JP2796871B2

JP2796871B2 - 自動給紙装置

Info

Publication number: JP2796871B2
Application number: JP2077279A
Authority: JP
Inventors: 力男笠原; 英世渡辺; 秀彦藤原; 弘行出縄
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1989-05-19
Filing date: 1990-03-27
Publication date: 1998-09-10
Anticipated expiration: 2013-09-10
Also published as: JPH03223040A; JPH0383741A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、プリンタや複写機やファクシミリや印刷
機など、用紙を利用してそれに印字・転写・複写・印刷
等の記録を行う記録装置に適用し得る。詳しくは、その
ような記録装置において、積載したカット紙を上から順
に一枚ずつ分離して自動的に送り出す自動給紙装置に関
する。

従来の技術従来、この種の自動給紙装置では、たとえば第６図に
示すように、パッド１をホルダ２で保持し、そのホルダ
２を図示しない付勢手段で付勢してパッド１を用紙繰出
しローラ３に押し当てていた。そして、その繰出しロー
ラ３で、積載したカット紙を繰り出し、パッド１との間
で上から順に一枚ずつ分離して自動的に送り出してい
た。

発明が解決しようとする課題ところが、この種の従来の自動給紙装置では、次の問
題点があった。

ポリエステル製のOHP用紙・ハクリ紙・第２原図な
どは、完全に分離することができず、重ねて給紙してしまうことがあ
った。

重ね送りを防止するため、パッド上の上面とカット
紙４とのなす角度θを20〜30度と大きく設定しなければ
ならず、カット紙４の搬送が不自然となってそれが用紙
ジャムなどの原因となることがあった。

そこで、この発明の目的は、自動給紙装置におけるそ
のような従来の問題点を解消し、ポリエステル製のOHP
用紙などでも一枚ずつ分離して給紙できるようにすると
ともに、角度θを小さく設定できるようにして用紙の搬
送を自然とし、用紙ジャムの発生を防止することにあ
る。

課題を解決するための手段そのため、請求項１に記載のこの発明は、たとえば以
下の図示実施例に示すとおり、積載したカット紙12を上
から順に一枚ずつ分離して自動的に送り出す記録装置の
自動給紙装置において、第１付勢手段で付勢するホルダ
30と、そのホルダ30で保持する固定パッド31と、その固
定パッド31の用紙搬送方向上流側に設けて板ばね32のよ
うな第２付勢手段を介し前記ホルダ30で保持する可動パ
ッド33と、前記第１付勢手段に基づき、前記固定パッド
31が押し当てられるとともに、前記第２付勢手段を撓ま
せて前記可動パッド33の該固定パッド31側が押し当てら
れる用紙繰出しローラ34とを備えることを特徴とする。

また、請求項２に記載のこの発明は、たとえば以下の
実施例において示すとおり、固定パッド31が可動パッド
33より摩擦係数の小さい部材からなることを特徴とす
る。

作用そして、用紙繰出しローラ34でカット紙12が重ねて繰
り出されたとき、下側の用紙を可動パッド33との摩擦で
止めるとともに、さらに固定パッド31に突き当てて止め
る。

実施例以下、図面を参照しつつ、この発明の実施例を説明す
る。

第５図は、この発明の一実施例である自動給紙装置を
備えるレーザプリンタで、その内部機構の全体概略構成
図を示す。図中符号10は、装置本体である。該装置本体
10の図中右側には、給紙トレイ11を着脱自在に取り付け
る。給紙トレイ11内には、カット紙12を積載して収納す
る。カット紙12は、この発明による自動給紙装置13で矢
印Ａ方向に送り出し、ガイド板等で案内して搬送し、先
端を一対のレジストローラ対14・14間に突き当ててそこ
でいったん停止する。そして、所定のタイミングで像担
持体であるドラム状の感光体15へ向けて送り出す。

感光体15は、図示省略する駆動装置によって駆動し、
図中時計方向に回転する。その際、帯電チャージャ16に
よって表面を一様に帯電し、次いでその表面にレーザ書
込み系17からのレーザ光を照射してそこに静電潜像を形
成する。しかる後、現像装置18位置を通るとき、該現像
装置18で現像剤を付着してその静電潜像を可視像化す
る。可視像は、上記のとおり所定のタイミイングで感光
体15へ向けて送り出したカット紙12に、転写チャージャ
19によって転写する。転写されたカット紙12は、定着装
置20へと搬送してそこで熱と圧力を加えて定着する。定
着後、切換手段21で切り換え、用紙搬送路22を通して矢
印Ｂ方向のフェイスダウン排紙部23へと送り出し、また
はそのまままっすぐにＣ方向のフェイスアップ排紙部24
へと送り出す。

他方、可視像転写後の感光体15は、クリーニング装置
25のクリーニングブレード26で残留現像剤を除去し、そ
の表面を清掃する。除去した残留現像剤は、回収タンク
27内に送ってそこに回収する。

ところで、この発明による自動給紙装置13は、詳しく
は、たとえば第１図および第２図に示すように構成す
る。図中符号30は、ホルダであり、給紙トレイ11内に設
けて図示省略する第１付勢手段で矢印F₁方向に付勢す
る。そのホルダ30上には、固定パッド31をほぼ水平に取
り付ける。また、その固定パッド31の用紙搬送方向上流
側に、板ばね（第２付勢手段）32に接着して可動パッド
33を取り付ける。可動パット33は、固定パッド21と同一
の材質からなる。板ばね32の付勢力F₂は、たとえば前述
した第１付勢手段の付勢力F₁の50％位とする。そして、
第１付勢手段に基づき付勢し、固定パッド31をＰ点で用
紙繰出しローラ34に押し当てる。また、第１付勢手段に
基づき付勢して板ばね32を撓ませ、可動パッド33の固定
パッド31側をＱ点で用紙繰出しローラ34に押し当てる。
そして、固定パッド31は、そのパッド面を、Ｐ点におけ
る用紙繰出しローラ34の接線方向に配する。また、その
パッド面とＱ点との距離ｔを、使用カット紙の最小厚さ
の30〜50％増しとする。

そして、用紙繰出しローラ34を図中時計方向に回転し
て給紙トレイ11内からカット紙12を繰り出す。このと
き、もしカット紙12が第３図に繰り出すように三枚重ね
て送り出されたときは、板ばね32を撓ませて用紙繰出し
ローラ34と可動パッド33との間を通して最上位のカット
紙12aを通過する。三枚目のカット紙12cは、可動パッド
33との摩擦で止める。もし、二枚目のカット紙12bが用
紙繰出しローラ34と可動パット33との間を通過したとき
は、図示するごとくそれを固定パッド31に突き当てて止
める。このように、最上位のカット紙12aのみを、板ば
ね32の付勢力F₂で繰出しローラ34に密着して固定パッド
31との間に導き、繰出しローラ34と固定パッド31との間
を通して送り出す。そして、次には二枚目のカット紙12
bを繰出しローラ34に密着して固定パッド31との間に導
き、同様にそれらの間を通して送り出す。これにより、
積載したカット紙12を上から順に一枚ずつ分離して自動
的に送り出すことができる。

この発明では、二枚目以下のカット紙12b・12cを可動
パッド33との摩擦で止め、また固定パッド31に突き当て
て止めるから、カット紙12の重ね送りを確実に防止する
ことができる。そして、固定パッド31のパッド面とカッ
ト紙12とのなす角度θ（第３図参照）を、５〜10度と小
さく設定することができる。

ところで、上述した実施例における自動給紙装置13
は、その固定パッド31を可動パッド33と同一材質で構成
した。しかし、この発明の自動給紙装置13は、たとえば
第４図に示すように、その固定パッド31を可動パッド33
と異なる材質で構成することもできる。すなわち、この
他の実施例では、固定パッド31を可動パッド33より小さ
い摩擦係数の部材により構成する。そして、この摩擦係
数の小さい固定パッド31を用紙繰出しローラ34に押し当
ててなる。

しかして、この自動給紙装置13では、第４図に示すよ
うに、用紙繰出しローラ34と固定パッド31との間にカッ
ト紙12を通して送り出すとき、それら用紙繰出しローラ
34と固定パッド31との間で働く摩擦力が小さいため、用
紙繰出しローラ34には比較的小さな回転負荷が加わるに
とどまる。そして、このカット紙12の先端を前記レジス
トローラ対14・14間に突き当てて後、所定のタイミング
でさらに感光体15へと送り出すとき、後端が用紙繰出し
ローラ34と固定パッド31の間に挾った状態にあるカット
紙12を、レジストローラ対14・14でそれにさほど大きな
回転負荷が加わることなく、スムーズに搬送する。

発明の効果したがって、請求項１に記載のこの発明によれば、可
動パッドと固定パッドとで用紙の重ね送りを確実に防止
し、ポリエステル製のOHP用紙などでも一枚ずつ分離し
て給紙することできる。また、角度θを小さく設定でき
るようにして用紙の搬送を自然とし、用紙ジャムの発生
を防止することができる。

さらに、請求項２に記載のこの発明によれば、固定パ
ッドを可動パッドより摩擦係数の小さい部材により形成
することにより、用紙繰出しローラやレジストローラ対
などの搬送ローラに加わる回転負荷を小さくする構成と
するから、それら搬送ローラの駆動トルクを低減でき、
また、その負荷変動による部品の摩耗やジッタなどの異
常画像の発生を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は請求項１に記載のこの発明の一実施例である自
動給紙装置の構成図、第２図はそれを備えるレーザプリ
ンタの部分構成図、第３図はその自動給紙装置の作動説
明図、第４図は請求項２に記載のこの発明の一実施例で
ある自動給紙装置の構成図、第５図は前記レーザプリン
タの全体概略構成図である。第６図は、従来の自動給紙
装置の構成図である。 12……カット、30……ホルダ、31……固定パッド、32…
…板ばね（第２付勢手段）、33……可動パッド、34……
用紙繰出しローラ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者出縄弘行東京都大田区中馬込１丁目３番６号株式会社リコー内 (56)参考文献実開昭60−114137（ＪＰ，Ｕ) 実開平２−58954（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B65H 1/00 - 1/30 B65H 3/00 - 3/68

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】積載したカット紙を上から順に一枚ずつ分
離して自動的に送り出す記録装置の自動給紙装置におい
て、第１付勢手段で付勢するホルダと、そのホルダで保持する固定パッドと、その固定パッドの用紙搬送方向上流側に設けて第２付勢
手段を介し前記ホルダで保持する可動パッドと、前記第１付勢手段に基づき、前記固定パッドが押し当て
られるとともに、前記第２付勢手段を撓ませて前記可動
パッドの該固定パッド側が押し当てられる用紙繰出しロ
ーラと、を備える、自動給紙装置。
【請求項２】前記固定パッドが前記可動パッドより摩擦
係数の小さい部材からなる、前記請求項１に記載の自動
給紙装置。