JP2797225B2 - 金型の製造方法 - Google Patents
金型の製造方法Info
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- JP2797225B2 JP2797225B2 JP27370091A JP27370091A JP2797225B2 JP 2797225 B2 JP2797225 B2 JP 2797225B2 JP 27370091 A JP27370091 A JP 27370091A JP 27370091 A JP27370091 A JP 27370091A JP 2797225 B2 JP2797225 B2 JP 2797225B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス加工、鋳造等に
用いられる金型の製造方法に関する。
用いられる金型の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、金型の製造方法としては放電加工
を適用する方法が知られている。この場合、放電加工用
電極としては、溶射成形による導電性金属成形体より製
作されたものが用いられ、また電極を補強するためその
裏面側には合成樹脂等を用いて裏打ち加工が施される。
を適用する方法が知られている。この場合、放電加工用
電極としては、溶射成形による導電性金属成形体より製
作されたものが用いられ、また電極を補強するためその
裏面側には合成樹脂等を用いて裏打ち加工が施される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】放電加工による型彫り
においては、電極の消耗が極めて激しいので、１つの金
型を製造するために複数の電極を用意しなければならな
い。
においては、電極の消耗が極めて激しいので、１つの金
型を製造するために複数の電極を用意しなければならな
い。
【０００４】しかしながら従来のように各電極毎に裏打
ち加工を行っていたのでは、その裏打ち加工のために多
くの作業工数を要し、また消耗した電極と共に裏打ち材
も廃棄しなければならないので不経済である、といった
問題がある。
ち加工を行っていたのでは、その裏打ち加工のために多
くの作業工数を要し、また消耗した電極と共に裏打ち材
も廃棄しなければならないので不経済である、といった
問題がある。
【０００５】本発明は前記に鑑み、各電極を共通の補強
体に着脱自在に装着し得るようにすると共に各電極の補
強を確実に行い、これにより経済性を向上させて金型の
製造コストを低減し、また型彫りを精度良く行うことが
できるようにした前記金型の製造方法を提供することを
目的とする。
体に着脱自在に装着し得るようにすると共に各電極の補
強を確実に行い、これにより経済性を向上させて金型の
製造コストを低減し、また型彫りを精度良く行うことが
できるようにした前記金型の製造方法を提供することを
目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明に係る金型の製造
方法は、溶射成形による導電性金属成形体より製作され
た複数の放電加工用電極のうち１つの電極を、各電極と
凹凸嵌合関係にある補強体に着脱自在に装着して電極組
立体を構成し、次いで前記電極組立体を用いて金型素材
に放電加工による型彫りを施し、この型彫り工程では消
耗した電極を逐次新たな電極と交換することを特徴とす
る。
方法は、溶射成形による導電性金属成形体より製作され
た複数の放電加工用電極のうち１つの電極を、各電極と
凹凸嵌合関係にある補強体に着脱自在に装着して電極組
立体を構成し、次いで前記電極組立体を用いて金型素材
に放電加工による型彫りを施し、この型彫り工程では消
耗した電極を逐次新たな電極と交換することを特徴とす
る。
【０００７】
【実施例】図１は、上向きに開口するキャビティ１を備
えたプレス加工用金型２を示し、その金型２はアルミニ
ウム合金製金型素材に放電加工による型彫りを施すこと
によって製造されたものである。
えたプレス加工用金型２を示し、その金型２はアルミニ
ウム合金製金型素材に放電加工による型彫りを施すこと
によって製造されたものである。
【０００８】先ず、型彫りに用いられる放電加工用電極
組立体の製作について説明する。
組立体の製作について説明する。
【０００９】図２において、模型３は砂、セラミック材
等にバインダを混入した耐熱材料より構成され、上向き
に開口し、且つ金型２のキャビティ１に対応するキャビ
ティ４を有する。５は模型３を収納する補強箱である。
等にバインダを混入した耐熱材料より構成され、上向き
に開口し、且つ金型２のキャビティ１に対応するキャビ
ティ４を有する。５は模型３を収納する補強箱である。
【００１０】模型３の製作に当っては、耐熱材料よりな
るブロックに機械加工を施すか、耐熱材料を用いて成形
を行う、といった方法が採用される。
るブロックに機械加工を施すか、耐熱材料を用いて成形
を行う、といった方法が採用される。
【００１１】図３に示すように、溶射機６を用いて模型
３のキャビティ４底面および内周面に約８００℃の溶融
銅合金を所定厚さに溶射し、この溶射成形により導電性
金属成形体７を得る。その金属成形体７は筒状部８と、
その一端側を閉鎖する底壁部９とよりなる。
３のキャビティ４底面および内周面に約８００℃の溶融
銅合金を所定厚さに溶射し、この溶射成形により導電性
金属成形体７を得る。その金属成形体７は筒状部８と、
その一端側を閉鎖する底壁部９とよりなる。
【００１２】図４に示すように、模型３から金属成形体
７を離型して、その筒状部８の開口縁近傍に複数のボル
ト挿通孔１０を開口縁に沿って形成し、また底壁部９に
その中央に位置する加工液用噴出孔１１と、その周囲に
位置する複数のスラジ用排出孔１２とを形成し、さらに
筒状部１０にリード線１３を接続して放電加工用電極１
４を得る。
７を離型して、その筒状部８の開口縁近傍に複数のボル
ト挿通孔１０を開口縁に沿って形成し、また底壁部９に
その中央に位置する加工液用噴出孔１１と、その周囲に
位置する複数のスラジ用排出孔１２とを形成し、さらに
筒状部１０にリード線１３を接続して放電加工用電極１
４を得る。
【００１３】前記各工程を繰返して複数の電極１４を製
作する。
作する。
【００１４】図５において、補強体１５は各第１電極１
４と凹凸嵌合関係にあり、その補強体１５にそれの下方
より電極１４が装着される。各ボルト挿通孔１０にはボ
ルト１６が挿通されて補強体１５に螺着され、これによ
り電極１４が補強体１５に着脱自在に取付けられる。
４と凹凸嵌合関係にあり、その補強体１５にそれの下方
より電極１４が装着される。各ボルト挿通孔１０にはボ
ルト１６が挿通されて補強体１５に螺着され、これによ
り電極１４が補強体１５に着脱自在に取付けられる。
【００１５】このように電極１４を補強体１５に凹凸嵌
合させると、その補強体１５によって電極１４を確実に
補強することができる。また電極１４が消耗したときに
は、補強体１５を共通に使用して、その消耗した電極１
４と新たな電極１４とを交換すればよいので経済的であ
る。
合させると、その補強体１５によって電極１４を確実に
補強することができる。また電極１４が消耗したときに
は、補強体１５を共通に使用して、その消耗した電極１
４と新たな電極１４とを交換すればよいので経済的であ
る。
【００１６】補強体１５は、その中央部に加工液用溜り
１７を有し、その溜り１７から下方へ延びる供給路１８
が電極１４の噴出孔１１に連通する。また補強体１５は
溜り１７を囲繞するスラジ用環状集合路１９を有し、そ
の集合路１９に集まる複数の排出路２０が電極１４の複
数の排出孔１２にそれぞれ連通する。また補強体１５に
冷却水路２１が形成されている。
１７を有し、その溜り１７から下方へ延びる供給路１８
が電極１４の噴出孔１１に連通する。また補強体１５は
溜り１７を囲繞するスラジ用環状集合路１９を有し、そ
の集合路１９に集まる複数の排出路２０が電極１４の複
数の排出孔１２にそれぞれ連通する。また補強体１５に
冷却水路２１が形成されている。
【００１７】このようにして、電極１４と補強体１５と
よりなる電極組立体２２が構成される。
よりなる電極組立体２２が構成される。
【００１８】この電極組立体２２においては、溜り１７
内の加工液の重量が電極１４に直接作用することがない
ので、その電極１４の変形を防止すると共に耐久性を向
上させることができる。
内の加工液の重量が電極１４に直接作用することがない
ので、その電極１４の変形を防止すると共に耐久性を向
上させることができる。
【００１９】補強体１５は放電加工機の昇降ブロック２
３に取付けられ、その補強体１５の溜り１７に、昇降ブ
ロック２３に形成されて加工液供給源に連通する供給路
２４が開口し、また補強体１５の集合路１９に昇降ブロ
ック２３に形成されてスラジ排出源に連通する排出路２
５が開口する。
３に取付けられ、その補強体１５の溜り１７に、昇降ブ
ロック２３に形成されて加工液供給源に連通する供給路
２４が開口し、また補強体１５の集合路１９に昇降ブロ
ック２３に形成されてスラジ排出源に連通する排出路２
５が開口する。
【００２０】次に、金型２の製造について説明する。
【００２１】図５に示すように、加工液中において、電
極組立体２２の電極１４と金型素材２６とを、それらの
間に所定のクリアランスｃをとって対向させ、次いで、
電極１４と金型素材２６との間に放電現象を発生させて
型彫りを行い、金型素材２６の溶解に伴い電極組立体２
２を昇降ブロック２３と共に下降させる。
極組立体２２の電極１４と金型素材２６とを、それらの
間に所定のクリアランスｃをとって対向させ、次いで、
電極１４と金型素材２６との間に放電現象を発生させて
型彫りを行い、金型素材２６の溶解に伴い電極組立体２
２を昇降ブロック２３と共に下降させる。
【００２２】図６に示すように、放電加工の進行に伴い
金型素材２６には電極１４の形状に倣った形状のキャビ
ティ２７が形成される。
金型素材２６には電極１４の形状に倣った形状のキャビ
ティ２７が形成される。
【００２３】一方、この放電加工の進行は電極１４の消
耗をもたらし、その電極１４は肉厚を減じられて製作時
の形状とは異なった形状となる。このような消耗電極１
４を用いて放電加工を続行しても正規な形状を有するキ
ャビティ１を形成することはできない。
耗をもたらし、その電極１４は肉厚を減じられて製作時
の形状とは異なった形状となる。このような消耗電極１
４を用いて放電加工を続行しても正規な形状を有するキ
ャビティ１を形成することはできない。
【００２４】そこで、放電加工を一旦中断し、消耗した
電極１４を新たな電極１４と交換した後放電加工を続行
し、これにより、図７に示すように、正規な形状のキャ
ビティ１を備えた金型２を得る。
電極１４を新たな電極１４と交換した後放電加工を続行
し、これにより、図７に示すように、正規な形状のキャ
ビティ１を備えた金型２を得る。
【００２５】放電加工中においては、噴出孔１１より加
工液を噴出して、電極１４および金型素材２６間に加工
液流を形成し、これにより金型素材２６の溶解により生
じたスラジを電極１４および金型素材２６間から洗い流
して各排出孔１２を通じて吸引除去する。
工液を噴出して、電極１４および金型素材２６間に加工
液流を形成し、これにより金型素材２６の溶解により生
じたスラジを電極１４および金型素材２６間から洗い流
して各排出孔１２を通じて吸引除去する。
【００２６】なお、前記型彫り工程において、消耗した
電極１４と新たな電極１４との交換は必要に応じて何度
でも行われる。
電極１４と新たな電極１４との交換は必要に応じて何度
でも行われる。
【００２７】
【発明の効果】本発明によれば、補強体を共通に使用し
て、電極のみを交換するようにしたので、金型製造にお
ける経済性を向上させてその金型の製造コストを低減す
ることができる。
て、電極のみを交換するようにしたので、金型製造にお
ける経済性を向上させてその金型の製造コストを低減す
ることができる。
【００２８】また電極を補強体に凹凸嵌合するので、電
極の補強を確実に行うと共に電極形状を正しく維持し、
これにより型彫りを精度良く行うことができる。
極の補強を確実に行うと共に電極形状を正しく維持し、
これにより型彫りを精度良く行うことができる。
【図１】金型の縦断面図である。
【図２】電極用模型の縦断面図である。
【図３】電極用模型を用いて溶射成形を行っている状態
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図４】電極の縦断面図である。
【図５】電極組立体の縦断面図である。
【図６】放電加工による金型製造の中間段階を示す縦断
面図である。
面図である。
【図７】放電加工による金型製造の最終段階を示す縦断
面図である。
面図である。
２ 金型 ７ 金属成形体 １４ 電極 １５ 補強体 ２２ 電極組立体 ２６ 金型素材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 理也 埼玉県狭山市新狭山１丁目10番地１ ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B21D 37/20
Claims (1)
- 【請求項１】 溶射成形による導電性金属成形体（７）
より製作された複数の放電加工用電極（１４）のうち１
つの電極（１４）を、各電極（１４）と凹凸嵌合関係に
ある補強体（１５）に着脱自在に装着して電極組立体
（２２）を構成し、次いで前記電極組立体（２２）を用
いて金型素材（２６）に放電加工による型彫りを施し、
この型彫り工程では消耗した電極（１４）を逐次新たな
電極（１４）と交換することを特徴とする金型の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27370091A JP2797225B2 (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 金型の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27370091A JP2797225B2 (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 金型の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05111727A JPH05111727A (ja) | 1993-05-07 |
| JP2797225B2 true JP2797225B2 (ja) | 1998-09-17 |
Family
ID=17531338
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27370091A Expired - Fee Related JP2797225B2 (ja) | 1991-10-22 | 1991-10-22 | 金型の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2797225B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-22 JP JP27370091A patent/JP2797225B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05111727A (ja) | 1993-05-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |