JP2797173B2 - 薄膜半導体装置の製造方法 - Google Patents

薄膜半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は薄膜半導体装置の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜半導体装置には、例えばアクティブ
マトリックス型の液晶表示装置のスイッチング素子とし
て使用される薄膜トランジスタが知られている。このよ
うな薄膜トランジスタには、シート抵抗を下げてオン電
流の増大を図るために、ソース領域およびドレイン領域
上にシリサイド層を備えたものがある。次に、従来のこ
のような薄膜トランジスタを製造する場合の一例につい
て、図7〜図10を順に参照しながら説明する。まず、
図7(A)、(B)に示すように、ガラス等からなる透
明基板1の上面の所定の個所にクロムからなるゲート電
極2およびゲートライン3を形成し、その上面に窒化シ
リコンからなるゲート絶縁膜4を成膜し、その上面に短
決しようシリコン、アモルファスシリコン、ポリシリコ
ン等からなる半導体薄膜5を成膜し、その上面であって
ゲート電極2上の所定の個所に窒化シリコンからなるイ
オン遮断層6を形成する。次に、リンやボロン等のイオ
ンを打込むと、イオン遮断層6下以外の領域における半
導体薄膜5にイオン注入領域5aが形成される。
【0003】次に、図8(A)、(B)に示すように、
上面にクロム等からなるシリサイド化可能な金属膜7を
プラズマCVDにより成膜し、その上面の所定の個所に
フォトレジストパターン8を形成する。この場合、フォ
トレジストパターン8は、イオン遮断層6を股いでイオ
ン遮断層6とでほぼ十字形を形成するように形成されて
いる。また、金属膜7と半導体薄膜5との間にはシリサ
イド層9が形成される。次に、フォトレジストパターン
8をマスクとして金属膜7、シリサイド層9および半導
体薄膜5をエッチングすると、図9(A)、(B)に示
すようになる。すなわち、フォトレジストパターン8下
にのみ金属膜7が残存され、その下にのみシリサイド層
9が残存され、その下およびイオン遮断層6下にのみ半
導体薄膜5が残存される。この状態では、金属膜7はイ
オン遮断層6を股いでイオン遮断層6とでほぼ十字形を
形成するように形成され、金属膜7下およびイオン遮断
層6下にほぼ十字状の半導体薄膜5が形成されている。
また、半導体薄膜5のイオン遮断層6下の部分は真性領
域からなるチャネル領域5bとされ、その両側はそれぞ
れイオン注入領域5aからなるソース領域5cおよびド
レイン領域5dとされている。この後、フォトレジスト
パターン8を除去し、次いで金属膜7を除去する。
【0004】次に、図10(A)、(B)に示すよう
に、上面の所定の個所にITOからなる画素電極10を
形成する。次に、上面の所定の個所にアルミニウム−チ
タン合金からなるソース電極11、ドレイン電極12お
よびドレインライン13を形成する。この状態では、半
導体薄膜5のソース領域5cにシリサイド層9、および
ソース電極11を介して画素電極10が接続され、ドレ
イン領域5dにはシリサイド層9を介してドレイン電極
12が接続されている。かくして、ソース領域5cおよ
びドレイン領域5d上にシリサイド層9を備えた薄膜ト
ランジスタが製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このような薄膜トランジスタの製造方法では、第1に、
図8(A)、(B)に示す工程において金属膜7を成膜
する前に、半導体薄膜5の表面をきれいにしておく必要
がある。すなわち、半導体薄膜5の表面には自然酸化膜
が形成されているので、その上に金属膜7を成膜しても
シリサイド層9を形成することができない。そこで、フ
ッ化アンモン等による表面処理を行ってこの自然酸化膜
を除去する必要があり、したがってその分だけ工程数が
多くなるという問題があった。第2に、図7(A)、
(B)に示す工程においてイオンを打込むときに、窒化
シリコンからなるイオン遮断層6下の半導体薄膜5にイ
オンが打込まれないようにするために、イオン遮断層6
の膜厚を例えば2000Å程度と比較的厚くしなければ
ならず、このためイオン遮断層6の元となる窒化シリコ
ン層を成膜するのに時間がかかり、しかもこの成膜した
窒化シリコン層をフォトリソグラフィによってパターン
化することとなり、これまた工程数が多くなるという問
題があった。なお、イオン遮断層6をフォトレジストに
よって形成することが考えられるが、この場合、半導体
薄膜5上にフォトレジストを直接形成することとなり、
この結果不要な部分のフォトレジストの除去が困難にな
るという別の問題がある。この発明の目的は、工程数を
少なくすることのできるシリサイド層を備えた薄膜半導
体装置の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
基板上に半導体薄膜を形成した上、この半導体薄膜上に
薄い絶縁膜およびシリサイド化可能な金属膜を形成し、
該金属膜上の所定の個所にイオン遮断層を形成し、該イ
オン遮断層をマスクとして前記半導体薄膜にイオンを打
込み、このときのイオン打込みエネルギにより前記イオ
ン遮断層下以外の領域における前記半導体薄膜の表面に
シリサイド層を形成するようにしたものである。請求項
3記載の発明は、前記イオン遮断層をフォトレジストに
よって形成したものである。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明によれば、半導体薄膜と金
属膜との間に絶縁膜が形成されていても、イオン打込み
エネルギによりイオン遮断層下以外の領域における半導
体薄膜の表面にシリサイド層を形成することができるの
で、金属膜を成膜する前に表面処理を行う必要がなく、
したがってその分だけ工程数を少なくすることができ
る。また、請求項3記載の発明によれば、イオン遮断層
をフォトレジストによって形成しても、このフォトレジ
ストを金属膜上に形成することになるので、不要な部分
のフォトレジストを容易に除去することができ、したが
ってイオン遮断層を短い時間でかつ少ない工程数で形成
することができる。
【0008】
【実施例】図1〜図6はそれぞれこの発明の一実施例を
適用した薄膜トランジスタの各製造工程を示したもので
ある。そこで、これらの図を順に参照しながら、この実
施例の薄膜トランジスタの製造方法について説明する。
【0009】まず、図1(A)、(B)に示すように、
ガラス等からなる透明基板21の上面の所定の個所にク
ロム等からなるゲート電極22およびゲートライン23
を膜厚1000Å程度に形成する、次に、その上面に窒
化シリコンからなるゲート絶縁膜24を膜厚4000Å
程度に成膜し、その上面に単結晶シリコン、アモルファ
スシリコン、ポリシリコン等からなる半導体薄膜25を
膜厚500Å程度に成膜する。次に、半導体薄膜25の
表面をOプラズマ処理等により酸化処理することによ
り、シリコン酸化膜からなる絶縁膜26を形成する。次
に、その上面にクロム等からなるシリサイド化可能な金
属膜27をプラズマCVDまたはスパッタ等により成膜
する。
【0010】ところで、絶縁膜26の膜厚は、通常シリ
サイド化を阻止するとともにイオン通過を許容する程度
に薄くなっていて、10〜50Å程度となっている。し
たがって、この状態では、金属膜27と半導体薄膜25
とによるシリサイド層の形成が阻止されている。金属膜
27の膜厚は、イオン通過を許容する程度に薄くなって
いるとともに、後で説明する裏面露光のときにフォトレ
ジストを十分に感光させる程度の透過率を確保できる程
度に薄くなっていて、50〜200Å程度となってい
る。
【0011】次に、図2(A)、(B)に示すように、
上面の所定の個所にフォトレジストからなるイオン遮断
層28を形成する。この場合、イオン遮断層28は、ゲ
ート電極22およびゲートライン23をマスクとした裏
面露光(透明基板21の下面側からの露光)により形成
されているので、ゲート電極22およびゲートライン2
3上の全体にわたって形成されている。したがって、ゲ
ート電極22上のイオン遮断層28のチャネル長方向の
長さLはゲート電極22の幅と同じとなっている。この
ように、イオン遮断層28をフォトレジストによって形
成しても、このフォトレジストを金属膜27上に形成し
ているので、不要な部分のフォトレジストを容易に除去
することができ、したがってイオン遮断層27を短い時
間でかつ少ない工程数で形成することができる。
【0012】次に、図3(A)、(B)に示すように、
イオン遮断層28をマスクとして半導体薄膜25をn型
またはp型にするリンやボロンを含むイオンを打込む。
打込まれたイオンは、金属膜27および絶縁膜26を貫
通して、イオン遮断層28下以外の領域における半導体
薄膜25に注入され、イオン注入領域25aが形成され
る。また、このときのイオン打込みエネルギにより、金
属膜27から金属(クロム)がイオン遮断層28下以外
の領域における絶縁膜26を貫通して、イオン遮断層下
28以外の領域における半導体薄膜25中に注入され、
該半導体薄膜25の表面および金属膜27の下面にシリ
サイド層29、30が形成される。この後、イオン遮断
層28を除去する。
【0013】ここで、一例として、リン1%、水素99
%からなるイオンをパワー100W、加速電圧1kV、
打込量1×1016/cm2で打込んだ後に、イオン遮断
層28、金属膜27、上側のシリサイド層30および絶
縁膜26を除去し、そしてこの状態においてイオン遮断
層28の無かった所と有った所とでシート抵抗を測定し
たところ、次のような結果が得られた。すなわち、イオ
ン遮断層28の無かった所のシート抵抗は140Ω/□
程度と極めて小さかったのに対し、有った所のシート抵
抗は1010Ω/□以上と極めて大きかった。この測定結
果から明らかなように、イオン打込みエネルギによりイ
オン遮断層28下以外の領域における半導体薄膜25の
表面に低抵抗のシリサイド層29が形成され、イオン遮
断層28下のチャネル領域となる部分が高抵抗領域とな
ることが理解される。
【0014】次に、図4(A)、(B)に示すように、
上面の所定の個所にフォトレジストパターン31を形成
する。この場合、フォトレジストパターン31は、ゲー
ト電極22を股いで該ゲート電極22とでほぼ十字形を
形成するように形成され、その幅Dが所期のチャネル幅
と同じとなっている。次に、フォトレジストパターン3
1をマスクとして金属膜27、上側のシリサイド層3
0、絶縁膜26、下側のシリサイド層29および半導体
薄膜25をエッチングすると、図5(A)、(B)に示
すようになる。
【0015】すなわち、フォトレジストパターン31下
にのみ金属膜27、上側のシリサイド層30、絶縁膜2
6、下側のシリサイド層29および半導体薄膜25が残
存される。したがって、この状態では、半導体薄膜25
はゲート電極22を股いでゲート電極22とでほぼ十字
形を形成するように形成されている。また、絶縁膜26
のクロムが注入されていない部分の下側の半導体薄膜2
5は真性領域からなるチャネル領域25bとされ、その
両側はそれぞれイオン注入領域25aからなるソース領
域25cおよびドレイン領域25dとされている。この
結果、半導体薄膜25は、ゲート電極22の幅と同じ長
さLに形成されたチャネル領域25bを有するとともに
該チャネル領域25bの両側にそれぞれ該チャネル領域
25bの幅Dと同じ幅に形成されたソース領域25cお
よびドレイン領域25dを有する構造となる。この後、
フォトレジストパターン31を除去し、次いで金属膜2
7を除去する。この場合、金属膜27を硝酸セリウムア
ンモン(SIS、TW液)でエッチングすると、上側の
シリサイド層30およびクロムの入り込んだ絶縁膜27
が同時にエッチングされて除去される(図6(B)参
照)。
【0016】次に、図6(A)、(B)に示すように、
上面の所定の個所にITOからなる画素電極32を膜厚
500Å程度に形成する。次に、上面の所定の個所にア
ルミニウム−チタン合金からなるソース電極33、ドレ
イン電極34およびドレインライン35を膜厚3000
Å程度に形成する。この状態では、半導体薄膜25のソ
ース領域25cにシリサイド層29およびソース電極3
3を介して画素電極32が接続され、ドレイン領域25
dにはシリサイド層29を介してドレイン電極33が接
続されている。かくして、この実施例の薄膜トランジス
タが製造される。
【0017】このように、この実施例の製造方法では、
半導体薄膜25と金属膜27との間に絶縁膜26が形成
されていても、イオン打込みエネルギによりイオン遮断
層28下以外の領域における半導体薄膜25の表面にシ
リサイド層29を形成することができるので、金属膜2
7を成膜する前に表面処理を行う必要がなく、したがっ
てその分だけ工程数を少なくすることができる。また、
既に説明したように、イオン遮断層28をフォトレジス
トによって形成しても、このフォトレジストを金属膜2
7上に形成しているので、不要な部分のフォトレジスト
を容易に除去することができ、したがってイオン遮断層
27を短い時間でかつ少ない工程数で形成することがで
きる。さらに、金属膜27の膜厚が50〜200Å程度
と薄く、また絶縁膜26の膜厚も10〜50Å程度と薄
いので、エッチング精度つまり図6(A)、(B)に示
す状態において残存する絶縁膜26のゲート電極22に
対する加工精度を向上することができる。
【0018】また、この実施例の製造方法では、イオン
遮断層28をフォトレジストによって形成しているの
で、従来の場合と比較して次のような効果がある。すな
わち、第1に、従来の場合には、イオン遮断層の元とな
る窒化シリコン層をCVDにより2000Å程度と比較
的厚く成膜しているので、成膜材のCVD装置内壁への
付着量がかなり多くなり、このためCVD装置内壁の清
浄に手間がかかるという問題がある。この実施例の製造
方法では、そのような問題はない。第2に、従来の場合
には、窒化シリコンからなるイオン遮断層をパターニン
グする際にフッ酸によるエッチングを行っているので、
フッ酸によるゲート絶縁膜へのダメージが大きく、ゲー
ト絶縁膜の耐圧が低下するという問題がある。この実施
例の製造方法では、そのような問題はない。
【0019】また、この実施例の製造方法によって得ら
れた薄膜トランジスタの半導体薄膜25は、ゲート電極
22の幅と同じ長さLに形成されたチャネル領域25b
を有するとともに該チャネル領域25bの両側にそれぞ
れ該チャネル領域25bの幅Dと同じ幅に形成されたソ
ース領域25cおよびドレイン領域25dを有する構造
であって、チャネル領域25bの幅Dが所期の幅となっ
ている。したがって、実効的なチャネル幅が増大するこ
とがなく、実質的なCGS(ゲート電極とソース電極間の
容量)を低減することができるとともに、オフ電流I
offも低減することができ、ひいては液晶表示装置の表
示特性を向上させることができる。ちなみに、図10
(A)、(B)に示す従来の薄膜トランジスタの場合に
は、金属膜7がイオン遮断層6を股いでイオン遮断層6
とでほぼ十字形を形成するように形成され、金属膜7下
およびイオン遮断層6下にほぼ十字状の半導体薄膜5が
形成されているので、半導体薄膜5の実効的なチャネル
幅が増大し、実質的なCGSが増大するとともに、オフ電
流Ioffも増大してしまい、液晶表示装置の表示特性の
低下の原因となっている。
【0020】なお、上記実施例では絶縁膜26を半導体
薄膜25の表面を酸化処理することにより形成されたシ
リコン酸化膜によって形成しているが、半導体薄膜25
上にCVDにより成膜した窒化シリコン層によって形成
するようにしてもよい。この場合、窒化シリコン層の膜
厚は数十〜数百Å程度、望ましくは100Å程度とす
る。このように、膜厚が薄いと、短い時間で成膜するこ
とができ、またCVD装置内壁の清浄にかかる手間を軽
減することができる。また、この場合の窒化シリコンか
らなるイオン遮断層をパターニングする際にフッ酸によ
るエッチングを行っても、エッチング時間を短くするこ
とができ、したがってフッ酸によるゲート絶縁膜へのダ
メージが小さく、ゲート絶縁膜の耐圧を向上することが
できる。
【0021】また、上記実施例ではイオン遮断層28を
裏面露光により形成しているが、表面露光により形成す
るようにしてもよい。また、上記実施例ではイオン遮断
層28をフォトレジストによって形成しているが、アル
ミニウム−チタン合金等のシリサイド化しない金属によ
って形成してもよい。この場合には、アルミニウム−チ
タン合金等のシリサイド化しない金属層を成膜した後、
その上にフォトレジストパターンを形成し、このフォト
レジストパターンをマスクとしてしてエッチングするこ
とにより、シリサイド化しない金属からなるイオン遮断
層を形成することになる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、半導体薄膜と金属膜との間に絶縁膜が形成
されていても、イオン打込みエネルギによりイオン遮断
層下以外の領域における半導体薄膜の表面にシリサイド
層を形成することができるので、金属膜を成膜する前に
表面処理を行う必要がなく、したがってその分だけ工程
数を少なくすることができる。また、請求項3記載の発
明によれば、イオン遮断層をフォトレジストによって形
成しても、このフォトレジストを金属膜上に形成するこ
とになるので、不要な部分のフォトレジストを容易に除
去することができ、したがってイオン遮断層を短い時間
でかつ少ない工程数で形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施例を適用した薄膜ト
ランジスタの製造に際し、透明基板上にゲート電極、ゲ
ート絶縁膜、半導体薄膜、絶縁膜および金属膜を形成し
た状態の平面図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図2】(A)は同製造に際し、イオン遮断層を形成し
た状態の平面図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図3】(A)は同製造に際し、イオン遮断層をマスク
としてイオンを打込むとともにこのときのイオン打込み
エネルギによりシリサイド層を形成した状態の平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図4】(A)は同製造に際し、イオン遮断層を除去し
た後フォトレジストパターンを形成した状態の平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図5】(A)は同製造に際し、素子形成した状態の平
面図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図6】(A)は同製造に際し、ソース電極およびドレ
イン電極等を形成した状態の平面図、(B)はそのB−
B線に沿う断面図。
【図7】(A)は従来の薄膜トランジスタの製造に際
し、透明基板上にゲート電極、ゲート絶縁膜、半導体薄
膜およびイオン遮断層を形成した状態の平面図、(B)
はそのB−B線に沿う断面図。
【図8】(A)は同製造に際し、金属膜およびフォトレ
ジストパターンを形成した状態の平面図、(B)はその
B−B線に沿う断面図。
【図9】(A)は同製造に際し、素子形成した状態の平
面図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図10】(A)は同製造に際し、ソース電極およびド
レイン電極等を形成した状態の平面図、(B)はそのB
−B線に沿う断面図。
【符号の説明】
21 透明基板 25 半導体薄膜 26 絶縁膜 27 金属膜 28 イオン遮断層 29 シリサイド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 29/786 H01L 21/265 H01L 21/336

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に半導体薄膜を形成した上、この
    半導体薄膜上に薄い絶縁膜およびシリサイド化可能な金
    属膜を形成し、該金属膜上の所定の個所にイオン遮断層
    を形成し、該イオン遮断層をマスクとして前記半導体薄
    膜にイオンを打込み、このときのイオン打込みエネルギ
    により前記イオン遮断層下以外の領域における前記半導
    体薄膜の表面にシリサイド層を形成することを特徴とす
    る薄膜半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記半導体薄膜に打込むイオンには、前
    記半導体薄膜をn型またはp型にするイオンが含まれる
    ことを特徴とする請求項1記載の薄膜半導体装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記イオン遮断層はフォトレジストから
    なることを特徴とする請求項1または2記載の薄膜半導
    体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記金属膜の膜厚をフォトレジストを十
    分に感光させる程度の透過率を確保できる程度に薄く
    し、前記イオン遮断層を裏面露光により形成したことを
    特徴とする請求項3記載の薄膜半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記絶縁膜は前記半導体薄膜の表面を酸
    化処理することにより形成されたシリコン酸化膜からな
    ることを特徴とする請求項1記載の薄膜半導体装置の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 前記絶縁膜は前記半導体薄膜上に成膜し
    た窒化シリコンからなることを特徴とする請求項1記載
    の薄膜半導体装置の製造方法。
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