JP3503278B2 - 薄膜トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタおよびその製造方法

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JP3503278B2 JP17159495A JP17159495A JP3503278B2 JP 3503278 B2 JP3503278 B2 JP 3503278B2 JP 17159495 A JP17159495 A JP 17159495A JP 17159495 A JP17159495 A JP 17159495A JP 3503278 B2 JP3503278 B2 JP 3503278B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シリサイド層を備え
た薄膜トランジスタおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばアクティブマトリクス液晶表示装
置のスイッチング素子として使用される薄膜トランジス
タには、シート抵抗を下げてオン電流の増大を図るため
に、ソース領域およびドレイン領域上にシリサイド層を
備えたものがある。次に、従来のこのような薄膜トラン
ジスタを製造する場合の一例について、図13〜図16
を順に参照しながら説明する。まず、図13(A)、
(B)に示すように、ガラスなどからなる透明基板1の
上面の所定の個所にゲート電極2およびゲートライン3
を形成し、その上面にゲート絶縁膜4を成膜し、その上
面に半導体薄膜5を成膜し、その上面であってゲート電
極2上の所定の個所に窒化シリコンなどからなるイオン
遮断層6を形成する。次に、リンやボロンなどのイオン
を打込むと、イオン遮断層6下以外の領域における半導
体薄膜5にイオン注入領域5aが形成される。
【0003】次に、図14(A)、(B)に示すよう
に、上面にクロムなどからなるシリサイド化可能な金属
膜7をプラズマCVDにより成膜し、その上面のデバイ
ス領域にフォトレジストパターン8を形成する。この場
合、フォトレジストパターン8は、イオン遮断層6を股
いでイオン遮断層6とでほぼ十字形を形成するように形
成される。また、金属膜7と半導体薄膜5との間にはシ
リサイド層9が形成される。次に、フォトレジストパタ
ーン8をマスクとして金属膜7、シリサイド層9および
半導体薄膜5をエッチングすると、図15(A)、
(B)に示すようになる。すなわち、フォトレジストパ
ターン8下にのみ金属膜7が残存され、その下にのみシ
リサイド層9が残存され、その下およびイオン遮断層6
下にのみ半導体薄膜5が残存される。この状態では、半
導体薄膜5のイオン遮断層6下の部分は真性領域からな
るチャネル領域5bとされ、その両側はそれぞれイオン
注入領域5aからなるソース領域5cおよびドレイン領
域5dとされている。この後、フォトレジストパターン
8および金属膜7を除去する。
【0004】次に、図16(A)、(B)に示すよう
に、上面の所定の個所にITOからなる画素電極10を
形成する。次に、上面の所定の個所にソース電極11、
ドレイン電極12およびドレインライン13を形成す
る。この状態では、半導体薄膜5のソース領域5cにシ
リサイド層9およびソース電極11を介して画素電極1
0が接続され、ドレイン領域5dにシリサイド層9を介
してドレイン電極12が接続されている。かくして、ソ
ース領域5cおよびドレイン領域5d上にシリサイド層
9を備えた薄膜トランジスタが製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このような薄膜トランジスタの製造方法では、第1に、
図14(A)、(B)に示す工程において金属膜7を成
膜する前に、半導体薄膜5の表面をきれいにしておく必
要がある。すなわち、半導体薄膜5の表面には自然酸化
膜が形成されているので、その上に金属膜7を成膜して
もシリサイド層9を形成することができない。そこで、
フッ化アンモンなどによる表面処理を行ってこの自然酸
化膜を除去する必要があり、したがってその分だけ工程
数が多くなるという問題があった。第2に、図14
(A)、(B)に示す工程においてイオンを打込むとき
に、窒化シリコンからなるイオン遮断層6下の半導体薄
膜5にイオンが打込まれないようにするために、イオン
遮断層6の膜厚を例えば2000Å程度と比較的厚くし
なければならず、このためイオン遮断層6の元となる窒
化シリコン層などを成膜するのに時間がかかり、しかも
この成膜した窒化シリコン層をフォトリソグラフィによ
ってパターン化することとなり、これまた工程数が多く
なるという問題があった。なお、イオン遮断層6をフォ
トレジストによって形成することが考えられるが、この
場合、半導体薄膜5上にフォトレジストを直接形成する
こととなり、この結果不要な部分のフォトレジストの除
去が困難になるという別の問題がある。第3に、図13
(A)、(B)に示すように、半導体薄膜5の上面であ
ってゲート電極2上の所定の個所に窒化シリコンなどか
らなるイオン遮断層6をセルフアライメントにより形成
する場合、半導体薄膜5上に窒化シリコン膜を成膜し、
その上面にフォトレジスト膜を形成し、ゲート電極2を
マスクとした裏面露光(透明基板1の下面側からの露
光)とフォトマスクを用いた表面露光(透明基板1の上
面側からの露光)とを行い、次いで現像することにより
所定のフォトレジストパターンを形成し、このフォトレ
ジストパターンをマスクとして窒化シリコン膜をウェッ
トエッチングすることにより、イオン遮断層6を形成し
ている。したがって、露光工程が裏面露光と表面露光の
2回となり、これまた工程数が多くなるという問題があ
った。なお、裏面露光のみを行った場合には、ゲートラ
イン3もマスクとなるので、図17(A)、(B)に示
すように、ゲートライン3およびゲート電極2上にイオ
ン遮断層6aが形成されることとなる。すると、図16
(A)、(B)に示すように、イオン遮断層6は最後ま
で残るので、ゲートライン3およびゲート電極2上に形
成されたイオン遮断層6a下に半導体薄膜5が残存する
こととなる。したがって、裏面露光のみでは、半導体薄
膜5をデバイス領域のみに形成することはできない。こ
の発明の目的は、工程数を少なくすることができるシリ
サイド層を備えた薄膜トランジスタおよびその製造方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る薄膜トランジスタは、半導体薄膜のソース領域または
ドレイン領域上にイオン打込みによって材質の変化した
シリサイド化可能な金属膜が形成され、この金属膜と前
記ソース領域またはドレイン領域間には、前記金属膜下
に存在した酸化膜中に成長したシリサイド層が介在され
てなるものである。請求項2記載の発明に係る薄膜トラ
ンジスタの製造方法は、基板上に半導体薄膜を形成し、
この半導体薄膜上に形成された酸化膜上にシリサイド化
可能な金属膜を形成し、この金属膜上の所定の個所にイ
オン遮断層を形成し、このイオン遮断層をマスクとして
前記半導体薄膜にイオンを打込んで前記イオン遮断層下
以外の領域における前記金属膜の材質を変化させ、前記
イオン遮断層および前記金属膜のうちイオンの打込まれ
ていない部分を除去するようにしたものである。請求項
3記載の発明に係る薄膜トランジスタの製造方法は、基
板上に半導体薄膜を形成し、この半導体薄膜上に形成さ
れた酸化膜上のデバイス領域にシリサイド化可能な金属
膜を形成し、少なくとも前記金属膜上の所定の個所にイ
オン遮断層を形成し、このイオン遮断層をマスクとして
前記半導体薄膜にイオンを打込んで前記イオン遮断層下
以外の領域における前記金属膜の材質を変化させ、前記
イオン遮断層および前記金属膜のうちイオンの打込まれ
ていない部分を除去するようにしたものである。請求項
5記載の発明に係る薄膜トランジスタの製造方法は、請
求項2または3記載の発明において、前記イオン遮断層
をフォトレジストによって形成したものである。請求項
6記載の発明に係る薄膜トランジスタの製造方法は、請
求項5記載の発明において、前記イオン遮断層の形成
を、ゲート電極およびゲートラインをマスクとした裏面
露光により行うようにしたものである。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明によれば、金属膜とソース
領域またはドレイン領域間には、金属膜下に存在した酸
化膜中に成長したシリサイド層が介在されているもので
あるから、自然酸化膜などの酸化膜の除去は必要とされ
ない。この場合、ソース領域およびドレイン領域上に形
成されたイオン打込みにより材質が変化した金属膜は、
チャネル領域上に対応するイオンを打込まない領域の金
属膜を除去して形成されたものである。請求項2または
3記載の発明によれば、半導体薄膜上の酸化膜は金属膜
を介して半導体薄膜にイオンを打込む際シリサイド層と
なるので、金属膜を成膜する前に、半導体薄膜の表面の
自然酸化膜を除去するための表面処理を行う必要がな
く、したがってその分だけ工程数を少なくすることがで
きる。この場合、イオン遮断層下に対応するイオンが打
込まれない領域の金属膜はイオン打込みにより材質が変
化しているので、イオンが打込まれた領域の金属膜を残
して除去される。また、請求項5記載の発明によれば、
イオン遮断層をフォトレジストによって形成しても、こ
のフォトレジストを金属膜上に形成することになるの
で、不要な部分のフォトレジストを容易に除去すること
ができ、したがってイオン遮断層を短い時間でかつ少な
い工程数で形成することができる。この結果、請求項1
記載の発明の場合も、工程数を少なくすることができ
る。さらに、請求項6記載の発明によれば、イオン遮断
層の形成をゲート電極およびゲートラインをマスクとし
た裏面露光のみによって行っても、イオン遮断層の材料
であるフォトレジストを除去した上、半導体薄膜のうち
デバイス領域以外の不要な部分を除去して半導体薄膜を
デバイス領域のみに形成することが可能である。したが
って、イオン遮断層を1回の露光で形成することがで
き、これまた工程数を少なくすることができる。この結
果、請求項1記載の発明の場合も、工程数を少なくする
ことができる。
【0008】
【実施例】図1〜図7はそれぞれこの発明の第1実施例
における薄膜トランジスタの各製造工程を示したもので
ある。そこで、これらの図を順に参照しながら、この実
施例の薄膜トランジスタの製造方法について説明する。
【0009】まず、図1(A)、(B)に示すように、
ガラスなどからなる透明基板21の上面の所定の個所に
クロムなどからなるゲート電極22およびゲートライン
23を膜厚1000Å程度に形成する。次に、その上面
に窒化シリコンからなるゲート絶縁膜24を膜厚400
0Å程度に成膜し、その上面に単結晶シリコン、アモル
ファスシリコン、ポリシリコンなどからなる半導体薄膜
25を膜厚500Å程度に成膜する。次に、半導体薄膜
25の上面にクロムなどからなるシリサイド化可能な金
属膜26をスパッタやプラズマCVDなどにより成膜す
る。次に、金属膜26の上面にフォトレジストからなる
イオン遮断層形成用層27を形成する。
【0010】ところで、金属膜26の膜厚は、イオン通
過を許容する程度に薄くなっているとともに、後で説明
する裏面露光のときにフォトレジストからなるイオン遮
断層形成用層27を十分に感光させる程度の透過率を確
保できる程度に薄くなっていて、50〜200Å程度と
なっている。また、この状態では、半導体薄膜25の表
面に自然酸化膜が形成されているので、半導体薄膜25
と金属膜26との間にシリサイド層は形成されていな
い。なお、この段階におけるシリサイド層の形成を確実
に防止するために、半導体薄膜25の表面に、レジスト
液や酸素プラズマなどによる酸化処理を行うことによ
り、薄い酸化膜を形成してもよい。
【0011】次に、ゲート電極22およびゲートライン
23をマスクとした裏面露光(透明基板21の下面側か
らの露光)を行い、次いで現像すると、図2(A)、
(B)に示すように、金属膜26の上面であってゲート
電極22およびゲートライン23上にフォトレジストか
らなるイオン遮断層27aが形成される。このように、
イオン遮断層27aをフォトレジストによって形成して
も、このフォトレジストを金属膜26上に形成している
ので、不要な部分のフォトレジストを容易に除去するこ
とができ、しかも裏面露光のみによって形成しているの
で、イオン遮断層27aを短い時間でかつ少ない工程数
で形成することができる。なお、ゲート電極22および
ゲートライン23上の全体にイオン遮断層27aを形成
しても、後で説明するように、別に問題はない。
【0012】次に、図3(A)、(B)に示すように、
イオン遮断層27aをマスクとして半導体薄膜25をn
型またはp型にするリンやボロンなどを含むイオンを打
込む。打込まれたイオンは、金属膜26を貫通して、イ
オン遮断層27a下以外の領域における半導体薄膜25
に注入され、イオン注入領域25aが形成される。ま
た、このときのイオン打込みエネルギにより、金属膜2
6から金属(クロム)がイオン遮断層27a下以外の領
域における半導体薄膜25の表面に形成された自然酸化
膜などおよびその下の半導体薄膜25に注入され、半導
体薄膜25と金属膜26との間にシリサイド層28が形
成される。このシリサイド層28は半導体薄膜25と金
属膜58の間に介在された酸化膜中に成長するので、半
導体薄膜25と金属膜28はこのシリサイド層28を介
して直接接続される。
【0013】このように、半導体薄膜25の表面に自然
酸化膜などが形成されていても、イオン打込みエネルギ
によりイオン遮断層27a下以外の領域における半導体
薄膜25の表面にシリサイド層28を形成することがで
きるので、金属膜26を成膜する前に、半導体薄膜25
の表面の自然酸化膜を除去するための表面処理を行う必
要がなく、したがってその分だけ工程数を少なくするこ
とができる。
【0014】ここで、一例として、5%のPH3と95
%のH2とからなるドーピングガスを加速電圧20k
V、ドーズ量2×1015/cm2で打込んだ後に、金属
膜26を除去し、そしてシリサイド層28のシート抵抗
を測定したところ、1100Ω/□程度であった。これ
に対して、例えば図14(B)に示す従来例のシリサイ
ド層9の場合、シート抵抗は12000Ω/□程度であ
った。この測定結果から明らかなように、イオン打込み
エネルギにより、イオン遮断層27a下以外の領域にお
ける半導体薄膜25の表面に低抵抗のシリサイド層28
が形成されることが理解される。また、シリコンのエッ
チング液である1%のフッ酸に30秒間漬け、この実施
例の場合のシリサイド層28と従来例の場合のシリサイ
ド層9とのシート抵抗を測定したところ、この実施例の
場合には1100Ω/□程度と変化しなかったが、従来
例の場合には5×1011Ω/□以上とかなり大きくなっ
た。この実験結果から明らかなように、この実施例の場
合のシリサイド層28は従来例の場合のシリサイド層9
よりも緻密で丈夫(安定)であることが理解される。な
お、この実施例の場合、ドーズ量を4×1015/cm2
としたところ、シリサイド層28のシート抵抗が570
Ω/□程度とさらに低抵抗となった。
【0015】図3(A)、(B)に戻って説明を続ける
と、イオンを打込んだ後に、イオン遮断層27aを除去
する。次に、図4(A)、(B)に示すように、金属膜
26の上面の所定の個所つまりデバイス領域にフォトレ
ジストパターン29をフォトマスクを用いた表面露光に
より形成する。この場合、フォトレジストパターン29
は、ゲート電極22を股いで該ゲート電極22とでほぼ
十字形を形成するように形成され、その幅Dが所期のチ
ャネル幅と同じとなっている。次に、フォトレジストパ
ターン29をマスクとして金属膜26、シリサイド層2
8および半導体薄膜25をドライエッチングすると、図
5(A)、(B)に示すように、フォトレジストパター
ン29下にのみ金属膜26、シリサイド層28および半
導体薄膜25が残存される。
【0016】すなわち、図3(A)、(B)に示す状態
においてはゲート電極22およびゲートライン23上に
形成されていたイオン遮断層27aは図4(A)、
(B)に示す状態においてはすべて除去されているの
で、フォトレジストパターン29をマスクとしてドライ
エッチングすると、図5(A)、(B)に示すように、
フォトレジストパターン29下にのみつまりデバイス領
域にのみ金属膜26、シリサイド層28および半導体薄
膜25が残存されることになる。したがって、この状態
では、半導体薄膜25はゲート電極22を股いでゲート
電極22とでほぼ十字形を形成するように形成されてい
る。また、半導体薄膜25のゲート電極22上の部分は
真性領域からなるチャネル領域25bとされ、その両側
はそれぞれイオン注入領域25aからなるソース領域2
5cおよびドレイン領域25dとされている。この結
果、半導体薄膜25は、ゲート電極22の幅と同じ長さ
Lに形成されたチャネル領域25bを有するとともに該
チャネル領域25bの両側にそれぞれ該チャネル領域2
5bの幅Dと同じ幅に形成されたソース領域25cおよ
びドレイン領域25dを有する構造となる。この後、フ
ォトレジストパターン29を除去する。
【0017】次に、図6(A)、(B)に示すように、
チャネル領域25b上のイオンが打込まれていない金属
膜(クロム)26を硝酸セリウムアンモニウム系のエッ
チング液でエッチングして除去する。この場合、シリサ
イド層28上の金属膜26は、イオンが打込まれている
ことにより材質が変化し、硝酸セリウムアンモニウム系
のエッチング液ではほとんどエッチングされない。ちな
みに、クロム膜に5%のPH3と95%のH2とからなる
ドーピングガスを加速電圧20kV、ドーズ量2×10
15/cm2、4×1015/cm2、6×1015/cm2、
1×1016/cm2で打込んだものを用意し、硝酸セリ
ウムアンモニウム系のエッチング液でエッチングしたと
ころ、イオンが打込まれていないクロム膜のエッチング
時間に対して、ドーズ量2×1015/cm2の場合には
3倍程度かかり、ドーズ量4×1015/cm2の場合に
は6倍程度かかり、ドーズ量6×1015/cm2の場合
には10倍以上かかり、ドーズ量1×1016/cm2の
場合にはエッチング不能であった。この実験結果から明
らかなように、シリサイド層28上の金属膜26がほと
んどエッチングされずに、チャネル領域25b上の金属
膜26のみがエッチングされて除去されることが理解さ
れる。そして、チャネル領域25b上の金属膜26の除
去により露出されたチャネル領域25bの表面にシリサ
イド層が形成されている場合には、1%のフッ酸液など
による表面処理により、このシリサイド層を除去する。
【0018】次に、図7(A)、(B)に示すように、
上面の所定の個所にITOからなる画素電極31を膜厚
500Å程度に形成する。次に、上面の所定の個所にア
ルミニウム−チタン合金からなるソース電極32、ドレ
イン電極33およびドレインライン34を膜厚2900
Å程度に形成する。この状態では、半導体薄膜25のソ
ース領域25cにシリサイド層28、金属膜26および
ソース電極32を介して画素電極31が接続され、ドレ
イン領域25dにシリサイド層28および金属膜26を
介してドレイン電極32が接続されている。かくして、
この実施例の薄膜トランジスタが製造される。
【0019】なお、上記第1実施例では、図3に示すよ
うに、イオンを打込み、この後図5に示すように、金属
膜26、シリサイド層28および半導体薄膜25のうち
デバイス領域以外の不要な部分を除去しているが、これ
に限定されるものではない。そこで、次に、この発明の
第2実施例における薄膜トランジスタの製造方法につい
て図8〜図11を順に参照しながら説明するに、この第
2実施例では、上記第1実施例の図1に示す工程までは
同じであるので、それ以後の工程から説明する。図1に
示す工程後に、図8(A)、(B)に示すように、金属
膜26の上面の所定の個所つまりデバイス領域にフォト
レジストパターン29を表面露光により形成する。次
に、フォトレジストパターン29をマスクとして金属膜
26をドライエッチングすると、図9(A)、(B)に
示すように、フォトレジストパターン29下にのみ金属
膜26が残存される。この後、フォトレジストパターン
29を除去する。
【0020】次に、図10(A)、(B)に示すよう
に、半導体薄膜25および金属膜26の上面であってゲ
ート電極22およびゲートライン23上にフォトレジス
トからなるイオン遮断層27aを裏面露光により形成す
る。次に、図11(A)、(B)に示すように、イオン
遮断層27aをマスクとして半導体薄膜25をn型また
はp型にするリンやボロンなどを含むイオンを打込む。
打込まれたイオンは、金属膜26があるところでは金属
膜26を貫通して、金属膜26がないところでは直接、
イオン遮断層27a下以外の領域における半導体薄膜2
5に注入され、イオン注入領域25aが形成される。ま
た、このときのイオン打込みエネルギにより、金属膜2
6から金属(クロム)がイオン遮断層27a下以外の領
域における半導体薄膜25の表面に形成された自然酸化
膜などおよびその下の半導体薄膜25に注入され、イオ
ン遮断層27aの周囲に残存する金属膜26と半導体薄
膜25との間にシリサイド層28が形成される。
【0021】次に、イオン遮断層27aを除去し、次い
で金属膜26およびシリサイド層28をマスクとして半
導体薄膜25をドライエッチングし、次いで両シリサイ
ド層28間のイオンが打込まれていない金属膜26をエ
ッチングして除去すると、上記第1実施例の図6
(A)、(B)に示すようになる。以下、上記第1実施
例の図7に示す工程と同じであるので、これ以後の工程
は省略する。
【0022】このように、この第2実施例では、図9に
示すように、金属膜26のデバイス領域以外の不要な部
分を除去し、この後図11に示すように、イオンを打込
んでいるので、イオン遮断層27aの周囲に残存する金
属膜26と半導体薄膜25との間にのみシリサイド層2
8が形成されることになる。この結果、金属膜26およ
びシリサイド層28をマスクとして半導体薄膜25のデ
バイス領域以外の不要な部分をドライエッチングして除
去するとき、半導体薄膜25のみをドライエッチングす
ればよいことになる。
【0023】ここで、半導体薄膜25のドライエッチン
グについて説明する。まず、3種類の試料を用意した。
すなわち、第1試料として、この第2実施例の場合と同
じであって、例えば図11(B)を参照して説明する
と、ガラス基板(21)の上面に窒化シリコン膜(2
4)およびシリコン膜(25)を成膜し、シリコン膜
(25)の表面に形成された自然酸化膜の上面の一部に
クロム膜(28)を形成し、この状態でイオンを打込ん
だものを用意した。第2試料として、ガラス基板の上面
に窒化シリコン膜およびシリコン膜を成膜し、シリコン
膜の表面に形成された自然酸化膜の上面全体にクロム膜
を形成し、この状態でイオンを打込んだものを用意し
た。第3試料として、ガラス基板の上面に窒化シリコン
膜およびシリコン膜を成膜し、この状態でイオンを打込
んだものを用意した。
【0024】そして、第1および第2試料についてはク
ロム膜を除去した後に、第3試料についてはそのまま、
ClとSF6の混合ガスを用いたプラズマエッチングを
行った。すると、第1試料の場合には、シリコン膜の表
面の一部に形成されたシリサイド層下以外の領域におけ
るシリコン膜がすべて除去された。第2試料の場合に
は、2つの現象が表われた。1つは、エッチングがほと
んど進行しなかった(この第2試料は問題外であるの
で、取り除く。)。もう1つは、シリコン膜の表面全体
に形成されたシリサイド層およびその下のシリコン膜が
すべて除去された(以下、第2試料aという。)。第3
試料の場合には、シリコン膜がすべて除去された。
【0025】次に、第1試料、第2試料aおよび第3試
料の各上面にITO膜(図7の画素電極31に相当)を
成膜し、窒化シリコン膜(図7のゲート絶縁膜24に相
当)上に成膜されたITO膜のシート抵抗などを調べ
た。すると、第1試料と第3試料の場合には、ITO膜
のシート抵抗が両者共約45Ω/□程度とほぼ同じ値で
あった。これに対して、第2試料aの場合には、ITO
膜が曇ったり、そのシート抵抗がきわめて高かったり、
一部には断線も発生していた。これは、窒化シリコン膜
の表面が荒れているいることに起因する。
【0026】以上のことから、上記第2実施例の場合に
は、図11に示すように、イオンを打込み、次いでイオ
ン遮断層27aを除去し、この後半導体薄膜25のデバ
イス領域以外の不要な部分を除去するとき、ClとSF
6の混合ガスを用いたプラズマエッチングを行うと、金
属膜26下以外の領域における半導体薄膜25がすべて
除去され、この除去により露出されたゲート絶縁膜24
上に画素電極31が良好に形成されることが理解され
る。
【0027】なお、例えば上記第1実施例では、図2に
示すように、金属膜26の上面であってゲート電極22
およびゲートライン23上にフォトレジストからなるイ
オン遮断層27aを裏面露光により形成しているが、こ
れに限定されるものではない。例えば、図12(A)、
(B)に示すように、フォトマスクを用いた表面露光
(透明基板21の上面側からの露光)により、金属膜2
6の上面であってゲート電極22上の所定の個所にフォ
トレジストからなるイオン遮断層27aを形成するよう
にしてもよい。この場合、イオン遮断層27aの平面形
状をゲート電極22の平面形状よりもやや小さくなるよ
うにする。このようにした場合には、イオン遮断層27
aを表面露光のみによって形成することになるので、露
光工程は1回で済むことになる。このようなことは、上
記第2実施例の場合も同様である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、金属膜とソース領域またはドレイン領域間
には、金属膜下に存在した酸化膜中に成長したシリサイ
ド層が介在されているものであるから、自然酸化膜など
の酸化膜の除去は必要とされない。この場合、ソース領
域およびドレイン領域上に形成されたイオン打込みによ
り材質が変化した金属膜は、チャネル領域上に対応する
イオンを打込まない領域の金属膜を除去して形成された
ものである。請求項2または3記載の発明によれば、半
導体薄膜上の酸化膜は金属膜を介して半導体薄膜にイオ
ンを打込む際シリサイド層となるので、金属膜を成膜す
る前に、半導体薄膜の表面の自然酸化膜を除去するため
の表面処理を行う必要がなく、したがってその分だけ工
程数を少なくすることができる。この場合、イオン遮断
層下に対応するイオンが打込まれない領域の金属膜はイ
オン打込みにより材質が変化しているので、イオンが打
込まれた領域の金属膜を残して除去される。また、請求
項5記載の発明によれば、イオン遮断層をフォトレジス
トによって形成しても、このフォトレジストを金属膜上
に形成することになるので、不要な部分のフォトレジス
トを容易に除去することができ、したがってイオン遮断
層を短い時間でかつ少ない工程数で形成することができ
る。この結果、請求項1記載の発明の場合も、工程数を
少なくすることができる。さらに、請求項6記載の発明
によれば、イオン遮断層の形成をゲート電極およびゲー
トラインをマスクとした裏面露光のみによって行って
も、イオン遮断層の材料であるフォトレジストを除去し
た上、半導体薄膜のうちデバイス領域以外の不要な部分
を除去して半導体薄膜をデバイス領域のみに形成するこ
とが可能である。したがって、イオン遮断層を1回の露
光で形成することができ、これまた工程数を少なくする
ことができる。この結果、請求項1記載の発明の場合
も、工程数を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の第1実施例における薄膜ト
ランジスタの製造に際し、透明基板上に半導体薄膜、金
属膜およびイオン遮断層形成用層などを形成した状態の
平面図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図2】図1に続く工程であって、(A)は平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図3】図2に続く工程であって、(A)は平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図4】図3に続く工程であって、(A)は平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図5】図4に続く工程であって、(A)は平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図6】図5に続く工程であって、(A)は平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図7】図6に続く工程であって、(A)は平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図8】この発明の第2実施例における薄膜トランジス
タの製造に際し、第1実施例の図1に続く工程であっ
て、(A)は平面図、(B)はそのB−B線に沿う断面
図。
【図9】図8に続く工程であって、(A)は平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図10】図9に続く工程であって、(A)は平面図、
(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図11】図10に続く工程であって、(A)は平面
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図12】この発明においてイオン遮断層を表面露光に
より形成する場合の一例を説明するために示すものであ
って、(A)は平面図、(B)はそのB−B線に沿う断
面図。
【図13】(A)は従来の薄膜トランジスタの製造に際
し、透明基板上に半導体薄膜およびイオン遮断層などを
形成した状態の平面図、(B)はそのB−B線に沿う断
面図。
【図14】図13に続く工程であって、(A)は平面
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図15】図14に続く工程であって、(A)は平面
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図16】図15に続く工程であって、(A)は平面
図、(B)はそのB−B線に沿う断面図。
【図17】この従来例の問題点の1つを説明するために
示すものであって、(A)は平面図、(B)はそのB−
B線に沿う断面図。
【符号の説明】
21 透明基板 22 ゲート電極 23 ゲートライン 25 半導体薄膜 26 金属膜 27a イオン遮断層 28 シリサイド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336 H01L 21/265 H01L 21/28

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体薄膜のソース領域またはドレイン
    領域上にイオン打込みによって材質の変化したシリサイ
    ド化可能な金属膜が形成され、この金属膜と前記ソース
    領域またはドレイン領域間には、前記金属膜下に存在し
    た酸化膜中に成長したシリサイド層が介在されているこ
    とを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】 基板上に半導体薄膜を形成し、この半導
    体薄膜上に形成された酸化膜上にシリサイド化可能な金
    属膜を形成し、この金属膜上の所定の個所にイオン遮断
    層を形成し、このイオン遮断層をマスクとして前記半導
    体薄膜にイオンを打込んで前記イオン遮断層下以外の領
    域における前記金属膜の材質を変化させ、前記イオン遮
    断層および前記金属膜のうちイオンの打込まれていない
    部分を除去することを特徴とする薄膜トランジスタの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 基板上に半導体薄膜を形成し、この半導
    体薄膜上に形成された酸化膜上のデバイス領域にシリサ
    イド化可能な金属膜を形成し、少なくとも前記金属膜上
    の所定の個所にイオン遮断層を形成し、このイオン遮断
    層をマスクとして前記半導体薄膜にイオンを打込んで前
    記イオン遮断層下以外の領域における前記金属膜の材質
    を変化させ、前記イオン遮断層および前記金属膜のうち
    イオンの打込まれていない部分を除去することを特徴と
    する薄膜トランジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の発明におい
    て、前記イオン遮断層はフォトレジストからなることを
    特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項記載の発明において、前記イオ
    ン遮断層の形成は、ゲート電極およびゲートラインをマ
    スクとした裏面露光により行うことを特徴とする薄膜ト
    ランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2または3に記載の発明におい
    て、前記半導体薄膜上の前記酸化膜の形成は、レジスト
    剥離液や酸素プラズマなどによる酸化処理により行うこ
    とを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項2または3に記載の発明におい
    て、前記金属膜はクロムからなり、前記金属膜のうちイ
    オンの打込まれていない部分の除去は硝酸セリウムアン
    モニウム系のエッチング液を用いたエッチングにより行
    うことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
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