JP2795661B2 - インクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録方法

Info

Publication number
JP2795661B2
JP2795661B2 JP1002942A JP294289A JP2795661B2 JP 2795661 B2 JP2795661 B2 JP 2795661B2 JP 1002942 A JP1002942 A JP 1002942A JP 294289 A JP294289 A JP 294289A JP 2795661 B2 JP2795661 B2 JP 2795661B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
paper
recording unit
ink
droplets
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1002942A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02184442A (ja
Inventor
伸一 平澤
浩行 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP1002942A priority Critical patent/JP2795661B2/ja
Priority to DE1990619380 priority patent/DE69019380T2/de
Priority to EP19900300277 priority patent/EP0378387B1/en
Publication of JPH02184442A publication Critical patent/JPH02184442A/ja
Priority to US07/856,814 priority patent/US5216445A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2795661B2 publication Critical patent/JP2795661B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オンディマンド型インクジェット記録方法
に関するものである。
〔従来の技術〕
記録物の分解能を実質的に決定している大きさ、すな
わち記録された像の最小単位を記録単位と呼ぶことにす
ると、従来より行われているインクジェット記録方法の
大部分の記録単位はドットである。ここで1ドットとは
1つの液滴が記録紙等の上に付着して出来た像をいう。
つまり液滴噴射密度が記録後の分解能、すなわち記録単
位を決定していた。
以上について、画像表現手法のひとつであるディザ法
を例に、さらに説明を加える。ディザ法では画素という
概念を利用している。一画素は複数個のドットで構成
し、ドットの数を変えることで階調表現をする。つま
り、ドットが記録物の分解能、すなわち記録単位を決定
している。従って、ディザ法における記録単位はドット
密度で決まる。
また従来、インクジェット記録用紙としてコート紙の
使用が一般的であった。しかし、ランニングコストや使
い勝手の問題があり、普通紙への希望が高く、コート紙
から普通紙への移行は確実である。
〔発明が解決しようとしている課題〕
コート紙から普通紙への移行にともなう技術的課題は
多数ある。なかでも、従来技術を普通紙に適用するとイ
ンクのにじみが等方的でなくなり、ドット形状が悪化し
品位劣化を生じること、また、印字後さわっても手を汚
さなくなるまでのいわゆる定着時間が長くなること、以
上2点は普通紙使用をひろげるためにさけることのでき
ない重要課題である。第2図を利用し、さらに説明を加
える。
第2図(a)はコート紙の表面X−X′に直径dの液
滴が着弾し直径αadのドットになった場合を示す。
(b)は普通紙の表面X−X′に直径dの液滴が着弾し
直径αbdのドットになった場合である。αaは液滴
径に対するドット径の割合(以下にじみ率という)であ
る。一般にコート紙はにじみ率が普通紙より大きく、α
>αの関係が成立する。従って、紙の単位面積あた
りに受容すべきインク量は普通紙がより多い。第2図で
は、この説明のために、大きさdの液滴がドットと同じ
底面積をもつ円柱となり、紙に定着するというモデルを
考えた。この場合円柱の高さが紙の単位面積あたりに受
容すべきインクの量に比例している。第2図(a),
(b)よりコート紙と普通紙の円柱の高さHa,Hbの間にH
a<Hbが成立している。円柱が高い程定着時間は長くな
るので普通紙の定着にはより長時間が必要である。
次に、ドット形状について説明する。普通紙はコート
紙と異なり、特別なインク吸収層がない。従って、繊維
とロジン等のサイズ剤が複雑に入り組んだ空間にインク
を定着させなければならないので、インクのにじみが等
方的でなくなり、ドットが複雑な形状となる。さらに、
毛管現象のように繊維にそってインクがはしり、ヒゲ状
の飛び出しを伴うドットとなり、品位に重大な悪影響を
及ぼすことも多い。これを円柱モデルで考えると、円柱
の高さが高い程紙の単位面積が受容すべきインクが増す
ので、ドット形状も悪くなる方向になる。つまり普通紙
は紙の質からだけでなく、円柱モデルからもドット形状
の悪化する方向にある。
このように、従来コート紙に対し行っていたインクジ
ェット記録方法で普通紙に記録を行うと、定着および印
字品位の悪化という欠点をもつため、これを解決すべ
く、いろいろな提案がされてきた。例えば特開昭56−57
862号公報,特開昭57−102970号公報,特開昭57−10297
1号公報では、pH13程度の強アルカリ性のインクを用
い、紙表面のサイズ剤等をとかして浸透させ、定着性良
く丸いドットをつくっている。しかし、この方法では強
アルカリ性を取扱う上での安定性に問題がある。ロジン
等をサイズ剤として用いた酸性紙には良好な定着・印字
を行えるが、近年生産量の増加してきた中性紙に対して
は、定着性が大幅に悪化し、印字品位も若干低下の傾向
にある。また、強アルカリ性のインクは紙内部への浸透
力が大きいためか、裏抜けしやすく、両面記録が極めて
困難であるという欠点もある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、オンディマンド型インクジェット記録ヘッ
ドを走査させつつ液滴を吐出して画像を記録する記録方
法において、 1つの記録信号に応答して記録単位のピッチのN分の
1(Nは2以上の自然数)の間隔で少なくとも前記N個
の液滴を複数回の走査で吐出することにより、前記記録
単位の1つを少なくとも前記N個の液滴で隙間なくぬり
つぶして構成することを特徴とするインクジェット記録
方法であって、特に前記複数回の走査が2回であること
を特徴とするインクジェット記録方法であり、更に前記
記録単位の一つを前記Nの2乗個の液滴で構成すること
を特徴とするインクジェット記録方法である。
本発明は、記録単位のN分の一の間隔で液滴を噴射で
きるヘッドを使用することで、記録紙の単位あたりのイ
ンク受容量を低減して定着性と品位を改良し、さらに記
録単位を2回に分けて記録することで、さらに定着性と
品位を向上した記録を可能とする。
〔実施例〕
第1図(a)は本発明の記録方法で記録した記録単位
の印字モデル、(b)は従来方法である。印字はマルチ
ノズルタイプのインクジェットヘッドで行った。
(a),(b)ともににじみ率が1.8の場合の一記録単
位の平面図および第2図で示したインクの円柱モデルを
示した。またドットの大きさは、いわゆるベタを印字し
たときに、隙間なく全領域をぬりつぶせる最小の大きさ
にしてある。
破線で描かれているのは隣接する記録単位である。
第1図では、一方向につき記録単位の2倍の密度で液
滴を噴射できるヘッドを使用し、一記録単位を4個のド
ットで構成している。本発明においては、1つの記録信
号に対し必ず4個の液滴を吐出させており、液滴の数を
制御する階調表現等とは根本的に異なる。
さらに本発明は、一記録単位を2回の印字動作にわけ
ている。第3図に本実施例における印字方法を示した。
(a)〜(c)において、第1回目の印字動作で記録す
るドットを実線で示した。(d)は第2回目の記録動作
終了後、すなわち記録単位完成後の様子である。第1回
目印字を(a)(b)または(c)のように行ない、次
に2回目印字をして一記録単位の印字を完了させる。な
お複数回の印字動作においてどのように構成ドットを分
けて印字するかは本実施例に限られない。
第1図において本実施例を説明する。
D1,H1は従来印字方法のドット径,円柱モデルの高
さ。D2,H2は本発明の場合である。本発明では複数のド
ットで記録単位を構成するので、記録単位を円でモデル
化することは、不適当である。そこで、ドット1つ1つ
は円とし、その集合体が占める面積で液滴体積を割算し
た結果を、円柱モデルの高さとした。本実施例の場合、
液滴4個の体積を第1図(a)の記録単位の面積で割算
した値がH2である。
本発明はH1に比べH2を小さくして定着性・印字品位を
向上させるものである。液滴1個が紙上で定着すると
き、定着時間は に従う。つまり円柱モデル高さと定着時間は比例関係が
ある。本実施例の場合、記録単位の大きさによらず H1:H2=1.0:0.61 の関係が成立する。この関係は幾何学的な計算で証明で
きる。以下に説明する。
記録ヘッドの液滴噴射が記録単位の分解能の自然数n
倍の密度で行え、一記録単位はピッチpで記録されると
する。記録はいわゆるベタ印字ですきまなく染めること
ができるものとする。従って紙のにじみ率をBとする
と、nのときの(従来方法はn=1に対応)ドット径を
Dn,液滴径をdnとすると、 の関係が成立する。
従って、記録単位当りのインク量Vnまた記録単位の面積Sn従って円柱モデルの高さHnは従来方法の場合n=1だか
本発明の場合 H1とHnの比は となる。表1にn=10までの値を示した。n=1は従来
の場合に相当する。
第1図はn=2である。(表−1)より従来に比べn
=2とするだけで、円柱モデルのインクの高さを低くす
る効果が非常に大きく、定着時間の大幅な短縮ととも
に、ドットの形状も良くなることがわかる。
さらに第3図に示すように本発明は複数回、特に2回
の印字動作で一記録単位を構成する。従って記録動作1
回ごとの円柱高さH21はさらに小さくなる。2回の印字
動作の場合第3図(a)と(c)では、 H2:H21=1:0.900 H1:H21=1:0.550 (b)では、 H2:H21=1:0.818 H1:H21=1:0.500 となり、円柱モデルの高さがさらに低くなり、定着時間
が短縮されドット形状もさらに良くなる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、円柱モデルのインク高さが低くな
り、定着時間の短縮が実現するので、例えばA4幅のマル
チノズルヘッドによる高速印字も可能となった。また、
ドットの形状が良くなるだけでなく、従来より小さいド
ットで構成するので、きめの細かい表現となり、印字品
位がさらに向上するという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による記録方法の実施例と従来方法の比
較を示す図、第2図はコート紙と普通紙の定着を説明す
るための概念を示した模式図、第3図は実施例における
記録手順の説明図である。 d:液滴径 αab,B:にじみ率 Ha,Hb,H1,H2,H21:円柱モデルの高さ D1,D2:ドット径 P:記録単位の記録単位のピッチ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オンディマンド型インクジェット記録ヘッ
    ドを走査させつつ液滴を吐出して画像を記録する記録方
    法において、 1つの記録信号に応答して記録単位のピッチのN分の1
    (Nは2以上の自然数)の間隔で少なくとも前記N個の
    液滴を複数回の走査で吐出することにより、前記記録単
    位の1つを少なくとも前記N個の液滴で隙間なくぬりつ
    ぶして構成することを特徴とするインクジェット記録方
    法。
  2. 【請求項2】前記複数回の走査が2回であることを特徴
    とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】前記記録単位の1つを前記Nの2乗個の液
    滴で構成することを特徴とする請求項1に記載のインク
    ジェット記録方法。
JP1002942A 1989-01-11 1989-01-11 インクジェット記録方法 Expired - Fee Related JP2795661B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1002942A JP2795661B2 (ja) 1989-01-11 1989-01-11 インクジェット記録方法
DE1990619380 DE69019380T2 (de) 1989-01-11 1990-01-10 Tintenstrahlaufzeichnungsverfahren.
EP19900300277 EP0378387B1 (en) 1989-01-11 1990-01-10 Ink jet recording method
US07/856,814 US5216445A (en) 1989-01-11 1992-03-24 Ink jet recording method using plural dots to form each recording unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1002942A JP2795661B2 (ja) 1989-01-11 1989-01-11 インクジェット記録方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02184442A JPH02184442A (ja) 1990-07-18
JP2795661B2 true JP2795661B2 (ja) 1998-09-10

Family

ID=11543416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1002942A Expired - Fee Related JP2795661B2 (ja) 1989-01-11 1989-01-11 インクジェット記録方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2795661B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5789973A (en) * 1980-11-27 1982-06-04 Nec Corp Ink jet printer

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5789973A (en) * 1980-11-27 1982-06-04 Nec Corp Ink jet printer

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02184442A (ja) 1990-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0623473B1 (en) Increased print resolution in the carriage scan axis of an inkjet printer
JP4931204B2 (ja) データ生成装置およびデータ生成方法
JP3029174B2 (ja) インクジェット記録装置
US20090002414A1 (en) Inkjet printing apparatus and printing method
US20070279454A1 (en) Printing apparatus, printing method, and print head
JP3478573B2 (ja) 画像記録方法および装置
JP2002307671A (ja) カラーインクジェット記録装置及びカラーインクジェット記録方法
JP3755434B2 (ja) 輪郭の滲みを抑制する印刷
JP3332609B2 (ja) 画像出力方法および装置
KR940005407A (ko) 상이한 특성의 잉크를 사용한 잉크 제트 기록 방법과 그 장치
JPH07232434A (ja) 記録方法および記録装置
JPH0747695A (ja) インクジェット記録装置
JP2002113850A (ja) インクジェット記録装置
JPH10157113A (ja) インクジェット記録装置
JP3175539B2 (ja) 記録装置および印字制御方法
JP2002036515A (ja) 記録装置および記録方法
JP2952077B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2795661B2 (ja) インクジェット記録方法
EP0378387A2 (en) Ink jet recording method
JP3278315B2 (ja) ドットデータシフト方法、及び記録方法、該記録方法が用いられる記録装置
JP2735852B2 (ja) インクジェット記録方法
JPH1111000A (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP2000218836A (ja) インクジェット記録装置
JPH10157137A (ja) 記録装置および方法
JP2750754B2 (ja) カラーインクジェット記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees