JP2795695B2 - マグネットモールドの製造方法 - Google Patents

マグネットモールドの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、コンピュータの冷却器用として利用される
マグネットポンプにおける羽根車のマグネットモールド
の製造方法に関するものである。
[従来の技術] 従来、マグネットポンプとしては、第2図に示すよう
なものが知られている(実公昭63−50472号公報)。即
ち、フロントケーシング31の吸入口32奥部に形成した軸
受け33とバックケーシング34間に固定シャフト35を装着
し、同固定シャフト35の前後2個所に軸受けメタル36を
回転可能に配設している。同軸受けメタル36はその外周
部に配設された従動マグネット37を内包するフッ素樹脂
製のマグネットモールド38に圧入固定されている。同フ
ッ素樹脂製のマグネットモールド38は一体的に形成さ
れ、その前部は羽根車39となっている。このマグネット
モールド38の外周側には、図示しないモータに接続され
た駆動マグネット40が支持されている。
そして、駆動マグネット40を回転させると、それに伴
って従動マグネット37が回転し、従動マグネット37を被
覆しているマグネットモールド38が回転するとともに、
その前部の羽根車39が回転し、フロントケーシング31内
の吸入口32から水を吸入し、吐出口41から吐出するよう
になっている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上記従来のマグネットポンプにおいては、
軸受けメタル36の外周部に固着されているマグネットモ
ールド38は、フッ素樹脂で一体的に成形されているた
め、成形時に従動マグネット37を支持しながら成形する
必要があり、成形後にその支持部をそのまま放置する
と、マグネットモールド38内の従動マグネット37に水が
浸入して、従動マグネット37から希土類元素等の従動マ
グネット37の構成成分が水中に溶出するおそれがあると
いう問題点があった。また、溶接等により、そのマグネ
ット支持部を補修しても、確実に穴埋めすることが難し
いという問題点があった。
本発明の目的は、従動マグネットに接液することがな
く、従って流体を汚染することのないマグネットモール
ドの製造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明ではモータを内蔵
するリアケーシングの前面には、羽根車により流体を吸
い込む吸入口と流体を吐出する吐出口を有するフロント
ケーシングを取付け、同フロントケーシング内の中心部
には固定シャフトを配設し、その後端部を前記リヤケー
シング側に支持し、前端部をフロントケーシングに支持
するとともに、前記固定シャフトの外周部には軸受け及
び軸受けホルダーを介して従動マグネットを内包する樹
脂製のマグネットモールドを回転可能に支持し、同マグ
ネットモールドの外周側におけるリヤケーシング内には
前記モータの駆動力によって回転する駆動マグネットを
配設したマグネットポンプにおいて、前記樹脂製のマグ
ネットモールドを第1マグネットモールドと第2マグネ
ットモールドに分割し、第1マグネットモールドを成形
した後、同第1マグネットモールドの外周部に従動マグ
ネットを外嵌し、次いで同従動マグネットを包み込むよ
うに第2マグネットモールドを被覆加工するという手段
を採用している。
[作用] 上記手段を採用したことにより、まず軸受けに固着さ
れた軸受けホルダーの外周部に第1マグネットモールド
を成形した後、同第1マグネットモールドの外周部に従
動マグネットを外嵌し、続いて同従動マグネットの被覆
されていない部分を包み込むように第2マグネットモー
ルドを被覆成形することにより、従動マグネットを内包
するマグネットモールドは軸受けホルダーと一緒に回転
するとともに、従動マグネットは第1及び第2マグネッ
トモールドによって外周部全体が確実に被覆されるの
で、マグネットポンプで送液する流体が従動マグネット
に浸入、接触することがない。
[実施例] 以下に本発明を具体化した一実施例を第1図に基づい
て説明する。
第1図に示すように、図示しないモータを内蔵するリ
ヤケーシング1の前端側開口部には、ブラケット2を介
してフロントケーシング3が複数のボルト4で取付け固
定されている。同フロントケーシング3とブラケット2
でポンプ室Pを形成し、リヤケーシング1とブラケット
2でモータ室Mを形成している。フロントケーシング3
の中央部には、吸入口5が突出形成され、外周部(第1
図上部)には吐出口6が形成されている。
上記吸入口5の後方には、支持脚7を介して有底円筒
状の支持筒8がフロントケーシング3に取付けられてい
る。一方、同支持筒8の後方位置の前記ブラケット2に
は、前方へ円筒状に延びる延出筒9が形成されている。
これら支持筒8及び延出筒9間には、それぞれポンプ側
ブッシュ10及びモータ側ブッシュ11を介して固定シャフ
ト12が支持されている。また、ポンプ側ブッシュ10及び
モータ側ブッシュ11は、それぞれ支持筒8及び延出筒9
に対して焼き嵌めによって固着されているが、エポキシ
系接着剤等の接着剤によって固着することもできる。
上記モータ側ブッシュ11及びポンプ側ブッシュ10は、
円筒状の形状を有し、その内径は固定シャフト12の外径
に相当し、内周面は研磨されている。一方、固定シャフ
ト12は、モータ側ブッシュ11の内周面に外接している。
また、固定シャフト12の他端部は円柱状に形成され、前
記ポンプ側ブッシュ10の内周面に外接している。
上記ポンプ側ブッシュ10の後方及びモータ側ブッシュ
11の前方には円筒状の軸受け13が配設されている。同軸
受け13の内周面には、図示しない水の戻し溝が螺旋状に
形成されている。両軸受け13の外周部間には、薄い円筒
状の軸受けホルダー14が固着されている。この軸受けホ
ルダー14は、熱膨張率の小さいステンレス鋼で形成され
ている。同軸受けホルダー14の両端部には、係止孔が穿
設され、各々前記軸受け13が焼き嵌め固定されている。
なお、この軸受け13の固定は、エポキシ系接着剤等の接
着剤を使用して行うこともできる。
両軸受け13の外端面は前記モータ側ブッシュ11及びポ
ンプ側ブッシュ10の内端面に摺接して震動や騒音の原因
となりやすいため、それぞれ外周面に対して直角に研磨
して平滑面とされ、両ブッシュ11,10の両内端面も同様
に研磨されている。
上記軸受けホルダー14の外周部には、永久磁石からな
る従動マグネット15を内包したマグネットモールド16が
固着されている。同マグネットモールド16の前部は、羽
根車19となっている。このマグネットモールド16は、フ
ッ素樹脂で形成されているが、ポリプロピレン(PP)や
ポリフェニレンサルファイド(PPS)であってもよい。
同マグネットモールド16は、従動マグネット15のポンプ
室P側の内周部に被覆された第1マグネットモールド17
と従動マグネット17のモータ室M側の外周部及び内周部
に被覆された第2マグネットモールド18とからなってい
る。
同第1マグネットモールド17と第2マグネットモール
ド18とのモータ室M側の境界部20は、従動マグネット15
の内周側の従動マグネット15と軸受けホルダー14間に位
置し、水に触れない位置に設定されている。また、第1
マグネットモールド17と第2マグネットモールド18との
ポンプ室P側の境界部21は、前面側(羽根車19側)に位
置している。さらに、第1マグネットモールド17のポン
プ式P側の外周部には、断面V字状の複数の溝22が形成
され、上記境界部21から浸入する水を従動マグネット15
に接触しないようになっている。
上記羽根車19は回転によってポンプ室P内の流体とし
ての水を吐出口6側へ吐出するようになっている。上記
従動マグネット15の外周部における前記モータ室M内に
は、永久磁石からなる駆動マグネット23がマグネットホ
ルダー24に支持され、図示しないモータによって回転駆
動されるようになっている。
さて、上記のように構成されたマグネットポンプのマ
グネットモールドの製造方法及びマグネットポンプの作
用及び効果を説明する。
第1図に示すように、まず両軸受け13が焼き嵌め固定
された軸受けホルダー14に対し、マグネットモールド16
のポンプ室P側の外周部にフッ素樹脂を所定形状の筒状
に射出成形した後、そのモータ室M側の外周面を真円状
に切削加工するとともに、同第1マグネットモールド17
のポンプ室P側の外周部に断面V字状の複数の溝22を加
工して第1マグネットモールド17を成形する。
続いて、同第1マグネットモールド17の外周部に同じ
く円筒状の従動マグネット15を外嵌する。次に、従動マ
グネット15の外周部及びそのモータ室M側の内周部を同
じくフッ素樹脂でモータ室M側から射出して被覆成形す
ることにより第2マグネットモールド18を成形する。こ
のとき、第1マグネットモールド17のポンプ室P側の軸
方向の厚さが十分であるので、モータ室M側から射出さ
れた第2マグネットモールド18の樹脂の圧力によって従
動マグネット15の位置がずれるおそれはない。
このように、従動マグネット15の外周部に第1マグネ
ットモールド17及び第2マグネットモールド18を被覆
し、両マグネットモールド17,18のモータ室M側の境界
部20を従動マグネット15と軸受けホルダー14間に設定し
たので、同境界部20から水が従動マグネット15に浸入す
る可能性はない。また両マグネットモールド17,18のポ
ンプ室P側の外周部に断面V字状の複数の溝22を設け、
かつ境界部21の形状を凹凸形状としたので、同境界部21
の羽根車19側から水が浸入しても、水は同境界部21を迂
回し、溝22で行き止まるため、従動マグネット15まで浸
入することがない。従って、従動マグネット15の外周部
を確実に密封でき、従動マグネット15の材質により希土
類元素等が水中に溶出するおそれがなく、言い換えれば
吸入口5から吐出口6へ流れる水を汚染することがな
い。
なお、マグネットポンプの作動について簡単に説明す
る。モータ室M内の図示しないモータを駆動させると、
マグネットホルダー24を介して駆動マグネット23が回転
する。同駆動マグネット23の回転に伴って、ポンプ室P
内のマグネットモールド16に内包された従動マグネット
15が回転する。
上記マグネットモールド16の回転によって、同マグネ
ットモールド16に固着されている軸受けホルダー14、さ
らに軸受け13が固定シャフト12の回りを回転する。一
方、マグネットモールド16の前部に位置する羽根車19が
回転するので、ポンプ室P内の吸入口5から水が吸入さ
れ、吐出口6から吐出される。
[発明の効果] 本発明のマグネットモールドの製造方法によれば、従
動マグネットにマグネットポンプで送液される流体が浸
入、接触することがなく、従って流体を汚染することが
ないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すマグネットポンプの断面
図、第2図は従来のマグネットポンプを示す断面図であ
る。 1……リヤケーシング、3……フロントケーシング、5
……吸入口、6……吐出口、12……固定シャフト、13…
…軸受け、14……軸受けホルダー、15、……従動マグネ
ット、16……マグネットモールド、17……第1マグネッ
トモールド、18……第2マグネットモールド、19……羽
根車、23……駆動マグネット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータを内蔵するリヤケーシング(1)の
    前面には、羽根車(19)により流体を吸い込む吸入口
    (5)と流体を吐出する吐出口(6)を有するフロント
    ケーシング(3)を取付け、同フロントケーシング
    (3)内の中心部には固定シャフト(12)を配設し、そ
    の後端部を前記リヤケーシング(1)側に支持し、前端
    部をフロントケーシング(3)に支持するとともに、前
    記固定シャフト(12)の外周部には軸受け(13)及び軸
    受けホルダー(14)を介して従動マグネット(15)を内
    包する樹脂製のマグネットモールド(16)を回転可能に
    支持し、同マグネットモールド(16)の外周側における
    リヤケーシング(1)内には前記モータの駆動力によっ
    て回転する駆動マグネット(23)を配設したマグネット
    ポンプにおいて、前記樹脂製のマグネットモールド(1
    6)を第1マグネットモールド(17)と第2マグネット
    モールド(18)に分割し、第1マグネットモールド(1
    7)を成形した後、同第1マグネットモールド(17)の
    外周部に従動マグネット(15)を外嵌し、次いで同従動
    マグネット(15)を包み込むように第2マグネットモー
    ルド(18)を被覆加工することを特徴とするマグネット
    モールドの製造方法。
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