JP2798151B2 - 磁石式固定具 - Google Patents

磁石式固定具

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JP2798151B2
JP2798151B2 JP5162090A JP16209093A JP2798151B2 JP 2798151 B2 JP2798151 B2 JP 2798151B2 JP 5162090 A JP5162090 A JP 5162090A JP 16209093 A JP16209093 A JP 16209093A JP 2798151 B2 JP2798151 B2 JP 2798151B2
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淳司 末冨
文夫 加藤
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日立金属株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、永久磁石を利用した吸
着固定具に係り、紙、布、木、プラスチック、シート類
及び見本品などをスチールやボード及び掲示板類に仮止
めする固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、各種の案内や公示の連絡票及
びポスター等の掲示物を固定する際には、画鋲や粘着テ
ープ類などが使用されて来た。近年スチール事務器や家
具類及びボードの被吸着物の増加により、永久磁石を利
用した吸着式固定具が用いられて来ている。図2は、従
来用いられている吸着式固定具で、合成樹脂で成形した
ケース31に接着剤10により、円板形状焼結磁石11
を固定した組立体であり、実公昭58−55627号公
報に示されている。合成樹脂製の断面凹状ケースは、ケ
ースの外筒32に磁石11の側面を、また内筒33では
磁石11の上部を接着剤10を用いて、それぞれ嵌合や
固着されている。接着には接着剤が塗布され、それが流
れ出ないように環状溝12や凸状段差13、或いは凹状
段差14を形成し結合しているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
接着剤を使用することなく、また磁石に溝や凹凸の加工
等を施すことなく、永久磁石は他の部品と共に一体成形
にて成形し固定されており、指先にて簡単に取外しが出
来るゆび掛け形状であるとともに、安定な磁界が得られ
るリング状磁石を使用し、更に磁力向上のために鉄板を
一端面に密着し、被吸着体の吸着面にはシート材を貼っ
てボード面や家具類の表面に傷を付けないようにしてあ
る。また包囲ケース上面を平面に近いゆるやかな湾曲面
としており、マーキングペンによる書き込みやマークシ
ートの貼付け、また印刷等も出来、特に多色印刷が可能
な配慮がなされている。図2に示す従来の固定具では、
接着剤を使用するに、磁石に溝や、凹凸の加工を施する
など、製造工程が複雑になる欠点がある。また、いま少
し磁力の増加が望まれているなど、本発明はかかる欠点
を解決するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は、リング状永
久磁石にリング状鉄板を介してその一部を包囲した非磁
性ケース内に収納し、該磁石の吸着面にシート材を貼付
けた磁石式固定具であり、包囲ケースが側面と上面との
交わりで形成する角部に突起をその全周に亘って設けて
おり、また包囲ケースの上面が平面に近いゆるやかな湾
曲面を有し、内面天井部に各機種の治具が嵌合する凹部
を形成しており、該リング状永久磁石の一端面にリング
状鉄板を密着させ、該磁石の外周及び該鉄板の外側を包
囲する非磁性ケースで一体成形した磁石式固定具であ
る。
【0005】
【作用】本発明では、磁石と鉄板を一対として包囲ケー
ス内に納めて吸着力を高め、同ケースと上面と外側面が
交わる角部に、取りはづし容易な指掛け突起を設け、ま
た、内部でも中央天井部に機器の治具固定のための凹部
を設けることによって上面の表面に印刷や塗装を可能に
できる。さらに、磁石吸着面にシート材を貼付て吸着体
に傷を付けない工夫をしてある。
【0006】
【実施例】次に本発明の実施例を以下図面により説明す
る。図1は、本願実施の組立断面図(図1(a)に示
す)であり、1はリング状磁石(図1(C)に示す)
で、2は磁石よりやや大き目の鉄板(図1(b)で示
す)で、吸着面Sの反対側端面N、即ち、図面上でリン
グ磁石1の上面に接着剤を使用しないでリング状鉄板2
を密着し、これ等を一対として磁石の外周及び鉄板側の
端面に図1(a)のような包囲ケース3を形成する。ケ
ース上面5を平面に近いゆるやかな湾曲面状とし、ケー
ス3の内側天井部に各機種の治具に嵌合する凹部7を設
けている。また、包囲ケース3の外周と上面の交わる角
部全周に突起6を設け、磁石1の端面である吸着面にシ
ート材8(図1(d)で示す)を貼付けた構成である。
【0007】このような構成から、固定具に内蔵する磁
石1としては、アルニコ系磁石を始め、リング形状に成
形・焼結したフェライト系磁石と希土類系及びNd系磁
石、また合成樹脂やゴムを配合し押出し圧延したボンド
系磁石等の永久磁石が用いられる。鉄板2は磁石1の端
面に合うように外側はやや大きめ、内側はやや小さめに
プレス打ち抜きすると、その打ち抜き部がダレて角部が
丸くR形状2aとなり、反対側の打ち抜き部にはその返
り2bが出来る(図1(e)に示す)。従ってこの返り
が有効に働き磁石1を密着し、接着剤なしでも磁石の端
面に固着されている状況である。
【0008】この磁石1と鉄板2を一対として磁石1の
外周及び鉄板2側端面の約半分以上に、包囲ケース3を
形成する。射出成形機の金型(図示せず)へ先の磁石1
と鉄板2の一対を挿入、リング状磁石の中央部を金型の
シャフトに嵌合し、金型を閉じ成形機のプランジャにて
金型内に包囲ケース3となるキャビティに、樹脂が圧入
される。金型を開くと同時に磁石1と鉄板2が一対とな
って包囲ケース3内に収納され、押出される。注入時の
ゲート口を切断すれば磁石式固定具として一応の形が出
来る。(但し、着磁されていないので吸着しない)しか
し、単なる固定具としてではなく、商品として多方面に
利用するには多少の仕上や商品価値を高めるために種々
な事を実施する。
【0009】例えば磁石は鉄系の机や事務機や家電器具
類及び掲示ボード板に吸着するが、その前に磁石の表面
は結構粗い。被吸着体の表面は大概塗装されているので
平らで滑らかであり、表面の粗い磁石を使用すると塗装
面に傷を付けることになる。また磁石は使用している間
にどこともなく表面にゴミや鉄粉を吸着していることが
あり、これ等が塗装面に傷や時には引掛け溝を作ること
にもなる。よって本発明では磁石端面に塗装する事も実
施例としているが、更に有効なのは、布やシート材8を
貼付けることにより、磁石1の粗い面や、磁石端面への
鉄粉付着防止となり、吸着体への傷付けの防止を行って
いる。また布やシート材8は繊維を植毛したものも使え
吸着体へのクッション材にもなり、磁石表面そのものが
見えなくなり、布やシート材の材質配色を考慮すれば商
品価値も向上する。
【0010】更に包囲ケース3の上面は平面に近いゆる
やかな湾曲面を有しており、この面にマーキングペンに
よる書き込みはもちろん、マークシートの張付け、印刷
機による印刷も可能である。むろん多色印刷も当初より
考慮しており、包囲ケース3の内側天井部に印刷機用治
具が固定出来る凹部7(角状)を設けている。これによ
り一方向の位置を決め、円板形状の包囲ケースが次々と
治具に嵌合することにより多色印刷が可能となる。
【0011】また従来の固定具は図4に示すごとく断面
略半円状であり、外表面が滑りやすく固定具を取り外す
にも指先を吸着体9に強く押しつけ、矢印(Y)のごと
く両側又は三方向から爪に力を入れて引張るようにしな
ければならなかった。これに対し本発明では側面と湾曲
部の交わる角部に突起6を全周に設けており、その位置
も上部に有るため指先のほとんどが突起6に当るので、
力の方向は図3のごとく矢印(X)の方向でよく、引張
にも力が入るので二方向でも充分に取り外せるが、三方
向は安定性がよく取り外すことができる。しかも全体的
突起6下の部分が、逆テーパー状となり指の当りが良い
し、固定具として取り外し易い。場合によっては、この
逆テーパー部に着色や印刷、さては刻印も可能である。
【0012】しかも磁気回路にも鉄板を用いているので
磁力は、増強されている。リング状磁石であることから
磁界も一方から他方へと中央の孔を越えても流れるの
で、磁力が大きく働いていることになり、磁力が有効利
用されていることになる。鉄板の効果については、実際
にリング状磁石(マグネット単体)のみと鉄板を貼った
(ヨーク一体着磁)場合の磁力測定値を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】上記測定結果から、吸着力は磁石単体より
磁石に鉄板を貼ったものは、31.2%吸着力が向上し
ている。また同様にリング状磁石(マジネット単体)の
みと鉄板を挿入し(ヨーク一体着磁)場合との組合せの
各表面磁束密度波形を各々図5、図6に示す。図5、図
6を比較すると鉄板を挿入した磁石(図6・S側)は、
表面磁束で5.3%も向上していることが確認されてい
る。なお本発明では指掛けの突起を全周に施したが一部
分でもよく、上面の印刷に合わせたデザイン形状を設け
てもよい。
【0015】
【発明の効果】上記した如く本願は、リング状磁石の一
方の端面に鉄板を用いたことにより、次なる効果を有す
るものである。 1.リング状磁石の使用により吸着面が両方に存在し、
実質上拡大され、更に端面に鉄板を用いることにより吸
着力が30%以上も増大した。 2.包囲ケースに上面と側面上部とで形成する角部の指
掛けの突起で、滑りがなく磁石を容易に取り外すことが
可能である。 3.包囲ケース上面を平面に近いゆるやかな湾曲面とし
たことにより種々な印刷が出来、多色印刷も可能であ
る。 4.磁石端面の吸着側面にシート材を貼付けしたことに
より、固定具そのものの商品価値を上げ、被吸着面に傷
等を付けない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示し、(a)はその断面図、
(b)は鉄板の断面図、(c)は磁石の断面図、(d)
はシート材の断面図、(e)は(b)の一部拡大断面図
である。
【図2】吸着具の従来例で、(a)はその断面図、
(b)(c)は磁石形状の別なるを示す断面図である。
【図3】本発明の使用状況を説明する図である。
【図4】従来例の使用状況を説明する図である。
【図5】従来例の表面磁束密度波形を説明する図であ
る。
【図6】本発明作用の表面磁束密度波形を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 磁石、2 鉄板、3 包囲ケース、4 外側面、5
上面、6 突起、7 凹部、8 シート材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング状永久磁石にリング状鉄板を介し
    てその一部を包囲した非磁性ケース内に収納し、該磁石
    の吸着面にシート材を張付けたことを特徴とする磁石式
    固定具。
  2. 【請求項2】 包囲ケースが外側面と上面との交わりで
    形成する角部に突起をその全周に亘って設けてなる請求
    項1記載の磁石式固定具。
  3. 【請求項3】 包囲ケースの上面が平面に近いゆるやか
    な湾曲面を有し、内面天井部に各機種の治具が嵌合する
    凹部を形成した請求項2記載の磁石式固定具。
  4. 【請求項4】 リング状鉄板をリング状永久磁石の一端
    面に密着し、該磁石の外周及び該鉄板の外側を包囲する
    非磁性ケースで一体成形してなる磁石式固定具。
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