JP2797637B2 - キャリッジ移動装置並びに自動処理装置 - Google Patents

キャリッジ移動装置並びに自動処理装置

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JP2797637B2 JP11276490A JP11276490A JP2797637B2 JP 2797637 B2 JP2797637 B2 JP 2797637B2 JP 11276490 A JP11276490 A JP 11276490A JP 11276490 A JP11276490 A JP 11276490A JP 2797637 B2 JP2797637 B2 JP 2797637B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、キャリッジ移動装置、並びに、キャリッジ
移動装置を備えた例えば自動作図装置、製版レジスター
マーク自動描画装置、座標読取装置、裁断装置等の自動
処理装置に関する。
(従来の技術) 近年、ガイド手段によって往復動自在に案内されたキ
ャリッジをキャリッジ移動装置を介して移動させること
により、ペン、センサー、カッター等の処理手段を移動
させ、被処理物に対する処理を行い得るようにした自動
処理装置が種々実用化されている。
従来、この種の自動処理装置においては、キャリッジ
を往復移動させるキャリッジ移動装置として、歯付ベル
ト等を使用するものに比べて伸びの影響が少なく、安定
した移動動作が行えるなどの理由から、ラックとピニオ
ンを使用したキャリッジ移動手段が多用されている。
しかし、ラックとピニオン方式のものは、騒音が大き
い、コストが高い、しかも、走行速度をあまり上げるこ
とができないなどの問題がある。
そこで、近時、これらの問題点を解決できるものとし
て、キャリッジの移動路に沿って走行するように、金属
製の平ベルト、いわゆるスチールベルトを張設し、この
スチールベルトの走行時の動きを、連結手段を介してキ
ャリッジに伝達する構成のキャリッジ移動装置が開発さ
れ、実用に供されつつある。
また、連結手段は、剛性を有する連結金具の一端部を
スチールベルトに、また、他端部をキャリッジに固定す
る構成となっている。
しかしながら、この様な従来の連結構造だと、キャリ
ッジをガイドするガイド手段とスチールベルトの走行ラ
インとが平行でない場合には、走行方向の傾きに応じ
て、キャリッジとスチールベルト間に、これら相互を引
寄せたり或いは離す方向に力が生じる。
そして、キャリッジの直線走行精度を狂わせたり、ス
チールベルトとプーリとの間に横滑りを起こさせ、累積
誤差の原因となる。
また、実際に、部品精度や組立誤差により、キャリッ
ジをガイドするガイド手段とスチールベルトの走行ライ
ンが完全に平行になるとは限らず、多少(1mで0.1mm程
度)の平行の狂いは必ず発生する。
一般的には組立誤差を減らす努力をして極力防止して
いるが、確実に解消しきれないのが現状である。
また、熱による伸縮(10℃で0.1mm程度)の影響によ
っても、連結部分でキャリッジの移動方向と直交する方
向の不要応力が生じ、同様の問題を生じる。
このような現象は、年々その高精度化が要求されつつ
ある自動作図装置、製版レジスターマーク自動描画装
置、座標読取装置、裁断装置等の自動処理装置において
は、無視できない現象となる。
(発明が解決しようとする課題) この様に、従来、スチールベルトなどの走行条体を使
用するキャリッジ移動装置においては、キャリッジと走
行条体とを剛性を有する連結金具で連結する構造となっ
ている。
このため、部材相互の平行度の狂いや熱の影響で、走
行条体とキャリッジとの間にキャリッジの移動方向と直
交する方向の力が生じた場合、これを吸収できず、これ
らの間に不要応力が生じ、これにより、キャリッジの直
線走行精度を狂わせたり、走行条体の横滑りを起こさ
せ、累積誤差の原因となる。
そして、キャリッジの移動精度をあるレベル以上に高
めることができないといった重大な問題があった。
また、キャリッジの動きに応じて処理手段を移動させ
ることにより、被処理物に対する処理を行い得るように
した自動処理装置にあっては、従来のキャリッジ移動装
置では、キャリッジの移動精度をあるレベル以上に高め
ることができない関係上、キャリッジと一体的に移動す
る処理手段の移動精度を、あるレベル以上に高めること
ができず、高精度のニーズに合った記録、読取り、裁断
等の処理が行えないといった問題があった。
本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、その
第1の目的とするところは、ガイド手段によって往復動
自在に案内されたキャリッジとこのキャリッジの移動路
に沿って走行するように張設された走行条体とを連結手
段を介して連結し、前記走行条体の走行に伴ってキャリ
ッジを移動させるようにしたキャリッジ移動装置におい
て、キャリッジの移動方向と直交する方向の不要応力の
発生による移動精度の低下を防止でき、キャリッジの移
動を高精度で行えるようにしたキャリッジ移動装置を提
供しようとするものである。
また、第2の目的とするところは、ガイド手段によっ
て往復動自在に案内されたキャリッジをキャリッジ移動
装置を介して移動させ、このキャリッジの動きに応じて
処理手段を移動させることにより、被処理物に対する処
理を行い得るようにした自動処理装置において、キャリ
ッジの移動方向と直交する方向の不要応力の発生による
移動精度の低下を防止でき、キャリッジと一体的に移動
する処理手段の移動を高精度で行え、精度の高い処理を
可能とした自動処理装置を提供しようとするものであ
る。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、上記第1の目的を達成するための第1の手
段として、 ガイド手段によって往復動自在に案内されたキャリッ
ジとこのキャリッジの移動路に沿って走行するように張
設された走行条体とを連結手段を介して連結し、前記走
行条体の走行に伴ってキャリッジを移動させるようにし
たキャリッジ移動装置において、前記連結手段を、前記
走行条体に取付けられた第1連結部材と、前記キャリッ
ジに取付けられ前記第1連結部材に対して複数の摺動部
を介してキャリッジの移動方向と直交する方向に移動自
在に連結する第2連結部材とを具備した構成としたもの
である。
また、上記第2の目的を達成するための第2の手段と
して、 ガイド手段によって往復動自在に案内されたキャリッ
ジをキャリッジ移動装置を介して移動させ、このキャリ
ッジの動きに応じて処理手段を移動させることにより、
被処理物に対する処理を行い得るようにした自動処理装
置において、前記キャリッジ移動装置を、前記キャリッ
ジを往復動自在に案内するガイド手段に沿って走行する
ように張設された走行条体と、この走行条体に取付けら
れた第1連結部材および前記キャリッジに取付けられ前
記第1連結部材に対して複数の摺動部を介してキャリッ
ジの移動方向と直交する方向に移動自在に連結する第2
連結部材を有し前記走行条体の走行時の動きをキャリッ
ジに伝達する連結手段とを具備してなる構成としたもの
である。
(作用) すなわち、上記第1の手段によれば、走行条体の動き
は連結手段を介してキャリッジに伝達されて一体に移動
する。また、このとき、連結手段が、走行条体に取付け
られた第1連結部材と、キャリッジに取付けられ前記第
1連結部材に対してキャリッジの移動方向と直交する方
向に移動自在に連結する第2連結部材とを具備した構成
であるため、走行条体とキャリッジ間には走行方向の力
のみ伝達され、平行度狂いや熱の影響によるキャリッジ
の移動方向と直交する方向の力は第1,第2連結部材の移
動動作により吸収することができる。これにより、従来
の固定的に連結する場合のように、走行条体とキャリッ
ジとの間に不要応力が発生するようなことがなく、不要
応力の発生による移動精度の低下を防止できる。
また、第1連結部材と第2連結部材とが複数の摺動部
をもって連結するため、これら摺動部と走行条体の走行
ラインとの間に位置ずれがあっても、走行条体の張力の
影響で摺動部を中心として回動するような現象が防止で
き、より安定した移動力の伝達が可能となる。
よって、精度の高いキャリッジの移動が可能となる。
また、上記第2の手段によれば、走行条体の動きは連
結手段を介してキャリッジに伝達されて一体に移動す
る。また、このとき、連結手段が、走行条体に取付けら
れた第1連結部材と、キャリッジに取付けられ前記第1
連結部材に対してキャリッジの移動方向と直交する方向
に移動自在に連結する第2連結部材とを具備した構成で
あるため、走行条体とキャリッジ間には走行方向の力の
み伝達され、平行度狂いや熱の影響によるキャリッジの
移動方向と直交する方向の力は第1,第2連結部材の移動
動作により吸収することができる。これにより、従来の
固定的に連結する場合のように、走行条体とキャリッジ
との間に不要応力が発生するようなことがなく、不要応
力の発生による移動精度の低下を防止できる。
また、第1連結部材と第2連結部材とが複数の摺動部
をもって連結するため、これら摺動部と走行条体の走行
ラインとの間に位置ずれがあっても、走行条体の張力の
影響で摺動部を中心として回動するような現象が防止で
き、より安定した移動力の伝達が可能となる。
これにより、このキャリッジの移動に伴って一体に移
動する処理手段の移動精度が向上し、被処理物に対する
精度の高い自動処理が可能となる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第2図は自動処理装置としての自動作図装置の外観を
示し、装置本体1の上面には、被処理物である作図用紙
2を載置するための水平な被処理物載置台としての作図
台3が設けられている。
さらに、作図台3の上面側には、処理手段であるとこ
ろの記録手段、例えばペン4が設けられている。このペ
ン4は、後述するペン移動手段5によって、前後方向
(以後、Y方向という)および左右方向(以後、X方向
という)に移動して作図用紙2上に所定の図を描くよう
になっている。
また、作図台3の前端縁部には、操作盤6が突設され
ており、作図に必要な種々の情報を適宜入力できるよう
になっている。
なお、図中7,8,9は、前記ペン移動機構5、図示しな
い制御装置およびその他の付設機器が外部に露出しない
ように覆うカバーであり、防災効果、騒音防止効果、防
塵効果および意匠上の効果を得るようになっている。
つぎに、第3図ないし第6図を参照して、ペン移動手
段5の構成について説明する。
第3図に示すように、作図台3の両側縁部に沿って第
1ガイド手段としてのガイドレール(以後、Y方向ガイ
ドレールという)10a,10bが配設されている。
そして、これらY方向ガイドレール10a,10bには、第
1キャリッジ(以後、Y 方向キャリッジという)11a,11bが往復動自在に装着さ
れている。
なお、Y方向キャリッジ11a,11bの移動路の上面側、
すなわち、Y方向ガイドレール10a,10bの上面側に沿っ
て、それぞれ防塵ベルト(図示しない)が張設されてお
り、塵埃の悪影響を防止し得るようになっている。
さらに、これらY方向キャリッジ11a,11b上に両端部
を固定した状態で第2のガイド手段としてのAl製のガイ
ドレール(以後、X方向ガイドレールという)12が架設
されている。
なお、左側のY方向キャリッジ11bは、Y方向ガイド
レール10bに対して、長さ方向と直交する方向に移動可
能に装着されており、X方向ガイドレール12の熱による
長さ方向の伸縮を、この部分の動きで吸収できるように
なっている。
また、X方向ガイドレール12には、第2キャリッジ
(以後、X方向キャリッジという)13が往復動自在に装
着され、さらに、X方向キャリッジ13には、第2図にも
示すように、ペンホルダ14を介してペン4が装着され
る。
そして、前記Y方向キャリッジ11a,11bは、第1のキ
ャリッジ移動手段としてのY方向キャリッジ移動装置15
によって、また、前記X方向キャリッジ13は、第2のキ
ャリッジ移動手段としてのX方向キャリッジ移動装置16
によって、それぞれ所定量移動されるようになってい
る。
また、Y方向キャリッジ移動装置15は、つぎのような
構造となっている。
すなわち、Y方向ガイドレール10a,10bに沿って走行
条体としてのステンレス製の厚みが1mm程度の平ベル
ト、いわゆるスチールベルト17a,17bが張設されてい
る。これらスチールベルト17a,17bは、それぞれ両端部
をベルト結合板18を介して結合することにより、無端状
に形成されている。
そして、右側のスチールベルト17aは、Y方向ガイド
レール10aの両端方向に配置された駆動プーリ19aおよび
従動プーリ20aに掛渡されることにより、ベルト面が上
になる水平状態に張設される。また、左側のスチールベ
ルト17bは、Y方向ガイドレール10bの両端方向に配置さ
れた駆動プーリ19bおよび従動プーリ20bに掛渡されるこ
とにより、ベルト面が上になる水平状態に張設される。
なお、スチールベルト17a,17bが掛渡される駆動プー
リ19a,19bは、ベルトの蛇行を防止するために中央部分
がやや大径となるクラウンRを有した形状となっている
とともに、スリップを防止するために周面に高摩擦材を
コーティングした状態となっており、駆動プーリ19a,19
bの駆動力がスチールベルト17a,17bに良好かつ確実に伝
達されるようになっている。
また、第4図に示すように、右側の駆動プーリ19a
は、その軸部21の両端部21a,21bを、ベース22上に並設
された軸受部材23,23によって軸支され、また、図示し
ないが左側の駆動プーリ19bも同様に支持されている。
また、これら駆動プーリ19a,19bは、第3図に示すよ
うに、同期軸25を介して互いに連結されている。さら
に、この同期軸25には、歯車群からなる減速機構26を介
して駆動源であるモータ27の駆動力が伝達されるように
なっている。
さらに、右側のスチールベルト17aとY方向キャリッ
ジ11aとは、後述する第1の連結手段30によって、ま
た、左側のスチールベルト17bとY方向キャリッジ11bと
は、第2の連結手段31によってそれぞれ連結されてい
る。
しかして、モータ27の駆動力は、減速機構26を介して
同期軸25に伝達され、さらに、駆動プーリ19a,19bに伝
達される。そして、スチールベルト17a,17bが走行し、
これらスチールベルト17a,17bに連結手段30,31を介して
連結されたY方向キャリッジ11a,11bが所定方向に移動
する。
すなわち、モータ27の正回転により、Y方向キャリッ
ジ11a,11bが前方向(YF方向)に移動し、モータ27の逆
回転により、Y方向キャリッジ11a,11bが後方向(YR
向)に移動する。
このY方向キャリッジ11a,11bの移動に伴い、X方向
キャリッジ13が移動自在に装着されたX方向ガイドレー
ル12が一体に移動する。これにより、X方向キャリッジ
13のY方向の位置決めが行なわれる。
なお、この実施例では、上記スチールベルト17a(17
b)が掛渡された駆動プーリ19a(19b)と従動プーリ20a
(20b)との軸間距離が1200mm、Y方向キャリッジ11a
(11b)の移動量が1000mm、駆動プーリ19a(19b)の1
周が200mmに設定されている。
一方、X方向キャリッジ13のX方向の位置決めは、X
方向キャリッジ移動装置16により行われる。
この、X方向キャリッジ移動装置16は、第3図に示す
ように、駆動プーリ33,34に掛渡されることによりX方
向ガイドレール12に沿って張設された走行条体としてス
チールベルト35を備えた構成となっている。そして、駆
動源であるモータ36の駆動力を歯車群からなる減速機構
37を介して駆動プーリ33に伝達する構成となっている。
また、Y方向キャリッジ移動装置15およびX方向キャ
リッジ移動装置16は、図示しない制御手段により動作制
御が行われるようになっており、X方向キャリッジ13
は、画像情報に応じてX方向およびY方向に任意に送ら
れるようになっている。そして、X方向キャリッジ13に
搭載されたペン4が作図用紙2の所定位置に対向するよ
うになっている。
一方、この移動動作に同期して、ペンホルダ32に付設
された図示しないぺん上下機構が動作し、ペン4を作図
用紙2に接離させるようになっている。
そして、Y方向キャリッジ移動装置15およびX方向キ
ャリッジ移動装置16によるペン4の水平移動と、ぺん上
下機構によるペン4の上下動作により、作図用紙2に作
図情報に応じた図を描くことになる。
なお、Y方向キャリッジ移動装置15の同期軸25の部
分、およびX方向キャリッジ移動装置16の駆動プーリ33
と減速機構37との間には、それぞれエンコーダを用いた
回転数検知器(図示しない)が配置されている。そし
て、Y方向キャリッジ11a,11bおよびX方向キャリッジ1
3の移動量を検出し、それぞれモータ27,36のモータコン
トローラ(図示しない)にフィードバックされるように
なっている。
つぎに、第1図、第5図、および第6図を参照して、
右側のY方向キャリッジ11aと右側のスチールベルト17a
とを連結する第1の連結手段30の構成について詳細に説
明する。
第1の連結手段30は、大別して2つの部材、すなわ
ち、スチールベルト17aに取付けられた第1連結部材50
と、Y方向キャリッジ11aに取付けられ前記第1連結部
材50に対してY方向キャリッジ11aの移動方向と直交す
る方向(X方向)に移動自在に連結する第2連結部材51
とからなる。
第1連結部材50は、スチールベルト17aの両端部を連
結する連結板18上に取付けられた軸受ホルダ52と、この
軸受ホルダ52により嵌入保持された2つのボールブッシ
ュ軸受(リニアベアリング)からなる軸受53,53とを有
する。
また、第2連結部材51は、Y方向キャリッジ11aの側
端面に取付けられたL字状の支持部材56を介して取付け
られた軸ホルダ54と、この軸ホルダ54の支持片部54a,54
bにより両端部を保持されるとともに中途部が軸受53,53
を移動自在に貫通する軸55,55とを有する。
しかして、このように構成された連結手段30によれ
ば、第1,第2連結部材50,51が、軸受53,53と軸55,55と
の嵌合動作により、軸55,55の軸方向にのみ相対的に移
動可能となる。
したがって、スチールベルト17aが、モータ27の正回
転により前方向(YF方向)に、また、モータ27の逆回転
により後方向(YR方向)に移動すると、その動きはその
ままY方向キャリッジ11aに伝達される。
また、平行度狂いや熱の影響によるY方向キャリッジ
11aの移動方向と直交する方向の力(矢印ΔX)は、第
1,第2連結部材50,51の軸受53,53と軸55,55との間の移
動動作により吸収することができる。これにより、従来
の固定的に連結する場合のように、スチールベルト17a
とY方向キャリッジ11aとの間に不要応力が発生するよ
うなことがなく、Y方向キャリッジ11aの直線走行精度
を高めることができる。
また、第1連結部材と第2連結部材とが軸受53,53と
軸55,55とからなる複数の摺動部をもって連結するた
め、これら摺動部とスチールベルト17aの走行ラインと
の間に位置ずれδ(第1図参照)があっても、スチール
ベルト17aの張力の影響で摺動部を中心として回動する
ような現象が防止でき、より安定した移動力の伝達が可
能となる。
したがって、このY方向キャリッジ11aの移動に伴っ
て移動するX方向キャリッジ13に搭載されたペン4のY
方向の移動に対して高い精度が確保される。
一方、X方向キャリッジ13とスチールベルト35とを連
結するXキャリッジ用連結手段(図示しない)も、上記
第1の連結手段30と同様なスライド式となっており、ペ
ン4のX方向の移動に対しても高い精度が確保される。
このように、ペン4のY方向およびX方向の移動に対
しても高い精度が確保され、精度の高い作図が可能とな
る。
なお、第2の連結手段31およびXキャリッジ用連結手
段は、第1の連結手段30と基本構成が同一であるため詳
細な説明は省略する。
なお、上述の一実施例において、本発明を処理手段と
してペンなどの記録手段を移動させる自動作図装置に適
用したものについて説明したが、トンボマークなどを描
く製版レジスターマーク自動描画装置に適用しても良
い。さらには、処理手段を被処理物に記録されている情
報を読取る読取手段とした座標読取装置、あるいは処理
手段を被処理物を裁断するカッタなどの裁断手段とした
裁断装置、あるいはこれらに類する他の自動処理装置に
適用しても良く、要はキャリッジを備えたものであれば
良いことは勿論である。
また、連結手段30の第1連結部材50を軸受53,53で、
第2連結部材51を軸55,55で構成したものについて説明
したが、この逆の組合せとしても良い。
また、軸受53として滑り軸受を使用しても良い。
さらには、軸受53と軸55との摺動部が2つあるものに
ついて説明したが、これには限らず、要は摺動部を中心
として回動しないように複数あれば良い。
その他、本発明は、上記実施例に限らず、要旨を変え
ない範囲で種々変形実施可能なことは勿論である。
[発明の効果] 本発明は、上記のように構成されているので、次のよ
うな効果を奏する。
請求項1記載のキャリッジ移動装置においては、走行
条体の動きをキャリッジに伝達する連結手段が、走行条
体に取付けられた第1連結部材と、キャリッジに取付け
られ前記第1連結部材に対してキャリッジの移動方向と
直交する方向に移動自在に連結する第2連結部材とを具
備した構成であるため、走行条体とキャリッジ間には走
行方向の力のみ伝達され、平行度狂いや熱の影響による
キャリッジの移動方向と直交する方向の力は第1,第2連
結部材の移動動作により吸収することができる。これに
より、従来の固定的に連結する場合のように、走行条体
とキャリッジとの間に不要応力が発生するようなことが
なく、不要応力の発生による移動精度の低下を防止でき
る。
また、第1連結部材と第2連結部材とが複数の摺動部
をもって連結するため、これら摺動部と走行条体の走行
ラインとの間に位置ずれがあっても、走行条体の張力の
影響で摺動部を中心として回動するような現象が防止で
き、より安定した移動力の伝達ができる。
よって、精度の高いキャリッジの移動が行える。
請求項2記載の自動処理装置によれば、走行条体の動
きをキャリッジに伝達する連結手段が、走行条体に取付
けられた第1連結部材と、キャリッジに取付けられ前記
第1連結部材に対してキャリッジの移動方向と直交する
方向に移動自在に連結する第2連結部材とを具備した構
成であるため、走行条体とキャリッジ間には走行方向の
力のみ伝達され、平行度狂いや熱の影響によるキャリッ
ジの移動方向と直交する方向の力は第1,第2連結部材の
移動動作により吸収することができる。これにより、従
来の固定的に連結する場合のように、走行条体とキャリ
ッジとの間に不要応力が発生するようなことがなく、不
要応力の発生による移動精度の低下を防止できる。
また、第1連結部材と第2連結部材とが複数の摺動部
をもって連結するため、これら摺動部と走行条体の走行
ラインとの間に位置ずれがあっても、走行条体の張力の
影響で摺動部を中心として回動するような現象が防止で
き、より安定した移動力の伝達ができる。
これにより、このキャリッジの移動に伴って一体に移
動する処理手段の移動精度が向上し、被処理物に対する
精度の高い自動処理が行なえる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は主要部
の構成を示す概略的側面図、第2図は自動作図装置の外
観斜視図、第3図はペン移動手段の概略的平面図、第4
図は駆動用プーリの構成を示す一部断面図、第5図は要
部の構成を一部断面して示す概略的平面図、第6図は同
じく一部断面して示す概略的正面図である。 2……作図用紙(被処理物)、4……ペン(処理手
段)、10a,10b……ガイド手段、11a,11b……キャリッ
ジ、15……Y方向キャリッジ移動装置(キャリッジ移動
装置)、17a,17b……スチールベルト(走行条体)、30
……連結手段、50……第1連結部材、51……第2連結部
材、53……軸受、55……軸。
フロントページの続き (72)発明者 三井 清治 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B43L 13/00 B41J 19/20 B26D 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガイド手段によって往復動自在に案内され
    たキャリッジとこのキャリッジの移動路に沿って走行す
    るように張設された走行条体とを連結手段を介して連結
    し、前記走行条体の走行に伴ってキャリッジを移動させ
    るようにしたキャリッジ移動装置において、 前記連結手段を、 前記走行条体に取付けられた第1連結部材と、 前記キャリッジに取付けられ前記第1連結部材に対して
    複数の摺動部を介してキャリッジの移動方向と直交する
    方向に移動自在に連結する第2連結部材と を具備した構成としたことを特徴とするキャリッジ移動
    装置。
  2. 【請求項2】ガイド手段によって往復動自在に案内され
    たキャリッジをキャリッジ移動装置を介して移動させ、
    このキャリッジの動きに応じて処理手段を移動させるこ
    とにより、被処理物に対する処理を行い得るようにした
    自動処理装置において、 前記キャリッジ移動装置を、 前記キャリッジを往復動自在に案内するガイド手段に沿
    って走行するように張設された走行条体と、 この走行条体に取付けられた第1連結部材および前記キ
    ャリッジに取付けられ前記第1連結部材に対して複数の
    摺動部を介してキャリッジの移動方向と直交する方向に
    移動自在に連結する第2連結部材を有し前記走行条体の
    走行時の動きをキャリッジに伝達する連結手段と を具備してなる構成としたことを特徴とする自動処理装
    置。
  3. 【請求項3】前記処理手段が、被処理物に対して情報を
    記録する記録手段であることを特徴とする請求項2記載
    の自動処理装置。
  4. 【請求項4】前記処理手段が、被処理物に記録されてい
    る情報を読取る読取手段であることを特徴とする請求項
    2記載の自動処理装置。
  5. 【請求項5】前記処理手段が、被処理物を裁断する裁断
    手段であることを特徴とする請求項2記載の自動処理装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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