JP2794639B2 - トンネルの掘削工法及び掘削に用いるシールド掘進機 - Google Patents

トンネルの掘削工法及び掘削に用いるシールド掘進機

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JP2794639B2
JP2794639B2 JP695190A JP695190A JP2794639B2 JP 2794639 B2 JP2794639 B2 JP 2794639B2 JP 695190 A JP695190 A JP 695190A JP 695190 A JP695190 A JP 695190A JP 2794639 B2 JP2794639 B2 JP 2794639B2
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shield
piston rod
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善久 山本
剛士 今村
雄一 菊地
和夫 宮沢
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Komatsu Ltd
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Shimizu Construction Co Ltd
Komatsu Ltd
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はトンネルの掘削と一次覆工を同時に施工し
ながらトンネルを掘進するシールド掘進機に関する。
(従来の技術) 従来トンネルを掘削するトンネル掘削工法としては,
シールド掘進機により掘進するシールド工法が一般に採
用されており,シールド掘進機が掘削した直後のトンネ
ル内壁をセグメントにより一次覆工しながら掘進するシ
ールド工法は,一般的には掘削と一次覆工作業は交互に
行なわれているが,近年,工期の短縮化を図る上から掘
削と一次覆工が同時に施工できる手段が求められるよう
になってきた。
この手段として,例えば特開昭58−213993号公報や特
開昭58−213994号公報などに記載されたものがある。
前者シールド掘進機は,シールド本体を前後に2分割
して後部シールド側にシールド本体を推進させるシール
ドジャッキを,そして前部シールドと後部シールドの間
に後部シールドに対して前後シールドをスライドさせる
スライドジャッキを設けた構造で,シールドジャッキに
よりシールド本体をセグメントの1リング分を推進させ
た後さらにスライドジャッキにより前後シールドを推進
させ,この間にシールドジャッキを部分的に戻すことに
より形成される既設セグメントとシールドジャッキの間
の空間に新たにセグメントを組立てるようにしたもの
で,トンネルの掘削と一次覆工が同時に施工できるた
め,掘進能率の大幅な向上が図れる効果を有している。
また後者のシールド掘進機は,一体構造のシールド本
体内に環状の摺動部材を設けて,この摺動部材に反力受
用ジャッキを,そしてシールド本体の前部と上記摺動部
材の間にシールドジャッキを設けた構成で,反力受用ジ
ャッキとシールドジャッキを交互に伸長させて,トンネ
ルの掘削と一次覆工を同時に施工するようにしたもの
で,上記実施例と同様大幅な工期の短縮が図れる効果を
有している。
(発明が解決しようとする課題) しかし前者のシールド本体を2分割して,後部シール
ドに対して前部シールドを摺動させるようにしたもので
は,前部シールドを推進した際後部シールドの摺動面が
直接地山の土砂や水に触れるため,摺動嵌合部に耐土砂
摩耗性,耐水圧性を有するシールを設けて,土砂や水な
どが摺動部に侵入するのを防止する必要があり,シール
構造が複雑になると共に,シールが破損した場合修理や
交換に多くの時間と費用を必要とする不具合があった。
また後者のシールド本体内に環状の摺動部材を設けた
ものでは,セグメントを1リング分組立てた後シールド
ジャッキを伸長し,その後反力受用ジャッキを短縮する
際に両ジャッキを同期作動させる必要があるが,この同
期作動が困難なため切羽を乱すことがあり,その結果地
山に崩壊が発生する不具合があった。
この不具合は前者のシールド本体を2分割したシール
ド掘進機にも同様に発生した。
この発明は上記従来の不具合を改善する目的でなされ
たもので,切羽を乱すことなくトンネルの掘削と一次覆
工が同時に施工できるトンネルの掘削工法及び掘削に用
いるシールド掘進機を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段及び作用) この発明は上記目的を達成するために前部にカッタヘ
ッドを有するシールド本体に対して前後方向に摺動自在
な摺動リングに複動シリンダよりなる複数本のシールド
ジャッキを設け,これらシールドジャッキの前後に突出
された前部ピストン杆と後部ピストン杆を伸縮させてシ
ールド本体による推進と掘削されたトンネル内壁の一次
覆工を同時に行うようにしたもので,従来のもののよう
にスラストシリンダを設ける必要がなく安価に実施でき
るようにしたものである。
また前部にカッタヘッドを有するシールド本体内に,
該シールド本体の前後方向へ摺動自在に摺動リングを設
け,この摺動リングの円周方向に,シリンダを摺動リン
グに固着した複数のシールドジャッキを設け,かつこの
シールドジャッキのシリンダ内に収容した複数のピスト
ンより前後方向へ前部ピストン杆及び後部ピストン杆を
突設すると共に,前部ピストン杆の先端はシールド本体
側へ取付け,かつ後部ピストン杆の先端はトンネル内壁
を覆工するセグメントに当接してなり,上記各ピストン
間の油圧を切羽の土圧や水圧に応じて制御しながら上記
前部ピストン杆及び後部ピストン杆を順次伸縮すること
により掘削と一次覆工を同時に施工できるようにしたも
ので,切羽を乱すことなく掘進できるとともに,複雑な
シール装置を設ける必要もなく,安全で確実な掘削と一
次覆工の同時施工が可能となる。
(実施例) この発明の一実施例を図面を参照して詳述する。
第1図において1は一体構造のシールド本体で,前部
に図示しないカッタヘッドモータにより回転されるカッ
タヘッド2が設けられている。
上記カッタヘッド2で掘削された土砂はカッタヘッド
2と隔壁1aの間に設けられたチャンバ1bの内に取込まれ
た後図示しない排土装置によりシールド本体1の後方へ
排出されるようになっている。
また図中3はシールド本体1内に設けられた摺動リン
グで,シールド本体1の内面と摺動しながらシールド本
体1の前後方向に移動自在となっており,この摺動リン
グ3に円周方向に間隔を置いて複数本のシールドジャッ
キ4が設けられている。
上記シールドジャッキ4は単一のシリンダ4a内に複数
のピストン4b,4cが収容された複動シリンダにより構成
されていて,シリンダ4aの中央部が溶接などの手段で摺
動リング3に固着されていると共に,一方のピストン4b
からは前方へ向けて前部ピストン杆4dが,そして他方の
ピストン4cからは後方に向けて後部ピストン杆4eがそれ
ぞれ突設されている。
上記各ピストン杆4d,4eのうち前部ピストン杆4dの先
端はボールジョイント5を介して隔壁1aの後面に固着さ
れ,また後部ピストン杆4eの先端はボールジョイント6
を介してセグメント7の端面に当接されるようになって
いる。
また図中10はシールド本体1が掘削した直後のトンネ
ル内壁に沿ってセグメント7をリング状に組立てるセグ
メントセレクタ,11はシールド本体1の後端とセグメン
ト7外周面の間より土砂や水が侵入するのを防止するテ
ールシールである。
次に作動を説明すると,第1図は既設のセグメント7
を反力受けにして前部ピストン杆4dを伸長させながらシ
ールド本体1を推進させ,カッタヘッド2で切羽を掘削
している状態を示すもので,この状態でさらに各ピスト
ン4b,4cの間の油圧室42へ高圧油を供給すると,第2図
に示すように前部ピストン杆4dはさらに伸長してシール
ド本体1を推進させる。
このときシールド本体1の推進とともにシリンダ4aは
シールド本体1に対して相対的に後退し,これに伴いシ
リンダ4aの固着された摺動リング3もシールド本体1の
内面に摺動させながら相対的に後退した状態となる。
また後部ピストン杆4e側の油圧室43はブロックされて
いるので,後部ピストン杆4eは作動しない。
次に前部ピストン杆4dがセグメント7の幅だけ1ピッ
チ分伸長されたら,前部ピストン杆4d側の油圧室41へ油
圧を供給し,後部ピストン杆4e側の油圧室43の油圧を抜
出する。
これによってシリンダ4aが第3図に示すように摺動リ
ング3とともに前進する。
またこのとき各ピストン4b,4c間の油圧室42には高圧
油がブロックされているので,切羽側よりシールド本体
1に加わる土圧や水圧に対してシールド本体1が押し戻
されることがないため,切羽が乱れたり,地山が崩落す
るのを阻止することができる。
一方シリンダ4a及び摺動リング3がストロークエンド
にまで前進されたら,後部ピストン杆4eの一部を短縮し
てセグメント1個分の空間を形成し,セグメントエレク
タ10を使用してこの空間に第4図に示すようにセグメン
ト7を組立てる。
もちろんこの時,同時に,カッタヘッド2を回転させ
て掘削し,油圧室41を開放し,油圧室42に高圧油を送っ
てピストン杆4dを伸長し推進する。
以下セグメント1個分ずつ後部ピストン杆4eを短縮
し,かつ組立ての終わったセグメント7に再び後部ピス
トン杆4eを当接して掘進反力を受けながら,円周方向に
次々とセグメント7を組立てて,1リング分を完成すると
ともに掘削,推進も継続する。
また前記作動においてセグメントを組み立てない部分
のシールドジャッキは油圧室43を密封することによりシ
リンダ4a,ピストン杆4eが固定され推進反力をセグメン
ト7に支持することができる。
一方セグメントを組立てる部分のシールドジャッキピ
ストン杆4eを締めるときは各ピストン4b,4cの間の油圧
室42には掘進反力を受けるのに必要な油圧を加えた状態
で前部ピストン杆4d側の油圧室41を開放し,かつ後部ピ
ストン杆4e側の油圧室43へ油圧室42の油圧より僅かに大
きい油圧を加え油圧室42の油をリリーフさせると,後部
ピストン杆4eが縮小しながら前部ピストン杆4dも推力を
発生し伸長する。
これによってセグメント組立て中においてもシールド
本体1の推進反力を摺動リング3を介してセグメント7
に支持しながらすべてのシールドジャッキに推力を発生
させて推進させることができる。
以上のようにして1リング分のセグメント7に既設セ
グメント7の前側に組立てられたら,再び第1図に示す
状態となり上記動作を繰返すもので,シールド本体1に
よる掘進とセグメント7の組立て作業が同時施工できる
ようになる。
また第3図においてシリンダ4aと摺動リング3の前進
動は,摺動リング3の摺動抵抗と油圧の管路抵抗のみが
負荷要因であるため,円滑かつ短時間で行うことができ
る。
(発明の効果) この発明は以上詳述したように,シールド本体に対し
て前後方向に摺動自在な摺動リングに複動シリンダより
なる複数本のシールドジャッキを設け,これらシールド
ジャッキの前後に突出された前部ピストン杆と後部ピス
トン杆を伸縮させてシールド本体による推進と掘削され
たトンネル内壁の一次覆工を同時に行うようにしたもの
で,シールドジャッキ内に設けられた複数のピストン間
の油圧を切羽の土圧や水圧に対して十分な値に維持制御
することにより,掘削反力によりシールド本体が押し戻
されて切羽を乱したり,カッタヘッドを切羽に押し付け
過ぎることがない。
これによって地山が崩壊したり,カッタヘッドの構成
部品が変形や破損するなどの不具合を解消することがで
きると共に,シールド本体を一体構造とし,かつ摺動リ
ングをシールド本体内に設けたため,複雑なシール装置
を設ける必要がなく,しかもシール装置が破損したため
に修理や交換に多くの時間や費用を必要とするなどの不
具合も全く発生しない。
しかもスラストシリンダが不要なため,構成が簡単と
なり,安価に実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示し,第1図は縦断面図,
第2図ないし第4図は工程図である。 1……シールド本体,2……カッタヘッド, 3……摺動リング,4……シールドジャッキ, 4a……シリンダ,4b,4c……ピストン, 4d……前部ピストン杆, 4e……後部ピストン杆, 7……セグメント。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 雄一 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 宮沢 和夫 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−213993(JP,A) 特開 昭58−213994(JP,A) 実開 昭59−147790(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 9/06 302

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前部にカッタヘッドを有するシールド本体
    に対して前後方向に摺動自在な摺動リングに複動シリン
    ダよりなる複数本のシールドジャッキを設け,これらシ
    ールドジャッキの前後に突出された前部ピストン杆と後
    部ピストン杆を伸縮させてシールド本体による推進と掘
    削されたトンネル内壁の一次覆工を同時に行うようにし
    たことを特徴とするトンネルの掘削工法。
  2. 【請求項2】前部にカッタヘッドを有するシールド本体
    内に,外シールド本体の前後方向へ摺動自在に摺動リン
    グを設け,この摺動リングの円周方向に,シリンダを摺
    動リングに固着した複数のシールドジャッキを設け,か
    つこのシールドジャッキのシリンダ内に収容した複数の
    ピストンより前後方向へ前部ピストン杆及び後部ピスト
    ン杆を突設すると共に,前部ピストン杆の先端はシール
    ド本体側へ取付け,かつ後部ピストン杆の先端はトンネ
    ル内壁を覆工するセグメントに当接してなり,上記各ピ
    ストン間の油圧を切羽の土圧や水圧に応じて制御しなが
    ら上記前部ピストン杆及び後部ピストン杆を順次伸縮す
    ることにより,掘削と一次覆工を同時に施工することを
    特徴とするシールド掘進機。
JP695190A 1990-01-16 1990-01-16 トンネルの掘削工法及び掘削に用いるシールド掘進機 Expired - Lifetime JP2794639B2 (ja)

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