JP2799463B2 - 工業用ロボットの作業点教示方法 - Google Patents

工業用ロボットの作業点教示方法

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JP2799463B2
JP2799463B2 JP1258302A JP25830289A JP2799463B2 JP 2799463 B2 JP2799463 B2 JP 2799463B2 JP 1258302 A JP1258302 A JP 1258302A JP 25830289 A JP25830289 A JP 25830289A JP 2799463 B2 JP2799463 B2 JP 2799463B2
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誠 松上
勝三 井篠
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、アームやハンド等の作業体の作業点の位置
を教示する工業用ロボットの作業点教示方法に関するも
のである。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 工業用ロボットにおいて、アームやハンド等の作業体
の作業点の配置パターンとして、格子状に配置された作
業点と、これら作業点の位置より少しずらした位置に格
子状に作業点を重ね合わせるように配置した千鳥状の作
業点の配置パターンがある。
従来、このような千鳥状に配置された作業点を教示す
るには、まず、格子状に配置された作業点に対しプログ
ラミングを行って、一度作業体に作業を行わせ、次に前
記作業点とは少しずれて格子状に配置するように作業点
のプログラミングをやり直して、再び作業体に作業を行
なわせていた。
しかしながら、上記方法であると、その作業に非常に
手間がかかり、作業能率が落ちるという問題があった。
また、上記とは異なる方法としては、千鳥状に配置さ
れた作業点の各位置をプログラクに記憶させておいて、
作業を行う方法もある。
この方法であると、その位置を記憶するため記憶容量
が大きくなり、また、プログラムをするのに時間がかか
るという問題があった。
[発明の目的] 本発明は、千鳥状に配置された作業点を容易に教示で
きる工業用ロボットの作業点教示方法を提供するもので
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明の工業用ロボットの作業点教示方法は、アーム
やハンド等の作業体の作業点の位置を教示する方法であ
って、作業体の作業範囲であるパレット上に設定された
X軸とY軸とが交叉した2軸交叉座標系において、第一
基本点の位置を決定し、第一基本点から横軸方向への作
業点のピッチ間隔を決定し、第一基本点から縦軸方向へ
の作業点のピッチ間隔を決定し、横軸方向の作業点の個
数を決定し、縦軸方向の作業点の個数を決定することに
よって格子状に配置する作業点を教示し、第一基本点
と、この第1基本点と縦横に隣設する第1基本点を基準
に決定した前記作業点との間の位置に第2基本点を決定
し、第2基本点から横軸方向への作業点のピッチ間隔を
決定し、第2基本点から縦軸方向への作業点のピッチ間
隔を決定し、横軸方向の作業点の個数を決定し縦軸方向
の作業点の個数を決定することによって、千鳥状に配置
する作業点を教示するものである。
[作 用] 上記の工業用ロボットの作業点教示方法によって、作
業体の作業点をパレット上に設定された2軸交叉座標系
上に教示する方法を説明する。
まず、第1基本点の位置を決定する。第1基本点から
横軸方向への作業点のピッチ間隔を決定し、第1基本点
から縦軸方向への作業点のピッチ間隔を決定する。横方
向の作業点の個数を決定し、縦方向の作業点の個数を決
定することによって、格子状に配置する作業点を教示す
る。
次に、第1基本点と縦横に隣設するこの第1基本点を
基準に決定した前記作業点との間の位置に第2基本点を
決定する。第2基本点から横軸方向への作業点のピッチ
間隔を決定し、第2基本点から縦軸方向への作業点のピ
ッチ間隔を決定する。横方向の作業点の個数の決定し、
縦方向の作業点の個数の決定する。
これによって、少しずれた位置に2つの格子状の作業
点が配置される。すなわち千鳥状に配置された作業点を
教示できる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、物品移送ロボットの構成を示すブロック図
である。
この工業用ロボット(10)は、互いに直交するX軸及
びY軸の2並進軸を備えたものである。
(12)はX軸を構成するX軸アームである。
(14)はY軸を構成するY軸アームである。
(16)は、ハンドリングヘッド(以下、ヘッドとい
う。)であって、Y軸アーム(14)に設けられている。
このヘッド(16)は、例えば、エアチャックとエアシリ
ンダとを備え、エアチャックの開閉により物品の把持及
び開放が可能であり、エアシリンダによって、上下方向
すなわちZ軸方向に動きが可能である。
(18)は、X軸アーム(12)の位置決め用のパルスモ
ータである。X軸アーム(12)に内蔵され、X軸アーム
(12)に対してY軸アーム(14)をX軸方向に並進運動
させる。
(20)は、Y軸アーム(14)の位置決め用のパルスモ
ータである。Y軸アーム(14)に内蔵され、Y軸アーム
(14)に対してヘッド(16)をY軸方向に並進運動させ
る。したがって、これら両パルスモータ(18)(20)の
駆動によりヘッド(16)は両軸方向に移動自在である。
(22)は両パルスモータ(18)(20)を動かす駆動回
路である。
(24)はティーチングペンダントであって、テンキー
(26)、スタートキー(28)及び変更キー(30)等の各
種キーと文字表示が可能な表示窓(32)を有する。
(34)は外部コントローラである。この外部コントロ
ーラ(25)は、ヘッド(16)の移動位置を設定できる。
(36)はマイクロコンピュータ(以下、マイコンとい
う。)であって、このマイコン(36)はI/Oポート(3
8)、CPU(40)及びメモリ(42)を備えている。I/Oポ
ート(38)を介してティーチングペンダント(24)、両
パルスモータ(18)(20)の駆動回路(22)及び外部コ
ントローラ(34)の信号のやりとりを行なう。
このマイコン(36)は、千鳥パレタイジングモードに
おいて、千鳥状の作業点の配置パターンを簡単に設定す
ることができる。
この千鳥状の配置パターンの設定のためマイコン(3
6)は、下記の1)〜10)のパラメータを記憶できる。
1)基本点の位置であるD1点。
2)D1点から横軸方向への作業点のピッチ間隔P1x。
3)D1点から縦軸方向への作業点のピッチ間隔P1y。
4)ピッチ間隔P1x毎に設定される、横軸方向の作業点
の個数M1。
5)ピッチ間隔P1y毎に設定される縦軸方向の作業点の
個数N1。
以上〜のパラメータを記憶することによって、格
子状に配置された作業点が設定できる。つづいて、下記
のパラメータを記憶する。
6)D1点とことD1点と縦横に隣接する作業点との間に位
置する第2の基本点であるD2点。
7)D2点から横軸方向への作業点のピッチ間隔P2x。
8)D2点から縦軸方向への作業点のピッチ間隔P2y。
9)ピッチ間隔P2x毎に設定される横軸方向の作業点の
個数M2。
10)ピッチ間隔P2y毎に設定される縦軸方向の作業点の
個数N2。
以上により、1)〜5)によって定めた格子状の作業
点の配置パターンの間に、重なるように格子状の作業点
の配置パターンが埋まって、千鳥状の作業点の配置パタ
ーンが設定できる。
さらに、本実施例では、上記に定めた千鳥状の配置パ
ターンを、パレットの傾きに合わせて、傾斜させるため
に、下記のパラメータを記憶できる。
11)D1点を基本点とする格子状の配置パターンの傾斜を
決めるパラメータR1点である。このR1点は、D1点の横軸
方向の延長線上に設定され、R1点とD1点を結ぶ線の傾斜
が、目的とする格子状の配置パターンの傾斜となる。例
えば、このR1点を、この格子状の配置パターンの横軸方
向の最終作業点に設定すればよい。
12)D2点を基本点とする格子状の配置パターンの傾斜を
決めるパラメータR2点である。
このR2点もR1点も同じように設定する。
上記構成の工業用ロボット(10)において、ヘッド
(16)を、千鳥状に移動させて作業を行う方法を、マイ
コン(36)を千鳥パレタイジングモードに基いて説明す
る(第4図のフローチャート参照)。これら操作は、全
てティーチングペンダント(24)のテンキー(28)によ
って入力する。
このヘッド(16)の動きは、材料等が置かれた送り側
のS点からパレット上に載置された被作業物に材料を振
り分けるように動くものとし、この被作業物への振り分
けの配置が千鳥状の配置になっているものとする。な
お、ヘッド(16)が作業を行う作業点やS点の位置の決
定は、第2図に示すように、パレット上に設定されたX
軸とY軸が直交した直交座標において、その作業点等の
位置をX軸方向とY軸方向の値によって表現する。
また、各作業点やS点において、ヘッド(16)が行う
作業の動きは、あらかじめ幾つかプログラムの組んでお
り、そして、この千鳥パレタイジングモード内において
は、そのプログラムのプログラム番号(以下、作業プロ
グラム番号という。)を指定すれば、ヘッド(16)がそ
の作業点等において、作業プログラム番号に対応したプ
ログラムに沿って作業を行う。
ステップ1において、ヘッド(16)をS天から作業点
へ移動するスピードが入力され、ステップ2に進む。
ステップ2において、S点の座標が(X,Y)=(0,8
0)として入力され、ステップ3に進む。
ステップ3において、S点におけるヘッド(16)の作
業プログラム番号が入力され、ステップ4に進む。
ステップ4において、ヘッド(16)が作業点からS点
へ戻る時のスピードが入力され、ステップ5に進む。
ステップ5において、D1点の座標が(X,Y)=(30,2
0)と入力され、ステップ6に進む。
ステップ6において、ピッチ間隔が(P1x,P1y)=(1
0,10)と入力され、ステップ7に進む。
ステップ7において、作業点の個数が(M1,N1)=
(7,5)の入力され、ステップ8に進む。
ステップ8において、D2点の座標が(X,Y)=(35,2
8)と入力され、ステップ9に進む。
ステップ9において、ピッチ間隔が(P2x,P2y)=(1
0,10)と入力され、ステップ10に進む。
ステップ10において、作業点の個数が(M2,N2)=
(6,4)の入力され、ステップ11に進む。
ステップ11は、上記のように設定した千鳥状のパター
ンがX軸、Y軸に対して傾斜している場合にどのくらい
傾斜(補正)させるかを設定するステップである。例え
ば第2図のように、X軸、Y軸に対して傾斜している場
合には、R1点の座標(X,Y)=(R1X,R1Y)、R2点の座標
(X,Y)=(R2X,R2Y)を入力する事によりCPU(40)に
て演算をしてパターンを傾斜を自動補正する。このよう
にしてステップ11において(R1X,R1Y)=(98.94,32.1
6),(R2X,R2Y)=(94.09,35.42)が入力されるとス
テップ12に進む。
ステップ12において、作業点での作業プラグラム番号
が入力され終了する。
以上によって、作業点を千鳥状に設定できる。これに
よって、従来のように、格子状の配置パターンを2度も
プログラムする必要がなく、能率的であり、また、作業
点毎を位置と記憶させる必要がないため、ステップ数が
多くならず、メモリ容量も少なくてすむ。
[発明の効果] 上記により、本発明の工業用ロボットの作業点教示方
法は、千鳥状に作業点を容易に配置でき、作業能率が上
昇する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す工業用ロボットのブロ
ック図、 第2図は、ヘッドの作業範囲を示す座標系のグラフ、 第3図は、千鳥パレタイジングモードのフローチャート
である。 [符号の説明] 10……工業用ロボット 16……ヘッド 24……ティーチングペンダント 36……マイコン
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B25J 9/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アームやハンド等の作業体の作業点の位置
    を教示する方法であって、作業体の作業範囲であるパレ
    ット上に設定されたX軸とY軸とが交叉した2軸交叉座
    標系において、 第一基本点の位置を決定し、 第一基本点から横軸方向への作業点のピッチ間隔を決定
    し、 第一基本点から縦軸方向への作業点のピッチ間隔を決定
    し、 横軸方向の作業点の個数を決定し、 縦軸方向の作業点の個数を決定することによって格子状
    に配置する作業点を教示し、 第一基本点と、この第1基本点と縦横に隣設する第1基
    本点を基準に決定した前記作業点との間の位置に第2基
    本点を決定し、 第2基本点から横軸方向への作業点のピッチ間隔を決定
    し、 第2基本点から縦軸方向への作業点のピッチ間隔を決定
    し、 横軸方向の作業点の個数を決定し 縦軸方向の作業点の個数を決定することによって、千鳥
    状に配置する作業点を教示する ことを特徴とする工業用ロボットの作業点教示方法。
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