JP2794096B2 - 連続的・断続的送りインターフェイス - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、マガジンから製品（item）を送るための装
置であって、製品が、マガジンの開口部から、連続的に
回転する移送タレットによって取り出され、これらは、
このタレットから、断続的に回転するエンドレスコンベ
ヤに移送される装置に関する。

本発明は、マガジンからの充填機械へのカートンブラ
ンクの送りに特に関連するものではあるが、それに限定
されるものではない。

［従来の技術とその問題点］ 通常のカートン充填機械において、予備形成された平
らになった筒状、例えば四角筒カートンブランクが、マ
ガジンから、急速に回転する移送タレットによって取り
出される。このタレットは一連のアームを備え、アーム
には、マガジンから次のカートンブランクをつまみあ
げ、これを開いた筒状形態に立て、これを連続的に移動
するエンドレスコンベヤ部材に載せる手段が備えられて
いる。ついでカートンブランクは、それらを乾燥内容物
で満たすため、連続的に処理される。このような装置に
おいては、一般に、カートンブランクの連続的な動きに
よって、経済的に液体内容物を受け入れることができる
ように、カートンブランクを密封することはできない。

カートンに液体内容物を入れるために普通に使用され
る装置は、ブランクが停止している間に実施される、底
部密封のような操作を可能にすることができるような、
カートンブランクの断続的動きが必要である。マガジン
からそのような断続作動の充填装置に、１分あたり例え
ば200カートンの速い割合で、カートンブランクを経済
的に送ることは、以前は可能ではなかった。

そのような充填装置の各マガジンからのより速い割合
での送りは、送り率が高くなればなるほど、備える必要
のあるマガジンが少なくなるので望ましい。いくつかの
観点から、マガジンをより少なく備えることは有利であ
る。例えば、無菌充填装置において、マガジン区域を無
菌に維持する問題は減少する。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、連続運動移送装置を用いて、マガジンから
製品を移送するための装置を提供する。この連続運動移
送装置は、製品を断続運動受け入れ装置に移送する。

本発明は、後続の取扱及び処理のために、マガジンか
ら製品を送るための下記を備える装置に関する。即ち、
使用の際には、前記製品がマガジンから順次取り出され
ることができる開口部を有する、一連の前記製品を入れ
ておくためのマガジン、マガジンの開口部に隣接して回
転のために取り付けられた移送タレット、タレットが回
転させられる時に、マガジンの開口部を通るように配置
された、タレットに付いている少なくとも１つの中継所
であって、この中継所または各中継所が、この中継所が
マガジンの開口部を通過する時に、前記製品をマガジン
の開口部から取り出し、かつタレットが回転するにつれ
て前記製品を運ぶための手段を備えるもの、連続回転の
ために前記タレットを駆動する手段、一連の中継所／コ
ンベヤの相互作用を生じるように、タレットが回転する
につれて、この中継所または前記の各中継所が通過する
ように、前記タレットに隣接して配置された、前記タレ
ットから前記製品を受け取るためのエンドレスコンベ
ヤ、前記中継所／コンベヤの相互作用において、前記製
品を保持している中継所が前記コンベヤを通過する時
に、前記製品をこの中継所または各中継所から、このコ
ンベヤに載せるための手段、及び前記コンベヤがある時
間停止しており、かつ前記中継所／コンベヤの相互作用
の少なくとも選ばれた一連の相互作用の間の間隔中に、
再び作動が開始されるような断続的運動で、エンドレス
通路の周りで前記コンベヤを駆動する手段を備える装置
である。

移送タレットは、複数の中継所を備えていてもよい。

好ましくは少なくとも３つの中継所があり、これら
は、タレットの１つのセクター内で、角度的には等間隔
になるように、移送タレットの周りに配置されている。

好ましくは、中継所があるセクターは、180゜以下の
開先角度を有する。

例えば互いに30゜〜60゜の等角度で間隔があいてい
る、４つの中継所があってもよい。

「エンドレスコンベヤ」という用語は、コンベヤ上の
運搬位置が、エンドレス通路を通る、あらゆる運搬手段
を含むと理解されるべきである。これはまた、コンベヤ
ベルトだけでなく、タレットコンベヤのような回転コン
ベヤ手段をも含んでいる。

コンベヤは、各々前記製品を受け取るための一連のエ
ンドレス位置をも画定することができ、コンベヤの動き
は、移送タレットの動きと同期化されることができ、従
ってコンベヤ上の前記位置は、前記中継所／コンベヤの
相互作用の各々の時に、移送タレットから製品を受けと
るための正しい位置に配置される。

このような位置は、例えばコンベヤに備えられたポケ
ットによって規定されてもよい。

コンベヤは停止に至るまで減速され、その後中継所／
コンベヤの相互作用同士の間の前記間隔の間、一定の運
転速度に至るまで加速されてもよい。従って、減速機関
にコンベヤが動く距離を、加速機関中にコンベヤが動く
距離に加えたものは、前記位置の総数、例えば１つの位
置のコンベヤ通路の方向の長さ等しい。

この結果、問題の製品を載せたコンベヤ上の位置は、
互いに１つまたはそれ以上の空の位置だけ間隔があいて
いるということになる。

コンベヤの断続的運動は、好ましくは、連続的に回転
する機械的駆動装置から出て、グロボイドカム位置合わ
せボックスの作用を経て、コンベヤへ伝わるものであっ
てもよい。このカム位置合わせボックスへの回転駆動装
置は、タレットを駆動する手段へ機械的に連結されてい
てもよい。例えば、これらは共通の回転駆動装置源を有
していてもよい。これらの回転駆動装置とは、駆動チェ
ーン、歯付きベルトによって、あるいは歯車列を通して
連結されていてもよい。

この手段によって、移送タレットの運動とコンベヤと
の間の厳密な同期化が、電子制御を用いずに達成され
る。

マガジンは、好ましくは、平らになった状態で、一連
の筒状カートンブランクを入れておくのに適している。
前記移送タレットは、好ましくは、その中継所あるいは
各中継所におけるブランクの滞留の間、各々の平らにさ
れた前記ブランクを立てる手段を含む。

中継所のまわりを通過中のカートンブランクのそのよ
うな直立は、米国特許明細書3,937,131号に説明されて
いる原理を用いて達成できる。

より詳しくは、移送タレットは、タレットの回転軸を
囲っている固定エンドレスカム軌道を備えていてもよ
い。各中継所は、レバー手段に連結されている前記カム
軌道に従うカム従車を含んでいてもよい。このレバー手
段は、使用中の前記中継所において保持されているカー
トンブランクを支えている。カム軌道は、タレットが前
記マガジンと前記コンベヤとの間で、前記のこの中継所
または各中継所を回転させる時に、前記カートンブラン
クを、立てられた筒状状態に強制的にするための、前記
レバー手段の動きを生じるような形状をしている。

各中継所は、制御手段を経て真空源に連結され、かつ
前記カートンブランクの１つの面を係合かつ保持し、こ
のブランクを中継所に保持するような位置にある、吸い
込みヘッド（すなわち１つまたはそれ以上の吸い込みヘ
ッド）を含んでいてもよい。

レバー手段は、タレットの回転方向に対して、前記吸
い込みヘッドの後に備えられていてもよい。

好ましくは、各中継所の前記運搬手段によって保持さ
れたブランクを立てる前に、これを予め曲げるための手
段がさらに提供される。従って、このブランクは、ブラ
ンクのその後の直立を容易にするために、前記移動タレ
ットの方へ、縦方向に走る線のあたりで曲げられる。

好ましくは前記予備曲げ手段は、少なくとも１つの放
射状突出部を備える回転部材である。この突出部は、使
用の際には、前記縦方向に走る線のあたりでブランクう
を曲げるために、前記運搬手段によって保持されたブラ
ンクの一部を支えている。

場合によっては、マガジンは、ブランク用の出口窓を
備えていてもよい。この窓の幅は、一度にただ１つのブ
ランクだけがそこを通って送られるように、前記マガジ
ンからのブランクの送りを制限するためのフィードギャ
ップを構成するものである。またこのマガジンは、前記
ブランクの厚くなった部分の通過を容易に行わせるため
に、前記マガジンからのブランクの送りと同時に前記フ
ィードギャップを瞬間的に広げるための手段も備えてい
る。

予備曲げ手段は、１つまたは複数の中継所の回転通路
に隣接して備えられた、予備曲げ部材であってもよい。
これは好ましくはマガジン開口部からすぐ下流にあり、
カートンブランクのトレイリング（trailing）部分を支
え、かつその後ブランクを筒状形態に開くのが容易にな
るように、ブランク中の予め決められた折り目、あるい
は目印の線のあたりでこれを曲げるのに適している。好
ましくは予備曲げ部材は、移送タレットの軸に平行な軸
のまわりの回転のために取り付けられ、かつ１つまたは
それ以上の放射状に突出したローブを含む形状を有する
予備曲げローラである。予備曲げローラの回転は、移送
タレットの回転と同期化されて、そのような１つまたは
複数のローブは、中継所が予備曲げローラを通過する時
に、この中継所または各中継所において運ばれるブラン
クのトレイリング部分を支えるようにされる。

予備曲げローラへの回転駆動装置は、歯付き駆動ベル
トまたは駆動チェーン、あるいはギヤトレーンによっ
て、この移送タレットの回転駆動装置に、直接機械適に
連結されていてもよい。

移送タレットの固定カム軌道は、マガジン開口部に隣
接する、可動部を含んでいてもよい。この可動部は、延
ばされた位置と、引込められた位置との間で可動であ
り、従って、延ばされた位置では、１つまたは複数の中
継所が案内されて、使用中のマガジン開口部のカートン
ブランクを係合し、一方、引き込められた位置では、１
つまたは複数の中継所は、１つの通路に沿って案内さ
れ、ここではこれらは、使用中のマガジン開口部でブラ
ンクを係合しない。

マガジンにおけるブランクの存在または不存在を検知
し、ブランクの存在または不存在を示すサインを与える
手段が備えられていてもよい。前記サインに応える手段
は、カム軌道の可動部に連結されて、進行位置と後退位
置との間でこのカム軌道を適切にシフトすることがで
き、従ってブランクが無い時、カム軌道は後退位置にあ
る。

オペレータに、カム軌道の前記可動部を、延ばされた
位置からシフトさせる、手動オーバライド手段も備えら
れていてもよい。

［実施例］ 本発明を、添付図面を参照しながら、好ましい実施態
様を記載することによって例証する。

第１図は、本発明による装置の一般的な図式図であ
る。第１図において、平らにされた状態での筒状、例え
ば四角筒カートンブランク（10）が、マガジン（12）に
積まれている。このマガジンは、ブランクが順次取り出
される開口部（14）を備えている。

マガジンの開口部の前に、回転のためにギヤボックス
（18）に取り付けられている移送タレット（16）があ
る。このギヤボックスには、歯付き駆動ベルト（20）に
よって回転駆動装置が備えられている。この駆動ベルト
は、入力軸（22）に付いている駆動プーリの上を通る。
移送タレットは、４つのアーム（24）を有し、これらの
各々は、その自由端に中継所を備える。これらの中継所
は、これから第３図及び第５図を参照して、より詳細に
記載されるようなものである。第５のアーム（26）は、
回転のためにタレットのバランスを取る、カウンタウエ
イトを備えている。

移送タレットの周辺に隣接して、かつマガジンの開口
部（14）のすぐ下流に、予備曲げローラ（28）がある。
これは、第４図を参照してより詳細に記載される。

エンドレスコンベヤ（30）は、一連の連続したポケッ
ト（32）に分割されており、これのすべてが示されてい
るわけではないが、これはコンベヤのまわりにずっと延
びており、移送タレットに隣接したところにある。コン
ベヤ通路は、大きいホイール（34）及び小さいホイール
（36）によって画定され、大きい方のホイールは、グロ
ボイドカム位置合わせボックス（37）を通る断続的回転
のために、連続駆動の歯付き駆動ベルト（38）によって
駆動される。このベルトは、入力軸（40）に取り付けら
れたプーリの上を通っている。駆動ベルト（20）及び
（38）は、移送タレットの回転とコンベヤ（30）の駆動
の所望の同期化を達成するために、回転駆動の共通源か
ら駆動されてもよい。

装置の一般的作動図式は、各アーム（24）によって運
ばれる中継所が、順次、曲（14）の開口部から、１つの
カートンブランク（10）の取り出すというものである。
これは後で記載される予備曲げローラ（28）によって作
用が及ぼされ、移送タレットの周辺のまわりをそれが通
過している間、開いた筒状形態に立てられ、コンベヤ
（30）の各ポケット（32）に入れられる。次々に４つの
ポケットに入れられる。移送タレットとコンベヤとが接
線的に交わる時、アーム（24）の最後のものの通過と、
アーム（24）の最初のものの通過と、アーム（24）の最
初のものの再通過との間の経過時間の間、コンベヤは停
止に至るまで減速され図示されていない装置が、既に入
れられた１組の４つのカートンブランクに作用を及ぼす
ようにさせられ、ついで加速されて、その正常な運転速
度に戻る。減速及び加速は、減速及び加速時間全体の
間、コンベヤが動く距離が、コンベヤ（30）のただ１つ
のポケットと等しいような速度である。あるいはそれほ
ど好ましくないが、１より大きい整数のポケット数に等
しい。

装置の構成要素の機能を、今から詳しく記載する。

平らにされた状態でのブランクが、第９図に示されて
いるような種類のマガジンに貯蔵されている。プッシャ
（101）がブランクの山を、山（103）に沿って押す。こ
の山は、ケーブル（104）によって・引っ張られ、この
ケーブルはプーリ（106）を経て、図示されていないカ
ウンタウエイトに接着している。

マガジン開口部において、１度に１つのブランクを出
させる計量ゲートをなす、狭いフィードギャップ（10
8）は、サイドプレート（110）と、中空フロントストッ
プ（112）（114）との間に画定されている。ストップ
（112）（114）の接触面に、スロットが形成されてい
る。空気粒が、これらのスロットを通って、ファンまた
はベンチュリ手段（図示されていない）によって中空ス
トップ（112）（114）内に誘導される。この空気流は、
山の前面のブランクを、取り上げられ、かつ次に記載さ
れるようなゲートを通って取り出されるための正しい位
置に配置するように、前の方へ引っ張り出してゲートに
入れる。

こうすると、山の背部だけへの圧力、及び山全体に均
質に伝達されているその圧力に頼るよりも信頼しうる作
動が生じる。ブランクのトレイリング（trailing）縁部
がうまく係合されなかったり、あるいはリーディング
（leading）縁部がゲートに詰まるというリスクは大巾
に減らされる。

移送タレットは、第２図及び第３図により詳しく示さ
れている。第２図では、移送タレットが前記ギヤボック
ス（18）を備えているのがわかる。このギヤボックスか
ら、回転出力軸（42）が立ち上がっている。この軸に
は、前記アーム（24）（26）を備える中央ハブ（44）が
取り付けられている。カムプレート（46）が、ギヤボッ
クス（18）の頂部に固定されている。このカムプレート
は、軸（42）を囲っている固定カム通路（48）を備え
る。

アーム（24）は中空であり、軸（42）には、アーム
（24）の内部空間へ、圧縮空気の供給及び真空の適用の
ための通路が備えられている。

アーム（24）は、各々の中継所（50）を運ぶ。この中
継所は、マガジンの計量ゲートの上部及び下部フロント
ストップ（112）（114）間を通過するように配列されて
いる。これらは第３図と第５図に、さらによく示されて
いる。

第３図と第５図に示されているように、各中継所（5
0）は、各アーム（24）の端部に、１対の吸い込みカッ
プ（54）（56）を備えるヘッド（52）を含んでいる。吸
い込みカップ（54）には、軸方向に延びたプッシュロッ
ド（58）が備えられている。このプッシュロッドは、吸
い込みカップ（54）の中心を通って突出し、カップが使
用中のブランクに押し付けられる時に、内側に移動可能
である。プッシュロッド（58）は、アーム（24）内部
の、図示されていないバルブに作用して、バルブを明
け、吸い込みを吸い込みカップ（54）（56）に伝達す
る。

アーム（24）に備えられたヘッド（52）及びラグ（6
0）に、下記のようないくつかの構成要素を備えるレバ
ー手段（62）（64）（68）（72）が連結されている。全
体にＬ形状の第１レバーアーム（62）は、ヘッド（52）
のトレイリング端部へピボット接続されている。その自
由端において、これはピボットシュー部材（64）を備え
る。このシュー部材は、その外側面にノッチ（66）を備
え、これはブランクのトレイリング端部をマガジン開口
部に係合するフックとして作用する。シュー部材（64）
は、第１リンクアーム（62）の端部にピボット接続され
ており、第１リンクアームに固定された板ばね（67）に
よって、時計周りと反対方向の回転を行うために一方に
片寄らされている。第２リンクアーム（68）は、ラグ
（60）に関節でつながれ、かつ固定カム通路（48）内に
位置するカム従車ローラ（70）を備える。第３リンクア
ーム（72）は、第２リンクアーム（68）のローラを備え
ている端部、及び第１リンクアーム（62）の端部の中間
点に、このアームのＬの角度で関節でつながれている。

アーム（24）が回転し、その結果カム従車（70）によ
るカム通路（48）の追従が生じると、第３図に示さてい
るように、第１、第２及び第３リンクアームからなるレ
バー手段の運動を生じる。マガジン開口部からのブラン
クを取り上げる点において、第１リンクアームは、時計
と反対回りの方向へ外側にある地点まで回転し、この地
点で、シュー部材（64）のノッチ（66）はフックとして
作用し、ばね（67）の影響下にマガジン開口部内のブラ
ンクのトレイリング端部と接触する。このばねに対し
て、これは障害物に出合った場合、弾力的に偏向でき
る。吸い込みカップ（54）は、その前部縁部に隣接する
ブランクの面と接触し、バルブ部材（58）の下降によっ
て、真空を吸い込みカップ（54）（56）に適用し、従っ
てシュー部材（64）によってマガジン（12）の開口部か
ら押し出されるブランクが、吸い込みカップ（54）（5
6）によって取り上げられる。ノッチ（66）がマガジン
の面を横切る時、ノッチの通路は、カム軌道（48）につ
いてとられた形状によって、円弧というよりむしろ直線
である。

時計回りと反対方向に動いているのが見えている次の
回転位置において、第２リンクアーム（68）は、カム軌
道（48）の作用によって時計回りに回転させられ、従っ
て第１リンクアームは、ブランクから離れて時計回りに
引き込められている。これは、予備曲げローラ（28）の
作動のための隙間を生じる。これについては、これから
第４図を参照してより詳細に記載する。時計回りと反対
方向に動く、次の回転位置において、第２リンクアーム
（68）は、再び時計回りと反対方向に回転して戻され、
第１リンクアームを時計回りと反対方向に戻して、ブラ
ンクのトレイリング縁部と接触させる。

時計回りと反対方向に動く次の位置において、第２リ
ンクアーム（68）はさらに、時計回りと反対方向に回転
させられ、従って第１リンクアームは、これがシュー部
材（64）に関節でつながれている点において、ブランク
のトレイリング縁部を押し上げ、従ってブランクは開い
た四角筒状形状に立たされ、第３図に示された第５位置
において、ブランクが押されてその正常な開いた形状を
通り過ぎてしまっているのが見える。一方第６位置にお
いて、第１リンクアームは、弛められてブランクが完全
に正方形の形状を少し通り超すのに十分なほど、時計回
りの方向に再び回転して戻されているのが見える。

軸（42）内の空気の通過は、この地点で、真空が吸い
込みカップ（54）（56）から絶たれ、ブランクを放出す
るようなものである。圧縮空気がこの時点で供給され、
ブランクを吸い込みカップ（54）から吹き出すことがで
きる。

第４図に示された予備曲げローラは、角が丸くなった
正方形の形状をしており、従ってこれには効率的に４つ
の放射状に突出したローブが備えられている。予備曲げ
ローラの機能は二面的である。これはブランク１つあた
り半回転する。第１ローブは、カートンブランクの第１
パネルを、吸い込みカップに対してしっかりと押し付け
る。一方第２ローブは、こちらの方が高いが、リーディ
ングパネルに対して、トレイリングパネルを予め曲げ
る。このリーディングパネルは、ここで吸い込みカップ
（54）（56）によってしっかりと保持され、ブランク中
の予め決められた折り線のあたりで移送タレットの回転
軸の方へその部分を曲げ戻す。これの作用は、第１リン
クアーム（62）が動かされ、このブランクのトレイリン
グ部分を係合し、それを上の方へ押す時、ブランクが開
き、Ｌ形状には曲げられないということである。

予備曲げローラの残りの２つのローブは、次のブラン
クに作用する。

第６図に示されているように、カム軌道（48）は可動
部分を含む。その長さの大部分にわたって、カム軌道
は、カムプレート（46）に備えられた、向かい合う固定
壁表面の間に画定されている。しかしながら、マガジン
（12）の開口部（14）の反対側において、固定カムプレ
ート（46）が切り離され、可動カムプレート部分（80）
が、その上流端部において固定カムプレート（46）へ関
節でつながれて備えられ、滑らかな接合を生じる。カム
プレート部分（80）は、その長さに沿って走る、向かい
合った直立壁（84）と直立壁（86）との間に画定された
カム軌道部分（82）を備える。第６図に示されているよ
うな可動カムプレート部分（80）の延ばされた位置にお
いて、壁（86）と、固定カム通路（48）を画定する対応
壁との滑らかな接合は、板ばね（88）を備えることによ
ってなされる。この板ばねは、１端が可動カムプレート
部分（80）に固定され、もう１端が固定カムプレート部
分（48）の隣接部分に備えれらえたスロット（90）内部
において滑動する。同様に、可動カムプレート（80）の
壁（84）と、固定カムプレート部分（48）の対応壁との
滑らかな接合は、板ばね（92）によってなされる。この
板ばねは、１端がカムプレート部分（80）に固定され、
カム軌道（48）の固定部分の内部壁のスロット（94）に
おいて滑動する。この可動カムプレート部分（80）は、
第６図に示されている位置から、図示されていないアク
チュエータの影響で、図面のその上端のまわりを旋回す
ることによって、引っ込められることができる。アクチ
ュエータは、例えばカムプレート（46）に取り付けられ
ており、かつ可動カムプレート部分（80）に連結されて
いるソレノイドであってもよい。可動カムプレート部分
（80）の収縮を生じる、ソレノイドへの作動インプット
は、送られるブランクが無いことを検知するのに適し
た、マガジン内のセンサによって行われる。これは例え
ば、マガジンの開口部においてブランクによって押し下
げられるマイクロスイッチであってもよく、あるいは光
学センサであってもよい。

可動カムプレート部分（80）の収縮の効果は、ブラン
クが無い時に、シュー部材（64）のノッチ（66）を、マ
ガジン内のブランクを係合しようとする位置にもってく
るのに十分なほどは、各アーム（24）のラグ（60）とつ
ながれたその関節のまわりで、時計回りと反対方向に外
に向かって、各中継所の第２リンクアーム（68）が振ら
れないということである。

マガジンにブランクが存在する時でさえも、オペレー
タが、可動カムプレート部分（80）の収縮を生じるよう
に手段を作動させる手段、例えばオペレータがマガジン
内のブランクの留めを外すことができるようにする手段
が備えられていてもよい。

コンベヤ（30）のポケットの形状を、第７図に詳細に
示す。各ポケットは頂部と底部で開いており、コンベヤ
（30）の垂直面から外側に延びる側壁部材間に画定され
ている。各ポケットを画定するリーディング壁の外側端
部において、短い後向きのトレイリングフック（91）が
ある。この下に、立てられたブランクの１つの角が位置
するようになる。時計回りと反対方向に動く、図示され
た第１位置にあるブランクが、ポケット内に滑り込むよ
うにさせるダイアモンド形をとるために、その正常な正
方形形状を越えて開かれており、一方第２図示位置にお
いて、第１ランクアーム（62）は、カートンブランク
が、ポケットにぴったりとはまるように、かつブランク
の材料の弾力性によって、またフック（91）の作用によ
って、ポケット内に保持されるために、なお一層ほぼ正
方形の形状をとることができるように引っ込められてい
るのがわかる。第１リンクアーム（62）は、ポケット
（32）を画定する壁部材の下を通る。

コンベヤ（30）の断続的運動は、グロボイド位置合わ
せカムを用いて行われる。このカムは、一般に第８図に
示されているような種類のものであってもよい。軸（2
2）における連続回転入力は、ウオーム様カム部材（10
0）を回転させる。これはカム従車（102）と係合されて
いる。このカム従車は、断続的に回転する出力軸（42）
に連結されている。各カム従車部材（102）は、放射状
に突出しているスピンドルトに、回転のために取り付け
られたローラの形状をとる。カム（100）のカム通路の
形状によって、本質的にあらゆる所望の型の断続的回転
が得られる。特に、コンベヤ（30）がアーム（24）の各
々からブランクを受け取りつつ、一定の速度で動き、つ
いである時間、停止に至るまで減速し、それから前記の
一定速度まで再加速されるというようになっていてもよ
い。減速及び加速中にコンベヤ（30）が動く距離は、１
つのポケットの長さである。コンベヤ（30）が静止して
いる時間の間、第１図に（120）として示したポケット
から、その後の加工及び充填のために、１組のブランク
が取り出されてもよい。この取り出し間、所望であれ
ば、ブランクに対してある操作、例えば折り畳み、及び
ブランクの１端の閉鎖部のシール等を実施することもで
きる。

カートンを形成するように、立たせるために平たくさ
れた積層カートンブランクは、カートン壁厚のほぼ２倍
の縦方向に走っているシールを有する。フィードギャッ
プ（108）を通る、マガジンからのカートンブランクの
高速送りにおいては、シールがフィードギャップに詰ま
って故障を引き起こすという危険がある。第10〜12図に
示した配列は、この事態に対処するためのものである。
第10図に示したように、ブランク（10）は、厚くなった
シール部（130）を有する。このシール部は、フィード
ギャップ（108）を通過しなければならない。フィード
ギャップ（108）が広すぎるならば、１度に２つのブラ
ンクがこのフィードギャップを通過しようとし、詰まっ
てしまうかもしれない。他方、フィードギャップ（10
8）がこれを防ぐために小さくされるならば、シール部
（130）がフィードギャップに詰まるおそれがある。第1
0〜12図を参照して記載された装置においては、各ブラ
ンクが送られる時、フィードギャップの幅が瞬間的に変
わる。ギャップは、シール部（130）を通過させるため
に広げられる。

この装置は、ロータリカム（132）を含む。これは、
プレブレイク・ローラ（28）と共に、同じ軸のまわりで
あるが、これとは垂直方向に間隔をあけて回転するよう
に取り付けられている。プレブレイク・ローラ（28）
は、構造の他の部分を示すために、第10〜12図から省か
れている。マガジン開口部のサイドプレート（110）
は、各々、板ばね（136）を介して支持体（134）に取り
付けられている。板ばね（136）は、支持体（134）及び
キャリアブロック（138）に取り付けられており、これ
らは各々の各サイドプレート（110）に固定されてい
る。各支持体（134）は、１対の垂直に走る柱（140）に
よって運ばれる。この柱には、支持体（134）がボルト
で取り付けられている。柱（140）は、支持体（134）と
サイドプレート（110）との間にあり、従って、板ばね
の変形のよるサイドプレート（110）の支持体（134）の
方への動きは防がれる。支持体（134）に平行な、限定
された量のサイドプレート（110）の動きは、板ばねの
取付けによって可能にされる。第11図に示されているよ
うに、上部支持体（134）と、下部支持体（134）との中
間で、ピボットピン支持体（142）は、図面の柱（140）
のうちの左側のものに接着している。ピボットピン支持
体（142）は、また状部を有する。このまた状部におい
て、垂直に走っているピボットピン（144）が運ばれ
る。ベルクランク（146）が、ピボットピン（144）で旋
回する。ベルクランク（146）は、第１アーム（148）を
備えるこのアームはその自由端にカム従車ローラ（15
0）を備える。このローラはカム（132）の周辺部に従
う。ベルクランク（146）は、第12図で最もよく見えて
いる第２アーム（152）を備えており、これは先端に円
筒状ブシュがある。このブシュを通って垂直ロッド（15
4）が通っており、このロッドはその上端部及び下端部
で、サイドプレート（110）のキャリアブロック（138）
に連結されている。

カム（132）は、２つの向かい合った突出ロープを備
える。従ってこのカムは、カム従車ローラ（150）を、
１回転あたり２度、すなわち各ブランクについて１度外
側に偏向させる。ベルクランクの作用によって、カム従
車ローラ（150）の運動は、サイドプレート（110）の左
側へのシフトとなって伝えられ、瞬間的にフィードギャ
ップ（108）を開けて、ブランク（10）のシール部（13
0）の通過を可能にする。

図示された機械は、１分あたり200のブランクの割合
でマガジンからブランクを取り出すことができ、これら
を、断続的に動くコンベヤ（30）へ移送することができ
る。一方コンベヤ（30）は、その後の処理のために、１
度に４つ、コンベヤからブランクを移送させうるのに十
分な時間、断続的に停止される。

本発明を、前記の特別に例証された実施態様を参照し
て記載したが、本発明の枠内で多くの変形及びバリエー
ションが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による装置の透視図である。 第２図は、第１図の装置の移送タレットの側面図であ
る。 第３図は、いくつかの構成要素が断面図にされた、移送
タレットの作動を示す、第２図の線III−IIIに沿う平面
図である。 第４図は、第１図の装置の予備曲げローラの平面図であ
る。 第５図は、第１図の移送タレットの１つの中継所のより
詳細な平面図である。 第６図は、第２図の移送タレットの固定カム軌道の可動
部分の平面図である。 第７図は、第１図の移送タレットとコンベヤの相互作用
部分の平面図である。 第８図は、第１図の装置において使用されているような
種類の典型的なグルボイドカム位置合わせボックスの断
面透視図である。 第９図は、平らにされたブランクが立てられるために取
り出されるマガジン開口部の側面図である。 第10図は、第９図のマガジンのフィードギャップを瞬間
的に広げるため手段の断面図である。 第11図は、第10図の矢印Ａに沿う側面図である。わかり
やすくするため、いくつかの構成要素を省いた。 第12図は、第10図の矢印Ｂに沿う側面図である。わかり
やすくするため、いくつかの構成要素を省いた。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−4524（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−182003（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B65H 5/02 - 5/08 B65G 47/86 B65H 3/08 B31B 1/76

Claims (12)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】後続の取扱い及び処理のための、マガジン
   （12）からの製品（10）の送り装置であって、 使用の際には、前記製品がマガジンから順次取り出され
   ることができる開口部（14）を有する、一連の前記製品
   （10）を入れておくためのマガジン（12）、 マガジンの開口部（14）に隣接して回転のために取り付
   けられた移送タレット（16）、 タレットが回転させられる時に、マガジンの開口部を通
   るように配置された、タレットに付いている少なくとも
   １つの中継所（50）であって、この中継所または各中継
   所（50）が、前記製品（10）をマガジン（12）の開口部
   から取り出し、かつ前記製品をタレットが回転するにつ
   れて運ぶための手段（66）（54）（56）を備えるもの、 連続回転のために前記タレットを駆動する手段（18）
   （20）（22）、 一連の中継所／コンベヤの相互作用を生じるように、タ
   レットが回転するにつれて、この中継所または前記の各
   中継所が通過するように、前記タレットに隣接して配置
   された、前記タレットから前記製品を受け取るためのエ
   ンドレスコンベヤ（30）、及び 前記中継所／コンベヤの相互作用において、前記製品を
   保持している中継所が前記コンベヤを通過するときに、
   前記製品をこの中継所または、各中継所から、前記コン
   ベヤに載せるための手段（50）（32）を備える装置にお
   いて、 この装置はさらに、前記コンベヤがある時間停止され、
   かつ前記中継所／コンベヤの相互作用の少なくとも選択
   された一連の相互作用の間の間隔中に再び作動が開始さ
   れるような断続的な動きにおいて、エンドレス通路のま
   わりで前記コンベヤを駆動するための手段（37）（38）
   （40）を備えることを特徴とする装置。
2. 【請求項２】少なくとも３つの中継所（50）があり、こ
   れらは、タレットの１つのセクター内で、角度的に等間
   隔になるように、移送タレットのまわりに配置されてい
   る、請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】互いに30゜〜60゜の等角度で間隔のあいた
   ４つの中継所（50）がある、請求項１記載の装置。
4. 【請求項４】コンベヤが、各々前記製品を受け取るため
   の一連のエンドレス位置を画定するものであり、かつコ
   ンベヤの動きは、移送タレットの動きと同期化され、従
   って、コンベヤ上の前記位置は、各々の前記中継所／コ
   ンベヤの相互作用において、移送タレットから製品を受
   け取るための正しい位置に配置される、請求項１記載の
   装置。
5. 【請求項５】前記コンベヤが停止に至るまで減速され、
   その後前記間隔の間、一定の運転速度まで加速され、従
   って前記減速の間にコンベヤが動いた距離を前記加速の
   間にコンベヤが動いた距離に加えたものは、前記位置の
   総数の、コンベヤ通路の方向における長さに等しいので
   ある、請求項４記載の装置。
6. 【請求項６】マガジンは、平らになった状態で、一連の
   筒状のカートンブランクを入れておくのに適しており、
   かつ前記移送タレットは、各々のこの中継所または各中
   継所におけるブランクの滞留の間、前記平らになった各
   ブランクを立てるための手段を含む、請求項１記載の装
   置。
7. 【請求項７】前記移送タレットは、タレットの回転軸を
   囲っている固定エンドレスカム軌道（48）を備え、この
   中継所または前記各中継所は、前記カム軌道（48）に従
   うカム従車（70）を含み、このカム軌道は、レバー手段
   （62）（64）（68）（72）に連結されており、これらの
   レバー手段は、使用中の前記中継所（50）に保持されて
   いるカートンブランク（10）を支えており、カム軌道
   （48）は、タレットがこの中継所または各中継所を、前
   記マガジンと前記コンベヤ（30）との間で回転させる時
   に、前記カートンブランクを、立てられた筒状状態に強
   制的にするための前記レバー手段の運動を生じるような
   形状をしている、請求項６記載の装置。
8. 【請求項８】移送タレットの固定カム軌道は、マガジン
   の開口部に隣接する可動部分（80）を含み、この可動部
   分は、延ばされた位置と引込められた位置との間で可動
   であり、従って延ばされた位置において、１つまたは複
   数の中継所（50）が案内されて、使用中のマガジン開口
   部のカートンブランク（10）を係合するが、一方、引込
   められた位置において、１つまたは複数の中継所（50）
   は１つの通路に沿って案内され、ここではこれらは使用
   中のマガジン開口部のブランクを係合しない、請求項７
   記載の装置。
9. 【請求項９】この中継所または前記の各中継所（50）の
   前記運搬手段（54）（56）によって保持されたブランク
   （10）を立てるに先立って、これを予め曲げるための手
   段（28）もさらに備えられており、従ってブランクは、
   これをその後に容易に立てることができるように、前記
   移送タレットの方へ縦方向に走る線のあたりで曲げられ
   る、請求項６〜８のうちのいずれか１つに記載の装置。
10. 【請求項１０】前記予備曲げ手段は、回転部材（28）で
    あり、これは少なくとも１つの放射状突出部を備え、こ
    の突出部は使用されている時、ブランクを前記縦方向に
    走っている線のあたりで曲げるために前記運搬手段（5
    4）（56）によって保持されたブランク（10）の一部を
    支えている、請求項９記載の装置。
11. 【請求項１１】マガジンが、ブランク用の出口窓（14）
    であって、この窓の幅が、前記マガジンからのブランク
    （10）の送りを、一度に１つのブランク（10）だけがそ
    こを通って送られるように制限するためのフィードギャ
    ップをなすもの、及び前記ブランクの厚くなった部分を
    容易に通過させるために、前記マガジンからのブランク
    の送りと同時に、瞬間的に前記フイードギャップを広げ
    る手段（132）（150）（146）を備える、請求項６〜10
    のうちのいずれか１つに記載の装置。
12. 【請求項１２】平らにされた筒状のカートンブランクを
    立て、かつその中に端部閉鎖を形成するための装置であ
    って、 請求項１〜11のいずれか１つに記載のカートンブランク
    を送るための装置、 前記エンドレスコンベヤから、このコンベヤが停止して
    いる時に、立てられたカートンブランクを取り出す手
    段、及び 前記立てられたカートンブランクに、端部閉鎖を形成す
    る手段 を備える装置。