JP2796470B2 - 自己消弧型サイリスタおよびその製造方法 - Google Patents

自己消弧型サイリスタおよびその製造方法

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JP2796470B2
JP2796470B2 JP4113594A JP11359492A JP2796470B2 JP 2796470 B2 JP2796470 B2 JP 2796470B2 JP 4113594 A JP4113594 A JP 4113594A JP 11359492 A JP11359492 A JP 11359492A JP 2796470 B2 JP2796470 B2 JP 2796470B2
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    • H01L29/70Bipolar devices
    • H01L29/74Thyristor-type devices, e.g. having four-zone regenerative action
    • H01L29/744Gate-turn-off devices
    • H01L29/745Gate-turn-off devices with turn-off by field effect
    • H01L29/7455Gate-turn-off devices with turn-off by field effect produced by an insulated gate structure

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MOSゲート制御によ
りサイリスタの電流を開閉できる自己消弧型サイリスタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲート電圧を制御することにより主電流
をオン・オフすることのできる優れた半導体装置として
従来よりIGBT(Insulated Gate B
ipolar Transistor)が知られてい
る。図30にその基本構成の断面を示す。p型アノード
層1の上にn型ベース層2が形成され、n型ベース層2
の上部の中央付近にp型ベース層3が選択的に形成され
ている。このp型ベース層3は比較的不純物濃度の高い
+ 領域3aからなる中央部とp領域3bからなる周辺
部とによって構成されている。
【0003】n型エミッタ層4aはp型ベース層3の上
部に選択的に形成されており、これらの上部表面の一部
はp+ 領域3aの上部表面と共にカソード面6を形成
し、これらにカソード電極10が接触している。p型ア
ノード層1の底面であるアノード面11にはアノード電
極12が接触している。
【0004】p領域3bの上部には、ゲート酸化膜7に
包埋されてゲート電極8が形成されており、ゲート電極
8にかかるゲート電圧を制御することにより、カソード
電極10とアノード電極12に流れる主電流をオン・オ
フすることができる。
【0005】しかし、通電電流が大きくなりp型アノー
ド層1、n型ベース層2、p型ベース層3、n型エミッ
タ層4aからなる4層構造がサイリスタ作用によりラッ
チングを起こしターンオンすると、ゲート電圧による電
流の制御が不可能となり、オン状態のままになり、ひい
ては破壊に到る。
【0006】このようなIGBTにおける問題点に鑑
み、p型アノード層1、n型ベース層2、p型ベース層
3、n型エミッタ層4aからなる4層構造部分がサイリ
スタ作用によりラッチングを起こしても、ゲート電圧を
除去することによりターンオフが可能となり、むしろ積
極的にラッチングを起こさせることによりさらに大きな
主電流の制御を可能にする自己消弧型サイリスタとして
EST(EmitterSwitched Thyri
stor)が提案されている。例えばIEEEELEC
TRON DEVICE LETTERS Vol.1
1 p75においてB.J.Baligaにより紹介さ
れている。
【0007】図31にESTの単位セル100の断面構
造を示す。p型アノード層1の上にn型ベース層2が形
成されており、p型アノード層1とn型ベース層2との
界面にはpn接合J1 が生じている。また、n型ベース
層2の上部のうちセル100の中央付近にp型ベース層
3が選択的に形成されており、このp型ベース層3は比
較的不純物濃度の高いp+ 領域3aからなる中央部とp
領域3bからなる周辺部とによって構成されている。n
型ベース層2とp型ベース層3との界面にはpn接合J
2 が生じている。
【0008】第1のn型エミッタ層4及び第2のn型エ
ミッタ層5はp型ベース層3の上部に選択的に形成され
た領域であり、第1のn型エミッタ層4は図30に示し
たIGBTのn型エミッタ層4aに対応している。第1
のn型エミッタ層4の上部表面の一部はp+ 領域3aの
上部表面と共にカソード面6を形成する。第2のn型エ
ミッタ層5は第1のn型エミッタ層4を取り囲むように
設けられている。p型ベース層3と第1のn型エミッタ
層4及び第2のn型エミッタ層5との界面にはそれぞれ
pn接合J3 及びJ4 が生じている。
【0009】p領域3bのうち、その上面の近傍の領域
が2つのチャネル領域を形成する。一方は、第1のn型
エミッタ層4と第2のn型エミッタ層5との間に形成さ
れる第1のチャネル領域CH1であり、他方は、第2の
n型エミッタ層5とn型ベース層2との間に形成される
第2のチャネル領域CH2である。チャネル領域CH
1、CH2に対峙して、ゲート酸化膜7に包埋されたゲ
ート電極8a,8bが設けられており、ゲート電極
a,8bは外部ゲート電極Gと電気的に接続されてい
る。
【0010】ゲート酸化膜7とカソード面6とはカソー
ド電極10によって覆われている。このため、ゲート電
8a,8b及びカソード電極10、並びに第2のn型
エミッタ層5及びカソード電極10は、いずれもゲート
酸化膜7により互いに電気的に絶縁されている。一方、
p型ベース層3及び第1のn型エミッタ層4は互いにカ
ソード電極10を介して電気的に接触している。カソー
ド電極10は外部カソード電極Kと電気的に接続されて
いる。
【0011】p型アノード層1の底面であるアノード面
11にはアノード電極12が形成されており、これによ
ってp型アノード層1とアノード電極12とが電気的に
接触している。アノード電極12は外部アノード電極A
と接続されている。
【0012】このように構成されるESTの単位セル1
00は、その複数個がマトリクス状に配列され並列に接
続されることにより、1つのESTペレットを構成す
る。各単位セル100のゲート電極8a,8b、カソー
ド電極7、アノード電極12はそれぞれ互いに電気的に
接続されている。
【0013】例えば、ゲート電極8a,8bは単位セル
100同士で接続され、アルミワイヤ等のワイヤボンド
によってさらに外部ゲート電極Gと接続されている。ま
たアノード電極12は鑞付け等により、外部アノード電
極Aに接続されている。各単位セル100のカソード電
極10も互いに接続され、アルミワイヤ等のワイヤボン
ドによってさらに外部カソード電極Kと電気的に接続さ
れている。
【0014】ESTの動作を単位セル100について説
明する。まず、ゲート電極8a,8bをカソード電極1
0と同電位にし、アノード電極12の電位をカソード電
極10よりも高くすると、pn接合J2 は逆バイアス状
態となり、アノード電極12とカソード電極10との間
には電流は流れない。
【0015】つぎに、アノード電極12の電位をカソー
ド電極10よりも高くした状態で、ゲート電極8a,8
の電位をカソード電極10の電位より高くした場合を
考える。p領域3bはp+ 領域3aを介してカソード電
極10と電気的に接続されており、ゲート電極8a,8
とp領域3bとはゲート酸化膜7を介して容量結合し
ているので、ゲート電極8a,8bとチャネル領域CH
1及びCH2とにそれぞれ電荷が蓄積される。よって、
チャネル領域CH1及びCH2のそれぞれにチャネルが
形成される。
【0016】これらのチャネルCH1,CH2は、それ
ぞれ第1のn型エミッタ層4と第2のn型エミッタ層5
とを、また第2のn型エミッタ層5とn型ベース層2と
を短絡するため、アノード電極12とカソード電極10
との間に電流が流れる。
【0017】この場合の主な電流(主電流)の経路は、
アノード電極12からp型アノード層1、n型ベース層
2、チャネル領域CH2、第2のn型エミッタ層5、チ
ャネル領域CH1、第1のn型エミッタ層4を経てカソ
ード電極10に到る。このためこの主電流が一定の大き
さ以上になると、p型アノード層1、n型ベース層2、
p型ベース層3、第2のn型エミッタ層5からなる4層
構造部分がサイリスタ作用によりラッチングを起こしタ
ーンオンする事になり、単位セル100はオン状態とな
る。
【0018】一旦ターンオンした後は、電流は主にアノ
ード電極12からp型アノード層1、n型ベース層2、
p型ベース層3、第2のn型エミッタ層5、チャネル領
域CH1、第1のn型エミッタ層4を経てカソード電極
10に到る経路で流れ、チャネル領域CH2にはあまり
流れていない。
【0019】このオン状態において、ゲート電極に印加
されている電圧を取り除くと、チャネル領域CH1及び
CH2に蓄積されていた電荷が放電され、ゲート酸化膜
7の周辺の電位は指数関数的に減少してゆき、第1のn
型エミッタ層4と第2のn型エミッタ層5とを、また第
2のn型エミッタ層5とn型ベース層2とを短絡してい
たチャネルが消滅する。オン状態では、電流はチャネル
領域CH2にはあまり流れていないが、主にチャネル領
域CH1を経由している。この結果、主電流はチャネル
領域CH1で遮断され、単位セル100はターンオフす
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにp型アノ
ード層1、n型ベース層2、p型ベース層3、第2のn
型エミッタ層5からなる4層構造(主サイリスタ)がラ
ッチングを起こしても問題は生じないが、さらに主電流
が大きくなってp型アノード層1、n型ベース層2、p
型ベース層3、第1のn型エミッタ層4からなる4層構
造部分(寄生サイリスタ)までラッチングを起こすよう
な場合には、電流はチャネル領域CH2ばかりかチャネ
ル領域CH1にもあまり流れず、ゲート電圧を除去する
ことによってターンオフさせることは不可能となる。し
たがってIGBTの場合と同様に素子の破壊をおこす危
険性があった。
【0021】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、主電流を大きくとれる自己消弧
型サイリスタを得ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる自己消
弧型サイリスタの第1の態様は、(a)(a-1) 第1導電
型の第1半導体層と、(a-2) 第1半導体層上に形成され
た第2導電型の第2半導体層と、(a-3) 第2半導体層の
上面の全面において形成された第1導電型の第3半導体
層と、(a-4) 第3半導体層の上面において選択的に形成
された第2導電型の第4半導体層と、(a-5) 第3半導体
層の上面において第4半導体層と離れて、かつ、その底
面が第4半導体層の底面よりも第2半導体層に遠く、選
択的に形成された第2導電型の第5半導体層と、を有す
る基体と、(b)少なくとも第4半導体層から第5半導
体層にまたがって形成された絶縁膜と、(c)絶縁膜中
に形成され、第3半導体層と対峙する制御電極と、
(d)第3及び第5半導体層に電気的に接続して形成さ
れた第1電極と、(e)第1半導体層に電気的に接続し
て形成された第2電極と、を備え、制御電極が第3半導
体層と電気的に接続される。
【0023】この発明にかかる自己消弧型サイリスタの
第2の態様は、(a)(a-1) 比較的低濃度の第1導電型
の第1半導体層と、(a-2) 第1半導体層上に形成された
第2導電型の第2半導体層と、(a-3) 第2半導体層の上
面において選択的に形成された第1導電型の第3半導体
層と、(a-4) 第3半導体層の上面において選択的に形成
された第2導電型の第4半導体層と、(a-5) 第3半導体
層の上面において第4半導体層と離れて、選択的に形成
された第2導電型の第5半導体層と、(a-6) 第2及び第
3半導体層を介して第5半導体層と対峙して、第1半導
体層中に選択的に、かつ、第2半導体層に達して形成さ
れた比較的高濃度の第1導電型の第6半導体層と、を有
する基体と、(b)少なくとも第4半導体層から第5半
導体層にまたがって形成された絶縁膜と、(c)少なく
とも絶縁膜中に形成され、第3半導体層と対峙する制御
電極と、(d)第3及び第5半導体層に電気的に接続し
て形成された第1電極と、(e)第1及び第6半導体層
に電気的に接続して形成された第2電極と、を備える。
【0024】この発明にかかる自己消弧型サイリスタの
第3の態様は、(a)(a-1) 第1導電型の第1半導体層
と、(a-2) 第1半導体層上に形成され、後退面及び後退
面から突出する突起部が上面にある第2導電型の第2半
導体層と、(a-3) 第2半導体層において、少なくとも突
起部形成された第1導電型の第3半導体層と、(a-4)
第3半導体層において、突起部の側壁に露出するように
選択的に形成された第2導電型の第4半導体層と、(a-
5) 第3半導体層において、第4半導体層と離れて、か
つ、その底面が第4半導体層の底面よりも第2半導体層
に遠く、突起部の側壁に露出するように選択的に形成さ
れた第2導電型の第5半導体層と、を有する基体と、
(b)少なくとも第4半導体層から第5半導体層にまた
がって形成された絶縁膜と、(c)縁膜中に形成さ
れ、少なくとも突起部の側壁において第3半導体層と対
峙する制御電極と、(d)第3及び第5半導体層に電気
的に接続して形成された第1電極と、(e)第1半導体
層に電気的に接続して形成された第2電極と、を備え
る。
【0025】この発明にかかる自己消弧型サイリスタの
製造方法の第1の態様は、(a)第1導電型の第1半導
体層上に第2導電型の第2半導体層を形成する工程と、
(b)第2半導体層の上面において第1導電型の第3半
導体層を少なくとも選択的に形成する工程と、(c)第
3半導体層の上面において第2導電型の第4半導体層を
選択的に形成する工程と、(d)第3半導体層を選択的
に増厚し、第4半導体層の一部をその側面に含む突起部
を形成する工程と、(e)第3半導体層の上面において
第4半導体層と離れて、かつ、第4半導体層の底面より
も第2半導体層に遠い底面を有する第2導電型の第5半
導体層を選択的に形成する工程と、()第3半導体層
と対峙する制御電極を包埋し、少なくとも第4半導体層
から第5半導体層にまたがる絶縁膜を形成する工程と、
)第1電極を第3及び第5半導体層に電気的に接続
して形成する工程と、()第2電極を第1半導体層に
電気的に接続して形成する工程と、を備える。
【0026】
【0027】この発明にかかる自己消弧型サイリスタの
製造方法の第の態様は、同第の態様において、突起
部の厚さを、絶縁膜の厚さよりも厚く形成する。
【0028】この発明にかかる自己消弧型サイリスタの
製造方法の第3の態様は、(a)第1導電型の第1半導
体層上に第2導電型の第2半導体層を形成する工程と、
(b)第2半導体層の上面の全面において第1導電型の
第3半導体層を形成する工程と、(c)第3半導体層の
上面において第2導電型の第4半導体層を選択的に形成
する工程と、(d)第3半導体層の上面において第4半
導体層と離れて、かつ、第4半導体層の底面よりも第2
半導体層に遠い底面を有する第2導電型の第5半導体層
を選択的に形成する工程と、(e)第3半導体層と対峙
する制御電極を包埋し、少なくとも第4半導体層から第
5半導体層にまたがる絶縁膜を形成する工程と、(f)
第1電極を第3及び第5半導体層に電気的に接続して形
成する工程と、(g)第2電極を第1半導体層に電気的
に接続して形成する工程と、を備え、工程(e)におい
て制御電極が第3半導体層と電気的に接続されて形成さ
れる。
【0029】この発明にかかる自己消弧型サイリスタの
製造方法の第の態様は、(a)第1導電型の第1半導
体層上に比較的低濃度の第2導電型の第2半導体層を形
成する工程と、(b)第1半導体層の底面から第2半導
体層へと貫通する比較的高濃度の第2導電型の第3半導
体層を形成する工程と、(c)第2半導体層の上面にお
いて第1導電型の第4半導体層を選択的に形成する工程
と、(d)第4半導体層の上面において第2導電型の第
5半導体層を選択的に形成する工程と、(e)第4半導
体層の上面において第5半導体層と離れて、かつ、第3
半導体層に対峙する第2導電型の第6半導体層を選択的
に形成する工程と、(f)第4半導体層と対峙する制御
電極を包埋し、少なくとも第5半導体層から第6半導体
層にまたがる絶縁膜を形成する工程と、(g)第1電極
を第4及び第6半導体層に電気的に接続して形成する工
程と、(h)第2電極を第1及び第3半導体層に電気的
に接続して形成する工程と、を備える。
【0030】
【作用】この発明の自己消弧型サイリスタの第1の態様
においては、第2半導体層と第5半導体層によって挟ま
れる第3半導体層の厚さが大きくなり、これら三者によ
って構成されるトランジスタの電流増幅率が低く抑えら
れる。しかも第1ないし第4半導体層からなる主サイリ
スタを即時にラッチングさせることができるので、主電
流が小さくても電力損失を押さえることができる。
【0031】この発明の自己消弧型サイリスタの第2の
態様においては、第5半導体層に対峙する第6半導体層
が第2半導体層と第2電極を短絡し、第1乃至第3半導
体層により構成されるトランジスタの電流増幅率が低く
抑えられる。
【0032】この発明の自己消弧型サイリスタの第3の
態様においては、突起部の側面において第3ないし第5
半導体層が露出しており、突起部の側面において第4及
び第5半導体層に挟まれた第3半導体層においてチャネ
ルを形成できるので、装置の上面を有効に利用しつつ寄
生サイリスタのラッチングを生じ難くする。
【0033】この発明の自己消弧型サイリスタの製造方
法の第1及び第2の態様は、この発明の自己消弧型サイ
リスタの第の態様の製造に好適である。
【0034】この発明の自己消弧型サイリスタの製造方
法の第の態様は、この発明の自己消弧型サイリスタの
の態様の製造に好適である。
【0035】この発明の自己消弧型サイリスタの製造方
法の第の態様は、この発明の自己消弧型サイリスタの
第2の態様の製造に好適である。
【0036】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の第1実施例にか
かるESTの単位セル101の断面構造図である。第1
実施例はこの発明の自己消弧型サイリスタの第1の態様
に対応する。
【0037】p型アノード層1の上にはn型ベース層2
が形成されており、p型アノード層1とn型ベース層2
との界面にはpn接合J1 が生じている。また、n型ベ
ース層2の上部のうちセル101の中央付近にp型ベー
ス層3が選択的に形成されており、このp型ベース層3
は中央部にある比較的不純物濃度の高いp+ 領域3a及
び周辺部にあるp領域3bによって構成されている。n
型ベース層2とp型ベース層3との界面にはpn接合J
2 が生じている。
【0038】第1のn型エミッタ層4及び第2のn型エ
ミッタ層5がp型ベース層3の上部に選択的に形成さ
れ、第2のn型エミッタ層5は第1のn型エミッタ層4
を取り囲むように設けられている。p型ベース層3及び
第1のn型エミッタ層4並びにp型ベース層3及び第2
のn型エミッタ層5の界面にはそれぞれpn接合J3
びJ4 が生じている。
【0039】第1のn型エミッタ層4の厚みは第2のエ
ミッタ層の厚みより小さく設定されており、したがって
pn接合J3 とpn接合J2 との距離は、pn接合J4
とpn接合J2 との距離よりも大きくなっている。
【0040】p領域3bのうちその上部表面の近傍の領
域が2つのチャネル領域を形成する。一方は第1のn型
エミッタ層4と第2のn型エミッタ層5との間に形成さ
れる第1のチャネル領域CH1であり、他方は第2のn
型エミッタ層5とn型ベース層2との間に形成される第
2のチャネル領域CH2である。チャネル領域CH1,
CH2とその周辺の領域の上部にはゲート酸化膜7に包
埋されたゲート電極8が形成されており、ゲート電極8
は外部ゲート電極Gと電気的に接続されている。
【0041】第1のn型エミッタ層4の上部表面の一部
はp+ 領域3aの上部表面と共にカソード面6を形成し
ており、ゲート酸化膜7と共にカソード電極10によっ
て覆われている。このため、ゲート電極8及びカソード
電極10、並びに第2のn型エミッタ層5及びカソード
電極10は、いずれもゲート酸化膜7により互いに電気
的に絶縁されている。一方、p型ベース層3及び第1の
n型エミッタ層4は互いにカソード電極10を介して電
気的に接触している。カソード電極10は、外部カソー
ド電極Kと電気的に接続されている。
【0042】p型アノード層1の底面であるアノード面
11にはアノード電極12が形成されており、p型アノ
ード層1とアノード電極12とが電気的に接触してい
る。アノード電極12は外部アノード電極Aと接続され
ている。
【0043】ESTペレットにおいては、複数個のES
T単位セル101が並列にマトリクス状に配列されて一
体化されている。各単位セル101のゲート電極8、カ
ソード電極7、アノード電極12はそれぞれ互いに電気
的に接続されている。
【0044】例えば、ゲート電極8は単位セル101同
士で接続されアルミワイヤ等のワイヤボンドによってさ
らに外部ゲート電極Gと接続されている。またアノード
電極12は鑞付け等により、外部アノード電極Aに接続
されている。各単位セル101のカソード電極10も互
いに接続され、アルミワイヤ等のワイヤボンドによって
さらに外部カソード電極Kと電気的に接続されている。
【0045】単位セル101の動作について説明する。
まず、ゲート電極8をカソード電極10と同電位にし、
アノード電極12の電位をカソード電極10よりも高く
すると、pn接合J2 は逆バイアス状態となり、アノー
ド電極12とカソード電極10との間には電流は流れな
い。
【0046】つぎに、アノード電極12の電位をカソー
ド電極10よりも高くした状態で、ゲート電極8の電位
をカソード電極10の電位より高くした場合を考える。
p領域3bはp+ 領域3aを介してカソード電極10と
電気的に接続されており、ゲート電極8とp領域3bと
はゲート酸化膜7を介して容量結合しているので、ゲー
ト電極8とチャネル領域CH1及びCH2とにそれぞれ
電荷が蓄積される。よって、チャネル領域CH1及びC
H2のそれぞれにチャネルが形成される。
【0047】これらのチャネルは第1のn型エミッタ層
4と第2のn型エミッタ層5とを、また第2のn型エミ
ッタ層5とn型ベース層2とを短絡するため、アノード
電極12とカソード電極10との間に電流が流れる。
【0048】このとき、主電流の経路は、アノード電極
12からp型アノード層1、n型ベース層2、チャネル
領域CH2、第2のn型エミッタ層5、チャネル領域C
H1、第1のn型エミッタ層4を経てカソード電極10
に到る。このためこの主電流が一定の大きさ以上になる
と、p型アノード層1、n型ベース層2、p型ベース層
3、第2のn型エミッタ層5からなる4層構造部分がサ
イリスタ作用によりラッチングを起こしターンオンする
事になり、単位セル100はオン状態となる。
【0049】一旦ターンオンした後は、電流は主にアノ
ード電極12からp型アノード層1、n型ベース層2、
p型ベース層3、第2のn型エミッタ層5、チャネル領
域CH1、第1のn型エミッタ層4を経てカソード電極
10に到る経路で流れ、チャネル領域CH2にはあまり
流れていない。
【0050】このオン状態において、ゲート電極8に印
加されている電圧を取り除くと、チャネル領域CH1及
びCH2に蓄積されていた電荷が放電され、ゲート酸化
膜7の周辺の徹位は指数関数的に減少してゆき、第1の
n型エミッタ層4と第2のn型エミッタ層5とを、また
第2のn型エミッタ層5とn型ベース層2とを短絡して
いたチャネルが消滅する。オン状態では、電流はチャネ
ル領域CH2にはあまり流れていないが、主にチャネル
領域CH1を経由している。この結果、電流のおもな成
分である主電流はチャネル領域CH2で遮断され、単位
セル101はターンオフする。
【0051】上記のようにp型アノード層1、n型ベー
ス層2、p型ベース層3、第2のn型エミッタ層5から
なる4層構造(主サイリスタ)がラッチングを起こして
も従来のESTと同様に問題は生じない。
【0052】一方、単位セル101もp型アノード層
1、n型ベース層2、p型ベース層3、第2のn型エミ
ッタ層4からなる4層構造部分(寄生サイリスタ)を有
する。しかし、pn接合J3 とpn接合J2 の距離が、
pn接合J4 とpn接合J2 の距離と比較して大きい。
このため、寄生サイリスタの一部を成すn型ベース層
2、p型ベース層3、第1のn型エミッタ層4から構成
されるトランジスタの電流増幅率は、主サイリスタの一
部を成すn型ベース層2、p型ベース層3、第2のn型
エミッタ層5から構成されるトランジスタの電流増幅率
より小さくなる。このため従来のESTと比較して寄生
サイリスタ部分のラッチングが起きにくく、素子破壊を
回避することができる。
【0053】このような単位セル101の製造方法を図
2乃至図8に示す。この製造方法は、この発明の自己消
弧型サイリスタの製造方法の第1の態様に対応する。
【0054】まず、エピタキシャル成長、拡散、若しく
は基板接着により、n型ベース層2をp型アノード層1
上に形成する(図2)。
【0055】次にn型ベース層2上に選択的に酸化膜1
3aを形成し、これをマスクとしてイオン注入若しくは
拡散を行ってp+ 領域3aを形成する(図3)。
【0056】酸化膜13aを除去し、酸化膜13aより
も広い開口部を有した酸化膜13bをn型ベース層2上
に選択的に形成し、これをマスクとしてイオン注入若し
くは拡散を行ってp領域3bを形成する。これによって
p型ベース層3が形成される(図4)。
【0057】酸化膜13bを除去し、酸化膜13bより
も狭い開口部を有し、かつp+ 領域3aを覆う酸化膜1
3cをn型ベース層2、p型ベース層3上に選択的に形
成し、これをマスクとしてイオン注入若しくは拡散を行
って第2のn型エミッタ層5を形成する(図5)。
【0058】酸化膜13cを除去し、酸化膜13cより
も狭い開口部を有し、第2のn型エミッタ層5を覆う酸
化膜7aと、p+ 領域3a及びその周辺のp領域3bの
一部を覆う酸化膜13dをn型ベース層2、p型ベース
層3、第2のn型エミッタ層5上に選択的に形成する。
酸化膜7a上には例えばポリシリコンを材料としてゲー
ト電極8が形成される。
【0059】これらをマスクとしてイオン注入若しくは
拡散を行って第1のn型エミッタ層4を形成する。(図
6)。
【0060】その後、酸化膜7aの側壁、ゲート電極8
の側壁及び上面に酸化膜を形成し、ゲート電極8を包埋
するゲート酸化膜7が形成される(図7)。
【0061】更に、例えばアルミニウム蒸着によってカ
ソード電極10、アノード電極12を形成して、単位セ
ル101が完成する(図8)。
【0062】実施例2.図9はこの発明の第2実施例に
かかるESTの単位セル102の断面構造図である。第
2実施例はこの発明の自己消弧型サイリスタの第3の態
様に対応する。
【0063】単位セル102はシリコンを母材とした半
導体基体と、その上下に設けられた電極とからなる。半
導体基体においては、その最下部にp型アノード層1が
存在しており、半導体基体の下部表面においてp型アノ
ード層1であるアノード面11が露呈する。p型アノー
ド層1の上面にはn型ベース層2が形成されており、n
型ベース層2の上部表面には、p型ベース層3が選択的
に形成されている。このp型ベース層3は、その中央部
に存在する比較的不純物濃度の高いp+ 領域3aと、こ
の中央部の周囲に存在してp+ 領域3aを基体の上面で
取り囲むp領域3bから構成されている。p型アノード
層1とn型ベース層2との界面にはpn接合J1 が生じ
ており、n型ベース層2とp型ベース層3との界面には
pn接合J2 が生じている。
【0064】半導体基体は後退面6bおよびこれから突
出する突起部を有しており、この突起部は上部表面6
a、及び側面6cを有している。上部表面6aはカソー
ド面として機能する。この突起部には、p+ 領域3a、
p領域3bの一部が存在している。
【0065】後退面6b、側面6cに露呈して第2のn
型エミッタ層5が、上部表面6a、側面6cに露呈して
第1のn型エミッタ層4が、それぞれp型ベース層3に
おいて選択的に、かつ互いに隔離されて形成されてい
る。
【0066】第1のn型エミッタ層4とp型ベース層3
との界面にはpn接合J3 が生じており、第2のn型エ
ミッタ層5とp型ベース層3との界面にはpn接合J4
が生じている。
【0067】pn接合J3 の一方の端部は側面6cに露
出しており、他方の端部は上部表面6aに露出してい
る。pn接合J4 の一方の端部は側面6cに露出してお
り、他方の端部は後退面6bに露出している。
【0068】このような構造を有する単位セル102に
おいては、p型ベース層3のうち突起部の側面6cの内
側にある部分がチャネル領域CH1となり、後退面6b
の下部にある部分がチャネル領域CH2となる。後退面
6bおよび側面6cの上にはゲート酸化膜7が形成され
ており、ゲート酸化膜7の中にはゲート電極8が埋設さ
れている。
【0069】ゲート酸化膜7に包埋されたゲート電極8
は側壁面6cに露出する第1のn型エミッタ層4の一部
と、チャネル領域CH1と、第2のn型エミッタ層5の
露出面とチャネル領域CH2と、n型ベース層2の露出
面とに対峙している。このゲート酸化膜7が存在してい
ることによって、上記半導体基体の各部分とゲート電極
8とは電気的に絶縁されている。
【0070】半導体基体およびゲート酸化膜7の上の全
面にはカソード電極10が形成されている。このカソー
ド電極10は突起部の上部表面6aにおいてp型ベース
層3及び第1のn型エミッタ層4に接触するため、p型
ベース層3と第1のn型エミッタ層4とが電気的に接続
されている。
【0071】一方、p型アノード層1の下面であるアノ
ード面11にはアノード電極12が形成されており、こ
れによってp型アノード層1とアノード電極12とが電
気的に接触している。
【0072】ESTペレットにおいては、第1実施例と
同様に、複数個のEST単位セル102が並列にマトリ
クス状に配列されて一体化されている。各単位セル10
2のゲート電極8は互いにペレット上で電気的に接続さ
れると共に、外部ゲート電極Gと電気的に接続されてい
る。また各単位セル102のカソード電極10は互いに
接続されており、各単位セル102のアノード電極12
は連続的につながっている。
【0073】このEST単位セル102におけるターン
オンおよびターンオフの制御原理は、第1実施例のES
T単位セル101と同一である。すなわち、アノード電
極12の電位をカソード電極10よりも高くし、かつゲ
ート電極8の電位をカソード電極10の電位よりも高く
すると単位セル102はターンオフする。また、ゲート
電極8に印加されている電圧を取り除くと単位セル10
2はターンオフする。
【0074】第2実施例でも従来の場合と同様、単位セ
ル102がp型アノード層1、n型ベース層2、p型ベ
ース層3、第2のn型エミッタ層5からなる4層構造部
分(主サイリスタ)と、p型アノード層1、n型ベース
層2、p型ベース層3、第1のn型エミッタ層4からな
る4層構造部分(寄生サイリスタ)とを有する。しか
し、第1のn型エミッタ層4は第2のn型エミッタ層5
よりも上方に形成され、pn接合J3 がpn接合J4
りも高い位置に生じるので、寄生サイリスタの一部をな
すn型ベース層2、p型ベース層3、第1のn型エミッ
タ層4から構成されるトランジスタの電流増幅率は、主
サイリスタの一部をなすn型ベース層2、p型ベース層
3、第2のn型エミッタ層5から構成されるトランジス
タの電流増幅率よりも小さくなる。このため第1実施例
と同様にして、従来の場合と比較して寄生サイリスタ部
分のラッチングが起きにくくなっている。
【0075】第2実施例は前述の第1実施例よりさらに
好適な構造を与える。すなわち第1のn型エミッタ層4
と第2のエミッタ層5とが厚み方向に重なり合うよう設
けられ、少なくともチャネル領域CH1が突起部の側面
6cの内側に存在するので、半導体基体の上面を有効に
活用でき、単位面積当たりの電流容量を増大させること
が可能となる。
【0076】更に本実施例においては、図10に示すよ
うに突起部をゲート酸化膜7より高く形成することが可
能である。よってカソード電極体14、アノード電極体
15を単位セル102に加圧接触しても、ゲート酸化膜
7に破損を与えない。このような構造とすれば動作時に
発生する熱をカソード電極体14、アノード電極体15
を通じて単位セル102の上下から効果的に放散させる
ことができる。
【0077】図9に示された構造の製造方法を図11乃
至図16に示す。これはこの発明にかかる自己消弧型サ
イリスタの製造方法の第2の態様に対応する。
【0078】図2乃至図5と同様の工程により、p型ア
ノード層1、n型ベース層2、p型ベース層3、第2の
n型エミッタ層5を形成する(図11)。
【0079】次に全面にエピタキシャル成長によりp層
31を形成し(図12)、p+ 領域3a及びその周囲近
傍のp領域3bの上方に位置する部分を残して、p領域
3b、n型ベース層2が露呈するまでp層31を選択的
にエッチングする。これにより後退面6bが現れる(図
13)。この後退面6b上にゲート酸化膜7に包埋され
たゲート電極8を形成する(図14)。
【0080】イオン注入あるいは拡散を行ってp層31
をp+ 領域3aに同化させ、第1のn型エミッタ層4を
形成する(図15)。
【0081】その後、図8と同様の工程により、例えば
アルミニウム蒸着によってカソード電極10、アノード
電極12を形成して、単位セル102が完成する(図1
6)。
【0082】図10に示された構造の製造方法を図17
乃至図21に示す。これはこの発明にかかる自己消弧型
サイリスタの製造方法の第3の態様に対応する。
【0083】図13までの工程と同様にしてp型アノー
ド層1、n型ベース層2、p型ベース層3、第2のn型
エミッタ層5、p層31を形成し、後退面6bを出現さ
せる(図17)。
【0084】この後、図14に示した工程と同様にし
て、退面6b上にゲート酸化膜7に包埋されたゲート電
極8を形成する。但し、突起部の上部表面6aは、ゲー
ト酸化膜7の上部表面よりも上方に突出している(図1
8)。
【0085】図15乃至図16に示した工程と同様にし
て、p層31をp+ 領域3aに同化させ、第1のn型エ
ミッタ層4を形成し、カソード電極10、アノード電極
12を形成する(図19)。
【0086】更にカソード電極10にカソード電極体1
4を、アノード電極12にアノード電極体15をそれぞ
れ加圧接触させる(図20)。
【0087】実施例3.図21はこの発明の第3実施例
にかかるESTの単位セル104の断面構造図である。
第3実施例はこの発明の自己消弧型サイリスタの第2の
態様に対応する。
【0088】単位セル104はシリコンを母材とした半
導体基体と、その上下に設けられた電極とからなる。半
導体基体においては、その最下部にp型アノード層1が
存在しており、半導体基体の下部表面においてp型アノ
ード層1であるアノード面11が露呈する。p型アノー
ド層1の上面にはn型ベース層2が形成されており、n
型ベース層2の上部表面には、p型ベース層3が選択的
に形成されている。このp型ベース層3は、その中央ベ
ースに存在する比較的不純物濃度の高いp+ 領域3a
と、この中央部の周囲に存在してp+ 領域3aを基体の
上面内で取り囲むp領域3bから構成されている。半導
体基体の上部表面はカソード面6として機能する。
【0089】p型アノード層1とn型ベース層2との界
面にはpn接合J1 が生じており、n型ベース層2とp
型ベース層3との界面にはpn接合J2 が生じている。
【0090】第1のn型エミッタ層4及び第2のn型エ
ミッタ層5はベース層3の上部に選択的に形成され、第
2のn型エミッタ層5は第1のn型エミッタ層4を取り
囲むように設けられている。第1のn型エミッタ層4の
一部はp+ 領域3aの一部と共にカソード面6を形成す
る。第1のn型エミッタ層4とp型ベース層3との界面
にはpn接合J3 が生じており、第2のn型エミッタ層
5とp型ベース層3との界面にはpn接合J4 が生じて
いる。第1乃至第2実施例とは異なり、pn接合J3
必ずしもpn接合J4 よりも上方に形成されている必要
はない。
【0091】一方、p型アノード層1の下面はアノード
面11となっている。第1のn型エミッタ層4及びp+
領域3aに対峙して、比較的不純物濃度の高いn+ 領域
16がアノード面11に露出して、またn型ベース層2
までp型アノード層1を貫通して形成されている。
【0092】アノード面11にはアノード電極12が形
成されており、これによってp型アノード層1およびn
+ 領域16とアノード電極12とが電気的に接触してい
る。アノード電極12は更に外部アノード電極Aと接続
されている。
【0093】このEST単位セル104におけるターン
オンおよびターンオフの制御原理は、従来のEST単位
セル100と同一である。すなわち、アノード電極12
の電位をカソード電極10よりも高くし、かつゲート電
極8の電位をカソード電極10の電位よりも高くすると
単位セル104はターンオフする。また、ゲート電極8
に印加されている電圧を取り除くと単位セル104はタ
ーンオフする。
【0094】しかし、第3実施例ではn+ 領域16によ
りn型ベース層2とアノード電極12とが短絡されてい
るため、p型アノード層1からn型ベース層2へのキャ
リア注入が生じない。
【0095】このため寄生サイリスタの一部を成すp型
アノード層1、n型ベース層2、p型ベース層3から構
成されるトランジスタの電流増幅率が小さくなり、第1
乃至第2実施例と同様に、寄生サイリスタのラッチング
が起きにくくなっている。
【0096】なお、第1実施例若しくは第2実施例につ
いてn+ 領域16を備える構造を採れば、更にこの発明
の効果は増強される。
【0097】このようにn+ 領域16を備えた自己消弧
型サイリスタの製造方法を、図22乃至図25に示す。
これはこの発明にかかる自己消弧型サイリスタの製造方
法の第5の態様に対応する。
【0098】図2と同様の工程によってp型アノード層
1、n型ベース層2を形成する(図22)。そして、p
型アノード層1に選択的に酸化膜を形成し(図示しな
い)、イオン注入若しくは拡散を行ってn+ 領域16を
形成する。この後、図3乃至図8に示された工程によっ
て図21に示された単位セル104を得ることができ
る。但し、n+ 領域16に対峙するように、p+ 領域3
a、第1のn型エミッタ層4を形成する。
【0099】第3実施例では、第1のn型エミッタ層4
の厚さを第2のn型エミッタ層5の厚さよりも小さくす
る必要はない。よって、これらを同一プロセスで形成す
ることもできる。即ち、図24に示すようにp+ 領域3
aを覆う酸化膜13fと、酸化膜13fを囲む輪状の酸
化膜7cと、n型ベース層2及びp領域3bの周辺部を
覆う酸化膜7bを形成する。酸化膜7b,7c上にはゲ
ート電極8を形成する。これら酸化膜7b,7c,13
f、ゲート電極8、をマスクとしてp型ベース層3に不
純物を導入することにより、第1及び第2のn型エミッ
タ層4,5を形成することができる。
【0100】このあと、酸化膜13fを除去し、酸化膜
7b,7cの側壁及びゲート電極8の側壁及び上面並び
に第2のn型エミッタ層5を覆うように酸化膜を形成
し、ゲート電極8を包埋する酸化膜7を得る(図2
5)。
【0101】図25に示された構造においても、第1及
び第2のn型エミッタ層4,5の上方にまたがったゲー
ト電極8と、第2のn型エミッタ層5及びn型ベース層
2の上方にまたがったゲート電極8とは、単位セル同士
の接続によって同電位にすることができる。
【0102】実施例4.本発明にかかる自己消弧サイリ
スタの動作に鑑みると、以上の実施例においてチャネル
領域CH2の存在は必須的ではない。
【0103】図26は第2実施例についての変形例であ
る単位セル105の断面図である。ゲート酸化膜7はn
型ベース層2の全てを覆うのではなく、ゲート電極8の
端部8aを後退面6bにおいてp型ベース層3と電気的
に接触させる。
【0104】チャネル領域CH2が存在しなくても、ゲ
ート電極8の電位をカソード電極10の電位より高くす
ることにより、ゲート電極8からカソード電極10へと
電流が流れ、単位セル105をターンオンすることがで
きる。しかもp型アノード層1、n型ベース層2、p型
ベース層3、第2のn型エミッタ層5からなる主サイリ
スタを即時にラッチングさせることができるため、主電
流が小さな場合でも電力損失を抑えることができるま
た、第2実施例と同様にしてゲート電極8に印加されて
いる電圧が取り除けば、チャネル領域CH1が遮断され
ることによりターンオフが実現される。そしてp型アノ
ード層1、n型ベース層2、p型ベース層3、第1のn
型エミッタ層4からなる寄生サイリスタのラッチアップ
は生じにくい。
【0105】単位セル105の製造方法を図27乃至図
29に示す。これはこの発明にかかる自己消弧型サイリ
スタの製造方法の第4の態様に対応する。
【0106】図11乃至図13において示された工程と
同様にしてp型アノード層1、n型ベース層2、p型ベ
ース層3、第2のn型エミッタ層5、p層31を形成
し、後退面6bを出現させる但し、チャネル領域CH2
を形成する必要がないため、p型ベース層3はn型ベー
ス層2の上面全面に形成することができる(図27)。
【0107】その後、後退面6bにおいてp型ベース層
3に接続される端部8aを有するゲート電極8及び、ゲ
ート電極8を包埋するゲート酸化膜7を形成する(図2
8)。
【0108】その後図15乃至図16に示された工程と
同様にして、p層31をp+ 領域3aに同化させ、第1
のn型エミッタ層4を形成し、カソード電極10、アノ
ード電極12を形成し、単位セル105が完成する(図
29)。
【0109】なお、必要があればゲート電極の端部8a
をゲート電極8から分離し、適当な抵抗等により両者を
電気的に接続することも可能であり、同様な動作が得ら
れる。
【0110】以上に説明した変形は第1及び第3実施例
に対しても適用可能であり、同様な効果が得られること
はいうまでもない。
【0111】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明にかか
る自己消弧型サイリスタによれば第1乃至第3及び第5
半導体層が構成する寄生サイリスタのラッチングを生じ
にくくすることができるため、より大きな主電流を制御
することが可能で素子の破壊の危険も少ない。
【0112】また、この発明にかかる自己消弧型サイリ
スタの製造方法は、この発明にかかる自己消弧型サイリ
スタの製造に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の構造を示す平面図及び
断面図である。
【図2】この発明の第1実施例の製造方法を工程順に示
す断面図である。
【図3】この発明の第1実施例の製造方法を工程順に示
す断面図である。
【図4】この発明の第1実施例の製造方法を工程順に示
す断面図である。
【図5】この発明の第1実施例の製造方法を工程順に示
す断面図である。
【図6】この発明の第1実施例の製造方法を工程順に示
す断面図である。
【図7】この発明の第1実施例の製造方法を工程順に示
す断面図である。
【図8】この発明の第1実施例の製造方法を工程順に示
す断面図である。
【図9】この発明の第2実施例を示す平面図及び断面図
である。
【図10】この発明第2実施例の変形を示す断面図であ
る。
【図11】この発明の第2実施例の製造方法を工程順に
示す断面図である。
【図12】この発明の第2実施例の製造方法を工程順に
示す断面図である。
【図13】この発明の第2実施例の製造方法を工程順に
示す断面図である。
【図14】この発明の第2実施例の製造方法を工程順に
示す断面図である。
【図15】この発明の第2実施例の製造方法を工程順に
示す断面図である。
【図16】この発明の第2実施例の製造方法を工程順に
示す断面図である。
【図17】この発明の第2実施例の変形の製造方法を工
程順に示す断面図である。
【図18】この発明の第2実施例の変形の製造方法を工
程順に示す断面図である。
【図19】この発明の第2実施例の変形の製造方法を工
程順に示す断面図である。
【図20】この発明の第2実施例の変形の製造方法を工
程順に示す断面図である。
【図21】この発明の第3実施例を示す平面図及び断面
図である。
【図22】この発明の第3実施例の製造方法を工程順に
示す断面図である。
【図23】この発明の第3実施例の製造方法を工程順に
示す断面図である。
【図24】この発明の第3実施例の変形の製造方法を工
程順に示す断面図である。
【図25】この発明の第3実施例の変形の製造方法を工
程順に示す断面図である。
【図26】この発明の第4実施例を示す断面図である。
【図27】この発明の第4実施例の製造方法を工程順に
示す断面図である。
【図28】この発明の第4実施例の製造方法を工程順に
示す断面図である。
【図29】この発明の第4実施例の製造方法を工程順に
示す断面図である。
【図30】IGBTの構造を示す断面図である。
【図31】従来のESTの単位セルを示す平面図及び断
面図である。
【符号の説明】
1 p型アノード層 2 n型ベース層 3 p型ベース層 3a p+ 領域 4 第1のn型エミッタ層 5 第2のn型エミッタ層 7 ゲート酸化膜 8 ゲート電極 8a ゲート電極の延長部 10 カソード電極 11 アノード面 12 アノード電極 16 n+ 領域 14 外部カソード電極 15 外部アノード電極

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)(a-1) 第1導電型の第1半導体層
    と、 (a-2) 前記第1半導体層上に形成された第2導電型の第
    2半導体層と、 (a-3) 前記第2半導体層の上面の全面において形成され
    た第1導電型の第3半導体層と、 (a-4) 前記第3半導体層の上面において選択的に形成さ
    れた第2導電型の第4半導体層と、 (a-5) 前記第3半導体層の上面において前記第4半導体
    層と離れて、かつ、その底面が前記第4半導体層の底面
    よりも前記第2半導体層に遠く、選択的に形成された第
    2導電型の第5半導体層と、 を有する基体と、 (b)少なくとも前記第4半導体層から前記第5半導体
    層にまたがって形成された絶縁膜と、 (c)前記絶縁膜中に形成され、前記第3半導体層と対
    峙する制御電極と、 (d)前記第3及び第5半導体層に電気的に接続して形
    成された第1電極と、 (e)前記第1半導体層に電気的に接続して形成された
    第2電極と、を備え 前記制御電極が前記第3半導体層と電気的に接続され
    自己消弧型サイリスタ。
  2. 【請求項2】(a)(a-1) 比較的低濃度の第1導電型の
    第1半導体層と、 (a-2) 前記第1半導体層上に形成された第2導電型の第
    2半導体層と、 (a-3) 前記第2半導体層の上面において選択的に形成さ
    れた第1導電型の第3半導体層と、 (a-4) 前記第3半導体層の上面において選択的に形成さ
    れた第2導電型の第4半導体層と、 (a-5) 前記第3半導体層の上面において前記第4半導体
    層と離れて、選択的に形成された第2導電型の第5半導
    体層と、 (a-6) 前記第2及び第3半導体層を介して前記第5半導
    体層と対峙して、前記第1半導体層中に選択的に、か
    つ、前記第2半導体層に達して形成された比較的高濃度
    の第1導電型の第6半導体層と、 を有する基体と、 (b)少なくとも前記第4半導体層から前記第5半導体
    層にまたがって形成された絶縁膜と、 (c)少なくとも前記絶縁膜中に形成され、前記第3半
    導体層と対峙する制御電極と、 (d)前記第3及び第5半導体層に電気的に接続して形
    成された第1電極と、 (e)前記第1及び前記第6半導体層に電気的に接続し
    て形成された第2電極と、 を備える自己消弧型サイリスタ。
  3. 【請求項3】(a)(a-1) 第1導電型の第1半導体層
    と、 (a-2) 前記第1半導体層上に形成され、後退面及び前記
    後退面から突出する突起部が上面にある第2導電型の第
    2半導体層と、 (a-3) 前記第2半導体層において、少なくとも前記突起
    形成された第1導電型の第3半導体層と、 (a-4) 前記第3半導体層において、前記突起部の側壁に
    露出するように選択的に形成された第2導電型の第4半
    導体層と、 (a-5) 前記第3半導体層において、前記第4半導体層と
    離れて、かつ、その底面が前記第4半導体層の底面より
    も前記第2半導体層に遠く、前記突起部の側壁に露出す
    るように選択的に形成された第2導電型の第5半導体層
    と、 を有する基体と、 (b)なくとも前記第4半導体層から前記第5半導体
    層にまたがって形成された絶縁膜と、 (c)前記絶縁膜中に形成され、少なくとも前記突起部
    の側壁において前記第3半導体層と対峙する制御電極
    と、 (d)前記第3及び第5半導体層に電気的に接続して形
    成された第1電極と、 (e)前記第1半導体層に電気的に接続して形成された
    第2電極と、 を備える自己消弧型サイリスタ。
  4. 【請求項4】(a)第1導電型の第1半導体層上に第2
    導電型の第2半導体層を形成する工程と、 (b)前記第2半導体層の上面において第1導電型の第
    3半導体層を少なくとも選択的に形成する工程と、 (c)前記第3半導体層の上面において第2導電型の第
    4半導体層を選択的に形成する工程と、 (d)前記第3半導体層を選択的に増厚し、前記第4半
    導体層の一部をその側面に含む突起部を形成する工程
    と、)前記第3半導体層の上面において前記第4半導体
    層と離れて、かつ、前記第4半導体層の底面よりも前記
    第2半導体層に遠い底面を有する第2導電型の第5半導
    体層を選択的に形成する工程と、 ()前記第3半導体層と対峙する制御電極を包埋し、
    少なくとも前記第4半導体層から前記第5半導体層にま
    たがる絶縁膜を形成する工程と、 ()第1電極を前記第3及び第5半導体層に電気的に
    接続して形成する工程と、 ()第2電極を前記第1半導体層に電気的に接続して
    形成する工程と、 を備える自己消弧型サイリスタの製造方法。
  5. 【請求項5】前記突起部の厚さを、前記絶縁膜の厚さよ
    りも厚く形成する請求項4記載の自己消弧型サイリスタ
    の製造方法。
  6. 【請求項6】(a)第1導電型の第1半導体層上に第2
    導電型の第2半導体層を形成する工程と、 (b)前記第2半導体層の上面の全面において第1導電
    型の第3半導体層を形成する工程と、 (c)前記第3半導体層の上面において第2導電型の第
    4半導体層を選択的に 形成する工程と、 (d)前記第3半導体層の上面において前記第4半導体
    層と離れて、かつ、前記第4半導体層の底面よりも前記
    第2半導体層に遠い底面を有する第2導電型の第5半導
    体層を選択的に形成する工程と、 (e)前記第3半導体層と対峙する制御電極を包埋し、
    少なくとも前記第4半導体層から前記第5半導体層にま
    たがる絶縁膜を形成する工程と、 (f)第1電極を前記第3及び第5半導体層に電気的に
    接続して形成する工程と、 (g)第2電極を前記第1半導体層に電気的に接続して
    形成する工程と、 を備え、 前記工程(e)において前記制御電極が前記第3半導体
    層と電気的に接続されて形成される自己消弧型サイリス
    タの製造方法。
  7. 【請求項7】(a)第1導電型の第1半導体層上に比較
    的低濃度の第2導電型の第2半導体層を形成する工程
    と、 (b)前記第1半導体層の底面から前記第2半導体層へ
    と貫通する比較的高濃度の第2導電型の第3半導体層を
    形成する工程と、 (c)前記第2半導体層の上面において第1導電型の第
    4半導体層を選択的に形成する工程と、 (d)前記第4半導体層の上面において第2導電型の第
    5半導体層を選択的に形成する工程と、 (e)前記第4半導体層の上面において前記第5半導体
    層と離れて、かつ、前記第3半導体層に対峙する第2導
    電型の第6半導体層を選択的に形成する工程と、 (f)前記第4半導体層と対峙する制御電極を包埋し、
    少なくとも前記第5半導体層から前記第6半導体層にま
    たがる絶縁膜を形成する工程と、 (g)第1電極を前記第4及び第6半導体層に電気的に
    接続して形成する工程と、 (h)第2電極を前記第1及び第3半導体層に電気的に
    接続して形成する工程 と、 を備える自己消弧型サイリスタの製造方法。
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