、足置き台25の高さ位置を変更す
るには、当該足置き台25の前側を手に持って上向き回
動すると、図9の二点鎖線で示すように、前記ガイド輪
31箇所を中心に回動し、係止爪32を縦ガイドレール
26の係止孔27から外した後、所定高さ位置までずら
して、再度係止爪32を係止孔27に嵌まるように足置
き台25を水平状に戻せば良い。
【0022】なお、児童が高学年になり、足置き台25
を使用しないときには、左右両脚枠2,2の下端の足部
材6,6間の縦ガイドレール26の下端部の係止孔27
に係止爪32を係止させるように足置き台25を下降さ
せておけば良い。また、高学年の児童にあっては、第2
ガイド溝9bの箇所に沿って座体3を垂直方向に高さ調
節することができる。
【0023】次に、図1、図3、図5、図11及び図1
2を参照しながら、座体3の前後位置調節手段11につ
いて説明する。支持フレームとしての角パイプ状の水平
杆12の上面には、左右一対の前後長手のガイドレール
40,40を固定する。このとき、前後方向に長手の補
強リブ41a,41bを設けると良い。前記各ガイドレ
ール40は断面上向きコ字状であり、左右側板上部を互
いに内向きに屈曲させて支持片40a,40aを形成す
る。符号42,42は、ナイロン等の合成樹脂製または
ガラス短繊維混入のガラス強化プラスチック(ナイロン
等)製の橇体であって、図11に示すように、基板43
の広幅面中央に形成した窓孔44内に、基端を基板43
に連設し、且つ下向き凸状に延びる片持ち梁状の弾性橇
片45を一体的に形成する。また、基板43の前後部位
には、座体3の下面にネジ47にて取付けするためのブ
ラケット46,46が一体的に形成されている。
【0024】前記基板43の幅寸法は、前記ガイドレー
ル40の内部側から左右両側の支持片40a,40a下
面に当接し、上向き行け不能となる程度に設定されてい
る。この橇体42に上下方向の圧縮力が作用しない状態
では、前記弾性橇片45の下端からブラケット46の上
面までの上下距離は大きく伸びており、前記圧縮力が作
用すると、片持ち梁状の弾性橇片45は基板43との連
設部から上向きに湾曲し、当該弾性橇片45の下端から
ブラケット46の上面までの上下距離が縮むことにな
る。
【0025】そして、前記各ガイドレール40の左右両
支持片40a,40aの上面には、移動抑制手段として
のゴム板等の摩擦係数の大きいブレーキ板48を接着剤
等にて張設する。なお、前記移動抑制手段としてのブレ
ーキ板48は座体3の下面に張設しても良い。また、前
記各ガイドレール40の前後端部には座体3が前後に抜
け出すのを防止するストッパーが設けられている。
【0026】この構成により、児童が座体3に座る等し
て下向きの荷重が掛かるときには、橇体42における弾
性橇片45はその自由端側が上向きに湾曲し、橇体42
全体の高さ寸法が短くなるから、座体3はガイドレール
40の上面に向かって沈み込み、座体3の下面がガイド
レール40の左右両支持片40a,40aの上面のブレ
ーキ板48の表面に押しつけられる。この結果、児童が
座体3に腰掛けた状態では当該座体3は前後に移動しな
くなる。
【0027】他方、座体3に対する下向きの荷重を解除
すると、弾性橇片45自体の弾力により、前記座体3下
面とブレーキ板48との接触が解除されるように浮き上
がるから、軽い力で座体3をガイドレール40に沿って
前後移動させることができる。図13は第2実施例を示
し、座体3の下面の前後に適宜隔てて固定した前後一対
の橇体42,42における前後両弾性橇片45,45の
側面に連結孔49,49を穿設し、この前後両弾性橇片
45,45を平面視コ字状等連結棒50にて連結する。
これにより、例えば、座体3の前寄り部位にのみ体重を
掛けたときには、その前寄り部位の橇体42における弾
性橇片45が撓むことにより、当該弾性橇片45は上向
きに変位すると同時に、ガイドレール40の長手方向に
も変位するから、前記連結棒50を介して他方(後寄り
部位)の橇体42における弾性橇片45をガイドレール
40の長手方向に変位させることになり、結果として、
前記他方の橇体42の上下距離を自動的に縮めることが
できる。従って、この座体3はほぼ水平状に沈み込むか
ら、ブレーキ板48のほぼ全長にわたって座体3下面を
当接させて前後移動を効率良く抑制することができる。
【0028】図14及び図15に示す第3実施例では、
水平杆12の上面に左右一対の前後長手の支持フレーム
51,51を固定して設ける一方、座体3の下面には、
前記左右両支持フレーム51,51に対して、下片52
a,52aが載置し得る前後長手のガイドレール52を
固定する。この各ガイドレール52の下片52aまたは
前記支持フレーム51の上面には移動抑制手段としての
ブレーキ板48,48を張設する。
【0029】前記支持フレーム51,51には、下端を
中心にして前後回動する前後対の回動リンク53,53
を設け、各回動リンク53の先端にそれぞれ押圧回転体
54を回転可能に枢支し、押圧回転体54がガイドレー
ル52の上片と下片52aとの間に位置するように嵌挿
する。さらに、前記左右両側の回動リンク53,53を
連結する連結体56と支持フレーム51とを圧縮バネ等
の上向き付勢手段55にて連結する。
【0030】この構成により、座体3に体重等の下向き
荷重が作用すると、前記付勢手段の55の力に抗して、
全ての回動リンク53が下向き回動すると共に座体3の
ガイドレール52の下片52aが支持フレーム51に当
接するように沈み込み、その間の移動抑制手段としての
ブレーキ板48により、座体3の前後移動は阻止(抑
制)されることになる。
【0031】反対に、座体3に対する下向き荷重が解除
されると、付勢手段55の付勢力により、全ての回動リ
ンク53が上向き回動して、座体3におけるガイドレー
ル52の下片52aがブレーキ板48から離間するよう
に上昇する。この状態では、前記の前後移動抑制力が作
用せず、しかも、複数の押圧回転体54にてガイドレー
ル52が支持された状態であるから、座体3を軽い力で
前後に移動させることができるのである。
【0032】なお、この第3実施例において、回動リン
ク53を上向き回動させる(換言すると、座体3を上昇
させる)ための付勢手段は回動リンク53に基部等に装
着するねじりばねであっても良い。また、前後長手のガ
イドレール53は横向きコ字状のものを左右両側に対峙
させて座体3下面に固定しても良い。さらに、押圧回転
体54は、回転コロであっても良いし、ベアリングその
ものであっても良いのである。
【0033】これらの各実施例によれば、前記座体高さ
調節手段により任意の高さに調節した座体3に座る前
に、児童の上腿の長さに応じて、当該座体3を前後に移
動させることで、座体3に座る児童の背中が背凭4にぴ
ったり当接するようにして座ることができ、椅子に座っ
た姿勢を正しく保持することができる。また、図示しな
い机の前に配置した児童用椅子1の座体3に座った児童
の腹部前面が机天板の前縁に接近した状態であっても、
この椅子1から立ち上がって外に出るとき、前記座体3
を後方に移動させることで、机天板と座体3との隙間を
大きく開けることができ、椅子に対する出入りが至極容
易になる。
【0034】
【発明の作用・効果】以上要するに、請求項1記載の発
明の椅子は、互いに平行な左右一対の脚枠の上部後端間
に背凭を設ける一方、前記左右両側の脚枠間に装着され
た支持フレームに前後長手のガイドレールを固定し、座
体の下面には、下向きに荷重が解除されると上下距離が
伸びるように付勢された橇体を前記ガイドレール内に摺
動自在となるように設け、ガイドレールまたは座体に
は、前記下向きに荷重により上下距離が縮まるとガイド
レールに対する座体の前後移動を抑制する移動抑制手段
を設けたものである。
【0035】従って、椅子に座る人の体重(下向き荷
重)が作用しないときには、橇体の上下距離が延びるの
で、支持フレームと座体下面側のガイドレールとの間の
移動抑制手段による抑制力が作用しないから、座体を軽
い力にて前後に任意に移動させることができ、しかも、
その移動距離も任意に設定することができるという効果
を奏する。
【0036】反対に、座体に下向き荷重が作用すると、
橇体の上下距離が縮まり、座体が沈み込み、支持フレー
ムと座体下面側のガイドレールとの間の移動抑制手段に
よる抑制力が作用するから、座体に人が座った状態で
は、当該座体は容易に前後移動しなくなり、安定した座
り心地を与えることができる。請求項2記載の発明の椅
子は、互いに平行な左右一対の脚枠の上部後端間に背凭
を設ける一方、前記脚枠間に配置する座体の下面には前
後長手のガイドレールを固定し、前記左右両側の脚枠間
に装着された前後長手の支持フレームに前記ガイドレー
ルを前後移動可能に載置し、前記支持フレームには回動
リンクを介して設けた押圧回転体を、前記ガイドレール
内に摺動自在となるように配置し、座体に対する下向き
に荷重が解除されると前記回動リンクを上向き回動する
ように付勢手段を設ける一方、前記ガイドレールと支持
フレームとの間には、座体に対する下向きに荷重によ
り、支持フレームに対する座体の前後移動を抑制する移
動抑制手段を設けたものである。
【0037】この構成によれば、座体に体重等の下向き
荷重が作用すると、前記付勢手段の力に抗して、回動リ
ンクが下向き回動すると共に座体が沈み込み、ガイドレ
ールと支持フレームとの間の移動抑制手段により、座体
の前後移動は抑制されることになり、前記請求項1の発
明と同様にして、座体は前後に移動せず、安定した座り
心地を与えることができる。
【0038】反対に、座体に対する下向き荷重が解除さ
れると、付勢手段の付勢力により、回動リンクが上向き
回動して、座体におけるガイドレールが支持フレームか
ら離間し、前後移動の抑制力が作用せず、しかも、押圧
回転体にてガイドレールが支持された状態であるから、
座体を軽い力で前後に移動させることができるのであ
る。
【0039】このようにしていずれの発明によっても、
机に対して椅子全体を前後にずらすことなく、机天板と
椅子の座体の前位置に人の足を入れて着座したり、逆に
机側方に人の足を出して立ち上がる動作を至極簡単に行
えるという効果を奏する。また、座体の前後位置調節が
至極容易にでき、且つ座体に人が座った状態で静止する
性能が良好であるから、安定した座り心地の良い椅子を
提供できるという効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】児童用椅子の側断面図である。
【図2】児童用椅子の平面図である。
【図3】図2の III−III 線矢視拡大断面図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視断面図である。
【図5】図3のV−V線矢視断面図である。
【図6】摺動体の内側面図である。
【図7】操作カム体の内側面図である。
【図8】足置き台の平面図である。
【図9】図8のIX−IX線矢視拡大断面図である。
【図10】足置き台の高位置調節手段の部品斜視図であ
る。
【図11】橇体の斜視図である。
【図12】橇体とガイドレールの位置関係を示す平面図
である。
【図13】第2実施例の部品の斜視図である。
【図14】第3実施例の要部側断面図である。
【図15】図14のXV−XV線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 椅子 2,2 脚枠 2a 側板 3 座体 4 背凭 12 水平杆 40 ガイドレール 40a 支持片 42 橇体 43 基板 44 窓孔 45 弾性橇片 46 ブラケット 48 ブレーキ板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに平行な左右一対の脚枠の上部後端
    間に背凭を設ける一方、前記左右両側の脚枠間に装着さ
    れた支持フレームに前後長手のガイドレールを固定し、
    座体の下面には、下向きに荷重が解除されると上下距離
    が伸びるように付勢された橇体を前記ガイドレール内に
    摺動自在となるように設け、ガイドレールまたは座体に
    は、前記下向きに荷重により上下距離が縮まるとガイド
    レールに対する座体の前後移動を抑制する移動抑制手段
    を設けたことを特徴とする椅子。
  2. 【請求項2】 互いに平行な左右一対の脚枠の上部後端
    間に背凭を設ける一方、前記脚枠間に配置する座体の下
    面には前後長手のガイドレールを固定し、前記左右両側
    の脚枠間に装着された前後長手の支持フレームに前記ガ
    イドレールを前後移動可能に載置し、前記支持フレーム
    には回動リンクを介して設けた押圧回転体を、前記ガイ
    ドレール内に摺動自在となるように配置し、座体に対す
    る下向きに荷重が解除されると前記回動リンクを上向き
    回動するように付勢手段を設ける一方、前記ガイドレー
    ルと支持フレームとの間には、座体に対する下向きに荷
    重により、支持フレームに対する座体の前後移動を抑制
    する移動抑制手段を設けたことを特徴とする椅子。
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