JP2797884B2 - 光ファイバコネクタ装置 - Google Patents

光ファイバコネクタ装置

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JP2797884B2
JP2797884B2 JP5060907A JP6090793A JP2797884B2 JP 2797884 B2 JP2797884 B2 JP 2797884B2 JP 5060907 A JP5060907 A JP 5060907A JP 6090793 A JP6090793 A JP 6090793A JP 2797884 B2 JP2797884 B2 JP 2797884B2
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誠人 河村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光電素子と光ファイ
バとを結合する光ファイバコネクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ファイバコネクタ装置は例えば
図25ないし図28に示すように構成されている。
【0003】尚、図25,27はそれぞれ異なる状態に
おける光ファイバ側ハウジングの斜視図であり、図2
6,28はそれぞれ図25,27の状態に対応する一部
を除去した光ファイバ側ハウジングの切断右側面図であ
る。
【0004】光ファイバ側ハウジング1は薄型の中空構
造を有し、後端側の把持部1aに一体に、光ファイバ2
の保護チューブ3を取り付けるための取付体4の螺着用
ねじ部1bが形成され、取付体4に装着されたチューブ
3に挿通された光ファイバ2の前端部が光ファイバ側ハ
ウジング1の内部に挿入され、光ファイバ側ハウジング
1の前端側のモジュール側ハウジング(図示せず)との
結合部1cには後面が開口した小型の筺体状のフード5
がガイド用凹部1dに沿って摺動自在に取り付けられて
いる。尚、図面には表れていないがフード5が結合部1
cから離脱しないようにフード5側と結合部1c側とに
係合機構が設けられている。
【0005】また、光ファイバ2の前端が挿入されたフ
ェルール6がフード5の内側に配設されて光ファイバ側
ハウジング1の結合部1cに取り付けられ、フード5の
後方への摺動時に、フェルール6の先端がフード5から
突出するようにフード5の前側面に透孔7が透設されて
おり、フード5を後方へ摺動する前にはフェルール6が
フード5の内部に完全に没入して光ファイバ2の端面が
フード5によって保護され、フード5を後方へ摺動する
ことによってフェルール6の前端がフード5の外部に突
出し、図外のモジュール側ハウジングの結合時にモジュ
ール側ハウジング内の光電素子に光ファイバ2の端面が
結合可能な状態となる。
【0006】ところで、光ファイバ側ハウジング1の結
合部1cの上,下の両面に前端が上方,下方に付勢され
た2個ずつの弾性片8が一体に形成され、各弾性片8は
前端部の厚みが後端部よりも厚くなっており、そのため
に上側の弾性片8の前端部はフード5の上面よりも上方
に、下側の弾性片8の前端部はフード5の下面よりも下
方に突出し、フード5が後方に摺動する前の状態のとき
には、図26に示すように、フード5の後面が各弾性片
8の前面に当接してフード5の後方への摺動が阻止さ
れ、フェルール6の前端がフード5の外部に突出するこ
とが防止されて光ファイバ2の端面の保護が図られてい
る。
【0007】一方、光ファイバ側ハウジング1を図外の
モジュール側ハウジングに結合する場合、結合に先立
ち、図28に示すように、付勢力に抗して各弾性片8の
前端部がフード5の内側に入り込むまで変形され、フー
ド5が後方へ摺動されてフェルール6の前端がフード5
の外部に突出される。
【0008】そして、光ファイバ側ハウジング1の左右
の両側に一体に後方に延出して弾性係止片9が形成さ
れ、この係止片9の中央部の突起10がモジュール側ハ
ウジングの係合部に係合することによって、光ファイバ
側ハウジング1とモジュール側ハウジングとの結合状態
が保持され、モジュール側ハウジングに収容された光電
素子と突出したフェルール6の内側の光ファイバ2の前
端とが結合され、光ファイバ側ハウジング1とモジュー
ル側ハウジングとを分離する場合には、両弾性係止片9
の後端部を変形することによって突起10の係合が解か
れ、モジュール側ハウジングを前方へ摺動することによ
り光ファイバ側ハウジング1とモジュール側ハウジング
とを分離することが可能となる。
【0009】このとき、図示されてはいないが、モジュ
ール側ハウジングを分離する際に、光ファイバ側ハウジ
ング1とフード5との間に設けられた弾性付勢部材によ
りフード5は前方へ摺動するようになっており、フード
5が図28の状態から図26の状態に戻り、各弾性片8
が変形前の状態に復元してフード5の後面が各弾性片8
に当接し、フェルール6がフード5に没入した状態に保
持されて光ファイバ2の端面が保護される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように光
ファイバ側ハウジング1の結合部1cに直接的に摺動自
在にフード5を設け、両ハウジングを分離した状態のと
きにフェルール6をフード5により包被することによっ
て光ファイバ2の端面を保護する場合、フェルール6が
フード5の内側に没入した状態であってもフード5の透
孔7から光ファイバ2の端面がのぞいており、完全に光
ファイバ2の端面を保護できず、しかも図28に示すよ
うに各弾性片8を変形させてフード5を後方へ移動させ
た状態のまま高温雰囲気中に長期間置かれたときに、各
弾性片8が塑性変形して復元力を失い、フード5が簡単
に移動して光ファイバ2の端面保護の役割を果たせない
という問題点がある。
【0011】また、結合部1cのガイド用凹部1dに粉
塵がたまり易く、フード5の摺動が円滑に行えなくな
る。
【0012】そこでこの発明は、上記のような問題点を
解消するためになされたもので、光ファイバの端面保護
を確実に行えるようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る光ファイバコネクタ装置は、光電素子を収容したモジ
ュール側ハウジングと、前記モジュール側ハウジングと
の結合部に光ファイバの先端が導出した状態で前記光フ
ァイバを保持した光ファイバ側ハウジングとからなる光
ファイバコネクタ装置において、前記モジュール側ハウ
ジングの結合部の内側にそれぞれ形成された開放作動体
及び閉塞作動体と、前記モジュール側ハウジングの結合
部の上端内側に形成された押圧片と、前記モジュール側
ハウジングの結合部の奥部に形成された前記光ファイバ
の先端導入用の筒状の導入部と、前記光ファイバ側ハウ
ジングの結合部上部に一体に形成された係止片と、前記
光ファイバ側ハウジングの結合部に回転自在に取り付け
られ該結合部に導出された前記光ファイバの端面を被
覆,露出するフード本体と、前記フード本体の側面に上
方へ延出して一体に形成された弾性体と、前記弾性体の
上端に一体に形成され前記係止片に当接し前記両ハウジ
ングの結合の際に前記押圧片の摺接により前記係止片の
下側に押し下げられる係止体と、前記フード本体の側面
下端に一体に形成され前記両ハウジングの結合時に前記
開放作動体の摺接により上方へ移動して前記フード本体
を前記端面の露出方向へ回転し前記両ハウジングの分離
時に前記閉塞作動体の摺接により下方へ移動して前記フ
ード本体を前記端面の被覆方向へ回転するガイドピンと
を備えたことを特徴としている。
【0014】また、請求項2記載のように、前記開放作
動体を前記モジュール側ハウジングの結合部の一方の側
壁に一体に形成すると共に、前記閉塞作動体を前記モジ
ュール側ハウジングの結合部の他方の側壁に一体に形成
してもよい。
【0015】さらに、請求項3記載のように、前記開放
作動体が前記導入部上側に形成され、かつ前記モジュー
ル側ハウジングの結合部の開口側に向かう下り傾斜面を
備え、前記閉塞作動体が前記モジュール側ハウジングの
結合部の両側壁に形成され、前記両ハウジングの結合時
に前記フード本体下部の前記傾斜面の摺接により前記フ
ード本体が前記端面の露出方向へ回転し、前記両ハウジ
ングの分離時に前記ガイドピンの前記閉塞作動体の摺接
による下方への移動により前記フード本体が前記端面の
被覆方向に回転するようにしても効果的である。
【0016】
【作用】この発明においては、光ファイバ側ハウジング
の結合部に回転自在にフード本体を設け、両ハウジング
の結合時に、押圧片の摺接により弾性体を変形して係止
体を押し下げ、モジュール側ハウジング側の開放作動体
の当接によりフード本体のガイドピンを上方へ移動して
フード本体を露出方向へ回転し、両ハウジングの分離時
にモジュール側ハウジング側の閉塞作動体の当接により
フード本体のガイドピンを下方へ移動してフード本体を
被覆方向へ回転し、フード本体の回転により光ファイバ
の端面を被覆,露出するため、光ファイバの端面を完全
に被覆して保護することが可能になり、両ハウジングが
完全に結合した状態では弾性体に外力は加わらず、高温
下の使用によっても従来のように弾性体が塑性変形する
こともなく、しかも従来のように粉塵等によってフード
本体の回転が妨げられることもない。
【0017】また、両ハウジングの結合時にフード本体
下部が開放作動体の傾斜面に摺接することによりフード
本体が光ファイバの端面の露出方向へ回転し、両ハウジ
ングの分離時にガイドピンが閉塞作動体に摺接すること
によるガイドピンの下方への移動によりフード本体が光
ファイバの端面の被覆方向に回転するため、上記と同様
光ファイバの端面の保護等が可能になる。
【0018】
【実施例】
(第1実施例)図1ないし図13はこの発明の光ファイ
バコネクタ装置の第1実施例を示す。ここで、図1は両
ハウジングを分離した状態の切断右側面図、図2は光フ
ァイバ側ハウジングの平面図、図3は光ファイバ側ハウ
ジングの正面図、図4は光ファイバ側ハウジングの右側
面図、図5はモジュール側ハウジングの背面図、図6は
光ファイバ側ハウジングからフード本体を分離した状態
の斜視図、図7,図8はそれぞれフード本体が被覆方
向,露出方向に回転した状態の光ファイバ側ハウジング
の斜視図、図9,図10は両ハウジングの結合途中の切
断右側面図,図11は両ハウジングの結合状態の切断右
側面図、図12は両ハウジングの分離途中の切断左側面
図、図13は両ハウジングの分離状態の切断左側面図で
ある。
【0019】上記各図において、11は前端内側の収容
部11aに光電素子12を収容したモジュール側ハウジ
ング、13は光ファイバ14を保持した光ファイバ側ハ
ウジング、15はモジュール側ハウジング11の光ファ
イバ側ハウジング13との結合部11bの内側に光電素
子12に対向する位置に一体に形成された光ファイバ1
4の先端導入用の円筒状の導入部、16はモジュール側
ハウジング11の内側左端部に前端から結合部11bの
中央付近にかけて形成された開放作動体、17はモジュ
ール側ハウジング11の内側右端部に後端から結合部1
1bの中央付近にかけて形成された閉塞作動体、18は
モジュール側ハウジング11の結合部11bの後端の上
面内側に形成された2個の押圧片、19は係合部であ
り、結合部11bの上面後部の一部が切欠かれて形成さ
れ、後述する光ファイバ側ハウジング13の抜け止め用
係合突起と係合して両ハウジング11,13を結合状態
に保持する。
【0020】さらに、20は光ファイバ側ハウジング1
3の後半部に一体に形成され前面が閉塞した筒体、21
は筒体20の前面中央部に透設された透孔、22はフェ
ルールであり、透孔21を通して筒体20の内側にフェ
ルール22の後半部が挿入され、フェルール22の前端
部が光ファイバ側ハウジング13の前部の結合部23に
配設され、このフェルール22内に光ファイバ14の先
端部が嵌挿されて光ファイバ14の端面が結合部23ま
で導出されている。
【0021】このフェルール22の中央部に鍔24が形
成され、この鍔24が筒体20の内側に位置して透孔2
1の後面側周縁部に当接し、フェルール22の筒体20
の内側部分にばね25が巻回され、このばね25の両端
が鍔24の後面と、筒体20の後面開口に嵌着されたキ
ャップ26とに係止され、ばね25により鍔24が前方
に付勢されてフェルール22の後方への移動が防止され
ている。
【0022】また、27は光ファイバ側ハウジング13
の結合部23の上部に一体に形成された突起状の2個の
係止片、28は結合部23に配設され両側の回転軸29
が結合部23の両側面の透孔30に挿通されて回転自在
に取り付けられ光ファイバ14の端面を被覆,露出する
断面円弧状のフード本体、31はフード本体28の左右
の両側にフード本体28の側面に沿って上方へ延出して
一体に形成された2個の円弧状の弾性体,32は両弾性
体31の上端の係止爪32’に一体に形成され係止片2
7に当接し両ハウジング11,13の結合の際に両押圧
片18の摺接により両係止片27の下側にそれぞれ押し
下げられる2個の係止体,33は2個のガイドピンであ
り、フード本体28の左右の両側面の下端にそれぞれ一
体に形成され、両ハウジング11,13の結合時に開放
作動体16の摺接により上方へ移動してフード本体28
を開放する方向である露出方向へ回転し、両ハウジング
11,13の分離時に閉塞作動体17の摺接により下方
へ移動してフード本体28を閉塞する方向である被覆方
向へ回転する。
【0023】ところで、図1及び図13から明らかなよ
うに、モジュール側ハウジング11の開放作動体16と
閉塞作動体17の位置関係として、開放作動体16は閉
塞作動体17よりも前方即ち光電素子12寄りにあって
閉塞作動体17は開放作動体16よりも上寄りにあり、
図5からわかるように、閉塞作動体17の下方には、被
覆状態にあるフード本体28の右側のガイドピン33が
閉塞作動体17に当接しないように逃げ溝34が形成さ
れており、両ハウジング11,13を結合する際に右側
のガイドピン33がこの逃げ溝34を通るため、結合当
初においてガイドピン33が上方へ移動することはな
く、左側のガイドピン33が開放作動体16の後面に当
接する状態まで両ハウジング11,13が結合されて始
めてガイドピン33が上方へ移動を開始し、フード本体
28が露出方向に回転することになる。
【0024】なお、35は光ファイバ側ハウジング13
の上面後端からほぼ中央まで前方へ延出して一体に形成
された延出片、36は延出片35の前端に形成された抜
け止め用係合突起であり、両ハウジング11,13の結
合時に係合部19に係合してモジュール側ハウジング1
1の抜けを防止し、両ハウジング11,13の分離時に
延出片35の後端の押下部37が押下されることによっ
て係合突起36が係合部19から脱離し、両ハウジング
11,13が分離可能な状態となる。
【0025】つぎに、両ハウジング11,13の結合及
び分離時の動作について説明する。
【0026】まず、両ハウジング11,13を結合する
場合について説明すると、図1に示す状態から光ファイ
バ側ハウジング13を前方へ移動することにより、図9
に示すように、両押圧片18が両係止体32にそれぞれ
摺接し、両弾性体31が変形されて両係止体32が両係
止片27の下側に押し下げられる。
【0027】そして、光ファイバ側ハウジング13をさ
らに前方へ移動すると、図10に示すように、ガイドピ
ン33が開放作動体16の後面を摺接して上方へ移動
し、これに伴いフード本体28が露出方向へ回転して光
ファイバ14の端面が露出し、図11に示すように、導
入部15にフェルール22の先端が導入されて光ファイ
バ14の端面が光電素子12に密着結合され、同時に係
合突起36と係合部19とが係合して両ハウジング1
1,13の分離が防止され、両ハウジング11,13の
結合が完了する。
【0028】このとき、図11から明らかなように両ハ
ウジング11,13が完全に結合してフード本体28が
露出方向に回転した状態では、両係止体32はフード本
体28の回転軸29と同じ高さの低位置まで回転してい
るため、両係止体32,両弾性体31には何ら外力が加
わらず、このような状態のまま光ファイバコネクタ装置
が高温環境下で長期間使用されても両弾性体31が塑性
変形することはない。
【0029】つぎに、両ハウジング11,13を分離す
る場合について説明すると、押下部37を押し下げ延出
片35全体を押し下げることにより、係合突起36と係
合部19との係合が解除されるため、光ファイバ側ハウ
ジング13を後方へ移動することが可能となり、光ファ
イバ側ハウジング13を後方へ移動することによって、
図12に示すように、ガイトピン33が閉塞作動体17
の前面を摺接して下方へ移動し、これに伴いフード本体
28が被覆方向へ回転し、さらに光ファイバ側ハウジン
グ13を後方へ移動することにより、右側のガイドピン
33が閉塞作動体17の下側の逃げ溝34に入り込み右
側のガイドピン33がこの溝34に拘束されつつ溝34
内を後方へ摺動する。
【0030】このとき、右側のガイドピン33が溝34
内に入り込むと、両係止体32が両係止片27の下側か
ら前方に突出して両係止片27の前面に当接し、両係止
体32の当接によってフード本体28の回転が防止さ
れ、フード本体28により光ファイバ14の端面が確実
に被覆された状態となる。
【0031】そして、図13に示すように、光ファイバ
側ハウジング13をさらに後方へ移動して両ハウジング
11,13の分離が完了する。
【0032】従って、第1実施例によれば、光ファイバ
側ハウジング13の結合部23に回転自在に設けたフー
ド本体28を、両ハウジングの結合、分離に伴い露出,
被覆方向にそれぞれ回転して光ファイバ14の端面を露
出,被覆するようにしたため、分離状態では光ファイバ
14の端面を完全に被覆して保護することができ、結合
状態では従来のように弾性体31に外力が加わることが
なく、高温下の使用でも弾性体31の塑性変形を招くこ
とを防止でき、さらに従来のように粉塵によってフード
本体28の回転の円滑さが損なわれるおそれもない。
【0033】(第2実施例)図14ないし図23はこの
発明の第2実施例を示す。ここで、図14及び図15は
モジュール側ハウジングの斜視図及び背面図、図16は
光ファイバハウジングからフード本体を分離した状態の
斜視図、図17はフード本体が被覆方向に回転した状態
の光ファイバ側ハウジングの斜視図、図18は両ハウジ
ングを分離した状態の切断右側面図、図19,図20は
両ハウジングの結合途中の切断右側面図、図21は両ハ
ウジングの結合状態の切断右側面図、図22は両ハウジ
ングの分離途中の切断右側面図、図23は両ハウジング
の分離状態の切断右側面図である。
【0034】第2実施例において、両ハウジング11,
13の構成は上記第1実施例とほぼ同じであるが、それ
ぞれ以下のような相違点がある。
【0035】即ち、モジュール側ハウジング11におけ
る相違点は、図14,図15更には図18に示すよう
に、第1実施例における開放作動体16に代わり、導入
部15の上側に、結合部11bの開口側に向かう下り傾
斜面を備えた開放作動体41を形成すると共に、第1実
施例における閉塞作動体17に代わり、結合部11bの
左,右の両内側壁の上半部に後端から結合部11bの中
央部付近にかけて、内側に隆起した閉塞作動体42を形
成したことであり、この閉塞作動体42の前端には後下
方に向かう傾斜面が形成されている。
【0036】一方、光ファイバ側ハウジング13におけ
る相違点は、図16,図17に示すように、係止片44
を第1実施例の係止片27よりも若干低い位置に形成
し、第1実施例の弾性体31と異なり、直線状の2個の
弾性体45をフード本体28の左右の両側に斜め上方に
延出して一体に形成し、両弾性体45の上端にそれぞれ
第1実施例の係止爪32’と同様の係止爪46を形成す
ると共に、両係止爪46それぞれに一体に係止体47を
形成したことであり、これら両係止体47は、係止片4
4に当接し、両ハウジング11,13の結合の際に両押
圧片18の摺接により両係止片44の下側に押し下げら
れるようになっている。
【0037】そして、このように両ハウジング11,1
3の結合時に両係止体47が両係止片44の下側に押し
下げられると、フード本体28が若干露出方向に回転し
てフード本体28の下部が開放作動体41の傾斜面に摺
接可能な状態になり、フード本体28の下部の摺接に伴
ってフード本体28が露出方向に回転し、両ハウジング
の分離時には、ガイドピン33が閉塞作動体42の傾斜
面に摺接することによりガイドピン33が下方に移動
し、このガイドピン33の下方への移動に伴ってフード
本体28が被覆方向に回転するようになっている。
【0038】つぎに、両ハウジング11,13の結合及
び分離時の動作について説明する。
【0039】まず、両ハウジング11,13を結合する
場合について説明すると、図18に示す状態から光ファ
イバ側ハウジング13を前方へ移動することにより、図
19に示すように、両押圧片18の後端部が両係止体4
7にそれぞれ摺接し、両弾性体45が変形されて両係止
体47が両係止片44の下側に押し下げられる。
【0040】そして、光ファイバ側ハウジング13をさ
らに前方へ移動すると、図20に示すように、フード本
体28の下部が開放作動体41の傾斜面に摺接可能な状
態になり、光ファイバ側ハウジング13の前方への移動
に伴い、図21に示すように、フード本体28の下部が
開放作動体41の傾斜面を摺接してフード本体28が露
出方向に回転すると共に、フェルール22の先端が導入
部15に導入されて光ファイバ14の端面が光電素子1
2に密着結合され、同時に係合突起36と係合部19と
が係合して両ハウジング11,13の分離が防止され、
両ハウジング11,13の結合が完了する。
【0041】このとき、図21から明らかなように、両
ハウジング11,13が完全に結合してフード本体28
が露出方向に回転した状態では、図11の場合と同様に
両係止体47はフード本体28の回転軸29と同じ高さ
の低位置まで回転しているため、両係止体47,両弾性
体45には何ら外力が加わらず、このような状態のまま
光ファイバコネクタ装置が高温環境下で長時間使用され
ても両弾性体45が塑性変形することもない。
【0042】つぎに、両ハウジング11,13を分離す
る場合について説明すると、押下部37を押し下げ延出
片35全体を押し下げることにより、係合突起36と係
合部19との係合が解除されるため、光ファイバ側ハウ
ジング13を後方へ移動することが可能となり、光ファ
イバ側ハウジング13を後方へ移動することによって図
22に示すように、ガイドピン33が閉塞作動体42の
前端の傾斜面を摺接して下方へ移動し、これに伴いフー
ド本体28が被覆方向へ回転し、さらに光ファイバ側ハ
ウジング13を後方へ移動することにより、図23に示
すようにガイドピン33の摺接に伴って、両係止体47
が両係止片44の下側に押し下げられていた状態から解
放され、両係止体47の後面が両係止片44の前面にそ
れぞれ当接した状態となり、フード本体28の回転が防
止され、フード本体28により光ファイバ14の端面が
確実に被覆された状態となり、光ファイバ側ハウジング
13をさらに後方へ移動することにより両ハウジング1
1,13の分離が完了する。 従って、第2実施例によ
れば、上記した第1実施例の場合と同等の効果を得るこ
とができるのは勿論のこと、閉塞作動体42をモジュー
ル側ハウジング11の結合部11bの両内側壁に形成す
ることによって、一方だけに形成した第1実施例に比べ
てフード本体28の被覆方向への回転をより円滑に行う
ことが可能になる。
【0043】なお、第3実施例として、図24に示すよ
うに、導入部15の上部を開放作動体51として利用
し、この開放作動体51の後端及び前端に後方への傾斜
面52,53をそれぞれ形成してもよい。
【0044】なお、フード本体28を光ファイバ側ハウ
ジング13の結合部23に回転自在に取り付ける構造
は、上記各実施例に限定されるものではない。
【0045】
【発明の効果】以上のように、この発明の光ファイバコ
ネクタ装置によれば、光ファイバ側ハウジングの結合部
に回転自在にフード本体を設け、両ハウジングの結合時
に係止体を押し下げてからフード本体を露出方向に回転
し、両ハウジングの分離時にフード本体を被覆方向に回
転し、フード本体の回転によって光ファイバの端面を被
覆,露出するため、両ハウジングの分離状態では、光フ
ァイバの端面を完全に被覆して保護することが可能にな
り、両ハウジングの結合状態では弾性体に外力が加わる
ことがなく、高温下の使用でも従来のように弾性体が塑
性変形することを防止でき、粉塵等によりフード本体の
回転の円滑さが損なわれることもなく、光ファイバの端
面保護の信頼性の向上を図ることができる。
【0046】また、開放作動体を導入部の上側に形成
し、閉塞作動体をモジュール側ハウジングの両側壁に形
成することにより、特にフード本体の被覆方向への回転
をより円滑に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光ファイバコネクタ装置の第1実施
例における両ハウジングの分離状態の切断右側面図であ
る。
【図2】図1の光ファイバ側ハウジングの平面図であ
る。
【図3】図1の光ファイバ側ハウジングの正面図であ
る。
【図4】図1の光ファイバ側ハウジングの右側面図であ
る。
【図5】図1のモジュール側ハウジングの背面図であ
る。
【図6】図1の光ファイバ側ハウジングからフード本体
を分離した状態の斜視図である。
【図7】図1のフード本体が被覆方向に回転した状態の
光ファイバ側ハウジングの斜視図である。
【図8】図1のフード本体が露出方向に回転した状態の
光ファイバ側ハウジングの斜視図である。
【図9】図1の両ハウジングの結合途中の切断右側面図
である。
【図10】図1の両ハウジングの結合途中の切断右側面
図である。
【図11】図1の両ハウジングの結合が完了した状態の
切断右側面図である。
【図12】図1の両ハウジングの分離途中の切断左側面
図である。
【図13】図1の両ハウジングの分離が完了した状態の
切断左側面図である。
【図14】この発明の第2実施例のモジュール側ハウジ
ングの斜視図である。
【図15】図14のモジュール側ハウジングの背面図で
ある。
【図16】第2実施例の光ファイバ側ハウジングからフ
ード本体を分離した状態の斜視図である。
【図17】図16のフード本体が被覆方向に回転した状
態の光ファイバ側ハウジングの斜視図である。
【図18】第2実施例の両ハウジングの分離状態の切断
右側面図である。
【図19】図18の両ハウジングの結合途中の切断右側
面図である。
【図20】図18の両ハウジングの結合途中の切断右側
面図である。
【図21】図18の両ハウジングの結合が完了した状態
の切断右側面図である。
【図22】図18の両ハウジングの分離途中の切断右側
面図である。
【図23】図18の両ハウジングの分離が完了した状態
の切断右側面図である。
【図24】この発明の第3実施例のモジュール側ハウジ
ングの切断右側面図である。
【図25】従来の光ファイバコネクタ装置における光フ
ァイバ側ハウジングのある状態の斜視図である。
【図26】図25における一部の切断右側面図である。
【図27】図25の異なる状態の斜視図である。
【図28】図27における一部の切断右側面図である。
【符号の説明】
11 モジュール側ハウジング 11b 結合部 12 光電素子 13 光ファイバ側ハウジング 14 光ファイバ 16,41,51 開放作動体 17,42 閉塞作動体 18 押圧片 27 係止片 28 フード本体 31 弾性体 32 係止体 33 ガイドピン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電素子を収容したモジュール側ハウジ
    ングと、前記モジュール側ハウジングとの結合部に光フ
    ァイバの先端が導出した状態で前記光ファイバを保持し
    た光ファイバ側ハウジングとからなる光ファイバコネク
    タ装置において、 前記モジュール側ハウジングの結合部の内側にそれぞれ
    形成された開放作動体及び閉塞作動体と、前記モジュー
    ル側ハウジングの結合部の上端内側に形成された押圧片
    と、前記モジュール側ハウジングの結合部の奥部に形成
    された前記光ファイバの先端導入用の筒状の導入部と、
    前記光ファイバ側ハウジングの結合部上部に一体に形成
    された係止片と、前記光ファイバ側ハウジングの結合部
    に回転自在に取り付けられ該結合部に導出された前記光
    ファイバの端面を被覆,露出するフード本体と、前記フ
    ード本体の側面に上方へ延出して一体に形成された弾性
    体と、前記弾性体の上端に一体に形成され前記係止片に
    当接し前記両ハウジングの結合の際に前記押圧片の摺接
    により前記係止片の下側に押し下げられる係止体と、前
    記フード本体の側面下端に一体に形成され前記両ハウジ
    ングの結合時に前記開放作動体の摺接により上方へ移動
    して前記フード本体を前記端面の露出方向へ回転し前記
    両ハウジングの分離時に前記閉塞作動体の摺接により下
    方へ移動して前記フード本体を前記端面の被覆方向へ回
    転するガイドピンとを備えたことを特徴とする光ファイ
    バコネクタ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバコネクタ装置
    において、前記開放作動体を前記モジュール側ハウジン
    グの結合部の一方の側壁に一体に形成すると共に、前記
    閉塞作動体を前記モジュール側ハウジングの結合部の他
    方の側壁に一体に形成したことを特徴とする光ファイバ
    コネクタ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光ファイバコネクタ装置
    において、前記開放作動体が前記導入部上側に形成さ
    れ、かつ前記モジュール側ハウジングの結合部の開口側
    に向かう下り傾斜面を備え、前記閉塞作動体が前記モジ
    ュール側ハウジングの結合部の両側壁に形成され、前記
    両ハウジングの結合時に前記フード本体下部の前記傾斜
    面の摺接により前記フード本体が前記端面の露出方向へ
    回転し、前記両ハウジングの分離時に前記ガイドピンの
    前記閉塞作動体の摺接による下方への移動により前記フ
    ード本体が前記端面の被覆方向に回転することを特徴と
    する光ファイバコネクタ装置。
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